カテゴリー: メルセデスF1

  • キミ・アントネッリ F1メキシコGP初日「ここ最近で一番いい金曜日だった」

    キミ・アントネッリ F1メキシコGP初日「ここ最近で一番いい金曜日だった」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、F1メキシコGP初日のフリー走行で両セッションとも上位に入り、「ここ最近で一番いい金曜日だった」と手応えを語った。1回目と2回目のセッションでそれぞれ2番手と3番手を記録し、マックス・フェルスタッペンからわずか0.1秒差に迫る好走を見せた。

    ここ数戦で安定した成績を取り戻しているアントネッリは、今季中盤の不調を経て3戦連続入賞を果たすなど復調傾向。

    前戦オースティンではカルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)との接触でポイント獲得を逃したが、今週末はその反省を糧に堅実な初日を過ごした。サインツJr.はこの接触により、メキシコGPで5グリッド降格ペナルティを受ける

    「ロングランも含めて充実した1日だった」
    「すごくいい金曜日だった。ここ最近では一番いい金曜日かもしれない」とアントネッリは語った。「FP1はとても良かったけど、FP2は少し悪かった。いくつかセットアップを試して、良くなった部分もあれば悪くなった部分もあった。2つのセッションから多くのデータが得られたので、明日に向けて楽しみだ」

    FP2では一時的にエンジントラブルが発生したものの、すぐに修復され大きな影響はなかったという。「ペースは良さそうだけど、もちろん明日はまた別の日だ。路面は進化していくし、僕たちもドライビングとマシンの両方でその変化に合わせていくことが大事。ベストを尽くすよ」とアントネッリは締めくくった。

    ラッセルは覆面姿で観客席から観戦
    メルセデスはFP1でリザーブドライバーのフレデリック・ベスティにジョージ・ラッセルのマシンを託し、ラッセルは観客席からセッションを見守った。彼は覆面マスクをかぶって観客に混じり、SNS上で話題となった。

    「F1ドライバーになると、F1を“観る”機会ってほとんどないんだ」とラッセルは語った。「だから今回、ちょっと普通のことをしてみようと思ってスタンドに行った。あまり気づかれなかったよ」

    FP2では再びマシンに戻り、フェルスタッペンから0.4秒差の6番手で初日を終えたが、予選では接戦になると警戒している。「Q1とQ2のトラフィックは間違いなく問題になるだろう。みんなギリギリのところで走っているし、特にこの短いサーキットではポジション取りが重要だ」と語った。

    「後方のマシンはQ1で新品タイヤを2〜3セット使うこともある。Q3まで2セットを温存したいなら、無駄にタイヤを使うわけにもいかない。いつも通り簡単ではないよ」とラッセルは付け加えた。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ メキシコグランプリ

    メルセデスの好調、再浮上の兆し
    メキシコ初日を終えたメルセデス勢は、両セッションとも上位に位置し、チームとしての復調を印象づけた。アントネッリの安定したペースと、ラッセルの確実なデータ収集により、土曜の予選に向けて手応えを得た形だ。特にアントネッリは序盤の浮き沈みを経て、シーズン終盤に向けて確実に経験値を積み上げている。

  • ジョージ・ラッセル F1メキシコGPのFP1中に覆面マスク姿で観客席に潜入

    ジョージ・ラッセル F1メキシコGPのFP1中に覆面マスク姿で観客席に潜入

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1メキシコGPのフリー走行1回目(FP1)を欠場し、ルーキーのフレデリック・ベスティにマシンを譲った。その間、ルチャリブレ風の覆面マスクを被って観客席に紛れ込み、スタンドからセッションを観戦するというユーモラスな姿を披露した。

    ラッセルは自身のInstagramに「フレッドが僕のマシンを走らせている間、こっそりスタンドに入ってみた」とコメントを添えて写真を投稿。

    投稿は瞬く間に拡散し、わずか1時間で21万件を超える「いいね!」を記録するなど、大きな話題を呼んでいる。

    「こっそりスタンドに入ってみた」――SNS反響と週末の見通し
    ラッセルはメキシコ名物のフォロ・ソル・スタンドで観客に混ざり、久々に“観る側”としてF1を体感。「何年もF1カーを観たことがなかったから、観客として楽しみたかった」と投稿を通じて心境を明かした。ファンからは「伝説的」「隣に座っていたら気絶する」などのコメントが寄せられ、SNS上では瞬く間に話題となった。

    メルセデスは今季、規定により2回のルーキーテスト枠を設けており、今回はベスティがラッセルのマシン(W16)を担当。このため、ラッセルはFP1を欠場し、午後のフリー走行2回目(FP2)から走行を再開した。

    「トップ4チームの差は本当に小さい。Q3で完璧なラップをまとめられれば、フロントローやトップ3も狙える。特別な期待はしていないけど、オープンマインドで臨む」と語るラッセル。

    観客として過ごしたユーモラスな金曜午前を経て、午後からは再び戦闘モードに戻り、高地メキシコでの週末に全力を注ぐ。

    高地メキシコでの再始動へ
    高地に位置するメキシコシティでは空気が薄く、エンジンや冷却に負担がかかる難条件となる。FP1をベスティに譲ったことで、ラッセルは走行時間を失ったが、午後のFP2からは本格的に週末の準備を進める構えだ。ラッセルにとっては、スタンドから見た“別角度のF1”も貴重な刺激となったに違いない。

  • ジョージ・ラッセル F1メキシコGP「フェルスタッペンよりマクラーレンが有利」

    ジョージ・ラッセル F1メキシコGP「フェルスタッペンよりマクラーレンが有利」

    メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、今シーズンのこれまでのパフォーマンスについて「ドライバーズ選手権で4位にいることを誇りとは言わないが、ほとんどの週末でベストな結果を出せている」と語った。

    先週末のF1アメリカGP直前に2026年までメルセデスと契約を延長したラッセルは、今季の中で最も安定したドライバーの1人だ。

    現在ランキングではレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、マクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリに次ぐ4位につけており、彼らと並んで今季の勝者の一人でもある。

    ラッセルはこれまでカナダとシンガポールでポール・トゥ・ウィンを達成し、19戦中6回の表彰台を獲得している。

    「シーズンとしては堅実だと思う。P4にいることを誇りとは言わないけど、ほとんどの週末でベストな結果を出せていることには誇りを感じている」とラッセルはメキシコGP開幕前の木曜日に語った。

    「ただ、先週末はそうではなかった。オースティンを離れるときは少しがっかりしたよ。予選やレーススタートのような細かい差の中で、どれだけ正しい側に立てるかという自信はあるかと聞かれれば、確信はない」

    ラッセルはアメリカGPで6位に終わっており、そのわずかな差が結果を左右したと説明した。

    「先週末はP2とP4の差がたった20ミリ秒だった。それが表彰台に立てるかどうかの違いなんだ。だからQ3でもレーススタートでも、表彰台を狙うなら本当に最高のパフォーマンスを発揮する必要がある」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) メキシコグランプリ

    タイトル争いでは依然として数学的にはチャンスが残っているものの、実際にはフェルスタッペン、ピアストリ、ノリスの3人による接戦となっている。マクラーレン勢の差は14ポイント、トップ3の差はわずか40ポイントに収まっている。

    フェルスタッペンはここ4戦で3勝を挙げ、かつて104ポイントあった差を縮めてきているが、ラッセルは依然としてマクラーレンが最有力だと見ている。

    「それでも僕は、タイトルを獲るのはマクラーレンのどちらかだと思っている。なぜなら、彼らは今でも最速のマシンを持っているからだ」とラッセルは語った。

    「もちろん、今のマックスは素晴らしい走りをしているし、今季これまで見せていなかった調子を取り戻してきている。どんなサーキットでも速さを見せているよ」

    「ただ、去年のメキシコではレッドブルはかなり苦戦していた。フェラーリが勝ち、マクラーレンも速かったし、僕たちもマックスの前でフィニッシュした」

    「この週末、もしマクラーレンが1-2でマックスが7位に終われば、状況は再び大きく変わる。だから僕は、タイトルはマクラーレンのどちらかが取ると思う」

    ラッセルが見せる“堅実さ”の証明
    今季のラッセルは、フェルスタッペンやマクラーレン勢の後塵を拝しているものの、メルセデスのマシンパフォーマンスを最大限に引き出しており、チーム内外からも安定感を高く評価されている。
    オースティンでのわずかなミスが結果を左右したように、上位争いの
    中では「コンマ0.02秒」が勝敗を分ける世界。ラッセルが語るように、その極限の中で毎週末「ベストを尽くす」姿勢こそが、彼を再び勝利へと導く最大の武器となるだろう。

  • メルセデスF1 ジョージ・ラッセルとは複数年契約も「離脱条項あり」

    メルセデスF1 ジョージ・ラッセルとは複数年契約も「離脱条項あり」

    メルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは、ジョージ・ラッセルが新たな複数年契約を締結したにもかかわらず、2026年末でチームを離れる可能性があることを認めた。

    今回の契約発表は数カ月にわたる交渉の末に行われたもので、メルセデスが2027年以降にマックス・フェルスタッペン獲得の可能性を残していると見られていた“慎重姿勢”に終止符を打つものとなった。

    2026年までの柔軟な契約構造
    ラッセルは現在、チーム内でリーダーシップを発揮しており、好調なパフォーマンスを維持している。報道によれば、年俸は約3,500万ユーロ(約58億円)に達するというが、契約には複数の離脱条項が盛り込まれているとされる。

    「みんなが思っているほどの金額じゃないと思うよ」とラッセルは笑いながら語った。「誰だって自分の価値を高く見積もるけど、トトはとても寛大だった」

    ヴォルフは、年単位の短期契約ではチームにもドライバーにも不安定さをもたらすとしながらも、ラッセルとの契約には柔軟性を確保したと明かした。

    「安定性は必要だ。1年契約を繰り返すのは誰にとっても良くない」とヴォルフは語った。

    「ただ、詳細は話せないが、いくつかの条項が含まれている。大事なのはチームもドライバーも“これで前進できる”と感じることだ。今のラインアップにはとても満足しているし、いいバランスが取れている」

    フェルスタッペンとのペアは否定
    一部のF1関係者は、メルセデスが2027年にマックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルのコンビを狙うべきだと主張しているが、ヴォルフはその可能性を否定した。

    「それはファンにとっては面白いだろうね」とヴォルフは笑った。

    「でも、噂を広げたいわけじゃない。将来に向けて我々が共に進みたいのはキミ(アントネッリ)とジョージだ。いいラインアップだと思っている」

    それでも、フェルスタッペンのメルセデス移籍説は根強く残っており、契約発表直後にもヴォルフは再びその質問を受けた。

    「ほら、もう10月だ!」と冗談交じりに答えたヴォルフは続けた。

    「私は常にオープンで誠実であることが最善の道だと思っている。ときにはそれで痛い思いをすることもあるけれどね。振り返ってみれば、もっと上手くやれた場面もあったかもしれない。けれど、僕はいつも最も率直で公正なやり方を取ってきた。ジョージとキミの選択を支持しているし、それが我々の焦点だ。夏の厳しい時期を乗り越えても、その方針は変わらなかった」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
    メルセデスの「フェルスタッペン待ち戦略」とラッセルの位置づけ
    今回の契約は、メルセデスがラッセルの実力とリーダーシップを評価しつつも、2027年以降のラインアップを柔軟に動かせるよう備えていることを示している。

    トト・ヴォルフが強調した「安定性」と「柔軟性」の両立は、フェルスタッペンの動向を注視しながらアントネッリの成長を見守る現実的な選択といえる。

    ラッセルはチームの“今”を支える柱として確固たる地位を築いたが、2026年末以降はその役割が変わる可能性もある。

    メルセデスが目指すのは、若手と経験のバランスを保ちながら、2026年の新レギュレーション下で最強の布陣を構築すること。その中でラッセルは、ヴォルフの言う「最も誠実な選択」によって将来を左右される立場にある。

    Source: GMM

  • ジョージ・ラッセル F1アメリカGP決勝「ターン1次第のレースになっている」

    ジョージ・ラッセル F1アメリカGP決勝「ターン1次第のレースになっている」

    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、F1アメリカGPの決勝で6位フィニッシュに終わり、「ターン1で全てが決まった」と悔しさをにじませた。予選ではわずか0.02秒差でフロントローを逃し、決勝ではスタート直後に順位を落とす展開となった。

    前戦シンガポールGPで優勝を飾ったラッセルは、今週末のスプリントで2位に入り好調なスタートを切ったが、決勝ではフェルスタッペンに30秒以上の差をつけられ、チームとしても苦しいレースに。

    メルセデスはコンストラクターズランキング2位争いでフェラーリとの差が7ポイントに縮まり、背後にはレッドブルも迫る状況となった。

    「今のF1ではターン1の勝負なんだ」とラッセルは語った。「予選がすごく重要で、今はタイヤデグラデーションも少ないからオーバーテイクが本当に難しい」

    「スタート自体は悪くなかったけど、マックスがランドをカバーして……ランドは外側に行くと思っていた。だけど彼は動かず、僕はブロックされてしまって、オスカーとルイスに抜かれた。もしターン1を4番手で抜けていたら4位で終わっていたし、3番手で出ていたら3位だったと思う。今はそういうレースだ」

    ラッセルはまた、予選での“わずか20ミリ秒”の差が結果を大きく左右したと振り返った。

    「土曜にあと20ミリ秒速ければフロントローに並べていた。そのまま2番手を守れていれば、今日は2位か3位で終われたと思う。だけど、僕ら全員が前のドライバーのペース次第なんだ。みんな、ランドがソフトタイヤのシャルルをすぐ抜くと思っていたけど、彼がかなり苦戦していた。タイヤの劣化がない状況では難しいね」

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリ、サインツとの接触で13位に終わる

    チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.との接触でスピンを喫し、13位でレースを終えた。サインツには次戦メキシコGPでの5グリッド降格ペナルティが科された。

    「残念だ。彼はあのままではコーナーに入れなかったと思う」とアントネッリは振り返った。「僕は少しでもスペースを与えようとイン側を外したけど、結果的に弾き飛ばされてしまった。悔しいけど、前を向くしかない」

    メルセデス、コンストラクターズ2位争いが激化

    この結果、メルセデスはコンストラクターズ選手権でフェラーリにわずか7ポイント差まで迫られ、さらに好調のレッドブルが3ポイント差で追う展開となった。シーズン終盤に向け、2位争いは三つ巴の様相を呈している。

  • ジョージ・ラッセル F1アメリカGP予選「もっとポテンシャルを引き出せたはず」

    ジョージ・ラッセル F1アメリカGP予選「もっとポテンシャルを引き出せたはず」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1アメリカGPの予選で4番手に終わり、「もう少しポテンシャルを発揮できたはず」と悔しさをにじませた。

    前戦シンガポールGPで優勝を飾った勢いを持ち込み、スプリントでは混乱を回避して2位と好調な走りを見せたが、土曜の予選ではフロントロウ入りを逃した。日曜の決勝はマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスの後方、2列目からスタートする。

    ラッセルはフィニッシュ後の心境を問われ、「フラストレーションがあるね。実を言えば、ラインを越えたときはラップに満足していた」と語った。

    「もちろんもっとポテンシャルを引き出せたはずだけど、それは誰にでも言えることだし、特にこういうサーキットではね。まあ、これでいい。明日は新しい一日だ。1コーナーをうまく抜ける必要があるし──今日見た通り、何が起きてもおかしくない」

    スプリントで5番手スタートから2位まで順位を上げたことが、決勝での自信につながるかと問われると、ラッセルは慎重な姿勢を見せた。

    「スプリントは10周ほどしかなかったけど、明日は50周以上だ。それにマクラーレンのペースはまだ見えていない。だから明日に向けて“過信している”なんてことは言えないけど、悪いポジションでもないと思う」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリもQ3進出、DRSトラブルで7番手

    メルセデスのもう一方のガレージでは、アンドレア・キミ・アントネッリがスプリント予選ではQ3進出を逃したものの、今回はしっかりと最終セッションに進出し7番手を獲得した。

    アントネッリは「1回目のラップで、メインストレートでDRSが開かなかった。原因を確認する必要があるけど、DRSなしで走ったからコンマ数秒は失ったと思う」と説明した。

    「最後のラップではフロントタイヤがうまく機能せず、アンダーステアに苦しんだ。もっと上を狙っていたから残念だけど、明日に向けて前を向いていく。スプリントと予選の間でマシンを大きく変えたわけじゃないけど、風向きが大きく変わるからバランスに影響すると思う。予選に合わせつつ、明日を見据えたセットアップにした」

    メルセデス、決勝でのペース再現が鍵に

    ラッセルはここ数戦で着実にマシンへの信頼を取り戻しており、予選の手応え自体は悪くない。決勝ではCOTA名物の1コーナーでの混戦をどう抜けるか、そしてロングランでのタイヤマネジメントが勝負を分けるだろう。アントネッリもDRSトラブルを抱えながらもトップ7入りしており、メルセデス勢が再び表彰台を狙えるポテンシャルは十分にある。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1とは複数年契約「2026年は王座獲得の好機」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1とは複数年契約「2026年は王座獲得の好機」

    ジョージ・ラッセルは、F1アメリカGPを前に新たなメルセデスとの複数年契約を締結し、「とても幸せだ」と語った。彼は2026年の新レギュレーション導入を見据え、「メルセデスこそが自分にとってタイトルを獲る最高のチャンスだ」と強調した。

    チーム代表トト・ヴォルフが一時、マックス・フェルスタッペンへの関心を公にしていたことでラッセルの去就が注目されていたが、今週ついに正式発表が行われ、ラッセルとキミ・アントネッリの両名がメルセデス残留となった。

    4シーズンで5勝を挙げたものの、グラウンドエフェクト時代ではタイトル争いに届かなかったラッセルは、2026年のレギュレーション刷新に向けて強い自信を示した。

    「僕たちは本来の実力に見合う結果を出せていないけど、来年は僕にとってもチームにとっても大きなチャンスになる。完全なリセットで、ワクワクしているし、とても幸せだ」とラッセルは語った。

    契約内容については「複数年契約」であり、「2026年まで確実」と明かした上で、「トト(・ヴォルフ)はとても寛大だった」と説明した。

    「どんなチームとドライバーの関係でも、ドライバーがチームのサポートを感じ、ハッピーでいられることが大事だと思う。それはどんな業界にも共通することだ」

    ラッセルはさらに、「僕たちは共通の目標として、メルセデスを再び頂点に戻すことを掲げている。トトは僕のこれまでの働きを認めてくれて、最善の環境で戦えるようにしてくれた。それが僕が笑顔でいられる理由であり、未来が楽しみな理由だ」と続けた。

    2026年の展望については、「僕はメルセデスに忠誠を誓っているし、チームも同じ気持ちを示してくれた。2026年に世界チャンピオンを獲る最高のチャンスは間違いなくメルセデスにあると思っている。もちろん何が起こるかは誰にもわからないけど、すべてのシートが空いていたとしても、僕はメルセデスを選ぶ」と断言した。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリも契約延長「チームの信頼を感じる」
    同時に契約延長が発表されたキミ・アントネッリも、オースティンでのメディア対応で喜びを語った。デビューシーズンは波乱続きだったが、チームの信頼に応えたいと意気込みを示している。

    「正式に決まって本当に嬉しい。チームが自分を信頼し、サポートしてくれているのを感じる。来年はまったく違う年になるし、チャンスも多いと思う。自分のベストを尽くして期待に応えたい。これで残りのシーズンもより自由な気持ちで走れる」とアントネッリはコメントした。

    現在、メルセデスはコンストラクターズ選手権2位を維持しており(325ポイント)、3位フェラーリ(298ポイント)と4位レッドブル(290ポイント)との激しい争いを繰り広げている。

    アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスの長期体制と2026年への布石
    今回の契約更新により、メルセデスは2026年の新時代に向けて明確な体制を固めた。経験豊富なラッセルと若き才能アントネッリのコンビは、チームの再建と王座奪還を担う核となる。

    2026年はパワーユニットの電動化強化やシャシー軽量化など、大規模な技術変革が予定されており、開発力と組織力が問われるシーズンになる。メルセデスはその中で、ドライバーの安定と信頼関係を最大の武器として新時代を迎えようとしている。

  • キミ・アントネッリ 冷却ベストが“加熱”トラブル「本当に苦しかった」

    キミ・アントネッリ 冷却ベストが“加熱”トラブル「本当に苦しかった」

    メルセデスF1のキミ・アントネッリは、初日にF1の最新安全装備である冷却ベストの不具合により「体を温める」結果となったことを明かした。アントネッリはスプリント予選でルイス・ハミルトン(フェラーリ)にわずか0.006秒差で敗れ、SQ2で敗退している。

    アメリカGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズは、今週末に入ってから異常な高温に見舞われ、FIAは週末を「ヒートハザード(熱危険)」として指定。スプリント予選開始時には気温が33℃に達した。

    今季から導入された冷却ベストは、氷水を循環させることでドライバーの体温を下げる仕組みで、2026年には着用が義務化される予定だ。しかし、ウィリアムズのアレックス・アルボンによれば、ドライバーの間では「着用を義務化すべきではない」との意見も多く、賛否が分かれているという。

    アントネッリはこのベストをスプリント予選で装着したが、思わぬトラブルに見舞われた。

    「FP1の時点で少し体調的に苦戦していた」とアントネッリは説明する。「でもクルマの感触は良くて、SQ2では自信があった。冷却ベストを着けていたんだけど、トラブルが起きてしまって、冷やすどころか温められてしまったんだ。だからセッション中は本当に苦しかった」

    SQ3進出目前まで迫りながらも、ターン3でのロックアップが命取りとなった。

    「なぜあんなにブレーキロックが多かったのか、原因を突き止めないといけない」とアントネッリは続ける。「SQ1はすごく良かったのに、2回も大きなロックアップをしてかなりタイムを失った。SQ3に行けるペースはあっただけに残念だ。今は土曜に向けて集中するよ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    アントネッリを襲った“新装備の落とし穴”

    F1は2025年シーズンから暑熱対策を重視した安全装備を次々と導入している。だが今回のように冷却システムが逆効果をもたらすケースは極めて異例だ。気温33℃という環境下で、氷水が正常に循環しないトラブルは、むしろドライバーの集中力を奪うリスクにもなりかねない。

    とはいえアントネッリはマシンバランスへの自信を口にしており、SQ1で見せた速さを考えれば、決勝やスプリントでの巻き返しに期待がかかる。ルーキーながら冷静に原因分析へと向かう姿勢は、今後の成長を予感させるものだ。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1と「最高額ドライバー級」年俸60億円契約報道

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1と「最高額ドライバー級」年俸60億円契約報道

    メルセデスF1は、ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの2名と新たな契約を締結したことを正式発表した。数カ月にわたり報じられてきた去就の噂はこれで幕を閉じ、チームは2026年の新レギュレーション時代に向けて体制を固めた。

    英『Daily Mail』や『The Independent』によると、ラッセルの新契約は年俸3,000万ポンド(約60億円)に達し、現役F1ドライバーの中でマックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトンに次ぐ高額サラリーとなる。

    メルセデス代表のトト・ヴォルフは「ジョージの将来に疑いはなかった」と述べ、長期的な信頼関係を強調している。

    シンガポールでの勝利が契約延長を後押し
    この契約発表は、ラッセルがF1シンガポールGPでポール・トゥ・ウィンを達成した直後に行われた。2025年シーズン、彼はすでにカナダとシンガポールで優勝を飾り、メルセデスを牽引している。

    「このパートナーシップをこれからも続けられることを本当に誇りに思う。2017年に契約してからもうすぐ10年になるが、これまで素晴らしい旅を続けてきた。来年はF1史上最大級のレギュレーション変更を迎えるが、それを成功させるために全員が集中している。そして個人的にも、これまでで最も強いシーズンをさらに上回りたい」とラッセルはコメントしている。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    下位チームから王者チームへ ― ラッセルの軌跡
    ラッセルは2019年にウィリアムズからF1デビュー。非力なマシンながらもそのスピードで注目を集め、2020年のサクヒールGPでは新型コロナに感染したハミルトンの代役としてメルセデスW11をドライブ。予選でバルテリ・ボッタスに僅差で敗れたが、決勝では初勝利目前まで迫り、その才能を印象づけた。

    2022年に正式にメルセデスへ昇格し、デビューイヤーでハミルトンを上回るポイントを獲得。ブラジルGPでは初優勝を飾った。

    2023年は苦戦したものの、翌2024年には予選・決勝ともにハミルトンを圧倒。2025年もチームリーダーとして存在感を発揮しており、現在はハミルトン不在の中でメルセデスを牽引している。

    メルセデスの未来を託す“英国の支柱”
    ラッセルの契約延長は、2026年の新時代に向けたメルセデスの中核戦略を象徴するものだ。フェルスタッペンに次ぐ実力と安定感を誇るラッセルは、経験豊富でありながらまだ27歳と若く、チームの長期的な再建計画に理想的な存在だ。

    ハミルトンのフェラーリ移籍により、メルセデスは新たなリーダー像を必要としていた。ヴォルフが早期に契約をまとめた背景には、「アントネッリとの世代交代をスムーズに進めたい」という意図も見える。

    シンガポールGPでの完勝と今季の安定したパフォーマンスが、まさにその信頼を裏づける結果となった。2026年、メルセデスの再浮上を担うのはラッセルとアントネッリの“新黄金コンビ”になるだろう。

    Source: Crash.net

  • メルセデスF1 2026年もラッセル&アントネッリ続投を正式発表

    メルセデスF1 2026年もラッセル&アントネッリ続投を正式発表

    メルセデスF1チームは、2026年シーズンのドライバーラインナップとしてジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの継続を正式発表した。8度のコンストラクターズチャンピオンであるメルセデスは、ジュニア育成プログラム出身の2人と引き続き歩むことを決断。今季は残り6戦を残してランキング2位につけている。

    ラッセルは2022年にウィリアムズから昇格し、これまでに通算5勝を挙げており、直近のシンガポールGPでも優勝を飾った。2026年はメルセデス加入10年目の節目となる。

    一方、ルーキーのアントネッリは今季、マイアミでのスプリントポール、カナダGPでの史上最年少表彰台など印象的な走りを見せている。

    トト・ヴォルフ「発表は“いつか”の問題だった」
    チーム代表のトト・ヴォルフは「ドライバーラインナップの決定は“いつか”の問題であって、“するかどうか”ではなかった」と語った。

    「我々は時間をかけ、交渉を慎重に進め、すべての関係者が満足する形で決定したかった。ジョージとキミは強力なコンビであり、今後も共に歩むことに非常に満足している。今季残り6戦でコンストラクターズ2位を守りつつ、2026年の新時代に向けて準備を進めていく」

    ジョージ・ラッセル「メルセデスとの旅を続けられることを誇りに思う」
    「メルセデスとの旅を続けられることを本当に誇りに思う。来年で僕がこのチームと契約してから10年になる。これまで本当に素晴らしい時間を過ごしてきたし、今後の展開にワクワクしている。2026年にはF1の歴史上でも最大級のレギュレーション変更があり、それを成功させるためにチーム全員が集中している。僕自身も、これまでで最も強いシーズンをさらに上回るよう努力する」

    キミ・アントネッリ「もっと強く成長できる」
    「チームと一緒に続けられることにとてもワクワクしている。F1初年度で本当に多くを学んだ。良い時も難しい時もすべてが自分を成長させてくれた。ドライバーとしてだけでなくチームメイトとしても強くなれたと思う。トト、そしてブラックリーとブリックスワースの全員に感謝したい」

    「今は今季を良い形で締めくくり、コンストラクターズ2位を確実にすることが目標。その後、完全に2026年に焦点を移すつもりだ。残り6戦でも全力を尽くす」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    2026年グリッドの残りシートは4つ
    今回の発表により、2026年のF1グリッドで残る空席は4つとなった。レッドブル、レーシングブルズ、アルピーヌの各チームに1〜2席が残っている。

    レッドブルではアイザック・ハジャーがフェルスタッペンのチームメイト候補筆頭とされ、レーシングブルズにはアービッド・リンドブラッドの昇格が有力視されている。この場合、角田裕毅とリアム・ローソンが残る1枠を争う構図だが、現時点では角田がわずかに優位と見られている。

    アルピーヌではフランコ・コラピントの残留が有力で、リザーブのポール・アーロンも依然候補として名を残している。

    分析:メルセデスの“未来戦略”が固まる
    今回の発表で、メルセデスは2026年の新レギュレーション期に向けた布陣を確定させた。経験豊富なラッセルと若手アントネッリというバランスの取れた体制は、パワーユニットとシャシーの両面で再び頂点を狙ううえで理想的だ。トト・ヴォルフが“いつかの問題”と語った通り、チーム内部では早くから継続方針が既定路線となっていたとみられる。

    残る注目点は、角田裕毅とリアム・ローソンの“レッドブル系最終決戦”。メルセデスが安定を選んだ一方で、レッドブル陣営は2026年の世代交代が焦点となる。