カテゴリー: メルセデスF1

  • キミ・アントネッリ メルセデスF1開幕戦2位「2026年で最も難しい一戦」

    キミ・アントネッリ メルセデスF1開幕戦2位「2026年で最も難しい一戦」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、2026年F1オーストラリアGPで2位を獲得し、チームメイトのジョージ・ラッセルとともに開幕戦でワンツーフィニッシュを達成した。

    19歳のアントネッリにとって週末は決して順調なものではなかった。フリー走行3回目でクラッシュを喫しながらも、メルセデスのメカニックがマシンを修復。予選ではフロントローを確保し、決勝ではスタートの遅れを挽回して2位までポジションを回復した。

    アントネッリ「スタートはゲームチェンジャーだった」
    「もちろんスタートがゲームチェンジャーだった」とアントネッリは語った。

    「最終コーナーからの立ち上がりでパワーがなくて、マシンが入力に反応しなかった。とてもストレスの多い状況だった」

    「スタートは本当に悪くて、多くのポジションを失ってしまった。でもマシン自体はとても強かった」

    スタート直後、アントネッリはターン4までに5つポジションを落とし、7番手まで後退。しかしそこから追い上げを開始し、最終的にはチームメイトのラッセルに次ぐ2位まで順位を回復した。

    ハードタイヤでは苦戦も終盤にペース回復
    レースは波乱の展開となった。オスカー・ピアストリがグリッドへ向かうレコノサンスラップでクラッシュし、さらにアウディのニコ・ヒュルケンベルグもスタート前にリタイア。

    12周目にはアイザック・ハジャーのマシンがストップし、バーチャル・セーフティカーが導入された。このタイミングでメルセデスはラッセルとアントネッリをダブルスタックでピットに呼び、ハードタイヤに交換した。

    「正直なところ、そのときはよく分からなかった。でもマシンのペースはとても良かった」

    「最初のスティントは本当に気分が良かった。ただハードタイヤではすぐにグレイニングが出て、少し難しい時間が続いた。でも終盤になるとペースは戻ってきた」

    メルセデスは1ストップ戦略を維持し、最終的にラッセルとアントネッリが1-2フィニッシュ。開幕戦で理想的な結果を手にした。

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    「今季で最も難しいレースだった」
    「最後は楽しかった。昨日のFP3のあと、メカニックが信じられない仕事をしてくれたおかげで今日の結果がある」とアントネッリは語った。

    「週末の締めくくりとしては良い形だった。次は中国に集中する」

    アントネッリはまた、2026年の新レギュレーション下で迎えた初のレースが、ドライバーとチームにとって大きな学習の場になったと強調した。

    「みんなにとって大きな学びだった。テストはたくさんしたけど、レースウィークはまったく別物だ」

    「上海ではエネルギーのデプロイメントを含め、すべてを最初から正確に合わせることが重要になる」

    そしてオーストラリアGPについては、2026年シーズンの中でも特に難しいレースだったと振り返った。

    「このレースはシーズンのスタートとしては、おそらく一番難しいレースだったと思う。ストレートが連続するコースで、エネルギーマネジメントが本当に難しい」

    「ドライバーにとってもチームにとっても大きな学びだった。今年は開発のスピードもとても速くなるだろうし、間違った方向に進むことはできない。状況はすぐにひっくり返る可能性があるからね」

  • メルセデスF1 オーストラリアGP決勝「完璧なシーズンのスタート」

    メルセデスF1 オーストラリアGP決勝「完璧なシーズンのスタート」

    メルセデスは2026年F1オーストラリアGP決勝でジョージ・ラッセルが優勝、アンドレア・キミ・アントネッリが2位に入り、開幕戦で1-2フィニッシュを達成した。

    ラッセルはスタートでシャルル・ルクレールに先行を許したものの、序盤は激しい首位争いを展開。アントネッリもスタートで順位を落としたが、徐々にポジションを回復して上位争いに加わった。

    メルセデスは最初のバーチャル・セーフティカー(VSC)で両ドライバーをピットインさせる戦略を選択。フェラーリ勢が後にピットインしたことでラッセルが首位を奪い返し、そのまま1ストップ戦略でレースを制した。アントネッリも2位を守り切り、メルセデスにとって理想的な開幕戦となった。

    ヴォルフ「我々が望んだ通りのスタート」
    メルセデス・ベンツ・モータースポーツの責任者であるトト・ヴォルフは、開幕戦の結果に満足感を示した。

    「今日メルボルンを去るにあたって大きな満足感がある。シーズン開幕戦でメルセデスが再びトップに立つ姿を見るのは素晴らしいことだ」とヴォルフは語った。

    「ラウダ・ドライブとモーガン・ドライブのチームは、非常に強力なパッケージをオーストラリアに持ち込むために素晴らしい仕事をしてくれた」

    「シーズン最初のレースで確かな1-2を達成できたことは、今季ワールドチャンピオンシップ争いに挑むための大きな一歩になる」

    「もちろん多くの努力が必要になるし、ライバルたちも我々との差を縮めようとしてくるだろう。しかし、これはまさに我々が望んでいたシーズンのスタートだ」

    「今週末は未知の要素が多かったが、F1は素晴らしいレースを見せてくれたと思う。ジョージとシャルル・ルクレールの序盤のバトルはとても見応えがあった」

    「メルボルンでは多くのことを学んだし、上海でどのような戦いになるのか楽しみにしている」

    ラッセル「とても甘美な勝利」
    ジョージ・ラッセルは、困難なレースを乗り越えた勝利に満足感を示した。

    「簡単な午後ではなかったけれど、この勝利はとても甘美だ」

    「チームのみんなにおめでとうと言いたい。彼らは信じられない仕事をしてくれたし、この勝利は彼らのものだ」

    「スタートは混乱していて難しかった。その後はシャルルとオーバーテイクを繰り返す展開になった」

    「最初に彼を抜いたとき、もう少し賢くエネルギーを使って守れたかもしれない。それが彼に抜き返された原因になった」

    「VSCでかなり早い段階でピットに入ったので、そこからはタイヤマネジメントが重要だった」

    「1ストップと2ストップのどちらが速いのか確信はなかったが、ストラテジーチームが素晴らしい判断をしてくれた」

    「この勝利と1-2は本当にうれしい。シーズンのスタートとしては完璧だ」

    「ただ、まだチャンピオンシップは始まったばかりだし、ライバルはすぐに差を縮めてくるだろう。中国でどうなるか見てみよう」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリ「最高の週末」
    アンドレア・キミ・アントネッリは、困難なスタートからの巻き返しを喜んだ。

    「なんて一日で、なんて週末なんだろう」

    「メルボルンでは僕のガレージ側にとって簡単な週末ではなかったけれど、それでも素晴らしい結果を持ち帰ることができた」

    「ラウダ・ドライブとモーガン・ドライブの皆に大きな感謝を伝えたい。彼らはとても強いマシンと、これから築いていくための基盤を作ってくれた」

    「この1-2は彼らのものだし、長年の努力の成果だ」

    「グリッドに向かう時点でバッテリー残量が低く、スタートはとてもストレスフルだった」

    「実際にスタートは遅れてしまったが、その後のリカバリーは良く、ペースも強かった」

    「フェラーリ勢に追いつき、ピットストップ後にはチームの1-2を確定させることができた」

    「この週末でマシンと新しいレギュレーションの運用について多くを学んだ」

    「メルボルンでは我々が最も強いチームだったが、この位置を維持するには多くの努力が必要だ」

    「次は中国GPだ。上海でどんなレースができるのか楽しみにしている」

    メルセデスは新時代のF1開幕戦で1-2フィニッシュを達成し、完璧な形で2026年シーズンをスタートさせた。ただしチーム自身もまだ改善の余地があることを認めており、次戦中国GPではライバル勢の巻き返しも予想される。

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1開幕戦制覇「このマシンを待っていた」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1開幕戦制覇「このマシンを待っていた」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、2026年F1開幕戦オーストラリアGP決勝で優勝を飾り、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリとともに1-2フィニッシュを達成した。メルセデスにとっては新レギュレーション初戦での理想的なスタートとなり、ラッセルはフェラーリのシャルル・ルクレールとの激しい争いを制してトップチェッカーを受けた。

    予選で圧倒的なポールポジションを獲得していたラッセルだが、決勝スタートではルクレールに先行を許す展開となった。

    ラッセル「長い時間をかけてここまで来た」
    レース後、ラッセルはチームの努力を称えながら勝利の喜びを語った。

    「最高の気分だ。序盤は本当に激しい戦いだったし、簡単なレースになるとは思っていなかった」

    「グリッドに着いたとき、バッテリー残量がほとんどないことに気づいてスタートも良くなかった。それでもシャルルとかなり接近したバトルをしていたから、最後にフィニッシュラインを越えたときは本当にうれしかった」

    VSC下のピット戦略が勝負を決める
    メルセデスはバーチャルセーフティカーのタイミングでラッセルとアントネッリの両方をピットに入れる戦略を選択。一方、フェラーリはコースに留まり、ミディアムタイヤでスティントを延ばす判断を下した。

    結果としてメルセデスのワンストップ戦略が機能し、ラッセルはルイス・ハミルトンをコース上でかわした後、首位を安定してキープ。最終的にアントネッリに2.9秒差をつけてシーズン初勝利を挙げた。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    新レギュレーションの“ストレートモード”にも言及
    ラッセルはレース中のマシン特性についても触れ、新レギュレーションの空力モードがドライビングに影響を与えていることを明かした。

    「正直に言って、チームのみんなには本当に感謝している。このマシンを手に入れるまで長い時間がかかったし、これ以上ない形でシーズンをスタートできた」

    「僕たちは、誰かが前に出ると一気に立場が入れ替わる“ヨーヨー効果”のような状況になると予想していた」

    「ストレートモードを使うとフロントのグリップがかなり失われて、コーナーではずっとアンダーステア気味になる。かなり神経を使う状態だったけど、何とか最後まで走り切ることができた。そしてチームとして1-2で終えられたことが本当にうれしい」

  • メルセデスF1代表 トト・ヴォルフ「フェラーリとの本格的な戦いになる」

    メルセデスF1代表 トト・ヴォルフ「フェラーリとの本格的な戦いになる」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGPは、メルセデスのジョージ・ラッセルが優勝し、アンドレア・キミ・アントネッリが2位に入る1-2フィニッシュとなった。しかしレース内容は決して一方的なものではなく、フェラーリが強いレースペースを示したことで、タイトル争いは接戦になる可能性が見えてきた。

    メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、アルバート・パークでの戦いを振り返り、フェラーリがシーズンを通して大きな脅威になると認めた。

    「フェラーリに関して言えば、レース前は“ロングランを見ると我々が大きく引き離すだろう”と言われていた。しかし実際にはそうならなかった」とトト・ヴォルフは語った。

    「彼らがスタートに強いことは分かっていたし、実際その通りになった。序盤はシャルルとジョージの完全なバトルだった」

    「キミは少し不運だった。バッテリーが本来あるべき状態ではなかったんだ。実際には両方のマシンで多少そういう状態だった」

    「ある時点ではフェラーリ2台とジョージによる三つ巴の戦いになっていたし、最終的にはキミもそこに追いついた」

    「レース終盤の我々のペースは非常に励みになるものだったが、序盤はフェラーリとメルセデスの間にほとんど差がなかった」

    「今の私の率直な感覚は、フェラーリと本格的な戦いになるということだ」

    レースでは、レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーが11周目にストップしたことでバーチャルセーフティカーが導入される。このタイミングでメルセデスは2台をピットインさせた一方、フェラーリはステイアウトを選択。この戦略差が最終的にメルセデスの1-2フィニッシュにつながった。

    しかしレースペースの指標となる最速10周平均では、ルイス・ハミルトンが1分22秒557でトップを記録。マックス・フェルスタッペンが1分22秒632、アンドレア・キミ・アントネッリが1分22秒635で続き、フェラーリの競争力の高さを示す結果となった。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    フェラーリの強力なスタート性能
    フェラーリが序盤で優位に立てた要因の一つは、スタート時のパワーユニット特性にあると見られている。4番グリッドからスタートしたシャルル・ルクレールは、スタート直後に一気にトップへ浮上した。

    これについてヴォルフは、フェラーリのターボ構成が関係している可能性を示唆した。

    「それがすぐに追いつけるものかは分からない。おそらくハードウェアの問題だと思う」

    「ある特定のハードウェア構成やターボサイズによって、ターボをより簡単に回せる可能性がある。それによってスタートが良くなる一方で、コースの他の部分やレース全体では妥協が必要になるかもしれない」

    「我々はスタートに関して何も変更していない。バッテリーが満充電ではなかったにもかかわらず、きちんとスタートできたことには満足している」

    「スタート前にエンジンが吹け上がる音を聞いていると、“いったい何が起きているんだ?”と思うものだ。とにかく全員が無事にスタート位置を離れられることを願うだけだ」

    「それでもシーズン最初のレースとしては、かなり良かったと思う」

  • メルセデスF1 オーストラリアGP予選「すべてがうまく噛み合った」

    メルセデスF1 オーストラリアGP予選「すべてがうまく噛み合った」

    メルセデスは2026年F1オーストラリアGP予選で圧倒的な速さを見せ、ジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得。アンドレア・キミ・アントネッリも2番手に入り、フロントロー独占という最高の形でシーズン開幕戦の予選を終えた。

    ラッセルは終始セッションをリードし、最終的には1分18秒518を記録。メルセデス勢以外の最速ドライバーに対して約0.8秒の大差をつける圧巻の走りだった。

    一方でアントネッリはFP3でクラッシュする波乱の一日となったが、チームが奇跡的な修復を行いQ1途中でコース復帰。Q3ではマシンから冷却ファンが外れて赤旗を引き起こすトラブルもあったが、最終アタックで2番手を確保し、チームのフロントロー独占を完成させた。

    ヴォルフ「どこから祝福すればいいのか分からない」
    メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは、チームの総合力を称えた。

    「今日は誰から祝福を始めればいいのか分からないほどだ」とヴォルフはコメント。

    「キミのFP3でのクラッシュのあと、マシンを予選に間に合わせるためにチームは素晴らしい仕事をしてくれた」

    「マシンが戻ってきたときには、正直なところ間に合うとは思えなかったが、彼らは信じられない努力を見せてくれた」

    「ブラックリーとブリックスワースのチームも、W17をメルボルンでこれほど競争力のある状態に仕上げるために素晴らしい仕事をしてくれた」

    「そしてここオーストラリアのレースチームがそれをP1とP2につなげてくれた」

    「ジョージは別次元のパフォーマンスを見せ、キミも冷静さを保ってフロントロー独占を実現した」

    「もちろん今日は予選に過ぎないし、シーズン最初のレースにすぎない」

    「ポイントは明日獲得するものだ。ライバルたちも今日以上の力を見せてくるはずで、これがシーズン全体の勢力図を示すものではない」

    ラッセル「すべてがうまく噛み合った」
    ポールポジションを獲得したジョージ・ラッセルは、チームの準備を称えた。

    「今日はすべてがうまく噛み合ったし、チームは素晴らしい仕事をしてくれた」とラッセルはコメント。

    「マシンを良い状態に仕上げてくれたし、僕たちは歴史的に涼しいコンディションで速いことも分かっている」

    「すべてがうまくいき、それをポールポジションにつなげることができた」

    「ただ今日のアドバンテージがライバルとの差の本当の姿ではないことも分かっている」

    「ブラックリーとブリックスワースのチームは非常に強力なプラットフォームを用意してくれたが、チャンピオンシップを勝つためにはいくつかの分野でまだ改善が必要だ」

    「これはシーズン最初のレースの最初の予選に過ぎないし、全員まだポイントはゼロだ」

    「明日はP1とP2を良い結果につなげるために全力を尽くす」

    「長い午後になるだろうし、どんな課題が出てくるか見ていこう」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリ「今日のヒーローはメカニック」
    2番手となったアンドレア・キミ・アントネッリは、チームの働きを強調した。

    「どうやら僕は自分の人生を難しくするのが好きみたいだ」とアントネッリはコメント。

    「FP3のクラッシュのあとで厳しい状況だったが、今日のヒーローはメカニックとガレージの全員だ」

    「予選に間に合わせるためにマシンを修理してくれたことに本当に感謝している」

    「時間が本当にギリギリで、セットアップを完全に整えることすらできなかった」

    「それでも彼らはフロントローを獲得できる速いマシンを用意してくれた」

    「明日は良い結果を争うチャンスがある」

    「土曜日にはポイントは入らないし、この新しいマシンでは長いグランプリになる」

    「まだ未知の要素も多いし、いろいろなことが起こり得る」

    「今日のポジティブな結果を良いポイントにつなげるために、明日はしっかり仕事をする必要がある」

    ショブリン「フロントロー独占に値する努力」
    トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、チームの努力を称賛した。

    「キミのマシンをQ1終了前に組み上げてコースに送り出したチームには本当に称賛を送りたい」とショブリンはコメント。

    「それを実現するために多くの人が関わり、その努力がフロントロー独占という形で報われたのは素晴らしいことだ」

    「ジョージもシーズン最初のポールポジションを獲得する素晴らしい仕事をした」

    「セッションを最初から最後までコントロールしていたし、とても簡単に見せていたが、それは彼が準備に全力を尽くした結果だ」

    「キミの一日はもっと波乱に満ちていた。FP3のクラッシュは後れを取る原因になったが、彼はそこから多くを学ぶだろう」

    「それでも大きなプレッシャーの中で素晴らしい仕事をし、フロントローに並ぶ結果を残した」

    「最後にブラックリーとブリックスワースのチームにも祝福を送りたい」

    「このレギュレーションに向けてどれだけ努力してきたかを見ると印象的だし、新しい時代の最初のレースで両マシンがグリッド最前列に並ぶことは大きな成果だ」

  • ジョージ・ラッセル メルセデスF1で2026年開幕戦ポール「マシンが生き返った」

    ジョージ・ラッセル メルセデスF1で2026年開幕戦ポール「マシンが生き返った」

    2026年F1開幕戦オーストラリアGP予選で、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がポールポジションを獲得した。ラッセルは1分18秒518のタイムを記録し、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリを0.293秒差で抑え、メルセデスにフロントロー独占をもたらした。

    予選Q3では、フリー走行3回目で大クラッシュを喫したアントネッリのマシンを短時間で修復したチームの努力も実り、メルセデスは理想的な結果でシーズン開幕を迎えることになった。

    ラッセルはセッション後、マシンのポテンシャルが予選で一気に発揮されたと語った。

    「今日は素晴らしい一日だった」とラッセルは語った。

    「マシンには大きなポテンシャルがあると分かっていたけど、シーズン最初の土曜日を迎えるまでは本当のところは分からない」

    「今日は午後になってからマシンが本当に生き返った。特に路面温度が下がったときだ。僕たちはそういうコンディションを比較的得意としている」

    「そしてキミがすぐ隣に並んでくれているのも本当にうれしい。チーム全体がこのマシンを完成させるためにとても大変な仕事をしてきたし、今日もガレージで素晴らしい仕事をしてくれた。総合的に見て本当に良い一日だった」

    ジョージ・ラッセル F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    新レギュレーションのレースは不確実性も
    ラッセルはまた、2026年の新レギュレーション導入によって決勝では予測が難しい展開になる可能性があるとも指摘した。

    「明日のレースが楽しみだし、とてもエキサイティングなレースになると思う」とラッセルは語った。

    「メルボルンはいつ来ても観客の皆さんが本当に素晴らしい。僕たち全員を応援してくれてありがとう。良いレースを届けられればいいね」

    「そして、これまでシンプルだったこと――例えばスタートやピットストップ――も、この新しいマシンではずっと難しくなっている」

    「Q3の前にガレージでチームに言ったんだ。とにかくクリーンなセッションにしよう、と。明日何が起きるか誰にも分からないからね」

    「もちろん今夜はみんなで一生懸命準備するよ。でも今日は本当に素晴らしい一日だった。僕たちは今、可能な限り最高のポジションにいる」

    オーストラリアGP決勝では、ラッセルとアントネッリのメルセデス勢がフロントローからスタートし、3番手にはアイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)、4番手にはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が並ぶ。

  • キミ・アントネッリ F1オーストラリアGP予選2番手「メカニックがヒーローだった」

    キミ・アントネッリ F1オーストラリアGP予選2番手「メカニックがヒーローだった」

    2026年F1オーストラリアGP予選で、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリがフロントロウとなる2番手を獲得した。FP3での大クラッシュから数時間という状況での復活劇となった。

    アントネッリはFP3終盤にウォールへ激突する大きな事故を喫したが、メルセデスのメカニックが短時間でマシンを修復。予選ではジョージ・ラッセルとともにメルセデスのフロントロックアウトを実現した。

    FP3クラッシュから数時間でフロントロウ
    アントネッリは週末を通して上位争いに加わっており、FP2ではチームメイトのジョージ・ラッセルを上回る2番手タイムも記録していた。

    しかし、FP3終盤にウォールへ激突。予選まで数時間という状況で、メルセデスは大規模な修復作業を強いられることになった。

    その後、マックス・フェルスタッペンのQ1クラッシュによる赤旗で時間がわずかに生まれたことで、メルセデスはアントネッリのマシンを予選へ送り出すことに成功した。

    アントネッリ「メカニックがヒーローだった」
    「とても、とてもストレスの多い一日だった」とアントネッリは語った。

    「残念ながらFP3でウォールにぶつかってしまった。でも今日のヒーローはチームのみんな、メカニックだった。彼らがマシンをコースに戻してくれた」

    「マシンのセットアップをする時間もなかった。ただコースに出て、なんとかフロントロウに並ぶことができた。本当にうれしい」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    予選で着実に順位を上げる
    予選ではセッションごとに順位を上げていき、Q1で6番手、Q2で3番手、そしてQ3では2番手へと浮上した。

    Q3の序盤ではロックアップという不安要素もあったが、アントネッリは再び立て直し、1分18秒811というタイムで一時的に暫定ポールポジションを獲得。最終的にはラッセルに逆転され、2番手となった。

    1分18秒台に入ったのはメルセデスの2台のみであり、レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーはさらにコンマ5秒遅れだった。

    「次はクリーンな週末にしたい」
    アントネッリは最後のアタックについて振り返りながら、今回のクラッシュが予選に影響したことも認めた。

    「簡単ではなかった。かなり踏ん張らなければならなかった」

    「今回は間違いなく予選に影響があったから、次はクリーンな週末にする必要がある」

    「でも明日はレースがあるし、良い結果を目指すことができると思う」

  • メルセデスF1に追い風 ペトロナス燃料がFIAホモロゲーション取得

    メルセデスF1に追い風 ペトロナス燃料がFIAホモロゲーション取得

    2026年F1シーズン開幕を目前に控え、メルセデスにとって追い風となるニュースが浮上した。報道によると、同チームのパートナーであるペトロナスが供給する燃料が、FIAのホモロゲーション(認証)を正式に取得したという。

    2026年からF1は大規模なレギュレーション変更を迎え、パワーユニットとシャシーの双方が刷新される。その中心にあるのが「完全持続可能燃料」の導入であり、燃料の認証プロセスはこれまで以上に複雑化している。

    2026年F1で大幅に強化された燃料認証プロセス
    2026年F1では、燃料は従来の化学的仕様を満たすだけでは不十分となった。新たに「持続可能性」の要件が導入され、燃料の原料調達から生産、供給までの全工程が厳密に監査される仕組みとなっている。

    このプロセスの検証を担うのが、FIAが任命した独立機関「ゼモ」である。ゼモは燃料の製造プロセス全体を監査し、最終製品だけでなく原料の供給源やライフサイクル全体の温室効果ガス排出量まで確認する。

    そのためホモロゲーションの手続きは非常に長く複雑になり、プレシーズンテストの段階では一部の燃料サプライヤーが認証を完了できていない状況も報じられていた。

    当初はメルセデスと長年提携するペトロナスも、認証取得に向けて時間との戦いに直面していると噂されていた。

    しかし報道によると、ペトロナスの燃料は2026年F1オーストラリアGPを前にFIAの承認を取得したとされる。

    BPが語る「2026年燃料の難しさ」
    こうした状況の中、アウディと提携するBPのモータースポーツ流体技術責任者ルーク・ジョリーは、新レギュレーション下での燃料開発の難しさを明かしている。

    「2026年の燃料には大きく2つの要素がある」とジョリーは語った。

    「ひとつは、昨年までと同じように定められた燃料仕様だ。物理的・化学的なパラメータがあり、その範囲内に収める必要がある。サンプルをFIA認定ラボに送ってチェックするという点では、以前と同じだ」

    「新しいのは持続可能性に関する要件だ。ここでホモロゲーションのプロセスはまったく新しい次元になった」

    ジョリーによれば、ゼモは燃料の原料から最終製品まで、すべての工程を監査する。

    「FIAが任命した独立機関であるゼモが、原料調達から生産、そして最終燃料のライフサイクルにおける温室効果ガス排出量まで、すべてを検証する」

    「この部分は以前よりもはるかに複雑だ」

    BPはすでに先月ホモロゲーションを取得しており、アウディとの初戦に向けて準備は整っているという。

    「ここ数週間で、このレース週末に間に合う形で認証を取得できた。非常に重要なマイルストーンだった」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    他メーカーは依然沈黙
    ジョリーはまた、2026年燃料の開発が多くのサプライヤーにとって難題になっていることを示唆した。

    「このプロセスは非常に厳格で、燃料に使う原料が何であれ、FIAが任命した監査人が実際に現地に赴き、その原料が本当に持続可能なものか確認する必要がある」

    「そしてその原料が供給チェーンを通じて最終ブレンドに至るまで、すべて追跡される。ここメルボルンに届くまでだ」

    「非常に厳しいプロセスで、だからこそ一部のメーカーではタイミングがかなりタイトになっている」

    さらにジョリーは、他メーカーの状況についても意味深な発言を残した。

    「全体として見ても、かなりの苦労があったという話は聞こえてくる」

    「他のサプライヤーはまだあまり情報を出していない。だから実際の状況は分からない」

    ただし、BP自身は計画的な判断を行ったことで順調に進んでいると説明する。

    「我々は計算された決断をしてきた。その結果、今週末に向けて非常に良い状態にある」

  • F1エンジン論争の決着 メルセデス問題の圧縮比ルールが生んだ妥協

    F1エンジン論争の決着 メルセデス問題の圧縮比ルールが生んだ妥協

    2026年F1シーズン開幕を前に、パワーユニット規則を巡る最大の政治問題となっていた「圧縮比(コンプレッションレシオ)」論争がようやく決着した。FIAはルールの曖昧さを解消する形で新たな測定方法を導入し、メルセデスの設計を巡る議論に終止符を打とうとしている。

    この決定は一見するとメルセデスの優位性を抑えるもののように見えるが、実際には同社、カスタマーチーム、そしてライバルメーカーすべてに一定の利益をもたらす妥協案となった。

    論争の発端となった圧縮比16:1ルール
    2026年F1パワーユニット規則では、完全持続可能燃料の導入と新規メーカー参入を容易にする目的で、エンジンの圧縮比上限が従来の18:1から16:1へ引き下げられた。

    圧縮比とは、シリンダー内で空気と燃料の混合気をどれだけ圧縮できるかを示す数値であり、エンジン効率や出力特性に大きく関わる。

    しかし各メーカーの間で問題となったのは、メルセデスのエンジンが「静的テストでは16:1を満たすが、実際の運転時にはそれ以上の圧縮比になる可能性がある」という点だった。

    この現象は、ピストンやコンロッドの素材が高温で膨張することに関連していると考えられている。ただし現代のF1エンジン部品は高度な3Dプリント技術による多層構造であり、単純な素材膨張だけで説明できるほど単純な問題ではない。

    それでもアウディを中心としたライバルメーカーは、この設計が規則の精神に反していると主張し、フェラーリやホンダと共にFIAへ共同書簡を送った。

    規則の曖昧さが政治問題に発展
    議論がここまで激化した理由は、レギュレーションの文言が曖昧だったためだ。

    技術規則C5.4.3では圧縮比は「常温で測定する」と定められていた。一方で規則1.5には「F1マシンは競技中常に規則を満たさなければならない」と書かれている。

    つまりメルセデス側は「測定条件は常温」と主張でき、ライバル側は「走行中も16:1を守るべき」と主張できる状況だった。

    FIAシングルシーター部門責任者ニコラス・トンバジスは次のように説明した。

    「この種の問題には多くのニュアンスがある。規則が目指しているものと、実際に書かれている内容が必ずしも一致しないことがある」

    「16:1という圧縮比を維持することは2022年にパワーユニットメーカーと議論した際の重要な目標だった。しかし書かれている内容だけを見ると、より高い圧縮比を実現できる余地があった」

    結果としてFIAは、ルールの解釈争いを避けるため文言自体を修正する必要があると判断した。

    メルセデスも受け入れた妥協案
    最終的にFIAが採用した解決策は、圧縮比の二重測定だった。

    ■ 常温
    ■ 130度の高温状態

    この両方で16:1を満たさなければならない。

    メルセデス代表トト・ヴォルフは次のように語った。

    「今回の方法では、エンジンが冷えている状態でも熱い状態でも規則に適合する必要がある。だから誰にも優位性はない」

    「他のメーカーは“熱い状態だけ測定する”ことを望んでいたが、それでは冷えているときに規則外の状態になる可能性がある」

    メルセデスはエンジンが温まると圧縮比が上がる設計だが、一般的には逆に温度上昇で圧縮比が下がる傾向がある。

    つまり「高温のみ測定」だった場合、今度はライバルが逆方向の抜け穴を利用する可能性があった。

    二重測定はその両方を封じる仕組みとなる。

    6月施行という政治的バランス
    今回のルール変更は2026年6月1日から適用される。

    当初は8月開始が検討されていたが、開始時期を前倒しすることでライバルメーカーの不満を和らげた。

    一方でメルセデスにとっては二重測定という条件を維持できたことが譲歩となる。

    FIAパワーユニット委員会では、変更には5メーカー中4社の賛成が必要だったが、最終的には全会一致で承認された。

    まさに典型的なF1政治の妥協と言える。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ 圧縮比

    2027年には再びルール変更
    さらにこの問題にはもう一つの段階がある。

    2027年からは圧縮比の測定が高温のみへ変更される予定だ。

    それまでの期間は、すべてのメーカーが設計を調整するための猶予期間となる。

    もし内燃エンジンの仕様変更が必要になった場合でも、規則上は一定の改修が認められている。ただしその費用はパワーユニットメーカーのコストキャップ内に収めなければならない。

    次の政治問題はエネルギー管理
    圧縮比問題が決着した一方で、FIAにはさらに大きな課題が残っている。

    それが2026年マシンのエネルギー管理だ。

    特にメルボルンやジェッダのような高速サーキットでは回生エネルギーが少なく、電力不足が発生する可能性が指摘されている。

    マクラーレン代表アンドレア・ステラはこれらのコースを「回生が少ないサーキット」と表現した。

    FIAにはいくつかの対策案がある。

    ■ レース時の電動出力を250kWへ制限
    ■ 350kWのスーパークリッピングを許可

    ただしこれらは政治的に非常に敏感な問題だ。

    エネルギー効率に優れたチームは、その優位性を失う可能性があるからだ。

    開幕戦メルボルンで次の議論が始まる可能性
    FIAは、まずは実際のレースを見てから判断する方針を示している。

    「2026年レギュレーションは近年で最大級の変化だ。プレシーズンテストとシーズン序盤のレースから学ぶ必要がある」

    FIAはそう説明している。

    圧縮比を巡る論争は一応の決着を見たが、2026年F1の政治戦はまだ始まったばかりだ。次の焦点はエネルギー管理とレースの成立性へと移っていく可能性が高い。

  • メルセデスF1の“タイム隠し” ラルフ・シューマッハが指摘

    メルセデスF1の“タイム隠し” ラルフ・シューマッハが指摘

    2026年F1プレシーズンテストを終え、元F1ドライバーで現在は解説者を務めるラルフ・シューマッハは、メルセデスが最も強い印象を残したと語った。ただし、それがそのままタイトル獲得を意味するわけではないとも強調している。

    バーレーンでのテストではシャルル・ルクレールが最速タイムを記録したが、シューマッハはメルセデスが本来の実力を見せていない可能性が高いと見る。

    「彼らは明らかに一歩リードしていると思う」とシューマッハはスカイのポッドキャストで語った。

    さらに、テストではメルセデスがエンジン出力を「かなり抑えていた」と指摘し、まだ大きな伸びしろがあるとの見方を示した。

    「私の意見では、メルセデスはタイムを隠している」と6度のグランプリ勝者は語る。

    「かつて彼らがすべてを支配していた時代にも、必要なパワーを少しずつ解放していったことがあった」

    シューマッハが言及したのは2014年のハイブリッド時代の幕開けだ。当時、メルセデスのパワーユニットは他を圧倒しており、元テクニカルディレクターのパディ・ロウも後年のポッドキャストで、実際にはほとんどフルパワーを使う必要がなかったと明かしている。

    「予選ではQ1やQ2でエンジンを全開にすることはなかった」

    「議論はQ3でどこまで出力を上げるべきかという点にあった」

    そして多くの場合、そこでも限界まで回す必要はなかったという。

    「エンジンは単純に一段上だった」とシューマッハは振り返る。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    2026年も同様の構図になる可能性があるとし、とりわけワークス体制のメルセデスはチーム力そのものが強力だと評価した。

    そのため現時点では「かなり前にいる」との印象を抱いているという。

    ただし、だからといってシーズンを圧倒してタイトルを獲得すると断言するつもりはない。

    世界選手権の予想を問われると、「それは完全な愚かさだ」と語った。

    まずは開幕数戦の展開を見極める必要があるという。

    開幕戦メルボルンで初めて「本当に」各チームの立ち位置が見えるとしつつも、アルバート・パークは「シーズン全体を代表するサーキットではない」とも指摘した。

    それでもテスト終了時点の印象としては、メルセデスが「かなり前にいる」ように見えると結論づけている。