カテゴリー: リバティ・メディア

  • F1 バーレーンGPとサウジGP見送り ドメニカリCEO「安全でいてほしい」

    F1 バーレーンGPとサウジGP見送り ドメニカリCEO「安全でいてほしい」

    F1のステファノ・ドメニカリCEOが、バーレーンGPとサウジアラビアGPの開催見送り決定を受け、選手権を追い続けるファンに向けてメッセージを送った。

    F1は公式声明のなかで「中止」という表現こそ使わなかったものの、すでに過密なカレンダーや物流面の事情を踏まえると、現時点で代替開催の可能性は極めて低い状況だ。中東情勢の改善が十分に見込めないなか、F1とFIAは安全を最優先に判断を下した。

    ドメニカリCEO「より大きな視点で考えなければならない」
    ドメニカリは、今回の判断についてその難しさを認めつつも、より大きな視点で決断する必要があったと説明した。

    「不運な状況だし、あの地域で起きていることを正確に考えれば、下さなければならない決断だった」とドメニカリは語った。

    「そして、こうした対応を取らなければならない時は、いつだって簡単ではない。より大きな全体像を考えなければならない」

    「だがまず何より、状況を完全に理解してくれたFIAとプロモーターに感謝したい。我々はスポーツの利益のために、ともに共同の決断を下した」

    中東のファンへ「まずは安全でいてほしい」
    ドメニカリはあわせて、特に影響を受ける中東のファンに向けて直接言葉を送った。

    「いつも我々をフォローしてくれているファンの皆さんへ。まず何より、安全でいてほしい。我々は皆さんのことを思っている。我々はできるだけ早く戻りたいと思っている」

    「バーレーンとサウジアラビアの両方で、我々が感じている愛情と情熱を感じている。引き続き注目して我々をフォローしてほしい。我々はすぐに戻ってくる」

  • F1収益が過去最高 2025年は6000億円超 第4四半期も14%増

    F1収益が過去最高 2025年は6000億円超 第4四半期も14%増

    フォーミュラ1は2025年通期の収益が38億7000万ドル(約6037億円/1ドル156円換算)に達し、過去最高を更新した。前年比14%増で、第4四半期も前年同期比14%増の13億7000万ドル(約2137億円)となった。リバティ・メディアの営業利益は6億3200万ドル(約986億円)を計上している。

    2017年にリバティ・メディアが80億ドルでF1の商業権を取得して以降、収益は一貫して拡大。2025年の総収益のうち約45%がチーム分配に充てられ、10チームに14億ドル(約2184億円)が支払われた。

    通期ベースではチーム分配は11億8000万ドル(約1841億円)で、前年の10億6000万ドル(約1654億円)から11%増となった。

    2025年収益の内訳
    2025年の総収益38億7000万ドルは、以下の4区分で構成される。

    ■ メディア権:12億1000万ドル(約1888億円)
    ■ レース開催料:10億3000万ドル(約1607億円)
    ■ スポンサー収益:8億4040万ドル(約1311億円)
    ■ その他収益:7億8620万ドル(約1226億円)

    メディア権、開催料、スポンサーの3本柱で全体の約80%を占める。

    メディア権が最大の収益源
    最大の収益源はメディア権で、12億1000万ドルを計上。前年から9340万ドル増加した。

    ステファノ・ドメニカリは決算説明で次のように述べている。

    「全セッションにおける世界ライブTV視聴者数は前年比21%増だった」

    米国ではアップルが放映権を取得する契約が成立し、年間1億4000万ドル超とされる規模に拡大。中南米・カリブ地域ではESPNとの契約延長も実現した。

    開催料は24戦上限の中で積み上げ
    レース開催料は10億3000万ドルで、総収益の4分の1超を占める。コンコルド協定の上限である24戦が2025年も実施された。

    スプリントは1戦あたり約300万ドルの追加価格が付くとされ、6戦増やせば約1800万ドルの増収余地がある。開催契約には年次増額条項が含まれており、イベントの入れ替えやローテーションも価格引き上げの要素となる。

    収益

    スポンサー収益は大幅増
    スポンサー収益は8億4040万ドルで、前年の6億3450万ドルから急拡大した。

    リバティ・メディアは増加要因について「新規スポンサーの認識、既存スポンサーの契約増額、デジタル広告収益の成長」と説明している。

    ドメニカリはスポンサー戦略について次のように語った。

    「我々は新たな機会を見つけることに非常に創造的だ」

    「今年すでに、我々が提供できる新たな機会や新たな価値を含んだ契約の引き上げが見られるだろう」

    「今は量が十分にある段階に達している。これからは質に焦点を当てる必要がある」

    「我々はもはや物理的広告の世界だけではない。デジタル化により、あらゆるチャネルで質の高い広告を展開できる」

    「ポッドキャスト、YouTube、その他のソーシャルメディアなど、将来的にさらに強く収益化していくプラットフォームがある」

    その他収益とパドッククラブ
    その他収益は7億8620万ドルで、全体の20.3%を占める。

    ホスピタリティ部門ではパドッククラブが前年比10%成長し、6万5000人を受け入れた。平均チケット価格は約7000ドルとされ、単体で4億5000万ドル超の収益を生み出している。F2、F3、F1アカデミーなどの下位カテゴリー関連収入や貨物収入も含まれる。

    コストと営業利益
    一方で、リバティ・メディアのモータースポーツ関連コストは25億8100万ドル(約4026億円)、その他経費は3億4600万ドル(約540億円)、減価償却費は2億6300万ドル(約410億円)を計上。これらを差し引いた営業利益は6億3200万ドル(約986億円)となった。

    ドメニカリは75周年シーズンを振り返り、次のように述べている。

    「フォーミュラ1は75周年という特別な年に、再び記録的なシーズンを終えた」

    「次の章では、マドリードでの新レース、キャデラックとアウディのデビュー、そしてホンダとフォードの復帰により、オン・トラックでの興奮がさらに高まる」

    「次世代のマシン、エンジン、レギュレーションを導入する今季は、ダイナミックなレースと魅力的なストーリーを生み出す刺激的なシーズンになる」

    「ディズニー、レゴ、ペプシ、アップル、スタンダードチャータードといった著名パートナーが名を連ねていることからも分かるように、我々のスポーツはかつてない強さにある」

    リバティ・メディアのデレク・チャンは次のように述べた。

    「2025年はリバティにとって極めて実り多い一年だった」

    「フォーミュラ1の成長軌道を強化し、MotoGPの買収を完了し、昨年12月のリバティ・ライブ分離後に組織構造を簡素化するという主要戦略目標を達成した」

    「今年もF1の勢いを維持し、MotoGPの将来的成長に向けた基盤を築き、規律を保ちながらも機会を捉えて資本を活用し、株主価値の向上を目指す」

  • ドメニカリ F1カレンダー方針を明言「市街地ではなく常設サーキットを増やす」

    ドメニカリ F1カレンダー方針を明言「市街地ではなく常設サーキットを増やす」

    2026年F1シーズンの開幕が近づくなか、将来のカレンダー構成を巡る議論が本格化している。F1は引き続き各地の開催候補地と協議を重ねており、今後の方向性について明確なメッセージが示された。

    F1 CEOステファノ・ドメニカリは、市街地レースが増えすぎているとの批判に対し、新たに加わるのは「市街地ではなく常設サーキット」であると強調した。

    市街地偏重への反発とF1の回答
    F1の人気拡大に伴い、世界各国・各都市からグランプリ開催を希望する声が増えている。選択肢が広がることはF1にとって好材料だが、すべての開催地が歓迎されているわけではない。

    特に市街地サーキットについては、コース幅が狭くレイアウトが単調だとの批判が近年強まっている。伝統的なサーキットであるスパやバルセロナの開催機会が減少するなかで、さらなる市街地レース追加にはドライバーやファンからも慎重論が出ている。

    こうした状況を受け、ドメニカリは次のように語った。

    「トルコは、いわば100%確定というわけではない」

    「トルコについては続報を待ってほしい。これは、市街地サーキットが多すぎると言っていた人々への答えでもある」

    「新しく加わるサーキットは常設トラックであって、市街地レースではない」

    「トルコについては引き続き注目してほしいが、ポルトガルは2027年と2028年にカレンダー入りすることが確定している」

    「マドリードは準常設型サーキットで、今年の開催に向けて準備が進んでいる。将来的な変更の可能性はあるが、年間24戦という数字は維持したい」

    ポルトガルとトルコが次の焦点
    2027年と2028年にはポルティマオがカレンダーに復帰することが決まっており、常設型サーキットの存在感は再び強まりつつある。

    さらに、イスタンブール・パークの復帰に向けた交渉も進行中だ。両者には明確な意思があり、最も現実的なシナリオは2028年以降の復帰と見られている。

    インフラ面や開催能力の観点からも、イスタンブールは現代F1の要求を満たす会場と評価されている。豊富な開催実績と財政的基盤も強みであり、合意は目前に迫っている状況だ。

    インド、韓国、タイも交渉中
    そのほかにも、インド、韓国、タイなど複数の国が開催枠獲得に向けて提案を進めている。

    また、マレーシアやホッケンハイムといったファンに人気の高い開催地の復帰可能性も完全には排除されていない。両サーキットの主催者は復帰への関心を示しているが、財政面が大きなハードルとなる可能性がある。

    現時点で最も合意に近いのはトルコと見られており、F1カレンダーは「市街地偏重」から「常設回帰」へと舵を切る兆しを見せている。

    年間24戦体制を維持しつつ、よりバランスの取れた構成を目指すF1のカレンダー戦略は、今後数年で大きな転換点を迎えることになりそうだ。

  • 2026年レギュレーション変更に広がる“パニック” F1 CEOが反論

    2026年レギュレーション変更に広がる“パニック” F1 CEOが反論

    2026年F1レギュレーションを巡る懸念がパドック内外で広がるなか、F1の最高経営責任者ステファノ・ドメニカリが強い口調で反論した。

    電動と内燃機関の出力をほぼ50/50で分け、完全持続可能燃料を使用する新時代のマシンは、アウディ、ゼネラルモーターズ、フォード、そしてワークス体制で復帰するホンダといった大手メーカーを引きつける技術的プロジェクトとなっている。

    一方で、バーレーンでのプレシーズンテストではエネルギー展開の課題が露呈し、1周を通してフルスロットルで走れない状況や、強いエネルギーハーベスティングに対するドライバーの不満も聞かれた。開幕戦オーストラリアGPを前に、オーバーテイクやクロージングスピードへの影響を懸念する声も上がっている。

    そうした空気に対し、ドメニカリは動じていない。

    「私はそのような不安は感じていない。新しいレギュレーションが導入されるときは、常にすべてが間違っているのではないかという疑念が生まれるものだ。だからこそ冷静でいる必要がある」とドメニカリは語った。

    さらに、エネルギー不足に関する議論はすでに正式な場で行われていると強調した。

    「F1コミッションでは、この種の問題に対処するための可能な解決策についてオープンな議論が行われている。シーズン開幕前にも会合が予定されており、過剰反応を避けるための話し合いが行われる。われわれは新しい旅に踏み出したばかりなのだから、冷静でいる必要がある」

    必要であれば即時対応も可能だという姿勢も示す。

    「すぐに実行可能で有益なことがあれば、FIAもチームも非常にオープンな姿勢を示している。テーブルにある課題は解決できるし、修正も可能だ」

    F1レギュレーション

    議論の中心にあるのはオーバーテイクの質だ。新しいパワーユニットが直線での攻防を損なうのではないかという指摘もある。

    しかしドメニカリは一蹴する。

    「なぜこれほどまでにパニックが広がっているのか理解できない。素晴らしいレースがあり、多くのアクションがあるはずだ。慎重さは私のスタイルの一部だが、もし望ましくないことがあれば、技術担当者やFIAとともに責任ある形で解決策を見つけることが、このスポーツの信頼性だ」

    バーレーンで実際にコースサイドからマシンを見た印象についても言及した。

    「私はファンの目線でコース脇から見ていたが、スピードやサウンドに違いは感じなかった。もちろん非常に詳しいファンは状況による違いを理解するだろうが、99.9%のファンは感じないはずだ。だから私は前向きでいたい。もし修正が必要なら、システムとして適切なタイミングと方法で対応できる」

    ハイブリッド時代やグラウンドエフェクト導入時と同様、F1は常に変革のたびに懐疑論にさらされてきた。だがドメニカリの口調からは、危機ではなく進化だという確信がにじむ。問題よりもパニックのほうが大きく見えている――それが現在のF1首脳部の認識である。

  • F1 2027年からスプリント12戦へ拡大検討 ドメニカリが週末改革を示唆

    F1 2027年からスプリント12戦へ拡大検討 ドメニカリが週末改革を示唆

    2026年F1プレシーズンテストが行われたバーレーンで、F1の商業権を持つリバティ・メディアとFOMが、2027年からスプリントを年間12戦に倍増させる案を検討していることが明らかになった。あわせて、通常のグランプリ週末フォーマットにも変更を加え、金曜日から競技性を高める構想が議論されている。

    現在は年間6戦で実施されているスプリントだが、ファン、放送局、プロモーターからの反応が良好であることが拡大検討の背景にある。一方で、ドライバーやチームへの負担増という課題も抱える。

    F1のステファノ・ドメニカリCEOは、バーレーンで次のように語った。

    「我々がスプリントの数や異なるフォーマットについて議論を始めた理由は、ファンやプロモーターからのフィードバックだ。3日間すべてで本物のアクションを見たいという声がある。すでに金曜日の時点で、予選であれ何であれ、スポーティングな何かを見たいという要望がある」

    「スプリント週末でなくても、何か違うものを求める傾向がある。我々はサーキットにいるすべての日を意味のあるものにしたいと考えている」

    現在の通常週末は金曜フリー走行2回が中心だが、これを見直し、金曜に競争要素を導入する可能性が示唆された。

    ただし、金曜に競技セッションを追加することは、ルーキーにとって走行時間不足という問題を生む。そのためFOMは追加のフリー走行枠や、ルーキー専用の走行機会を設ける案も検討している。

    「フリー走行時間を長くすることや、彼らが走れるセッションを設けることに私は反対しない。スプリント週末ではルーキーにとって走行時間が少ないのは明らかだ」

    「その点は我々が対処しているところであり、近く具体的な案を提示する」

    F1

    2029年以降の新規開催地とトルコGPの行方
    カレンダーについても動きがある。F1は年間24戦体制を維持する方針を明確にしており、さらなる拡大は行わない姿勢だ。その上で、東南アジアやアフリカなど戦略的市場での開催を模索している。

    しかし、ルワンダ、タイ、韓国との協議は長期化しており、新規海外開催は早くても2029年以降になる見通しだという。

    「ゼロから何かを築くには適切な時間が必要だ。2029年から起こり得るだろう。我々には契約満了もあり、状況は進化している」

    「レース数を増やすつもりはない。どこに進むべきかを決断する必要があるが、2029年以前に実現するとは考えていない」

    その間、欧州サーキットが再び機会を得る可能性もある。バルセロナはベルギーと隔年開催で継続が決まり、ポルトガルGPの復帰も発表された。

    そして復帰に最も近いとみられているのがトルコGPだ。イスタンブール・パークの主催者は合意が近いと主張しているが、ドメニカリは慎重な姿勢を崩していない。

    「トルコは100%確定しているわけではない。トルコについては続報を待ってほしい」

    「ストリートレースが多すぎるという批判に対する答えでもある。今後加わる新しいレースは常設サーキットであり、ストリートではない」

    ポルティマオは確定、マドリードはセミパーマネントとして準備を進めているという。将来的なローテーションの可能性も含め、24戦枠を維持しながらの再編が進められていく。

  • 2026年F1新エンジンが「キャデラックとアウディを呼び込んだ」とドメニカリ

    2026年F1新エンジンが「キャデラックとアウディを呼び込んだ」とドメニカリ

    2026年F1シーズンから導入される新しいパワーユニット規則が、キャデラックやアウディといった大手自動車メーカーの参戦を引き寄せる決定的な要因になった。F1のCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、新レギュレーションの方向性が自動車業界全体にとって魅力的なものだと強調している。

    2026年からF1は、新時代の技術レギュレーションに突入する。最大の特徴は、持続可能燃料を使用する内燃機関と電動エネルギーを50:50で組み合わせた新しいパワーユニットだ。

    この構成は、環境性能と高性能を両立させるという点で、市販車開発との親和性が高いとされている。

    F1のCEOであるドメニカリは、キャデラック、アウディ、そしてフォードといったブランドを惹きつけた背景について、その技術的選択の正しさを強調した。

    「とてもエキサイティングなことだ」とドメニカリはF1.comに語った。「キャデラックは世界で最も重要なメーカーのひとつだ。彼らは多大な投資を行うだろう」

    「彼らは新しいエネルギーをもたらしてくれる。その背景には、我々がレギュレーションに関して正しい技術的判断を下したという事実があると思う」

    「先進的な持続可能燃料を将来のパワーユニットの中心に据えていることが、我々の取り組みに対する大きな関心につながっている」

    2026年シーズンに向けてF1のグリッドには新たな顔ぶれが加わる。キャデラックは11番目のチームとしてF1に参戦し、フォードはレッドブル・パワートレインズと提携。さらにアウディはザウバーを引き継ぎ、ワークス体制でF1に臨む。

    ドメニカリは、この新しいパワーユニット構想がキャデラックだけでなく、他のメーカーにとっても大きな魅力だったと説明する。

    「このパワートレインはキャデラックを引きつけただけではない。アウディもいるし、ホンダもいる」と述べた。

    「我々にとって、これは本当に素晴らしい瞬間だ」

    エンジン F1

    ホンダは2025年限りでレッドブルとの関係を終え、2026年からはアストンマーティンと新たなパートナーシップを開始する予定だ。ドメニカリは、こうしたメーカーの動きこそがF1の現在地を示していると語る。

    「F1は常にイノベーションの最前線にあり、将来のコネクティビティ、魅力、注目を集めてきた。それが我々のやっていることだ」とドメニカリは続けた。

    「だからこそ、今日のF1はこれまでになく強い存在になっていると思う」

    さらにドメニカリは、新レギュレーションがもたらす技術的な刺激についても言及した。

    「新しいレギュレーションを導入する時というのは、常に我々の世界にとって大きな瞬間だ。技術的な観点から見ても刺激的で、注目を集める。それが“新しいもの”が持つ本質だ」

    「何百人ものエンジニアが最高の成果を目指して努力しており、その成果はF1の外の世界にも恩恵をもたらす」

    「ドライバーたちは新しいクルマをどう運転するかを理解する必要があるし、チームはどうセットアップするのが最善かを学ばなければならない。非常に魅力的な時期であり、誰もが2026年のレギュレーションを心待ちにしていることで、関心はさらに加速している」

  • F1映画『F1/エフワン』続編は?ドメニカリCEOが言及「続報を待ってほしい」

    F1映画『F1/エフワン』続編は?ドメニカリCEOが言及「続報を待ってほしい」

    F1の最高経営責任者ステファノ・ドメニカリは、Appleとのパートナーシップのもとで大成功を収めた映画『F1』について、続編が検討段階にあることを示唆した。ただし、その実現については慎重な姿勢もにじませている。

    Apple TVのプレスデー(米サンタモニカ)で登壇したドメニカリは、主演ブラッド・ピットの映画『F1』の続編が制作されるのかを問われた。

    質問を読み上げたAppleのサービス部門上級副社長エディ・キューに対し、ドメニカリは結論を明言せず、「続報を待ってほしい。将来、もう少しお伝えできることがあるだろう」と語った。

    一方で、続編制作のハードルは低くないとも強調している。

    「まずはこの映画の成功を消化する必要がある」とドメニカリは述べ、「もし次を考えるのであれば、それは非常に良い作品でなければならない」と語った。

    映画『F1』は世界興行収入6億3,100万ドル以上を記録し、史上最も興行収入の高いスポーツ映画となった。ブラッド・ピットにとってもキャリア最大のヒット作であり、Apple Original Filmsにとっても、ワーナー・ブラザースとの配給・共同プロモーション契約を通じた最大の劇場公開作品となっている。

    一部のF1純粋主義者からは演出面での誇張に批判もあったが、一般層を巻き込んだ成功は、F1とAppleの関係性の価値を改めて示す結果となった。この提携は映画にとどまらず、より広範な分野へと広がっている。

    「我々の成功の鍵は“関連性”だ」とドメニカリは語る。「正しいプラットフォームにおける関連性が重要だ」。

    これに対し、キューもF1そのものが持つ物語性をユーモアを交えて表現した。

    「Apple TVには24本のF1映画があるようなものだ」と、F1の年間カレンダーになぞらえて語り、「結末が分からない。世界で最高のノンフィクションドラマだ」と述べている。

    映画『F1』の成功を足がかりに、F1とAppleの関係はさらに深化していく可能性がある。ただし、続編が実現するかどうかは、その成功に見合う“次の一手”が見つかるかにかかっていそうだ。

  • F1を“文化”に ドメニカリが描く2026年Apple TV時代のアメリカ戦略

    F1を“文化”に ドメニカリが描く2026年Apple TV時代のアメリカ戦略

    F1 CEOのステファノ・ドメニカリは、2026年から始まるApple TVとの新たな提携について、アメリカにおいてF1を「文化の一部」にしたいというビジョンを明らかにした。

    Apple TVは2026年から、ESPNに代わってアメリカ国内におけるF1の放送を担い、同国での独占放送パートナーとなる。

    ロサンゼルスで行われたプレスデーで、Appleのサービス担当上級副社長であるエディ・キューとともに登壇したドメニカリは、F1とAppleのパートナーシップが「アメリカのファンに向けて、Apple TVを通じて我々のスポーツを発信する」ものになることを期待していると説明した。

    「これは情熱と決意を持って取り組む、美しい機会だ。我々は粘り強い存在だからだ」とドメニカリはF1.comを通じて語った。
    「私はいつもエディにこう言ってきた。我々には夢があるが、それは単なる夢以上のものだ。ファンに対する義務でもある。スポーツを発展させ、F1がここアメリカで文化の一部になっていくことを確実にする義務だ。

    アメリカで愛されているスポーツやビジネスへの敬意は十分に払っているが、我々の夢は、いつの日かスーパーボウルやNBA、MLSを追いかけるために目覚めるだけでなく、F1のためにも目覚めるようになることだ。それを我々は一緒に実現していく」

    AppleとF1のパートナーシップは、映画『F1』の成功を受けて実現したものでもある。このApple Original Films作品には、ブラッド・ピット、ダムソン・イドリス、ハビエル・バルデム、キム・ボドゥニア、ケリー・コンドン、トビアス・メンジーズが出演し、監督はジョセフ・コシンスキー、プロデューサーはジェリー・ブラッカイマーが務めた。

    この豪華キャストに加え、2023年および2024年シーズンの実際のF1ドライバーたちも出演しており、7度の世界王者であるルイス・ハミルトンはエグゼクティブ・プロデューサーも務めた。

    2025年6月の公開以降、この映画は世界興行収入で6億3000万ドルを超え、アワードシーズンを通じて成功を続けている。直近では、サウンドトラックに収録されているクリス・ステイプルトンの楽曲「Bad As I Used To Be」がグラミー賞を獲得した。

  • F1 CEOステファノ・ドメニカリ、ミラノ・コルティナ五輪の聖火リレーに参加

    F1 CEOステファノ・ドメニカリ、ミラノ・コルティナ五輪の聖火リレーに参加

    ステファノ・ドメニカリは、F1のパドックを離れ、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック・パラリンピック競技大会の聖火リレーに参加した。F1 CEOを務めるドメニカリは、イタリアで開催される大会を前に、トーチベアラーとして聖火を掲げて走った。

    走行は1月28日に行われ、雪に覆われたラディン地方を舞台に展開された。聖火はカナツェイからカンピテッロ・ディ・ファッサを経て運ばれ、ラディン地方の名所を巡りながらカレッツァ湖に到達。その後、ソラガとモエナで午前中の行程を終えた。

    ドメニカリは、クロスカントリースキーの名選手フランコ・ノーネス、カーリング金メダリストのアモス・モザネルとともに走行。さらに、ダニエラ・チェッカレッリ、イゾルデ・コストナー、カレン・プッツァーといった元トップアスリートもトーチベアラーとして名を連ねた。

    午後には、聖火はプレダッツォのスキージャンプ競技場を経由し、マージ・ディ・カヴァレーゼへと進み、最終的にカヴァレーゼで夕刻のゴールを迎えた。大雪のなかで行われたこのリレーは、イタリア全土で大会への機運を高める象徴的な一日となった。

    今回の登場は、同週にメルセデスのルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリが雨の中で聖火を運んだことに続くものでもある。F1界からも、2026年に向けた“火”が各地で灯されている。

    一方でドメニカリは、2026年F1シーズンを前に、2025年シーズンを振り返るコメントも残している。Sky Sports F1のインタビューで「フェノメナルだった」と表現し、商業パートナーからも大きな関心が寄せられた一年だったと語った。

    「このエネルギーを今の段階からしっかり感じ取り、あらゆるレベルでF1を成長させていきたい。全員が重要な存在だと感じられる環境を作ることが、我々の目標だ」と述べ、2026年に向けた期待を示した。

    ミラノ・コルティナ2026冬季大会は、2月6日から22日までイタリア各地で開催される。F1の2026年シーズンは、その後3月6〜8日にオーストラリアGPで開幕する予定だ。モータースポーツの頂点に立つF1と、世界的なスポーツの祭典が交差する形で、イタリアは2026年を迎えようとしている。

  • ルワンダがF1を核に新都市構想 2029年アフリカ開催へ協議進展

    ルワンダがF1を核に新都市構想 2029年アフリカ開催へ協議進展

    アフリカ大陸へのF1復帰の可能性が、現実味を帯びてきた。ルワンダ開発庁の最高経営責任者を務めるジャンギー・アフリカは、ルワンダでのグランプリ開催に向けた協議が前進していることを明らかにし、10年の終わりに向けた明確な目標を示した。

    ルワンダ側の責任者によれば、同国は2029年にもモータースポーツ最高峰を迎えるべく本格的に動いており、その計画は単なるサーキット建設にとどまらない大規模プロジェクトの一環だという。

    「我々は、2029年にここでF1イベントを開催できる可能性を視野に入れて競争している。実際には、空港を起点として、ほぼ全く新しい都市を開発する機会として活用したいと考えている」とアフリカは英メディア『The Athletic』の取材で語った。

    空港を核にした都市開発構想
    ルワンダの構想は、交通インフラ、都市開発、そしてF1を中心としたエンターテインメント要素を組み合わせた包括的なビジョンに基づいている。ファンやチーム、経済界の関係者を最適な環境で迎え入れる拠点を築くことが狙いだ。

    「F1、建設予定のサーキット、そしてレジャーインフラ全体の構想は非常に重要だ。F1では、人々は何よりもエンターテインメントを求めてやって来る。1週間にわたるイベントだからだ」

    「そのため空港は開発され、F1との交渉にはサーキット建設も含まれることになる」

    アフリカ F1 ルワンダ

    F1を軸にした長期的戦略
    将来的にF2やF3といったサポートカテゴリーを開催する可能性について問われると、アフリカはF1がルワンダにもたらす戦略的価値は、単なるレース週末をはるかに超えるものだと強調した。

    「F1全体が、サーキット設置にとどまらず、将来に向けて我々が何をできるかという点で、非常に大きな関心の対象になっている」

    「F1は国際的なCEO、テック業界の起業家、非常に高い所得層の人々が集まるスポーツで、極めてターゲットが明確だ。今後のニュースに注目してほしい。近い将来、素晴らしいサプライズがあるかもしれない」

    高まるアフリカ復帰への機運
    F1のアフリカ復帰構想は、ここ数年で関心が高まっている。F1が最後にアフリカで開催されたのは1993年で、南アフリカのキャラミで行われた南アフリカGPが最後となっている。それ以降、複数の計画が浮上したものの、いずれも実現には至っていない。

    ルイス・ハミルトンをはじめとする多くのパドック関係者は、世界選手権が一つの大陸を長期的に無視することはできないとして、アフリカでの開催復活を強く訴えてきた。

    明確な期限を掲げ、長期的なビジョンと構造化された計画を持つルワンダは、F1アフリカ復帰の新たな章を刻む有力候補として名乗りを上げている。ただし、キャラミでの復活を狙う南アフリカも、まだ諦めてはいないようだ。