カテゴリー: リアム・ローソン

  • リアム・ローソン レッドブルF1再昇格に「厳しい週末になる」 RB22初挑戦へ

    リアム・ローソン レッドブルF1再昇格に「厳しい週末になる」 RB22初挑戦へ

    リアム・ローソンは、2026年F1オランダGPでレッドブル・レーシングに復帰することについて「厳しい週末になる」と覚悟を示す一方、「とてもエキサイティングでもある」と語った。

    手首を負傷したアイザック・ハジャーの代役として急遽RB22をドライブするローソンにとって、レッドブルでのF1参戦は2025年以来となる。昨年はわずか2戦でレーシングブルズへ降格したが、今回は24歳となり、より多くのレース経験を積んだ状態で再びトップチームのマシンに乗る。

    ハジャー負傷で突然巡ってきたレッドブル復帰
    アイザック・ハジャーはサマーブレイク中に手首を負傷し、オランダGPを欠場することが決定。レッドブル・レーシングはレーシングブルズでレースを続けていたローソンを代役として起用し、空いたレーシングブルズのシートにはリザーブドライバーの角田裕毅が入ることになった。

    ローソンにとって今回の起用は、2025年序盤以来となるレッドブル・レーシングへの復帰だ。

    2025年、ローソンはセルジオ・ペレスの後任としてレッドブルのレギュラーシートを獲得したものの、わずか2戦で降格。角田裕毅との直接的な入れ替えでレーシングブルズへ戻された。

    それから約1年半。2026年シーズン前半にレーシングブルズで好調な走りを見せてきたローソンに、思わぬ形で再びレッドブルのマシンをドライブする機会が巡ってきた。

    「もちろん、この週末を迎えるにあたって予想していたことではない。でも、いい機会だ」

    ローソンはザントフォールトで行われた木曜日のメディアデーでそう語った。

    「今年はここまでかなりいいシーズンを送れている。僕としては、違うマシンではあるけど、この週末もそれを続けることだけに集中している。それが今の僕のフォーカスだ」

    2025年より「F1でずっと快適に感じている」
    昨年レッドブルをドライブしたときと比較して自信が増しているかと聞かれると、ローソンはF1で積み重ねてきた経験の大きさを強調した。

    「全体的に見れば、間違いなくそうだ。単純にF1にいるという意味でもね」

    「それからさらに多くのレースを経験してきた。このスポーツでレースをすることに、以前よりずっと快適さを感じている。でも、間違いなく非常に厳しい週末になると思う」

    最大の問題は、準備時間が極めて限られていることだ。

    2026年のオランダGPはスプリントフォーマットで開催されるため、ローソンがRB22に慣れるために使えるフリー走行は金曜日の1セッションしかない。その後、すぐにスプリント予選へ臨むことになる。

    「スプリントの週末だから、明日はかなり速いペースで学んでいかなければならない」

    「でも、そこに集中しているし、昨日シミュレーターでやろうとしていたのもそれだ。学習のプロセスをできる限り速めることができれば、それだけ週末の助けになる」

    休暇から帰国した飛行機の中で突然の連絡
    レッドブル復帰を知らされたのも突然だった。

    ローソンはサマーブレイクの休暇を終えて月曜日に戻ってきたばかりだったという。飛行機が到着した直後、レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインから電話が入った。

    「休暇から戻って月曜日に着陸したばかりだった。電話がかかってきて、本当にまだ飛行機から降りてもいない状態でアラン(パーメイン)と話していた。そして基本的に、そこで知らされた」

    その瞬間から、ローソンの1週間の予定は完全に変わった。

    「その週に予定していたことが、一気にレッドブルの準備へ変わった」

    「厳しくなると思う。もちろんマシンには違いがある。でも明日はできるだけ早く、できるだけ多くのことを学ぼうと思っている」

    限られた時間の中でも、できる準備はすべて済ませたという。

    「僕としては、自分にできる準備をすべてやったと思えることが大事で、実際にそう感じている。厳しいものになるという事実を受け入れたうえで、それ以外では楽しもうとも思っている」

    「過去に走って楽しめたサーキットだし、もちろんここでレースをするのも今回が最後になる。だから週末を楽しみたい。でも、間違いなくいくつものチャレンジに直面すると思う」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    最大の課題は初めて乗るRB22への適応
    ローソンが最大のチャレンジとして挙げたのは、やはりRB22への適応だ。

    「おそらく新しいマシンだと思う。それに伴う他のすべてのこともある。かなり厳しいものになる一方で、とてもエキサイティングでもある」

    レーシングブルズのマシンとは特性の異なるRB22に乗り込み、わずか1時間のフリー走行で感覚をつかまなければならない。

    「明日を最大限に活用したい。フリー走行の最初にマシンへ乗ったときは、かなり馴染みのない感覚になるだろうし、慣れるまで少し時間が必要だと思う」

    そのためローソンは、スプリント予選やスプリントそのものもRB22を理解するための学習機会として利用する考えだ。

    「スプリント予選やスプリントを通してもできるだけ多くのことを学んで、土曜日の予選に向けて可能な限り準備を整える。それがおそらく目標になる」

    昨年の降格への「勝利」とは考えず
    今回のレッドブル復帰は、2025年にわずか2戦でシートを失ったローソンにとって、自身の実力を証明する絶好の機会でもある。

    しかし、ローソン自身は今回の起用を昨年の決定に対する「勝利」とは捉えていない。

    「正直に言えば、あれはもうかなり昔のことのように感じる。それに今回は状況もまったく違う。今回は1週間だけだからね」

    「そういうふうにはあまり考えていない。僕たちは今年ここまで本当にいいシーズンを送れているし、こういう機会で僕を選んでもらえたことにはもちろん感謝している」

    ローソンが重視しているのは、過去への雪辱ではなく、この週末から具体的な結果を持ち帰ることだ。

    「でも僕は、この週末から何かを得ることに本当に集中している。それができて、いい週末になれば素晴らしい。でも、厳しいものになることは間違いないと思う」

    2025年にはレッドブルで十分な結果を残す時間を与えられないままレーシングブルズへ戻されたローソン。しかし、その後もF1でレース経験を積み、2026年はレーシングブルズで好調なシーズンを送ってきた。

    突然巡ってきたレッドブル再昇格はわずか1戦の代役参戦だが、RB22への適応力とこれまでの成長を示す大きな機会となる。スプリント開催によって準備時間が限られるザントフォールトで、ローソンがどこまで早くマシンを理解し、結果につなげられるかが注目される。

  • リアム・ローソン レッドブルF1史上初の再昇格 ハジャー代役で雪辱へ

    リアム・ローソン レッドブルF1史上初の再昇格 ハジャー代役で雪辱へ

    リアム・ローソンが、2026年F1第12戦オランダGPでレッドブル・レーシングに復帰する。負傷したアイザック・ハジャーの代役としてマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めることになり、一度レッドブルのシートを失ったドライバーが再び同チームからF1に参戦する史上初のケースとなる。

    2025年序盤、わずか2戦でレッドブルからレーシングブルズへ降格したローソン。それから約1年半、着実に評価を取り戻してきたニュージーランド人ドライバーに、思わぬ形で雪辱のチャンスが巡ってきた。

    複雑に入れ替わったレッドブル系ドライバー
    今回の交代劇は、近年のレッドブル系ドライバーの目まぐるしい変遷を象徴するものとなった。

    ローソンがレッドブルで代役を務めるのは、2025年に自身の後任となったハジャー。そのローソンが抜けるレーシングブルズには角田裕毅が入り、アービッド・リンドブラッドとコンビを組む。

    ローソンはもともと2023年、負傷したダニエル・リカルドの代役として当時のアルファタウリからF1デビュー。その後、2024年シーズン途中にリカルドの後任としてレギュラーシートを獲得し、2025年にはセルジオ・ペレスに代わってレッドブルへ昇格した。

    しかし、そのレッドブルでの最初の挑戦はわずか2戦で終わった。

    リアム・ローソン レッドブル・レーシング

    2025年はわずか2戦でレッドブル降格
    ローソンがレッドブルに昇格した時点で、F1決勝出走はわずか11戦だった。

    開幕戦オーストラリアGPでは、エンジントラブルによってプラクティスで十分な走行時間を確保できず、決勝では雨による難しいコンディションのなかでクラッシュ。続く中国GPも、それまで走った経験のない上海インターナショナル・サーキットで扱いの難しいRB21に苦戦した。

    レッドブルはわずか2戦でドライバー交代を決断。第3戦日本GPから角田裕毅を昇格させ、ローソンをレーシングブルズへ戻した。

    ローソンにとっては大きな挫折だったが、その後はレーシングブルズで徐々にパフォーマンスを取り戻していった。

    一度シートを失ったドライバーとして史上初のレッドブル復帰
    今回の昇格には、レッドブルのドライバー史において特別な意味がある。

    これまでレッドブルのレギュラーシートから外されたドライバーが、その後再び同チームでF1レースに出場した例はない。

    ピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、そして角田裕毅はいずれもレッドブルのシートを失った後、同チームのレースドライバーには戻っていない。

    ローソンは今回、ハジャーの負傷による代役という形ではあるものの、その前例を初めて破ることになる。

    2026年前半戦でランキング9位
    ローソンが再びチャンスを得た背景には、レーシングブルズで積み重ねてきた結果もある。

    2026年シーズン前半戦を終えた時点で、ローソンは43ポイントを獲得してドライバーズランキング9位。モナコGPとイギリスGPでは自己最高位となる6位に入った。

    メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、レッドブルという上位4チームに所属していないドライバーのなかでは、ランキング最上位につけている。

    2025年序盤にはレッドブルのマシンへの適応に苦しんだローソンだが、今回は当時とは異なり、F1での経験と実績を積み重ねた状態でフェルスタッペンの隣に戻ることになる。

    ニュージーランド人52年ぶりの表彰台にも期待
    オランダGPでは、ローソンに大きなチャンスが待っている。

    RB22は上位争いが可能なマシンとみられており、短期間でマシンに適応できれば、ポイント獲得だけでなく上位進出も視野に入る。

    さらに表彰台に立てば、ニュージーランド人F1ドライバーとしてはデニス・ハルムが1974年オーストリアGPで2位に入って以来、52年ぶりの快挙となる。実に913グランプリぶりだ。

    一度はわずか2戦でレッドブルのシートを失ったローソン。その後レーシングブルズでキャリアを立て直した末に巡ってきた今回のF1オランダGPは、単なる代役参戦ではなく、自らの成長を証明し、レッドブルでの評価を覆す絶好の機会となる。

  • レーシングブルズF1 ローソンとリンドブラッドに唯一のルール「接触禁止」

    レーシングブルズF1 ローソンとリンドブラッドに唯一のルール「接触禁止」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、リアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドによる激しいチーム内バトルを歓迎しながらも、2人にひとつだけ明確なルールを課している。「互いに接触するな」というものだ。

    2026年のF1でレーシングブルズはコンストラクターズ選手権5位を争っており、現在66ポイントを獲得。アルピーヌに5ポイント差をつけ、チーム史上最高となるランキング5位を目指している。

    その一方で、ローソンとリンドブラッドの間では将来のレッドブル昇格やF1シートを巡る競争も激しさを増している。

    激しさを増すローソンとリンドブラッドのチーム内対決
    レーシングブルズは現在、F1のトップ4チームに続く「ベスト・オブ・ザ・レスト」の座を巡り、アルピーヌと接戦を繰り広げている。

    その争いと同時進行で注目されているのが、ローソンとリンドブラッドによるチーム内対決だ。

    2人は単純にチームメイト同士として競っているだけではない。将来的にレッドブル・レーシングのシートが空いた場合、その候補となる立場を争っている。さらにF2選手権をリードするレッドブル育成のニコラ・ツォロフもF1昇格候補として控えており、両者にとって現在のパフォーマンスは今後のキャリアを左右する重要な意味を持つ。

    今季はすでに両者がコース上で接近する場面が何度もあった。

    中国GPでは、ローソンがチームメイトのリンドブラッドから攻撃を受ける展開となったが、セーフティカーのタイミングがローソンに味方した。

    オーストリアGPではさらに緊張が高まった。ローソンはリンドブラッドが攻撃してこないとチームから伝えられていたにもかかわらず、実際にはリンドブラッドが仕掛けてきたことで、「チームの言うことを聞くのはこれが最後だ」と無線で不満を爆発させた。

    その後もシルバーストン、ベルギーGP、ハンガリーGPで2人は接近戦を演じている。

    興味深いことに、2人がそろってポイントを獲得した5戦のうち4戦では、ローソンとリンドブラッドが連続した順位でチェッカーを受けている。そして、その4戦はいずれもローソンが前でフィニッシュした。

    現在ローソンは43ポイントでドライバーズランキング9位につけ、23ポイントで11位のリンドブラッドを20ポイント上回っている。

    パーメイン代表が課す唯一のルール「互いに接触するな」
    チーム内での競争が激しくなっているものの、パーメインは両ドライバーのバトルを制限する考えはない。

    その代わり、レース前には必ず守るべきひとつのルールを伝えているという。

    「彼らを信頼するしかない」

    パーメインはRacerにそう語った。

    「もちろんレース前には話をする。僕は彼らに『いいか、レースをしていい。ただし互いに接触するな』と言っている」

    「それが僕からの唯一の要求だ。互いに接触するな」

    チームメイト同士がコース上で争うこと自体については、むしろ現在のレーシングブルズの競争力を示す好ましい状況だと考えている。

    「これはうれしい悩みだ。正直に言えば、彼らがコースに出れば、僕にとってはドライバーAとドライバーBだ。彼らにもそう伝えている」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    「どちらが前でも構わない」最優先はコンストラクターズ選手権
    パーメインにとって重要なのは、ローソンとリンドブラッドのどちらがチーム内で上位になるかではない。

    「どちらの順番でフィニッシュしても構わない。僕たちにとってコンストラクターズ選手権がすべてだ」

    レーシングブルズにとって、今季のランキング5位争いには特別な意味がある。

    チームは前身時代を含め、コンストラクターズ選手権で6位を上回ったことがない。現在の5位をシーズン終了まで守ることができれば、チーム史上最高成績となる。

    パーメインは、今季の躍進が特定のひとつの要因によるものではなく、チーム全体が機能している結果だと説明する。

    「素晴らしいシーズンになっている。もちろん、この素晴らしいチームで働く一人ひとりの努力によるものだ。ファエンツァのみんな、ミルトンキーンズのみんなの力だ」

    特に大きいのが、マシンに投入したアップグレードが期待通り機能していることだという。

    「違いを生み出しているのは、マシンに投入したものがすべて機能していることだ。かなり大きなアップグレードを持ち込んでも、コースに出ればきちんと機能している」

    「ドライバーたちも結果を出している。本当にあらゆる部分がうまく機能している」

    F1での将来も懸かる2人の競争
    ローソンは今季43ポイントを獲得し、ランキング9位と中団勢の中で存在感を示している。一方、リンドブラッドもルーキーながら23ポイントを挙げ、チームのコンストラクターズ選手権5位争いに貢献している。

    さらに背後にはF2首位のツォロフという次のレッドブル育成ドライバーも控える。レーシングブルズの2人にとって、チームメイトとの勝負は単なる2026年シーズンの順位争いだけではなく、今後のF1キャリアにも直結する。

    それでもパーメインが求めるのは、チームオーダーによって競争を封じることではない。自由に戦わせながら「接触しない」という最低限の一線だけを設定する方針だ。

    コンストラクターズ選手権5位というチーム史上最高成績を目指すレーシングブルズにとって、ローソンとリンドブラッドの激しい競争をポイント獲得につなげ続けられるかが、シーズン後半戦の重要な鍵となる。

  • アイザック・ハジャー F1オランダGP欠場 レッドブルはリアム・ローソンを代役起用

    アイザック・ハジャー F1オランダGP欠場 レッドブルはリアム・ローソンを代役起用

    レッドブル・レーシングは、アイザック・ハジャーが負傷により2026年F1オランダGPを欠場し、リアム・ローソンを代役として起用することを正式に発表した。

    ハジャーはF1のサマーシャットダウン中に手首を負傷。今週末にザントフォールト・サーキットで開催されるオランダGPへの出場が不可能となり、普段はレーシングブルズから参戦しているローソンがRB22のステアリングを握る。

    ハジャーが手首を負傷 ローソンが急きょレッドブル復帰
    レッドブル・レーシングは8月19日、ハジャーの欠場とローソンの代役起用を発表した。

    「オラクル・レッドブル・レーシングのドライバー、アイザック・ハジャーはサマーシャットダウン中に手首を負傷し、2026年オランダGPに出場できないことになった」

    「今週末、RB22で彼の代役を務めるリアム・ローソンを再び迎えることになる」

    「チームはアイザックの一日も早い回復を願うとともに、急な要請にもかかわらず代役を務めてくれるリアムに感謝している」

    レッドブルの公式発表では負傷について「手首の負傷」とのみ説明されており、具体的な症状や負傷の経緯については明らかにされていない。

    一方、BBCはハジャーがボクシング中に手を骨折したとみられると報じている。

    リアム・ローソン レッドブル・レーシング

    ローソンが再びRB22をドライブ
    ローソンにとっては、レッドブル・レーシングへの異例の復帰となる。

    ローソンは2025年シーズン開幕時にレッドブルのレギュラードライバーを務めたものの、わずか2戦でレーシングブルズに戻っていた。その後もF1でキャリアを続け、2026年はレーシングブルズから参戦している。

    今回はハジャーの負傷という緊急事態を受け、再びレッドブルのマシンをドライブすることになった。

    オランダGPは8月21日にザントフォールトで開幕する。サマーシャットダウン明け最初のレースを目前に控えたタイミングでドライバー変更を余儀なくされたレッドブルにとって、ローソンが短い準備期間でRB22にどこまで適応できるかが注目される。

    【関連】
    ・角田裕毅 F1オランダGP参戦決定!レーシングブルズから緊急復帰

  • 角田裕毅 F1オランダGP緊急参戦か ハジャー負傷でローソンがレッドブル代役報道

    角田裕毅 F1オランダGP緊急参戦か ハジャー負傷でローソンがレッドブル代役報道

    アイザック・ハジャーが手首を負傷し、2026年F1第12戦オランダGPを欠場する可能性が高まっている。オランダ紙『De Telegraaf』が報じた。欠場となった場合、レーシングブルズのリアム・ローソンがレッドブル・レーシングでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める見通しだ。

    さらにローソンがレッドブルに移る場合、現在リザーブドライバーを務める角田裕毅がレーシングブルズで代役を務める可能性がある。

    実現すれば、レッドブルの2チームで一時的なドライバー入れ替えが行われることになる。

    ハジャーがトレーニング中に手首を負傷
    報道によると、ハジャーはオランダGPに向けた準備として行っていたジムでのトレーニング中に手首を負傷した。

    現時点で最終的な欠場決定は下されていないものの、ザントフォールトでレースに出場する可能性は低いとされている。

    レッドブルはハジャーをオランダGPで無理に出場させず、約2週間後に行われるイタリアGPまでに回復させることを望んでいるという。

    ハジャーにとってザントフォールトは思い出深い場所でもある。2025年のオランダGPでは3位に入り、表彰台を獲得した。また今週末には、フェルスタッペンと同様にスペシャルヘルメットを使用する予定であることも明らかにしていた。

    ローソンがフェルスタッペンのチームメイトに復帰か
    ハジャーが欠場した場合、代役の最有力候補とされているのがローソンだ。

    ローソンは2025年シーズン開幕時にレッドブル・レーシングでフェルスタッペンのチームメイトを務めたが、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。その際、逆方向にレッドブルへ昇格したのが角田裕毅だった。

    そのため今回の交代が実現すれば、ローソンにとっては約1年半ぶりのレッドブル復帰となる。

    ローソンは2026年シーズン、レーシングブルズで好調なパフォーマンスを続けており、第11戦終了時点でドライバーズランキング9位につけている。

    角田裕毅がレーシングブルズで代役出場へ
    ローソンがレッドブルへ移ることで空席となるレーシングブルズのシートには、角田裕毅が入る見通しだと報じられている。

    角田裕毅は2025年にローソンと入れ替わる形でレーシングブルズからレッドブルへ昇格し、フェルスタッペンのチームメイトとしてシーズンを戦った。2026年はF1のレギュラーシートを失い、レッドブルのリザーブドライバーを務めている。

    今回のプランが実行されれば、ローソンがレッドブル、角田裕毅がレーシングブルズという、2025年序盤とは逆の形で両者がグリッドに並ぶことになる。

    レッドブル・レーシング オランダグランプリ

    ローソンにとって因縁深いザントフォールト
    興味深いことに、ローソンがF1デビューを果たしたのもザントフォールトだった。

    2023年オランダGPで、当時アルファタウリをドライブしていたダニエル・リカルドが金曜日の走行中に手首を骨折。急きょ代役に起用されたローソンがF1デビューを果たした。

    そして3年後、今度はハジャーの手首の負傷によってローソンがザントフォールトで再び代役を務める可能性が浮上している。

    しかも今回はレーシングブルズではなく、レッドブル・レーシングでフェルスタッペンの隣に座ることになる。

    レッドブルは現時点でコメントせず
    『De Telegraaf』によると、レッドブルは現地時間火曜日夜の段階でハジャーの負傷やドライバー交代について正式発表を行っておらず、コメントも控えている。

    したがって、ハジャーのオランダGP欠場、ローソンのレッドブル起用、角田裕毅のレーシングブルズ復帰はいずれも現時点では正式決定ではない。

    ハジャーの出場可否について最終判断が下されれば、レッドブルとレーシングブルズのドライバーラインアップが一時的に大きく組み替えられる可能性がある。

    【関連】
    ・角田裕毅 F1オランダGP参戦決定!レーシングブルズから緊急復帰
    ・アイザック・ハジャー F1オランダGP欠場 レッドブルはリアム・ローソンを代役起用

  • リアム・ローソン レッドブル離脱も選択肢「F1で勝てる場所を目指す」

    リアム・ローソン レッドブル離脱も選択肢「F1で勝てる場所を目指す」

    リアム・ローソンは、将来的にレッドブルのファミリーを離れる可能性を否定せず、現在の目標は特定のチームで走ることではなく「F1でトップを争い、勝つこと」だと語った。

    かつてはレッドブル・レーシングへの昇格を明確な目標としていたローソンだが、2025年にわずか2戦でレーシングブルズへ降格。その経験を経て考え方は変化した。2026年はレーシングブルズで安定した成績を残しており、自身の将来についてもレッドブルにこだわらない姿勢を示している。

    レッドブル昇格だけが目標ではなくなったローソン
    ローソンは2025年シーズン開幕時、姉妹チームでわずか11戦のF1経験しかない状態でレッドブル・レーシングに昇格した。しかし、チームは2戦を終えた段階でその判断を見直し、ローソンをレーシングブルズへ降格させた。

    現在、ローソンが再びレッドブル・レーシングのシートを得る可能性は高くないとみられている。一方で、レッドブルの育成プログラムではニコラ・ツォロフら若手が台頭しており、レーシングブルズのシートを巡る競争も今後激しくなる可能性がある。

    PlanetF1のインタビューで、ローソンはレッドブル以外のチームへ移籍する可能性について問われ、F1で勝利を争える環境に近づけるのであれば選択肢になり得るとの考えを示した。

    「以前の僕の目標は、もちろんすごく具体的だったと思う。レッドブルに入って、トップチームまで上がることだった」

    「F1に来たときも、もっと若かった頃も、頭の中にあったのは本当にそれだったし、それを目標にしていた」

    しかし、現在は特定のチームへのこだわりは薄れている。

    「でも今は、特定のチームというわけではない。ほかのみんなと同じように、僕もF1でトップに立って勝つことを目指している。それがどこになるのかは、まったく分からない」

    ローソンの言葉からは、「レッドブル・レーシングへの昇格」という従来の一本道ではなく、自身が勝てる環境を基準にキャリアを考える姿勢への変化がうかがえる。

    ウィリアムズやアウディも過去にローソンへ関心
    レッドブルを離れてキャリアを築いたドライバーは少なくない。アレックス・アルボンやカルロス・サインツJr.、ピエール・ガスリーも、レッドブルとの関係を離れた後に別のチームでF1キャリアを継続している。

    ローソン自身にも、過去に他チームから関心が寄せられていた。

    ウィリアムズのチーム代表ジェイムス・ボウルズは、2024年シーズン途中にローガン・サージェントの後任を探していた際、当時レッドブルのリザーブドライバーだったローソンに関心を示していた。

    また、元レッドブルのジョナサン・ウィートリーもアウディ在籍時にローソンの獲得に関心を持っていたとされる。ただし、ウィートリーがアウディを離れたことで、その可能性を取り巻く状況は変化している。

    ローソンにとって重要なのは、単にレッドブルを離れることではない。現在のレーシングブルズよりも競争力があり、将来的に優勝を狙える環境へ進めるかどうかが判断基準になる。

    リアム・ローソン

    2026年は43ポイント 中団勢をリード
    2025年の激動とは対照的に、2026年のローソンはレーシングブルズで安定したシーズンを送っている。

    第11戦を終えた時点で43ポイントを獲得し、中団勢のドライバーではトップ。F1キャリアでそれまでに獲得していたポイント数に迫る数字を、今季前半だけで積み上げた。

    ローソンは、こうしたパフォーマンスについて、2025年のレッドブルでの経験から立ち直った結果だという見方には同意していない。

    「それをどう見るかは、たぶんみなさんが決めることだと思う。僕にとっては、今はもう考えていることではないからね」

    「僕にとって、それは本当に何か特別なものではない。今シーズンは、僕たちは本当にすごくいい仕事をしていると思う。僕自身としては、昨年の『亡霊』みたいなものがあったとは思っていない」

    2025年が厳しいシーズンだったこと自体は認めている。しかし、ローソンはその経験を失敗として引きずるのではなく、自身を成長させたものとして捉えている。

    「厳しいシーズンだった。でも、そこから本当に多くのことを学んだし、正直に言えば、ドライバーとしても人間としてもずっと強くなって戻ってこられた」

    「毎週、その経験をすべて生かそうとしている。今はクルマに乗って、いいシーズンを送ることだけを考えているし、実際にそれができている。ほかの人がどう見るかは、その人たち次第だ」

    「今は一貫性を続けることに集中している」
    レッドブル・レーシングへの昇格と、わずか2戦での降格は、ローソンのF1キャリアを語るうえで避けて通れない出来事となった。

    それでも本人にとって、それは現在のパフォーマンスを左右する「亡霊」ではないという。

    「結局のところ、もちろん人々は好きなように見ることができる。でも今は物事が本当に、本当にうまくいっている。僕たちが集中しているのは、それを続けることだ。この一貫性を維持していきたい」

    2026年のローソンは、レーシングブルズで結果を積み重ねることで、自らの市場価値を再び高めている。かつて目標だったレッドブル・レーシングへの昇格だけに将来を託す必要もなくなりつつある。

    レッドブルに残るのか、それとも新たなチームへ向かうのか。ローソンが示した基準は明確だ。チームの名前ではなく、F1でトップを争い、勝利を狙える場所であること。それが今のローソンにとって最も重要なキャリアの目標となっている。

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1の躍進に自信「強力なパッケージがある」

    リアム・ローソン レーシングブルズF1の躍進に自信「強力なパッケージがある」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、2026年F1シーズン前半戦でチームが予想以上の競争力を発揮したことに手応えを示した。開幕当初はVCARB 03の難しさから「自信はなかった」と振り返る一方、早い段階で開発の方向性を確立し、マシンから最大限のパフォーマンスを引き出せるようになったと語っている。

    ローソンは11戦中8戦でポイントを獲得し、ドライバーズランキングではトップ4チームの8人に続く9位につけている。

    レーシングブルズもコンストラクターズランキング5位まで浮上しており、ファエンツァを拠点とするチームにとって過去最高となる年間順位が現実的な目標になりつつある。

    開幕前は「どれほど強いのか分からなかった」
    シーズンが始まる前、ローソン自身もレーシングブルズがここまで競争力を発揮できるとは確信していなかったという。特に新レギュレーションが導入された2026年は、VCARB 03の特性を理解することから始めなければならなかった。

    「正直に言えば、年初の時点では僕たちにもよく分かっていなかったと思う。かなり不確かな感覚で、どれくらい強くなれるのか分からなかった」

    「年初はマシンが難しかったので、シーズンがどうなるのかについて僕はまったく自信がなかった。ただ、新しいレギュレーションをしっかり理解して、そこからどう最大限を引き出すかということに集中していた」

    しかし、チームはVCARB 03への理解を急速に深めていった。

    「そこから僕たちはかなり早い段階でマシンから多くのパフォーマンスを引き出せるようになった。それが本当にうまく機能した」

    その成果は早くも中国GPで表れ、ローソンは7位入賞を果たした。この結果をきっかけにチームは勢いを増し、シーズンが進むにつれてランキング5位まで浮上した。

    開発の方向性を早期に確立「すべてがうまく機能した」
    ローソンは、シーズン序盤に正しい開発方向を見つけられたことが現在の好調につながっていると考えている。

    「とても重要だったと思う。かなり早い段階で良い方向性を見つけることができたし、それ以降に開発して製造してきたものは、どれも本当にうまく機能している」

    「もちろん、誰だって良い結果を出すのは好きだし、それによってチームのモチベーションも非常に高い状態に保たれていると思う」

    レーシングブルズはその後も安定してトップ10争いに加わった。ローソン自身、特定の1戦だけが突出していたというより、週末を通して着実にパフォーマンスを高めることが好結果につながっていると説明する。

    「とても良いレースはいくつかあった。モナコは本当に力強かったし、オーストリアも素晴らしかった。シルバーストンも良かった」

    「でも正直なところ、どの週末もかなり似ていた。週末が進むにつれて僕たちは強くなっていって、そのたびにマシンから引き出せるものをすべて引き出せたと感じている」

    好結果よりも苦戦した週末から学ぶ
    ローソンにとって、むしろ印象に残っているのは思うような結果を残せなかったレースだという。

    「かなりクリーンなレースができているので、逆に目立つのはうまくいかなかったレースかもしれない。それが少ないというのは良いことだけど、当然ながら、そういう週末から一番多くを学ばなければならない」

    具体的に挙げたのがマイアミGPとベルギーGPだった。

    「マイアミでは週末を通して全体的にペースが足りなかった。それからスパも、特に僕のガレージ側では難しい週末だった」

    「そういうレースを深く分析して、もっと理解しなければならない」

    一方、モナコGPとイギリスGPでは今季自己最高となる6位を獲得。トップチームとの差も縮まっている。

    「トップのドライバーたちからそれほど離れていなかった。数レース前まではものすごく遠かったからね。だから、間違いなく大きく改善している」

    速さはもう「驚きではない」
    シーズン序盤こそVCARB 03のポテンシャルはローソンにとって驚きだった。しかし、好結果を繰り返すにつれて、その競争力を当然のように発揮できる状態へと変わってきたという。

    「最初にパフォーマンスを見つけ始めたころは、たぶん驚きの方が大きかった。でも、それ以降は正直、それほど驚くことではなくなった」

    「みんなが本当に良い仕事をしているし、マシンに何が必要なのかをしっかり理解できている。ドライバーとしても、週末を重ねるたびにマシンからすべてを引き出す方法をより理解できるようになっている」

    「それができれば、僕たちには強力なパッケージがあることが分かっている。だからもう驚きではない。必ずそうなると期待しているわけではないけど、自分たちに実現できることだとは分かっている」

    「今年は何度もそれを実現してきたし、これからも繰り返していきたい」

    リンドブラッドとの共通認識もチームを後押し
    ローソンだけでなく、チームメイトのアービッド・リンドブラッドもVCARB 03で好パフォーマンスを見せている。レーシングブルズは直近6戦のうち5戦でダブル入賞を達成している。

    「正直、チームは本当に良い流れに乗っていると思う。アービッドはもちろんとても速いし、僕たちはかなり似ている」

    「マシンについて感じていることも、おそらく僕と似ている。それもチームが進む方向性を決めるうえで助けになっていると思うし、すごく良い状態だと思う」

    ローソン自身も、これまでのF1キャリアで現在が最も快適に戦えていると認める。

    「そうだね。当然、経験を積めば積むほどそうなっていくものだと思う。でも今年は結果も良くなっているし、それによって良い流れに乗っていると感じられる」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    安定感を生んだ経験「レースは1コーナーでは決まらない」
    今季のローソンは速さだけでなく安定感も高まっている。その背景には、レース以外の部分で積み重ねてきた経験があるという。

    「それは表に見えないところで取り組んできた成長だと思う。個人的には経験が増えたこともあるし、レースは長くて、最初のコーナーで勝負が決まるわけではないということも理解するようになった」

    「いろいろなことが今の安定感につながっていると思う」

    夏休みについては、過密な前半戦を終えたチームにとって必要な時間だとしながらも、好調なだけに早くレースへ戻りたい気持ちもある。

    「みんなにとって休むのは良いことだと思う。この時期はかなり忙しかったからね」

    「でも当然、僕はレースが好きだし、特にうまくいっているときはなおさらだ。休み明けには楽しみなレースがいくつもあるし、そこに飛び込んでいくのが待ちきれない」

    目標はレーシングブルズを「中団トップ」に
    後半戦に向けてローソンが掲げる個人的な目標は、具体的なランキング順位ではない。可能な限り多くの週末でポイントを獲得し、VCARB 03の能力を最大限に引き出すことだ。

    「個人的な目標としては、できるだけ多くの週末でポイントを獲得して、マシンから引き出せるものをすべて引き出すこと。それで年末にどの順位にいるかは、その結果として決まるものだと思う」

    「大切なのは、自分にできることをすべてやったと分かっていることだ」

    中団争いでは、レースごとの勢力図の変化が大きいため、特定の順位を目標にすることには意味がないとも考えている。

    「具体的に何位を狙っているというものはない。F1でそういう期待を持つのはすごく難しい。特に中団にいるとね」

    「でも、僕たちが中団でベストのチームになれるなら、ドライバーとしても自分たちの仕事を果たしたと言えると思う」

    開幕時にはVCARB 03の難しさからシーズンへの自信を持てなかったローソンだが、11戦を終えた現在、その評価は大きく変わった。開発の方向性、ドライバー同士のフィードバック、週末を通じたマシン理解が噛み合い、レーシングブルズは中団トップを争う存在へと成長。ランキング5位を守り切れるかが、後半戦の大きな焦点となる。

  • リアム・ローソン F1移籍を阻む政治的事情 ウィリアムズが最有力候補

    リアム・ローソン F1移籍を阻む政治的事情 ウィリアムズが最有力候補

    リアム・ローソンは2027年のF1ドライバー市場で、実力に反して難しい立場に置かれている。

    2026年シーズンはレーシングブルズで中団トップクラスの活躍を見せているものの、レッドブル復帰の可能性は低く、他チームへの移籍にも政治的な事情が立ちはだかると報じられている。

    F1 Oversteerは、アストンマーティン、ハース、キャデラックといった有力候補にはそれぞれ政治的な事情があり、ローソンの移籍は容易ではないと分析。その一方で、ウィリアムズが最も現実的な移籍先になるとの見方を示している。

    実力十分でもレッドブル残留は不透明
    リアム・ローソンは2026年シーズン前半11戦で43ポイントを獲得し、トップ4チーム以外では最高の成績を残している。パフォーマンス面ではグリッド屈指と評価されているものの、今季序盤にレッドブル・レーシングでわずか2戦のみ参戦した経験から、再昇格の可能性は極めて低いとみられている。

    さらに、レッドブル育成のニコラ・ツォロフがFIA F2選手権で首位を走っていることもあり、レッドブル陣営には世代交代を進める動きがある。このため、ローソンと陣営の双方が2027年に向けて移籍先を探ることは自然な流れとされている。

    アストンマーティン移籍を阻むホンダの存在
    候補の一つとされるアストンマーティンでは、ジョナサン・ウィートリーがチーム代表に就任する見通しで、アウディ時代からローソンを高く評価してきた人物として知られる。

    しかし、報道によるとホンダが別のドライバーを推す可能性が高いという。ホンダはレッドブルとの提携時代にも角田裕毅をローソンより優先する姿勢を示しており、現在シートを失っている角田裕毅をアストンマーティンへ送り込むよう働きかける可能性があると伝えられている。

    ハースとキャデラックにもそれぞれ事情
    ハースにも空席が生じる可能性はあるが、こちらではタイトルスポンサーであるトヨタの影響力が注目されている。

    現時点でトヨタはワークスパートナーではないため決定権は限定的とみられるものの、日本メーカーとして自社に関係するドライバーを起用したい意向を持つ可能性があるという。

    一方、新規参戦するキャデラックでは、アメリカ国内からコルトン・ハータを起用すべきとの声が強い。ハータはスーパーライセンス取得を目指してインディカーからFIA F2へ転向しており、チーム首脳もアメリカ人ドライバーを中心にプロジェクトを構築したい考えだとされる。

    最有力候補はウィリアムズか
    アウディは現在のドライバーラインアップを維持する方針で、アルピーヌもローソン獲得には積極的ではないと報じられている。その結果、残された現実的な選択肢としてウィリアムズが有力視されている。

    ウィリアムズでは、チームの戦闘力低下に不満を抱くカルロス・サインツJr.の去就が注目されており、シートが空く可能性もある。

    ジェイムス・ボウルズ代表は以前からローソンを高く評価しており、2024年にローガン・サージェントの後任としてローソンを期限付きで獲得しようとした経緯もある。当時はレッドブルが短期的な計画を理由に移籍を認めなかったが、ツォロフの台頭によって状況は変化しており、再び獲得に動いた場合は以前ほどの障害はないとの見方が示されている。

    2027年の移籍市場では、リアム・ローソンは実力こそ高く評価されているものの、ホンダ、トヨタ、キャデラックそれぞれの思惑が交錯し、有力チームへの移籍は簡単ではない状況にある。その中で、以前から獲得を望んできたジェイムス・ボウルズ率いるウィリアムズが、現時点では最も現実味のある移籍先として浮上している。

  • リアム・ローソン レッドブルF1との契約がライバルチーム移籍の障害に

    リアム・ローソン レッドブルF1との契約がライバルチーム移籍の障害に

    リアム・ローソンの2027年以降のF1キャリアを巡り、レッドブルとの契約が移籍の障害となる可能性が浮上している。レーシングブルズで好成績を残しているものの、レッドブル・レーシングへの昇格は事実上消滅したとの見方が強まっており、他チームへの移籍も契約上の制約を受ける可能性があるという。

    2026年シーズン前半、ローソンはレーシングブルズの66ポイント中43ポイントを獲得。トップ4チーム以外では最多得点を記録し、ルーキーのアービッド・リンドブラッドを擁するチームを牽引している。

    しかし、FIA F2でランキング首位を走るニコラ・ツォロフの存在が、ローソンの将来に影を落としている。

    レッドブル復帰の可能性は低下
    レーシングブルズ代表のアラン・パーメインは、2027年にツォロフの昇格が内定したとの報道は否定したものの、「次に順番が来るドライバー」であることは認めている。

    さらに『Motorsport-Magazin』は、レッドブル内部ではローソンにトップチームでの将来はないとの見方が強まっていると報じた。

    ローソンは2025年開幕時にレッドブル・レーシングへ昇格したが、扱いの難しいRB21への適応に苦しみ、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。チームはその経験を踏まえ、再びトップチームへ起用する考えはないとみられている。

    契約が移籍の足かせとなる可能性
    問題は、ローソンがレーシングブルズで走っていても、その契約はレッドブル本体と結ばれている点にある。

    そのため、2027年にレッドブル陣営のシートを失ったとしても、レッドブルが契約解除に応じなければライバルチームへ自由に移籍できる保証はないという。

    レッドブルは契約ドライバーの活動を厳格に管理することで知られている。実際、角田裕毅は2026年11月のGTワールドチャレンジ・オーストラリア「アデレード・グランドファイナル」でGT3マシンをドライブする計画があったものの、レッドブル側が参戦を認めず実現しなかったことが報じられた。

    もちろんGT3へのスポット参戦とF1ドライバー契約は性質が異なるものの、この一件はレッドブルが契約ドライバーの活動に強い決定権を持っていることを示す事例と言える。

    リアム・ローソン レッドブル契約

    移籍先も限られる現実
    現在、ウィリアムズはカルロス・サインツJr.の将来が不透明となっており、新たなドライバー候補を探す可能性がある。実際、2024年にもローガン・サージェントの後任候補としてローソン獲得をレッドブルに打診していた経緯があり、以前から関心を寄せているチームの一つとされる。

    一方で、最近の報道では、アストンマーティンはホンダとの関係から別のドライバーを優先する可能性があり、ハースはトヨタとの提携を背景に育成ドライバー起用を望む可能性が指摘されている。また、キャデラックもアメリカ人ドライバー起用への圧力を受ける可能性があるという。

    レッドブルが契約解除に応じるかどうかが、ローソンの2027年以降のキャリアを左右する重要な要素となりそうだ。現在の実力を考えればシートを失うようなドライバーではないものの、契約次第では移籍先の選択肢が大きく制限される可能性もあり、その去就は今後のストーブリーグにおける注目の一つとなる。

  • リアム・ローソン レッドブルF1と夏休みに去就協議「話し合いがあるはず」

    リアム・ローソン レッドブルF1と夏休みに去就協議「話し合いがあるはず」

    リアム・ローソンは、F1のサマーブレイク期間中にレッドブル陣営と自身の将来について話し合いが行われる見通しであることを明かした。2026年シーズン前半で好成績を残しているローソンは、2027年もレーシングブルズのシートを維持したい考えだ。

    レッドブル育成にはアービッド・リンドブラッドに加え、F2ランキング首位を走るニコラ・ツォロフも控えており、2027年のシート争いは激しさを増している。

    それでもローソンは、ここまで11戦で43ポイントを獲得し、自らの価値を十分に示している。

    サマーブレイク中に去就協議へ
    レッドブルは例年、シーズン終盤まで翌年のドライバーラインアップを決定しない傾向にある。しかし、マックス・フェルスタッペンの将来が依然として不透明なことから、今年は例年より早いタイミングで判断が下される可能性もある。

    ローソンにとっても、早期に結論が出ることは歓迎すべき状況だ。仮にシートを失うことになった場合でも、新たな所属先を探す時間を確保できるためである。

    F1再開後、自身の将来について優先的に動くことになるのかと問われたローソンは、現時点では何も聞かされていないと説明した。

    「僕自身? 正直、まったく分からない」とローソンはRacingNews365などのメディアに語った。

    「でも、そういう話し合いは普通、サマーブレイクの頃に行われるものなんだ。だから、その時期に何らかの話し合いがあるはずだよ」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チームの候補に挙げられているニコラ・ツォロフ

    ツォロフ台頭で激化するレッドブル育成争い
    ローソンの立場を脅かす存在となっているのが、F2でランキング首位を走るニコラ・ツォロフだ。

    レーシングブルズ代表アラン・パーメインは、ツォロフについて「次に昇格する候補」であり、2027年のシート争いでも「明確に候補に入っている」と評価している。

    パーメインは、ブルガリア人ドライバーの昇格可否についてはシーズン後半に判断すると説明しており、そのスケジュールはローソンが想定する「サマーブレイク中の協議」とも一致している。

    現在の見通しでは、レッドブル陣営は2027年にレーシングブルズでローソンとアービッド・リンドブラッドを起用する方向とみられている。しかし、ツォロフの活躍によって選択肢が増えたことで、レッドブル首脳陣は2つのシートを巡って難しい決断を迫られることになりそうだ。

    43ポイントで存在感 来季残留へアピール
    2026年シーズン前半、ローソンは11戦で43ポイントを獲得し、レーシングブルズの中心ドライバーとして安定したパフォーマンスを披露してきた。

    レッドブル育成プログラムは有望株が次々と台頭している一方で、実績を積み重ねる現役ドライバーとの兼ね合いが大きな課題となっている。

    サマーブレイク中に始まるとみられる去就協議は、ローソンだけでなく、レッドブル陣営全体の2027年ドライバーラインアップを左右する重要な局面となる。