カテゴリー: リアム・ローソン

  • レッドブルF1 2027年タイヤテストでローソンがRB22で116周 2日目は岩佐歩夢

    レッドブルF1 2027年タイヤテストでローソンがRB22で116周 2日目は岩佐歩夢

    ピレリは8月26日、ムジェロ・サーキットで2027年F1シーズンに向けたタイヤ開発テストの初日を実施した。マクラーレンとレッドブル・レーシングが参加し、すでに仕様が確定している2027年用タイヤの構造をベースに、C1、C2、C3のコンパウンド候補を評価した。

    レッドブルではリアム・ローソンがRB22をドライブして116周、マクラーレンではオスカー・ピアストリがMCL40で93周を走行。

    ピレリは短いスクリーニング走行からロングランまで幅広いプログラムをこなし、2027年に使用するコンパウンドの最終選定に向けてデータを収集した。

    2027年タイヤは構造確定 コンパウンド選定が焦点
    ピレリは数週間前に2027年用F1タイヤの構造を確定しており、現在の開発作業は主にコンパウンドの評価と選定へと移っている。

    ムジェロで行われた2日間のテストにはC1、C2、C3の3種類が持ち込まれた。ピレリにとって今回の走行は、それぞれの候補について性能や耐久性、デグラデーションなどを比較し、来季に向けたラインアップを絞り込むための重要な機会となる。

    初日は路面温度が最大55度に達する暑いコンディションとなり、異なる走行距離で各コンパウンドの特性を確認することができた。

    ローソンはC3を集中評価 116周608kmを走破
    レッドブル・レーシングではリアム・ローソンがRB22を担当した。

    ローソンのプログラムはC3を中心に組まれ、まず異なる仕様を比較するため、それぞれ8周のスクリーニングランを実施。午後には走行距離を延ばし、午前中の評価で好印象だった候補を検証するためのロングスティントに取り組んだ。

    ローソンはこの日、参加した2人の中で最多となる116周を走破。総走行距離は608kmに達した。

    ベストタイムは1分22秒297だった。

    今回ローソンが起用されたことは、レッドブルにとって実戦面でも意味を持つ。手首を負傷したアイザック・ハジャーがF1イタリアGPまでに復帰できない場合、ローソンが引き続き代役を務める可能性があるためだ。ムジェロでRB22を長時間走らせることは、そうした状況に備える意味でも有益な機会となった。

    ピアストリはC1 C2 C3を比較 最速タイムを記録
    マクラーレンではオスカー・ピアストリがMCL40をドライブし、ピレリが用意したC1、C2、C3のすべてをテストした。

    ピアストリは主にショートスティントによる比較作業を進め、その後、テスト終盤にはそれぞれ14周のランを2回実施。短距離での性能だけでなく、走行を重ねた際の挙動についてもデータを収集した。

    走行周回数は93周、総走行距離は488km。ベストタイムは1分21秒358で、ローソンを0.939秒上回り、この日の最速タイムとなった。

    ただし、今回のテストは各チームが同一条件で速さを競うものではなく、装着したタイヤの仕様や走行プログラムも異なる。ラップタイムそのものよりも、ピレリが各候補から得た比較データが重要となる。

    岩佐歩夢

    2日目はランド・ノリスと岩佐歩夢 アウディも参加
    ムジェロでのピレリF1タイヤテストは27日も継続され、参加ドライバーが交代する。

    マクラーレンでは現F1ワールドチャンピオンで、直近の2戦を連勝しているランド・ノリスがMCL40を担当する。

    レッドブル・レーシングではリアム・ローソンに代わって岩佐歩夢がRB22をドライブする予定だ。

    さらに2日目からはアウディもテストに加わる。R26を担当するのはニコ・ヒュルケンベルグ。前戦F1オランダGPでは8位に入り、アウディにポイントを持ち帰っている。

    ピレリはマクラーレン、レッドブル、アウディの3チームから得られるデータを比較しながら、2027年F1シーズンに投入するコンパウンドの最終決定に向けた作業を進めていく。

  • リアム・ローソン レッドブルF1の“不文律”破りフェルスタッペンに真っ向勝負

    リアム・ローソン レッドブルF1の“不文律”破りフェルスタッペンに真っ向勝負

    リアム・ローソンは、F1オランダGPの決勝スタート直後にチームメイトのマックス・フェルスタッペンへ果敢に仕掛けた。その姿勢について、元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは「最大限の敬意」を示している。

    アイザック・ハジャーの負傷によりレッドブル・レーシングから1戦限りで出場したローソンは、4列目でフェルスタッペンのひとつ後方からスタート。

    序盤から4度のF1ワールドチャンピオンに対して遠慮することなく勝負を挑み、レッドブル内にあるとされる“不文律”を意に介さないような走りを見せた。

    ローソンがフェルスタッペンに真っ向勝負
    スタート直後、フェルスタッペンはルイス・ハミルトンとの接触によって2輪を芝生に落とし、ローソンはその隙を突いて接近した。

    ローソンはターン3でフェルスタッペンのアウト側にマシンを並べ、大胆なオーバーテイクを試みた。しかし、フェルスタッペンも簡単にはポジションを譲らず、ローソンの進路を封じた。

    レッドブルではフェルスタッペンが明確なエースとして位置づけられており、チームメイトが必要以上に激しくレースを仕掛けないという“不文律”があるとみられている。それでも、ローソンは1戦限りのチームメイトを相手に躊躇しなかった。

    F1TVで解説を務めたジョリオン・パーマーは、その場面を見ながらローソンらしい積極性を称賛した。

    「ローソンがチャンスを狙っている。なんてことだ、ターン3のアウト側からマックス・フェルスタッペンを抜こうとしている! 無理だ!」

    「ローソンには最大限の敬意を払うよ。彼は仕掛けることを決してためらわないよね。その日だけのチームメイトに対して大技が決まるか試していた。まあ、長くは続かなかったけどね」

    フェルスタッペンはその後、オープニングラップ終盤にクラッシュしてリタイア。結果としてローソンがレッドブルの上位フィニッシュへの期待を背負うことになった。

    リアム・ローソン vs マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    クルサード「自分の役割を思い出した」
    一方、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、ローソンが最終的にはフェルスタッペンとの直接対決から引いたことに注目した。

    チャンネル4のハイライト番組でクルサードは、ローソンが途中で自分がレッドブルに1戦限りで起用された立場であることを思い出したように見えたと語った。

    「彼は1戦限りのチャンスだということを忘れているね。フェルスタッペンと少し接触して、それから『ああ、チームメイトだった。ちゃんと後ろについていかないと』という感じになった」

    ローソンにとって今回のオランダGPは、単なる代役参戦以上の意味を持つ一戦だった。ハジャーの負傷によって巡ってきた機会は、今後のレッドブルでの立場を再びアピールする重要なチャンスでもあった。

    それだけに、チームの絶対的エースであるフェルスタッペンとの接触によって両者がレースを失うような事態は避ける必要があった。

    チャンドック「フェルスタッペンが誰がボスか示した」
    Sky Sports F1の解説者カルン・チャンドックも、ターン3での攻防を分析。フェルスタッペンがローソンに対し、レッドブルでの力関係を明確に示した場面だったと指摘した。

    「最初のコーナーを立ち上がるところでは、接触する寸前まで近づいていた。そして次のいくつかのコーナーでもリアムは彼についていった。ターン3ではアウト側から仕掛けようとしている」

    「そこでフェルスタッペンは『いやいや、僕が示してやる』という感じで、少しステアリングを開いた。接触したとき、彼はリアム・ローソンに対して、このチームのボスが誰なのかをかなり明確に示した」

    それでもローソンはすぐには諦めず、可能性を探り続けたという。

    「リアムはそのまま勝負しようとしたけど、最終的には『分かった。ここではリスクを取り除いて後ろにいよう』と判断したんだ」

    1戦限りの代役で7位フィニッシュ
    フェルスタッペンとの本格的な接触事故は、ローソンにとって最悪の結果になりかねなかった。ハジャーの負傷によって突然巡ってきたレッドブル復帰の機会は、自身の将来を左右する重要なアピールの場でもあったからだ。

    それでもローソンはスタート直後から守りに入ることなく、フェルスタッペンを相手にオーバーテイクを狙った。パーマーが評価したのも、まさにその攻撃的な姿勢だった。

    最終的にローソンは7位でフィニッシュ。急きょ決まった1戦限りのレッドブル復帰でポイントを獲得し、フェルスタッペンにも臆することなく仕掛ける積極性と、必要な場面ではリスクを抑える判断力の両方を示す週末となった。

  • リアム・ローソン レッドブルF1代役で高評価「フェルスタッペンに予選0.1秒差」

    リアム・ローソン レッドブルF1代役で高評価「フェルスタッペンに予選0.1秒差」

    リアム・ローソンは、2026年F1オランダGPで負傷したアイザック・ハジャーの代役として急きょレッドブル・レーシングから出場。ほとんど準備時間がないなかでRB22への適応を進め、決勝7位という結果を残した。

    レーシングブルズのVCARB 03とレッドブルのRB22は同じパワーユニットを搭載しているものの、ローソンによれば、それ以外は「すべてが違う」マシンだった。

    しかもスプリントフォーマットのため走行時間は限られ、事前準備はミルトン・キーンズのシミュレーターでのわずか1日。

    それでも予選ではマックス・フェルスタッペンから約0.1秒差まで迫り、レッドブル首脳陣から高い評価を受けた。

    急きょ決まったレッドブル復帰と厳しい条件
    ローソンにとって、オランダGPは最初から難しい週末になることが予想されていた。

    レッドブルRB22と、普段ドライブしているレーシングブルズVCARB 03は同じパワーユニットを使用している。しかし、マシンの特性は大きく異なる。ローソンに与えられた準備期間は、ミルトン・キーンズのシミュレーターで過ごした1日だけだった。

    さらに舞台はフェルスタッペンの母国ザントフォールト。比較対象となるのは4度のF1ワールドチャンピオンであり、ローソン自身にとっても、2025年開幕時にわずか2戦で終了したレッドブルでの挑戦を経て、再びそのマシンをドライブする機会だった。

    その状況を考えれば、決勝7位はローソンに期待できる最大限に近い結果だった。オランダGPではレッドブル自体がトップ4チームのなかで後方に位置しており、上位6台との純粋なペース差も存在していた。

    メキース代表も評価「リアムはいい仕事をした」
    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ローソンのパフォーマンスを高く評価した。

    「リアムはマシンに乗り込んで、いい仕事をした」とメキースは日曜日の夜に語った。

    「違うチーム、違うマシンに突然乗って、このようなレースに臨むのは決して簡単ではない。それでも彼はいい仕事をした。昨日の予選ではマックスからわずか0.1秒差だった。そして今日は、ペースという意味で獲得可能だったポイントを7位という形で持ち帰った」

    スプリント週末だったため、ローソンがマシンを理解するために使える通常のフリー走行は金曜日のFP1だけだった。

    それでもスプリント予選ではSQ1を6番手で通過。SQ2では11番手となり、スプリントも同じ11位でフィニッシュした。

    その走行からさらにRB22への理解を深め、通常予選ではQ1を14番手、Q2を8番手で突破。Q3でも8番手となり、7番手フェルスタッペンのすぐ後ろから決勝をスタートすることになった。

    「短い時間で積み上げるのはとても難しかった」
    ローソンは予選後、限られた時間でRB22に適応する難しさを振り返った。

    「短い時間のなかで積み上げていくのは、とても難しかった」

    「でも、もちろん週末を通して改善し続けることが目標だった。予選までには、僕がマシンに慣れるために、みんなが本当にいい仕事をしてくれたと思う。可能な限り快適に乗れる状態にはなった」

    「僕自身としても、マシンから引き出せるものはほぼすべて引き出せたと思う」

    ローソンは、当初からフェルスタッペンとの差を可能な限り縮め、そのドライビングから学ぶことを目標にしていたという。

    「ドライバーなら、みんな自分自身に対する強い自信を持っている。当然だと思う」

    「だから、この週末にはあまり多くを期待せずに入ったけど、可能な限り準備はしてきた。今年のマシンの速さがどのくらいなのかは分かっていたから、とにかくマックスにできるだけ近づいて、彼がやっていることから学ぼうとしていた」

    「正直、最初から僕たちが予想していたより少し近かったかもしれない。でも、大事なのは毎回きちんと実行して、それぞれのラップをまとめることだった」

    スプリント予選では、セッション間でライバルとの相対的なパフォーマンスが大きく変化したことにも戸惑った。

    「SQ1は難しかった。僕たちは速かったけど、自分では特別なことをした感覚はなかった。それからSQ2に行って、自分としてはもっといいラップを走ったと思ったのに、他のみんなと比べるとかなり遅かった」

    「だから、その部分はまだ完全には理解できていない。でも、今日はうまくまとめられたと思う」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    RB22とVCARB 03「PU以外はすべて違う」
    ローソンは、同じレッドブル系の2チームであっても、RB22とVCARB 03のドライビング感覚にはほとんど共通点がないと説明する。

    「正直、一番分かりやすく説明するなら、パワーユニット以外はすべてが違う」

    「ステアリングから感じるものとマシンの動き方、コーナーでのバランス、もちろん高速コーナーでのグリップも違う。本当にすべてが違う」

    それでもローソンは、2025年シーズン序盤にレッドブルをドライブしたときより、今回の方が対応しやすかったと感じている。

    昨年はオーストラリアGPと中国GPという厳しい2戦を終えた後、レーシングブルズへ戻ることになった。

    「正直、昨年一番大きかったのは、僕が走ったことのないサーキットが2つだったことだ」

    「そのうえで、すでにかなり運転するのが難しいマシンを学ばなければならなかった。今年のマシンは、おそらくそれほど運転するのが難しいわけではない。あるいは限界まで持っていくこと自体は、それほど難しくないと思う」

    「だから今回は、それ以外のすべてをまとめることの方が重要だった。タイヤの準備、マシンのバランスを正しく合わせること、そして実際にどういう動きをするマシンなのかに慣れることだ。昨年は、単純に限界まで持っていくこと自体がとても難しいマシンだった」

    フェルスタッペンと1周目からホイール・トゥ・ホイール
    日曜日の決勝はスタート前の雨によって難しいコンディションとなった。

    ローソンはクリーンにスタートを決め、序盤の数コーナーではチームメイトのフェルスタッペンとホイール・トゥ・ホイールの攻防を展開。最終的にはフェルスタッペンが前に出た。

    しかし、最終バンクコーナーでフェルスタッペンが濡れた路面に足を取られてコントロールを失い、バリアにクラッシュ。直後を走っていたローソンも回避を強いられた。

    「もうどうしようもなかった」

    「ラップ前半は完全にドライだったのに、最後の2コーナーは完全に濡れていた。これだけのパワーがあって、スリックタイヤを履いていれば、当然ああいうことは本当に簡単に起こってしまう」

    ローソン自身は慎重に最終コーナーへ進入していたという。

    「僕は本当にかなりアクセルを戻していた。正直、どのくらいグリップがあるのかまったく自信がなかったからだ」

    「マックスはおそらく僕に近づいてオーバーテイクを狙おうとしていて、それでコントロールを失ったんだと思う」

    決勝7位「前のグループと戦える速さはなかった」
    赤旗後の再スタートを7番手で迎えたローソンは、そのポジションを維持した。

    上位6台と中団グループの間で単独走行する形となり、黄旗中の違反によって10秒ペナルティを受けたものの、最終順位には影響せず7位でフィニッシュした。

    「レースについては、もっと改善できるところがあると思うし、それについては振り返ってみる」

    「でも順位という意味では、前のグループと戦えるだけの速さはなかったと思う。それは昨日の時点でも分かっていた。予選でも僕たち2台は彼らの後ろだったからね」

    「でも、いい週末だった。昨日の予選でマシンからすべてを引き出せたのはよかった。短い時間でこのマシンを理解するのは大変だったけど、楽しめたよ」

    2025年にはわずか2戦で終わったレッドブルでの挑戦。それから約1年半を経て突然巡ってきた今回の代役出場で、ローソンは限られた準備時間にもかかわらずフェルスタッペンに予選で約0.1秒差まで迫り、決勝ではチームが獲得可能だった7位を確保した。RB22への素早い適応と安定した仕事ぶりを示した週末となった。

  • リアム・ローソン レッドブルF1で7位入賞「このマシンならもっと上を狙いたかった」

    リアム・ローソン レッドブルF1で7位入賞「このマシンならもっと上を狙いたかった」

    リアム・ローソンは、2026年F1オランダGP決勝を7位でフィニッシュ。レッドブル・レーシングでの代役参戦をポイント獲得という結果で締めくくったものの、「このマシンならもっと上でフィニッシュしたかった」と、満足しきれない思いを口にした。

    アイザック・ハジャーに代わってレッドブルのRB22をドライブしたローソンは、8番グリッドからスタート。序盤にマックス・フェルスタッペンがクラッシュでリタイアしたことで、チーム唯一の生き残りとなった。

    イエローフラッグ違反によるペナルティもあり、上位勢のペースには届かなかったものの、最終的に7位でポイントを持ち帰った。

    「予想以上に厳しいレースだった」
    「正直、かなり孤独なレースだった。今日は前の連中のペースについていくのに苦労した」

    ローソンはレース後、そう振り返った。

    「昨日の時点で、僕たち2人とも上位勢の後ろにいたし、予選自体は悪くなかったと思っている。自分としては、マシンから出せるものはすべて引き出せたと思っていたから、難しいレースになることは分かっていた」

    「ただ、ここまで厳しくなるとは思っていなかった。本当に前の連中のペースについていくのに苦労した。でも、そこから学べることはある。振り返って、自分にもっと何ができたのかを理解したい」

    レッドブルのRB22は週末を通じて上位勢と勝利を争えるだけのペースを示せず、フェルスタッペンもクラッシュ前から苦しい展開を強いられていた。

    それでもローソンは、慣れないマシンでの一戦でポイントを獲得。チーム公式コメントでは、限られた準備時間のなかで可能な限りの結果を引き出せたとの手応えを語っている。

    「ポイントを獲得できたことはうれしい。ザントフォールトのようにマシンへの大きな自信が必要なサーキットでは、難しい週末になることは分かっていた。でも、自分たちにできることはすべて引き出せたと思う」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペンのクラッシュ「かなり怖い瞬間だった」
    ローソンの目の前では、オープニングラップにフェルスタッペンが大クラッシュを喫した。雨で濡れた路面で白線に乗ったフェルスタッペンはコントロールを失い、バリアに激突。レースは赤旗中断となった。

    「マックスに起きたことは残念だった。あの場所は信じられないくらい滑りやすくて、スリックタイヤでは本当に簡単にマシンを失ってしまう状態だった」

    「僕はすぐ後ろにいたから、かなり怖い瞬間だった。彼が無事で本当によかった」

    7位にも満足せず「このマシンならもっと上に」
    ローソンは週末全体について、特に予選でRB22のポテンシャルを引き出せたことには一定の満足感を示した。一方で、決勝7位という結果だけで満足するつもりはない。

    「昨日についてはかなり満足している。予選でマシンから引き出せるものは引き出せたと思う」

    「今日の7位はまずまずの結果だけど、こういうマシンに乗っているなら、やっぱりもっと上でフィニッシュしたい」

    「まったく新しいマシンにいきなり乗るのは簡単なことではない。でも、チームは僕が快適に走れるようにいい仕事をしてくれた。この機会を与えてもらえたことに感謝している」

    急きょレッドブルのRB22を任されたローソンにとって、7位入賞は堅実な結果となった。ただし本人が求めていたのは、単にポイントを持ち帰ることではなかった。上位勢との差を肌で感じたオランダGPは、レッドブルのマシンを経験する貴重な機会であると同時に、ローソン自身に新たな課題を残す一戦となった。

  • リアム・ローソン レッドブルF1でマシンの違いに驚き「身体的にかなりキツい」

    リアム・ローソン レッドブルF1でマシンの違いに驚き「身体的にかなりキツい」

    リアム・ローソンは、2026年F1オランダGPでレッドブル・レーシングのRB22をドライブするなか、レーシングブルズのVCARB 03では今季一度も経験していなかった身体的な厳しさに直面していると明かした。

    アイザック・ハジャーの負傷により、今週末限定でレッドブルに復帰したローソン。スプリント予選では11番手にとどまったものの、土曜日の予選ではQ3進出を果たして8番手を獲得。

    7番手のマックス・フェルスタッペンとはわずか0.115秒差まで迫った。一方で、RB22特有のステアリングフィールやコーナーへの入り方に適応するだけでなく、身体面でも想定以上の負担を強いられているという。

    予選Q3のオンボード映像では、高速の右コーナーであるターン8に進入する際、ローソンが頭を左側のヘッドレストに預けるような場面も確認された。ローソンによれば、これはRB22をドライブする際の首への負担に対応するためだった。

    「正直、エルゴノミクス的に違うポジション、違うシートに座っていることが大きいと思う。クルマに乗っているだけでも、身体的にはかなり苦労している」

    「クレイジーだよ。自分のクルマでは今年ずっと、こんなことで苦労したことはなかったからね」

    レーシングブルズでシーズンを戦ってきたローソンにとって、RB22は同じパワーユニットを搭載していても、ドライバーが受ける感覚は大きく異なるという。ダウンフォース量の違いも身体的な負担を増している可能性がある。

    「もちろん、こっちの方が少しダウンフォースが大きいから、それも助けにはなっていないのかもしれない。すべてが違う。同じなのは基本的にパワーユニットくらいで、コーナーへの入り方も違う」

    最大の違いはステアリングフィール
    なかでも、ローソンがRB22への適応で最も大きな違いとして挙げたのがステアリングだった。

    「正直、一番違うのはステアリングだ。ステアリングの感触がかなり違う。どれくらいステアリングを切り込むかというところも含めてね」

    「僕にとっては、それを理解することが今週末で一番大きな課題だった」

    その難しさは、金曜日のスプリント予選でも表れていた。ローソンはSQ1で6番手につけ、フェルスタッペンを上回る滑り出しを見せたものの、SQ2では11番手に後退。「Q2で何が起きたのかまったく分からない」と無線で訴えていた。

    当時、Sky Sports F1でオンボード映像を分析していた元F1ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、ローソンがRB22のアンダーステアと格闘していることを指摘していた。

    「彼にはかなりのアンダーステアがあった。オンボードを見るたびに、それが確認できた。クルマを曲げるために、本当に格闘しなければならなかった」

    デビッドソンは、RB22を熟知するフェルスタッペンとの比較についても、ローソンにとって極めて難しい条件だったと評価した。

    「フェルスタッペンは当然ながらクルマを限界まで絞り上げ、さらに多くを引き出して魔法を使うことができる」

    「でも、自分が一度も走らせたことのないクルマに突然乗って、このサーキットでフェルスタッペンから0.4秒差だったとしたら、僕ならかなり満足すると思う」

    スプリント予選の段階ではフェルスタッペンとの差が約0.4秒あったローソンだが、その後の予選では差を0.115秒まで縮めた。限られた走行時間のなかで、RB22への理解を着実に深めていることがうかがえる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    予選ではフェルスタッペンに0.115秒差
    今回のオランダGPでローソンがRB22を実車で走らせる機会を得たのは、金曜日のフリー走行が初めてだった。事前のシミュレーター走行もわずか1セッション。スプリントフォーマットのためフリー走行は1回しかなく、その直後から競争力を求められる厳しい状況だった。

    それでも予選ではQ3まで進出し、1分11秒733で8番手。フェルスタッペンは1分11秒618で7番手となり、両者の差は0.115秒だった。

    ローソンはレーシングブルズのVCARB 03を開幕前テストから約7カ月にわたって走らせており、その感覚が身体にも染み付いている。そこからシートポジション、ステアリングフィール、ダウンフォース特性、コーナー進入時の挙動まで異なるRB22へ突然乗り換えることは、単純に速さだけでは測れない適応を要求する。

    金曜日には強いアンダーステアに苦しみ、土曜日には首への身体的な負担も明らかになった。それでもローソンはセッションを重ねるごとにRB22への適応を進め、最終的にはフェルスタッペンのすぐ後ろとなる8番グリッドを確保した。

    決勝では、身体的な負担を抱えながらRB22をレースディスタンスで走らせることになる。予選で急速に縮めたフェルスタッペンとの差とともに、慣れないマシンで長距離をどう乗り切るかもローソンにとって大きな試金石となる。

  • 角田裕毅ら代役好走でフェルスタッペン持論「現行F1マシンは限界を見つけやすい」

    角田裕毅ら代役好走でフェルスタッペン持論「現行F1マシンは限界を見つけやすい」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第12戦オランダGPで急きょマシンを乗り換えた角田裕毅とリアム・ローソンが予選でレギュラードライバーに迫ったことについて、現行マシンの特性を示すひとつの例だとの見方を示した。

    なかでも角田裕毅は、2026年型F1マシンでの実走経験がない状態でレーシングブルズVCARB-03に乗り込み、予選Q2ではチームメイトのアービッド・リンドブラッドからわずか0.102秒差。

    レッドブルRB22を初めてドライブしたローソンもQ3でフェルスタッペンから0.115秒差につけており、フェルスタッペンはこうした僅差が2026年F1マシンの特徴と無関係ではないと考えている。

    角田裕毅は実走経験なしでリンドブラッドから0.102秒差
    オランダGPでは、負傷したアイザック・ハジャーに代わってローソンがレッドブル・レーシングに昇格。そのローソンが空けたレーシングブルズのシートに角田裕毅が入るという異例のドライバー変更が行われた。

    角田裕毅にとって条件は決して簡単なものではなかった。今季はレッドブルのリザーブを務めており、2026年型F1マシンを実際に走らせるのは今回が初めて。事前準備もVCARB-03を使ったシミュレーターでの1日だけだった。

    それでも予選ではQ2まで進出。最終的に12番手となり、Q3に進んだリンドブラッドとの差を0.102秒に抑えた。

    一方のローソンは、レッドブル・フォードのパワーユニット自体はレーシングブルズで使い慣れているものの、RB22を走らせるのはザントフォールトが初めてだった。それでもQ1ではフェルスタッペンから0.102秒差、Q3でも0.115秒差まで迫った。

    ドライバーによる差が以前より小さくなっているのではないかと問われたフェルスタッペンは、特に予選ではそうした傾向があるとの考えを示した。

    「特に予選では、今のマシンの方が限界を見つけるのはかなり簡単だと思う」

    「バッテリーが少なくなっている場所もかなりあって、そうなるとすべてをまとめること自体が少し簡単になる。今週末は以前のマシンと比べて、それがかなりよく表れていたと思う。僕にとっては驚きではない」

    2026年のF1では、パワーユニットにおける電動エネルギーの重要性が大幅に高まった。ドライバーは単純にコーナーを限界まで攻めるだけでなく、ラップ全体でエネルギーをどう使うかという制約の中で走る必要がある。

    フェルスタッペンは、こうした特性によって予選でドライバーが生み出せるタイム差が以前より小さくなっている可能性を指摘する。

    「シーズンを通してすでに見えている。みんないつも0.1秒とか0.2秒の中にいる」

    「かなり悪い予選になっても0.3秒くらいだ。いつも差は小さい」

    フェルスタッペンとの差も縮小した2026年
    ローソンのザントフォールトでの予選セッションを見ると、フェルスタッペンとの差はSQ1で0.165秒速く、SQ2では0.374秒遅れ。通常予選ではQ1が0.102秒、Q2が0.427秒、Q3が0.115秒の遅れだった。

    2回の予選セッションを平均すると、その差は約0.245秒。これは2026年シーズンにハジャーがフェルスタッペンにつけられている平均約0.232秒と近い数字だ。

    さらにチームメイト間の予選タイム差を前年と比較すると、新規参戦のキャデラックを除く10チーム中6チームで差が縮小している。

    2025年にはレッドブルでフェルスタッペンと角田裕毅の平均差が0.735秒に達していたのに対し、2026年に最も大きなチームメイト間の差はフェルナンド・アロンソとランス・ストロールの約0.303秒となっている。

    ただし、これだけで2026年型マシンが「簡単」になったと断定することはできない。

    ハジャー自身が今季高いパフォーマンスを見せていることに加え、ローソンもレーシングブルズで好調なシーズンを送っている。ドライバー自身の成長やマシンとの相性もあり、チームメイト間の差の縮小をレギュレーション変更だけに結びつけることはできない。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ステラは反論「今年の方がさらに難しい」
    一方、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、フェルスタッペンとは異なる見方を示している。

    「このマシンは、少なくとも我々の2人のドライバーからは運転が難しいマシンだと分類されている。他のドライバーについては分からない」

    2026年型マシンは前年までと比較してダウンフォースが少なく、タイヤも小型化された。さらにパワーユニットのエネルギーマネジメントが加わり、ドライバーが対処しなければならない要素が増えているとステラは説明する。

    特にシーズン序盤には、ストレートでデプロイメントの状態が突然変化し、それによってブレーキングポイントまで狂うケースがあったという。

    「高速コーナーで早くアクセルを踏んだことで、その後のデプロイメントを失うこともある。だから今年のマシンを難しくしている要素はいくつもあった」

    パワーユニット関連についてはシーズンが進むにつれてドライバーとエンジニア双方の理解が深まり、対応できるようになってきた。それでも限界で走る際の一貫性には依然として影響が残っているという。

    さらにステラが強調したのが、グリップの予測しにくさだ。

    「以前の世代のマシンには、はるかに大きな空力荷重があり、タイヤからもずっと多くのグリップがあった」

    「ドライバーにとっては、すべてがはるかに速く起きるという意味で難しかったが、通常は対処すべきことがひとつだったので、その意味では簡単だった」

    「今はグリップの一貫性という点で、いつ何が起きてもおかしくない。風に対する感度もあり、ハンガリーでもここでも、それが予選で誰もクリーンなラップをまとめられなかった大きな理由になった」

    フェルスタッペンが示した「ドライバーの技量による差が出にくくなった」という考えについても、ステラは慎重だ。

    「僕には何とも言えない。他のチームについてコメントすれば不正確になる」

    「ただ、マクラーレンで理解していることに限って言えば、今年の方がさらに難しいと思う」

    「2025年まではスピードと、物事が起きる速さに慣れる必要があった。でも今年はマシンが大きくスライドするので、どんな問題が起きても適応できるようにしなければならない」

    フェルスタッペンが指摘する「限界への到達しやすさ」と、ステラが語る「限界で安定して走らせる難しさ」は、必ずしも完全に矛盾するものではない。2026年F1では一発のタイム差を生み出す余地が小さくなる一方、その小さな差を安定して引き出すためにドライバーが対処すべき要素は増えている可能性がある。

    その議論を象徴するのが、今回の角田裕毅とローソンだった。特に角田裕毅が2026年型マシンでの実走経験がないままリンドブラッドから0.102秒差まで迫ったことは、フェルスタッペンが唱える「予選で限界を見つけやすくなった」という見方を考えるうえで、興味深い実例となった。

  • リアム・ローソン F1オランダGP予選でフェルスタッペンと0.115秒差「まだ学んでいる」

    リアム・ローソン F1オランダGP予選でフェルスタッペンと0.115秒差「まだ学んでいる」

    リアム・ローソンは、2026年F1オランダGPの予選で8番手を獲得。急きょレッドブル・レーシングに復帰した週末でQ3進出を果たし、チームメイトのマックス・フェルスタッペンに0.115秒差まで迫った。

    アイザック・ハジャーの負傷に伴い、ローソンは今大会でレーシングブルズからレッドブル・レーシングへと移籍。スプリント予選ではQ2敗退の11番手だったが、土曜日の予選ではセッションを通じて改善を重ね、Q3進出を果たした。

    ローソンはQ3で1分11秒733を記録。7番手のフェルスタッペンがマークした1分11秒618との差はわずか0.115秒だった。

    「昨日から改善できたし、すべてをうまくまとめることができた。予選であそこまで行けたのはよかった」

    ローソンは予選後にそう振り返った。

    「全体的には、もちろんクルマからもう少し引き出したかった。でも現時点で僕にとって唯一の基準はマックスだし、週末を通して彼との差を縮めようとしてきた」

    「正直、いいラップができたと思う。だから全体的には満足している」

    レッドブルでの予選8番手は、ローソンにとって大きな一歩となった。2025年序盤にレッドブルで戦った際には予選で苦戦したが、今回は限られた準備時間のなかでQ3まで進出。フェルスタッペンとの差もコンマ1秒あまりにとどめた。

    チームの公式コメントでも、ローソンは「ここまでは難しい週末だったけど、自分がどう適応できているかには満足しているし、予選はポジティブなセッションだった」と語っている。

    「短い時間のなかで適応しなければならないことがたくさんあるけど、チームは僕ができるだけ快適にクルマに乗れるよう素晴らしい仕事をしてくれた。みんなが注いでくれた努力には感謝している」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    一方、土曜日に行われたスプリントでは11番グリッドからスタートし、そのまま11位でフィニッシュ。ザントフォールトではオーバーテイクが難しく、順位を上げることはできなかった。

    「スプリントはいい勉強になった。オーバーテイクが難しかったから、スタートした位置でフィニッシュするのがおそらく今日の最大限だったと思う」

    ローソン自身、まだレッドブルのマシンを完全に理解できているわけではないと認めている。

    「まだこのクルマを学んでいるところだし、今日のレースはかなり難しかった。でも見直せるデータが少しあるから、それが助けになると思う」

    決勝については、まず8番手のポジションを維持することを最低限の目標に掲げ、そのうえでチャンスがあればさらに上位を狙う考えだ。

    「少なくとも今いる位置をキープできれば、本当にいい結果だと思う。でも、チャンスがあるなら前に進みたい」

    「明日は厳しくなると思うけど、目標はポジションを守ってポイントを争い、さらに学び続けることだ。現時点ではマックスが明らかに僕にとって一番の基準だし、これだけ近いところにいられるのはいいことだと思う。ただ、まだ縮められるタイムはあるし、決勝に向けてクルマからもう少しペースを引き出したい」

    急きょレッドブルへ戻り、まだマシンへの適応を進めている段階ながら予選8番手につけたローソン。決勝ではフェルスタッペンのすぐ後ろからスタートし、今季のレッドブルで初ポイント獲得を目指す。

  • リアム・ローソン F1オランダGPスプリント11位「すべて噛み合えばマシンは速い」

    リアム・ローソン F1オランダGPスプリント11位「すべて噛み合えばマシンは速い」

    リアム・ローソンは、2026年F1第12戦オランダGPのスプリントを11位で終えた。

    アイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングをドライブするローソンは、オーバーテイクの難しさを実感する一方、「すべてをうまく噛み合わせれば、マシンはとてもいい」と午後の予選に向けて手応えを示した。

    ハジャーがトレーニング中に負った手首の負傷によってオランダGPを欠場することになり、ローソンは今季序盤以来となるレッドブル・レーシングでのF1参戦となった。

    金曜日のスプリント予選では11番手。SQ3進出には届かなかったものの、チームはその後データを分析し、土曜日のスプリントでは11番グリッドから24周のレースに臨んだ。

    11番手から順位を上げられず
    ローソンはスタートで11番手をキープ。その前方ではレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドが10番手を走行し、ポイント圏内の8番手ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、9番手ガブリエル・ボルトレト(アウディ)を追う展開となった。

    しかし、ザントフォールトではスプリントを通じてオーバーテイクが少なく、ローソンも前方のリンドブラッドを攻略することができなかった。

    結局、ガスリーが8位で最後の1ポイントを獲得し、ボルトレトが9位、リンドブラッドが10位、ローソンが11位という順でチェッカーを受けた。

    「すべて噛み合えばマシンはとてもいい」
    スプリント後、前日のスプリント予選が思うような結果にならなかった理由を理解できたかと質問されたローソンは、チームがすでにデータを振り返ったことを明かした。

    「もちろん昨日のうちに見直した」

    そのうえで、レッドブルのマシンそのものには十分なポテンシャルがあると強調した。

    「すべてをうまく噛み合わせることができれば、マシンはとてもいいし、いいパフォーマンスを発揮できる」

    課題は、そのポテンシャルを午後に行われる予選で確実に引き出すことだという。

    「でも、午後の予選ではそれをやらなければならない」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) オランダグランプリ

    「明日に向けてもっと上位で予選を終えたい」
    スプリントから得た最大の教訓について、ローソンはザントフォールトでのオーバーテイクの難しさを挙げた。

    「レースでは、とにかくオーバーテイクするのが難しかった」

    実際、24周のスプリントでは上位を含めて順位変動が少なく、スタート時のポジションが最終結果を大きく左右した。

    「だからこそ、明日に向けてもっと上位で予選を終える必要がある」

    スプリント予選11番手、スプリント11位と結果には結びつかなかったものの、レッドブルのマシンには速さがあるとの感触を得ているローソン。日曜日の決勝でポジションを上げるためにも、まずは午後の予選でマシンのポテンシャルを引き出すことが重要になる。

  • レッドブルF1 ハジャー代役にローソンを選択「リンドブラッド昇格も候補だった」

    レッドブルF1 ハジャー代役にローソンを選択「リンドブラッド昇格も候補だった」

    レッドブル・レーシングが2026年F1オランダGPで負傷したアイザック・ハジャーの代役にリアム・ローソンを起用した舞台裏について、レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインが明かした。アービッド・リンドブラッドをレッドブルに昇格させる案も候補に挙がっていたという。

    ハジャーが手首の負傷によってオランダGPを欠場することになり、レッドブルはレーシングブルズからローソンを招集。

    その結果、空いたレーシングブルズのシートにはリザーブドライバーの角田裕毅が入り、F1復帰を果たした。

    リンドブラッドのレッドブル昇格も選択肢
    オランダGPのFP1終了後、Sky Sports F1のインタビューに応じたパーメインは、ローソンではなくリンドブラッドをレッドブルに昇格させる可能性もあったのかと質問され、「あったと思う」と認めた。

    そのうえで、最終的にローソンが選ばれた最大の理由として経験を挙げた。

    「そういう可能性はあったと思う。ただ、現実的に考えればリアムを選ぶことになる。リアムはレッドブルのドライバーだし、今年はアービッドよりわずかに先を行っている。より経験のあるドライバーを選ぶことが、彼らにとって正しい判断だったと思う」

    ローソンは2025年シーズン序盤にレッドブル・レーシングから2戦に出場した経験があり、その後レーシングブルズへ戻った。今回のオランダGPでは、ハジャーの負傷によって再びレッドブルのマシンをドライブする機会を得ることになった。

    パーメインは、同じ陣営の別チームでレースをしているドライバーを代役として起用すること自体は、F1では特別に珍しい判断ではないと説明。2020年のサヒールGPで、メルセデスが新型コロナウイルスに感染したルイス・ハミルトンの代役として、当時ウィリアムズに所属していたジョージ・ラッセルを起用したケースを例に挙げた。

    「チームが自分たちのドライバーを起用するのは、たとえそのドライバーが別のチームで走っていたとしても、かなり普通のことだと思う」

    「以前バーレーンでルイスが新型コロナウイルスに感染したときも、メルセデスはジョージをウィリアムズから連れてきて乗せた。だから今回レッドブルが行ったことも、自然な判断だと思う」

    アービッド・リンドブラッド

    パーメインとメキースが協議「正しい判断」
    ハジャーの代役を誰にするかについては、レッドブル・レーシングとレーシングブルズの間でも話し合いが行われた。

    59歳のパーメインは、自身やローソンに大きな決定権があったわけではないとしながらも、ローソンを起用するという結論を支持している。

    「我々もこの件について話し合った。私に非常に大きな影響力があったとは言わないし、リアム自身にもそれほど大きな影響力があったとは思わない。ただ、間違いなく正しい判断だったと思う」

    また、ローソンが選ばれたことでレッドブル昇格の機会を逃す形となったリンドブラッドについても、決定を受け入れていると説明した。

    「アービッドもまったく問題にしていない。彼は状況を完全に理解しているし、今いる場所で満足していると思う」

    インタビューでは、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースがローソン起用を決定したのかとも質問された。

    これに対してパーメインは、メキース単独の判断だったという見方を否定。両チームで協議した結果だったことを明かした。

    「ローランの決定だったとは言いたくない。我々で話し合って、これが正しい判断だということで双方が合意した」

    ハジャーの負傷によって急きょ必要となったレッドブルの代役選びでは、リンドブラッドの昇格も選択肢に入っていた。しかし、レッドブルでの実戦経験を持ち、今季もリンドブラッドよりわずかに先行しているローソンを起用することが、両チームにとって最も現実的な結論となった。

  • リアム・ローソン レッドブルF1復帰初日は11番手「マシンの感触はかなりいい」

    リアム・ローソン レッドブルF1復帰初日は11番手「マシンの感触はかなりいい」

    リアム・ローソンは、2026年F1第12戦オランダGPでレッドブル・レーシング復帰初日を終え、マシンへの適応に手応えを示した。スプリント予選はSQ2敗退の11番手に終わったものの、「上位に行けるポテンシャルがあった」と振り返っている。

    アイザック・ハジャーの負傷を受けて急きょレッドブルから出場することになったローソンにとって、2025年シーズン序盤以来となる同チームでの実戦だった。

    限られた準備時間のなかでも早い段階からペースを示し、SQ1ではチームメイトのマックス・フェルスタッペンを上回った。

    SQ1ではフェルスタッペンを上回る
    ローソンのレッドブル復帰が決まったのはオランダGP開幕直前だった。ハジャーがサマーブレイク中のトレーニングで手首を負傷して欠場することになり、レーシングブルズからローソンが昇格。空いたレーシングブルズのシートには角田裕毅が起用された。

    2025年開幕から2戦のみレッドブルをドライブしたローソンにとって、今回は約1年半ぶりのレッドブルでのF1レース出場となった。

    それでもスプリント予選では序盤から競争力を発揮。SQ1を突破し、タイムではフェルスタッペンを上回った。しかしSQ2では周囲のドライバーほどタイムを伸ばすことができず、11番手で敗退。SQ3進出まであと一歩という結果になった。

    「そうだね。正直、自分でもまだよく分からない。もちろん、興味深い一日だった」

    SQ3に進めなかったことへのフラストレーションを問われたローソンはそう語った。

    「普通なら予選が進むにつれて改善していくものだけど、僕たちはSQ1をかなり強い形でスタートして、その後、ほかのみんなと同じようなステップを踏むことができなかった。そこは調べる必要がある」

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    「マシンの感触はかなりいい」
    一方で、急きょ乗ることになったレッドブルのマシンそのものについては好感触を得ているという。

    「今日はもちろん学ぶことがたくさんあった。でも今のところ、正直に言えばマシンの感触はかなりいい」

    「予選中も問題なく感じていたし、SQ3には進めると思っていた。だから残念だね」

    わずか1日の走行ながらマシンへの適応を進められたことは、残りの週末に向けても前向きな材料だとローソンは考えている。

    「間違いなくそうだ。予選に向けて問題を修正して、すべてをまとめられるようにしたい」

    「今日は間違いなく上位に行けるだけのポテンシャルがあった。だからこそフラストレーションがある」

    レーシングブルズ勢に挟まれて11番手
    土曜日のスプリントでローソンは11番グリッドからスタートする。興味深いことに、その前後を自身が普段所属するレーシングブルズの2台が固める形となった。

    10番手にはアービッド・リンドブラッド、12番手には角田裕毅が並び、ローソンはレーシングブルズ勢に挟まれて6列目からスタートする。

    急なレッドブル復帰となった初日からSQ1でフェルスタッペンを上回り、マシンにも好感触を得たローソン。結果こそ11番手にとどまったが、本人が語る「上位に行けるポテンシャル」を土曜日のスプリントと決勝予選で結果につなげられるかが注目される。