カテゴリー: リアム・ローソン

  • リアム・ローソン 2台並行のF1イタリアGP準備「水曜まで決まらなかった」

    リアム・ローソン 2台並行のF1イタリアGP準備「水曜まで決まらなかった」

    リアム・ローソンは、2026年F1イタリアGPで2戦連続となるレッドブル・レーシングからの出場が決まるまで、レッドブルとレーシングブルズという「まったく異なる」2台を想定して準備を続けていたことを明かした。

    左手首の負傷から回復途上にあるアイザック・ハジャーの欠場が正式に決まったのは水曜日。ローソンにとっては直前の決定となったが、シミュレーターでRB22を走らせる時間を確保し、モンツァに向けた準備を整えたという。

    水曜日に決定「かなり遅く感じた」
    ローソンは、ハジャーに代わって再びレッドブルをドライブすると知った時期について「水曜日」と答えた。

    「この1週間は、どうなるのかをずっと待っているような状態だった。当然、アイザックにも回復するための最大限のチャンスを与えようとしていた」

    「心のどこかでは、まだ僕が乗る可能性があることは分かっていた」

    「でも、水曜日になってようやく決まったので、かなり遅く感じた。ただ、それでもシミュレーターのセッションをこなして、週末に向けた通常の準備をするだけの時間はあった」

    ハジャーの状態次第では、ローソンが通常通りレーシングブルズから出場する可能性も残されていた。そのため、決定が下されるまでは両チームを想定した準備が必要だった。

    レッドブルとレーシングブルズの2台を並行して準備
    ローソンは、ハジャーを担当するレッドブル側のエンジニアと、自身を担当するレーシングブルズ側のエンジニアの双方と作業しながら、どちらのマシンに乗ることになっても対応できるよう準備を進めていた。

    「両方と作業していた。どちらになっても準備できているようにするためだ。当然、両チーム、両方のマシンを理解しておく必要があった」

    「2台はドライビングの感覚がかなり違うので、行ったり来たりするのは簡単ではない。シミュレーターの中だけでもそうだ。それが一番大きなチャレンジだった」

    「でも、水曜日にようやく答えが出て、これからは基本的にこのマシンだけに集中できる。それはよかった」

    レッドブルとレーシングブルズは同じパワーユニットを使用しているものの、ローソンによれば、ドライバーが感じるマシンの特性はほぼ全面的に異なるという。

    「すべてが違う」RB22で際立つ高速グリップ
    レッドブルとレーシングブルズのマシンは具体的にどこが違うのか。そう問われたローソンは、「すべて」と端的に答えた。

    「もちろんパワーユニット以外は、ドライビングという点ではかなり違う。特にレッドブルで一番印象的なのは高速コーナーでのグリップだと思う。僕が普段乗っているマシンから乗り換えると、そこが特に印象的だ」

    「でも、マシンの走らせ方もバランスも本当に大きく違う。あまり詳しく言うことはできないけど、ドライビングするうえではまったく違うマシンだ」

    「ステアリングを通じて得られるフィードバックも、マシンの感触も、動き方も、すべてがかなり違う」

    同じパワーユニットを搭載していても、ローソンが「すべて」と表現するほど両車のフィーリングには大きな隔たりがある。なかでも、普段レーシングブルズをドライブするローソンが真っ先に挙げたRB22の高速グリップは、モンツァでも重要な要素となる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    ザントフォールトで得たRB22の経験
    一方、今回のローソンには前戦より有利な材料もある。F1オランダGPですでにRB22を実戦で経験していることだ。

    ハジャーの負傷を受けて急きょレッドブルに招集されたローソンは、ザントフォールトで同チーム加入後初となるQ3進出を果たし、決勝では7位でフィニッシュ。6ポイントを獲得した。

    しかもオランダGPはスプリントフォーマットだったため、通常よりフリー走行が少なく、RB22への適応に使える時間は限られていた。

    対してモンツァは通常フォーマットで行われ、金曜日のFP1とFP2、土曜日のFP3と3回のフリー走行が用意される。ローソンは、前戦よりも落ち着いてマシンへの理解を深められると考えている。

    「とにかく、この機会を最大限に生かしたい。今回も僕にとっては興味深い立場だ」

    「ザントフォールトはスプリント週末だったので、かなりストレスを感じる場面もあった。でも、全体としてはいい週末だった」

    「少なくとも今回は、その経験がある。だから適応するのは少し楽になるはずだ。それに、ここでは3回のフリー走行がある。ずっと通常に近い週末だ」

    「だから、またいいチャンスだと思っている」

    ローソンがレッドブル 角田裕毅はレーシングブルズ
    ローソンが引き続きレッドブルでマックス・フェルスタッペンと組むことになったため、レーシングブルズでは角田裕毅が2戦連続で代役を務める。

    角田裕毅はアービッド・リンドブラッドとコンビを組み、モンツァでVCARB-03をドライブする。

    前戦では急な招集にもかかわらずRB22でQ3進出と7位入賞を果たしたローソン。今回は出場決定までレッドブルとレーシングブルズという特性の大きく異なる2台への準備を並行して進める難しさがあったが、水曜日以降はRB22に集中できる状況となった。3回のフリー走行を使えるモンツァで、ザントフォールト以上にマシンへの理解を深められるかがポイントとなる。

  • リンドブラッド レッドブルF1起用見送りに納得「ローソン継続の方が理にかなう」

    リンドブラッド レッドブルF1起用見送りに納得「ローソン継続の方が理にかなう」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1イタリアGPでレッドブル・レーシングが自身ではなくリアム・ローソンを継続起用した判断について、「パフォーマンスを最大化することにはならない」として、ドライバーを入れ替えない決定に理解を示した。

    負傷したアイザック・ハジャーの欠場に伴い、レッドブルはオランダGPに続いてローソンをマックス・フェルスタッペンのチームメイトに起用。レーシングブルズでは角田裕毅がリンドブラッドとコンビを組む。

    リンドブラッドにもレッドブルをドライブする機会を与える案が考えられたが、本人は2戦で異なるドライバーを起用することは最適ではないとの考えを示している。

    リンドブラッド「2人を別々の週末に乗せても最適化できない」
    ハジャーの欠場が決まった際、レッドブルは2026年ルーキーのリンドブラッドではなく、F1で50戦近い経験を持つローソンを代役に選んだ。

    イタリアGPのメディアデーでは、Sky Sports F1のクレイグ・スレーターがリンドブラッドに対し、ローソンとリンドブラッドを1戦ずつレッドブルに乗せ、フェルスタッペンを基準に両者を比較するという考え方について質問した。

    スレーターは『Paddock Uncut』で、そのやり取りを次のように説明している。

    「レーシングブルズの2人について、アービッド・リンドブラッドに聞いた。2人をそれぞれ1回ずつレッドブルに乗せるという考えはなかったのか、とね。少しナイーブな質問だとは思った」

    「彼は『そうだね。別々の週末に2人の異なるドライバーをマシンに乗せても、パフォーマンスを最大化することにはならない。だから今回の方が理にかなっている』と答えた」

    オランダGPでローソンを起用した以上、モンツァでも同じドライバーを継続する方が、マシンへの習熟やエンジニアとの連携という点で合理的だというのがリンドブラッドの見方だ。

    一方でスレーターは、リンドブラッドにもレッドブルをドライブする資格があることを本人も意識しているようだったと付け加えた。

    「ただ、あのマシンで週末を走る権利という意味では、自分もリアム・ローソンとほぼ同じくらい強い立場にいるという指摘を、彼は評価していたと思う」

    アービッド・リンドブラッド(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    2027年のレーシングブルズを巡る競争
    今回ローソンがレッドブルに抜擢された一方、2027年のドライバー争いではローソン自身も安泰とは限らないとの見方がある。

    F2選手権をリードするニコラ・ツォロフが2027年のレーシングブルズ昇格候補として浮上しており、スレーターはローソンがシート争いで最も厳しい立場に置かれる可能性を指摘した。

    「ローソンは昇格したにもかかわらず、それでも我々は考えている。ドライバープログラムにはツォロフが控えているわけで、最も危険な立場にいるのは彼なのではないか、と」

    「それが公平には見えないかもしれない。でも、そういう状況なのかもしれない」

    ローソンにとって今回のレッドブルでの代役参戦は、単なるハジャーの穴埋めだけではない。2027年に向けて自身の評価を高める重要な機会にもなっている。

    ハジャーはマドリードGPも欠場の可能性
    ハジャーについては、次戦スペイン・マドリードGPで復帰できるかどうかもまだ確定していない。

    Sky Sports F1のナオミ・シフによれば、ハジャーはイタリアGPに出場できる可能性もあったものの、さらなる負傷のリスクを避けるため欠場という判断が下されたという。

    「彼らは今回には間に合うとほぼ確信していた。おそらく痛みを抱えながらでも走ることはできたと言っていたけど、もしさらにダメージを負えば、負傷が長引くことになる」

    「だから予防的な意味で、もう1戦休ませることにしたのだと思う」

    スレーターも、ハジャーがシミュレーターで作業を行い、医学的な検査も受けたことを明かしている。

    「彼はシミュレーター作業も行い、医学的な評価も受けた。結論としては、回復がモンツァまでに完了しなかったということだ。マドリードの前にもう一度評価される」

    さらにテッド・クラビッツは、マドリードの新コースがモンツァよりも手首への負担が大きくなる可能性を指摘した。

    「マドリードにはここよりはるかに多くのコーナーがあり、その中には負荷がずっと大きいものもある。彼が3戦を欠場する可能性もある」

    ハジャーの復帰時期が流動的ななか、レッドブルは少なくともイタリアGPではドライバーを再び入れ替えることなく、ローソンを継続起用する道を選んだ。

    リンドブラッド自身もその判断を合理的と受け止めている。レッドブル昇格の機会を逃した形ではあるものの、モンツァでは角田裕毅とともにレーシングブルズを走り、自身の評価を高める週末に臨む。

  • リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブル続投「RB22への理解は深まった」

    リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブル続投「RB22への理解は深まった」

    リアム・ローソンが、2026年F1第13戦イタリアGPでもレッドブル・レーシングのRB22をドライブすることが決まった。アイザック・ハジャーが左手首の負傷からの回復途上にあるため、ローソンは前戦オランダGPに続いてマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める。

    オランダGPで急きょRB22に乗り込んだローソンは7位入賞を果たし、レッドブルでの初戦から6ポイントを獲得した。

    今回はすでに1週末をRB22で経験した状態でモンツァに入ることになり、ローソン自身もマシンへの理解を深めたうえで臨めることを大きなプラスと捉えている。

    ハジャー欠場でローソンが2戦連続レッドブルへ
    レッドブルは、サマーブレイク中のトレーニングで左手首を負傷したハジャーについて、イタリアGPまでにレースへ復帰できる状態には至らなかったと判断した。

    これにより、ザントフォールトで採用されたドライバー変更がモンツァでも継続される。ローソンがレーシングブルズからレッドブル・レーシングへ移り、フェルスタッペンとRB22をドライブ。リザーブドライバーの角田裕毅がレーシングブルズに入り、アービッド・リンドブラッドとVCARB-03を走らせる。

    ローソンにとって、レッドブルで2戦連続してレースに出場できることは大きい。オランダGPはスプリント形式だったため、通常のグランプリ週末よりもフリー走行の時間が限られ、RB22への適応に使える時間は十分ではなかった。

    それでもローソンは予選8番手につけ、決勝では黄旗区間で十分に減速しなかったとして10秒のタイムペナルティを科されたものの7位でフィニッシュした。

    フェルスタッペンがレース序盤のインシデントでリタイアしたため、結果的にローソンがレッドブル唯一のポイント獲得者となった。

    「もう1週末チームと過ごせるのは素晴らしい」
    ローソンは、まずハジャーの回復が順調に進んでいることを喜びながら、再びRB22をドライブできる機会を前向きに受け止めている。

    「アイザックが順調に回復していて、もうすぐマシンに戻れると聞けたのはよかった。でも、僕にとってもこのチームでもう1週末を過ごせるのは素晴らしいことだ」

    「ザントフォールトでは、このマシンについて最初のすごく有益な基準を得ることができた。スプリント週末を丸々ひとつ経験したことで、モンツァにはマシンについて、そして僕がマシンに何を求める必要があるのかを、より深く理解した状態で入ることができる」

    わずか1戦とはいえ、RB22の挙動やセットアップの方向性、自身が必要とするフィーリングについて実戦で確認できた経験は、2戦目に向けて重要な材料となる。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    ザントフォールトとは正反対のモンツァが次の試金石
    一方、イタリアGPの舞台となるモンツァは、ザントフォールトとは大きく性格が異なる。

    長いストレートと強いブレーキングが特徴となるモンツァでは、低ダウンフォース仕様での空力効率やパワーユニット性能が重要になる。RB22への理解を深めたローソンにとっても、異なる特性のサーキットでマシンをどこまで引き出せるかが次の課題となる。

    「まったく違うサーキットだし、新しいチャレンジもある。でも、前回の週末にチームと築いたものをさらに積み重ねて、僕たちに何ができるのかを見るのを楽しみにしている」

    ザントフォールトでは限られた準備時間のなかで予選8番手、決勝7位という結果を残したローソン。2戦連続でRB22を任されたことで、モンツァでは単なる代役として適応する段階から、前戦で得た経験をパフォーマンスにつなげる段階へと移る。

    ハジャーの復帰までという期間限定の起用ではあるものの、異なるコース特性を持つ2戦でレッドブルのマシンを経験できることは、ローソンにとって自身の評価をさらに高める重要な機会となる。

  • リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブルから参戦 ハジャー欠場で2戦連続代役

    リアム・ローソン F1イタリアGPもレッドブルから参戦 ハジャー欠場で2戦連続代役

    リアム・ローソンが、2026年F1第13戦イタリアGPでもレッドブル・レーシングから出場することが決まった。左手首を負傷しているアイザック・ハジャーの欠場が正式に決定し、前戦オランダGPに続いてローソンがマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務める。

    ハジャーはサマーブレイク終盤に左手首を骨折し、オランダGPを欠場。レッドブルはイタリアGPでの復帰を目指して回復状態を見極めてきたが、9月2日(水)の最終的なチェックを経て、モンツァで復帰させるにはリスクがあると判断した。

    これによりローソンに2戦連続でレッドブルをドライブする機会が巡ってきた。

    ローソンがモンツァでもレッドブルをドライブ
    レッドブルはイタリアGPを前に、ローソンの継続起用を正式に発表した。

    「リアムはモンツァで行われるイタリアGPでマックスとともに走る。一方、アイザックはサマーブレイク中に負った手首の負傷から、引き続き順調な回復を見せている」

    「我々は彼のリハビリを注意深く見守っており、競技復帰について不必要なリスクを冒すつもりはない。一日も早い回復を願っている」

    ローソンは前戦オランダGPでもハジャーの代役としてレッドブルに招集された。今回も同じ体制が採用され、フェルスタッペンとともにRB22を走らせる。

    ローソンにとって、レッドブルで2戦連続のグランプリを戦えることは大きい。オランダGPでは急きょマシンを乗り換える形だったが、今回はすでにRB22で予選と決勝を経験した状態でモンツァへ入ることができる。

    オランダGPでは7位入賞
    ローソンはオランダGPで代役として期待に応える結果を残した。

    レッドブル復帰初戦となったザントフォールトでは7位でフィニッシュし、チームにポイントを持ち帰った。RB22のパフォーマンスを考えれば、限られた準備時間での代役として堅実な結果だった。

    2025年にレッドブルで2戦を戦った後、レーシングブルズへ戻ったローソンにとって、再びトップチームのマシンで自らの能力を示す機会となった。

    今回はさらに条件が整う。

    前戦では突然の代役だったのに対し、モンツァではRB22の特性を理解したうえで週末をスタートできる。フェルスタッペンとの比較を含め、ローソンが2戦目でどこまでパフォーマンスを引き上げられるかは注目点となる。

    ハジャーは左手首への負担を考慮して欠場
    一方、ハジャーについてはイタリアGPでの復帰が検討されていた。

    負傷後の回復は順調とされていたものの、レッドブルは水曜日の状態確認を経て、復帰を急がせないことを決めた。

    特にモンツァのコース特性が判断材料のひとつになったとみられる。

    モンツァは時計回りのサーキットで、右コーナーでは負傷している左手首への負荷が大きくなる。また、F1屈指の高速サーキットであり、長いストレートからのハードブレーキングも繰り返される。

    完全に回復していない状態でレースに出場し、骨折箇所を悪化させれば、イタリアGPだけではなく残りの2026年シーズンにも影響する可能性がある。

    そのためレッドブルはハジャーの回復を優先し、ローソンを続投させる道を選んだ。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    2戦連続の代役はローソンに新たなアピール機会
    ローソンにとって今回のイタリアGPは、単なる代役以上の意味を持つ。

    2025年にレッドブルへ昇格したローソンは、わずか2戦でレーシングブルズへ戻された。その後は着実にパフォーマンスを立て直し、2026年にはレーシングブルズで評価を回復。そしてハジャーの負傷によって、再びレッドブルをドライブする機会を手にした。

    オランダGPで7位という結果を残した直後だけに、モンツァで再びフェルスタッペンと同じマシンを走らせることは、自身の現在地を示す絶好の機会となる。

    ただし、今回の代役起用と2027年のレッドブルのレギュラーシート争いは切り分けて考える必要がある。

    『Auto Motor und Sport』によれば、レッドブル内部ではハジャーとの契約延長に向けた動きが進んでおり、その将来について近く発表される可能性があるという。

    ハジャーは2025年にレーシングブルズで印象的なルーキーシーズンを送り、2026年にレッドブルへ昇格。フェルスタッペンのチームメイトとして高い評価を得ており、チームは今後もハジャーを起用する方向に傾いているとされる。

    その場合、ローソンが今回の代役で好成績を残したとしても、すぐにレッドブルのレギュラーシートにつながるとは限らない。

    さらにローソン自身の2027年レーシングブルズ残留についても、まだ確定していないと報じられている。F2ランキング首位のニコラ・ツォロフがF1昇格候補として控え、アービッド・リンドブラッドもルーキーシーズンで評価を高めているためだ。

    それだけに、ローソンにとってモンツァでの一戦は重要になる。

    オランダGPでは突然巡ってきたレッドブル復帰の機会を7位入賞につなげた。今度はRB22を一度経験した状態で迎える2戦目。ローソンがイタリアGPで再び結果を残せれば、2027年に向けた自身の価値をさらに高めることになる。

  • レッドブルF1 モンツァのガレージにローソンの「30」 ハジャー欠場なら代役か

    レッドブルF1 モンツァのガレージにローソンの「30」 ハジャー欠場なら代役か

    レッドブル・レーシングがF1イタリアGPに向けて準備を進めるモンツァのガレージで、リアム・ローソンのカーナンバー「30」が確認され、アイザック・ハジャーが欠場した場合の代役起用に備えているのではないかと注目を集めている。

    手首を骨折したハジャーのイタリアGP出場については、直前まで回復状態を見極めたうえで最終判断される見通しだ。

    前戦オランダGPではローソンがハジャーに代わってレッドブル・レーシングから出場して7位に入り、その影響でリザーブドライバーの角田裕毅がレーシングブルズからF1復帰を果たした。

    モンツァのレッドブル・ガレージ奥にローソンの「30」
    ハジャーはF1のサマーブレイク中、トレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を骨折。オランダGPを欠場したものの、その後は順調に回復しており、イタリアGPでの復帰を目指している。

    PlanetF1のトーマス・マーハーによると、レッドブル・レーシングは今週末のドライバーラインナップについて水曜日まで待って最終決定する予定だという。

    ハジャーがレース出場に必要な状態まで回復するかをぎりぎりまで見極めることになり、仮に出場許可が下りたとしても、完全なコンディションに戻っているとは限らない。イタリアGPは次戦スペインGPとの連戦の初戦でもあり、チームとしては慎重な判断が求められる。

    そうしたなか、F1フォトグラファーのキム・イルマンがモンツァで撮影したレッドブル・レーシングのガレージの写真をInstagramに投稿。ハジャー側のスペースが通常どおり準備されている様子を紹介した。

    「これは今日のモンツァ・サーキットにあるレッドブルのガレージだ。ハジャーの名前と写真がガレージに掲げられている。ただし、チームは彼が今週末のレースを走るかどうかについて、骨折した手首の回復に最大限の時間を与えるため、最後の瞬間まで決断を下さない」

    実際、ガレージ前方にはハジャーの名前と写真が掲示されており、一見すればハジャーの復帰を前提として準備が進められているように見える。

    しかし、投稿された写真を詳しく確認したファンから「ハジャー側のガレージの奥に30と書かれている」との指摘が寄せられた。「30」はローソンのカーナンバーであり、ハジャーが出場できなかった場合に備えてローソンの代役起用を想定しているのではないかとの見方が広がった。この指摘には200件を超える「いいね」が集まり、ファンの関心を呼んでいる。

    もっとも、ガレージの表示が実際のドライバーラインナップを示しているとは限らない。「こうしたガレージの名前はすぐに変更できる」「オランダGPでも同じだった。かなり前から準備されている」と指摘するファンもいる。

    サーキット側のスタッフが通常のドライバーラインナップに基づいてガレージ前方の表示を設営し、必要になった場合には短時間で変更できるようになっている可能性もある。そのため、ローソンの「30」が残されていることだけで代役起用の準備が進められていると断定することはできない。

    それでも、ハジャーの出場がまだ正式に決まっていないタイミングでローソンの「30」が確認されたことで、ファンの間では万一に備えたものではないかとの憶測を呼んでいる。


    ハジャー「腫れはない。モンツァには期待している」
    ハジャー自身はオランダGP期間中、レッドブルが公開した舞台裏映像のなかで回復が順調に進んでいることを明かしている。

    「腫れはありません。それはいい兆候です。回復も早いですし、毎日少しずつ動かせる範囲が広がっています。モンツァには期待しています」

    ハジャーの負傷は手術を必要とするものではないとみられている。

    2023年にはダニエル・リカルドがオランダGPでクラッシュして手を骨折し、手術を受けたことで5戦を欠場。当時アルファタウリのリザーブを務めていたローソンが代役としてF1デビューし、複数戦にわたって出場する機会を得た。

    今回のハジャーの負傷はリカルドのケースほど深刻ではないとみられるものの、レッドブル・レーシングとしてはイタリアGPを走り切れる状態にあるかを慎重に判断する必要がある。

    ハジャーが予定どおり復帰できれば、ローソンは通常の役割に戻ることになる。一方、出場が見送られれば、オランダGPで7位に入ったローソンが再びレッドブル・レーシングをドライブする可能性が高く、その場合は角田裕毅が引き続きレーシングブルズを担当することになる。

    モンツァのガレージで確認された「30」が単なる設営上の名残なのか、それともハジャーの欠場に備えた準備なのか。現段階では推測の域を出ず、最終的な答えはハジャーの手首の状態を確認したうえで下されるレッドブル・レーシングの決断を待つことになる。

  • レッドブルF1 リアム・ローソン再起用で現場の本音「みんな彼が大好き」

    レッドブルF1 リアム・ローソン再起用で現場の本音「みんな彼が大好き」

    リアム・ローソンは、2026年F1オランダGPで負傷したアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングから参戦し、短期間でRB22に適応してポイントを獲得した。その舞台裏では、かつて同チームで戦ったニュージーランド人ドライバーの復帰をスタッフも歓迎していたという。

    オランダGPでローソンのナンバーワンメカニックを務めたルーク・ヒースは、レッドブルの公式コンテンツ『Behind The Charge』で、ローソンとの再共働について「僕たちはみんなリアムが大好き」と語った。

    2025年にわずか2戦でレッドブルのシートを失ったローソンにとって今回は特別な状況だったが、現場では過去を引きずるような雰囲気はなかったようだ。

    ハジャー負傷で急きょレッドブル復帰
    ローソンのレッドブル復帰は、ハジャーが手首の負傷によってオランダGPを欠場したことで実現した。レースウイーク開始の数日前には代役起用が決まり、ローソンは実車に乗る前にRB22でのシミュレーターセッションを行い、準備を進めることができた。

    それでも、異なるチームとマシンに急きょ適応することは簡単ではない。ローソンは2025年にもレッドブルからF1に参戦したものの、わずか2戦でレーシングブルズへ戻されている。その経験から、今回の復帰では精神面でのプレッシャーも注目された。

    しかし、レッドブルのガレージ側にとってローソンを迎え入れることに大きな違和感はなかったという。

    「僕たちはみんなリアムとデックが大好き」
    オランダGPでローソンのナンバーワンメカニックを担当したヒースは、ローソンだけでなく、パフォーマンスコーチのデック・フォーリーも含めてチームから親しまれていると説明した。

    「僕たちはみんなリアムとデックが大好きだから、うれしいよ」

    「もちろん、マシンへの組み込みに関する細かな作業や舞台裏でやらなければならないことはいろいろある。でも、僕たちはリアムと仕事をするのが本当に好きなんだ。アイザックもリアムも本当にいい人たちだし、すごく感じのいい若者だよ」

    ヒースによれば、ドライバー交代に伴う技術的な準備こそ必要だったものの、実際の仕事の進め方という意味では大きな変化はなかった。

    「実際には何も大きく変わっていない。もちろん2人ともVCARBから上がってきているからね。2人が似たタイプのドライバーだとは言わないけど、どういう手順で進めるのかは分かっている。だから問題ないと思っていたよ」

    ローソンはレーシングブルズでレッドブル系チームの仕事の進め方を熟知しており、それが急な代役参戦でもスムーズに適応できた要因のひとつだった。

    予選ではフェルスタッペンに0.115秒差
    ローソンはその期待にコース上でも応えた。オランダGP予選ではQ3に進出して8番手を獲得。チームメイトのマックス・フェルスタッペンとの差はわずか0.115秒だった。

    決勝ではスタート直後からフェルスタッペンとポジションを争う積極的な走りを披露。その後もレースを戦い抜き、フェルスタッペンがターン14でクラッシュしてリタイアしたなか、ローソンはレッドブルにとってこの日の唯一のポイントを持ち帰った。

    短期間でマシンを乗り換えたことを考えれば、ローソンの適応力を示す週末となった。

    リアム・ローソン (レッドブル・レーシング)

    メキース代表も「非常に素早く適応してくれた」
    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースも、ローソンの仕事ぶりを高く評価した。

    「リアムについて言えば、あるチームから別のチームへ移ってすぐに走るのは決して簡単なことではない。そして今日、彼は我々が獲得できるポイントをしっかり持ち帰ってくれた」

    特にメキースが評価したのが予選でのパフォーマンスだった。

    「昨日の予選でも非常にいい仕事をして、マックスにかなり近いところまで来ていた。これほど短期間でチームに適応してくれたことに感謝している」

    2025年の苦い経験を経て示した適応力
    ローソンにとって今回のレッドブル復帰は、単なる代役参戦以上の意味を持つ週末でもあった。

    2025年にはレッドブルのレギュラードライバーとしてシーズンをスタートしながら、わずか2戦でシートを失った。それからレーシングブルズで経験を積み、約1年半後に再びレッドブルのマシンを任されたローソンは、限られた準備時間でフェルスタッペンに迫る予選タイムを記録し、決勝ではチームにポイントをもたらした。

    そして今回明らかになったのは、そのパフォーマンスだけではない。レッドブルの現場スタッフからも「一緒に仕事をするのが本当に好き」と評されており、チームへの溶け込みやすさもローソンの強みとなっている。

    2027年のF1シートを巡る判断が注目されるなか、オランダGPでの代役参戦は、ローソンが速さと適応力、そしてチームとの良好な関係を改めて示す機会となった。

  • リアム・ローソン レッドブルF1 RB22の根本的問題を実感「とにかくグリップがない」

    リアム・ローソン レッドブルF1 RB22の根本的問題を実感「とにかくグリップがない」

    2026年F1オランダGPでレッドブル・レーシングから代役参戦したリアム・ローソンは、RB22が抱えるグリップとトラクション不足をレース中に繰り返し訴えた。

    マックス・フェルスタッペンがシーズンを通じて指摘してきたマシンバランスの問題を、ローソンも72周の決勝を通じて実感することになった。無線では低速域を中心にフロントとリアの双方でグリップを失う症状を詳細に報告しており、単なるセットアップではなく、RB22が抱える根本的な弱点が浮き彫りになった。

    ローソンが訴え続けたRB22のグリップ不足
    オランダGPでは、手首を負傷したアイザック・ハジャーに代わってローソンがレッドブル・レーシングのRB22をドライブした。

    フェルスタッペンは以前から2026年型マシンについて、コーナーの進入から出口までバランスが一定せず、ドライバーが自信を持って攻められないことを問題視していた。

    オランダGPのスプリント後にもフェルスタッペンは「マシンバランスが最大の問題だ」と説明している。

    「コーナー全体を通じて一貫性がない。でも、それは今シーズンずっとそうだった」

    さらに、問題は単に扱いにくいというだけではないと語った。

    「今はマシンが抱えている根本的な問題によって、単純に制限されていると思う。それを解決する必要がある」

    「全般的に、いいバランスがなければコーナーを本当に攻めることができない。それにトラクションもなければ、コーナーからきちんと立ち上がれない。そうしたすべてがタイムを失う原因になる」

    その言葉を裏付けるように、ローソンも決勝の比較的早い段階からRB22の挙動に苦しんだ。

    10周目には「低速でまったくグリップがない」と報告。翌11周目には問題の内訳について「主にフロントだけど、コーナー出口ではリアのグリップもすでにかなり悪い」と伝えている。

    16周目には、より具体的にトラクション不足を訴えた。

    「低速でのトラクションが本当に悪い」

    18周目には「とにかくスロットルを踏めない」と報告した。

    これはフェルスタッペンが指摘していた、コーナー出口でトラクションを得られず加速に移れないというRB22の問題と重なる。

    タイヤが劣化すると前後ともにグリップを失う
    ローソンの無線からは、RB22の問題がリアだけに限定されたものではなかったことも分かる。

    19周目には高速域について「このスティントの終盤では高速が少し不安定になっている」と報告。ただし、この時点ではタイヤの状態が極端に悪化していることも原因として挙げていた。

    さらに43周目には、マシン全体のグリップ不足を訴えている。

    「とにかくものすごく滑っている。正直、フロントもリアもだ」

    54周目にも「低速だけなんだ。そこで本当に多くのグリップを失っている」と伝えた。

    そして56周目には、タイヤ交換直後とスティントが進んだ後でマシンの状態が大きく変化することを説明した。

    「僕の場合、タイヤを履いて最初の数周はグリップがある。でも、その後は特に低速でまったくグリップがなくなる」

    「4輪すべてのグリップだ。一番ひどいのはトラクションだけど、スティントが進むにつれてフロントも失っている」

    ローソンの説明を整理すると、RB22は新品タイヤでは一定のグリップを発揮するものの、タイヤの状態が変化すると低速域を中心に前後双方のグリップが急速に不足し、特にコーナー出口のトラクションが大きな制約になっていたことになる。

    フェルスタッペンが「一貫性がない」と表現してきたマシン特性を、ローソンもレースディスタンスの中で確認する形となった。

    リアム・ローソン(レッドブル・レーシング)

    フェルスタッペンと直接バトル「Really nice」
    ローソンは決勝スタート直後、チームメイトとなったフェルスタッペンを相手に積極的なバトルを展開した。

    オープニングラップの数コーナーではフェルスタッペンに仕掛け、進路を閉じられた際には無線で「Really nice(実にいいね)」と皮肉とも受け取れる言葉を発している。

    そのフェルスタッペンは1周目終盤にクラッシュしてリタイア。ローソンはレッドブル・レーシングにとって唯一の生き残りとなった。

    また、ローソンはフォーメーションラップの段階で最終コーナーについて「完全に濡れている」とチームに報告していた。結果的に、この難しいコンディションがフェルスタッペンのクラッシュにつながることになった。

    レース中には別の意味でローソンの代役参戦を象徴するやり取りもあった。

    普段はレーシングブルズをドライブしているため、チームはピットインの際に間違えて元のチームのピットへ向かわないよう、繰り返し「レッドブルのボックス」に止まることを確認していた。

    フェルスタッペン離脱後に7位フィニッシュ
    ローソンは最終的に7位でフィニッシュし、レッドブル・レーシングにポイントを持ち帰った。

    黄旗違反による10秒ペナルティを受けたことで、最終的には前を走ったシャルル・ルクレールから47秒差でのフィニッシュとなったものの、フェルスタッペンが序盤でリタイアした状況でRB22から現実的に引き出せる結果を残した。

    一方、オランダGPでローソンが残した無線は、レッドブルの現在地を示す重要な材料にもなった。

    低速域でのフロントグリップ不足、コーナー出口でのリアグリップとトラクション不足、タイヤのスティントが進むにつれて悪化する4輪全体のグリップ、そして高速域での不安定さ。ローソンが訴えた症状の多くは、フェルスタッペンが2026年シーズンを通じて問題視してきたRB22の特性と一致している。

    異なるドライバーが同じマシンで同様の問題を指摘したことは、レッドブルが抱える課題がドライビングスタイルだけでは説明できないことを示す材料となる。

    ローソンが次戦イタリアGPでもレッドブル・レーシングをドライブするかはまだ決まっていない。手首を骨折したハジャーはモンツァでの復帰を目指しており、その回復状況次第でローソンの起用が判断されることになる。

  • レーシングブルズF1 ローソン&リンドブラッド続投が最有力 ツォロフはリザーブか

    レーシングブルズF1 ローソン&リンドブラッド続投が最有力 ツォロフはリザーブか

    レーシングブルズは、2027年F1シーズンもリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドのコンビを継続する方向に傾いている。GPblogが独自情報として報じた。

    F2選手権をリードするニコラ・ツォロフも2027年のレーシングブルズ昇格候補として注目されているが、現時点ではレースシートではなく、テスト兼リザーブドライバーに起用される可能性が最も高いという。

    レーシングブルズに「3人で2席」の選択肢
    レーシングブルズは2027年に向けて、恵まれた状況にある。現在レギュラードライバーを務めるリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドに加え、レッドブル育成のツォロフがF2で好成績を残し、F1昇格を強くアピールしているからだ。

    つまり、レーシングブルズには事実上「3人の有力候補に対して2つのF1シート」という状況が生まれている。

    しかし、レーシングブルズCEOのピーター・バイエルは、それを問題とは捉えていない。

    「いいえ。アービッドもリアムも素晴らしい仕事をしているからだ。リアムは現在ドライバーズ選手権9位だったと思うし、予選でもレースでも非常に速いことを示している」

    「実際、ニコラについても同じことが言える。彼はF2で非常にいい仕事をしている」

    バイエルはGPblogを含むメディアにそう語った。

    ツォロフはイモラでF1初テスト
    ツォロフは今週、レーシングブルズの旧型F1マシンを使用したTPC(Testing of Previous Cars)に参加し、イモラで初めてF1マシンをドライブした。

    レーシングブルズにとっては、現在F2選手権首位に立つブルガリア人ドライバーが、現段階でF1にどこまで適応できるのかを直接評価する重要な機会となった。

    ただし、バイエルはテストを前に、ツォロフが2027年のレーシングブルズのシートを獲得するかどうかについて明言を避けていた。

    「最終的に来年のドライバーラインアップを決めるのは、チーム代表のアラン・パーメインだ。だから彼がチームにとって最善の判断をすることになる」

    ツォロフはTPCでクラッシュすることなく最低300kmを走行すれば、F1のフリー走行に出走するための条件を満たすことになる。レーシングブルズが今季終盤にFP1の機会を与える可能性も高いとみられている。

    ニコラ・ツォロフ(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ローソン&リンドブラッド残留が現時点の本命
    一方、GPblogが関係者から得た情報によると、現時点でレーシングブルズが最も有力視している2027年の布陣は、ローソンとリンドブラッドの続投だという。

    ローソンは予選、決勝の双方で速さを示し、ポイントを積み重ねている。リンドブラッドもF1ルーキーとして経験を重ねながら評価を高めており、チーム側は現在のコンビを変更する必要性を強く感じていないようだ。

    そのため、F2でタイトル争いをリードするツォロフが好成績を残していても、即座にレギュラーシートへ昇格させることが既定路線になっているわけではない。

    ツォロフは2027年テスト兼リザーブが有力
    GPblogによれば、現時点で最も可能性が高いシナリオは、ツォロフを2027年のレーシングブルズのテスト兼リザーブドライバーに据えるというものだ。

    この形であれば、レーシングブルズはローソンとリンドブラッドという現在のラインアップを維持しながら、ツォロフにF1での経験を積ませ、将来的なレギュラー昇格に備えることができる。

    もちろん、2027年のドライバーラインアップが正式決定したわけではない。ツォロフのTPCでの評価や今後のF2での成績、ローソンとリンドブラッドのシーズン終盤のパフォーマンスも判断材料となる。

    それでも、現段階ではレーシングブルズが2027年もローソンとリンドブラッドをレースドライバーとして残し、ツォロフをテスト兼リザーブとしてF1プロジェクトに組み込む構想が最有力となっている。

  • レッドブルF1 ローソンのイタリアGP起用で新プラン ハジャーはFP1で負傷確認へ

    レッドブルF1 ローソンのイタリアGP起用で新プラン ハジャーはFP1で負傷確認へ

    レッドブル・レーシングは、アイザック・ハジャーの手首の負傷をめぐり、F1イタリアGPでリアム・ローソンを再び起用する可能性を残している。

    ハジャーがモンツァで復帰した場合でも、金曜フリー走行1回目(FP1)で状態を確認し、継続が難しければFP2からローソンに交代するというプランが検討されているという。

    この場合、ローソンが所属するレーシングブルズには代役が必要になる。具体的なドライバーは報じられていないものの、オランダGPでは同じ状況で角田裕毅がレーシングブルズに復帰しており、再び起用される可能性が考えられる。

    ハジャーはサマーブレイク最終週、通常のトレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を負傷し、小さな骨折を負ったとみられている。オランダGPを欠場したことでローソンが急きょレッドブルに復帰し、決勝7位という結果を残したが、9月4~6日に開催されるイタリアGPまでにハジャーが完全に回復する保証はない。

    ハジャーに「可能な限り長く」回復の時間
    The New Zealand Heraldの報道によれば、レッドブルはハジャーに対し、イタリアGP出場の可否を判断するまで「可能な限り長く」時間を与える方針だという。

    ハジャーはオランダGPでも出走自体は可能だったとされるが、MotoGPのマルク・マルケスからアドバイスを受けたうえで、大事を取って欠場を選択した。レッドブルとしても、無理に復帰させて負傷を悪化させることは避けたい考えだ。

    現時点では、ローソンはモンツァでレーシングブルズに戻ることが基本線となっている。しかし、ハジャーの回復状況次第では、再びレッドブルのRB22をドライブする可能性がある。

    さらにレッドブルは、ハジャーが一度復帰した場合に備えた別のプランも用意しているという。

    FP1でハジャーが走行 継続困難ならローソンに交代
    報道によると、レッドブルが想定する「最悪のケース」では、ハジャーをまずイタリアGPのFP1に出走させ、実際にF1マシンを運転した際に手首がどこまで耐えられるかを確認する。

    そこでハジャーが週末を続行するのは難しいと判断した場合、FP2からローソンをレーシングブルズからレッドブルへ移すというものだ。

    ただし、FP1終了後にローソンを別チームへ移して出走させるには、FIAの承認が必要になると報じられている。そのためレッドブルは、このシナリオを緊急時の選択肢として準備しつつ、まずはハジャーが問題なく復帰できることを期待している。

    ハジャーの手首をめぐっては、復帰を急いで再び痛めた場合、2026年シーズンの残りを欠場する可能性まで懸念されているという。モンツァでの走行は、単に痛みに耐えられるかではなく、その後のレースを含めて悪化するリスクがないかを見極める重要なテストになる。

    ローソン移籍ならレーシングブルズは角田裕毅が候補
    もうひとつの焦点は、ローソンが週末途中にレッドブルへ移った場合、レーシングブルズの空いたシートを誰が埋めるのかという点だ。

    The New Zealand Heraldの報道では、ローソンに代わってレーシングブルズを走るドライバーまでは明らかにされていない。しかし、その場合の有力な選択肢となるのが角田裕毅だ。

    オランダGPでも、ハジャーの欠場によってローソンがレッドブルへ移ったことでレーシングブルズのシートが空き、角田裕毅が代役としてF1レースに電撃復帰した。今回も同じ構図になれば、再び角田裕毅がレーシングブルズをドライブする可能性がある。

    つまり、ハジャーがFP1を走ったものの継続できなかった場合、FP2以降はレッドブルがマックス・フェルスタッペンとローソン、レーシングブルズが角田裕毅とアービッド・リンドブラッドという布陣になることも考えられる。

    ただし、これは現時点で正式に発表されたプランではない。まずハジャーの状態を確認したうえで、週末途中にローソンをレッドブルへ移すことについてFIAの承認を得る必要があり、それに伴うレーシングブルズ側のドライバー変更についても調整が必要になる。

    ローソンはオランダGPで7位 予選ではフェルスタッペンに0.115秒差
    一方、ローソンにとってオランダGPでの代役出場は、自身の評価を高める結果となった。

    ローソンは急きょレッドブルに呼び戻され、RB22をドライブ。決勝では7位でフィニッシュした。マシンの現在の競争力を考慮すれば、現実的に狙える上位に近い結果だった。

    予選Q3ではフェルスタッペンとの差をわずか0.115秒に抑えた。

    しかもローソンがRB22への適応に使えたのは、シミュレーターでの1セッションと実車でのFP1だけだった。スプリント・フォーマットだったため準備時間は極めて限られており、スプリント予選ではSQ1からSQ2にかけて変化したコンディションへの対応に苦戦した。

    スプリントでもレーシングブルズのリンドブラッドを攻略できなかったが、突然の招集と準備時間を考えれば、その後の予選と決勝で示したパフォーマンスは評価できるものだった。

    角田裕毅ではなくローソンを選んだレッドブル
    オランダGPの代役起用では、レッドブルのリザーブドライバーを務める角田裕毅ではなく、レーシングブルズでレースに出場しているローソンが選ばれた点も注目された。

    ローソンは2025年に2戦だけレッドブルで走った経験を持つ。その後レーシングブルズへ戻ったものの、ハジャー欠場時には再びトップチームから声がかかった。

    オランダGPで7位を獲得したことで、その判断にも結果で応えた形だ。

    一方、ハジャーがオランダGPを無理に走らず欠場できたことは、レッドブル内での立場が安定していることの表れとも受け取れる。チームは1戦の結果を優先して負傷を悪化させるのではなく、今後を見据えて回復を優先させた。

    角田裕毅(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    イタリアGPがローソンと角田裕毅の再出番につながる可能性
    現段階でレッドブルが望んでいるのは、ハジャーがイタリアGPで通常通り復帰し、週末を最後まで走り切ることだ。

    しかし、モンツァでFP1を走った段階で手首に問題が生じれば、ローソンが再びRB22に乗る可能性が浮上する。そしてローソンがレッドブルへ移れば、オランダGPと同様に角田裕毅がレーシングブルズへ戻るという玉突きのドライバー変更が再び起きる可能性もある。

    オランダGPでは限られた準備時間ながら決勝7位まで持ち込んだローソン。ハジャーの回復次第では、ザントフォールトでの一度限りとされたレッドブル復帰がモンツァでも続き、それが角田裕毅にとっても再びF1レースを戦うチャンスにつながる可能性がある。

  • リアム・ローソン 2027年F1シートはレッドブル本社が決断 チーム側に決定権なし

    リアム・ローソン 2027年F1シートはレッドブル本社が決断 チーム側に決定権なし

    リアム・ローソンの2027年F1シートを巡る決定は、レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインやレッドブル・レーシング代表ローラン・メキースだけでは完結しないようだ。最終的な判断は、レッドブル本社の経営レベルに委ねられると報じられている。

    F1オランダGPで負傷したアイザック・ハジャーの代役としてレッドブル・レーシングに復帰したローソンは、難しい状況で7位に入り、自身の価値をあらためて証明した。

    しかし、その好走とは別に、2027年にレーシングブルズのシートを維持できるかどうかについては、F2でタイトル争いをリードするニコラ・ツォロフの存在もあり、依然として不透明な状況にある。

    ローソンの将来はレッドブル本社が最終判断へ
    レーシングブルズはNew Zealand Heraldに対し、2027年のドライバーラインアップについてまだ決定していないと説明している。ルーキーのアービッド・リンドブラッドは残留する可能性が高い一方、レッドブルはツォロフを可能な限り長く評価したい考えだという。

    レーシングブルズCEOのピーター・バイエルはオランダGPで、最終的な判断をパーメインが下すことを示唆していた。しかし、同紙によれば、実際の決定権はさらに上層部にある。

    ローソンの去就を最終的に判断するとされるのが、レッドブルのマネージングディレクターを務めるオリバー・ミンツラフだ。ミンツラフはレッドブルのオーナーシップと、F1を含む同社のスポーツ事業を結ぶ重要な立場にある。

    つまり、レーシングブルズ内部だけでなく、メキースを含むF1チーム側の判断を超えて、レッドブル本社がローソンの将来を決める構図になる。

    2025年の降格を擁護したミンツラフ
    ミンツラフは2025年、ローソンをわずか2戦でレッドブル・レーシングからレーシングブルズへ降格させた決定について、その正当性を強調していた。

    「正しい措置だった。F1はハイパフォーマンススポーツであり、彼のパフォーマンスは求められるレベルに達していなかった。リアムをあのマシンに乗せ続けることは間違いだった」

    「ますます大きくなるプレッシャーも、彼のためにはならなかっただろう。最終的には彼も理解し、受け入れた。彼がレーシングブルズに戻ってきてくれたことをうれしく思っている」

    そのミンツラフが再びローソンのキャリアを左右する判断を下す立場にあるということになる。

    一方、レッドブルを取り巻く環境は当時から変化した。若手を積極的に昇格させる一方、結果が伴わなければ素早く交代させることは長年レッドブルの特徴だったが、クリスチャン・ホーナーとヘルムート・マルコがチームを去ったことで、以前ほど容赦のないドライバー運用ではなくなる可能性も指摘されている。

    メキース自身も過去にレッドブルがセカンドドライバーを十分にサポートできなかったケースがあったことを認めており、2025年のローソンについても、本人の能力だけで評価すべきではないとの見方につながっている。

    オリバー・ミンツラフ(レッドブル)

    オランダGPで示した適応力
    ローソンにとってオランダGPでのレッドブル復帰は、2027年の将来を左右する重要な機会となった。

    ハジャーの負傷を受けて急きょRB22をドライブすることになったローソンは、レーシングブルズのVCARB 03とは性格の異なるマシンに短期間で適応。予選ではマックス・フェルスタッペンに約0.1秒差まで迫り、決勝では7位でフィニッシュした。

    マシンのペースを考えれば現実的に狙えるほぼ最大限の結果であり、ローソンにとっては直近8戦で7度目のポイント獲得となった。2025年序盤にレッドブルから降格した当時とは異なり、現在は安定して結果を残せるドライバーであることを示している。

    同時に、ローソンにはもうひとつの戦いがある。レッドブル・レーシングへの将来的な復帰をアピールするだけでなく、まず2027年のレーシングブルズのシートを確保しなければならない。

    F2首位ツォロフがシート争いのライバル
    その最大のライバルとなる可能性があるのが、レッドブル・ジュニアのニコラ・ツォロフだ。

    ツォロフはF2選手権をリードしており、2027年のF1昇格候補として存在感を強めている。若手をF1へ送り込むことを育成プログラムの柱としてきたレッドブルにとって、ツォロフが十分な結果を残せば昇格を検討するのは自然な流れでもある。

    リンドブラッドの立場が比較的安泰とみられているため、仮にツォロフを昇格させる場合、ローソンのシートが対象になる可能性がある。

    ただし、ローソンは今季のF1で結果を積み重ねており、さらにオランダGPでは急きょレッドブルに呼び戻されながら即座に対応した。実績と経験を持つローソンを外して新人を起用することになれば、その判断には大きな注目が集まることになる。

    他チームへの移籍先も限定的
    ローソンにとって問題なのは、仮にレッドブルのF1プログラムから外れた場合、他チームの選択肢も限られていることだ。

    ウィリアムズは2027年に向けてドライバー2人との契約を更新。アストンマーティンはフェルナンド・アロンソの残留を優先しており、アウディも現在のラインアップに満足していることを明らかにしている。

    現時点でシートが動く余地を残しているのはアルピーヌ、ハース、キャデラックなどに限られるが、それぞれ現職ドライバーが残留する可能性もある。

    だからこそ、レーシングブルズのシート確保はローソンのF1キャリアにとって極めて重要になる。

    2025年にはわずか2戦でレッドブルから降格させられたローソンだが、その後はレーシングブルズで着実に結果を積み上げ、オランダGPでは再びレッドブルのマシンに乗って7位という結果を残した。それでも2027年のシートは保証されておらず、最終判断を握るのは現場のパーメインやメキースではなく、レッドブル本社のミンツラフになるとみられている。