カテゴリー: リアム・ローソン

  • リアム・ローソン レーシングブルズの2026年F1マシンは「まったく違う」

    リアム・ローソン レーシングブルズの2026年F1マシンは「まったく違う」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1シーズンに向けて導入される大幅な技術規則変更について、ファンが目にするマシンは「非常に、非常に違う」ものになると語った。今季は空力とパワーユニットの両面で全面的な刷新が行われ、F1マシンは大きな転換点を迎える。

    レーシングブルズは今週後半、デトロイトでリバリーを公開し、月末にはバルセロナでシェイクダウンを含む初走行を予定している。

    ローソン自身はまだ実車をドライブしていないものの、シミュレーターでの初期作業から、従来とは明確に異なるフィーリングを感じ取っているという。

    「違うものになる。まだ実際にマシンを運転していない。今週後半にマシンローンチがあって、その後にテストが控えている。新しい規則があるから、今年はテストもずっと多い。今のところはシミュレーターだけだけど、非常に、非常に違う」

    「多くは語れないが、ファンにとっても観ていてまったく違う光景になるはずだ。良いものになることを願っているし、速いマシンであることを期待している」

    ローソンは2025年シーズン、レーシングブルズのコンストラクターズランキング6位獲得に貢献し、2026年はさらなる序列上昇を目指す立場にある。その中で、今回のレギュレーション・リセットは、ドライバーとして成長するための好機になると捉えている。

    「チャンスだ。こうした規則変更があると、ドライバーがより多くの努力を注いだり、マシン開発に関わる機会が生まれる。僕は、マシンが完全に煮詰まった規則末期のタイミングでF1に来た。あの時は、ある意味で『そのクルマを運転するだけ』だった」

    「今回はもっとオープンになる。開発を手助けできるチャンスになればいいと思っている」

    2026年F1は、マシンの性格だけでなく、ドライバーの関与度や役割にも新たな変化をもたらす可能性がある。ローソンの言葉は、その転換点を象徴するものと言えそうだ。

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

  • リアム・ローソン 「F1はメンタルゲーム」経験が生んだ2年目の自信

    リアム・ローソン 「F1はメンタルゲーム」経験が生んだ2年目の自信

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、F1で迎える2年目のシーズンを前に、「非常にメンタルな戦い」だと表現するF1特有のプレッシャーに対し、昨季の経験を通じてより冷静に対処できると感じている。

    2025年シーズンを振り返り、ローソンが最も苦労したと認めたのは、レース間隔の短さと準備時間の少なさだった。特にグランプリが連続して開催される状況では、気持ちを切り替える余裕がなく、精神的な負担が大きかったという。

    ローソンは2023年にダニエル・リカルドの負傷代役として5戦に出場し、2024年にはシーズン終盤の6戦を任されるなど、断片的にF1を経験してきた。2024年シーズンの終盤には、2度のトリプルヘッダーが組まれ、初のフル参戦に向けた予行演習のような形となっていた。

    24戦という史上最多タイのシーズンを戦い抜いた2025年は、ローソンにとってまさに浮き沈みの激しい一年だった。結果を必死に追い求めながら、同時に自身の将来を懸けて戦う立場に置かれ、その厳しさを改めて実感したという。それでも最終的にはレーシングブルズとの新契約を勝ち取り、2年目に臨む今、昨季以上の自信を持てていると語る。

    シーズン終了後、RacingNews365の独占インタビューでローソンは次のように語っている。

    「F1が他のカテゴリーと一番違うのは、レースとレースの間の時間だ。十分に準備できていると思っていても、週末が始まると、気づいたらもう予選になっている。良いセッションができていないこともある」

    「レースウイークエンドで起きたことから学ぼうとしているけど、特にトリプルヘッダーだと、あっという間に次の週末がやってくる」

    「だから、その週末で一番大事なことだけを持ち帰って、次に進まなければならない。良い週末もあれば、最悪な週末もある。その感情と戦い続けるのが、シーズンを通しての仕事なんだ」

    「昨年はレース数が多かった分、その強度はこれまで以上だった。今年に向けては、その点をより強く意識できている」

    2年目を迎えるにあたり、ローソンは「本当に重要なことに集中し、そこから学んでいきたい。F1は本当にメンタルのゲームだ」と締めくくっている。

    昨季の経験を糧に、感情の波とどう向き合うか。その答えを見つけつつある23歳のニュージーランド人ドライバーは、新シーズンでさらなる成長を示そうとしている。

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

  • リアム・ローソンF1残留の決め手 レーシングブルズCEOが語る「最大の要素」

    リアム・ローソンF1残留の決め手 レーシングブルズCEOが語る「最大の要素」

    2025年シーズン終盤まで、リアム・ローソンがレーシングブルズに残留できるかどうかは、まさに紙一重の状況だった。だが最終的に、彼は来季もチームのシートを確保した。その背景にあった「最大の要素」について、レーシングブルズのCEOであるピーター・バイエルが明かしている。

    ローソンの2025年シーズンは、激動そのものだった。シーズン開幕はレッドブル・レーシングで迎えたものの、わずか2戦後に降格となり、レーシングブルズへと戻ることになる。

    その後は長く無得点が続き、ようやく第8戦モナコで初ポイントを獲得すると、最終的にはさらに7レースでポイントを積み重ねた。

    それでも、自身のF1での将来が確定したのはシーズン最終週になってからだった。最終的にローソンは、レーシングブルズとの新契約を勝ち取ることになる。

    「パフォーマンスの安定化」が最大の決め手
    シーズン終了後、RacingNews365の独占インタビューに応じたバイエルは、ローソンがチームにとって「適した存在」である理由を説明した。

    「我々は、あの有名なザントフォールトの日から彼のことを知っている」とバイエルは語る。これは、2023年オランダGPでダニエル・リカルドがプラクティス中のクラッシュで左手を骨折し、ローソンが急きょ代役としてF1デビューを果たした出来事を指している。

    「彼は当時すでにリザーブドライバーとして我々の一員だったし、常にチームにうまくフィットする存在だった。

    正直なところ、パフォーマンス面では彼の走りが安定してきていると見ている。これが我々にとって最も重要な点だった。そして来季のシートを与えると決断した際、それが最大の要素だった」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    レッドブル降格後もチームは動じなかった
    バイエルはまた、ローソンがレッドブルから戻ってきた際、「少し動揺していた」としつつも、チーム全体の対応力を強調した。

    「こうしたことは起こり得ると、全員が理解している。それがこのチームの強みのひとつでもある。

    我々は常にタレントを育成しているから、シーズン途中であっても変化には慣れている。誰もパニックにはならないし、『大変だ、新しいドライバーだ』などという空気にもならない。

    我々にとっては常に、『よし、分かった。じゃあリアムのシートを用意して、戻ってきてもらおう』という感覚なんだ」

    さらにバイエルは、ローソンが長年レッドブルのジュニアプログラムの一員であった点にも触れ、次のように評価している。

    「彼は我々のフィロソフィーに合っている。正直に言って、昨年の彼はすべてを正しくこなしていた。

    挫折があり、レースペースで苦しんだ時期もあったが、アイザック・ハジャーより速かったレースもいくつかあった。予選ペースについては改善が必要だが、ポテンシャルは非常に大きい」

    安定感を取り戻しつつあるパフォーマンスと、チーム文化への適合性。それこそが、リアム・ローソンがレーシングブルズに残留することになった最大の理由だった。

  • レーシングブルズF1代表パーメインが語るリアム・ローソンの“天才性”

    レーシングブルズF1代表パーメインが語るリアム・ローソンの“天才性”

    レーシングブルズのチーム代表であるアラン・パーメインは、リアム・ローソンについて「そこには確かに“天才性”がある」と評価している。

    リアム・ローソンは2024年オランダGPでのサプライズF1デビュー以降、断続的な参戦が続いてきた。だが2026年F1シーズンに向けては、初めて安定した体制でシーズンインを迎えることになる。

    不安定なキャリア序盤と見過ごされた成長
    リアム・ローソンは2026年F1シーズン、レーシングブルズでアービッド・リンドブラッドとコンビを組む。

    ローソンは、レッドブルのトップチームから角田裕毅が外され、当時レーシングブルズに所属していたアイザック・ハジャーが昇格するという人事の中でシートを維持した。一方で、ルーキーイヤーのハジャーが注目を集める中、シーズン終盤にかけてローソンはフランス人チームメイトとの差を着実に縮めていた。

    ただ、その事実はタイトル争いへの関心が高まる中で、ほとんど注目されなかった。シーズン序盤の苦戦によって評価が乱高下したことも影響していた。

    中国GP後の再出発と転機
    中国GP後、ローソンは自身がF1デビューを果たしたレーシングブルズに復帰した。エンジニアリングチームは一新されたものの、環境面では一定の安心感があったという。

    モナコでは前向きな兆しが見え、オーストリアで大きなブレイクスルーを果たす。多くのファンの目には映らなかったかもしれないが、レッドブル陣営はその変化を確実に捉えていた。

    「私は彼の中に本当に“天才性”を見ている」とパーメインは語る。

    「うまくいく時は本当にうまくいく。オーストリア、ブダペスト、そしてバクーでの予選と決勝。では、その時に何が噛み合っているのか。それをシーズン全体で再現できればいい」

    マシン理解と“自分の方向性”
    2024年にレーシングブルズで走ったローソンは、オフシーズンとプレシーズンをレッドブルで過ごし、全く性格の異なるマシンをドライブした。ピーク性能は高いが作動領域が非常に狭いマシンだった。

    中国GP後のチーム移籍では、適応のための時間はほとんどなく、鈴鹿、バーレーン、サウジアラビアで学習を重ねるしかなかった。その間、ガレージ反対側ではハジャーが新星として存在感を強めていた。

    舞台裏でローソンは、停滞しかけたキャリアを立て直すために懸命に取り組んでいた。

    リアム・ローソン F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    オーストリアGPで何が起きたのか
    転機となったのがオーストリアGPだった。

    「彼とレースエンジニアは、シミュレーターでフロントサスペンションやステアリングジオメトリーを長時間検討した」とパーメインは説明する。

    「不満に感じていた部分があり、完全に快適ではなかった。モナコで試したセットアップが良かったので、それをオーストリアに持ち込み、彼はそこで完全にマシンを気に入った」

    この週末、ローソンは2025年シーズンで初めてチームメイトを上回った。結果は6位で、モナコでのハジャーと並ぶ成績だった。

    “自分主導”で掴んだ手応え
    「重要な転換点だった」とパーメインは認める。

    「クルマへの変更は彼の指示によるものだった。彼自身、そしてレースエンジニアが主導した。それが彼をずっと楽にした」

    その後、ローソンはイギリスGPでリタイアを喫したものの、ベルギーとハンガリーで連続8位、アゼルバイジャンでは5位フィニッシュを果たし、いずれもハジャーを上回った。

    評価を押し上げた“難条件での強さ”
    シーズン終盤の挽回により、レッドブル首脳陣にとって2025年末の判断は簡単ではなくなった。最終的に昇格したのはハジャーだったが、角田裕毅を残すかローソンを残すかは、年初なら即断できた話ではなくなっていた。

    「リアムは本当に大きな才能だ」とパーメインは強調する。

    「ラスベガスとバクー。どちらもローダウンフォースで、ウェットあるいは極めて滑りやすい難条件だった。その2回の最も難しい予選で、彼は完璧にやってのけた」

    「改善すべき点は確かにある。だが彼はそれに取り組んでいるし、我々も全力でサポートする」

    ローソンが見せた“天才性”は、派手な瞬間ではなく、困難な状況で確実に結果を出す力として表れていた。その積み重ねが、2026年F1シーズンに向けた安定と期待へとつながっている。

  • リアム・ローソン 角田裕毅のF1シート喪失に「機会すら得られない人もいる」

    リアム・ローソン 角田裕毅のF1シート喪失に「機会すら得られない人もいる」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1シーズンに向けて角田裕毅がグリッドから外れることが決まった現実について言及し、「機会すら得られない人もいる」とF1の厳しさを語った。

    2025年シーズン途中には自身もレッドブルF1からの早期降格を経験したローソンは、F1に辿り着くまでの困難さと、その座を失う非情さを重ね合わせながら、長年F1で戦ってきた角田裕毅の立場に理解を示しつつも、この世界の現実を冷静に受け止めている。

    リアム・ローソン レッドブルF1降格を振り返る「時間があれば理解できた」
    リアム・ローソンは、2025年F1シーズン序盤に経験したレッドブルF1からの早期降格について、「もしもう少し時間が与えられていれば、マシンを理解できていたはずだ」と語り、その決断を振り返った。

    2025年にF1で初のフルシーズンを戦ったローソンは、シーズン開幕からわずか2戦でレッドブルF1のシートを失い、レーシングブルズへと戻る形となった。本人のコントロール外とはいえ、この決定は大きな衝撃だったという。

    「正直に言って、適切な時間さえあれば、あのクルマを理解できたと思っている」とローソンは語った。

    「2レースだけではあまりに短すぎて、正直ほとんど記憶にも残っていない」

    ローソンは、F1初年度に走ったことのないサーキット2戦で評価を下されたことについても、悔しさをにじませた。それでも結果的に2026年のF1グリッドに残ることが決まり、将来が定まったことは大きな救いだったと明かしている。

    「今はどちらかというと安堵の気持ちの方が大きい」とローソンは認めた。

    「今週末を迎える時点で将来が決まっているのはいいことだ。最後にこんな状況だったのがいつか、正直思い出せない」

    「来年に向けて、オフシーズンをきちんとした計画のもとで過ごせるのは楽しみだ」

    2026年に向けて、レッドブルF1ではアイザック・ハジャーが昇格。一方でローソンはレーシングブルズに残留することが決まった。シーズン中盤には必ずしも確実視されていなかった去就だが、最終的に継続参戦を勝ち取った形だ。

    角田裕毅 レッドブル F1

    角田裕毅への思いとF1の厳しさ
    今回の早期交代は、ローソンだけでなく、シーズン途中で彼と入れ替わった角田裕毅にも影響を与えた。レッドブルF1は2026年のラインアップ発表で、角田裕毅がF1シートを失うことを正式に明らかにしている。

    ローソンと角田裕毅は、F3時代からF1に至るまで、チームメイトでありライバルとして長くキャリアが交錯してきた存在だ。ローソンは、角田裕毅への同情について問われ、慎重な言葉を選んだ。

    「F1に辿り着くまで長い時間をかけてきた人が、ここにいられなくなるという意味では、誰に対しても同じ気持ちはある」とローソンは語った。

    「でも同時に、チャンスすら得られないドライバーがたくさんいるのも事実だ」

    「彼は何年もF1で走った。これは本当に厳しい世界で、僕自身もそれを学んだところだ」

    ローソンの言葉からは、レッドブルF1の決断に対する未練とともに、F1という世界の非情さを受け入れ始めたドライバーとしての成熟がにじみ出ている。

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1で再起「かなり早い段階で分かっていた」

    リアム・ローソン レーシングブルズF1で再起「かなり早い段階で分かっていた」

    リアム・ローソンは2025年シーズン序盤にわずか2戦でレッドブル・レーシングから降格され、残りのシーズンをレーシングブルズで戦うことになった。その中で、彼はどのように状況を受け止め、再起への手応えをつかんでいったのかを語っている。

    リアム・ローソンは、2025年初めにレッドブル・レーシングからレーシングブルズへと戻ることになった後、どのようにしてマシンを最大限に活用できるようになったのかを説明した。

    そのため、レッドブルでの失意を経て、再びリズムを取り戻せないのではないかという懸念も広がっていた。

    「そうだとも言えるし、そうでもないとも言える」

    適応できないのではないかという不安について問われたローソンは、そう答えた。

    「僕自身はそうは思っていなかった。なぜなら、マシンの中ではあらゆる情報にアクセスできるし、すべてを見ることができるからだ」

    「結果が出ていなかったとしても、実はかなり早い段階で分かっていた。ただ、結果を出して良い週末にするためには、多くのことがうまく噛み合う必要があったし、そのためにすべてを整えなければならなかった」

    序盤は結果に恵まれなかったものの、ローソン自身は最終的に良い成績を残せると分かっていたという。

    「最初に問題だったのは、必ずしもスピードそのものではなかった。むしろ、安定性や、セッションや週末を通してうまく流れを作ることだった」

    「それがオーストリアで、大きな変更を加えた後に明確に表れた。でも、それ以前から兆しはあったと思っている。だから当時は『本当にフラストレーションが溜まる』と感じてはいたけれど、いずれうまくいくと分かっていた」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ローソンはまた、2025年シーズンのチームメイトであるアイザック・ハジャーの能力を高く評価している。ルーキーながら印象的な走りを見せたハジャーは、来シーズンのレッドブル・レーシング昇格を勝ち取り、ローソン自身も彼と組む中で多くを学んだと認めている。

    「彼は本当に速かったし、F1に来てからマシンへの適応もとても早かった。素晴らしい初年度を過ごしたと思うし、良い一年だった。正直に言って、今年はいろいろなことがあったけれど、その中で多くを学んだ。その学びの一部は、彼とチームメイトだったことから来ていると思う」

    シーズンを通して、ローソンとハジャーがレーシングブルズとして行ったSNSでの投稿も注目を集めた。2人はバイラルな投稿を自分たちなりに再現することも多く、ローソンはその取り組みを前向きに捉えている。

    「僕たちはここに来てレースカーを運転し、できるだけ速く走らせるためにやっているけれど、それでもとても楽しい時間だった。今年は、もしかしたらやるとは思っていなかったこともたくさんやった。でも最終的に大事なのは、それを世界がどう受け取るかという点だと思うし、そういう意味ではかなりポジティブだったと思う」

  • マックス・フェルスタッペン、レッドブルF1のローソン降格は「同意できなかった」

    マックス・フェルスタッペン、レッドブルF1のローソン降格は「同意できなかった」

    マックス・フェルスタッペンは、リアム・ローソンがわずか2戦でレッドブルのシートを失った判断について、改めて強い異議を唱えた。その決定はドライバーのキャリアを「台無しにしかねない」とまで語っている。

    2025年F1シーズンに向け、ローソンは角田裕毅を差し置いてレッドブル・レーシングへ昇格した。クリスチャン・ホーナーは当時、「チーム内ではリアムが描いている成長曲線の方が、よりポテンシャルが高いと感じている」と説明していた。

    しかしシーズン開幕からわずか2ラウンド、ローソンは予選Q1敗退を3度喫したことを理由に、レーシングブルズへと降格されることになる。

    「誰かのチャンスを壊してしまう」
    フェルスタッペンはこの判断に対し、当時から不満を隠していなかった。元F1ドライバーのギエド・ファン・デル・ガルデが、レッドブルの決定を「いじめに近い」と批判したインスタグラム投稿に「いいね」を付けたことも話題となった。

    日本GPの場でその件を問われたフェルスタッペンは、「コメントとその内容が気に入ったからいいねを押した。それがすべてを物語っているだろ?」と語っている。

    当時レッドブルのモータースポーツアドバイザーだったヘルムート・マルコも、フェルスタッペンがこの決定に賛同していなかったことを認めていた。

    「マックスが不満を抱いているのは分かっている。しかし我々には2台を前で走らせる必要がある。コンストラクターズ選手権のためだけでなく、マックスが5度目のタイトルを獲得するためにもだ」と、マルコはオランダ紙に語っていた。

    ローソンは復調、それでも残る違和感
    ローソンに代わって昇格した角田裕毅だったが、22戦で獲得したポイントは30にとどまり、フェルスタッペンの421ポイントとは391ポイント差という結果に終わった。

    一方でローソンはレーシングブルズ復帰後、徐々に調子を取り戻し、アゼルバイジャンGPでは自己最高位となる5位を記録。角田裕毅を抑えてチェッカーを受け、最終的には38ポイントを獲得した。

    それでもフェルスタッペンの考えは変わらない。

    「結局のところ、それほど大きな話ではない」とフェルスタッペンはViaplayに語った。

    「同じチームメイトの隣で2レース走っただけで判断することには、当時も同意できなかった」

    「結局、それではトップチームでのチャンスを誰かから奪ってしまうことになる」

    さらにこう続けている。

    「ローソンはよく立て直したと思う。『もういい、楽しさがなくなった』と考えてしまってもおかしくなかったはずだ」

    「いずれにしても、2戦で評価を下すのは明らかに早すぎる」

    マックス・フェルスタッペン 角田裕毅

    なぜチームメイトは苦しむのか
    2026年シーズン、ローソンは引き続きレーシングブルズで走る。一方フェルスタッペンは、アイザック・ハジャーという新たなチームメイトを迎えることになる。角田裕毅はレッドブルのリザーブドライバーに就任することが発表された。

    なぜチームメイトが自身のペースに追いつけないのかと問われたフェルスタッペンは、その理由をセットアップとマシンへの感覚に求めている。

    「彼らは僕のセットアップを使おうとする。でも最終的には、ドライバーごとに自分のドライビングスタイルがある」

    「シーズン後半になると、とくに一緒に成長していくことは多い。同じ哲学で走っていたけれど、僕はユウキより少しアンダーステアを好んでいたんだ」

    フェルスタッペンの言葉からは、ローソン降格という決断が、今なお彼の中で消化しきれていないことが強くにじみ出ている。

  • リアム・ローソン、2026年F1シート確定の瞬間を明かす「カタールGP後だった」

    リアム・ローソン、2026年F1シート確定の瞬間を明かす「カタールGP後だった」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1シーズンの去就が正式に決まった瞬間について、カタールGP後のミーティングだったと明かした。数週間にわたって将来を巡る話し合いが続いていたものの、最終的な判断が本人に伝えられたのは、レースを終えた直後だったという。

    ローソンはポッドキャスト番組「KTM Summer Grill」の最新エピソードで、レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインと直接向き合い、来季も共に戦うことを告げられた場面を振り返った。

    2026年F1シート確定はカタールGP後のミーティング
    「最終的な判断が出たのは、カタールのレース後だったと思う」とローソンはコメント。

    「アランと腰を据えて話をした。彼自身が直接、来年も一緒にやると伝えてくれたのはクールだった」

    この決定によって、最終戦アブダビGPを迎える時点で自身の立場が明確になり、精神的な重圧が軽くなったと語っている。

    「本当に忙しくて、すごく強烈なシーズンだった」

    「でも今週末を迎える時点で、来年のことが分かっているというのは、正直言って少し楽になった」

    「来年のチャレンジに取り組むのが楽しみだ」

    後半戦で見えた成長とマシンへの適応
    2025年シーズン、ローソンは7回のポイントフィニッシュを記録し、合計38ポイントを獲得した。アゼルバイジャンGPではキャリアベストとなる予選3番手から5位でフィニッシュするなど、印象的な結果も残している。

    シーズン序盤はレッドブル・レーシングで開幕2戦を戦った後、レーシングブルズへと移籍する難しい状況に置かれたが、本人は後半戦での成長を強調する。

    「シーズンの最初から、結果が出ない状態だったわけじゃない」とローソンはコメント。

    「良い結果を出せるかどうかが問題だったというより、きちんとまとめ切る一貫性が課題だったと思う」

    「それは色々な部分で見つかったけど、特にマシン面での改善が大きかった」

    「オーストリアあたりで、僕にとって少し運転しやすくなった。それが大きな違いを生んだ」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    現行マシンへの名残と2026年新時代への視線
    現行レギュレーション最終年を迎え、ローソンは2026年からの新時代に向けた変化についても言及している。

    「一番はスピードだと思う」とローソンは語る。

    「どのレギュレーションの終盤でもそうだけど、マシンは完全に仕上がっていて、とにかく速い」

    「正直、運転するのが快適じゃない場面もあるけど、今のクルマは本当に、本当に速い」

    「それが来年、どこからスタートするのかという意味では、大きな変化になると思う」

    2026年型マシンについては、現時点ではシミュレーターでの走行に限られており、チームは終盤までコンストラクターズランキング6位争いに集中していたという。レーシングブルズはアストンマーティンをわずか3ポイント差で下し、その目標を達成した。

    また、ローソンの2025年の獲得ポイント数は、1972年のデニー・ハルム以来となるニュージーランド人ドライバー最多記録となった。

    それでも、母国での反応は控えめだと感じているという。

    「それが僕は好きなんだ。家に帰ると特にそう感じる」

    「メッセージやレース現場での応援は本当に多くて、それはすごくありがたい」

    「でも家に帰ってみんなに会うと、その距離感がちょうどいいんだ」

    ニュージーランド人ドライバー全体の活躍についても触れ、世界のモータースポーツ界で存在感を放っていると語った。

    「彼がどれだけ優れているか分かっている」とローソンはマシュー・ペインについて述べる。

    「インディカーでも、NASCARでも、シェーン(・バン・ギスバーゲン)がロードコースでやっていることを見れば分かる」

    「国として、明らかに実力以上の結果を出している。それを見るのはクールだ」

    オフシーズンは母国に戻り、家族と過ごす時間を大切にする予定だという。クリスマスの過ごし方については、こう語って締めくくった。

    「とにかくたくさん食べる」

    「家族に会えるのは年に一度だから、本当に楽しみなんだ」

    「夏だからビーチにも行く予定だし、すごく楽しみにしている」

  • リアム・ローソンがレーシングブルズF1の“真のリーダー”と名乗らない理由

    リアム・ローソンがレーシングブルズF1の“真のリーダー”と名乗らない理由

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1シーズンに向けて自身をチームの明確なリーダーだと位置づけることに慎重な姿勢を示している。背景には、来季に控える大規模な技術規則変更があり、経験の価値が相対的に小さくなると考えているからだ。

    2026年、ローソンはルーキーのアービッド・リンドブラッドとコンビを組む。F2から昇格したリンドブラッドは、レッドブルと結び付いたアイザック・ハジャーの後任としてチームに加入する。F1で35戦の出走経験を持つローソンは、形式上はチーム内で最も経験豊富なドライバーとなる。

    ただし、現代F1で最大級とされる技術的変革が、この“経験値”の意味合いを大きく和らげる。2026年には、完全に刷新されたシャシーとパワーユニット、アクティブ・エアロダイナミクスの導入、そして2025年比で電気エネルギーが3倍に増強されたハイブリッドシステムが採用される。

    こうした状況を踏まえ、ローソンは自身の1年分の経験が大きなアドバンテージになるとは考えていない。

    「そうだね。でも同時に、僕にとっても新しいF1になる。」とローソンは語った。

    それでも、フルシーズンを戦った経験が無意味だとは思っていない。

    「1年の経験があるのは素晴らしいことだし、今年は多くのことを学んだと思う。でも、僕にとって一番大事なのは、来年に向けて可能な限り準備を整えることだ。」と述べた。

    リアム・ローソン F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    さらに、今季得た学びを最大限に生かす重要性を強調する。

    「今年学んだことをすべて活用するのは、来年とても重要になる。」とローソンは続けた。

    チームから一定の期待を寄せられる可能性は認めつつも、あくまで立場を冷静に見ている。

    「チームはおそらく、少しは僕を頼りにすると思う。でも同時に、僕はまだ1シーズンしか走っていない。F1で1年だけでは、それほど多くを学べるわけじゃないけど、これから先も学び続ける年がたくさんあることを願っている。」

  • リアム・ローソン、レッドブルF1復帰の可能性に言及「考えたことはなかった」

    リアム・ローソン、レッドブルF1復帰の可能性に言及「考えたことはなかった」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1シーズンに向けたレッドブルF1のドライバー選考期間中、自身がトップチームへ復帰する可能性について「まったく考えていなかった」と明かした。ローソンは来季もレーシングブルズで走ることが決まっており、レッドブルF1への再昇格は実現しなかった。

    2025年シーズン序盤、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブルF1で開幕を迎えたローソンは、わずか2戦でレーシングブルズへ降格。その後は姉妹チームで再び安定したパフォーマンスを取り戻し、来季のシートを確保した。

    なお、レーシングブルズではアービッド・リンドブラッドが新たに加入し、アイザック・ハジャーが角田裕毅に代わってレッドブルF1へ昇格することが決まっている。

    レッドブルF1復帰の可能性について問われたローソンは、RacingNews365などの一部メディアに対し、次のように語った。

    「正直なところ、今年はそのことを本当に考えたことがなかった。特に僕が戻ってきた直後は、かなり難しい数レースが続いていたからね。」

    「シーズン前半は、とにかく自分の居場所を取り戻して、このマシンに慣れることに集中していた。」

    「プレシーズンの最初の段階で、マシン開発の流れに参加できなかった部分もあって、シーズン中に僕にとって少し扱いやすくするための変更も実際に加えた。」

    「だから正直に言って、レッドブルF1に戻ることは、まったく考えていなかったんだ。」

    ローソンは現在のレーシングブルズでの立場に満足しており、まずは与えられた環境で結果を積み重ねることに集中している姿勢を強調した。