カテゴリー: リアム・ローソン

  • リアム・ローソン 赤裸々な本音「レッドブルF1での時間は“最低”だった」

    リアム・ローソン 赤裸々な本音「レッドブルF1での時間は“最低”だった」

    レッドブル・レーシングでの短い参戦からレーシングブルズでの来季残留確定まで、浮き沈みの激しいシーズンを過ごしたリアム・ローソンが、ついに2025年シーズンの本音を語った。

    開幕直後のオーストラリアと中国でレッドブルのシートを託されたものの、結果を残せず即座に降格。そこからレーシングブルズで再起を目指し、最終17戦中7回のポイント獲得と確かな成長を示した。

    短期レッドブル起用は「チャンスですらなかった」ローソンは開幕2戦のみの起用で、雨のオーストラリアでクラッシュリタイア、中国では12位。十分な準備期間もないまま評価され、すぐにレーシングブルズへ戻された。

    その後、角田裕毅がレッドブルへ昇格し、ローソンは再び妹チームで戦うことになった。

    「とてもタフな一年」
    「タフな一年だった。まだしっかり振り返れていないから、休暇の間に時間を取って考えたいと思っている」

    「今年得たすべての学びを来年につなげるつもりだ。再びチャンスをもらえることに感謝しているし、来年はもっと良いシーズンにしたい」

    リアム・ローソン レッドブル F1

    レッドブルでの経験を問われ「本当に“最低”の時間だった」
    「正直、もうかなり昔のことに思える。ほとんど覚えていない。あの時期は、本当に“最低”の時間だった」

    「振り返ろうとは思っているけれど、まだできていない。今季はただ忙しすぎたんだ」

    2026年のシート確保で再起へ
    最終戦前のカタールとアブダビの合間、ローソンは2026年もレーシングブルズ残留が決定。開幕直後の失意とは対照的に、シーズン終盤には安定した走りでポイントを重ね、来季に向けて確かな手応えを残した。

  • レーシングブルズF1代表 来季残留のローソンは「リンドブラッドを支える役割」

    レーシングブルズF1代表 来季残留のローソンは「リンドブラッドを支える役割」

    レーシングブルズ代表アラン・パーメインは、2026年にルーキーとしてF1デビューを迎えるアービッド・リンドブラッドについて、すでにリアム・ローソンへ「支える役割」を期待していることを明かした。

    パーメインによれば、ローソンに“正式なメンター役”を求めるわけではないものの、18歳のリンドブラッドがF1に順応するうえで重要な存在になると考えているという。

    ローソンには「メンターではなく支え役」を期待
    パーメインは次のように語っている。

    「これはリアムと話し合ったことだ。私は彼にアービッドのメンターになれとは思っていない、まったくそんなことはない。ただ、そばにいて支えてほしいとは期待している」

    「彼は1年半の経験しか持っていないが、それでもアービッドよりはずっと多い。特に序盤やテストデーなど、物事が厳しくなる場面でアービッドを助けられるはずだし、そうしてほしいと思っている」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ローソンは慎重な姿勢「まだ学ぶことは多い」
    23歳のリアム・ローソンは、一方で自身に過度な期待がかかることについて慎重なスタンスを見せた。2025年シーズンはレッドブルでの不運なスタートから苦境が続き、F1フル参戦1年目としては厳しいシーズンとなった。

    「経験があるということで、チームが僕に多少依存することになるのは分かっている」とローソンは語る。

    「でも僕だって1シーズンしか戦っていない。F1では1年で膨大なことを学ぶけれど、それでもまだまだ学ぶことはたくさんある」

  • リアム・ローソン F1アブダビGP決勝「戦略もスピードも良くなかった」

    リアム・ローソン F1アブダビGP決勝「戦略もスピードも良くなかった」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2025年最終戦アブダビGPを18位で終え、厳しい一年を象徴するようなフィナーレだったと振り返った。レースでは序盤からアストンマーティン勢の猛追を受け、チームがコンストラクターズ6位を死守するための守備的な任務を担う展開となった。

    レーシングブルズは3ポイント差で6位を確保し、チーム史上タイの最高位を達成。ローソン自身にとっては見どころの少ないレース内容となったが、チームの目標達成には貢献する形となった。

    レースは「終始苦しかった」。ストロールとの攻防で5秒加算ペナルティ
    ローソンは序盤、ランス・ストロールを抑え込む役割を任され、その過程で「動きが遅すぎた」と判断され5秒加算ペナルティを受けた。

    「本当にタフなレースだった。スピードもなかったし、戦略もあまり良くなかった」

    「(チームは)とにかくコンストラクターズ6位を最適化すること、アストン勢を後ろに留めることにフォーカスしていた。だからレース前半はずっとストロールとやり合っていた」

    「結局スピードが足りなかった。タフなレースだった。本当にそれだけだ」

    自身のペナルティについて問われると、ローソンは率直に認めた。

    「守っていた。正直かなり遅く動いたので、僕のせいだと思う。意図的じゃなかったけど、だからペナルティになったんだと思う。正直、とても退屈な午後だった」

    王者ノリスとの短いバトル「僕はタイヤが終わっていた」
    中盤には、順位を上げてきたランド・ノリスとも一時的にバトルした。

    「ポジション争いだった。でも僕はタイヤが完全に終わっていたから、無理に踏ん張る価値はなかった」

    「その時点ではまだそこそこ戦えていたけど、その後すぐに僕たちのレースは崩れていった」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    チーム史上タイのコンストラクターズ6位に貢献
    結果は18位ながら、レーシングブルズはアストンマーティンとの接戦を制して6位を確保。ローソンもこれには大きな満足感を示した。

    「チームにとって素晴らしい結果だ。今年後半はこの6位を目指してきたので、本当に嬉しい」

    チーム代表アラン・パーメインも、激戦を制したチームの総合力を称えた。

    「長いシーズンが終わったが、レーシングブルズにとって本当に素晴らしい一年だった。6位という結果は驚異的だ。これまでP6に到達したのは一度だけで本当に大きな成果だ」

    「アップダウンの激しいシーズンだったし、最後はアストンマーティンとの争いが本当にギリギリだったが、とても満足している」

    レッドブルに“事実上の解雇”を受けた年「すごくしんどい時期だった」
    ローソンにとって2025年は、開幕直後にレッドブルのシートを失うという心理的ダメージからスタートした。本人もまだ整理できていない部分があると語る。

    「正直、すごく昔のことのように感じる。あまり覚えていないくらいだ」

    「本当にしんどい時期だった。振り返る必要があるとは思うけど、まだできていない」

    「すごく忙しいシーズンだったし、きっとこの経験から学ぶことはある。でも最も重要だったのは、この一年を生き抜いて来年にまたチャンスを得ること。それが最大の目標だった」

    ローソンは最終的にドライバーズランキング14位、38ポイントを獲得。これはニュージーランド人として過去50年で最多のポイントでもあった。

  • リアム・ローソン 角田裕毅のリザーブ降格は「F1の非情さを示している」

    リアム・ローソン 角田裕毅のリザーブ降格は「F1の非情さを示している」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、角田裕毅が2026年にレッドブルのリザーブドライバーへ回る決定について、「F1がどれほどハードな世界かを物語っている」と語った。自身は2026年もレーシングブルズからF1参戦を継続することが決まっている。

    今週、レッドブルは2026年のドライバー体制を発表。アイザック・ハジャーがマックス・フェルスタッペンの新チームメイトに昇格し、アービッド・リンドブラッドがレーシングブルズからF1デビューする。一方で角田裕毅はリザーブに回り、現ラインアップの中で唯一シートを失う形となった。

    角田裕毅に対する心境「F1は本当に厳しい世界」
    ローソンはSky Sportsに対し、角田裕毅への思いを問われると次のように語った。

    「難しい。F1から離れざるを得ない人には本当に心が痛む。僕たちはここに来るために何年も費やしているから。でも一方で、チャンスすらもらえないドライバーもたくさんいる。彼(角田)は何年もこのスポーツにいたし、結局のところF1は本当に、本当にハードな世界だ。僕自身もそれを体験した」

    自身の降格を振り返り「すべては理由があって起きる」
    ローソンは、今年序盤にレッドブルからレーシングブルズへと“降格”した自身の経験にも触れ、次のように語った。

    「よく“すべては理由があって起きる”と言うけど、その言葉をいつも心に留めるようにしている。特に苦しい時はそうだ。今年の序盤は僕の周りでいろいろなことが起きて、たくさんのことを考えさせられた」

    角田裕毅

    「もっと時間があれば適応できていた」レッドブルでの2戦を回顧
    ローソンは現在、最終戦アブダビを前にランキング14位。角田裕毅より1つ上に位置している。

    短期間で終わったレッドブルでの2戦については、今も「もっと走れていれば違っていた」と感じているという。

    「十分な時間があれば、本当に適応できていたと思う。だって2レースだけなんて短すぎて、正直ほとんど覚えていないくらいだ! でも僕はあの言葉を信じているし、今年起きた多くの出来事が僕を強くし、たくさんのことを学ばせてくれたと思っている」

  • リアム・ローソン F1アブダビGP予選「慎重すぎた判断が裏目に出た」

    リアム・ローソン F1アブダビGP予選「慎重すぎた判断が裏目に出た」

    2025年F1アブダビGP予選で、レーシングブルズのリアム・ローソンは13番手となり、わずか0.05秒弱でQ3進出を逃した。マシンのフィーリングは良好で、実力的にはトップ10の可能性も十分あっただけに、本人も結果には悔しさを滲ませた。

    ローソンはQ1で新品タイヤを3セット投入する“過度に慎重な判断”が響いたと分析。

    FP1を走れなかった影響もありデータが十分でなかったことから安全策を取ったが、結果としてQ2で新品タイヤが不足し、ラップタイムの最大化に届かなかった。

    リアム・ローソン(レーシングブルズ) 予選13番手
    「予選中はクルマが速く感じられていたので、Q2で敗退するのは本当に悔しい。今日は少し慎重に行き過ぎた。Q1で3セットのタイヤを使ってしまったが、実際にはそこまでする必要はなかったし、その結果Q2で新品が1セットしか残らず、わずかな差でQ3を逃すことになった。昨日FP1を走れなかったので、ほとんどのデータは自分が初めて乗ったFP2のものに頼らざるを得なかった。今思えば、慎重すぎたのが裏目に出た。これは来年に向けての学びになる。」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) アブダビグランプリ

    ギヨーム・デゾトゥー(車両パフォーマンス部門責任者)
    「午後と夕方のセッションで路面温度が変化しやすく、フリープラクティス3では正確な競争力把握が難しかった。予選は非常に僅差で、Q1では両車が突破できたものの、完璧な実行が求められた。Q2では15台が367ミリ秒以内に入り、アイザックは素晴らしいラップで突破したが、リアムはコンマ05秒弱でノックアウトとなった。Q3でのアイザックのP9は最大限の結果だ。明日のレースはタイヤマネジメントが鍵になる。我々の周囲には直接のライバルが並んでいるが、長いレースの中で最大限ポイントを狙う。」

  • リアム・ローソン F1アブダビGP初日「まだクルマに満足できていない」

    リアム・ローソン F1アブダビGP初日「まだクルマに満足できていない」

    レーシングブルズのリアム・ローソンは、FP1を岩佐歩夢に譲ったため走行はFP2のみ。18番手という厳しい位置で初日を終え、本人もセットアップ面での課題を認めた。

    FP2ではミディアムとソフトを1セットずつ使用し、ショートラン・ロングラン双方を確認したが、いずれの状態でも十分なフィーリングを得られず、クルマへの理解を深める必要がある状況だ。

    「FP2は少し難しかった。今朝FP1を走れなかったので、当然キャッチアップが必要だった。思っていたよりも作業が多いと分かったので、今夜しっかり改善する」とローソンはコメント。

    「FP3は気温的に予選の参考にはならないので、今日のデータが鍵になる。チームとしては速さを見せているので、あとは僕のクルマを細かく仕上げていくだけだ」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) アブダビグランプリ

    レーシングブルズのチーフレースエンジニア、マッティア・スピーニはローソンの状態について次のように説明した。

    「リアムはミディアムとソフトを1セットずつ使って多くのドライバーと同じプログラムを進めたが、ショートランでもロングランでも完全には快適ではなかった。ペースを上げるには改善が必要だ。ただ、高燃費走行ではしっかり距離を走れたので、日曜に向けたデータは十分に集められた」

  • リアム・ローソン 2026年レーシングブルズF1残留に「正直今は安堵が大きい」

    リアム・ローソン 2026年レーシングブルズF1残留に「正直今は安堵が大きい」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年のF1フルシーズン残留が決まったことについて、「いまは正直、何よりも安堵の気持ちが大きい」と語った。今週末の最終戦アブダビGPを前に、ようやく落ち着いた状態で週末を迎えられると明かしている。

    23歳のローソンは来季もレーシングブルズで走り、チームメイトにはF1ルーキーとなるアービッド・リンドブラッドが加入する。一方、レッドブルではアイザック・ハジャーがフル昇格し、角田裕毅のシートを引き継ぐ。

    「この週末を気楽に迎えられるのは久しぶり」
    ローソンはメディアデーで「正直、いまは何よりも安堵の気持ちが大きい。こうして週末を迎えるのがいつ以来か、思い出せない」と語った。

    「週末を少し楽しみたいと思うし、来年に向けてとても前向きでワクワクしている。オフシーズンも、ようやくしっかりとした計画を持って過ごせる」

    ローソンが来季残留を知らされたのは「カタールGPのレース直後」だったといい、その知らせを伝えたのはレーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインだったという。

    レッドブル昇格からの“降格”、そして21戦の戦い
    ローソンの2025年シーズンは波乱の幕開けとなった。序盤2戦でレッドブルのマシンをドライブしたものの、パフォーマンス不足でレーシングブルズへ戻される形となった。

    その後の21戦でローソンは7度のポイントフィニッシュを記録し、最高位はバクーの5位。これらの結果がレーシングブルズのコンストラクターズ6位に貢献している。

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム/レーシングブルズ

    「あの降格は正しかったのか?」という問いに
    ローソンは、レッドブルからの降格が“理由のある判断”だったのかと問われ、こう答えている。

    「その言葉(things happen for a reason)についてはよく考えるし、特に悪い時期には自分に言い聞かせるようにしている」

    「シーズン序盤は本当にいろいろなことがあって、たくさんのことを考えた。でも同時に、いまこうして振り返るのは難しい。僕たちはみんな自分を信じている。このスポーツにいる以上、自分より誰かのほうが優れているなんて思っていたら、ここにはいられない」

    2戦のみだったレッドブルでの走行については「短すぎて何が何だったか覚えていない」と述べつつ、こう続けた。

    「正直、十分な時間をもらえれば状況を理解して適応できたんじゃないかと思う。でも今年起きたことから僕は本当に多くを学んだし、強くなれたと感じている」

  • リアム・ローソン F1残留の決め手は“ノリス式”秘密のフロントサス変更

    リアム・ローソン F1残留の決め手は“ノリス式”秘密のフロントサス変更

    リアム・ローソンは、シーズン序盤のレッドブル降格というショックから気持ちを立て直すために必要だったメンタルの強さを示したが、今週、彼がF1での将来を確保する道を切り開く決定的な役割を果たしたのは、実はその強さを超えたもうひとつの要素だった。

    それは6月末のオーストリアGPで起きたことだった。ランド・ノリスが前戦でマクラーレンによる同様の調整によって助けられたわずか1レース後、ローソンも改良されたフロントサスペンションのジオメトリーを手に入れたのだ。

    ノリスと同様、レーシングブルズのマシンのフロントエンドの感覚に完全には満足していなかったローソンにとって、チームのシミュレーターでローソン自身が関わって開発したその変更は、ゲームチェンジャーとなった。

    ローソンは、2026年のレーシングブルズ契約を確保して以来初めて行ったThe Raceの独占インタビューで次のように語った。

    「初めてその仕様で走った瞬間から、運転したときの自然なフィーリングという点で、もう昼と夜ほどの違いだった」

    「そのうえでクリーンな週末を過ごせたのは良かった。いいセッションがあって、いいプラクティスも何度かあって、いい予選もあった」

    「でもクリーンな週末、プラクティスがうまくいって、本当にいい予選ができて、レースでも結果を出せたというのは、それまでのシーズンにはなかったことだった。大きな違いを生んだよ」

    外部から見れば、その調整はほとんど気づかれない程度のものだったし、週末の公式アップデートの提出書類にも記載されていなかった。

    しかし、わずかな変更だったにもかかわらず、ローソンはその週末に自身最高位となる6位を獲得することができた。

    それは後半戦の予選と決勝のパフォーマンス向上につながる好転の土台を築き、最終的にはレッドブル首脳陣に2026年の残留を確信させる鍵となった。

    “細部を詰める重要性”を学んだローソン
    少しカート時代を思い起こさせるような話だが、このオーストリアの調整によって、F1で進歩するということは、与えられたものをただ速く走らせるだけではないということをローソンは学んだ。

    自分が本当に示すべき能力を発揮できるよう、その“細部”を最適化することこそ重要なのだ。そしてそれは、フロントサスペンションの調整をカナダで生かし、その後の進歩につなげたノリスのような世界選手権リーダーにも当てはまる話である。

    ローソンは続ける。

    「正直、他の誰かが同じようなことをやっているとか、ランドが同じことをしたというのは、あとになって初めて知ったんだ」

    「一番わかりやすい説明としては、レーシングカートを始めたときのようなものだと思う。新しいカートシャシーを手に入れたら、そこに座って、あらゆるものを調整する」

    「ペダルを少し自分の好きな位置にずらしたり、少しオフセットしたり。ヒールレストを動かしたり、ステアリングホイールの角度を変えたり。違うシート角度で走ったり、違うシートを使ったり。自分にとって快適な状態にするんだ」

    「それがF1カーになると、ものすごく高度なマシンだから、多くの場合“標準設定”のまま走るのが普通になる。でも当然のようにすべてが完璧だと思い込んでしまうんだ」

    「でも結局、それは自分にとっての完璧ではない」

    「これが今年、僕がすごく学んだことだと思う。僕自身のためにいくつか変更を加えることで、ほかのドライバーには合わなくても、僕にとってより快適にできるんだとわかった」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    逆境との戦い
    ローソンの2025年の物語は、レーシングブルのマシンを技術的に“正しい状態”にするだけの話ではない。これは逆境からの“反撃”の物語でもある。

    23歳のニュージーランド人ドライバーは、シーズン序盤にそれほど精神的に強くないドライバーであれば壊れてしまっていたかもしれない状況に直面した。

    たった2レースでレッドブルから厳しい形で切られたことで、彼は“評価を失い、F1キャリアが静かに消えていく”という現実的な危険に晒されたのだ。

    しかしローソンは、その瞬間の落胆に気持ちを支配させることはなかった。前を向き続けた——そして最大限の結果を出して“まだ走る価値がある”と示さなければ、これまでF1に至るまでに自分と周囲の人々が払ってきた犠牲がすべて無駄になると理解していた。

    「正直、本当に本当に辛い時期だった」とローソンは語る。

    「でも、このチャンスの重要性は大きかった。僕だけじゃなく、家族も、周りの多くの人も大量の犠牲を払ってきた。ここまで来るためにものすごい努力だった。あの時は、本当に、選択肢なんてないと感じていたよ」

    「そして、僕がまだ(レーシングブルズの)シートに座っているという事実も大きかった。シーズン序盤にいろいろなことがめちゃくちゃになったけど、それでも僕はまだF1のマシンを走らせていたんだ」

    「つまり、まだ走れていたということは、ドライビングで何かを示せるということだった。リザーブだったときは、そういう感覚がずっと持てなかった。リザーブのときは“何も示せない”と思っていたんだ。ヘルムート(マルコ)や、当時のクリスチャン(ホーナー)に顔を見せることで存在をアピールしようとしていたりね」

    「でも今年は、僕がまだシートにいるということを理解していたし、走ることで示せると思っていた。ただそのことを忘れないようにして、前に進み続けたんだ」

    リアム・ローソン レーシングブルズ

    安堵と手応え
    レッドブルで経験した出来事から、レーシングブルズでレギュラーポイントスコアラーへと急成長していくまで、ローソンのシーズンはジェットコースターのようだった。

    あまりにも多くのことが起こり、その全てを振り返る余裕すらなかったという。

    そして2026年のレーシングブルズ2つ目のシートをかけた争いが、彼と角田裕毅の間で決着することが明らかになっていくにつれ、状況はさらに緊張を増していった。

    「今は本当に安堵の気持ちが大きい」とローソンは語る。

    「今年は狂ってたよ。シーズンに入る時って、何かしらの計画を持って臨むものだけど、僕にとって今年は初のフルシーズンだったし、当然そうした計画があった」

    「でもよくわかっているように、物事って必ずしも計画通りにはいかない。こんな一年になるなんて思いもしなかった」

    「序盤は本当に“取り返す”ような感じだった。チームが変わってVCARBに戻って、またチームの状況を理解しようとして……どこに何があるのかを掴む必要があった」

    「プレシーズンをチームとやっていなかったから、スタートは大変だった」

    「でも、バランスが見つかって、快適に感じられるようになってきた。ただ、今年は本当に僅差の戦いが続くから、100%完璧な状態で臨めなければ、簡単に週末を逃したり、セッションを落としたりしてしまう」

    「今年はずっと戦い続けていたような一年だった。本当にいい瞬間もあったけど、よくなかった瞬間もあった。来年は、その“よくなかった瞬間”をどう減らすかが大事だね」

    ローソンの走りの“強気さ”とその代償
    “よくなかった瞬間”の中には、ローソンの攻撃的なドライビングが原因でマシンを傷つけ、良い結果を逃してしまった場面も含まれる。

    ときには引くべき場面もあった——ラスベガスのターン1や、ザントフォールトでカルロス・サインツと接触した場面などだ。少し譲れば当面のバトルは失っても、その後もっと大きな成果を得られた可能性がある。

    「毎回正しかったわけじゃない。今年はいくつかの場面で、譲るべきだったかもしれないし、必要のなかったダメージを受けてしまったこともある。そこから学べることは多いよ」とは語る。

    「でも、それが僕のスタイルなんだ。F1にたどり着くまで助けてくれたスタイルだと思ってる。あまり変えたくはなかったけど、学べることは常にあるし、今年はたくさん学んだよ」

    リアム・ローソン ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    初めて迎える“チーム変更なし”の冬
    ローソンが2026年に向けて良い状況にある理由は、キャリアで初めて“冬にチーム変更がない”ということだ。これは翌年のシーズンを最初から万全で迎えるために重要な要素となる。

    「それはすごく大事だ」とローソンは語る。

    「去年レッドブルで実感したけど、僕がこれまでマシンに乗った2回はいずれもシーズン途中か後半だったから、いつも急いで追いつこうとする感じだった。

    「でも今年のレッドブルでは、プレシーズンから準備できたから、自分に必要なことがすべて整理されていて、すごく整った状態でスタートできた」

    「もちろん、今年はいろいろあったけどね。だから来年は、その“チームと一緒に過ごす時間”がどれほど大事かが分かっている。今年もそれで快適に感じられたし、正直、来年はもっと快適に感じられると思う」

    ローソンはまた、シーズン後のオフ期間には、激動の一年を振り返り、それを2026年に生かす時間があると語った。

    「振り返ることは常に大事だ。大事なのは、そこから学ぶことだと思う。今年起きたことのすべてがそういうものだったと思う」

    「年初に関しては、もしかすると僕は少しナイーブだったのかもしれない。それもまた学んだことだね」

    Source: The Race

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1残留「2026年のF1の変化が楽しみ」

    リアム・ローソン レーシングブルズF1残留「2026年のF1の変化が楽しみ」

    リアム・ローソンは2026年シーズンもレーシングブルズでレースを続けることが正式に発表された。

    Visa Cash App Racing Bulls(VCARB)は12月2日(火)に来季のドライバーラインナップを公開し、その中でローソンの残留が確定した。2025年、ローソンは困難な状況が多い中でも印象的なパフォーマンスとプロフェッショナリズムを発揮し、チームを支える重要な戦力として実力を示してきた。

    2026年はF1が大規模な技術レギュレーションの変革期を迎えるが、VCARBは経験を持つローソンと、レッドブル・ジュニア出身のアービッド・リンドブラッドを組み合わせた新体制でシーズンに挑むことになる。ローソンに対するチームの信頼は厚く、これまでの働きが来季も重要な役割を担うべきドライバーとして評価された形だ。

    2026年の参戦に向けて、ローソンは次のように語っている。

    「2026年にVCARBでレースできることを本当に楽しみにしている。F1で変化の年を迎える中で、この機会を与えられたことに引き続き感謝している」とローソンはコメント。

    「厳しいシーズンに向けてチームとともに準備を進め、仕事に取りかかる準備はできている。エキサイティングな一年になるし、チームと迎える初めてのプレシーズンを始めるのが待ちきれない。」

    チーム代表アラン・パーメインは、ローソンのこれまでのシーズンを振り返り、「彼は今年を通して印象的なパフォーマンスとプロフェッショナリズムを見せており、最も厳しい状況で力を発揮してきた」と評価したうえで、「2026年はこの経験を基盤に、さらに強いパフォーマンスを発揮できると確信している」と述べている。

    VCARBは同時に、ハイペースで成長を続けているアービッド・リンドブラッドを来季のチームメイトに起用。若い才能が加わることで、チームは2026年の新レギュレーションに向けて柔軟かつ発展的な構造を築くことになる。また、VCARBでルーキーイヤーを戦ったアイザック・ハジャーは2026年にレッドブル・レーシングへ昇格し、マックス・フェルスタッペンと組むことが発表されており、レッドブルの育成体系がトップチームとジュニアチームの両方で大きく動いた形だ。

    大きな変革を迎える2026年、リアム・ローソンが経験を武器にVCARBをどこまで押し上げ、成長を続ける若手たちとともにチームを前進させていくのか。新シーズンはその走りに大きな注目が注がれることになる。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム/レーシングブルズ)

  • リアム・ローソン レーシングブルズF1残留確実 角田裕毅との評価逆転

    リアム・ローソン レーシングブルズF1残留確実 角田裕毅との評価逆転

    レーシングブルズはカタールGP終了時点で翌2026年シーズンのドライバーを唯一公表していなかったが、その最終判断はレース直後のパドックで急速に固まりつつあった。チーム代表アラン・パーメインが語った通り、評価の流れはリアム・ローソンへと大きく傾き、レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースも「火曜日に発表する」と明言。決定直前の段階で、ローソン残留は事実上の既定路線となっていた。

    カタールGPでは、アイザック・ハジャーが終盤のトラブルでリタイアとなる中、ローソンは9位でフィニッシュし、2点の貴重なポイントを持ち帰った。アストンマーティンがフェルナンド・アロンソの入賞で差を縮めるなか、ローソンが確実にポイントを積み上げたことは、コンストラクターズ6位争いにおける大きな意味を持つ。また、このレースで彼は角田裕毅の直前でチェッカーを受け、直接比較という最も明瞭な材料でチームに存在感を示した。

    短期昇格と降格の挫折から評価を立て直し、ハジャーとの比較で優勢に
    英『The Race』は、ローソンが「評価を立て直した」と指摘している。わずか2戦で降格となった2024年終盤からの苦しい状況を経て、2025年はハジャーと同じ環境で結果を積み上げ、地道に信用を取り戻した。

    ザントフォールト以降の得点では、ハジャーが14点だったのに対し、ローソンは18点を記録した。点差は大きくはないが、シーズン後半の詰まった中団戦でこの差をつけることは容易ではない。安定してポイント圏に顔を出したこと、そして荒れたレースで順位を拾い上げる能力を示したことが、ローソンの評価を押し上げた。

    本人はカタールGP直後、「まだ何の知らせも受けていない」と語ったが、Sky F1 のテッド・クラビッツは早い段階からローソン残留を確信していたという。チーム内部でも同様の判断が進んでいたと考えられる。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム/レーシングブルズ)

    ホンダの意向があっても覆らなかった“今季の差”
    ホンダは2026年以降レッドブルとの提携を解消するものの、旧型車テスト(TPC)での協力や将来的な関係維持の観点から角田裕毅の継続起用を望んでいた。しかし、その“後押し”が最終判断を左右する決定力にはならなかった。

    角田は今季、フェルスタッペンに300点以上の大差を付けられ、レッドブル昇格後のパフォーマンス不足が問題視されていた。一方、ローソンはレーシングブルズ内の直接比較で角田を上回り、ランキングでも優位を保ったまま最終戦アブダビを迎えている。

    結果と内容の両面で、ローソンの方が「来季に向けた確実性が高い」という判断がチーム内で共有されていたと見られる。

    アグレッシブさと速さを兼ね備えた“F1が求める若手像”
    ローソンは時にルクレールとの接触など、攻めすぎる場面もある。しかし、それは裏を返せば、フロントランナーと戦おうとする姿勢を失っていない証でもある。予選と決勝の双方で示した鋭いスピード、混乱の中で順位を拾う嗅覚、そしてリスクを取る瞬間の判断力――これらはチームが高く評価するポイントであり、エンターテインメント性と競争力を両立させる存在として、現代F1が求める資質に一致している。

    2026年はローソンとリンドブラッドの“バランス型”ラインナップへ
    若干18歳のアービッド・リンドブラッドは、ヘルムート・マルコが「次のチャンピオン候補」と語るほどの高いポテンシャルを備えるルーキーである。レッドブルは2026年のレーシングブルズを、経験と安定性を持つローソンと、純粋な速さと将来性を持つリンドブラッドという、バランスの取れた構成で臨む見通しだ。

    結局のところ、チームは角田裕毅を放出し、ローソンの働きと成長を重視する決断を下した。2026年のレーシングブルズは、新たな若手コンビで中団勢に挑むことになる。