カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • アンソニー・デビッドソン Q&A:ル・マン24時間レースの事故について

    アンソニー・デビッドソン Q&A:ル・マン24時間レースの事故について

    アンソニー・デビッドソンが、ル・マン24時間レースでの大クラッシュ、そして現在の体調について語った。

    トヨタ TS030 HYBRID#8をドライブしていたアンソニー・デビッドソンは、ミュルサンヌストレートの終わりのコーナー進入でフェラーリ 458と接触。マシンは宙を舞って1回転し、タイヤバリアに激しく衝突した。

    負傷は全治3ヶ月と診断され、デビッドソンは回復プログラムを開始するために水曜日まで入院する。

    アンソニー・デビッドソン

    気分はいかがですか?
    良くなっていると感じているよ。それは確かだ。背中の中央部がちょっと痛む。本当に痛いのはそこだけなので幸運だった。

    診察はどのようなものでしたか?
    基本的に脊柱が2本折れている。T11とT12がね。医師は全地3ヵ月だと言っているけど、それは平均的な人のもので、プロのスポーツ選手やアスリートのものではない。その評価は完全に骨が、以前と同じくらい強い、健康な状態に戻るためのものだ。3週間くらいで痛みが引いて、完全に動けるようになるそうだ。

    事故の原因は?
    コーナーのエイペックス後にほぼ完全にマシンを追い抜いていた。プロドライバーのステッカーが貼ってあるシボレーとフェラーリを追い抜いた。彼らは戦っていたし、前のフェラーリも彼らのグループの一員でプロだと思っていた。マシンはずっと左にいたので、プロドライバーの行為だと思っていた。マシンの真後ろについて初めてアマチュアのステッカーが貼ってあることに気付いた。でも、心配はしていなかった。完全に筋道の通った動きだと感じていたし、彼は左側に留まるだろうと思っていた。彼はそうしているようだったしね。コーナーのエイペックスについてブレーキを踏み始め、ほぼコーナーを発ちあがったところで、左リアが接触したのを感じた。

    その後どうなったか話していただけますか?
    最初、マシンがスピンして左に回転し、そのあと飛び上がってひっくり返った。その時点で、制御不能な飛行機に乗っているような感じだった。バリアがどれくらい近いかわかっていたし、あのスピードではすぐにそこに行くだろうとわかった。事故のその部分ではかなり硬直していた。地面に着地して、マシンの4輪がついたときに、途方もない衝撃を感じた。まだ目を閉じて、ホイールから手を離して不時着時の姿勢をとっていた。コンマ数秒後、バニアに衝突した。

    マシンが止まったときはどうでしたか?
    目を開き、痛みはあったけど、僕はまだここにいるんだと理解した。感覚があったし、足も動かすことができた。全てが動いていた。マシンに留まっていなければならないのはわかっていたけど、最初は完全にパニックになってしまい、閉所恐怖症になって、マシンから降りなければならなかった。本当に奇妙だった。痛みがあったので、ドアを開けて、慎重に外に出た。楽にして横にならなければならなかったし、最も近い場所はマシンの横だった。そのあと医者がやってきた。

    すでにチームはお見舞いにきましたか?
    全てのドライバーが来てくれたよ。ステファンとセバスチャンは昨晩来てくれたし、7号車のみんなも今朝来てくれた。去年のチームメイトであるセバスチャン・ブルデーがメディカルセンタに来てくれたのは感激だった。お馴染みのフレンドリーな顔を見たときは嬉しかったね。今朝、全てのチームが僕がどんな感じかをチェックするために来てくれたよ。

    TS030 HYBRIDのレースデビューについての印象は?
    チームが訪問したとき、僕たち全員がお互いにパフォーマンスに対して称賛していた。何よりも、僕たちはマシンのスピードを示したかった。今週、多くのことをチェックする必要があるし、速さもそのひとつだ。予選セッションもアウディ勢に割って入り素晴らしかったし、レースでも、7号車のニコがリードし、素晴らしいペースを示すことができた。ファンにとっても本当に良かったと思う。

  • 中嶋一貴とトヨタ、日産に謝罪 (ル・マン24時間レース)

    中嶋一貴とトヨタ、日産に謝罪 (ル・マン24時間レース)

    中嶋一貴とトヨタは、ル・マン24時間レースで接触した日産に謝罪したことをNISMOが明らかにした。

    セーフティカー明けのリスタートで中嶋一貴がドライブするトヨタ TS030 HYBRID#7は、日産デルタウイングを押し出すカタチで接触。デルタウイングをドライブしていた本山哲は必至で修復を試みたが、残念ながらリタイアとなった。

    NISMOは公式Twitterで「中嶋選手とトヨタの首脳陣の方々が謝罪に来てくれました」とコメント。

    「中嶋選手は完全に自分のミスだと頭を下げてくれました。また、トヨタとニッサンでルマンリベンジしなくちゃね!!!」

    本山哲も自身のTwitterで「一貴から全く見えてなくて当たってしまったと謝罪がありました。 黒くて小さいから仕方ないか(笑)」とコメントした。

    関連:日産デルタウイング、無念のクラッシュリタイア (ル・マン24時間)

  • ル・マン24時間レース、アウディが表彰台を独占!

    ル・マン24時間レース、アウディが表彰台を独占!

    第80回ル・マン24時間レースが6月16日(土)〜17日(日)、ル・マン市のサルテ・サーキットで開催され、アウディがトップ3を独占。ハイブリッドカーとしてル・マン初優勝を果たした。

    優勝は、No.1 Audi R18 e-tron quattro(アンドレ・ロッテラー/ブノア・トレルイエ/マルセル・ファスラー)が昨年に続き2連覇。アウディとしてル・マン24時間レース3連覇であり、総合優勝は11回目。

    2位にはNo.2 Audi R18 e-tron quattro(リナルド・カペロ/トム・クリステンセン/アラン・マクニッシュ)、3位にはNo.4 Audi R18 ultra(マルコ・ボナノーミ/オリバー・ジャルビス/(マイク・ロッケンフェラー)が続いた。

    そのアウディ勢に割って入ったのが、目を疑うほどの安定性と信頼性を見せ4位に入ったレベリオン・レーシングのNo.12ローラB12/60トヨタのニール・ヤニ/ニコラ・プロスト/ニック・ハイドフェルド組。優勝経験者のデビッド・ブラバムやピーター・ダンブレック、そしてインド人として初めてル・マン24時間に参戦したカルン・チャンドックなどの信頼できるドライバーにNo.22 HPD ARX03aを委ねてル・マンに初参戦したJRMモータースポーツがトップ6最後の位置に滑り込んでいる。

    LMP2では参戦20台中12台が24時間終了時点でも走行を続け、同プライベーター・クラスに参戦した全チームにとって素晴らしい成果を上げている。最上位は2011年にクラス優勝を遂げているトム・キンバー=スミスとそのチームメートであるライアン・ダルジエルとエンツォ・ポトリッキオがドライブしたアメリカのスターワークス・モータースポーツNo.44 HPD ARX03bホンダ。その後に、Thiriet by TDS Racing、ピーコム・レーシング、シニアテック・ニッサンの3台のオレカ・ニッサンが続いている。

    このクラスには今年、日本から3名のドライバーが参加した。ブーツェン・ギニオン・レーシングのNo.45オレカ03ニッサンを駆った中野信治、ジョータからエントリーのNo.38ザイテックZ11SNニッサンをドライブした黒澤治樹、そして今年ル・マン24時間を含むFIA世界耐久選手権全戦に参加する唯一の女性ドライバー、井原慶子だ。中野は予選でもチームの中でベストタイムを出すなど活躍し、決勝ではトラブルに見舞われながら総合24位、LM P2クラス10位で完走を果たした。黒澤は完走を果たせず、井原はスタートドライバーがクラッシュしたため、決勝ではステアリングを握ることができなかった。

    今年ル・マンに復活したトヨタは2台ともリタイア。クラス外規格「ガレージ56」としてゼッケン0番を付けて参戦した日産デルタウイングもリタイアという結果に終わった。

    2004年ル・マン24時間ウイナー、荒聖治、ベテラン本山 哲、そして中嶋一貴という日本の有力ドライバーがトップカテゴリーのLM P1クラスや「ガレージ56」プロジェクトに参加した今年のル・マン24時間だったが、数々のトラブルに見舞われながら、ピットに待機して最終ラップに再びコースに出てチェッカーフラッグを受けた荒以外は、誰も24時間レースを戦い続けることはできなかった(荒のNo.17童夢S102.5ジャッドは規定周回数不足で順位認定にはならず)。

    2012年 ル・マン24時間レース 結果

    Pos Car Drivers Class Laps Gap
    1. #1 Audi Lotterer/Fassler/Treluyer LMP1 378
    2. #2 Audi McNish/Capello/Kristensen LMP1 377 + 1 Lap
    3. #4 Audi Jarvis/Bonanomi/Rockenfeller LMP1 375 + 3 Laps
    4. #12 Lola Prost/Heidfeld/Jani LMP1 367 + 11 Laps
    5. #3 Audi Gene/Dumas/Duval LMP1 366 + 12 Laps
    6. #22 HPD Brabham/Dumbreck/Chandhok LMP1 357 + 21 Laps
    7. #44 HPD Potolicchio/Dalziel/K-Smith LMP2 354 + 24 Laps
    8. #46 Oreca Thiriet/Beche/Tinseau LMP2 353 + 25 Laps
    9. #49 Oreca Perez Companc/Kaffer/Ayari LMP2 352 + 26 Laps
    10. #26 Oreca Ragues/Panciatici/Rusinov LMP2 351 + 27 Laps
    11. #13 Lola Belicchi/Bleekemolen/Primat LMP1 350 + 28 Laps
    12. #41 Zytek Zugel/Julian/Gonzalez LMP2 348 + 30 Laps
    13. #25 Oreca Martin/Charouz/Graves LMP2 346 + 32 Laps
    14. #35 Morgan H Hansson/Leinders/Martin LMP2 341 + 37 Laps
    15. #42 Zytek Brundle/Brundle/Ordonez LMP2 340 + 38 Laps
    16. #23 Oreca Tresson/Mailleux/Lombard LMP2 340 + 2m47.469s
    17. #51 Ferrari Fisichella/Bruni/Vilander GTEP 336 + 42 Laps
    18. #59 Ferrari Makowiecki/Melo/Farnbacher GTEP 333 + 45 Laps
    19. #97 Aston Mucke/Fernandez/Turner GTEP 332 + 46 Laps
    20. #50 Corvette Bornhauser/Canal/Lamy GTEA 329 + 49 Laps
    21. #67 Porsche Pons/Armindo/Narac GTEA 328 + 50 Laps
    22. #71 Ferrari Bertolini/Beretta/Cioci GTEP 326 + 52 Laps
    23. #73 Corvette Garcia/Magnussen/Taylor GTEP 326 + 3m10.910s
    24. #45 Oreca Briere/Nakano/Petersen LMP2 325 + 53 Laps
    25. #57 Ferrari Krohn/Jonsson/Rugolo GTEA 323 + 55 Laps
    26. #40 Oreca Frey/Hirschi/Meichtry LMP2 320 + 58 Laps
    27. #79 Porsche Neiman/Pumpelly/Pilet GTEA 313 + 65 Laps
    28. #70 Corvette Bourret/Gibon/Belloc GTEA 309 + 69 Laps
    29. #43 Norma Rosier/Haezebrouck/Thirion LMP2 308 + 70 Laps
    30. #21 HPD Leventis/Kane/Watts LMP1 303 + 75 Laps
    31. #61 Ferrari Kauffman/Aguas/Vickers GTEA 294 + 84 Laps
    32. #83 Ferrari Rodrigues/Illiano/Ferte GTEA 292 + 86 Laps
    33. #55 Porsche Daniels/Palttala/Camathias GTEA 290 + 88 Laps
    34. #74 Corvette Gavin/Westbrook/Milner GTEP 215 + 163 Laps
    35. #17 Dome Minassian/Bourdais/Ara LMP1 202 + 176 Laps
    36. #38 Zytek Hancock/Dolan/Kurosawa LMP2 271 Retired
    37. #33 HPD Tucker/Bouchut/Diaz LMP2 240 Retired
    38. #30 Lola Sims/Buurman/Iannetta LMP2 239 Retired
    39. #88 Porsche Ried/Roda/Ruberti GTEA 222 Retired
    40. #15 OAK Montagny/Kraihamer/Baguette LMP1 219 Retired
    41. #66 Ferrari Walker/Cocker/Wills GTEP 204 Retired
    42. #48 Oreca Firth/Hartley/Hughes LMP2 196 Retired
    43. #77 Porsche Lietz/Lieb/Henzler GTEP 184 Retired
    44. #75 Porsche al Faisal/Curtis/Edwards GTEA 180 Retired
    45. #31 Lola Holzer/Schultis/Moro LMP2 155 Retired
    46. #58 Ferrari Ehret/Jeannette/Montecalvo GTEA 146 Retired
    47. #24 Morgan Nicolet/Lahaye/Pla LMP2 139 Retired
    48. #7 Toyota Wurz/Lapierre/Nakajima LMP1 134 Retired
    49. #80 Porsche Bergmeister/Long/Holzer GTEP 114 Retired
    50. #28 Lola Giroix/Badey/Johansson LMP2 92 Retired
    51. #8 Toyota Davidson/Buemi/Sarrazin LMP1 82 Retired
    52. #0 DeltaWing Franchitti/Krumm/Motoyama CDNT 75 Retired
    53. #81 Ferrari Perazzini/Cadei/Griffin GTEA 70 Retired
    54. #99 Aston Nygaard/Poulsen/Simonsen GTEA 31 Retired
    55. #16 Pescarolo Collard/Bouillon/Hall LMP1 20 Retired
    56. #29 Lola Ihara/Deletraz/Rostan LMP2 17 Retired
  • マツダ、2013年からル・マン24時間レースにエンジン供給

    マツダ、2013年からル・マン24時間レースにエンジン供給

    マツダは、2013年からル・マン24時間レースに新型ディーゼルエンジンを供給することを発表した。マツダは1992年にル・マンから撤退しており、21年ぶりの復帰となる。

    マツダは、来季LMP2クラスを戦うアメリカのチーム「デンプリーレーシング」にエンジンを供給。2月発売のCX-5から搭載を始めた「スカイアクティブ-D」をレース用に改良したエンジンを供給する。

    マツダはかつてロータリーエンジン搭載車でル・マンに参戦。1991年にマツダ787Bで日本メーカーとして初の総合優勝を果たしている。

  • 日産デルタウイング、無念のクラッシュリタイア (ル・マン24時間)

    日産デルタウイング、無念のクラッシュリタイア (ル・マン24時間)

    日産デルタウイングは、ル・マン24時間レースをクラッシュによるリタイアで終えた。

    注目を集めるマシンデザインでクラス外規格「ガレージ56」としてゼッケン0番を付けてル・マン24時間レースに出場した日産デルタウイング。

    しかし、セーフティカー明けのリスタートで中嶋一貴がドライブするトヨタ TS030 HYBRID#7と接触。

    ル・マン24時間レースでは、マシンがコースサイドにストップした場合ドライバーが自ら修理しなければならないため、ドライバーの本山哲がピットにマシンを戻すために修復を試みたが、マシンの損傷が激しく、リタイアすることとなった。

    「上位勢を先に行かせ、彼らのペースを妨げないようにコースを外れました。しかし、トヨタが寄せてきて、激しくヒットしました」と本山哲はコメント。

    「芝生に行ってしまったあとは、どうすることもできませんでした。日産デルタウイングはウォールに激しくヒットしましたが、ピットにマシンを戻そうと頑張りました。クルーが指示することはできますが、マシンに触れるのは僕だけでした。しばらくの間、マシンをピットに戻す方法を見つけようとしましたが、ダメージが大き過ぎました」

    「僕は2つの素晴らしいスティントを走り、マシンに乗っているときは本当に楽しかったです。本当に長いセーフティカー期間があり、最終スティントを終えるのを本当に楽しみにしていました。このマシンを走らせるという素晴らしい時間を過ごせましたし、チーム全員と働くとのはとても楽しかったです。僕たちは、超効率的という、スポーツカーレースの将来がどうなるかを示したと思います」

    「僕たちにはやり残したことがあるので、再びマシンを走らせるチャンスを得られることを本当に願っています。接触がなければ、マシンは走り切ることができたと確信しています」

  • トヨタ、ル・マン24時間レースのデビュー戦はダブルリタイア

    トヨタ、ル・マン24時間レースのデビュー戦はダブルリタイア

    トヨタは、激しい首位争いから、ほぼ最後尾からの追い上げまで、様々な経験をしたル・マン24時間レースを、スタートから11時間目を待たずして終えた。

    TS030 HYBRIDはデビューレースにもかかわらず印象的なスタートを切り、特に#7はニコラス・ラピエールが5時間過ぎに首位を奪うなど速さを示した。

    THS-R(TOYOTA HYBRID System – Racing)の威力を存分に示す活躍に沸いたチームだったが、わずか数秒後、アンソニー・デビッドソンがドライブする#8の予期せぬアクシデントによってその喜びはかき消された。

    周回遅れの車両に接触された#8は、330km/h以上のトップスピードをマークするミュルサンヌストレートの終わりに位置するミュルサンヌコーナーのタイヤバリアに激しく衝突。アンソニー・デビッドソンは自力で車両から脱出したが、受けた衝撃と、背中の痛みを訴えメディカルセンターへ向かい、脊椎の一部損傷が認められたため、病院に移動した。

    この負傷は全治3ヶ月と診断され、月曜日まで病院で療養することとなる。

    レースはこのアクシデントでセーフティーカーが導入された。長いセーフティーカーランからグリーンフラッグが振られてレースが再開された時、#7の中嶋一貴は首位争いを展開していたが、不運にも周回遅れの車両に接触し、タイヤのパンク及びボディへのダメージを負ってしまった。

    そこからチームにとって試練の時間が始まった。いくつかのトラブルに見舞われた#7の貴重な時間が奪われていく中、チームとメカニックはチェッカーフラッグを受けるために、懸命な修復作業を続けた。

    しかし、スタートから10時間半を経過して、#7はエンジンの不調に見舞われ、デビューレースから離脱するという苦渋の選択を余儀なくされた。

    モータースポーツの中で最もタフなレースの一つであるル・マン24時間レースで、TS030 HYBRIDのシャシーと、THS-Rのパフォーマンスの高さを証明したトヨタ・レーシングは、自信と共に、WEC(世界耐久選手権)の次戦となる第4戦シルバーストン6時間レース(8月26日決勝)に臨む。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    「今この瞬間の我々の気持ちは、悲しいの一言に尽きる。ただ、素晴らしいチームメイトであり、チームに力を与えてくれたアンソニー・デビッドソンが無事だったことだけは良かった。我々は、彼の一刻も早い回復を願っており、彼を勇気づけられるようなリザルトを#7で残せなかったことは、残念だ。ここに至るまでの苦労を考えると、2台共にレース前半でリタイアをせざるを得なかったのは本当に胸が痛む。しかし、後日このレースでの最初の6時間の活躍を思い返し、デビュー戦であったル・マン24時間レースで首位を走れたということを誇りに感じるだろう。このような先進的な技術を用いて、注目すべき速さを見せられたということは、我々がこれまで以上にハードにプッシュするためのモチベーションに繋がるし、残るシーズンの間に、必ずトロフィーを持ち帰りたい」

    #7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    グリッド:予選5番手
    1時間経過時点(ブルツ):3位(トップと44秒655差)
    2時間経過時点(ブルツ/ラピエール):4位(トップと2分28秒615差)
    3時間経過時点(ラピエール):2位(50周:トップと52秒281差)
    4時間経過時点(ラピエール):3位(67周:トップと1分19秒629差)
    5時間経過時点(ラピエール):1位(83周)
    6時間経過時点(ラピエール/中嶋):2位(91周:トップと6秒368差)
    7時間経過時点(中嶋):19位(98周:トップと8周差)
    8時間経過時点(中嶋):46位(98周:トップと25周差)
    9時間経過時点(中嶋/ブルツ):47位(110周:トップと29周差)
    10時間経過時点(ブルツ):46位(126周:トップと30周差)
    11時間経過時点(ブルツ):エンジントラブルによりリタイア(134周)

    アレックス・ブルツ
    「レースは残念な結果に終わったが、アンソニー・デビッドソンが無事だったのは嬉しい。それこそが最も重要なことだ。我々のTS030 HYBRIDは高いレベルでのパフォーマンスを示し、いくつかポジティブな面を発見出来た。それだけでなく、改良すべき点を見いだし、今回のル・マン24時間レースは今後に向けた貴重な学習の場となった。我々のライバルがそれほど速くなかったことには少し驚いたが、デビュー戦となったル・マン24時間レースで首位を走れたのは、チーム全員にとって格別な喜びだ。我々は本当に速いペースで走れることを示し、いくつかの興味深い情報も得ることが出来た」

    ニコラス・ラピエール
    「2台共にリタイアとなったのは残念だが、一方では、我々のパフォーマンスレベルには満足している。2台が共に上位を争ったことは非常に素晴らしい。今回はレースの前に短いテストプログラムを行っただけであり、信頼性の向上が必要なのはある程度分かっていた。しかし、プログラムはまだ始まったばかりであり、今回はデビューレースだ。我々は良い予選結果を得て、決勝レースでも良いスタートを切ることが出来た。アンソニー・デビッドソンについては私もチームメイト同様に、彼が一日も早く回復することを願っている」

    中嶋一貴
    「アンソニー・デビッドソンの怪我のことを聞くのは非常に辛い。チームの皆と同様、彼が一刻も早く回復することを願っている。我々の目標はチェッカーフラッグを受けることだったので、レース前半のリタイアは本当に残念だ。我々は良いスタートを切れたが、私のスティント中のセーフティカーラン終了後に、他の車両と接触してしまった。そしてその後、接触とは関係ないトラブルで時間をロスし、難しいコンディションで夜間走行をしなくてはならなかった。その上、タイヤの一本にフラットスポットが出来、大きな振動が出てしまった。また、タイヤの温度を上げるのが難しく、タイヤの性能を十分に引き出すのに苦戦した」

    #8:(ステファン・サラザン/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    グリッド:予選3番手
    1時間経過時点(サラザン):4位(トップと50秒580差)
    2時間経過時点(サラザン/ブエミ):5位(トップと2分42秒705差)
    3時間経過時点(ブエミ):3位(50周:トップと1分9秒200差)
    4時間経過時点(ブエミ):2位(67周:トップと1分16秒333差)
    5時間経過時点(ブエミ/デビッドソン):4位(82周:トップと1周差)
    6時間経過時点(デビッドソン):アクシデントによりリタイア(82周)

    ステファン・サラザン
    「まず、アンソニー・デビッドソンがあのようなアクシデントから脱出出来たことに安堵しており、彼の一日も早い回復を願っている。レースについては、TS030 HYBRIDの競争力は高く、序盤こそ慎重だったが、ペースをつかんでからは良いリズムで、2台共にトップ3で争うことが出来た。TS030 HYBRIDは、わずか数ヶ月前に走り始めたばかりであり、ル・マン24時間レースでこのレベルで戦えたことは驚くべきことだ。もちろん失望はしているが、この経験は前向きに受け止めなければならないと考えている」

    セバスチャン・ブエミ
    「アクシデントが起きるまで、初のル・マン挑戦としては信じられないほど上手く行った一日だった。TS030 HYBRIDは本当に速く、ライバルを脅かすに十分であった。我々は、とても強く、TS030 HYBRIDはそれを実証してくれた。我々のレースは終わってしまったが、とても強力にレースを戦える自信があった。少なくとも、高性能を発揮し、最後まで、チームの力を証明出来たはずだった。来年も帰ってきて、我々の真の力を発揮したい。チームは非常に素晴らしい仕事をしたので、残念な結果に終わったが、本来は、もっと良い結果が出るはずであった。そして、ニコラス・ラピエールがドライブしている時にレースをリードしたのだから、少なくとも我々はライバルを一時、凌いだことも事実だ。チームの皆は、このことに自信を持つべきだ。そして、アンソニー・デビッドソンが、一刻も早く復帰することを願い、これからもさらに頑張る」

  • アンソニー・デビッドソン、脊椎の一部損傷で全治3ヶ月

    アンソニー・デビッドソン、脊椎の一部損傷で全治3ヶ月

    アンソニー・デビッドソンは、ル・マン24時間レースでのクラッシュにより、脊椎に全治3ヶ月の怪我を負った。

    トヨタ TS030 HYBRID#8をドライブしていたアンソニー・デビッドソンは、ミュルサンヌの進入でフェラーリ 458と接触。マシンは宙を舞って1回転し、タイヤバリアに激しく衝突した。

    アンソニー・デビッドソンは自力で車両から脱出したが、受けた衝撃と、背中の痛みを訴えメディカルセンターへ向かい、脊椎の一部損傷が認められたため、病院に移動した。

    負傷は全治3ヶ月と診断され、月曜日まで病院で療養することとなる。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    「今この瞬間の我々の気持ちは、悲しいの一言に尽きる。ただ、素晴らしいチームメイトであり、チームに力を与えてくれたアンソニー・デビッドソンが無事だったことだけは良かった。我々は、彼の一刻も早い回復を願っており、彼を勇気づけられるようなリザルトを#7で残せなかったことは、残念だ」

    アレックス・ブルツ
    「レースは残念な結果に終わったが、アンソニー・デビッドソンが無事だったのは嬉しい。それこそが最も重要なことだ」

    ニコラス・ラピエール
    「アンソニー・デビッドソンについては私もチームメイト同様に、彼が一日も早く回復することを願っている」

    中嶋一貴
    「アンソニー・デビッドソンの怪我のことを聞くのは非常に辛い。チームの皆と同様、彼が一刻も早く回復することを願っている」

    ステファン・サラザン
    「まず、アンソニー・デビッドソンがあのようなアクシデントから脱出出来たことに安堵しており、彼の一日も早い回復を願っている」

    セバスチャン・ブエミ
    「アンソニー・デビッドソンが、一刻も早く復帰することを願い、これからもさらに頑張る」

  • トヨタ、アンソニー・デビッドソンが大クラッシュでリタイア (ル・マン24時間)

    トヨタ、アンソニー・デビッドソンが大クラッシュでリタイア (ル・マン24時間)

    トヨタ・レーシングにとっての第80回ル・マン24時間レースは、スタートしてから8時間を経過して、様々なドラマに見舞われることとなった。

    TS030 HYBRID#7はニコラス・ラピエールの素晴らしい走りで、スタートから5時間終了の時点では一時、首位に浮上した。しかし、その直後に#8が最高速度330km/hに達するミュルサンヌストレートの終わりのコーナー進入で他車と接触し、コントロールを失ってタイヤバリヤに激しく衝突。

    #8のドライバーであったアンソニー・デビッドソンは自力で脱出。サーキットのメディカルセンターでショックと背中の痛みを訴えているが、歩行も可能で会話もしている。

    アンソニー・デビッドソンは更なる検査のために地元の病院へと向かい、チームメイトのステファン・サラザンとセバスチャン・ブエミも同行した

    このアクシデントにより1時間余りにわたってセーフティカーが導入された後、再スタートが切られると、#7をドライブする中嶋一貴が首位争いを展開したが、周回遅れの車に接触し、タイヤのパンクとボディのダメージを負ってしまった。

    このトラブル修復で3分ほどのタイムロスでコースに戻った#7だったが、オルタネーターを交換するために更なるピットストップ。チームはこの機にリアブレーキも交換した。

    この1時間以上にわたるピット作業の後、アレックス・ブルツがコクピットに収まり43位からピットアウトしたが、更なるトラブルに見舞われることとなった。

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    「モータースポーツは時にジェットコースターのようなものだ。ニコラス・ラピエールが首位に立ち、喜んだかと思えばアンソニー・デビッドソンがアクシデントに見舞われてしまった。彼が無事だったことを聞いて安心したのと同時に、TS030 HYBRIDのモノコックの堅牢さも証明することとなった。さらに、再スタートでは不運な接触を喫してしまい、それがきっかけで再びトラブルに見舞われてしまった。しかし、我々はチェッカーを受けるまで諦めずに戦い続ける」

    #7:(アレックス・ブルツ/ニコラス・ラピエール/中嶋一貴)
    3時間経過時点(ラピエール):2位(50周:トップと52秒281差)
    4時間経過時点(ラピエール):3位(67周:トップと1分19秒629差)
    5時間経過時点(ラピエール):1位(83周)
    6時間経過時点(中嶋一貴):2位(91周:トップと6秒368差/セーフティカー走行)
    7時間経過時点(中嶋一貴):19位(98周:トップと8周差)
    8時間経過時点(ブルツ):46位(98周:トップと25周差)

    ニコラス・ラピエール
    「まず、アンソニー・デビッドソンが無事だったことで安堵した。我々とチームのレースカーを一台失ったことは残念だ。私のスティントはとても上手く行った。最初のスティントではタイヤの振動に見舞われたため2スティントへと短縮し、次に3スティントで追い着こうとした。コースは更にグリップが増し、ハンドリングも良くなって行った。トップを捉え、激しいバトルの末に首位を奪うことができた。素晴らしいペースでル・マン24時間レースのトップを走れたことで、このプロジェクトでチームがやってきたことが正しかったのを証明できたと思う。この後もプッシュを続け、このレースからできる限り多くのことを吸収したい」

    #8:(ステファン・サラザン/アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ)
    3時間経過時点(ブエミ):3位(50周:トップと1分9秒200差)
    4時間経過時点(ブエミ):2位(67周:トップと1分16秒333差)
    5時間経過時点(ブエミ):4位(50周:トップと1周差)
    6時間経過時点(デビッドソン):アクシデントによりリタイア

    セバスチャン・ブエミ
    「我々は順調に走っていた。首位には若干の遅れを取ったものの、それでもペースは悪くなく、予定よりも多い4スティントを走り追い着くことも出来た。TS030のパフォーマンスは満足出来るものであったし、ポテンシャルを明確に示すことが出来た。そして、最も大事なことは、アンソニー・デビッドソンが、大事に至らなかったことだ。残念ながら、このような出来事は、レースでは起こりうることであり、我々の#8はレースを去ることになったが、勝利を目指して戦い続けられると信じている」

  • ル・マン24時間レース、J SPORTSで計12時間ライブ中継

    ル・マン24時間レース、J SPORTSで計12時間ライブ中継

    J SPORTSは「ル・マン24時間レース」をスタートから8時間と、ゴールまでの4時間の計12時間にわたりライブ中継する。

    ル・マン24時間レースは毎年ル・マン市(フランス)のサルト・サーキットで開催され、1923年から始まり今回で80周年となる伝統と栄誉ある耐久レース。以前より日本メーカー・ドライバーも多数参戦し、昨今では2004年に荒 聖治(アウディスポーツジャパン・チームゴウ)、2011年にはアウディ・スポーツ・チームヨーストで日本レース界でも活躍するアンドレ・ロッテラーとブノワ・トレルイエが優勝を飾るなど、日本勢の挑戦と輝かしい活躍が刻まれている。

    今回の話題は、ル・マンが実戦デビューとなるトヨタTS030ハイブリッドでの中嶋一貴の参戦。また、ロッテラーやトレルイエ、マクニッシュを擁し、R18eトロン・クワトロとウルトラの4台体制で臨む大本命のアウディ。そして、童夢はペスカローロとタッグを組みエントリーし、ル・マンウィナーの荒聖治の名前が上がり注目を集めている。“ガレージ56”(次世代車両枠)では、今までに見たことのないデザインで話題のニッサン・デルタウィングが参戦し、本山哲とミハエル・クルムがドライブすることになっている。

    ■ル・マン24時間レース 放送予定 (J SPORTS 2)
    6月16日 (土) 21:30 – 30:00
    FIA 世界耐久選手権 2012 第3戦【スタート】

    6月17日 (日) 18:00 – 23:00
    FIA 世界耐久選手権 2012 第3戦【ゴール】

    またスカパー!のJ SPORTS契約者限定で、「ル・マン24時間レース」のスタートからゴールまでの24時間全てをスカパー!オンデマンドにてLIVE動画配信。J SPORTSのLIVE中継がない部分も含めて、視聴可能。

    ■ スカパー!オンデマンド 基本放送日時
    6/16(土)21:30〜6/17(日)23:00 LIVE配信のみ
    ※6/17(日)6:00〜18:00は、音声は会場音のみ

    ■ スカパー!オンデマインド公式サイト
     J SPORTS ル・マン24特設ページ
    https://vod.skyperfectv.co.jp/feature/lemans

  • シボレー、ル・マン24時間レースをWeb中継

    シボレー、ル・マン24時間レースをWeb中継

    シボレーは、2012年6月16日(土)〜17日(日)にフランスのル・マン市のサルテ・サーキットで開催される第80回ル・マン24時間耐久レースをWeb中継する。

    昨年のディフェンディング・チャンピオンであるシボレーチームは、GTカー・カテゴリーにエントリーしており、「シボレー コルベットC6.R」が2台(カーナンバー:73と74)出場し、それぞれの車両、およびピットに、計3台のカメラが設置され、迫力ある映像を届ける。

    シボレーは、予選でNo.74コルベットC6 ZR1 オリバー・ギャビンが3分55秒910のベストタイムをマークした。

    ■「Chevrolet Speed Nite」配信概要
    - 日時:2012年6月16日(土)22時(レース開始予定)〜17日(日)22時(レース終了まで)
    - アクセス先: http://www.chevrolet.co.jp/racing/lemans/

    ■シボレー コルベットとル・マン24時間レース
    昨年は、24時間の激闘の末、カーナンバー73番「シボレー コルベットC6.R」が、同カテゴリーのフェラーリ、BMW、ポルシェなどの強豪を抑え、見事、GTカー部門で優勝(プロトタイプカーを含む総合では、11位と健闘)。「シボレー コルベットC6.R」は、314ラップ(周)で、2位のフェラーリに2分29秒差を離しての勝利だった。昨年、シボレーは、創業100周年を迎えており、また、2001年のル・マン初勝利から10年目の記念すべき年に7度目の勝利となった。

    関連:アウディ、ル・マン24時間レースをライブストリーミング中継