カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • トヨタ、石浦宏明の代役としてステファン・サラザンを起用

    トヨタ、石浦宏明の代役としてステファン・サラザンを起用

    トヨタ・レーシングは、WEC第3戦ル・マン24時間レース(6月16日〜17日)に出走する2台目のTS030 HYBRID(ゼッケン#8)のドライバーに、背中の違和感を理由に本レースを辞退した石浦宏明の代役としてステファン・サラザンを起用することを発表した。

    ステファン・サラザンは36歳のフランス人ドライバーで、既に決定しているアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミと共に、2台目のTS030 HYBRID(#8)のステアリングを握ることになる。

    トヨタ・レーシングは、今週ポール・リカールでの走行テストの際に、ステファン・サラザンのドライビング評価を実施。彼は期待通り、経験豊富な耐久レースドライバーとして求められる速さと安定感を示し、正式採用となった。

    ステファン・サラザンはル・マン24時間レースで過去3回表彰台に上った実績を持ち、2002年にF1テストドライバーとして起用して以来、10年ぶりにTMG(トヨタ・モータースポーツGmbH:トヨタ・レーシングの運営母体)に戻ってくることになる。

    ステファン・サラザンは、今週、ポール・リカールにおいて、#7ドライバーのアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴と共に、#8ドライバーのアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミのチームメイトとして加わり、TS030 HYBRIDを初めて運転した。

    火曜日から始まった今回のテストでは、性能向上アイテムの評価とセットアップを4日間にわたり実施。3回目のTS030 HYBRID耐久テストとして無事成果をあげて終了した。

    トヨタ・レーシングは、ル・マン24時間レースに備えた6月3日のル・マンテストデーに参加すべく、サルト・サーキットに向かう。

    ステファン・サラザン
    「トヨタ・レーシングでル・マン24時間レースに参戦する機会を得られたことは、本当に嬉しく、また、誇りに思う。TMGの仲間と仕事をした時のことはよく覚えているので、また戻ってこられて喜んでいる。今週はチームとクルマに慣れることに専念したが、強力なサポートもあったし、我々は更に前進したと思う。全く新しい技術は大変勉強になるし、今季得られるものは多いと信じている」

    木下美明 (チーム代表)
    「ステファン・サラザンのようなスキルと経験のあるドライバーをトヨタ・レーシングの一員に迎えることができ、本当にうれしく思う。彼はル・マン24時間レースの知識も豊富で、2位表彰台を含めコースレコードもつくった実力の持ち主であり、我々の期待に応えてくれるものと信じている。チームには、ステファン・サラザンのことを覚えているメンバーも多く、また彼と一緒に働けることを大変楽しみにしている」

    パスカル・バセロン (テクニカル・ディレクター)
    「今回のテストで、我々のル・マン24時間レースを前にしたテストプログラムは終了した。次にTS030 HYBRIDを走らせるのは、来月のル・マン24時間レースの行われるサルト・サーキットそのものということになる。4月に起きたアクシデントで、我々の準備が理想的に進まなかったのは確かだが、それを悔いている場合ではない。我々は目前の課題に最善を尽くしてきた。トヨタ・レーシングにとって初年度となるル・マン24時間レースは、紛れもなく大変な挑戦であるが、これまで積み重ねてきた準備に満足しているし、これから先に待ち受ける課題を克服することも楽しみにしている」

  • 石浦宏明、ル・マン24時間レースへの出場を辞退

    石浦宏明、ル・マン24時間レースへの出場を辞退

    トヨタ・レーシングは、デビュー戦となるWEC第3戦 ル・マン24時間レースへの出場を予定していた石浦宏明が、体調不調により辞退することを発表した。

    石浦宏明は、2台のTS030 HYBRIDの内ゼッケン8のドライバーとして、年初より走行テストに参加してきたが、LMP1レーシングカーの強い横Gにより背中に違和感を覚え、医師のアドバイスも考慮した結果、今年のル・マン24時間レースへの出場を見送り、2013年に向けた準備に専念したい旨をトヨタ・レーシングに申し入れた。

    辞退を受理したトヨタ・レーシングは、現在、石浦宏明に代わるドライバーを検討しており、主催者であるACO(フランス西部自動車クラブ)によりドライバー変更が承認され次第、発表する予定としている。

    石浦宏明
    「ル・マン24時間レースに出場するのが子供の頃からの夢だったので、本当に悔しいが体調を考慮して辞退を決断した。今後はSUPER GTとニュル24時間レースに全力投球するとともに、WECのLMP1クラスでも戦える体づくりに専念し、来年はぜひトヨタ・レーシングからル・マン24時間レースへの参戦を果たしたい」

    木下美明 (トヨタ・レーシング チーム代表)
    「大変残念であるが、難しい状況での石浦の真摯な申し出を尊重したい。彼はSUPER GTとニュル24時間レースでトヨタモータースポーツの一員として活躍してくれることに変わりはなく、また、速さと安定性に加え素晴らしい協調性も兼ね備えたドライバーでもあり、来年はトヨタ・レーシングの一員として活躍してくれることを期待している」

  • 本山哲、Nissanデルタウイングでル・マン24時間に参戦

    本山哲、Nissanデルタウイングでル・マン24時間に参戦

    日産及びニスモは、SUPER GTにニスモから参戦している本山哲を、ル・マン24時間レースに出場する「Nissanデルタウイング」の第3ドライバーとして起用することを発表した。

    過去3度のSUPER GTチャンピオンに輝いた本山哲は、すでに出場が決定しているマリーノ・フランキッティ、ミハエル・クルムともに6月16-17日に行なわれるルマ・ン24時間レースに出場する。本山哲とミハエル・クルムはニスモでコンビを組み、2003年にSUPER GTの前身であるJGTCのチャンピオンに輝いている。

    「Nissanデルタウィング」は、実験的なプロジェクトであり、使用する燃料とタイヤを従来の半分程度にとどめながら、24時間のレースを走りきることで、これまでの耐久レースの様相を一変させることを目指している。

    25日、本山哲はスネッタートン・サーキットにおいて、Nissanデルタウィング」を初めてドライブした。

    本山は、以下のように述べた。

    「今年のルマン24時間レースに、「Nissanデルタウイング」プロジェクトのドライバーとして参加できることに、とてもワクワクしています。このような素晴らしい機会を与えてくれた日産、ニスモ、そしてこのプロジェクトに関わる皆さんに感謝しています。僕にとっては1999年以来のルマンですが、再びサルテサーキットを「Nissanデルタウィング」で走れると思うとすごく楽しみです。今回は「ガレージ 56」というクラスから出場します。これはレースでの賞典には関わりませんが、モータースポーツの将来を見据えた技術を搭載したマシンでの、新たなチャレンジや経験は素晴らしいものだと思います」

    「SUPER GTでチームメイトのクルム、そしてフランキッティと共に24時間をしっかり走りきり、世界中の皆さんに「Nissanデルタウィング」の走りを見てもらえるよう頑張ります。たくさんのご声援をよろしくお願いします」

    本山哲は1996年以来、長年にわたって日産のドライバーを務めており、SUPER GT年間タイトル数、レース勝利数、獲得ポイントにおいて歴代最多となっている。

    ニスモの社長である宮谷正一は、「本山とクルムは、共にSUPER GTで最も成功したドライバーであり、ルマンでも優れたパフォーマンスを見せてくれることでしょう。日産とニスモが開発したエンジンを使用したLMP2(ルマンプロトタイプ2)クラスのマシンの活躍と共に、「Nissanデルタウイング」がみなさんに驚きを与えることを楽しみにしています。」と述べた。

    また、欧州日産の部長であるダレン・コックスは「今回の本山の加入は、このプロジェクトの国際性を象徴しています。プロトタイプはアメリカで製作され、マシンの開発とテストは英国で、タイヤはフランスから調達することになります。そして今回、新たに日本のトップドライバーをむかえることが出来ました。彼の加入を心から歓迎します。」と述べた。

    今後は6月3日に行なわれるルマン公式テストまでの間に、フランス、スペインにおいても開発テストが行われる予定となっている。

  • 日産 デルタウイング、ウェットコンディションで初テスト

    日産 デルタウイング、ウェットコンディションで初テスト

    日産は、ルマン24時間に参戦する「ニッサン-デルタウイング」をイギリスのスネッタートンでテストした。

    ヨーロッパでの初テストなる今回のテストでは、マリノ・フランキッティとミハエル・クルムがデルタウイングのステアリングを握った。

    雨が降り最悪なコンディションだった午前中に走行を行ったマリノ・フランキッティは、初のウェットでの走行がチームに重要なデータを提供し、今後の開発のために明確な方向性を与えたと述べた。

    「今日は、母なる自然が僕たちに恩恵を与えてくれた。ウェットで走れたのは素晴らしいことだった」とマリノ・フランキッティはコメント。

    「現実世界のシチュエーションでウェットタイヤを試すことができた。トラックを濡らす必要はなかったし、しっかりしたウェット、雨だったよ。本当に重要なデータが得られたし、今後の開発のための明確な方向性をミシュランに提供してくれた」

    欧州日産のゼネラルマネージャーを務めるダレン・コックスは「アメリカでのテストは、最初の基礎準備には、安定した予測可能なものだったが、この刺激的なマシンはフランスの田園地方でレースをすることになる」とコメント。

    「今日は、チーム全体が6/16〜17に直面するであろうコンディションを味わえた。ノーフォークの雨はあまり楽しくない場合があったが、レースを終えるために非常に大きなチャレンジに直面することになるプロジェクトとマシンにとっては起こり得る最高の状況だった」

    ニッサン-デルタウイング

    関連:日産、ル・マン参戦マシン「日産デルタウイング」を発表

  • 日産、ル・マン参戦マシン「日産デルタウイング」を発表

    日産、ル・マン参戦マシン「日産デルタウイング」を発表

    日産は、2012年のル・マン24時間耐久レースに全く新しいレースカー「デルタウイング」で特別参戦することを発表した。

    日産デルタウイングは、パワーユニットに「Pure Drive」技術を取り入れた1.6Lターボエンジンを搭載。ASOが先進技術搭載車両向けに設定したクラス外規格「ガレージ56」としてゼッケン0番を付けて出走する。

    現在、ドライバーにはマリノ・フランキッティとミハエル・クルムが決定している。

    NISSAN DELTAWING

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  • セバスチャン・ブエミ Q&A:トヨタでのル・マン参戦

    セバスチャン・ブエミ Q&A:トヨタでのル・マン参戦

    セバスチャン・ブエミが、トヨタ・レーシングでル・マン24時間レースに参戦する心境を語った。

    トヨタとは以前になにか関わりはありましたか?
    僕の祖父は40年以上前からトヨタのディーラーを経営しているので、子供の頃はいつもトヨタで旅行としていた。実際、僕が5歳でカートを始めたときの最初ワークッショップやピットガレージは祖父のトヨタディラーだったので、トヨタ・レーシングのドライバーとして一周して戻ってきたことになるね!

    子供の頃からトヨタブランドのことは本当によく知っていた。基本的にトヨタというブランドと共に育ってきた。何台かトヨタを運転しているけど、16歳での初めてクルマはダイハツだった。いずれによせトヨタファミリーの一員だけど。小さな45kphのクルマだったので、状況はちょっと違うけどね!

    レースはあなたの血と言っても間違いないですか?
    僕の祖父はレーシングドライバーだったし、多くのヒルクライムレースをしていた。彼はスイスやヨーロッパ周辺でかなり成功を収めていた。同じイベントに参戦していたジョー・シフェール、フランソワ・セベールといったドライバーとレースをすることもあった。もちろん、きとんとしたサーキットでレースをするにはかなり多くの資金がかかるので簡単ではなかったけど、それでも彼はニュルブルクリンク1000kmで走ったし、1960年代にル・マンで2度レースをした。1960年代後半に事故に遭ったあと、トヨタのディラーを初めて本当に順調に経営している。スイスではなかなか大きなガレージだよ。

    ル・マンでレースをすることで祖父の志を継いでいますか?
    大昔のことだけど、50年後に僕がそれをするのを見せられて嬉しいよ。家風を維持しているね! 彼は写真を見せてくれて、当時のことについてたくさん話をしたので、彼がしていたことはだいたいわかっている。当時は多くの写真を撮るのは難しかったので、彼の時代のル・マンの完全なインプレッションを得るのは簡単ではないけど、たくさん話をしているし、かなり理解できている。僕がトヨタ・レーシングでル・マンでレースをすると彼に話したとき、彼は本当に喜んでくれたし、誇りに思ってくれた。本当に楽しみにしてくれているし、彼の日記にはすでに日程が書かれているよ!

    ル・マンについての印象は?
    とても大きなレースだし、巨大なイベントだ。あそこでは本当にその雰囲気を感じることができる。おそらくモータースポーツで最大のイベントだと思うし、インディ500に似ているかもしれない。でも、ル・マンはそれほど近くはない。テレビで多くのルマン・レースを見ていたので、自分が行くのを楽しみにしている。

    トヨタドライバーになることはどのような気分ですか?
    もちろん、本当に誇りに思っている。F1時代からTMGの人々は知っているし、彼らと少し話をして、その組織にすでには感銘を受けていた。すでにTMGに行ったことがあるけど、これまで見たなかで最高のモータースポーツ施設だ。本当に速いマシンを造るためのあらゆるツールが揃っている。輝かしい未来があると確信しているので、チームの一員になれたことを嬉しく思っている。良いレースをたくさんできることを願っている。

    ハイブリッドでレースをすることについてはいかがですか?
    過去にハイブリッドカーを運転したことがある。初代と2台目のプリウスを運t年していた。でも、TOYOTA TS030 HYBRIDは別物だ。マシンがエレクトリック・モードでガレーシを離れるのを見たけど、原則的には市販車と少し似ている。ただ、もっと過激だけどね! 印象的だし、エンジンサウンドがないのはかなり驚きだ。ハイブリッド・レーシングは未来だと思うし、トヨタがその方向でとてもプッシュしているのは本当に素晴らしいことだ。

    チームメイトのことはどれくらい知っていますか?
    ニコラスと一貴とはGP2でレースをしていたし、一貴とはF1でも戦っていた。アレックスとは数年前にすでに合っている。F1では誰でも知っているしね。彼は本当にいい人だ。彼ら全員が素晴らしい人間だし、とてもひたむきなので、一勝に働くのは本当に楽しい。耐久レースの本当に面白い面は僕たちが本当にチームメイトだということだ。一緒にマシンと関係を築いていかければならない。全員が同じ方向を向いているし、他のモータースポーツにはないことだ。感覚は異なるけど、楽しむことができると確信している。

    トヨタ・レーシングの役割とレッドブル・レーシングのサードドライバーの立場をどのように両立させるのですか?
    新しい何かを発見したかったし、F1の経験は間違いなく大きな助けになると思う。カレンダーは重なっていないし、レースをしたかったのでかなり好都合だ。サードドライバーはレースをしないからね。ここではかなり多くのレースをする。特に24時間レースをすることを考えれば、それは多くのグランプリに相当するしね! レースを続けられることを本当に嬉しく思っている。LMP1カーは本当に速いし、プロフェッショナルな環境なので、僕にとって間違いなくとてもポジティブな経験になるだろう。この新しいテクノロジーの一員になることも興味深いし、楽しみにしているよ!

  • トヨタ、TS030 HYBRIDでの初の耐久走行テストを終了

    トヨタ、TS030 HYBRIDでの初の耐久走行テストを終了

    トヨタ・レーシングは、2月15日(水)から17日(金)にかけてフランスのポール・リカール・サーキットにおいて実施していた、初の長距離耐久走行テストを終了した。

    今季のFIA世界耐久選手権およびル・マン24時間レースに参戦するTS030 HYBRIDにとって2度目のフルテスト、ロールアウトを含めると3度目となる今回のテストでは、30時間に及ぶ耐久走行も行われた。

    長距離耐久走行は16日(木)の午後から開始され、様々な性能評価と開発が遂行された。

    先日ル・マン24時間レースにおける2台目のTS030 HYBRID(カーナンバー8号車)のドライバーとして発表されたセバスチャン・ブエミは、トヨタ・レーシングのドライバーとして初のテストにチームメイトとなる石浦宏明と共に参加。カーナンバー7号車のドライバーであるアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名もこのテストで走行をこなした。

    今回のテストで、トヨタ・レーシングは多くの周回走破という、長時間の耐久レースに挑むための第一目標を達成した。

    トヨタ・レーシングは現在、5月5日(土)にデビュー戦の決勝レースを迎えるFIA世界耐久選手権第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースへ向けたアップデート・パッケージの準備に専念しており、次のテストは4月中に予定されている。

    パスカル・バセロン (テクニカルディレクター)
    「有意義なテストとなり、パフォーマンスや信頼性、チーム体制において大きな進歩を遂げた。耐久テストは、チーム全員にとってのチャレンジになると予想されていたが、大きなトラブルもなく、興味深い経験となった。レースカーにとってもスタッフにとっても厳しい挑戦だったが、関係者全員のプロジェクトに対する情熱と、強固な意志は最後まで途切れることはなかった。今回のテストで得られた結果と、デビューレースへ向けた準備が進んだことに満足している」

    村田久武 (ハイブリッドプロジェクトリーダー)
    「THS-R(TOYOTA HYBRID System – RACING)を使用してこれだけ長いテストセッションをこなしたのは初めてだった。トラブルなしで終わるとは思っていなかったし、実際いくつかの問題は発生した。しかし、それは重大なものではなかった。THS-Rシステムの動作について、長時間の走行を経て全てのドライバーからの詳細なフィードバックと、多くの情報を得ることができた。我々は得られたデータにより既にシステムの改良を行っており、次のテストまでに克服すべき新たな問題も発見できた。今回のテストにおける最初の目標は達成でき、喜んでいる」

    アレックス・ブルツ
    「今回のテストは興味深いもので、貴重な経験を重ねることができた。開発の面では、ハイブリッドシステムを含めた、全てのコンポーネント間の連携について最適化を続けており、その結果TS030 HYBRIDは更なる進化を遂げている。耐久テストにおいてはいくつかの問題も発生したが、それこそがテストを行う理由だ。トヨタ・レーシングのチーム・スピリットは強固であり、共に開発を進めていく喜びを感じている。我々は日々お互いに理解を深めている。今回のテストを総括すると、喜ばしい結果と言える」

    石浦宏明
    「TS030 HYBRIDでの初の耐久テスト走行は本当にエキサイティングだった。今回のポール・リカール・サーキットのレイアウトを走るのは初めてであり、しかもナイトランだったので、最初はどこを走るのかを探ることから始めなくてはならなかった。SUPER GTでは夜間走行の経験はあまり無いので、今回のテストでは多くの経験ができ、私にとって非常に有意義なものになった。多くの周回をこなすことができて良かったし、2度目となったチームとの作業もエンジョイできた」

    中嶋一貴
    「全体的に見て今回のテストは上手く行った。私にとって初めての耐久走行であり、レースのコンディションにより近い状況でのテストをすることができた。非常に寒いコンディションだったが、車両もタイヤも問題なかった。多くのスティントをこなし、非常に忙しかったが、長い距離を走破できた。ここまでは問題なく、TS030 HYBRIDのポテンシャルの高さも示せていると思うが、細かいところなどまだまだ開発が必要なところはある。とはいえ我々は正しい方向に進んでおり、順調だ」

    ニコラス・ラピエール
    「いくつかの開発作業をこなし、耐久テストを行った。TS030 HYBRIDによる初めての長距離走行シミュレーションにおいて、私の印象は非常に良い。ル・マン24時間レースの夜間走行時に直面する可能性がある、路面温度が低い状況など、様々なコンディションでTS030 HYBRIDがどのような挙動を示すか確認することができた。なかなか一筋縄ではいかないポール・リカールにおけるそのようなコンディションでもTS030 HYBRIDの感触は非常に良かった。パッケージについてもいくつかの問題を克服し、細かな修正を行うなど、進化が進んでいる」

    セバスチャン・ブエミ
    「耐久レースの環境で新たな発見ができるのは嬉しい。TMG(ドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツ有限会社:チーム本拠地)でドライビング・シミュレータは体験しており、ある程度想像はしていたが、実際に乗ってみると別物だ。技術的観点から見るとTS030 HYBRIDは非常に興味深く、まだいくつかの領域で改良の余地はあるが、今のようなテストの段階では当然のことだ。何度かのロングスティントをこなし、ナイトランや燃料消費の管理など、耐久レースの走り方について学び、自分のドライビングスタイルを合わせていった。これらの全てが速くなるために重要なトレーニングだということはわかっている」

  • セバスチャン・ブエミ、トヨタからル・マン24時間レースに参戦

    セバスチャン・ブエミ、トヨタからル・マン24時間レースに参戦

    トヨタは、ル・マン24時間レースに参戦する2台目のドライバーにセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン、そして石浦宏明を起用することを発表した。

    2012年のFIA世界耐久選手権(WEC)にTOYOTA TS030 HYBRIDでシリーズエントリーするトヨタは、シリーズ第3戦ル・マン24時間レースには2台体制で参戦し、カーナンバー7の1台目のレースドライバーにはアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールと中嶋一貴の3名で参戦することを発表していた。

    アンソニー・デビッドソンはル・マン24時間レースでは昨年の4位入賞を含む参戦経験を持ち、セブリング12時間レース及びスパ・フランコルシャン6時間レースでも勝利を飾っている。その貴重な経験をル・マン24時間レース参戦へ向けてチームにもたらすことが期待される。

    石浦宏明は日本のSUPER GTシリーズで活躍する、有望なドライバーの一人。石浦は昨年ニュルブルクリンク24時間レースに参加し、ヨーロッパでの耐久レースも経験している。

    セバスチャン・ブエミは主にフォーミュラカーで経験を積んできている若手ドライバー。現在もF1のレッドブル・レーシングでサードドライバーの任についているが、TS030 HYBRIDで耐久レースにデビューすることとなる。

    来る5月5日(土)に開催されるFIA-WEC第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースには、チームのレギュラードライバーであるアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールと中嶋一貴の3名がTS030 HYBRIDで出場する。また、アンドレア・カルダレッリがチームのジュニア・ドライバーに決定している。

    木下美明
    「チーム2台目のTS030 HYBRIDは、エキサイティングなドライバーラインナップとなった。アンソニー・デビッドソン、石浦宏明、セバスチャン・ブエミの3名は才能と知性を併せ持ち、既にモータースポーツの世界で好結果を重ねてきている。彼らがトヨタ・レーシングに大きく貢献してくれることを確信している。我々は、ドライバーを速さや安定性だけでなく、チームの一員としての能力も考慮して選んだ。この3名は我々のプロジェクトに好適なドライバーであり、彼らをチームに迎えられて本当に嬉しい。レギュラードライバーであるアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴の3名と共に、トヨタ・レーシングがル・マン24時間レースで活躍できる強いチームにしてくれるメンバーだと信じている」

    アンソニー・デビッドソン
    「トヨタ・レーシングの一員となって、今年のル・マン24時間レースに再び参戦することになり、本当に嬉しい。ル・マン24時間レースを戦うことは常に大変エキサイティングなことだが、トヨタ・レーシングのようなチームに加わって、ハイブリッド・レーシングカーで出場するということで更に特別な思いだ。TS030 HYBRIDとその技術についてはこれまで色々なことを耳にしてきたが、私のキャリアで初めてとなるハイブリッドカーを実際にドライブするのを楽しみにしている。今年はチームにとって学習の年だということはわかっているが、トヨタ・レーシングは高いポテンシャルを秘めており、今年のル・マン24時間レースでもそれを示せればと思っている」

    石浦宏明
    「私のレース人生における目標の一つである、ル・マン24時間レースに挑戦できるというのは非常に大きなチャンスだ。私はここ数年間、耐久レースで多くの経験を積んできており、このカテゴリーでの戦い方は得意としているが、ル・マン24時間レースのスケールやスピードはさらに上のレベルだろう。TS030 HYBRIDについてはロールアウトの際に既に体験済みであり、事実、一番最初にドライブしたのは私だ。外見からの好印象だけでなく、可能性の高さも感じられ、開発に貢献できるのを待ち望んでいる。何よりも、ル・マン24時間レースに参加できることが楽しみで仕方なく、待ちきれない」

    セバスチャン・ブエミ
    「トヨタ・レーシングのドライバーとして、モータースポーツにおける世界最大のイベントの一つであるル・マン24時間レースに参戦できることを誇らしく思う。特に、トヨタのドライバーとしてル・マンに参加するというのは私にとって特別なことだ。40年以上前から私の祖父はトヨタのディーラーを経営しており、私は基本的にトヨタというブランドと共に育ってきた。また、将来を見据えた先進技術に注力しているトヨタのハイブリッドカーをドライブ出来るということにも興奮している。私はこれまでに初代と第2世代のプリウスでハイブリッドカーを運転したことがあるが、TS030 HYBRIDは更に進化しており、レースを戦うのを心待ちにしている。LMP1車両はハイレベルなレーシングカーだし、プロフェッショナルな環境でのレースは私にとって非常に有意義な経験となるだろう」

  • トヨタ、FIA世界耐久選手権へのシリーズエントリーを決定

    トヨタ、FIA世界耐久選手権へのシリーズエントリーを決定

    トヨタは、先日発表したTOYOTA Racingによる2012シーズンの参戦計画を拡大し、2012年のFIA世界耐久選手権(WEC)にTOYOTA TS030 HYBRIDでシリーズエントリーすることを発表。またル・マン24時間に2台体制で参戦することを明らかにした。

    トヨタは、FIA世界耐久選手権参戦初年度の計画として、開発熟成のためシリーズ選手権ポイント獲得に必須であった全戦出場義務に満たないシリーズ数戦へのスポットエントリーを予定していたが、FIA世界耐久選手権シリーズの出場要件が急遽変更になったため、シリーズエントリーを決定した。

    TOYOTA TS030 HYBRIDは、5月5日(土)に決勝レースが行われるシリーズ第2戦のスパ・フランコルシャン6時間レースにデビュー戦として出場する。

    また6月16日(土)と17日(日)の両日、決勝レースが行われるシリーズ第3戦ル・マン24時間レースには2台体制で参戦することを発表。レギュラーレースドライバーとしてはアレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエールと中嶋一貴の3名が決定しているが、2台目のドライバーについては近日中に発表予定としている。なお、その他のFIA世界耐久選手権シリーズへの出場体制は、今後決定しだい発表される。

    木下美明 (チーム代表)
    「選手権を取り巻く状況はここ半月ほどで大きく変化した。TOYOTA Racingは耐久レース復帰初年度ということもあり、今シーズンは限定的な参戦にとどめるつもりであった。しかし、FIA世界耐久選手権シリーズの継続と将来のためにも、FIA及びACO(フランス西部自動車クラブ:ル・マン24時間レース主催)と協力していくことが重要だと判断した。我々はシリーズで予定される8戦全戦への出場は叶わないが、FIA世界耐久選手権を戦い抜くために、最大限の努力を惜しまない。2台のTOYOTA TS030 HYBRIDと共に臨むル・マン24時間レースを含め、エキサイティングなシーズンを戦えることを楽しみにしている」

  • ニック・ハイドフェルド、ル・マン参戦が決定

    ニック・ハイドフェルド、ル・マン参戦が決定

    ニック・ハイドフェルドが、レベリオン・レーシングからFIA世界耐久選手権の3戦に参戦することが決定した。

    2012年から世界耐久選手権に参戦するレベリオン・レーシングは1日(水)、ニック・ハイドフェルドと契約を発表。ハイドフェルドが、開幕戦セブリング12時間、第2戦スパ・フランコルシャン6時間、そしてル・マン24時間に参戦することを明らかにした。

    スイスの時計メーカーであるレベリオンがサポートするレベリオン・レーシングは、2代のロータ・トヨタでの参戦を表明しており、すでにしてニール・ジャニ、ニコラス・プロスト、アンドレア・ベリッチ、ハロルド・プリマとの契約を発表していた。

    今回、新たにジェローム・ブリークモレンとニック・ハイドフェルドとの契約を発表し、6人のドライバーラインナップが揃った。

    ニック・ハイフェルドは、F1で183戦に出場。2011年にロバート・クビサの代役としてロータス・ルノーGPからF1参戦したが、シーズン途中にブルーノ・セナと交代になり、F1での将来が疑問視されていた。

    ニック・ハイドフェルドは、1990年にメルセデス・ベンツでル・マンに参戦している。

    ニック・ハイフェルド
    「新たな挑戦をとても楽しみにしている。特にセブリングは自分にとって初めてのサーキットだからね。1999年にル・マンに参戦して以来、ずっと耐久レースに戻ってみたいと思っていた。レベリオン・レーシングに加入できたことを嬉しく思っているし、すでに実績のあるチームで役に立てるはずだ」

    バート・ヘイデン (レベリング・レーシング チーム代表)
    「ル・マンやセブリングのような長距離レースに向けて、我々には多くのドライバーの候補がいた。ニック・ハイドフェルドがチームに加入することになり、彼の活躍を楽しみにしている。彼は“クィック”で経験も豊富だ。チームは、ニックを歓迎しており、今からWEC開幕戦セブリングを楽しみにしている」