カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • アウディ、ル・マン24時間レース最速記録を樹立も不運に見舞われる

    アウディ、ル・マン24時間レース最速記録を樹立も不運に見舞われる

    アウディ、ル・マン24時間レース14回目の優勝は逃したものの3位、4位、7位。表彰台獲得連続記録を更新した。

    アウディは、今年も素晴らしいレースを展開した。出場した全マシンが完走し、そのうち1台は表彰台を獲得。表彰台を獲得したのは、昨年の優勝トリオ、アンドレ・ロッテラー(ドイツ) / マルセル・ファスラー(スイス) / ブノワ・トレルイエ(フランス)組。

    彼らは2台のポルシェに続き3位を獲得。また、ロッテラーが3m17.475sというコースレコードも記録した。

    AUDI AG取締役会会長Prof. ルパート・シュタートラーはチェッカーフラッグが振られると真っ先にポルシェピットを訪れ、彼らの優勝を称え「今回のレースは、モータースポーツの最高峰と賞すべきものでした。会場に押し寄せた観客は、アウディとポルシェという同じグループのブランドでありながら、お互いに手を緩めることなくスリリングなバトルが繰り返され、非常に素晴らしい耐久レースを堪能されたことと思います。ル・マンで優勝することが、どれほど難しいかを知り尽くしている我々は、ポルシェの優勝を称えることに何の躊躇もありません」とコメントした。

    アウディスポーツ チームヨーストのガレージでレースを見守ったAUDI AG技術開発担当取締役のProf. Dr. ウルリッヒ・ハッケンベルクは「まったく異なるコンセプトで産み出されたアウディとポルシェのハイブリッド レーシングカーが、レース全体を通じて互角の闘いを繰り広げたことに、非常に大きな驚きと感動を得ました。両ブランドが採用したコンセプトは、いずれもトヨタのマシンを凌駕する速さを示した。これこそが我々がWECやル・マンで明らかにしたいものなのです」と述べた。

    トップが激しく入れ替わる展開が続き、アウディとポルシェの2者によって争われた第83回ル・マンの勝利者は日曜日の朝になり、ようやく雌雄が決せられた。

    3台のAudi R18 e-tron quattroは、いずれも卓越した速さを見せていたが、数々の不運に見舞われた。レース序盤のパンクにも関わらず、激しい優勝争いを繰り広げていたアンドレ・ロッテラー / マルセル・ファスラー / ブノワ・トレルイエ組は、日曜日の午前7時前にエンジンフードが大きく外れるトラブルに見舞われ、ダメージを負ってしまった。ピットにおける修復作業はわずか6分56秒で終わったが、これにより失われた2ラップを取り戻すことは叶わなかった。

    ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル) / ロイック・デュバル(フランス) / オリバー・・ジャービス(イギリス)組も、滅多に起きないアクシデントに遭遇した。レース開始からおよそ3時間が経過し、インディアナポリスに差し掛かったロイック デュバルが複数の遅いマシンをパスしている際に、GTEクラスのマシンに追突され、それが原因でガードレールに激しく衝突。彼らのAudi R18 e-tron quattroは、わずか4分ほどの修復でレースに復帰、最終的に4位でゴールした。

    幾度もトップに立ち、それ以外の時もトップと僅差を維持して走り続けていたフィリップ・アルバカーキー(ポルトガル) / マルコ・ボナノミ(イタリア) / レネ・ラスト(ドイツ)トリオが駆るAudi R18 e-tron quattroは、優勝候補の最右翼と目されていたが、日曜日の朝にハイブリッドシステムの不具合に見舞われ、3番手となった。その後、レース終了わずか3時間前に、同じ不具合に起因する左フロントのドライブシャフトの交換を余儀なくされる。この作業に17分を要したため、彼らは総合7位となった。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「Audi R18 e-tron quattroは、3台とも優勝を獲得するに充分な速さを持っていたことは紛れもない事実です。しかし、不幸にもそれぞれのマシンに深刻な事態が発生してしまいました。ポルシェの様な強力なライバルを相手に闘っている時は、予定外のピットインによる遅れを取り戻すことは非常に困難です。確かに望んだ結果を得られなかったことは残念ですが、スポーツの世界では負けることもあります。今回は我々の実力を存分に発揮することは叶いませんでした。レースウイークだけでなく、それまでの数ヶ月間に渡ってハードワークをこなしてくれた全てのスタッフにとても感謝しています」とコメント。

    FIA世界耐久選手権(WEC)の年間ポイントでは、依然としてアンドレ・ロッテラー / マルセル・ファスラー / ブノワ・トレルイエ組がドライバーズ ランキングのトップを維持している。ル・マンでの雪辱を果たす機会は、8月30日にニュルブルクリンク(ドイツ)で開催されるWEC第4戦となる。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ、ル・マン優勝は「キャリア最大の偉業」

    ニコ・ヒュルケンベルグ、ル・マン優勝は「キャリア最大の偉業」

    F1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグは、ル・マン24時間レースでの優勝は自身のキャリアで最大の偉業だと考えている。

    ニコ・ヒュルケンベルグ、アール・バンバー、ニック・タンディが駆ったポルシェ 919ハイブリッド 19豪奢は、2015年のル・マン24時間レースをコントロール。同じポルシェやアウディを引き離し、ポルシェに1998年以来となるル・マン24時間レース制覇をもたらした。

    2009年にGP2でタイトルを獲得し、2010年にF1でポールポジションを獲得しているニコ・ヒュルケンベルグは、ル・マン初挑戦は夢のようだったと語った。

    「今日は僕のキャリアで最大の偉業だ」とニコ・・ヒュルケンベルグはコメント。

    「優勝した直後なので、まだ飲み込むのは難しいけど、今後数日で実感がわいてくると思う」

    「F1環境から来て、ル・マンのようなレースができるのは驚くべき経験だ」

    「自分が成し遂げたことに本当に満足しているし、今、伝説となった二人と一緒に勝つことができたのはさらにハッピーだ」

    ニコ・ヒュルケンベルグは、彼のクルマの勝利の鍵となったのは、ポルシェと19号車のドライバーの両方がミスを犯さなかったことだと考えている。

    「僕たちにクルマにとって完璧なレースだった」とニコ・ヒュルケンベルグはコメント。

    「僕たちには素晴らしいペースがあったし、ミスもなく、素晴らしい流れとリズムがあった」

    「過去数ヶ月、寝る間も惜しんで頑張ってくれた全員にありがたおうと言いたい。今日はそれに対する見返りであり、ご褒美だ」

  • トヨタ、健闘虚しく雪辱を果たせず / ル・マン24時間レース

    トヨタ、健闘虚しく雪辱を果たせず / ル・マン24時間レース

    トヨタの2台のTS040 HYBRIDは、第83回ル・マン24時間レースを6位と8位で終え、過酷なレースを戦い抜く信頼性を証明すると共に、優れた高速性能を披露した。

    6位に入ったのはアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの#2号車。アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の#1号車は8位だった。

    トヨタ自動車は「この厳しい24時間レースを勝ち抜いた1位、2位のポルシェ、3位のアウディに賞賛の拍手を送りたいと思います」とコメント。

    ル・マン24時間レースでの勝利を渇望していたトヨタは、この成績には不満を覚えているが、来年のル・マン24時間レース制覇に向けて、TS040 HYBRIDの全領域における改良を約束している。

    レースにおける2台のTS040 HYBRIDはコンスタントな走りが出来る性能を証明したが、ライバルのペースには届かなかった。2014年に比べ、1周のラップタイムが大きく向上した今年のレースでは、レースモードでのラップタイムを1秒短縮しただけでは戦いには不十分で、上位争いに加わることは出来なかった。

    レースが5時間目に入った頃、アンソニー・デビッドソンの操る#1号車が遭遇したアクシデントが、トヨタ唯一の躓きでした。GTカーと接触してフロントカウルを壊し、その後ハンドリングに問題が生じた。その結果、#1号車はガードレールに接触し、左後輪のサスペンションにダメージを負った。緊急ピットインで13分かけて前後のボディカウルと壊れたサスペンションを交換、5周遅れでレースに復帰した。

    このアクシデント以外では大きな問題は生じなかったが、先頭集団に追いつけなかったことが一番大きなフラストレーションになった。加えて、20時間に渡るドライコンディションでのレースは、奇を衒った作戦を許さず、コンスタントで高い信頼性、そしてミスのないピット作業が求められた。24時間の休みない戦いは、ピットクルーに大きな肉体的負担をかけたが、彼らはそれを見事に克服した。

    レースが21時間を過ぎた頃、サルト・サーキットは小雨に濡れたが、レース展開に影響を及ぼすほどのものではなかった。この時点では2台のTS040 HYBRIDは7位、8位を走行していましたが、終盤の#9アウディの後退で、#2号車が6位に上がることが出来た。チェッカーフラッグを受けたドライバーは、#2号車がブルツ、#1号車がブエミだった。成績は不満の残るものでしたが、2台共に以前のル・マンでトヨタ車が走破した距離を超えている。

    佐藤俊男 チーム代表
    最初に、素晴らしい戦闘力で見事に目標達成を果たしたポルシェを祝福したいと思います。結局、我々のTS040 HYBRIDは、今年のル・マンで表彰台を勝ち取るだけの十分な速さを示せませんでした。懸命に、予選でのライバルとのギャップを埋めて来ましたが、まだ互角に戦うまでに至らなかったのが残念です。この結果に満足することは到底出来ませんが、チームが一丸となったプロとしての働きぶりと献身的な頑張りには非常に感謝しています。厳しい道のりでしたが、我々は決して諦めませんでした。レース序盤の#1号車の接触はさておき、大きなミスも無く、TS040 HYBRIDも良く走ってくれました。さらに強くなったトヨタとして、2016年のル・マンに戻ってこられるよう、これから準備を始めます。

    TS040 HYBRID #1号車
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    17時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 8位 267周
    18時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 8位 283周
    19時間経過時点(アンソニー・デビッドソン): 8位 300周
    20時間経過時点(アンソニー・デビッドソン): 8位 316周
    21時間経過時点(中嶋一貴): 8位 333周
    22時間経過時点(中嶋一貴): 8位 353周
    23時間経過時点(セバスチャン・ブエミ): 8位 368周
    最終結果 8位(首位と9周差)、386周、ピットストップ29回、最速ラップ3分20秒896
    グリッド:8番手

    アンソニー・デビッドソン
    今年のル・マンで表彰台に登れなかったのは非常に残念です。とても強力なライバルに直面し、これまで以上に厳しい戦いになるだろうことは分かっていました。しかし、ライバルは想像以上に強力でした。我々は一丸となって強さを取り戻さなくてはなりません。今年のことは忘れて、我々はもう来年のル・マンについて考えています。

    セバスチャン・ブエミ
    レース全体の内容と結果には本当に失望しています。我々には高い信頼性があり、技術的な問題は起こりませんでした。ピットクルーも、アクシデントの後に迅速にコースに戻してくれるなど、素晴らしい仕事をしてくれました。最終的に、我々の結果は私たちのペースに値するものだったと思います。勝利に値するレースを戦ったポルシェを祝福します。

    中嶋一貴
    TOYOTA GAZOO Racingにとって厳しいレースでした。容易いル・マンなど想像さえ出来ませんが、今日のポルシェを見ていると簡単だと勘違いさえするかもしれません。しかし、実際は非常に難しいレースです。我々の#1号車はセットアップが決まっており、我々なりに満足のいくレースが出来たと思います。ただ、スピードは足りませんでした。しかし、チームの結束力とやる気は非常に強く、レース終了までまったく手を抜くことなく戦いました。この気持ちは重要です。厳しかった今年のル・マンですが、来年に向けての再出発のスタート地点です。もう、やるしかありません。

    TS040 HYBRID #2号車
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    17時間経過時点(アレックス・ブルツ): 7位 269周
    18時間経過時点(アレックス・ブルツ): 7位 285周
    19時間経過時点(ステファン・サラザン): 7位 302周
    20時間経過時点(ステファン・サラザン): 7位 318周
    21時間経過時点(マイク・コンウェイ): 7位 335周
    22時間経過時点(マイク・コンウェイ): 6位 351周
    23時間経過時点(マイク・コンウェイ): 6位 370周
    最終結果 6位(首位と8周差)、387周、ピットストップ30回、最速ラップ3分22秒633
    グリッド:7番手

    アレックス・ブルツ
    我々がレース中にピットへ入ったのは燃料補給とタイヤ交換だけで、他にはまったく問題はありませんでした。しかし、優勝車から6周も遅れているのですから、性能は明らかに劣っていたということです。何をどう改良して行けば良いかは明確に分かっており、来年のル・マンまでには丸まる1年あります。レースの流れに関しては残念としか言いようがありませんが、我々は#2号車に関して出来ることに集中して仕事をし、その点に関しては完璧だったと思います。

    ステファン・サラザン
    我々チームの全員にとって、非常に難しいレースでした。何とかなるようなペースではありませんでした。我々はTS040 HYBRIDの強さを見せることが出来ました。2台とも何の問題もなく、チームクルーも本当に良く頑張ってくれたことが、次につながるポイントだと思います。ポルシェやアウディに対しては、彼らの素晴らしい働きと我々が来年トップを狙う際の大変なモチベーションを与えてくれたと思っています。

    マイク・コンウェイ
    今回は私にとって、トヨタと共にLMP1でのル・マン24時間レースを戦う初めての機会で、多くのことを学びました。我々はとにかくミスをせず、着実に走り続けました。本当に自分たちとの戦いでした。プッシュし続け、最後には追い上げて来た3台目のアウディとのバトルとなりました。充分なギャップを保つためにハードプッシュを続けなくてはならず、エキサイティングなレースでした。同じ時、中嶋は私の前方を走っており、ラップタイムで不思議なバトルをすることになりました。ポルシェの成し遂げた偉業を祝福します。

  • ル・マン24時間レース 結果:ポルシェが1998年以来の優勝

    ル・マン24時間レース 結果:ポルシェが1998年以来の優勝

    2015年 ル・マン24時間レースの決勝レースが行われ、ポルシェの19号車(ニコ・ヒュルケンベルグ/アール・バンバー/ニック・タンディ)が優勝。ポルシェが、1998年以来となるル・マン24時間レースを制覇した。

    レースは、終盤までポルシェ対アウディのドイツ勢の激しい戦いとなったが、最終的には信頼性が明暗を分けた。アウディ勢がピットでの作業を強いられたのに対し、トラブルフリーでレースを戦ったポルシェの19号車が見事に優勝。

    優勝ドライバーを務めたのは、フォース・インディアでF1を戦うニコ・ヒュルケンベルグだった。

    2位にもポルシェの17号車(ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー)が続き、ポルシェが1-2フィニッシュを達成。3位にはアウディの7号車(アンドレ・ロッテラー / マルセル・ファスラー / ブノワ・トレルイエ)が続いた。

    トヨタは、2号車((アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ)が6位、1号車(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴)が8位という結果だった。

    今年、ル・マン24時間レースに復帰した日産は、22号車(ミハエル・クルム/ハリー・ティンクネル/アレックス・バンコム)が40位、23号車(マックス・チルトン/ヤン・マーデンボロー/オリヴィエ・プラ)、21号車(松田次生/ルーカス・オルドネス/マーク・シュルツイスキー)はリタイアに終わった。

  • ル・マン24時間レース 2015:ライブ配信サイト

    ル・マン24時間レース 2015:ライブ配信サイト

    ル・マン24時間レースが、6月13日(土)の日本時間22時にスタートを迎える。今年も様々なサイトでインターネットによるライブ配信が行われる。

    フランスの動画配信サイト『Dailymotion』は、毎年ル・マン24時間レースを主催するフランス西部自動車クラブと協力して、現地の映像を世界に向けて無料で配信している。

    日産は、USTREAMとニコニコ生放送の公式チャンネルでレース中のライブ映像をストリーミング中継する予定。ポルシェも公式サイトでライブストリーミングを行う。アウディ・モータースポーツのサイトではマシンのオンボード映像が配信される。

    ■Dailymotion
    Le Mans TV

    ■日産
    ・USTREAM
    ・ニコニコ生放送
    ※6/13(土)21:00〜6/14(日)22:30頃(日本時間)

    ■アウディ・モータースポーツ
    audi-motorsport.com

    ■ポルシェ
    24 Hours of Le Mans LIVE

  • アウディ、ル・マン24時間レース決勝に向けた万全の準備を終える

    アウディ、ル・マン24時間レース決勝に向けた万全の準備を終える

    非常に多忙な木曜日を乗り切り、アウディスポーツ チームヨーストは、2015年のモータースポーツシーズン最大の山場となる、ル・マン24時間レース(日本時間6月13日22時スタート)に向け、万全の準備を整えた。

    アウディスポーツ チームヨーストのメカニック達は、水曜日に行われた予選1日目が終了すると、3台のAudi R18 e-tron quattroすべてに全面的な改修を加え、レース仕様のセッティングに変更した。

    過酷な作業ではあったものの、3台のマシンは19:00から行われた2回目のセッションまでに、すべての作業を終了した。

    アウディスポーツLMPプロジェクトリーダーのクリス・レインケは「このやり方は、我々にとっては何年も前から採用し、これまでに優れた実績を残している手法なのですが、熟練したテクニックや高度に組み上げられた作業手順など、まさに”アウディトップサービス”と呼べる卓越したメカニック達だからこそ実現出来るものです。彼らには、とても感謝しています」とコメント。

    アウディスポーツ チームヨーストは、木曜日に設けられた予選セッションで、3台すべてのAudi R18 e-tron quattroの決勝に向けたセットアップ、特にタイヤの最終仕様判断を行った。本日も何度かの走行中断に見舞われたにも関わらず、マシンの状態はこれまで以上に良好になった。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「本日も、決勝レースへの準備を進めていました。その結果、3台のマシンはすべて、ドライバー達が快適にレースを闘える状況が整ったと確信しています。ドライバーが快適に走れるというポイントは、ここル・マンでは非常に重要な要素です。それがあってこそ、非常に重要な要素であるタイヤへの負担を最小限にすることが可能となります。この点で、我々は非常に優れた状態になっていると考えています」とコメント。

    今年で83回目を数える世界に名だたる耐久レースに臨み、アウディスポーツ チームヨーストは、今やAUDI AGが生産する市販モデルすべてに採用されている、高効率テクノロジー”Audi ultra”を最大限に活用している。リヤアクスルをTDIエンジンで、フロントアクスルを電気で駆動し、一新されたエアロダイナミクスを採用した最新モデルのAudi R18 e-tron quattroは、世界中でもっとも低燃費で走行するレーシングカーだが、ル・マンのユーノディエールでの最高速は340km/hにも達する。

    3台のAudi R18 e-tron quattroは、前方のポルシェ勢3台、後方にトヨタ勢2台を従えてのスタートとなる。ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル) / ロイック・デュバル(フランス) / オーリバー・ジャービス(イギリス)のトリオが駆るAudi R18 e-tron quattroのゼッケン8号車は、2列目からのスタートとなる。3列目は、アンドレ・ロッテラー(ドイツ) / マルセル・ファスラー(スイス) / ブノワ・トレルイエ(フランス)トリオのゼッケン7号車と、フィリップ・アルバカーキー(ポルトガル) / マルコ・ボナノミ(イタリア) / レネ・ラスト(ドイツ) のゼッケン9号車という、2台のAudi R18 e-tron quattroが控えている。

    ゼッケン8号車のトップタイムは、水曜日のセッションで平均速度245.5km/hのラップタイムを出したロイック・デュバルが記録した。ゼッケン7号車は、アンドレ・ロッテラーのタイムにより、それまでの6番手から5番手に浮上。ゼッケン9号車のトップタイムは、フィリップ・アルバカーキーが記録した。

    ル・マン24時間レースの模様は、audi-motorsport.comが、参戦する3台のAudi R18 e-tron quattroのコクピット映像を配信する。さらに公式ツイッターアカウント@Audi_Sportでは、レース期間中に最新の情報を配信し続ける。

  • 日産、110%タイムに到達せず最後尾スタート / ル・マン24時間レース

    日産、110%タイムに到達せず最後尾スタート / ル・マン24時間レース

    3台のNissan GT-R LM NISMOは、110%の最低予選タイムに到達することができず、ル・マン24時間レースをプロトタイプ集団のほぼ最後尾からスタートすることになった。

    2台のNissan GT-R LM NISMOは、LMP2クラスのトップよりも前の12番手と13番手で予選を終えることができたが、3台目はオレカ 05の後塵を拝して15番手だった。

    しかし、3台のNissan GT-R LM NISMOは110%タイムに達しなかったことでグリッドペナルティが科せられ、30番手、31位番手、32番手からレースをスタートすることになった。

    唯一、日産の後ろとなるプロトタイプカーは、ドライバーの一人が必要条件を満たせなかった Ibanez ORECA だけとなる。

    ポールポジションを獲得したポルシェ 919ハイブリッドの#18号車のタイムは3分16秒887。それに対し、NISSAN GT-R LM NISMOの最速マシンのタイムは3分36秒995だった。

  • フォード、2016年のル・マン24時間レース復帰を正式発表

    フォード、2016年のル・マン24時間レース復帰を正式発表

    フォードは、2016年に新しいGTプログラムとともにル・マン24時間レースに復帰することを正式発表した。

    フォードは2016年、世界耐久選手権(WEC)とユナイテッド・スポーツカー選手権(USC)の両方にフル参戦する。

    新しいGTプログラムは、USCプロトタイプでフォード製エンジンを使用していたチップ・ガナッシ・レーシングが運営する。

    車両には、フォードのフラッグシップカーであるGTが使用され、USCで使われていた3.5リッター V6ツインターボエンジンを搭載する。

    フォード GTのレースカーは、来年1月のデイトナ24時間レースでデビューを飾る予定となっている。

    タイヤはミシュランが供給。ドライバーは発表されていないが、ガナッシのUSCドライバーであるスコット・ブルーイットが記者会見に参加した。

    フォードのビル・フォード会長は「我々は帰ってきます」とコメント。「我々はスーパーカーでル・マンに復帰します」

    チーム代表のチップ・ガナッシは「我々はレースとチャンピオンシップに勝ってきましたが、これまでル・マンを走ったことはありません」とコメント。

    「世界最大のスポーツカーのステージ、そして、レース史で最もも名高い勝利の50周年に新型フォード GTでレースをする機会を示されたとき、どんあレースチームでもその一員になることを望まないことはできるでしょうか?」

    「挑戦か? まったくその通りです。ですが、フォード以上に良いパートナーはいません」

    2016年は、フォードが1966年にGT40でル・マンの表彰台を独占してから50周年となる。

    Ford GT Lemans24hフォードGT ル・マン Ford GT

  • ポルシェ、919ハイブリッドが予選で1-2-3位を獲得/ル・マン24時間レース

    ポルシェ、919ハイブリッドが予選で1-2-3位を獲得/ル・マン24時間レース

    ポルシェの3台のポルシェ919ハイブリッドは、土曜日の午後3時(現地時間)から開催される第83回ル・マン24時間レースを1-2-3番手グリッドからスタートする。

    ル・マンでのポールポジションからのスタートは、ポルシェにとって17回目となり、前回のポールポジション獲得は1997年だった。さらに、これは1968年に3台のポルシェ レーシングカーがル・マン24時間レースで初めて1-2-3番手グリッドを独占して以来、9回目の快挙。前回は1988年だった。

    スイス人ドライバーのニール・ジャニが、水曜日夜の最初の予選セッションで最速ラップタイムを叩き出し、木曜日の2回の予選セッションがドライコンディションであったにもかかわらず、この記録は破られなかった。彼の3分16秒887のラップタイムは、サーキットの全長が現在の13.629 kmになって以来、プジョーが2008年に打ち立てたポールポジションタイムの3分18秒513を上回る予選新記録となった。

    ティモ・ベルンハルト(ドイツ)が水曜日に2位の3分17秒767を記録し、彼も以前の記録を破った。3台目のポルシェLMP1をドライブするニック・タンディ(イギリス)は、木曜日の予選第2セッションでタイムを上げ、3分18秒862をマークして3番手グリッドを獲得した。

    ブラックのボディカラーを与えられたカーナンバー18のポルシェ919ハイブリッドをニール・ジャニとともにドライブするのは、ロマン・デュマ(フランス)およびマルク・リーブ(ドイツ)。ティモ・ベルンハルトのパートナーは、ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)とマーク・ウェバー(オーストラリア)で、彼らはレッドのカーナンバー17の車両で参戦する。ホワイトのカーナンバー19に乗るニック・タンディのチームメイトは、アール・バンバー(ニュージーランド)およびF1ドライバーのニコ・ヒュルケンベルグ(ドイツ)。

    土曜日のスターティングドライバーを務めるのは、ティモ・ベルンハルト、ニール・ジャニおよびニコ・ヒュルケンベルグ。

    3台のポルシェ919ハイブリッドは、参戦車両56台の中でも最も革新的であり、ポルシェのロードゴーイングカーの未来のテクノロジーを搭載している。ル・マン・プロトタイプのクラス1(LMP1)に課せられた効率に重点を置く革命的なレギュレーションが動機となり、ポルシェは昨年モータースポーツのトップカテゴリーへの復帰を果たした。2リッターV4ターボガソリンエンジンと2つのエネルギー回生システム(ブレーキエネルギーおよび排気エネルギー)の組み合わせで、約1000 PSのシステム総出力を発揮する。

    予選第3セッション後のコメント

    ヴォルフガング・ハッツ (ポルシェAG研究開発担当役員)
    「1位、2位、3位は、望むべき最高の予選結果です。今日、私達は決勝に向けて多くの作業をこなし、新品ではないタイヤでも長距離走行で非常に良い結果を得ました。私は、ライバルを意識するのではなく、我々の環境を最大限に活かすことに集中するよう全員に指示しました。メカニック、エンジニア、ドライバー。チーム全体が同じ方向に一丸となって努力し、すばらしい仕事をしました。この結果は心の底から満足できるもので、私はチームを誇りに思います。決勝が本当に楽しみです」

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当副社長)
    「わずか2回目の挑戦となる今回のル・マン予選での1-2-3フィニッシュは、見事な結果です。サーキットとヴァイザッハのチームに大変感謝しています。私達はまだ非常に若いチームであり、小さな成功のひとつひとつが重要です。この結果によって、私達は自信を持って決勝のスタートを切ることができます。強豪相手の厳しいレースとなりますが、私達は楽しみにしています」

    アレクサンダー・ヒッツィンガー (LMP1テクニカル・ディレクター)
    「非常に嬉しい気持ちで一杯です。このチームに賛辞を贈りたいと思います。この予選結果は、3年におよぶ多大な努力に対するご褒美です。これから、私達は速いだけでなく、信頼性の高いクルマを創ったことを証明しなければなりません。また、決勝でも予選と同じように大きなタイム差をつけられると考えるのは間違いかもしれません。ライバル達を過小評価することはできません」

    アンドレア・ザイドル (チーム監督)
    「このすばらしい予選結果は、私達の成功への大切な一部です。しかし、決勝に臨む上でさらに重要なことは、今日、私達は生産的に準備作業を進めることができたことです。一貫してドライコンディションに恵まれ、計画通り私達のタイヤプログラムを進めることができました。各車両に決勝用のコンポーネントを取り付けることもできました。チーム、ドライバーともに最高の仕事をしてくれました」

  • 日産、ル・マンでさらなる進歩 / ル・マン24時間レース

    日産、ル・マンでさらなる進歩 / ル・マン24時間レース

    日産は、ル・マン24時間レースは3回の予選セッションを終え、3台のNissan GT-R LM NISMOはLM P1クラスで12、13、14番のポジションを得た。

    #22 GT-R LM NISMOは、ハリー・ティンクネル(英)がアタックし、12番手、続いて僅差で、ヤン・マーデンボロー(英)がドライブする#23 GT-R LM NISMOが13番手につけた。

    3台は予選セッションで、合わせて2000キロ以上の距離を走行し、貴重なデータの収集を行うとともに、ラップごとに向上をみせた。

    「走行を重ねる度に良くなっています。途中レッドフラッグが出たり、スローゾーンがあったり、天気もよく変わるめまぐるしいセッションでしたが、セッションごとにマシンが速くなっているのを感じます。今日はドライでたくさんの周回数をこなせましたが、これは我々にとって大きく味方したことでしょう。ル・マンに向けてチューニングすると同時に、マシンを進化させることを忘れてはいけません。3台が無事に予選を終え、多くのデータを得られたことに満足しています」と日産LM P1チーム代表であり、テクニカルディレクターのベン・ボウルビーはコメント。

    ティンクネルは、夜間のファイナルセッションでベストラップを刻んでいたが、イエローフラッグのために車速を落とさざるを得なかった。

    ハリー・ティンクネルは、昨日まであった多くのトラブルは解決したと喜んでいる。

    「今日は、昨日より良いと思います」とハリー・ティンクネルはコメント。

    「5秒くらい速くなったと思います。僕たちがやってきたことは正しかったことがわかりました。メカニックたちの働きは素晴らしく、普段は1時間もかかるようなクラッチ交換を30分以内終えました。日産勢の中で一番速いタイムを出せたのは僕にとって最高なことですし、ファイナルセッションで速さを示せたことからも、僕たちは正しい方向を向いて進んでいます。まだ道のりは長いですが、進歩していることが嬉しいです」

    チームは、走行セッションのない明日1日を使って決勝レースへ向けての準備を行う。2015年のル・マン24時間レースは、6月13日土曜日15時(日本時間22時)のスタートをむかえる。