カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • トヨタ、グリッド4列目から決勝レースへ / ル・マン24時間レース

    トヨタ、グリッド4列目から決勝レースへ / ル・マン24時間レース

    トヨタの2台のTS040 HYBRIDは、6月13日(土)の午後3時(日本時間午後10時)にスタートを切る第83回ル・マン24時間レースをグリッド4列目からスタートする。#2号車が7番手、#1号車が8番手グリッドからのスタート。

    今年のル・マン24時間レースは、トヨタが初めてル・マンに参戦してから30年目にあたり、その間に出走したトヨタ車は42台を数えることになった。

    10日(水)に行われた第1回の公式予選同様、11日(木)に行われた2時間ずつ2回、計4時間に及ぶ予選でも、2台のTS040 HYBRIDはレースに向けてのセットアップとタイヤ選択を中心にプログラムをこなした。

    ル・マンのスターティンググリッドは3回の公式予選における最速ラップタイムによって決まるが、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイの乗るTS040 HYBRID #2号車は、水曜日の予選で記録した3分23秒543で7番手グリッドを獲得した。一方のアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴が操る#1号車は、同じく水曜日の予選で中嶋一貴の記録した3分23秒767のタイムでグリッド8番手が決定した。このタイムはチームメイトの#2号車から0秒224遅れだった。

    大雨が予想された今日の予選2日目だったが、実際には雨は降らず、暑く湿気の多い中で走行が始まった。2週間前に行われた公式テストデー、そして昨日の予選1日目が共に雨に祟られたこともあり、今日の好天はドライ・コンディションでの走行の機会を得たという大切な意味があった。しかし、最初の予選セッションはGTクラス車両のアクシデントで予定より早く赤旗終了となり、その対策として主催者は最後のセッションの開始時間を30分早めた。

    最後となる公式予選3回目は夕暮れから夜にかけて行われた。天候が安定していたために走行条件は良かったが、黄旗が多く出されたこともあり、LMP1クラスはいずれもタイムアップを図ることは出来なかった。セッション中には赤旗中断もあったが、2台のTS040 HYBRIDはレースに向けてのプログラムを全てこなせたことで自信を持って決勝レースに臨むこととなった。

    佐藤俊男 (チーム代表)
    はじめに、ポルシェの見事なポールポジション獲得に敬意を表します。彼らは非常に速いペースで予選を席巻しました。我々は着実にTS040 HYBRIDの最適化を進め、いくつかのセッティング変更を試すと共に、タイヤの特性について詳細な点まで評価を進めました。決勝レースでのライバルとのギャップは、予選ほどは大きくないと考えています。チームは懸命な努力でル・マンへの準備を進めて来ており、最後の準備を行う時間はもう僅かですが、TS040 HYBRIDをこの週末へ向けてベストなコンディションに仕上げられたことは間違いありません。接近した、エキサイティングなレースになると思います。

    TS040 HYBRID #1号車
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    公式予選1回目(水曜日): 8番手(3分23秒767)25周
    公式予選2回目(木曜日): 7番手(3分25秒233)20周
    公式予選3回目(木曜日): 8番手(3分24秒562)30周
    スターティンググリッド8番手

    アンソニー・デビッドソン
    もし我々が本当に予選に集中していれば、もっと接近したタイムが出せたと思います。しかし、それは我々の目標ではありません。我々は、レースウィークを通してバランス向上に集中して来ましたが、決勝レースに向け、達成出来たと思っています。チームも、ドライバーも、予定していた全てをやり遂げました。決勝レースへ向けて気合いは充分ですし、あとはどうなるのか見守るだけです。

    セバスチャン・ブエミ
    我々は予選でのタイムアタックを狙いませんでした。決勝レースでのスティント走行に集中し、上手く仕上げられたと思っています。あとは最終的な準備をするだけであり、決勝レースでは、良い戦いが出来ると思います。確かに我々はペースで若干の後れを取っていますが、決勝レースでは逆に、接近戦になるだろうと思っています。TS040 HYBRIDの感触は非常に良く、決勝レースがスタートする土曜日が楽しみです。素晴らしい仕事でポールポジションを獲得したポルシェには祝福を送ります。

    中嶋一貴
    今日は私にとっては、ちょっとトリッキーな一日でした。私がドライブしている時の路面は、土や埃が出ているという悪条件で、感触もあまり良くありませんでした。それだけに、アンソニーから、最後は満足いく仕上がりになったと聞いて喜んでいます。それは決勝レースへ向けて良い兆候です。あとはチーム一丸となって、ミスを犯さず、信頼性のトラブルにも見舞われることなくプッシュし続ければ、結果はついてくるでしょう。

    TS040 HYBRID #2号車
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式予選1回目(水曜日): 7番手(3分23秒543)23周
    公式予選2回目(木曜日): 8番手(3分26秒380)15周
    公式予選3回目(木曜日): 7番手(3分23秒738)29周
    スターティンググリッド7番手

    アレックス・ブルツ
    ポルシェ#18号車のポールポジション獲得と素晴らしい仕事を称えたいと思います。我々は、最後の2回にわたる予選セッションを通して、計画通りの準備を進めました。 予定していた全てを終え、タイヤと空力についても学び、全力を発揮するためのセットアップを煮詰めることが出来ました。あくまで決勝レースを見据えています。

    ステファン・サラザン
    決勝レースへの準備は出来たと思います。我々は予選でのポールポジション狙いは行いませんでしたが、それはこの週末へと重要なことではありません。従って、決勝レースで最強の車を得るために全精力を注ぎました。ライバル達は本当に速かったですが、去年を思い返すと、このレースでは、速い車が全てではありません。私は決勝レースで数時間が経過してからの状況へと照準を合わせています。

    マイク・コンウェイ
    今日は夜間走行で更に得るものがあり、良かったと思っています。昨日よりも夜間での走行リズムが良く感じられました、準備は上手く進めています。セットアップを更に磨き込むためにやることはまだ少しありますが、予選セッション終了の頃にはやることは全て出来たので満足しています。

    関連:ル・マン24時間レース 2015:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ、予選初日は7番手と8番手 / ル・マン24時間レース

    トヨタ、予選初日は7番手と8番手 / ル・マン24時間レース

    トヨタは、2015年FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースを前に、6月10日(水)に行われた公式練習と公式予選第1回目において、決勝レースに目標を定めたプログラムを設定し、予選タイムよりもセットアップとロングスティントにおけるタイヤの状態を見極める走行を繰り返した。

    その結果、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイが操るTS040 HYBRID #2号車は暫定予選7番手、アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴の#1号車は暫定8番手のタイムとなった。

    全参加台数56台のル・マン24時間レースにおいて、LMP1クラス参加車は14台。公式予選第1回目が始まる頃にはサーキットには夕暮れが迫ったが、誰もがポールポジションを狙って最速の1周に賭けるアタックを始めた。予選開始から1時間、セッションは赤旗で一時中断。セーフティバリアの整備で約30分の中断となった。そして残り15分となった頃、中嶋一貴とステファン・サラザンがドライブする2台のTS040 HYBRIDは、それぞれが記録していたタイムを短縮してチェッカーフラッグを受けた。

    予選を前に、公式練習が始まった午後4時にはコースは雨で濡れた状態だった。2台のTS040 HYBRIDはウェットタイヤを装着して練習走行を開始し、多くの貴重なデータを収集した。その後、コースが乾き始めるとウェットタイヤからインターミディエイトに、そしてドライタイヤへと変更。そして、ドライタイヤに交換して数周後にはセバスチャン・ブエミが2週間前のテストデーに記録したベストタイムを更新することに成功した。

    予選が始まって暫くして再び雨が降り始めると、またしてもアクシデントが発生、セッションは赤旗中断になった。このハプニングにもかかわらず、2台のTS040 HYBRIDは合計78周、1063kmの距離をトラブル無く走破した。

    公式予選2日目は、6月11日(木)に2時間のセッションが2度行われる(午後7時、午後10時:現地)。予選終了後の翌6月12日(金)の午後には、ル・マン市街中心部で恒例のドライバーパレードが行われ、世界中から集まった観衆とドライバーの交流が繰り広げられる。決勝レースは13日(土)午前9時(現地)から45分のウォームアップセッションを終了した後、午後3時(日本時間午後10時)にスタートを切り、24時間の長い戦いに突入する。

    TS040 HYBRID #1号車
    (アンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴)
    公式練習:  7番手(3分24秒763)41周
    公式予選1回目: 8番手(3分23秒767)25周

    アンソニー・デビッドソン
    ほとんどがウェットコンディションだった先日のテストデーの後、今日やっとドライコンディションを何周か経験出来たのが良かったです。TS040 HYBRIDは乗りやすく、特に問題も無いので、納得の行くスタートは切れたと思います。我々は、第2戦スパでの結果も踏まえ、レースモードでのパフォーマンス向上に100%集中しており、予選は狙っていません。しかし、まだまだ今週末への道のりは遠く、今年のル・マン24時間レースも、土曜・日曜が勝負であり、予選ではありませんので頑張りたいと思います。

    セバスチャン・ブエミ
    スパの結果を見る限り、我々はアウディやポルシェといったライバルとは異なり、今日は全てレース用のセットアップに費やしました。まずは、暫定ポール獲得のポルシェにおめでとうと言いたいと思います。可能な限りベストな状態にTS040 HYBRIDを持って行くべく、精一杯努力しています。今日もたくさんの仕事をこなし、多くの情報を得たので、更なる性能向上と、週末にベストなポジションにいられるよう、一生懸命頑張ります。

    中嶋一貴
    今日はTS040 HYBRIDのセットアップと、タイヤの走行距離等、レースの準備をしました。セットアップという点ではTS040 HYBRIDは非常に良く仕上がっていると思います。私のタイムアタックの終わりにトラフィックに引っかかったのはとても残念でしたが、予選は我々の最優先ではありません。不運は決勝で来るより、予選で来る方が良いと思います。

    TS040 HYBRID #2号車
    (アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、マイク・コンウェイ)
    公式練習: 8番手(3分25秒537)37周
    公式予選1回目: 7番手(3分23秒543)23周

    アレックス・ブルツ
    決勝レースへ向けたいくつかの作業を行い、TS040 HYBRIDのバランスに関しては良い方向に向かっています。1年ぶりのル・マンでの夜間走行でしたが、乱反射や他車のライトに慣れるのに、毎年数周を要します。レースウィークの走行を重ねる間に、夜間走行での必要な情報と、そうでないものを上手く見分けられるように学んでいくのが、いつものル・マンでのプロセスです。明日の天候も微妙ですが、全力を尽くします。

    ステファン・サラザン
    TS040 HYBRIDの感触は良く、決勝レースへ向けて非常に多くの作業をこなしました。バランスの面での改善を進められたと共に、タイヤについても更に理解を深めることが出来、タイムシートの結果はともかくとして、建設的な一日でした。ポルシェは非常に速く、暫定ポールポジション獲得を祝福します。我々は予選よりも、決勝レースへと全力を尽くします。明日も懸命な努力を続け、どこまで行けるか結果を待ちたいと思います。

    マイク・コンウェイ
    私にとって初体験となる、LMP1カーでのナイトセッションを走れて良かったです。しかし、不運なことに30分ほどの赤旗中断があり、望んでいただけの充分な周回は出来ませんでした。明日の夜こそは充分に走り込まなくてはなりません。ステファンは予選終盤に好タイムをマークしてくれましたが、我々は一発のタイムアタックを優先するのではなく、決勝レースを見据えています。

    関連:ル・マン24時間レース 2015:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • 日産、Nissan GT-R LM NISMOで再びル・マンの舞台へ

    日産、Nissan GT-R LM NISMOで再びル・マンの舞台へ

    6月13日、日産は、Nissan GT-R LM NISMOの3台体制でル・マン24時間レースに戻ってくる。

    フロントエンジン・前輪駆動というレイアウトを持つNissan GT-R LM NISMOは、F1をはじめ、スポーツカーレースでの経験豊富なドライバーとともに、GTアカデミーの卒業生がドライバーを務める。

    #23 GT-R LM NISMOのドライバーは、F1経験者のマックス・チルトン、GTアカデミー勝者でGP3ドライバーであるヤン・マーデンボロー、多くのレース経歴を持つオリヴィエ・プラ。

    「前輪駆動のマシンでル・マンを走れるのは嬉しいです」とマックス・チルトンはコメント。

    「ファンは僕たちの挑戦を応援していると思いますし、いつものル・マンとは違ったものを見せられると思います。これまで様々なレーシングカーを走らせてきましたが、このマシンのトルクは抜群です。後輪駆動とは異なる運転をする必要はないと思いますが、ドライビングのさらに細かいところを考えなければならないでしょう」

    #22 GT-R LM NISMOは、長年日産/ニスモとともにレースを戦ってきたミハエル・クルム、LM P2クラスでル・マン優勝経験を持つハリー・ティンクネル、Nissan GTレーシングエースのアレックス・バンコム(英)の3人がドライバーを務める。

    「16年間、日産/ニスモでレースをしてきました。チームがル・マンでトップクラスにいた1998、1999年はとても楽しい記憶です。そして今年、1999年にリタイヤしてしまった屈辱を晴らす機会が訪れました。ニューマシンの開発に携わり、レースに参加できることはとても名誉なことです。」とミハエル・クルムはコメント。

    「実際にシミュレーションを見て、監督のベン・ボウルビーとエンジニアのリカルド・ディヴィラから説明を受けるまで、チームがどんなマシンを考えているのか分かりませんでした。チームのマシンコンセプトを知った瞬間は、とても興奮しました。最も印象的だったことは、トラクションとエアロダイナミクスに優れる点です。このクルマは非常に低ドラッグで、高性能ターボエンジンはトルクも強大です。我々のマシンの速いところと遅いところは他のマシンとは異なるので、レースは面白くなるでしょう。前輪駆動のマシンは、もし雨が降れば、大きなアドバンテージになると思います」と前輪駆動マシンであるNissan GT-R LM NISMOの魅力を感じています。

    #21 GT-R LM NISMOは、ル・マンのみを走るマシンになる。そのデザインは25年前にポールポジションを獲得したNissan R90CKをイメージしたカラーリングが施される。#21 GT-R LM NISMOの赤、白、青、3色のカラーは、すでに多くのファンを魅了している。このマシンをドライブするのは、2014年SUPER GTチャンピオンの松田次生、GTアカデミー第1期生で、現在SUPER GT500クラスに参戦しているルーカス・オルドネス、GTアカデミーロシアのマーク・シュルツイスキー(ロシア)の3名。

    「日産がNissan GT-R LM NISMOを開発する際、他のチームとは違った方向性で開発を進めたことをすばらしく思います。ファンとモータースポーツにとって良いことです。このマシンの強力なエンジンとトップスピードは優れたものです。他のマシンと駆動が異なるので、このマシンを理解し、合わせていくのは大変ですが、ドライバーは皆、ベストを尽くせるように協力しています」とルーカス・オルドネスはコメント。

    Nissan GT-R LM NISMOが初めてサーキットを走行したのは2014年11月。その後、テストを重ねるごとにマシンは進歩し、チームは先週末に行われたル・マン公式テストまで開発の手を休めなかった。この公式テストは、日産のLM P1マシンの公式デビューとなり、3台のNissan GT-R LM NISMOはさらなる開発のために、合わせて1500?以上を走行し、貴重なデータを収集した。

    3台のNissan GT-R LM NISMOは、6月10日(水)16時(日本時間23時)に始まるフリープラクティスで再びル・マンを走行する。予選は水曜日と木曜日の夕方に3セッションで行われ、83回目のル・マン24時間は13日15時(日本時間22時)にスタートする。

    日産 ル・マン

    関連:ル・マン24時間レース 2015:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • アウディ、通算14回目のル・マン総合優勝獲得に全力を尽くす

    アウディ、通算14回目のル・マン総合優勝獲得に全力を尽くす

    2015年シーズンは、FIA世界耐久選手権WECの史上はじめて、4大マニュファクチャラーが世界チャンピオンを目指してしのぎを削る展開となっている。

    アウディは、初戦シルバーストン、第二戦スパ・フランコルシャンと優勝を飾り、2012年、2013年に続き、3回目のシリーズ世界タイトル獲得に向けて邁進している。そして、シーズン最大のイベントとなる6月13日‐14日開催のル・マン24時間レースにむけて、アウディは2000年の初優勝以来、通算14回目となる総合優勝を獲得すべく、全力を尽くしている。

    アウディスポーツはさらなる進化を遂げたAudi R18 e-tron quattroでレースに臨む。

    アウディモータースポーツ代表のDr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「私たちアウディは、2006年のディーゼルエンジン車における初めての総合優勝獲得を始め、ハイブリッドシステム搭載車による唯一の優勝経験ブランドであるなど、ル・マンにおいての技術革新を継続してきました。Audi R18 e-tron quattroは、2012年以来の無敗記録を更新し、この記録を伸ばすため、私たちはあらゆる準備を尽くし2015年のル・マンに臨みます」と述べた。

    Audi R18 e-tron quattroは、ハイブリッドシステムとエアロダイナミクスに加え、タイヤのマネージメントについても積極的な技術検討が行われ開発されている。エンジニアは、これまでの開発を経て、減速時に回収されるエネルギーの量を2倍に引き上げ、現在のル・マンでの2メガジュールから、4メガジュールとなった。フロントアクスルに搭載されるモーターの出力は、昨年比17%も向上し、200kW(272hp)となっている。

    アウディの新型ハイブリッドシステムは、大会レギュレーションに準じた低燃費のディーゼルエンジンと連動している。V6 TDIエンジンの燃費はこれまでより2.5%向上しているが、これによってデメリットを総合的に克服することで、出力を410kW (558hp)にまで引き上げ、ハイブリッドシステム全体での出力は610kW (830hp)にまで向上している。エアロダイナミクスも、入念に開発されている。アウディのエンジニアは、タイヤパートナーのミシュランと共同開発し、2015年モデルではタイヤへの負担の軽減、最適なラバーパフォーマンスの発揮、そして燃費への貢献を最大減に高めることに成功している。

    トータル9回という、ル・マン優勝最多記録を持つトム・クリステンセンの引退を受けて、アウディチームのドライバーラインアップも若干の変更が行われている。

    昨年のル・マン優勝および2012年の世界チャンピオントリオであるマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組は、6年連続で同じチームを組んで7号車で出場する。2013年の世界チャンピオンであるルーカス・ディ・グラッシとロイック・デュバルは今年、過去3度のアウディでのル・マン出場経験を持つオリバー・ジャービスとトリオを組んで8号車で出場する。

    アウディスポーツ チームヨーストは、前回のスパ・フランコルシャン6時間に続き、ル・マン24時間レースにも3台目のマシンを投入して闘う。この9号車は、昨年同様のフィリップ・アルバカーキとマルコ・ボナノミに加え、フォルクスワーゲングループの一員としてニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャンの24時間レースで優勝し、アウディLMPプログラムに加入したレネ・ラストが今年から参加し、ドライブする。

    予選は、6月10日(水)11日(木)に実施、その結果によりスターティンググリッドが決定される。決勝は6月13日(土)の15時にスタート、24時間の過酷なレースが戦われる。

    なお、アウディ ジャパンでは「ル・マン24時間レース 2015」開催中、Audi Forum Tokyo 2F Audi Caféにてオールナイト観戦を実施する。詳細は以下。

    Audi Café 特別営業時間ならびにLIVE映像放映時間:
    6月13日(土)オープン 22:00 – 6月14日(日)17:00
    ※Caféエリアのみの運営となり1F / 2Fショールームはクローズとなります。
    ※営業時間が変更になる場合がございます。

    アウディ ル・マン

    関連:ル・マン24時間レース 2015:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • ル・マン24時間レース 2015:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

    ル・マン24時間レース 2015:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

    ル・マン24時間レースを2015年もJ SPORTSが放送。CSテレビ放送ではスタートからの8時間半とゴールまでの6時間半の計15時間のボリュームで生中継。また、スカパー!オンデマンド経由で見られるJ SPORTS LIVE+オンデマンドでは、スタートから表彰式までまるごとライブ配信する。

    世界3大レースのひとつ「ル・マン24時間レース」が6/13(土)〜6/14(日)に開催される。今年は、トヨタ、日産、アウディ、ポルシェ、日本・ドイツの4大メーカーが激突。

    ル・マン5連覇中のアウディに、最多優勝回数を誇るポルシェ、そして日本のトヨタ、日産が挑む。

    ■2015年 ル・マン24時間レース 放送予定

    <TVで視聴する場合>
    6月13日 (土) 午後9:30〜翌午前06:00
    FIA 世界耐久選手権 2015 第3戦【スタート】 J SPORTS 3

     解説:由良拓也、高橋二朗、福山英朗、荒聖治、井原慶子
     実況:中島秀之、ピエール北川

    6月14日 (日) 午後5:00〜午後11:30 (表彰式まで放送)
    FIA 世界耐久選手権 2014 第3戦【ゴール】 J SPORTS 3

     解説:長谷見昌弘、由良拓也、福山英朗、高橋二朗、伊藤大輔、荒聖治
     実況:サッシャ、中島秀之

    <オンデマンドで視聴する場合>
    6月13日 (土) 午後9:30〜14日(日)午後11:30
    ※オンデマンド限定部分には日本語の実況・解説はありません。
    ※一部配信サービスではTV生中継部分の配信のみとなります。詳細は各配信サービスでお確かめください。

    <スカパーオンデマンドに無料登録で予選レースが見られる!>
    スカパー!オンデマンドに新規ご登録(無料)頂くと、予選レースを無料でご覧頂けます(本戦をご覧頂くにはJ SPORTS LIVE+オンデマンドのご購入が必要となります)

    【予選1】 6月11日(木)午前4:45〜午前7:10
    【予選2】 6月11日(木)深夜1:45〜翌午前4:10
    【予選3】 6月12日(金)午前4:45〜午前7:10

  • アストンマーティン、ル・マン24時間レース出場の“アートカー”を発表

    アストンマーティン、ル・マン24時間レース出場の“アートカー”を発表

    アストンマーティンは、今週末のル・マン24時間レースに参戦するヴァンテージ GTEの“アートカー”のカラーリングを発表した。

    このカラーリングは、BWMが1975年から行ってきた“アートカー”の30周年の祝ってのもの。ドイツ人アーティストのトビアス・レーバーガーによって仕上げられた。

    ル・マンを訪問する予定のトビアス・レーバーガーは、このカラースキームについて「オートムービングパターン、光学的特殊効果、カモフラージュ、視性錯乱のような認識曲解や関連した現象に対する関心に根ざしてる」と述べた。

    このカラーリングが施された97号車をドライブするダレン・ターナーは「アートカーは素晴らしいと思う。とても気に入っている」とコメント。

    95号車はガルフオイルのカラーリング、99号車は太陽エネルギー企業ハネジー(Hanergy)のカラーリングが施される。

    また、GTE Amの2台のマシンは、ガルフのブルーとオレンジのカラーリングで参戦する。

    アストンマーティン ル・マン24時間レース アートカー

  • トヨタ、中嶋一貴のル・マン24時間レース出場が決定

    トヨタ、中嶋一貴のル・マン24時間レース出場が決定

    トヨタは、FIA世界耐久選手権(WEC)シリーズのハイライトとも言える、伝統のル・マン24時間レースへ向けての準備を整えた。

    約25万人もの観客を集める世界3大レースの一つ、ル・マン24時間は、今年83回目の開催を数える。公道をコースの一部として利用し、常設サーキットの一部と組み合わせた13.629kmのサルト・サーキットで、LMP1に挑戦するメーカーのワークスチームが1年に1度、勝利を目指し戦う、世界で最も古い耐久レース。

    昨年のWEC年間世界チャンピオンであるトヨタは、2台のTS040 HYBRIDと共にル・マン24時間を戦うためにフランスに向かう。ル・マン仕様の空力に特化してデザインされた2台は、空気抵抗の低減と最高速を最適化され、サーキットでの最高速度は時速330kmを超える。シリーズの今季開幕2戦の仕様と比較すると、ル・マン24時間仕様のTS040 HYBRIDは、リアウィング、エンジンカバー及びフロント周りのボディワークに相違点が見られる。

    TS040 HYBRID #1号車のドライバーは、世界チャンピオンであるアンソニー・デビッドソンとセバスチャン・ブエミに、中嶋一貴が加わった3人。中嶋一貴は昨年のル・マン24時間レースの予選で最速タイムを記録し、ポールポジションを獲得しています。

    中嶋一貴は5月初めに行われた第2戦スパ・フランコルシャン6時間レースの練習走行で背中を痛めたが、著しい回復を果たした。彼は5月31日に行われたル・マンのテストデーに参加し、充分レースに耐えうる体調であることが確認され、自身4度目となるル・マン24時間レースに出走することが決まった。

    TS040 HYBRID #2号車は、ル・マン24時間で2勝を挙げているアレックス・ブルツと3度のポールポジション経験者であるステファン・サラザンにマイク・コンウェイを加えた3人。コンウェイは2度目のル・マン24時間挑戦であり、LMP1カーでは初参戦となる。

    今年は、トヨタがワークスチームとしてル・マン24時間に参戦して30年目の記念すべき年。30年前、初めてトヨタワークスがル・マンに挑戦したとき、その中の1台をドライブしていたのは中嶋悟。中嶋一貴の実父だ。

    2015年のル・マン24時間レースは、トヨタにとって17回目の挑戦となる。これまでの16回の挑戦の中で、40台の車両がレースを戦い、最高位フィニッシュは4度の2位(1992年、1994年、1999年、2013年)。この中には、元F1チャンピオンのアラン・ジョーンズ、F1優勝経験者のエディー・アーバインや3度のル・マン勝者であるアラン・マクニッシュもトヨタ・ドライバーとして含まれている。

    昨年のル・マン24時間レースでは、ブルツとサラザン、中嶋がドライブした#7号車は、ポールポジションからレース前半をリードしたが、電装系のトラブルに見舞われリタイアに終わった。デビッドソン、ブエミ、ラピエールの#8号車はアクシデントに見舞われながらも追い上げ、3位でフィニッシュした。

    トヨタにとっては厳しいスタートとなったWECの2015年シーズンだが、今季初勝利を目指し、チームはル・マン24時間レースへと挑む。激しさを増すLMP1カテゴリーは、タフな戦いになることが予想される。

    しかし、ル・マン24時間レースにおいては、テストデーでの心強い結果だけでなく、完璧な準備と経験が必要。それは、静かな期待と共に、チームが栄冠へ向けてレースに臨めるということを意味する。

    ル・マン24時間という大イベントは、本当の耐久レースとしてのチャレンジとなり、トータルで35時間にもわたって走行することとなる。そのスタートは、6月11日(水)午後4時(日本時間午後11時)から4時間の公式練習走行を行い、その後、午後10時(同翌午前5時)から予選が始まる。

    翌12日(木)にも、2回にわたり2時間ずつの予選セッション(午後7時と午後10時:同翌午前2時、午前5時)が行われます。決勝のスターティンググリッドはこれら3回の予選セッションの中での最速タイムで決定される。

    ル・マン24時間伝統のドライバーズパレードは、13日(金)の午後にル・マン市内で行われ、ファンにとってドライバーと近くで触れ合える貴重な機会となる。そして、14日(土)午前9時(同午後4時)からのウォームアップ走行に続き、現地時間午後3時(同午後10時)より、24時間レースのスタートが切られる。

    佐藤俊男 チーム代表:
    最初に、中嶋一貴が無事に復帰し、共にル・マン24時間レースに臨めることを、チーム全員で喜んでいます。 これは彼の努力と精神力の賜物であり、これでチームは完全な状態でル・マンに挑戦することが出来ます。ル・マン24時間レースへ向けた準備はほぼ1年間かけて行って来ており、その準備が整い、士気も高まっています。今季序盤の2レースは、予想していたようには行きませんでしたが、それだけにチームはケルンへ戻ってから、我々のル・マンパッケージから最大のパフォーマンスを得るべく非常にハードな作業をこなして来ました。この多大な努力がル・マンで報われることを望んでいます。今年のスタートは昨年の様には行かないかもしれませんが、ゴールを目指す上でそれは問題ではありません。我々はこのレースに全力を注ぎ、ミスはゼロ、ピットタイムは最小にして戦います。 それが我々にとって勝利を争うためのアプローチだと信じています。モータースポーツで、「絶対」はあり得ないことは分かっていますが、我々の準備は順調だと感じており、レースで我々の力を示したいと思います。

    村田久武 モータースポーツユニット開発部部長:
    我々のトヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)は長いストレートと、その後に待ち受けるハードブレーキングゾーンを持つ、ル・マンのコースに合わせて設計されています。これらのブレーキングゾーンでは強大なエネルギーが回生されますが、そのエネルギーを迅速に貯蔵し、瞬時に吐き出すことが出来るのが、我々が採用するスーパーキャパシタです。冬の間に改良を続けた結果、1周あたり6MJのハイブリッド・エネルギーをレース中、フルに利用出来ると考えています。これは昨年に比して大きく進化した点です。ル・マンではいつも燃費が大きな要素となります。ライバル同様、燃費とラップタイムの最適な妥協点を見出すことが求められます。これは常にデリケートなバランスの上に成り立ちますが、我々はテストでのデータから充分な準備が出来ており、加えて、練習走行と予選セッションにおいて最適の調整をする予定です。

    アンソニー・デビッドソン(TS040 HYBRID #1号車):
    今年のル・マンへ向けて完璧な準備が出来ています。我々が昨年WECの世界チャンピオンを勝ち取れたことで、耐久レースに必要なものを我々が持ち得ているということを証明したと思っています。それは私自身だけでなく、チームにとっても非常に大きな意味を持ちます。もちろん全てのレースで勝ちたいと思っていますが、ル・マン24時間での勝利は絶対に自分のキャリアに加えたいものであり、挑戦です。とはいえ、ル・マン24時間はコントロール出来ない気まぐれなレースであり、予定通り、全てがスムースには行きません。何かが起こるかもしれませんし、起こらないかも知れません。残念ながら、我々はまだ勝利の幸運には恵まれていません。今年我々はとてもリラックスしており、挑戦者としてル・マン24時間に挑むので、幸運が訪れてくれることを望みます。

    セバスチャン・ブエミ(TS040 HYBRID #1号車):
    ル・マンはシーズンの中でも特別なレースです。この特別なレースに加わるのは実に素晴らしいことです。レースのスタートは私にとって本当に特別な瞬間です。アドレナリンが沸き上がり、ル・マンで戦っているのだということを確かに実感し、それだけで感激します。今年の我々は挑戦者の立場であり、この挑戦に最善を尽くさなくてはなりません。ライバルとの差を詰めるべく誰もが懸命な努力を続けて来ました。しかし、ル・マンは他のレースとは異なり、何が起こるか分かりませんから、我々は先頭を切ってチェッカーを受けられるように願っています。これから長いレースウィークと、長い決勝レースを迎えますが、どうなるか楽しみです。

    中嶋一貴(TS040 HYBRID #1号車):
    私は既に今シーズン最初の戦いに勝っています。それはル・マン24時間レースに向けた私自身の体調回復です。ヴェルヴィエールとニースの病院とドクター、そしてル・マン24時間に向けて奇跡的な回復へと治療を行ってくれたチームの療法士に本当に感謝します。彼らのハードワーク無しでは、私の回復はあり得なかったと思います。昨年、ポールポジションを獲得出来たことは特別な記憶ですが、あくまでも決勝レースでの勝利がゴールです。不運にもそれは成し得ず、今年も簡単ではないことは分かっています。だからこそ今年の夢は優勝です。全員が高い士気を持ってレースを待ち望んでいます。我々は昨年、ル・マン24時間では何も確実なことは無いと言うことを学びましたし、今年、サプライズを起こせることを期待しています。

    アレックス・ブルツ(TS040 HYBRID #2号車):
    ついにル・マンを迎えます。昨年から、この瞬間のために努力を続けて来ました。ル・マンは我々のレースシーズンにおけるハイライトであり、もちろん、長い歴史を持つ非常に素晴らしいイベントです。私はル・マンで何度もレースを走って来たので、このレースがいかに驚きに満ち、確かなことなど何もないということを知っています。最も重要なポイントは、いかにして自分たちがコントロール出来ることに集中するかです。車両の正しいセットアップを見出し、正しい戦略と共に、ミスを犯さないことです。今年は、昨年とは異なり、我々は優勝候補ではないかも知れません。しかし、レースは長く、手強く、そして時に残酷です。24時間後に誰がどの位置にいるのかを見守りたいと思います。

    ステファン・サラザン(TS040 HYBRID #2号車):
    ル・マンは最高のレースで、私にとってもその年のハイライトです。雰囲気も観客もとにかく最高です。レースのスタート前のグリッドで、グランドスタンドを埋めた観客が私の名前を呼びながらフランス国旗を振ってくれる時の感激といったら、何ものにも代えられません。今年のレースは私がトヨタのドライバーとして走る、既に4度目のレースです。私の目標はル・マンで勝つことですが、今年それが叶うことを祈っています。誰もが全力を出し切るこのレースで、我々も負けてはいられません。すべてを出し切れば、ル・マンは我々に微笑んでくれるはずです。

    マイク・コンウェイ(TS040 HYBRID #2号車):
    これまでにル・マン24時間を戦った経験は一度しかありませんが、独特の雰囲気の中で行われる、とてもクールなイベントだということは分かっています。レースウィーク中、どんどん忙しさが増して行き、いかに大きなレースかが実感出来ます。その一員として加われるというのは非常に特別なことです。私がこれまでに経験したことがあるイベントで、強いて言うなら、インディ500に似ています。レースは長く、厳しいですが、レースカーをドライブしている時は最高の気分が味わえると思います。ル・マン24時間へ向けて、体調を万全に保つべく努力を続けて来ており、準備は万全ですし、この挑戦を楽しみにしています。我々は強いチームであり、全員が全力で準備を進めて来ました。スタートが待ち切れません。

  • グランツーリスモ6:Nissan GT-R LM NISMOが登場

    グランツーリスモ6:Nissan GT-R LM NISMOが登場

    PlayStation3専用ソフト『グランツーリスモ6』に、今年ル・マン24時間レースに復帰する日産のLMP1マシン『Nissan GT-R LM NISMO』が追加された。

    2日(火)、グランツーリスモ6上で開催中の「GTアカデミー 2015」のラウンド4がオープン。ラウンド4に参加して、完走すると、使用車両であるNissan GT-R LM NISMOがゲーム内で無料配布される。
    (ラウンド4にエントリーするためには、ラウンド1〜3でブロンズトロフィ以上を獲得する必要がある)

    Nissan GT-R LM NISMOは、1999年のR391以来16年ぶりのプロトタイプ・レーシングカー。時流とは大きく異なるフロント・エンジン。しかも駆動輪は前輪、つまりFFのレイアウトを採用する。ボディはモノコックもアウターパネルもカーボン製で、最低重量は880 kg。長大なノーズの下に収められるのは、3LのV6直噴ツインターボで、エネルギー回生システムが組み合わせられている。

    日産は、FIA世界耐久選手権に2台体制で参戦。ル・マン24時間レースのみ3台体制で総合優勝を狙う。

  • 日産、ル・マンにむけて3台のNissan GT-R LM NISMOがテスト走行

    日産、ル・マンにむけて3台のNissan GT-R LM NISMOがテスト走行

    日産は、ル・マンの公式テストデーで、大規模なテストプログラムを消化した。

    午前のセッションが始まると同時にコースに飛びだしたのは、3台のNissan GT-R LM NISMO。ル・マン独特のコースにマシンを合わせるため、大掛かりなテストプログラムに臨んだ。

    マシン開発の現段階で求められる膨大な作業をこなすために、3台はそれぞれ異なる内容のテストを進めていった。

    この日はほとんどがウェットコンディションでの走行となり、23号車、22号車、レトロなカラーリングを施した21号車は、いずれもドライでのタイムを記録することができなかった。

    マシンの開発に専念するため、日産からル・マン初参戦を果たすSUPER GT王者の松田次生、元F1パイロットのマックス・チルトン、日産が誇るGTレーサー、アレックス・バンコムは、75号車のジネッタ・ニッサンLM P3でル・マン初参戦のドライバーに義務づけられる10周の走行を完遂した。

    「ル・マンの走行は、子どもの頃からテレビで何十周と観てきました」とマックス・チルトンは述べました。

    「今日は、ドライバーの視点で見ることが出来たのです。本当に楽しかったですね。路面コンディションはベストではありませんでしたが、ここでのレースを心から楽しみにしています」

    この日の終盤には、インターミディエイトタイヤを履いて走行したヤン・マーデンボローが好タイムをマーク。4分を切ったのはこの他に1台しかいなかったこともあり、Nissan GT-R LM NISMOが見せた周回ペースにチームも満足を見せた。

    「今日はトップを狙っていたわけではありませんでした。私たちのル・マン初陣に向けての準備として、とにかく学ぶこととデータを集めることに専念していました」と、チーム代表兼テクニカル・ディレクターのベン・ボウルビーは述べました。

    「一日を終えて、ウェットコンディションでの私たちのタイムはコンペティティブで、午前の走行ではストレートでの総合ベストタイムのトップ2を私たちがマークしました」

    「フロントエンジン・前輪駆動と、ル・マンで走行するには斬新なマシンを投入するチーム陣は課題が山積みであることは覚悟していましたが、ここでの初日を終えて3台のマシンが無事に走行を終えてガレージに戻り、エンジニアの手元には山のようなデータが集まりました」

    日産のチーム陣営は来週もこのル・マンに拠点を構え、日曜日には3台のNissan GT-R LM NISMOが公式車検を迎えます。

    クリス・ホイ、幼少の頃からの夢をル・マンで実現
    今回のル・マン公式テストデーには、LM P3マシンの参加も含まれた。このため、2016年のル・マン参戦意向を表明し、日産のドライバー育成プログラムのA級研修生として研鑽を積んでいる、自転車競技メダリストのクリス・ホイも、この日初めてル・マンのサーキットでの走行を果たした。

    「何もかもが予想していた通り、いえ、それ以上でした」とクリス・ホイは述べた。

    「最初の2周は“ワオ! 自分がミュルザンヌ・ストレートを走っている”、“ワオ! ポルシェ・カーブだ”という感じでしたが、そこからは自分の仕事に戻り、タイムを考えるようになりました。ドライでの走行ではチームメイトに4秒遅れでしたが、プッシュはせずコースに慣れるための走りをしていたので、満足のタイムです。ウェットでも走行できたおかげで、コースのどこがよく滑るのかも知ることができました。素晴らしいコーナーがたくさんあって、最高のコースです。ドライブしていると本当に興奮しますね」

    GTアカデミーのフランス人勝者もル・マンを初走行
    この日は、フランス出身のドライバーにとっても夢を実現させた一日となった。2014年GTアカデミー・ヨーロッパの勝者、ゲイタン・パレトウも、自身初となるル・マンの走行に臨んだ。レーシングドライバーとしてまだ10ヶ月というパレトウだが、この日のテストデーではグリーブス・ギブソン・ニッサン LM P2マシンを駆り、プロフェッショナルな走りを披露した。

    「グリーブスのマシンをテストしたのは2回目ですが、ル・マンを走るのは生まれて初めてです」とパルトウは述べた。

    「ル・マンでテストできることになったと聞いた時、本当に興奮しました。その気持ちは間違っていませんでした。このコースは魔法のようです! 最も難しいコースという訳ではありませんが、本当に感動します。コースのどの部分が一番いいかを挙げるのは難しいのですが、私はポルシェ・カーブが好きです。最終コーナーも、うまく攻略をするのが難しく楽しいです。LM P2マシンのドライビングは大好きですし、ここではP3マシンよりも一周当たり20秒ほど速いのです。最大の違いは、ブレーキのパフォーマンスとダウンフォースですね」

  • 小林可夢偉 「ル・マンでのLMP1の実力は想像を遙かに超えていた」

    小林可夢偉 「ル・マンでのLMP1の実力は想像を遙かに超えていた」

    トヨタのテスト兼リザーブドライバーを務める小林可夢偉が、ル・マン・テストデーに参加。TS040 HYVRID #1号車で4周を走行した。

    前戦スパで負傷した中嶋一貴の回復次第ではレースへの参戦が困難になる可能性があったために、リザーブドライバーの小林可夢偉がテストで4周の計時ラップを走り、不測の事態に備えた。

    小林可夢偉
    ル・マンのコースで初めてLMP1カーを運転しましたが、最高ですね。天候の変化が激しかったですが、ドライな路面を走ることが出来て良かったです。このコースにおけるLMP1の実力は想像を遙かに超えていました。以前ル・マンを走ったのはGTカーで、その時は後ろからプロトタイプが襲いかかって来るので、ミラーばかり見ていました。今日はその反対でGTカーを抜いたのですが、ル・マンで速く走るには遅いクルマをいかに上手く抜き去るかが重要な要素で、その経験が出来ました。