カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • バレンティーノ・ロッシ 「フェラーリとのル・マン24時間レース参戦は夢」

    バレンティーノ・ロッシ 「フェラーリとのル・マン24時間レース参戦は夢」

    バレンティーノ・ロッシは、MotoGPキャリアが終了した後、フェラーリとのWEC参戦に想いを馳せた。

    2021年のMotoGPシーズンは、バレンティーノ・ロッシにとって22回目のシーズンとなる。今年、ヤマハのワークスチームからサテライトチームのヤマハSRTに移籍した7回のMotoGPチャンピオンは来るべきシーズンに焦点を合わせているが、フェラーリとの将来はまだカードに残っているようだ。

    最近、フェラーリは2023年にハイパーカークラスでWECに参戦することを発表。

    バレンティーノ・ロッシは過去にフェラーリF1チームでミハエル・シューマッハのF1マシンをテストしている。実際、当時のフェラーリ会長だったルカ・ディ・モンテゼーモロは、テストの数年後にロッシにザウバーのF1シートをオファーしたことを明らかにしている。

    バレンティーノ・ロッシはそのオファーを受けなかったが、四輪のキャリアを完全に諦めたわけではない。2023年にル・マンに参加するというフェラーリの発表にロッシは注目している。イタリア人は、MotoGPでのキャリアをやめると言ったときに、すでに新たな目標を念頭に置いている。

    42歳のバレンティーノ・ロッシは「ル・マン24時間レースでフェラーリをドライブできるのは僕にとって夢だ」とバレンティーノ・ロッシは Corriere dello Sport に語った。

    「でも、まずは自分のレベルがどれだけ高いかを確認する必要がある。僕は持久マシンで速いのけど、十分に速いかどうかはわからない。したがって、そのようなマシンで試してみるのは素晴らしいことだろうね」

    「でも、今のところ、僕の焦点はまだMotoGPにある。自分の年齢にもかかわらず、僕はまだ勝つことができると思っている。グランプリに勝ちたいと思っている。そして、可能であれば、タイトルを争いたい。でも、主な目標は表彰台に上がり、レースに勝つことだ」

  • シャルル・ルクレール、ル・マン24時間レース出場に関心

    シャルル・ルクレール、ル・マン24時間レース出場に関心

    フェラーリF1のシャルル・ルクレールは、伝説的なル・マン24時間レースでレースをする良い機会が将来巡ってくるのであれば、喜んで受け入れると語る。

    今週初め、フェラーリは、FIA 世界耐久選手権(WEC)の新しいハイパーカークラス用に開発されたマシンで、2023年からトップレベルのスポーツカーレースに戻る計画を発表した。

    フェラーリがル・マン24時間レースに復帰するのは1973年以来となり、ドライバーのラインナップは間もなく発表される予定となっている。

    このニュースはファン、競技者、レース主催者の間で関心の波を引き起こしたが、フェラーリのF1ドライバーであるシャルル・ルクレールもフェラーリのスポーツカーの取り組みに強い関心を持っている。

    「僕はル・マンが大好きだ」とフェラーリF1のチームプレゼンテーションでシャルル・ルクレールは語った。

    「ずっとル・マンのファンだった。機会があれば、喜んで参加する。今のところ、僕のメインの焦点はF1だけど、機会があれば、なぜいけないのか」

    シャルル・ルクレールの新しいチームメイトであるカルロス・サインツも興味を持ってプロジェクトをフォローすると述べたが、彼はフェラーリでのF1の将来に完全に集中していると主張した。

    「僕サイドから見ても、もちろん、非常に興味深いプロジェクトだ」とカルロス・サインツは語った。

    「フェラーリのようなブランドが、ル・マンにもう一度挑戦したいと思っているのは素晴らしいことだと思う。僕は彼らのメインサポーターであり、ファンだしね」

    「ドライビングに関しては、僕たちはここでやるべきことがたくさんある。僕の焦点はスクーデリア・フェラーリF1にあるし、現時点で他のプロジェクトは直接考えてはいない」

    「フォローするけど、まったちょっと遠い話だ」

    フェラーリはハイパーカーの計画についてほとんど詳細を提供ていないが、フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、プロジェクトがF1での予算上限の実施に起因することを否定した。

    「いいえ、それは金融規制の結果ではない」とマッティア・ビノットは語った。

    「このプログラムは企業の観点から評価されたことだと思う。我々はフェラーリとして参加することにした」

    「私が担当するか? フェラーリはユニークな会社であることを理解する必要があると思う。誰が担当し、誰が責任を負うかは問題ではない。だが、私自身が直接担当することはない」

    「我々はスクーデリア・フェラーリとしてF1プログラムに完全に集中している。だが、F1として何らかのノウハウと専門知識でサポートできることは間違いない。我々はユニークな会社であり、そうするだろう」

  • レッドブル、オレカと提携してル・マンの水素クラスのシャシーを設計

    レッドブル、オレカと提携してル・マンの水素クラスのシャシーを設計

    レッドブルのF1マシンを製造するレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズイは、フランスのメーカーであるオレカと提携して、2024年にル・マン24時間レースで計画されている新しい水素燃料電池車(FCV)クラスのシャシーコンセプトを設計する。

    世界3大レースの1つとされるル・マン24時間レースは、究極のエコカーとも呼ばれる水素燃料電気を搭載したワンメークシャシーのカテゴリーを新たに設けることを決定しており、次世代のエネルギーとして注目される水素の技術革新が進むと期待されている。

    レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズとオレカは、アストンマーティンのハイパーカー『ヴァルキリー』の開発に携わっており、オレカは耐久レース界における膨大な設計および生産スキル、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズは、空力、車両ダイナミクス、シミュレーション技術、エネルギー回生の最適化といったF1の専門知識を活用して、共同作業でマシンを開発する。

    レッドブル、オレカ、そして、ル・マン24時間レースの主催者であるフランス西部自動車クラブ(Automobile Club de l’Ouest /ACO)は共同声明を発表。レッドブルとオレカは最初のタスクとして“車両コンセプトの詳細な実現可能性の調査を実施”していくと述べた。

    レッドブルのF1チーム代表であるレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズのCEOを務めるクリスチャン・ホーナーは「レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズがル・マンの水素燃料電池を搭載した耐久レースカーのコンセプトを設計するために我々のパートナーであるオレカとともにACOに選出されたことをうれしく思う」と述べた。

    「レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズは、他の最先端の車両プログラムでの豊富な経験とともに、レッドブル・レーシングのF1カーの設計と開発に使用される多くのツールにアクセスでき、ACOが設定した課題に取り組むための十分な設備を備えている」

    「ル・マンの水素クラスは、持続可能なモータースポーツの未来を垣間見ることができ、輸送における水素の使用を促進し、刺激的なレースを提供することを約束する」

    オレカの代表を務めるユーグ・ド・ショーナックは「2014年のル・マン24時間レースに導入される水素クラスを成功させるにはコラボレーションが不可欠だ」とコメント。

    「オレカは挑戦と先駆的な変化を楽しんでおり、我々はそのような夢中になれる活動において自分たちの才能を十分に表現することができる」

    「LMHクラスとLMDhクラスで、耐久レースは魅力的な新時代に突入している。耐久レースは、技術的およびスポーツ的な観点かで我々を興奮させるものになるだろう」

    ACOのピエール・フィヨン会長は、レッドブルとオレカによる今回の発表について「このエキサイティングな発表は、ミッションH24の魅力を裏付け、ゼロカーボン・モーターレースと水素プロトタイプの有望な未来を提供する」とコメント。

    「ル・マン24時間レースの長年の主力であるオレカ、そして、モータースポーツビジネスで成功を収めているレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズのおかげで、ACOは、2024年のルマン24時間レースでの水素クラスにおける卓越したパフォーマンスを保証するために最先端のテクノロジーと組み合わせた広範な耐久レースの経験から恩恵を受けるだろう」

    「水素クラスの燃料タンクの生産者であるPlasticOmniumとともに、オレカとレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズを歓迎する」

    「このようなトップクラスの自動車会社が参加することで、自動車メーカー、特に水素ワーキンググループに定期的に貢献している自動車メーカーからさらに多くの関心を引く可能性がある」

    「我々は困難な時代に生きているが、ACOはゼロカーボンレースとモビリティへの道を断固として追求している」

    レッドブル・レーシング F1ファクトリー

  • トヨタ、2021年のWECに参戦するハイパーカー『GR010 HYBRID』を発表

    トヨタ、2021年のWECに参戦するハイパーカー『GR010 HYBRID』を発表

    トヨタは、2021年シーズンのFIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦するル・マン・ハイパーカー「GR010 HYBRID」を発表した。

    ワールドチャンピオン獲得、そしてル・マン3連覇を成し遂げたトヨタは、新たに始まるハイパーカーカテゴリーにおいても、ライバルからタイトルを防衛すべく、昨年のル・マン24時間レースの決勝日に披露した開発中の次世代ハイパーカーと同様、TS050 HYBRIDで磨いてきたレースの為のハイブリッド技術「RACING HYBRID」を搭載したGR010 HYBRIDで参戦する。

    GR010 HYBRIDはLMHレギュレーションに則ったプロトタイプカーで、ドイツ・ケルンのチーム本拠地のエンジニアと、日本の東富士研究所に本拠を置くハイブリッドパワートレーンチームが一体となり開発した。

    GR010 HYBRIDは680PSを生み出す3.5リッターV6ツインターボエンジンで後輪を駆動し、4輪駆動のパフォーマンスを発揮させるべく、アイシンAWとDENSOが共同開発した272PSを生み出すモータージェネレーターユニット(MGU)をフロントアクスルに配置している。

    また、開発中の次世代ハイパーロードカーを彷彿とさせる印象的な外観と、レースと市販車の強いつながりを示すGRの文字をコンセプトとする新しいカラーリングを備えている。

    トヨタは、2019-20年シーズンにおいてル・マン24時間レース優勝、ワールドチャンピオンを獲得したのと同じドライバーラインナップで、参戦開始以来9シーズン目のWECを戦う。新ドライバーチャンピオンである、マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスがGR010 HYBRIDの7号車を、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーが8号車をドライブする。ニック・デ・フリーズも引き続きテスト兼リザーブドライバーとして参加する。

    チームは、新レギュレーションに対応すべく、3日間におよぶGR010 HYBRIDの集中的なテストプログラムを、既に2回実施している。

    レギュレーションに組み込まれたコスト削減の一環として、新しいGR010 HYBRIDはTS050 HYBRIDと比べて162kg重くなり、パワーが32%絞られ、ル・マンのラップタイムは10秒程度遅くなる見込み。車両の寸法は250mm長く、100mm幅が広がり、100mm高くなる。

    トヨタは、WECプロジェクト開始以来、初めてリアのモータージェネレーターユニット(MGU)を廃し、フロントアクスルにのみMGUを配置した状態で参戦する。このためGR010 HYBRIDはスターターモーターを組み込み、リアブレーキは油圧によってのみ作動する必要がある。

    GR010 HYBRIDは最先端のエアロダイナミクスが特徴で、高性能な流体力学ソフトウェアと風洞を使用し最大の効率を生み出すよう開発された。新しいレギュレーションでは、シーズン中に特定の車体パッケージを持ち込むことを禁じており、GR010 HYBRIDは、ダウンフォースが求められるサーキットに於いても、低ドラッグが要求されるサーキットに於いても、同じ仕様で戦う。

    WEC、そしてル・マンのトップカテゴリーに、初めてBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)が導入される。WECシリーズオーガナイザーがエネルギー使用量や車両重量を規定し、各社のハイパーカーの均一なパフォーマンス実現を目指して、レース毎に車両のパフォーマンスをコントロールする。

    これにより、トヨタとスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスやバイコレス、さらにLMP1カーで参戦を表明しているアルピーヌといった競合チームとの接戦が展開されることは確実。3大陸にわたる6レースを通じて開催されるWEC2021年シーズンは、3月19日のセブリング1000マイルを皮切りに、スパ6時間レース(5月1日)、そしてシリーズのハイライトであるル・マン24時間レース(6月12-13日)を迎える。さらに1992年以来となるモンツァ(7月18日)、富士スピードウェイ(9月26日)そしてバーレーン(11月20日)の6時間レースが続く。

    村田久武(TOYOTA GAZOO Racing WEC チーム代表)
    WECにとって、とても面白い時代の幕開けだと思います。新たにハイパーカークラスが生まれ、そこに参戦する新しいマニュファクチャラーと一緒に、多くのファンの方々にレースの興奮と感動を届けられると思っています。GR010 HYBRIDは、TGRにとってTS050 HYBRIDのDNAを受け継ぎ、開発中のGR Super Sport (仮称)の兄弟とも言える重要なクルマであり、お客様が将来ドライブするクルマのプレビューでもあるのです。また、GR010 HYBRIDは私たちの最先端の技術ショーケースであり、これまで耐久レースで磨き続けてきたトヨタのハイブリッド技術、パフォーマンスを最大限に注ぎ込んでいます。WEC参戦を通じて、ハイパーカー技術の理解を深め、「もっといいクルマづくり」に向け人を鍛えます。新しいライバルの参入による厳しい戦いを通じて、我々は更なる高みを目指し挑戦し続けます。応援よろしくお願いします。

    ロブ・ロイペン(チーム・ディレクター)
    東富士とケルンに本拠地を置く我々だけでなくサプライヤー様やパートナー様も含めて、この世界的に困難な状況の中で新型車両を開発することはとてつもない苦難の連続でした。そして我々はこのクルマを世界に発表することを心から嬉しく思っています。ハイパーカーカテゴリーは新しい時代の到来であり、これまでとは異なる考え方とライバルの登場を意味しており、私たちも新しいライバルとの戦いを楽しみにしています。BoPはWECシリーズにとって新しい側面のひとつですが、他のプロジェクトの経験からこのレギュレーションは速く、安定したドライバーと完璧なレース運営、そして理想的なレース戦略を強く求めるものです。これまでの9年間にわたるWEC活動によって我々は多くのことを成し遂げましたが、自己満足には陥っていません。我々は自分達の限界に挑戦し続け、テクノロジーとプロセスの両面を常に改善してきました。だからこそセブリングで行われるGR010 HYBRIDのデビュー戦を前に、残されたテストに集中的に取り組みます。新しい、エキサイティングな時代の到来をファンの皆様にお見せすることを心待ちにしています。

    パスカル・バセロン(テクニカル・ディレクター)
    新レギュレーションは公道走行に関連するWEC技術のショーケースであり、最高レベルの魅力的な競争をもたらすものです。我々は新しいライバルの参加を歓迎し、WECのエキサイティングなレースにおいて、GR010 HYBRIDで競い合うことを楽しみにしています。新規レギュレーションであるLMHでレースが行われるということは、GR010 HYBRIDがこれまでとは異なる発想で、根本的に新しく設計されたことを意味しています。一番大きな違いはハイブリッドシステムの成り立ちです。新型車はフロントにひとつの回生ブレーキを持ち、ブレーキバイワイヤシステムと連携しています。このため我々はWECプロジェクト参入以来、初めてスターターモーターと完全な油圧ブレーキシステムを採用することになりました。レギュレーションではすべてのサーキットで同じボディ形状を用いることが定められているため、新型車は広いスピードレンジにひとつのボディ形状で対応する必要があります。これらはあくまでひとつの例にすぎません。新型車の開発にはこれほど大きな違いがあり、開発においては技術的に興味深い数々の挑戦がありました。我々はこうした新機軸を実際のテストプログラムで検証している最中であり、完成する日を心待ちにしています。

    ジョン・リッチェンス(シャシー開発プロジェクトリーダー)
    GR010 HYBRIDとその前任モデルであるTS050 HYBRIDとの最大の違いは、エアロダイナミクスです。これまでは色々な部位に関してレギュレーションで規定されていましたが、LMHレギュレーションではダウンフォースと空気抵抗に関して一定のパフォーマンスウインドーが設けられています。このためボディ形状やコンセプトによってより自由な発想が可能となりました。それはGR010 HYBRIDを見ていただければ一目瞭然です。こうした原則はパワートレインに関しても適用され、パワーカーブには一定の枠が設けられていますが、設定には自由度が与えられています。我々にとって一番大きなチャレンジは5年にわたり前後にハイブリッドモーターを配置していたのをフロントひとつに変更することでした。また安全基準の変更によるハイブリッドシステムのパッケージング変更も新たな挑戦となりました。さらにGR010 HYBRIDのエンジンはTS050 HYBRIDよりパワフルです。この結果、スタイリングの変化以上にサウンドは大きく変わっています。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    チーム全員がGR010 HYBRIDで最初のレースに臨むことに興奮しています。まったく新しいレースカーを走らせることはいつも心躍らされることであり、すべての違いに慣れ親しむのは素晴らしい挑戦です。たった数日のテストでこのクルマが素晴らしい出来栄えであり、既に慣れ親しみ始めていることに驚いています。特に将来的にロードカーへつながるレーシングカーの開発に携わることは最高の体験です。チーム全員がこのことを誇りに思い、ファンの皆様に今シーズンのレースをお見せできることを楽しみにしています。新シーズンをチャンピオンとして迎えることも気持ちいいものです。7号車のドライバーは3人ともこの事実にはっぱをかけられています。しかし、ワールドチャンピオンのタイトルを獲得しないということは、それを他の誰かに譲るということです。だからこそ私たちはチャンピオンシップの再獲得、中でも最も重要なレースであるル・マンに勝つことを見据えています。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    新しいプロジェクトはまさにチャレンジングです。我々は異なるタイプの車両で新しいライバルとひとつの選手権を争います。こうした新しい時代の幕開けは常に楽しみです。GR010 HYBRIDとGR Super Sport(仮称)は大いに気に入っています。ル・マンのパフォーマンスをロードカー開発に注ぎ込むというプロジェクトの一員になることは心躍ります。ドライバーがすべきことと求められることに変わりはありません。我々ドライバーは速く、そしてコンスタントに走ることで勝利を手に入れることができます。BoPを考えるとミスは許されません。個人的にはここ数年の悪運をふり払ってル・マンに勝つことが最大の目標です。7号車のメカニックもエンジニアも全員がル・マンで勝つことを心から望んでいます。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    このような新型車両を走らせるのは実に楽しいことです。GR010 HYBRIDは我々の新しい相棒であり、最初のテストを全員が心からエンジョイしました。新しいLMHの音やスタイリングにファンの皆さんが心奪われることは間違いありません。ボディのラインはきわめてクールで、V6エンジンは素晴らしいサウンドを奏でます。ドライバーとエンジニアは全員、これまでと異なるクルマの性質、特に重量とハイブリッドシステムの制御の違いに慣れる必要がありました。GR010 HYBRIDはTS050 HYBRIDと同じ精神の持ち主ですが、変更されたレギュレーションに合わせて開発されたことがわかります。我々はまだ新しいことを学んでいる最中です。最初のターゲットはセブリングですが、今年1年を通じて学習と改良を続けていくつもりです。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    私たちはこの新しい時代の到来を長く待ち望んできて、ついにハイパーカーで戦うことになります。これは驚くべきことです。GR010 HYBRIDの完成に心から喜びを感じています。このクルマは素晴らしいルックスを持ち、体感からも素晴らしさがわかります。正直なところ私はこのクルマが、ドライブしてこれほど楽しいものだとは想像していませんでした。もっとGTカー的な乗り味を想像していたのです。しかし我々はLMP1の時代に多くのものを学び、それを改良して新型車に注ぎ込みました。そのためこのクルマはプロトタイプカーならではのフィーリングを持ち、これほど速いクルマを走らせることができることを心から楽しんでいます。我々は最初のレースから勝つために走る準備が整っています。LMP1を受け継ぐことは素晴らしいことですが、我々は同じことをハイパーカーの時代でも築き上げていくつもりです。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    技術的にもレースに対するアプローチの面でもまったく異なるWECの新時代に参加することはとてもエキサイティングなことです。新しいクルマでレースをすること、ステアリングを握って新しい感覚を得ることは、一人のドライバーとしては特別な体験です。このクルマはスタイルも良く、全開のレーススピードで駆け抜ける姿を観戦するのは壮観に違いありません。今年のシーズンはこれまでのどのシーズンよりも接戦の連続になるでしょう。ハイパーカークラスの誰もが勝利のために限界に挑みます。ドライバーだけでなくファンの皆様にとっても心躍る体験となるでしょう。これまでとは異なるアプローチでレースに臨む必要がありますが、ゴールは常に同じであり、今シーズンのターゲットは明確です。TGRにとって4回目のル・マン優勝を果たしワールドチャンピオンを獲得することです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    ファンの皆様はGR010 HYBRIDに嬉しい驚きを受けることになると思います。この車はLMP1とロードカーを合わせたようなスタイリングをしているからです。WECのレースは常に新しいテクノロジーの開発の場でした。そして今はさらにロードカーとの関係性は近づいています。GR010 HYBRIDはお客様が体感するであろうことを垣間見せてくれます。ドライビングも最高で、特にハイブリッドシステムがもたらす4WD独特の感覚はドライバーにとって素晴らしい驚きでした。大きな違いは重量の増加とパワー、そしてダウンフォースの低下ですが、それでもTS050 HYBRIDと同等のドライビングの喜びを与えてくれます。我々にとってTGRの歴史であるル・マンとWECでの勝利を重ねることが最高の喜びであり挑戦です。

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  • トヨタ、次期WEC参戦車両を2021年1月11日に発表

    トヨタ、次期WEC参戦車両を2021年1月11日に発表

    トヨタは、2021年のFIA 世界耐久選手権(WEC)のハイパーカークラス(LMH)に参戦する新型車両を2021年1月11日(月)に発表することを明らかにした。

    現在、WECの最高峰クラスであるLMP1規定は今シーズンで終了し、来季からはLMHへと移行する。

    トヨタは、LMH規定に準拠したマシンを開発しており、先月のル・マン24時間レースでは開発中の市販車『GR Super Sport(仮称)』でデモ走行を行っていた。

    トヨタのドライバーを務めるセバスチャン・ブエミは、ル・マン24時間レースに先立って「ハイパーカーの準備は順調に進んでいる」と語った。

    「シミュレーターでかなりの日数を過ごし、先週はシート合わせも行った。10月に最初のテストを行うことになるはずだ。そこから2021年の最初のレースで準備と信頼性のために重要な開発作業を行っていく。その最後のポイントは非常に重要だ」

  • 【ギャラリー】 トヨタ GR Super Sport(仮称) / ル・マン24時間レース

    【ギャラリー】 トヨタ GR Super Sport(仮称) / ル・マン24時間レース

    GR Super Sport(仮称)の画像ギャラルー。トヨタは、第88回ル・マン24時間レースの決勝を前に開発中のハイパーカー、GR Super Sport(仮称)でサルト・サーキットを走行し、その様子を公開した。

    今回走行したのは、2018年・2019年にル・マン総合優勝を果たしたTS050 HYBRIDをベースにしたロードカー、GR Super Sport(仮称)の開発中のモデル。

    特別にオープン仕様にカスタマイズし、GRのカモフラージュ柄が施された車両に、かつてトヨタのWECドライバーとして活躍したアレックス・ブルツと村田チーム代表が乗り込み、デモンストレーションラップと決勝スタート前のトロフィー返還を行った。

    トロフィー返還セレモニー終了後には、ル・マン24時間レース3連覇に向けて2台のTS050 HYBRIDの挑戦が始まりました。TS050 HYBRIDは2016年のデビューから、優勝を達成するだけでなく、最速ラップタイム更新や現時点でのコースレコードの樹立など、ル・マンで数々の歴史を作ってきました。この過程で得た知見はすべて、開発中のハイパーカーGR Super Sport(仮称)の開発に活かされており、まさにル・マン直系の市販車と言える。

    GR Super Sport(仮称)は、モータースポーツを通じてもっといいクルマづくりに取り組むTOYOTA GAZOO Racingの理念を具現化したクルマ。そして、TGRのレース活動とGR商品の非常に密接な関係を示す象徴でもある。

    トヨタ GR Super Sport(仮称) / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ② / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ③ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ④ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑤ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑥ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑦ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑧ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑨ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑩ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑪ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑫ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑬ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑭ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑮ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑯ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑰ / ル・マン24時間レース

    トヨタ GR Super Sport(仮称) ⑱ / ル・マン24時間レース

  • トヨタ:ル・マン24時間 決勝レポート … TS050 HYBRID  8号車が3連覇!

    トヨタ:ル・マン24時間 決勝レポート … TS050 HYBRID 8号車が3連覇!

    9月20日(日)現地時間午後2時半、第88回ル・マン24時間レースがゴールを迎え、TOYOTA GAZOO RacingのTS050 HYBRID 8号車が3連覇を成し遂げた。ポールポジションから前半首位を走行したTS050 HYBRID 7号車は、トラブルで後退するも追い上げ3位表彰台を獲得。この結果、TOYOTA GAZOO Racingが最終戦を待たずしてチームチャンピオンを確定した。

    セバスチャン・ブエミ、中嶌一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車が、2位に5周差をつけての勝利を挙げ、FIA世界耐久選手権(WEC)のドライバーズ選手権で首位に立った。

    ブエミと中嶋は3年連続の勝利となり、97年にわたるル・マンの歴史の中で、これまでに7人しか成し遂げていなかった3連勝ドライバーに加わることとなった。また、ハートレーは2017年以来2度目のル・マン制覇を果たした。

    ポールポジションからスタートしたマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車は、彼らにとっての初勝利を目指し、中盤まで首位を走行していたが、排気系のトラブルに見舞われて後退。しかし後半、見事な追い上げを見せ3位表彰台を勝ち取った。

    全8戦で競われているWEC2019-2020年シーズンの第7戦でのこの勝利により、TOYOTA GAZOO Racingはチームタイトル争いにおいて、2位のレベリオンに逆転不可能な57点差をつけたため、最終戦を待たずして今シーズンのチームチャンピオンを確定した。TOYOTA GAZOO Racingにとっては2014年、2018-2019年シーズンに続く3度目のタイトル獲得となる。

    ル・マンにおける最後の雄姿となった1000馬力を誇る4輪駆動レーシングカーのTS050 HYBRIDは、サルト・サーキットでの効率やパフォーマンスの点で新たなスタンダードとなった。2012年に搭乗した第1世代のLMP1ハイブリッド車両に対して燃料使用量は35%削減されたにも関わらず、ラップタイムは1周あたり約10秒もの向上を見せた。4年連続のポールポジションと3年連続勝利の中で、予選及び決勝レース中のコースレコードも塗り替えた。

    ハイブリッドレースカー開発を通じて得られたノウハウをつぎ込んだ、ル・マン直系のGR Super Sport(仮称)が、決勝レーススタート前に、初めて公の前で披露された。開発中のモデルをベースにオープン仕様にカスタマイズされた車両は、サーキット1周のデモンストレーション走行を行った後、スタート直前に優勝トロフィーを返還するセレモニーを行った。

    スタートから6時間経過時点での10周ほどを除いて、TS050 HYBRID 7号車はレース前半戦の大半で首位を走り、レースが折り返しを迎える頃には、2位との差は1周以上に広がっていた。しかし、12時間を経過した直後、午前3時前に、小林がドライブしていた7号車は出力低下に見舞われ、ガレージでの修復を余儀なくされてしまった。排気マニホールドの破損に見舞われた7号車は、修復作業に30分を要し、小林は首位から6周遅れ、3位のレベリオン3号車から4周遅れの4位でコースへと復帰した。

    一方、8号車は序盤にタイヤのパンクやブレーキダクトのダメージといったトラブルに見舞われ、2度の予定外のピットストップと10分間の修復などでタイムを失いながらも、諦めることなく戦い続け、7号車がトラブルに見舞われる前には2番手になっていた。

    後半戦、2位以下に充分な差を拡げた8号車は、ブエミ、中嶋、ハートレーがペースをコントロールしながら周回を重ねていき、最終的にその差は5周まで拡がったた。3年連続でアンカードライバーを務めた中嶋が、2020年ル・マン24時間レースのフィニッシュラインをトップで通過。サルト・サーキットにおいて最も成功した日本人ドライバーとしての地位を確固たるものとした。

    コンウェイと小林、ロペスの7号車は、レース復帰後追い上げを図ろうとしたが、何かにヒットして車両フロアにダメージが及んだことで空力的な性能低下が生じていた。しかし、8号車は表彰台を目指し追い上げを続け、ライバルのレベリオン3号車が残り1時間というところでクラッシュし、ピットでの修復を余儀なくされたことで3位へと浮上。優勝した8号車から6周遅れながら、2位のレベリオン1号車とは1周差での3位表彰台獲得となった。

    8号車のドライバーがこの勝利によるポイントを加えたことで、ドライバーズタイトル争いは、11月14日にバーレーンで開催される、2019-2020年シーズン最終戦に持ち越されることとなった。8時間レースのバーレーンでは最大39ポイントの獲得が可能だが、現在首位の8号車と2位の7号車は僅か7ポイント差で、タイトルをかけ、この最終戦に臨むこととなる。

    村田久武 TOYOTA GAZOO Racing WECチーム代表:
    ル・マン24時間レースへの挑戦というのは、真の耐久性が求められる実に困難なものであると、今回改めて実感しました。我々は、TS050 HYBRIDでル・マンを3連覇するという夢に向かって確固たる決意をもってレースにのぞみ、序盤で8号車に降りかかった逆境も、チームワークで乗り越えました。チーム全員が、素晴らしい仕事をしてくれました。しかしながら、我々は1-2フィニッシュを狙っていたのもまた事実です。素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた7号車のドライバー、メカニック、エンジニアには本当に申し訳なく思います。我々は一つのチームです。彼らの悔しさは、チーム全員の悔しさでもあります。我々が今年のル・マンで経験した嬉しいこと、悲しいことをファンの皆様に現場で直接分かち合うことはできませんでしたが、来年は直接お会いすることができることを願っています。レベリオンの皆様、準優勝おめでとうございます。何度もプッシュされました。本当に尊敬すべきチームです。また、このような世界的な困難な状況にありながらも、我々にル・マンに挑戦する機会を与えてくださったACOにも感謝しています。

    TS050 HYBRID #7号車:
    (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)
    決勝結果 : 3位 (トップと6周差), 381周、ピットストップ35回、グリッド:1番手、ベストラップ:3:19.357

    小林可夢偉(7号車):
    3位という結果は我々が望んでいたものでも、予想していたものでもありません。我々は今年もここル・マンで非常に速かったのですが、レースというのは残酷です。我々はよく戦いましたし、チームも深夜に迅速な作業で車両を修復してくれました。今回のトラブルは初めてのことですが、それがこのような重要なレース中だったというのは本当に不運でした。しかし、ル・マンではこういうことも起こりえます。8号車と、ハードワークで2台揃っての完走を成し遂げたチームを祝福します。

    マイク・コンウェイ(7号車):
    ル・マンの勝利の女神は今年も我々には微笑んでくれませんでした。TOYOTA GAZOO Racingが3連覇を達成したことは喜ぶべきことですが、我々7号車の側からすると、また勝利を逃してしまったような感じです。また、これによりチャンピオン争いの状況が大きく変わってしまったことも残念です。ひとつのレースで2つの大きなダメージを負ってしまいました。我々は常に良いレースをするためにここに来ていますが、いつも何かに邪魔されているようです。とはいえ、8号車が勝ったことはチームにとって良かったですし、彼らは素晴らしい戦いぶりでした。

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    まずは、チームと8号車のクルー、おめでとう。このようなビッグレースを3連覇するというのは、TOYOTA GAZOO Racingにとっても大変な偉業です。このレースに向け、チームは昼夜なくハードに働いてきました。マイクと可夢偉を含む誰もが素晴らしい働きをしましたし、私自身もその一部だったと思います。今回は運に恵まれず、我々の7号車にとって望んでいた結果にはなりませんでした。本当に速かっただけに、勝てなかったのは残念ですが、挑戦を続けます。

    TS050 HYBRID #8号車
    (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー)
    決勝結果 : 1位, 387周、ピットストップ36回、グリッド:3番手、ベストラップ:3:19.762

    中嶋一貴(8号車):
    TS050 HYBRIDでの最後のル・マンで勝つことができたことは格別ですし、3連覇達成というのも素晴らしいです。我々の今日のレースは浮き沈みの激しい展開でしたが、7号車のクルーも含め、全員が本当に素晴らしい働きをしました。どういうわけか、我々は他の車よりも運に恵まれているようです。7号車がトラブルに見舞われたときは、TOYOTA GAZOO Racingとしてレースに勝つことが全てだったので、その後はとてもタフなレースになりました。それだけに勝利を達成することができ、このチームの一員でいられたことが本当に嬉しいです。

    セバスチャン・ブエミ(8号車):
    最高の気分です。チームメイトと、そしてチームがこの様な素晴らしい成果を成し遂げてくれました。ここル・マンでは、レースの流れはあっという間に変わります。レースが始まったときは、スローゾーンのタイミングやタイヤのパンク、ブレーキ冷却のトラブルなど、あらゆる災厄が私に襲いかかってきているように感じました。しかしその後、突然状況は好転して我々は首位に立ち、まもなく後続に5周差をつけるまでになりました。今年のル・マンは、レースは最後まで何が起こるか分からないということを改めて教えてくれました。

    ブレンドン・ハートレー(8号車):
    チームメイトと、チーム全てを誇りに思います。このチームに加わったばかりの時は、学習の連続でした。セブ(ブエミ)と一貴のおかげで、この複雑なレースカーを速く走らせることができるようになりました。今日は序盤、幾つかのトラブルに見舞われましたが、支えてくれた最高のメカニックやエンジニアのおかげで、その後は完璧なレースでした。全てが上手く行き、TOYOTA GAZOO Racingには本当に感謝しています。

    WEC 第7戦 ル・マン24時間 決勝結果(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    387
    2 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    382 5 Laps
    3 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    381 6 Laps
    4 3 ロマン・デュマ
    ルイ・デレトラズ
    ナタナエル・ベルトン
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    381 6 Laps
  • 豊田章男社長、ル・マン24時間レースとラリー・トルコ優勝にコメント

    豊田章男社長、ル・マン24時間レースとラリー・トルコ優勝にコメント

    トヨタ自動車の豊田章男社長が、WEC 第7戦 ル・マン24時間レースならびにWRC 第5戦 ラリー・トルコの優勝に対するコメントを発表した。

    今週末、トヨタは、ル・マン24時間レース、そして、WRCラリー・トルコという2つの国際的なレースで優勝を収めた。それでも、「まだまだドライバーの気持ちに応えるクルマづくりが出来ていないことを、今回も痛感しています」と豊田章男社長は語る。

    豊田章男社長のコメント
    2020年のル・マン24時間耐久レースを勝利することができました。
    そして、同じ週末にWRCラリー・トルコでも勝利することができました。

    ブレンドン、セバスチャン、一貴!
    TS050 HYBRIDで戦う最後の24時間レースで、他のどのクルマよりも長い距離を走らせてくれて本当にありがとう。

    エルフィン、スコット!
    厳しいトルコの道を他のどのクルマよりも速く駆け抜けてくれて本当にありがとう。

    今年は、どちらの現地にも行けず、みんなと一緒に戦うことができず残念です。
    ル・マンのみんなとは一緒に表彰台に上がる約束を、また果たすことができませんでした。(心の中ではル・マンとトルコの両方にいき一緒に表彰台に上っていましたが…)

    ル・マンもトルコも無観客でしたが、私のように中継を通じて、世界各国から多くファンがこのレースを見守ってくれていたと思います。応援いただいたファンの皆さまにも感謝申しあげます。ありがとうございました。

    ル・マンは、今年で3連覇を達成することができました。多くのファンの皆様の声援、多くのスポンサーパートナー様の支え、そして多くのスタッフの努力で成し得た3連覇です。大きなトロフィーも自分たちの手にすることができて、とても嬉しく思っています。
    しかし、それ以上に大きな悔しさを感じているというのが正直な気持ちでもあります。

    勝利した8号車もノートラブルで走り切れた訳ではありません。レース前半にブレーキトラブルでピットインを余儀なくされ、一時は順位を落としてしまいました。

    7号車のマイク、ホセ、可夢偉の3人には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
    可夢偉は「忘れ物を取りに行ってくる」と言って、この決勝に向かっていきました。
    ここ数年の彼のル・マンを見ていれば、そんな気持ちでいることも、よく分かります。マイクもホセも、きっと同じ気持ちだったのだろうと思います。

    可夢偉は決勝前、私に「このプレッシャーを楽しんで、クルマ、メカニック、エンジニアを信じて、しっかり24時間走り抜けます」とメッセージを送ってくれました。

    しかし、クルマを信じてくれていたのに、我々は彼のクルマにトラブルを発生させてしまいました。そのせいで、また彼らは忘れ物を受け取ることができませんでした。本当に申し訳なく思います。

    トルコでもエンジントラブルによって上位を走っていたオジエのクルマをラリー途中で止めてしまいました。

    我々トヨタは、WRCでチャンピオンを獲ったり、ル・マンでも3回勝つことができるようになりました。しかし、まだまだドライバーの気持ちに応えるクルマづくりが出来ていないことを、今回も痛感しています。

    ドライバー達が不安なく、もっと気持ちよく、ゴールに向けて走っていけるクルマを作っていけるよう、我々は “もっといいクルマづくりの戦い”を、これからも続けてまいります。

    皆様、引き続き、応援いただければ幸いです。これからもよろしくお願いいたします。

  • ル・マン24時間レース 2020年 結果:トヨタ8号車が3連覇で有終の美

    ル・マン24時間レース 2020年 結果:トヨタ8号車が3連覇で有終の美

    2020年のル・マン24時間レースが9月19日~20日に行われ、トヨタ8号車(セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー)が3連覇を達成し、TS050 HYBRIDでの最後のル・マンで有終の美を飾った。

    今回で88回目を迎えるフランスの伝統的なル・マン24時間レースでトヨタはTS050 HYBRIDと共に3連覇という歴史を刻んだ。1000馬力、4輪駆動のTS050 HYBRIDは、デビューした2016年は残り2周というところで勝利を逃したが、2018年に初勝利を飾ると2019年も制し2連勝を挙げていた。

    トヨタ8号車(セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー)が優勝。LMP1規定の終焉と共に今季限りで戦線から退くTS050 HYBRIDにとって、最後の挑戦となる今年のル・マン24時間レースで3連覇を達成し、優勝トロフィーを永久に保有する権利を得た。

    トヨタ TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス)は3位でレースを挙げた。

    LMP2クラスはUnitedAutosport 22号車、LM-GTE Proクラスはアストンマーティン・レーシング97号車、LM-GTE AmクラスはTFスポーツ 90号車がクラス優勝を果たした。

  • ル・マン24時間レース 12時間経過:トヨタ7号車が首位、8号車が2位

    ル・マン24時間レース 12時間経過:トヨタ7号車が首位、8号車が2位

    ル・マン24時間レースはスタートから12時間が経過。現地時間午後2時半、暗闇に包まれたサルト・サーキットで折り返しを迎えた。TOYOTA GAZOO Racingの2台のTS050 HYBRIDは1-2位のポジションを守って走り続けている。

    12時間経過時点で首位に立っているのは、ポールポジションからスタートしたマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスのTS050 HYBRID 7号車。2位には1周の差をつけている。

    一方、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのTS050 HYBRID 8号車は、7号車がセーフティカー走行時にピットインしたことでタイムロスしたため、レースが4分の1の時点で首位に立ったが、7時間を経過したところで技術的なトラブルに見舞われ、ポジションダウンを余儀なくされた。

    ブレーキ温度上昇のトラブルに見舞われていた8号車は、ドライバー交代のたびに対応作業を行い、若干のタイムロスを強いられていたが、LMP2車両のアクシデントによりセーフティカー走行が長くなったタイミングで、チームは車両右前部にある冷却ダクトシステムを完全に交換することを決めた。これにより8号車は10分間のピットインを強いられ、中嶋は3位でレースに復帰した。

    セーフティカーの先導により全車がスロー走行していたこともあり、8号車のロスは1周で済み、再スタートが切られるとまもなく、中嶋は前を行く2位のレベリオン1号車にプレッシャーをかけ、オーバーテイク。再びTOYOTA GAZOO Racingの1-2体制とした。

    その間、首位を行く7号車のロペスは、多くのアクシデントによるスローゾーンやコース上の混雑、そして8時間目にも短いセーフティカーランが発生する状況など、混雑の中リスクを追うことなく首位を堅守。

    2台のTS050 HYBRIDは着実なペースで周回を重ね、レーススタートを担当し、2度目のスティントとなるコンウェイとブエミが再びコクピットへ。深夜のサルト・サーキットで、後続との差をさらに拡げていきました。

    レースが折り返しとなる12時間を経過した時点で、首位を行く7号車は小林がドライブ。ブエミの7号車が1周遅れでこれを追い、レベリオン1号車はさらに1周差となっている。

    TS050 HYBRID 7号車 (マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペス):
    12時間経過時順位 : 1位, 191周

    ホセ・マリア・ロペス(7号車):
    自分のスティントは上手くいきました。スローゾーンとセーフティカーにより若干の浮き沈みがありましたが満足しています。セーフティカー中に冷えたタイヤで走るのは簡単ではありませんでしたが、TS050 HYBRIDは運転しやすかったです。また一時8号車に先行されましたが、彼らは修理のために時間をロスしました。自分たちにはその問題は出ていないし、現在十分なリードを保っています。しかしながらレースは何が起こるかわかりません。リスクを取らずゴールを目指します。

    TS050 HYBRID 8号車 (セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレー):
    12時間経過時順位 : 2位 (トップと1周差), 190周

    中嶋一貴(8号車):
    レースの序盤はブレーキ冷却の問題を抱えていました。自分のドライブ中、セーフティカー導入時に部品を代える決断をしました。1ラップ分失いましたが最小限のダメージで済んだと思います。また夜間の運転は簡単ではなく、セーフティカー導入時はタイヤ内圧を保つのに苦労します。冷静さを保ちながら自分の運転に集中しています。7号車に対して1ラップ遅れていますが、我々のペースは戻っています。最後まで集中し出来る限りの事をします。

    WEC第7戦 ル・マン24時間 12時間経過時順位(LMP1クラス)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    191
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ TS050 HYBRID
    190 1 Lap
    3 1 ブルーノ・セナ
    グスタボ・メネゼス
    ノルマン・ナト
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    189 2 Laps
    4 3 ロマン・デュマ
    ルイ・デレトラズ
    ナタナエル・ベルトン
    レベリオン・レーシング/
    レベリオンR13・ギブソン
    188 3 Laps
    R 4 オリバー・ウェッブ
    トム・ディルマン
    ブルーノ・スペングラー
    バイコレス・レーシング・チーム/
    エンソ・CLM P1/01・ギブソン
    97