カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • フェルナンド・アロンソ 「今のWECレースはそこまで魅力的ではない」

    フェルナンド・アロンソ 「今のWECレースはそこまで魅力的ではない」

    フェルナンド・アロンソは、耐久レースは“大好き”だが、今のWEC(FIA 世界耐久選手権)のトップカテゴリーであるハイパーカーはスピードが遅くなっているため、「そこまで魅力的ではない」と語る。

    LMP1に代わる新しいハイパーカークラスの導入は、WECの将来に望ましい効果をもたらしており、2023年以降、いくつかの新しいメーカーが参戦を予定している。

    今年のル・マン24時間レースに出場したハイパーカーはほんの一握りだったが、将来のフェラーリ、ポルシェ、プジョーなどの将来の参入により、新しいルールは今後数年間でその分野が深まっていくだろう。

    ただし、その注意点は、新しいデザインが導入されたことにより、マシンのスピードが低下したことだ。

    今年、元F1ドライバーの小林可夢偉が設定したポールポジションタイムは、2019年のLMP1でのタイムよりも8秒以上遅く、過去のLMP2カーとほぼ同じタイムだった。

    フェルンド・アロンソは土曜日に、アルピーヌのデモランで有名なサルト・サーキットをF1マシンで周回した最初のドライバーとして歴史に名を刻んだ。

    アルピーヌは、フェルナンド・アロンソが将来のハイパーカープログラムで“理想的”な候補者になるだろうと勝っているが、アロンソは。自分が何をしたいのかを明確に言うことはできない。

    F1とWECの両方でチャンピオンを獲得しているフェルナンド・アロンソは「耐久レースのこの進化は良いことだとは思う」と SoyMotor.com 語った。

    「2023年に登場する新しいルールである LMDh (ル・マン デイトナ ハイパーカー) はすでに多くのブランドを魅了しており、耐久レースは素晴らしい未来に向かっていると思う」

    「僕はモータースポーツのこの部分が大好きなので、とても素晴らしいことだと思う。でも、将来、それらのマシンをドライブするかどうかは分からない」

    「それに、BoP(Balance of Performance/性能調整)とそのオフセットでマシンは少し遅いと言わなければならない」

    「タイムを見れば、僕がここでレースをしていた2019年よりもレースペースは10秒くらい遅いよ」

    フェルナンド・アロンソは、以前よりもスピードが遅いマシンが耐久レースに復帰するかどうかの要因になることを認めたが、将来そのスピードが戻る可能性はあると考えている。

    「純粋な楽しみという点では、スピードが遅いことで、今はそこまで魅力的ではないけど、数年後には再び速くなると確信している」とフェルナンド・アロンソは付け加えた。

  • 豊田章男氏、7号車初勝利に「ずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした」

    豊田章男氏、7号車初勝利に「ずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした」

    TOYOTA GAZOO Racingチームオーナーであるトヨタ自動車の豊田章男社長が、悲願のル・マン初勝利を挙げた7号車のドライバー、そして、2位でフィニッシュした8号車のドライバーにメッセージを送った。

    トヨタはル・マン24時間レースで3連勝を挙げてきたが、どれも8号車による勝利だった。小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの3名は優勝に近づくことあっても、マシントラブルや運に見放される形で逃してきた。

    豊田章男社長は、7号車のドライバーに「ずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした」と語った。

    豊田章男(TOYOTA GAZOO Racingチームオーナー)
    可夢偉、マイク、ホセ、
    やっと”忘れ物”を取ってこれましたね。おめでとう!本当によかった!

    ル・マンでトヨタが3連勝できても…
    君たちがシリーズチャンピオンに輝いても…
    私は心の底から喜ぶことができずにいました。

    それは君たちがル・マンで悔しい思いしかしていなかったから。それも、君たちドライバーのせいではなく、我々のつくったクルマやチームが至らずに、そんな思いをさせ続けてしまっていたからです。だから、君たちに話しかける時、私はずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

    だけど君たちは、一度も誰かを責めることはしませんでした。常に、どうやって失敗を無くしていくか?どうやったらみんなで強くなっていけるか?それだけを考え、勝つための戦いを続けてくれていました。

    その3人が、やっと24時間を走り切ってチェッカーを受け、表彰台の一番高いところに立ってくれた。そして、心からの笑顔でシャンパンを掛け合ってくれていました。その姿を、ようやく見ることができて、涙が出るほど嬉しく、そして、ホッとしました。本当におめでとう!本当にありがとう!

    可夢偉がシャンパンの栓を、なんのトラブルもなく抜いた姿もちゃんと見ていました。シャンパンの抜き方を忘れない内に勝てるクルマを準備できて本当によかった(笑)

    一貴、セブ、ブレンドン
    2位は悔しい結果だと思うけど、ワンツーフィニッシュをありがとう。8号車に出たトラブルを、セブが走りながら対処し、その方法を7号車にもシェアしてくれたと聞きました。セブ!そして8号車メンバーのみんなありがとう!

    しかし、そのトラブルは前戦のモンツァでも発生していたもの…、それを直せぬままル・マンを走らせてしまいました。本当に申し訳なく思います。我々は、ドライバーがもっと安心して気持ちよく走れるクルマに進化させていかなければなりません。

    来シーズン、このレースには100%再生可能燃料が導入されると発表されました。新燃料の開発に尽力されている方々、そして、その導入をご決断いただいた皆さまに敬意を表します。

    このレースを通じても、我々はカーボンニュートラルに向け、選択肢を広げていく努力ができることになりました。モータースポーツという真剣勝負の場だからこそ、技術開発のスピードを上げていけると信じています。

    ドライバーが乗りやすいクルマ、
    ファンがもっと熱くなれる魅力的なレース、
    そして、そうした活動を、この先もずっと続けていけるよう、我々は様々な技術開発の努力を続けてまいります。

    ファンの皆さま、
    今回もご声援ありがとうございました。
    今後も引き続き、応援いただければ嬉しく思います。よろしくお願いいたします。

  • 小林可夢偉、悲願のル・マン初制覇「ずっと悔しい思いをしてきた」

    小林可夢偉、悲願のル・マン初制覇「ずっと悔しい思いをしてきた」

    小林可夢偉が、2021年のル・マン24時間レースで悲願の初制覇を達成。「絶対にクルマを持ち帰るつもりで走った」と語った。

    2016年にトヨタでのル・マン24時間レースへの挑戦を始めた小林可夢偉はその年を3位でフィニッシュ。2017年は5位、2018年は2位、2019年はトップ走行中にパンクに見舞われて2位、2020年は3位と優勝からは遠ざかっていた。

    「本当に長かったです」と小林可夢偉はコメント。

    「正直、『最後のコーナーまで何があるか分かんないな』というつもりで走ったし、勝つということが、どれだけ色んな人の気持ちと時間を費やしているやっているのか、特に最後を走るのが実はスゲープレッシャーで心のなかでは『ちょっと行きたくないな』と思っていたんです」

    「でも、やっぱりその気持ちも含めて『絶対自分が行かいといけないな』と、最後絶対にクルマを持って帰ってくるつもりで走りました」

    「本当にファンももちろん、トヨタでたくさんの人がこのプロジェクトに関わってくれて、ずっと悔しい思いを僕らがしてて、でも、そんななかで、逆に僕らは勝てないんじゃないかと思われているなかでも、本当にチャンスを頂けて、こうやって勝てたこと、本当にまずは感謝したいなと思います。なので、本当にこんな気持ちをどっかで感謝にして帰りたいなと思います」

    「でも、まずはこうやって勝利でちゃんとお返しができてよかったなと思います」

  • 【速報】 小林可夢偉のトヨタ7号車が悲願のル・マン24時間レース初制覇!

    【速報】 小林可夢偉のトヨタ7号車が悲願のル・マン24時間レース初制覇!

    2021年 FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦となる第89回ル・マン24時間レースの決勝レースが行われ、トヨタのGR010 HYBRID 7号車が優勝を果たした。

    これまでトヨタは8号車がル・マン24時間レースを3連覇してきたが、7号車の小林可夢偉/マイク・コンウェイ/ホセ・マリア・ロペスにとっては悲願のル・マン初制覇。記念すべきハイパーカーでの初優勝を飾った。

    2位にもトヨタ GR010 HYBRID 8号車(中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー)が続いた。最後のピットストップで2台を同じタイミングで送り出し、7号車を小林可夢偉、8号車を中嶋一貴がドライブし、ランデブー走行でトヨタとしてル・マン4連覇を1-2フィニッシュで決めた。


    2021年 WEC 第4戦 ル・マン24時間レース 結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    3 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・マトムート/
    アルピーヌ A480-Gibson
    4 708 ルイス・フェリペ・デラーニ
    フランク・マイルー
    オリビエ・プラ
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    5 709 ロマン・デュマ
    ライアン・ブリスコー
    リチャード・ウェストブルック
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH

  • ル・マン24時間(途中経過):大波乱のスタートもトヨタが1-2を走行

    ル・マン24時間(途中経過):大波乱のスタートもトヨタが1-2を走行

    8月21日(土)、現地時間午後4時に、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、第89回ル・マン24時間レースの決勝がスタートした。雨の中、ウェットコンディションでのスタートは、直後に2番手スタートのGR010 HYBRID 8号車が他車との接触を喫し一旦は最後尾まで後退する大波乱の幕開けとなった。しかし、8号車は、すぐに追い上げ、6時間を経過した時点で、トヨタのGR010 HYBRIDは7号車が首位、8号車が1分27秒148遅れの2位で1-2体制を保ち走行、夜間セッションに入った。

    現地時間午後4時のスタートは、1時間ほど前から降り出した強い雨により、ウェットコンディションの下、セーフティーに先導されたフォーメーションラップの状態でスタートが切られ、14分後、3周目から本格戦が開始された。

    ポールポジションからスタートを切った7号車のコンウェイは首位を守ったが、2番手のブエミが駆る8号車は、最初のシケイン進入で4番手スタートのグリッケンハウス708号車に追突されスピン。コース脇に止まった8号車は最後尾まで順位を落としてしまった。

    しかし、そこからブエミの8号車は鬼神の追い上げを開始。10周目にはトップ10にまで順位を戻してピットインし、乾いてきた路面に合わせ、スリックタイヤへと交換。首位を行くコンウェイの7号車もスリックタイヤへと交換した。

    レース開始から1時間を経過し、ほぼ全車が1回目のピットを終えた時点で、8号車は首位と約1分差の3位まで浮上。ファステストラップを更新しながらの力走を続けるブエミは、16周目に2位を走行するLMP2クラスのイオタ38号車をパスし、GR010 HYBRIDが1-2体制となった。

    コンウェイの7号車は最初の90分間、盤石な首位走行を続けていたが、序盤のクラッシュでコース上に撒かれた破片の影響か、2度に渡るタイヤパンクを喫し、予定よりも早いピットイン。

    これを追う8号車にも不運が襲う。ハートレーへと交代した3時間過ぎ、GT車両のアクシデントによりセーフティカーが導入されたことで首位の7号車との差が1分以上開き、その後、5時間を経過して夜を迎える頃、8号車は右リアのタイヤパンクに見舞われ予定よりも早いピットインを余儀なくされた。

    この間にも何度か軽い雨はあったが、6時間を迎えようとするころ、雨が一時的に強まり、LMP2車両によるアクシデントが発生し、セーフティカーが導入された。25分後にセーフティカーが退去しレースが再開されたが、ここで8号車のハートレーはインターミディエイトタイヤに交換。続いて、ロペスへとドライバー交代した7号車もインターミディエイトタイヤに交換した。

    その後、乾いた路面に合わせ、2台のGR010 HYBRIDはスリックタイヤへと交換。8号車は中嶋一貴へと交代し、本格的なナイトセッションへと突入。6時間を経過した時点でGR010 HYBRIDは7号車が首位、8号車が約1分遅れの2位、3位とは1周以上の差をつけている。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    レーススタート前からの強い雨で、ひどいコンディションでのスタートとなりました。ウェットタイヤは正しい選択でした。その後、雨は止んで路面が乾いていき、ウェットタイヤのままで走り続けるのが難しくなりました。コースの場所によってグリップレベルが異なる状況で走るのはとても大変でした。その後、スリックタイヤに履き替えてからも小雨が降ってきたりと、決して楽なスティントではありませんでしたが、とにかくミス無く、クリーンに走ることを心掛けました。慎重を期し、縁石にも乗らないように走っていたのに、2回のパンクに見舞われたのは不思議ですが、運が悪かったのでしょう。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    波乱のスタートでした。最初のコーナーで後から追突されたのですが、あの状況では最後尾に落ちるしかなく、最悪のタイミングと場所でのアクシデントとなってしまいました。その後も接触など様々なドラマに見舞われながらも、なんとか追い上げてトップ争いに復帰することができました。ドライバー交代の後、8号車はセーフティカー導入などでタイムをロスしましたが、長いレースはまだ始まったばかりです。

    WEC 第4戦 ル・マン24時間 6時間経過時順位(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 トップとの差
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    88
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    88 1:27.148
    3 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・マトムート/
    アルピーヌ A480-Gibson
    87 1 Lap
    4 708 ルイス・フェリペ・デラーニ
    フランク・マイルー
    オリビエ・プラ
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    86 2 Laps
    5 41 ロバート・クビサ
    ルイ・デレトラズ
    イーフェイ・イェ
    Team WRT/
    Aurus 01-Gibson
    86 2 Laps
  • ル・マン24時間レース 2021:Twitchライブ配信

    ル・マン24時間レース 2021:Twitchライブ配信

    2021年のル・マン24時間レースの決勝レースが8月21日(土)にスタートが切られた。

    8月19日(木)には第89回ル・マン24時間レースの決勝スターティンググリッドを決定する「ハイパーポール」が行われ、トヨタのGR010 HYBRID 7号車がポールポジションを獲得。トヨタは5年連続のポールポジション。新型ハイパーカー GR010 HYBRIDは新たなハイパーカー時代初となるレースで歴史にその名を刻んだ。

    スタート前のセレモニーでは、アルピーヌがデモ走行を実施。ル・マン24時間レースの2回のウィナーであり、2018-19年のFIA 世界耐久選手権のチャンピオンドライバーであるフェルナンド・アロンソが、アルピーヌのパレードの一部としてF1マシンで走行し、ル・マンで歴史を作った。

    ■配信は終了しました。
    関連:【速報】 小林可夢偉のトヨタ7号車が悲願のル・マン24時間レース初制覇!

  • 【動画】 フェルナンド・アロンソ、ル・マン24時間レースでF1デモ走行

    【動画】 フェルナンド・アロンソ、ル・マン24時間レースでF1デモ走行

    フェルナンド・アロンソは、2021年 ル・マン24時間レースの決勝に先立ち、アルピーヌF1チームのF1マシンでデモ走行を実施し、歴史を築いた。

    F1は、1967年のF1フランスGPで短いブガッティサーキットを使用したことがあるが、F1マシンがル・マン24時間レースの舞台となる8.5マイルのサルト・サーキットのフルトラックを走るのは現代では初めてとなる。

    ル・マン24時間レースの2回のウィナーであり、2018-19年のFIA 世界耐久選手権のチャンピオンドライバーであるフェルナンド・アロンソは、8月21日のル・マン24時間レースの決勝レースに先駆け、アルピーヌのパレードの一部としてF1マシンで走行し、ル・マンで歴史を作った。

  • ケビン・マグヌッセン 「F1と耐久レースではメンタリティがかなり異なる」

    ケビン・マグヌッセン 「F1と耐久レースではメンタリティがかなり異なる」

    元F1ドライバーのケビン・マグヌッセンは、ル・マン24時間レースのデビュー戦に先立ち、“メンタリティ”の点で耐久レースとF1に存在する明確な違いを強調した。

    F1での6シーズンの後、ケビン・マグヌッセンは2021年に米国に戦いの場を移し、IMSAウェザーテックスポーツカー選手権のチップ・ガナッシで彼のスキルをスポーツカーレースに応用している。

    28歳のケビン・マグヌッセンは、1月にデイトナでの初めて24時間レースを経験したが、今週のコルベットで4回のクラス優勝を果たしている父親のヤン・マグヌッセンとレースをするル・マン24時間レースは特別な意味を持っている。

    「私はHigh Class RacingとWECでレースをしているが、彼らがル・マンの追加エントリーをしたことでこれが実現した」と1990年代にF1でレースをしたヤン・マグヌッセンは説明した。

    「チャンスだったし、私たちはすぐにそれを掴んだ。チームはそれが何年もの間私たちの夢であることを知っていたので、彼らはすぐにOKを出した。そして、私たちは資金を探し始めた」

    「幸いなことに、デンマークで私たちはこれについてデンマークのマスコミに話していたので、私たちがアプローチしたすべての企業は、なぜ私たちが電話をかけてきているのかを知っていた。そして、すぐに多くの企業がこの父と息子のペアリングの夢を受け入れてくれた」

    父と息子のマグヌッセンのペアとチームメイトのアンダース・フィヨルドバッハがHigh Class Racingのオレカ07ギブソンのステアリングを握り、土曜日のローリンググリッドで25位に並ぶ。

    ケビン・マグヌッセンとヤン・マグヌッセン / 2021 ル・マン24時間レース

    ケビン・マグヌッセンは、F1と長距離レースを区別する主な違いについて、2つの分野に存在する対照的なメンタリティの観点概説した。

    「結局のところ、いずれにしろ速く走ろうとするだけだけど、24時間レースでは、メンタリティが違うと思う」とケビン・マグヌッセンは語った。

    「ある程度まで見据えていなければならない。例えば、F1レースでは、全員が接近しているレースの序盤にリスクを冒す傾向がある」

    「24時間レースでは、それはあまり意味がない。レース中ずっとそのような状況にいる。残り6時間ですでに長いレースを終えて、終わりに近づいているように感じるけど、そこから戦い始める。そして、まだ6時間あることを思い出す」

    「だから、他の人々とレースをするメンタリティという点で、いつ実際に他の人に対してリスクを冒すかを判断するかが僕が違うと思っているひとつだ」

    ケビン・マグヌッセンは、集団の中でレースをすることに違和感はないが、F1でのライバルとのミッドフィールドでのバトルは、24時間は言うまでもなく、スポーツカーレースで高速でトラフィックを管理することとはほとんど類似していない」

    「少なくともプロトタイプでは、全体でトラフィックをマネジメントしなければならない」とケビン・マグヌッセンは語る。

    「GTもトラフィックをマネジメントしている。彼らは常に追い抜かれている。でも、それは本当に興味深いエリアだと思う。F1ではレースをスタートし、最初のラップの混乱が終わった後、リズムに陥る。そして、レース全体でそのリズムを持っていることがよくある」

    「ここでは、メンタリティ的にずっとそれに取り組んでいる。ここでオーバーテイクでするか、次のコーナーまで待つか、どのくらいの速さで近づいているかを判断しようとしている。どっちの方向に移動するか、GTのトラフィックを利用して、他のプロトタイプを攻撃または防御している」

    「それが本当に好きな部分だ。24時間レース、またはこのタイプのレースでの24時間レースの2時間でさえ、F1レースよりも多くの点で激しいし、それを24時間やる。かなりクールだ」

  • 2021年 ル・マン24時間レース:17名の“元F1ドライバー”が参戦

    2021年 ル・マン24時間レース:17名の“元F1ドライバー”が参戦

    今週末に開催される第89回 ル・マン24時間レースでは、17名の“元F1ドライバー”が勝利を目指して戦う。

    元ザウバーとケータハムのF1ドライバーである小林可夢偉は、過去5年間でサルト・サーキットで4回目となるポールポジションを獲得。トヨタのGR010 HYBRID 7号車を象徴的なレースのグリッドの先頭に並べた。

    2017年、2019年、2020年とメカニカルトラブルに見舞われて勝利に届かなかった小林可夢偉は、マイク・コンウェイとホセ・マリア・ロペスとともに、ル・マンの呪いを解くことを目指す。

    セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、中嶋一貴の元F1トリオで構成されたトヨタ GR010 8HYBRID 8号車は直接の競争相手があり、木曜日夜のハイパーポールセッションでは小林可夢偉のラップから0.3秒差の2番手につけた。

    “世界3大レース”として知られるル・マン24時間レースには他にも多数の元F1ドライバーが参戦する。

    アンソニー・デビッドソンは最初のル・マン優勝を目指しており、アルファロメオF1のリザーブのロバートクビサ、元マノーF1のウィル・スティーブンス、元フォース・インディアのポール・ディ・レスタなど、多数の元F1ドライバーをフィーチャーしたスタックLMP2クラスを率いている。

    LMP2クラスの栄誉を競う他の元F1ドライバーには、ストフェル・バンドーン、ファン・パブロ・モントーヤ、フェリペ・ナッセ、ギド・ヴァン・デル・ガルデ、ロベルト・メリ、ヤン・マグヌッセンとケビン・マグヌッセン親子がいる。

    一方、GTE ProとGTE Amでは、ジャンマリア・ブルーニ(ミナルディ)がポルシェ、ジャンカルロ・フィジケラ(ミナルディ、ジョーダン、ベネットン、ザウバー、ルノー、フォースインディア、フェラーリ)がフェラーリをドライブする。

  • 小林可夢偉がハイパーカーでの新世代最初のポールポジション獲得

    小林可夢偉がハイパーカーでの新世代最初のポールポジション獲得

    トヨタ 5年連続ポールポジション獲得、GR010 HYBRID 2台並び最前列スタート
    8月19日(木)FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦となる第89回ル・マン24時間レースの決勝スターティンググリッドを決定する「ハイパーポール」が行われ、トヨタのGR010 HYBRID 7号車がポールポジションを獲得。新型ハイパーカー GR010 HYBRIDは新たなハイパーカー時代初となるレースで、歴史にその名を刻むこととなった。

    GR010 HYBRID 7号車を駆る小林可夢偉が、ハイパーポールセッションで3分23秒900というタイムをマークし、記念すべきハイパーカーでの初ポールポジションを獲得。チームに取ってはル・マン24時間レース5年連続のポールポジションとなった。

    小林可夢偉は2017年の予選で、サルト・サーキットのコースレコードを記録しているが、今年も最速タイムをマーク、新たなハイパーカークラスで新基準を打ち立てた。彼にとっては4度目のポールポジションであり、これにより、小林可夢偉はジャッキー・イクスが持つル・マン24時間レースでのポールポジション通算獲得回数記録にあと1回へと迫ることになった。

    GR010 HYBRID 8号車でアタックを担当したブレンドン・ハートレーは、7号車に僅か0.295秒及ばず2番手で続き、トヨタのGR010 HYBRIDは5年連続で2台が揃って最前列グリッドから決勝をスタートする。

    ハイパーポールセッションに先立ち、午後2時より公式練習3回目が3時間にわたって行われたが、セッション残り25分というところで、8号車を駆る中嶋一貴がインディアナポリスコーナーでタイヤウォールにヒット。車両後部にダメージを負い、残るセッションは走行できず、8号車はハイパーポールへの準備を予定通りには完了できなかった。しかし、その後4時間にわたるインターバルで8号車は完璧に修復され、8号車は無事ハイパーポールのセッション開始に間に合った。

    現地時間午後9時、まだ明るさは残っているものの、徐々に闇に包まれていくタイミングで、各カテゴリーの上位6台がスターティンググリッドを決定するハイパーポールセッション(30分)が開始された。

    2台のGR010 HYBRIDは共に新品セットのタイヤを装着し、最小限の燃料搭載でポールポジション争いへ向かった。小林可夢偉はセッション開始と同時に目覚ましいペースでのアタックを見せ、コースがクリアな状況でトップタイムを叩き出した。

    フレンドン・ハートレーの最初のアタックラップは、コース上の他の車両に阻まれ、また、GT車両のアクシデントにより10分間ほどの赤旗中断となったことで一旦仕切り直しとなった。セッションが再開されると、小林可夢偉、ブレンドン・ハートレー共に再び新しいタイヤで、更なるタイム更新を狙ってコースに復帰した。

    小林可夢偉の1周目はベストタイムにわずかに及ばす、2周目は最速タイムを上回るペースでアタックを続けたが、トラックリミット違反によりタイム更新はならなかった。一方のブレンドン・ハートレーは連続して自己タイムを更新していったものの、7号車のポールポジションタイムには0.3秒届かなかった。

    チームは2台共にセッション後半ピットで待機し、ライバルチームのアタックを見守ったが、トヨタのタイムを上回る事はなく、アルピーヌ36号車が1.674秒差の3番手となり、7号車のポールポジションが確定した。

    20日(金)は走行がない休息日となるが、チームにとっては休む間もない忙しい一日が続く。2台のGR010 HYBRIDはメカニックによって完全に整備し直され、エンジニアは決勝レースの戦略などの準備に集中する。89回目を迎える伝統のレースは、21日(土)現地時間午後4時(日本時間午後11時)にスタートが切られる。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    ハイパーカーでの最初のポールポジションを獲得できたことは素晴らしいです。日曜日にGR010 HYBRIDでここル・マンを初めて走って以来、調整を続けてきたことで、着実な進化を遂げています。チームが最高の仕事で準備をしてくれたことが、このタイムに繋がったと思います。もう少しタイムを縮めることもできたと思いますが、トラックリミットに引っかかってしまったのは残念です。1周での最速ラップが取れれば良いというものではなく、我々は決勝レースでの成功という目標に向けて準備を行ってきました。我々はここ数年で何度かのポールポジションを獲得していますが、決勝レースでは勝てていないので、この予選の結果は何も保証してくれるものではありません。24時間レースは長いですし、いつもあと少しの運が必要なのです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    まず感激したのは、燃料搭載を少なくし、新品タイヤで、夜へ向かうコンディション下でのGR010 HYBRIDが素晴らしかったということです。クルマの感触は文句なく、練習走行での一貴のアクシデントから迅速に修復してくれたチームに本当に感謝しています。そして、素晴らしいアタックでポールポジションを獲得した可夢偉に祝福を送ります。私自身は、アタックラップ中にミスしてしまったのでちょっと悔しいです。7速へと一気に2つギアを上げてしまい、タイムをロスしてしまいました。車両には差は無かったので、ポールポジション獲得のチャンスもあったと思います。さらに良いペースだった2度目のアタックではコース上の車両に阻まれ、万事休すとなりました。残念な気持ちはありますが、最前列グリッドを獲得できたことは良かったですし、7号車の結果も嬉しいです。

    WEC 第4戦 ル・マン24時間 ハイパーポール結果(総合順位)

    順位 No. ドライバー名 チーム/車種 周回 ベストタイム
    1 7 マイク・コンウェイ
    小林可夢偉
    ホセ・マリア・ロペス
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    6 3:23.900
    2 8 セバスチャン・ブエミ
    中嶋一貴
    ブレンドン・ハートレー
    TOYOTA GAZOO Racing/
    トヨタ GR010 HYBRID
    7 3:24.195
    3 36 アンドレ・ネグラオ
    ニコラス・ラピエール
    マシュー・バキシビエール
    アルピーヌ・エルフ・マトムート/
    アルピーヌ A480-Gibson
    9 3:25.574
    4 708 ルイス・フェリペ・デラーニ
    フランク・マイルー
    オリビエ・プラ
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    10 3:25.639
    5 709 ロマン・デュマ
    ライアン・ブリスコー
    リチャード・ウェストブルック
    グリッケンハウス・レーシング/
    グリッケンハウス 007 LMH
    9 3:27.656