カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • ロバート・クビサ 「F1とル・マン24時間レースはまったく異なる世界」

    ロバート・クビサ 「F1とル・マン24時間レースはまったく異なる世界」

    ロバート・クビサは、F1レースとル・マン24時間レースを比較することは、陸上の短距離走のアスリートとマラソンのランナーを比較するようなものだと語る。今週末、ロバート・クビサは、ベルギーのチームWRTからル・マン24時間レースでデビューを果たす。

    BMWザウバー、ルノー、ウィリアムズでF1で97戦を戦ったロバート・クビサは、F1でのフルタイムの役割を退き、代わりにスポーツカーレースに移行した。

    DTM(ドイツツーリングカー選手権)でシーズンを過ごした後、ロバート・クビサは、ルイ・デレトラズとイーフェイ・イェと一緒にヨーロピアン・ル・マン・シリーズのためにチームWRTに加入。ル・マン24時間レースでも2台体制のチームWRTの1台でチームを組む。

    ロバート・クビサは、耐久レースの長いフォーマットは、スプリントレースベースの短いグランプリレースの世界とはまったく異なる世界であると説明した。

    「すべてが違う」とロバート・クビサは言った。「スプリントレースのランナーをマラソンと比較するようなものだ。スプリンターはマラソンとは体格指数 が異なっている必要があるし、彼らは同じようにさえ見ない」

    「結局、同じスポーツではるけど、それくらい違いがあるし、アプローチは異なる。おそらく同じようなことは、最終的にマシンを運転するときにパッケージから最大限を引き出すことを試みる必要があることだ。でも、耐久レースであるため、リスクを最小限に抑える必要がある」

    「あらゆることを考えなければならない、レース中に多くのことが起こる可能性がある。僕たちはそれを認識しているし、僕もそれを認識している。類似点よりもはるかに多くの違いがあるのは確かだ」

    ヨーロピアン・ル・マン・シリーズの4時間のイベントよりも長いレースでの経験は比較的少ないため、ロバート・クビサは今後の課題について現実的なままだ。

    「目標はまず何よりもレースをフィニッシュすることだ」とロバート・クビサは言った。「第二に、優先事項は、技術、スポーツ、ドライビングなどで大きな問題なしにそれを終えることだ」

    「これがまず重要なポイントになると思う。それから、常にイベントを尊重し、トラックを尊重しながら、ベストレースを行うことに集中する必要がある。チャレンジは大きいので、簡単なイベントではない。そこからどうなるか見てみるつもりだ」

    「僕たちに欠けていること、確実に足りないことの1つは、このイベントの経験だ。僕たちは比較的若くもあるし、僕は耐久レースでは若手だ。今年はデイトナ24時間レースに出場したけど、1時間半でリタイアしている。結局、僕は24時間のレースを丸1週間経験したことはない」

    「僕が慣れているものとは完全に異なるものであるのは確かだ。だから、言ったように、僕たちはできる限り自分自身に集中しなければならない。そして、僕たちが良い仕事を提供し、自分たちの仕事を正しく実行できるかどうかを確認しなければならない」

    「これだけですでに良い成果になると思っている。そして、もちろん、最終リゼルトが重要になるだろう。でも、最も重要なことは、自分の仕事に幸せを感じて、満足することだと思う」

    2006年から2019年まで続いたF1でのスティントレース中、ロバート・クビサは、ル・マンでレースをすることに特別な希望はなかったが、イベントをリスペクトしていたと語る。

    だが、F1を去り、アルファロメオF1でテストとリザーブの役割に移行してことで、レースをより真剣に行うことを検討し始めましたとロバート・クビサは語る。

    レースをするのを楽しみにしていたかと質問されたロバート・クビサは「正直なところ、ずっと考えていたわけではなかった。結局、僕はスプリントレースに集中してきたからね」とコメント。

    「もちろん、ル・マンは多くの関心を集めているし、世界最大のレースではないにしても、耐久レースでは最大のレースにひとつだ」

    「だから、僕はこのイベントに常に大きな敬意を払ってきたけど、もちろん、スプリントレースをしているとき、またはF1でレースをしているときは、ル・マンをやろうとは考えていない」

    「でも、F1でレースをしなくなり、考えるようになったのは確かだ。自分がやりたいと思う通常のアプローチ方法だ」

  • フェルナンド・アロンソ 「フェルスタッペンとル・マン24時間で組みたい」

    フェルナンド・アロンソ 「フェルスタッペンとル・マン24時間で組みたい」

    2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、将来的にマックス・フェルスタッペンと組んでル・マン24時間レースに参戦するというアイデアを語った。

    フェルナンド・アロンソは、F1を離れていた2年間にトヨタとFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦し、ル・マン24時間レースを2回制している。

    マックス・フェルスタッペンは、ル・マン24時間レースに参戦したことはないが、以前に父親のヨス・フェルスタッペンと一緒に参戦する可能性のあるレースとして挙げていた。

    現在、フェルナンド・アロンソとマックス・フェルスタッペンはF1で別々のチームに所属する敵同士であり、今後もその状況が変わる可能性は低いものの、F1を離れた後にペアを組む機会があるかもしれないと考えている。

    マックス・フェルスタッペンと一緒に走るチャンスについて質問されたフェルナンド・アロンソは「僕たちにはまだ将来のチャンスがある」と語った。

    「正直なところ、F1にはないかもしれない。そういった可能性があるとは思えない」

    「でも、将来については誰が知っている?」

    「僕たち二人ともレース、耐久レース、そしてル・マンなど、多くのことが大好きだと思う」

    「いつかチームを共有できたらいいなと思っている」

    現在F1の18シーズン目に出場している2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは7月に40歳になった。一方、2015年にティーンエイジャーでF1デビューを果たしたマックス・フェルスタッペンはまだ23歳だ。

    2016年、マックス・フェルスタッペンはわずか18歳でF1史上最年少グランプリウィナーになった。これは、2003年のF1ハンガリーGPでの初勝利を挙げたフェルナンド・アロンソ自身が保持していた記録だ。

    フェルナンド・アロンソとタッグを組む可能性についてマックス・フェルスタッペンは「もちろん、彼と一緒のチームに所属することは、信じられないほどエキサイティングだろうね」とコメント。

    「彼が言うように、後でF1以外にも多くの機会があるので、どうなるかは分からない」

    「かなりクールだと思うよ」

    フェルナンド・アロンソは、今週末のル・マン24時間レースに先駆けてアルピーヌF1カーのステアリングを握る予定となっている。

  • WEC:トヨタ 2021年 ル・マン24時間レース 公式練習・予選レポート

    WEC:トヨタ 2021年 ル・マン24時間レース 公式練習・予選レポート

    8月18日(水)2021年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、第89回ル・マン24時間レースの公式な走行セッションが開始され、レースウィークが幕を開けた。トヨタの新型ハイパーカー GR010 HYBRIDは、初日の予選でトップに立った。

    マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスの3名がドライブするGR010 HYBRID 7号車は、小林のアタックで3分26秒279というハイパーカーによるサルト・サーキットでの最速タイムをマークした。

    セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーのGR010 HYBRID 8号車はハートレーがアタックし3番手。2台のGR010 HYBRIDの間には、アルピーヌの36号車が割って入った。

    決勝レースのスターティンググリッドは、19日(木)に行われるハイパーポールで決定される。このハイパーポールには、今日の予選で各クラストップ6に入った車両が、現地時間午後9時から30分間のセッションでタイムを競う。トヨタは5年連続のポールポジションを目指し、このハイパーポールに出場することとなる。

    午後7時から1時間に渡って行われた予選では、小林とハートレーが新品タイヤと軽い燃料搭載量でセッション開始と同時にコースイン。7号車の小林はクリーンな周回でタイムアタックができ、トップタイムをマーク。一方で8号車のハートレーはコース上の混雑に阻まれながらも、その時点で7号車から1.392秒遅れの2番手につけた。

    予選アタックを順調に終えたことで、チームは決勝レースに向けた準備とタイヤの分析へと目的を切り替えた。規定により、この水曜日と木曜日のトータル11時間にわたる練習走行と予選の間、車両1台につき6セットのタイヤしか使用できないため、残りのセッションは使用済みのタイヤで走ることになる。

    このため、GR010 HYBRIDの直接のライバルとなるハイパーカークラスの他の車両は、残る予選セッションでトヨタのタイムを上回るべく、アタックを続けた。セッション中、フルコースイエローやスローゾーン制限などが発生し、アタックの機会は限られたものとなったが、セッション終盤にアルピーヌ36号車が2番手に浮上した。

    ル・マンのレースウィークで公式な走行開始となった18日(水)は、予選以外にも2回に渡る、合計5時間の練習走行セッションが設けられた。エンジニアとドライバーにとっては、去る15日(日)のテストデーのあと、様々なセットアップの変更を検証する貴重な機会となった。

    最初の3時間の練習走行は、開始早々に赤旗が掲示される波乱のスタートとなった。その後の2時間は比較的順調に走行が続けられたが、終盤にはLMP2車両とGT車両のアクシデントにより23分間に渡る赤旗中断となり、最後はフルコースイエローでセッションが終了した。

    2台のGR010 HYBRIDは、空力、及びメカニカルセットアップの比較及び、様々なタイヤコンパウンドの評価を行った。このセッションでは7号車のロペスが3分29秒309でトップタイム、8号車は中嶋が0.087秒差の3番手となった。

    8号車のブエミは、他のレース出場により15日(日)のテストデーを欠席したため、この日の公式練習1回目がGR010 HYBRIDでのサルト・サーキット初走行となったが、公式練習2回目の夜間走行ではセッショントップタイムをマークした。

    予選を終えた後、現地時間午後10時よりこの日2度目の練習走行が行われ、GR010 HYBRIDはル・マンでの初の夜間走行に挑んだ。ル・マンに出場する全てのドライバーは、これまでの経験にかかわらずこの夜間走行セッションで最低5周を走り切ることがレース出場のために義務づけられているが、全員問題なくこの条件をクリアした。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    いつでもトップタイムは嬉しいことですが、あくまでも予選ですし、まだハイパーポールもあるので、それほど重要視していたわけではありません。GR010 HYBRIDの感触は良く、全てがスムーズで、良いレースウィークのスタートが切れたと思います。24時間という長いレースですから、車両は快適でなくてはなりませんし、安定性も求められます。そのための作業を続けてきましたし、明日の木曜日もこの調子で頑張ります。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    良い一日で、着実なレースウィークのスタートが切れました。今日の主な目的は決勝レースへ向けた準備でした。テストデーでの作業に続き、更なるテスト項目をこなし、とても上手く行きました。今日は涼しくなりましたが、GR010 HYBRIDはテストデーの時と変わらず、決勝レースへ向けて良い兆候だと思います。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    1年で最も重要なレースであるル・マンが、今日のセッションで公式に始まりました。チームは素晴らしい仕事をしてくれており、セッションが進むごとにクルマの感触は良くなっています。GR010 HYBRIDは本当に素晴らしいクルマです。もちろんポールポジション獲得は狙っていますが、最も重要なのは決勝レースだということは良く分かっています。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    レースウィーク最初の走行日となりましたが、テストデーと比べコースの路面温度が大きく変わりました。我々は様々なタイヤと、タイヤコンパウンドに合うセットアップを試すと同時に、制御システムについても色々とテストしました。進展はありましたが、明日へ向けてまだやるべきことは多いです。7号車と比べると少しスピードが足りない感じなので、ハイパーポールまでになんとかしたいと思っています。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    テストデーに参加できなかったので、とにかく習熟と学習に費やしました。これまでここル・マンで走ってきた車両とは別物なので、自分を合わせる必要があり、スピードを取り戻すのに数周かかりました。GR010 HYBRIDの感触は予想以上に良く、コースコンディションもセッションが進むごとにグリップが増しています。残るセッションでの更なる進化を期待しています。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    とても順調な一日でした。GR010 HYBRIDを再びドライブできて最高です。本当にこの車両はここル・マンで生まれたかのようで、実家に帰ってきたように感じます。テストデーと比べると、路面温度がとても低く、風向きも違ったので、全く異なるコンディションでした。そのおかげで、決勝レースで夜間走行に入るときの適切なタイヤ変更タイミングなど、様々なタイヤコンパウンドについて学ぶことができました。タイヤとセットアップの決定はテストプログラムの大きな要素ですが、全てが上手く行きました。

  • トヨタ、TS050 HYBRID 8号車をル・マン24時間レース博物館へ寄贈

    トヨタ、TS050 HYBRID 8号車をル・マン24時間レース博物館へ寄贈

    トヨタは、2020年の第88回ル・マン24時間レースで、セバスチャン・ブエミ、中嶋一貴、ブレンドン・ハートレーによって勝利を収めたTS050 HYBRID 8号車を、ル・マン24時間レース博物館に寄贈した。

    8月17日に寄贈式が行われ、トヨタ WECチーム代表の村田久武と、ACO会長のピエール・フィヨン氏が出席。館内ではル・マンにおけるトヨタの歴史を祝した特別展が実施され、TS050 HYBRID 8号車はこのユニークな展示の目玉となる。

    1,000馬力、4輪駆動で、重量わずか895kgのTS050 HYBRIDは、究極のLMP1カーとして位置付けられ、2017年には小林可夢偉が3分14秒791、平均速度251.9km/hでル・マンにおける最速ラップを記録した。それはTS050 HYBRIDが2017年より4年連続獲得したポールポジションの1回目での記録で、2018年、2019年、2020年の優勝の足場を固める結果となった。また、2019年にはマイク・コンウェイがTS050 HYBRID 7号車を駆って2位入賞した際、3分17秒297、平均速度248.6km/hで、レース中での最速ラップを更新した。

    ■ル・マン24時間レース博物館 特別展
    特別展では、1985年に始まったトヨタのル・マン24時間レース参戦史における主要な時代の象徴的な車両を紹介しており、来場者は、トヨタの情熱と技術、悲しみと勝利を辿ることができる。

    来場者をまず出迎えるのは、トヨタが初期にル・マンに投入した、目を引くレイトンハウスカラーのグループCカー、86Cだ。これは1986年に、中嶋悟、ジェフ・リース、関谷正徳がレースに出場した際の車両となる。

    トヨタが優勝候補として頭角を現してきた1990年代初頭の急速な発展を象徴するのは、グループCカーの最後を飾る1992年の伝説的なカシオカラーのTS010 33号車と、1994年にLMP1の新規則に合わせて改造された94CV 1号車だ。これらはいずれも2位入賞を果たしている。TS010 33号車では関谷正徳、ピエール-アンリ・ラファネル、ケネス・アチソンが、94CV 1号車ではエディ・アーバイン、マウロ・マルティニ、ジェフ・クロスノフが、それぞれレースに参戦した。

    この1994年の2位入賞後、プロトタイプカーでのレースは中断するが、来場者は空白の2年間を埋めたSupra LM 27号車を間近で見ることができる。これは、1995年にジェフ・クロスノフ、マルコ・アピチェラ、マウロ・マルティニがル・マンに挑んだ際の車両だ。

    展示の中で特にファンの人気を集めるのは、TS020です。TS020は、1998年と1999年にサルト・サーキットにおいて、疾走感あふれるスピードでレーシングファンを魅了した。来場者を待ち受けるのは、片山右京、鈴木利男、土屋圭市により2位に入賞した、1999年のTS020 3号車だ。新世代の愛好家にとっては、ビデオゲーム『グランツーリスモ』で存在感を放っていたクルマで、ル・マンに参戦したトップクラスの車両が初めてビデオゲームに導入される機会となった。

    2000年代に入ってからは、TS030 HYBRID 7号車が2012年にデビューし、ル・マンをリードしたトヨタ初のハイブリッド車として歴史を作った。この時、アレックス・ブルツ、ニコラス・ラピエール、中嶋一貴により新たな時代の幕開けを迎え、ル・マンにおけるTS050 HYBRIDの栄光と3連覇につながった。

    新型ハイパーカーGR010 HYBRIDが初参戦で勝利に挑むのを見届けるべく、今週のル・マン24時間レースに来場されるファンの皆様は、入場券の特典として、特別展とル・マン24時間レース博物館を無料で観覧できる。

    ※特別展は、2022年2月20日まで行われる。

    トヨタ、2020年ル・マン24時間レースで優勝したTS050 HYBRID 8号車をル・マン24時間レース博物館へ寄贈トヨタ、2020年ル・マン24時間レースで優勝したTS050 HYBRID 8号車をル・マン24時間レース博物館へ寄贈

  • フェルナンド・アロンソ、ル・マン24時間でアルピーヌF1カーでデモ走行

    フェルナンド・アロンソ、ル・マン24時間でアルピーヌF1カーでデモ走行

    フェルナンド・アロンソは、今週末のル・マン24時間レースに先立ち、サルト・サーキットでアルピーヌのF1マシンでデモ走行を行う。

    F1は、1967年のF1フランスGPで短いブガッティサーキットを使用したことがあるが、F1マシンが世界耐久選手権の目玉として使用されてきた8.5マイルのフルトラックを走るのは現代では初めてと思われる。

    フェルナンド・アロンソのドライブは、土曜日の2021年ル・マン24時間レースのスタート直前にアルピーヌのパレードの一部を形成する。

    デモ走行では、現在のF1マシンではなく、アルピーヌのカラーリングを施した古いルノーF1のシャシーが使用する可能性があるが、F1テストの制限では、チームは今年のマシンもしくは前年のマシンを使用して2回の“デモンストレーション”イベントを実施できる。これらは15kmを超えてはならず、特別に製造されたタイヤを使用する必要がある。

    アルピーヌ A480

    アルピーヌは、ル・マンの新しいレギュレーションに取り組むメーカーのリストに加わると噂されており、パレードイベントのニュースは、今週末にそれが発表するという提案を強めている。

    現在、このブランドはアルピーヌ A480としてリバッジされ、シグナテックチームが運営する改良されたレベリオンLMP1カーを使用して、WECのトップクラスで競い合っているが、この配置は現在のシーズンにのみ許可されている。

    プジョー、フェラーリ、ポルシェ、アウディは、2022年もしくは2023年にハイパーカークラスに参加し、トヨタと戦うことをすでに発表している。

    フェルナンド・アロンソは、トヨタLMP1チームでル・マン時間レースで2回優勝を果たしている。

  • WEC:トヨタ 2021年 ル・マン24時間レース テストデーレポート

    WEC:トヨタ 2021年 ル・マン24時間レース テストデーレポート

    8月15日(日)、フランス・ル・マンのサルト・サーキットで、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦ル・マン24時間レースに向けた公式テストデーが実施され、4連覇を目指すTOYOTA GAZOO Racing(以下TGR)の新型ハイパーカー GR010 HYBRIDが、サルト・サーキットでの記念すべき第一歩を記した。

    昨年は行われなかったため2019年以来となる、レース前の日曜日に伝統的に行われてきた事前テストは、チームにとって、レースウィークの前に公道区間を閉鎖して全長13.626kmのサルト・サーキットを実際に走行できる唯一の機会となる。

    この日は、2回の合計9時間にわたる練習走行セッションが設けられ、シリーズ最大のイベントへ向けて車両の準備を進めるために、特に重要な一日となる。

    今季WECで、ここまで3戦全勝を飾っているTGRの2台のGR010 HYBRIDは、この日の走行を2番手、3番手タイムで終えた。ディフェンディングシリーズチャンピオンのマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスがドライブした7号車がトップと僅か0.225差の2番手、昨年のル・マンウィナーである中嶋一貴とブレンドン・ハートレーが駆る8号車はそこから0.282秒遅れの3番手となった。

    GR010 HYBRIDが争うハイパーカークラスのラップタイムは、この日も非常に接近した争いとなり、今季これまでのスパ・フランコルシャン、ポルティマオ、及びモンツァの3戦と同様に、3チームによる激戦を予想させるものとなった。テストデーでの最終的なトップはグリッケンハウスの708号車がマークした3分29秒115だった。

    8号車のドライバーであるセバスチャン・ブエミは、同日、ドイツのベルリンで行われたフォーミュラE選手権のシーズン最終戦に出場していたため、このテストデーは欠席し、夕方、ベルリンからル・マンに到着した。

    ブエミを除いた5名のドライバーにより、レースウィークへ向けた唯一のテストデーは、晴天の下、現地時間午前9時に開始された。ロペスと中嶋が、GR010 HYBRIDにとって記念すべきサルト・サーキットでの1周目を記し、2台によるテストプログラムが開始された。

    ハイパーカー GR010 HYBRIDは、これまでのLMP1車両とは根本的に異なる車両パフォーマンス特性を持つ全く新しい車両ということもあり、チームはいつも以上に準備のための幅広いテストプログラムに注力した。

    午前9時から4時間に渡って行われた練習走行1回目のセッションは、2度の赤旗中断により若干走行時間が失われたが、TGRの5人のドライバーは着実に周回を重ね、空力及びメカニカルのセットアップ、エネルギー配分やタイヤに関するデータを収集。特にタイヤでは、3種類のドライ用コンパウンドをサルト・サーキットで初めて評価した。

    サルト・サーキットは1周の大部分が公道セクションということもあり、予想通りテスト開始当初は路面が非常に汚れていたが、62台のレース出場車両が周回を重ねて行くうちに路面がクリーンになっていき、ラバーが乗って徐々に状況は改善していった。

    8号車を駆るハートレーが、開始から2時間半ほどを過ぎたところで、3分31秒263というこのセッション最速タイムをマーク。このセッションでは、アルピーヌが2番手、コンウェイがベストラップをマークした7号車が3番手につけた。

    1時間のインターバルを挟んだ後、5時間に渡って行われた午後のセッションでは、レースコントロール確認のために、25分間に渡るセーフティカー導入のテストも実施された。加えてフルコースイエローのテストも行われたが、それ以外はトラブル無くセッションは進み、チームはスムーズにテストプログラムをこなした。7号車は再びコンウェイが最速タイム、8号車はハートレーのタイムが最速となった。

    このテストデーを終えた後、エンジニアは2日間のインターバルで収集したデータを解析し、セッティングの最適化を進めるとともに、メカニックは車両のチェックと再整備を行い、18日(水)午後から行われる公式練習第1回目のセッションに臨むこととなる。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    今日のテストは順調に終わり、満足しています。ハイパーカーで初めてのル・マン走行で、いつものように午前中のコースコンディションはあまり良くなかったものの、その後徐々に改善されていきました。これまでのところGR010 HYBRIDはとても力強く感じます。バランスも悪くないですが、改良の余地はまだ沢山あるので、この後の数日でデータを分析していきます。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    ル・マンに戻ってきて、周回を重ねることができて良かったです。GR010 HYBRIDは好感触で、良い兆候です。我々はこの日、一歩一歩改良を進めました。今日はレースウィークに想定しているコンディションに近かったので、今日得られたデータは車両理解の参考になるはずです。まだまだ学習中で、全ての面で最適化にトライしているところです。最速タイムをマークすることはいつでも嬉しいですが、重要なのは来週からであり、今日はとにかく目の前のことに集中しました。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    ル・マンでのハイパーカー初走行日は、良い一日となり、大きなトラブル無く走行を終えることができました。まだこれから長いレースウィークが待っていますが、最初のテストは終え、この後はあっという間に時間が過ぎていきます。これから水曜日までに、得られたデータを理解するという、最も重要な作業が待っていますが、今のところとても満足しています。GR010 HYBRIDは、まるでル・マンのために生まれた車両のように感じます。いつもそうなのですが、ここル・マンでは車両が生き生きとして、全てのポテンシャルが見られるように感じます。そんなル・マンで走れるというのは本当に最高です。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    ル・マンに戻り、新しいGR010 HYBRIDで走ることができて最高です。GR010 HYBRIDは1周目から好調で、ル・マンというコースでの感触を楽しむことができました。今日は長い一日でしたが、時間が経つにつれコース路面はどんどん良くなっていきました。決勝レースへ向けた異なるセットアップやタイヤのテストなど、予定していたプログラムを消化するために、多くの周回をこなすことができました。全体的に見れば今日の結果には満足していますが、パフォーマンスについて語るにはまだ早いです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    ハイパーカーと共に、サルト・サーキットに戻ってこられて嬉しいです。昨年までここでレースをしていたのとは全く別物のクルマなので、多くのことを学んでいるところです。やっとここル・マンで走ることができたGR010 HYBRIDは本当に水を得た魚のようで、特に高速セクションでは素晴らしく、楽しめた一日でした。今日一日で我々は多くを学びましたし、良い方向へ向かっていると思います。レースウィークが楽しみです。

  • WEC:トヨタ 2021年 第4戦 ル・マン24時間レース プレビュー

    WEC:トヨタ 2021年 第4戦 ル・マン24時間レース プレビュー

    トヨタは、ル・マン覇者としての防衛と、ハイパーカーでの歴史を作るべく、8月21日(土)から22日(日)にかけて行われる第89回ル・マン24時間レースに挑む。

    トヨタはTS050 HYBRIDと共に、2018年のル・マン初勝利以来、3連覇しており、今年は新たなハイパーカー GR010 HYBRIDで初めてサルト・サーキットに挑み、チームの連勝記録を伸ばすと共に、ハイパーカーでのル・マン初勝利を目指す。

    GR010 HYBRID 7号車をドライブする、世界チャンピオンのマイク・コンウェイ、小林可夢偉、ホセ・マリア・ロペスにとって、ここ数年のル・マンは厳しい戦いだった。特に2019年と2020年は、車両トラブルに見舞われるまではレースを支配する強さを見せており、今年こそ、の思いとともに前戦モンツァ6時間レース勝利の勢いに乗り、シーズン最大のイベントに挑む。

    2018年、トヨタに初のル・マン勝利をもたらしたセバスチャン・ブエミと中嶋一貴は翌年のル・マンも制し、そして昨年はブレンドン・ハートレーとのトリオで3連覇という輝かしい記録を達成した。この8号車の3名は、今季開幕2戦目のスパ6時間とポルティマオ8時間レースを制し、ドライバーズ選手権首位でル・マンを迎える。

    ル・マン24時間レースは、FIA世界耐久選手権(WEC)1戦の一つだが、通常の倍のポイントが与えられるため、タイトル争いにおいても重要なレース。トヨタは、今季全6戦中の3戦を終えた時点で、チームタイトル争いで2位のアルピーヌに30点差の首位に立っており、ドライバーズタイトル争いでは、8号車のドライバーが、チームメイトである7号車のドライバーに対し6点差でリードしている。

    トヨタにとって、今年のル・マンは4連覇を目指すというだけでなく、トヨタがハイブリッド車でWECに挑戦して10度目という記念すべき大会でもある。トヨタはこれまで9回のレースで、3度の勝利と5度のポールポジション、そして9つの表彰台を獲得している。

    今年のル・マンでは、ハイパーカークラスのライバルとしてスクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスから2台、そしてLMP1車両のアルピーヌが出場する。しかし、ル・マン24時間というレースの難しさは、競合チームとの争いだけでなく、レースそのものの過酷さにもある。

    公道区間を含む長距離コースを24時間に渡って戦う間に、レースカーは約4000kmをほぼスロットル全開で走行。その間におよそ2万5千回に渡るギアチェンジを行い、またタイヤは200万回転以上し、ル・マンは真の耐久テストの場になる。

    今季、ル・マンへ向けての準備は、昨年2020年10月、GR010 HYBRIDにおける初めての走行テストから始まった。以来8回のテストとレース3戦を経て、車両のパフォーマンスと信頼性の最適化を行ってきた。この準備作業の最終段階が、来る15日(日)、公道部分を含む13.626kmのサルト・サーキットで唯一行われる公式テストとなる。

    その後、24時間の決勝レースへ向けた2日間に渡る準備は、18日(水)の5時間の練習走行と予選セッションで開始される。19日(木)にはさらなる計5時間の練習走行が行われるが、2回の練習走行に挟まれる形で30分間のハイパーポールセッションが、現地時間9時から行われる。トヨタはこのハイパーポールで、5年連続のポールポジション獲得を目指す。

    第89回ル・マン24時間の決勝レースは、21日(土)の現地時間午後4時(日本時間午後11時)、5万人に制限された観客が見守る中で、スタートが切られる。62台のレースカーと、186人のドライバーが、1923年から続く歴史の一ページを刻むべく、24時間の長い戦いに挑む。

    村田久武(TOYOTA GAZOO Racing WEC チーム代表)
    ル・マンに参戦できることは大変名誉であり、また3連覇のタイトルを持って再びここに戻って来られることを誇りに思っています。ハイパーカーで初のル・マン勝者として、さらに連勝記録を伸ばせるよう、我々は全力を尽くしてきていますし、また、ル・マンで勝つことを常に目標に、エンジニアとメカニックはドライバーと連携しながらここまで車両を仕上げてきました。今シーズンはここまで、ハイパーカーのライバルたちと激しい戦いを繰り広げている上、GR010 HYBRIDにとって初のル・マンでもありますので、当然簡単なレースにはなりませんし、技術的にも大きなチャレンジと言えるでしょう。ファンの皆様がサーキットに戻ってきて、あの特別な雰囲気に包まれたル・マンが帰ってくることを大変楽しみにしています。有観客でのレース開催を実現いただいたACOの皆様へ深く感謝するとともに、今回のル・マンが、ファンの皆様の記憶に残る素晴らしいレースになると確信しています。

    小林可夢偉(GR010 HYBRID #7)
    ル・マンはシーズンハイライトですし、そのために努力してきているので、毎年楽しみなイベントです。ル・マンを走るのは素晴らしい経験で、特に予選は新しいタイヤと軽い燃料で走ることができるため、最高です。私自身、3度のポールポジションを獲得していますが、もちろん最大の目標はレースに勝つことです。過去数年のレースで7号車は本当に強かったのですが、いつも何かが起き、最後までノートラブルで走り切っていません。だからこそ、今年はトラブル無くパーフェクトなレースへ向けてプッシュし続けます。我々はレースに向けて集中していて、今年こそ勝利できると思っています。

    マイク・コンウェイ(GR010 HYBRID #7)
    シーズン1年を通してのハードワークは、全てこのレースのためであり、GR010 HYBRIDでの走行が待ちきれません。近年のル・マンはスプリントレースのようになってきており、24時間ずっと、可能な限り全力で走り、レースをコントロールしなくてはなりません。これまでの経験から、様々な要素が絡んでくることは分かっていますし、我々7号車は過去不運に見舞われたこともありました。しかしドライバーとしてル・マンへの取り組み方は変わりません。過去と同様、一生懸命レースへ向けて、できる全ての準備を進めていきます。そして最後に、勝利の女神が我々に微笑んでくれることを願うだけです。

    ホセ・マリア・ロペス(GR010 HYBRID #7)
    我々は辛い戦いを経て、強くなったと思いますし、それが7号車をル・マン勝利へ導いてくれると信じています。もう過去は振り返らず、来るレースを楽しみにしていますし、チームとして、ドライバーとして、常に向上を目指しています。マイク、可夢偉、そしてエンジニアやメカニックとはまるで家族のようで、我々全員がル・マン勝利という、同じ目標に向かっています。チームとしてこれまでで最高の状態だと感じていますし、何をすべきかも分かっています。ル・マンは決して簡単なレースではなく、今年も間違いなく厳しい戦いになると思いますが、全力を尽くします。

    中嶋一貴(GR010 HYBRID #8)
    ル・マンの雰囲気は信じられないほど素晴らしいです。初めてル・マンで戦った2012年、ファンの歓声と情熱に圧倒されました。昨年は残念ながら無観客での開催だったので、今年、観客が戻ってくるのは嬉しいです。ル・マンが世界一チャレンジングなレースだということは、経験からとても良く分かっていて、何が起こっても不思議ではありません。我々はGR010 HYBRIDと共に、初のハイパーカー勝者となるべく、全力で挑みます。自分のすべきこと全てに集中し、運も味方してくれることを祈ります。予想は全くできませんが、表彰台の中央に立つため全てを尽くします。

    セバスチャン・ブエミ(GR010 HYBRID #8)
    ル・マンは私にとって特別な場所であり、特別なレースです。1960年代には私の祖父がレースをしていたと聞いたことがあり、家族の一部のような親しみを感じています。子供の頃、ジュネーブモーターショーに行って、トヨタTS020と一緒に写真を撮ってもらったことを覚えています。その時は、私自身がル・マン3度のウィナーとしてここにいることになるとは、想像もできませんでした。今年もまた新たな挑戦の機会を得られたことを嬉しく思っていますが、新しいクルマと、強力なライバルにより、大変な挑戦になることは間違いありません。勝つために何が必要かは明白であり、着実に走行プランをこなし、ミス無く走りきることです。あとは日曜日の結果を待つだけです。

    ブレンドン・ハートレー(GR010 HYBRID #8)
    初めて訪れた瞬間からル・マンが大好きになりました。雰囲気は最高ですし、一つの目標に向かって全員で協力し合う、そのチームの一員として働けることも楽しんでいます。全てのエンジニアとメカニックが懸命な努力をしており、ドライバーも一緒に協力し合って情報を共有しています。成功のためには、一つの大きなチームとして動く必要があり、新型のGR010 HYBRIDでこの偉大なレースに挑むために我々はそれをやってきました。皆がル・マンでの勝利を夢見てこの地にやってきます。その最高のチャンスをつかむために、これからの1週間でやるべきことがたくさんあります。

  • プジョー、2022年のWEC/ル・マン参戦ハイパーカー『9X8』を発表

    プジョー、2022年のWEC/ル・マン参戦ハイパーカー『9X8』を発表

    プジョーは、2022年にWEC/ル・マン24時間レースに参戦するハイパーカー『プジョー 9X8』を発表した。

    プジョーは、耐久レースで長い実績を誇っており、1992年と1992年のル・マン24時間レースでは『905』、2009年には『908 HDi FAPディーゼル』で優勝を果たしている。プジョーは、2022〜2023年のシーズンからWECのハイパーカーに参戦する。

    7月6日にプジョーは特別プレゼンテーションを開催し、『プジョー 9X8』の最初のデザインを公開した。

    プジョーのCEOを務めるリンダ・ジャクソンは「実際には非常に単純だ」と語った。

    「『9』は究極のプジョーカーを表す。905、908など、すべてのレーシングカーを振り返ればおわかりだろう。『X』は四輪駆動だが、ハイブリッドも意味する」

    「そして最後に『8』だが、プジョーの現在のレンジにハイパーカーを統合している。208、3008があり、そこに9X8が加わる」

    9X8は、リアウイングを持たないデザインが特に印象的だ。

    「レギュレーションには、リアウィングを実際に必要とせずに、必要なレベルのパフォーマンスを達成する機会がある」とテクニカルチーフのオリビエ・ヤンソニーは説明した。

    「また、それは我々がアドバンテージとして使用できるものだと思ている」

    オリバー・ヤンソニーは、プロジェクトは最初の発表以来「かなりのステップ」を踏んでおり、「4月からダイナモでテスト中」の最初のエンジンを製造し、900kwバッテリーで使用される「一部のパーツ」をすでに製造していると述べた。

    プジョーは、今年初めにWECとル・マンのドライバーラインナップを発表している。

    元F1ドライバーのケビン・マグヌッセンを筆頭に、同じく元F1ドライバーのポール・ディ・レスタとジャン・エリック・ベルニュ、長年の耐久レースで傑出したロイック・デュバル、2016年のLMP2チャンピオンのグスタボ・メネゼス、そして現在のIMSA LMP2リーダーのミケル・ジェンセンで形成される。そして、ジェームズ・ロシターがリザーブドライバーを務める。

    プレゼンテーションの中で、ジャン・エリック・ベルニュは、9X8のデザインを「革命的」で「言葉で表せないほど」だと述べ、ケビン。マグヌッセンは「これまでに見たレースカーとは違う」と述べました。

    「ル・マンの歴史を刻む車になるだろう」とジャン・エリック・ベルニュは語った。

    「勝てば歴史が作られる。この車で勝つことを確認する必要があるが、この車がル・マンに勝った場合、それは歴史の本を書く車になるだろう」

    プジョー 9X8Peugeot 9X8

  • アロンソ 「F1はインディカーやWECより即座で対応するのが難しい」

    アロンソ 「F1はインディカーやWECより即座で対応するのが難しい」

    フェルナンド・アロンソは、F1はインディカーやWECと比べて即座で対応することが難しいが、今後それらのカテゴリーで学んだ教訓を生かしたいと考えている。

    2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、過去2年間F1から離れて他のカテゴリーに参戦した後、アルピーヌF1チームとともにF1に復帰した。

    その期間でフェルナンド・アロンソは、2018年と2019年にトヨタとル・マン24時間レースを2回制し、WECのチャンピオンを獲得。デイトナ24時間で優勝し、インディ500に2回挑戦、さらに昨年はダカールラリーにも出場した。

    フェルナンド・アロンソは、より完成されたドライバーに近づくために他のカテゴリーに探究に乗り出したが、F1にはグランプリ週末の規律だったルーチンがあり、F1外の方が即興で行うことがより簡単であることに気づいたと語る。

    「F1以外にも、他の経験から学べることはたくさんある」とフェルナンド・アロンソは語った。

    「F1は非常に閉鎖的な環境であるため、2週間ごとに同じことを繰り返し、2週間ごとにまったく同じルーチンを繰り返す。ドライビングスタイルは何年にもわたって同じようになり、ある意味でチームの指示に従うだけだ」

    「チームは車内のすべてを最適化し、ドライバーもドライングスタイルも最適化しているので、彼らはタイヤを節約する場所、バッテリーのエネルギーを節約する場所、バーンアウトを実行する場所、スタート前にどれくらい多くのことを行うかなど、何をすべきかを教えてくれる」

    「すべてがコントロールされているので、F1の週末に多くのことを即興で行うことはできない」

    フェルナンド・アロンソは、耐久レースの複数クラスで混走とチームメイトとマシンを共有するという要素、そして、インディ500のより深いレース準備が、彼にどのような新しいスキルを教えてくれたかを説明した。

    「耐久レースでは、他のどのレースカーよりもはるかに自分らしくいなければならない。すべてのラップで、ラップの異なる場所、異なる時間帯にトラフィックがある」

    「マシンに飛び乗るたびに、チームメイトともっと多くのことを共有する必要がある。耐久レースでは、F1よりもはるかに多くのチームワークがあるので、学ぶことがあるし、モータースポーツでの将来の冒険のための異なるアプローチが得られる」

    「インディカーでも同じだけど、インディ500のレース準備という点で、セットアップに関して到達しなければならない詳細レベルは、どのF1イベントよりもはるかに高いと思う」

    「マシンは同じだし、細かい部分がドライビングスタイル、パフォーマンス、オーバーテイクの機会に影響を与える可能性がある。次の2、3周で起こることのいくつかを予測する必要がある」

    「異なるカテゴリーで学べる多くの教訓があるし、F1や将来に適用できることを期待している」

  • ケビン・マグヌッセン、2021年のル・マンで念願の親子タッグが実現

    ケビン・マグヌッセン、2021年のル・マンで念願の親子タッグが実現

    元F1ドライバーのケビン・マグヌッセンは、2021年のル・マン24時間レースで父親のヤン・マグヌッセンと共闘するという夢が実現する。

    ケビン・マグヌッセンは、F1ドライバー時代から父親で同じく元ドライバーのヤン・マグヌッセンとル・マン24時間レースでタッグを組むことが夢であることを口にしていたが、所属チームや日程の問題で実現には至らなかった。

    だが、2021年にその夢は実現する。マグヌッセン親子は、2021年のル・マン24時間レースでLMP2マシンに参戦するハイクラス・レーシングの49号車オレカ07・ギブソンを共有する。

    マクラレーン、ルノー、ハースで119戦のグランプリに出場したケビン・マグヌッセンにとってはル・マン24時間レースはデビュー戦。一方、マクラーレンとスチュワートで24戦のグランプリに出場したヤン・マグヌッセンは、ル・マン24時間レースで4回のクラス優勝を果たしている。

    ケビン・マグヌッセンは「いよいよだ! 今年のル・マンで父と僕は同じチームでLMP2に参戦する。何年も目指してきた夢がついに叶う」とソーシャルメディアで喜びを語った。

    ケビン・マグヌッセンは、2020年シーズン限りでF1を離れ、今季はチップ・ガナッシ・レーシングからIMSAIMSAウェザーテックスポーツカー選手権に参戦。デビュー戦となったデイトナ24時間レースでは惜しくも優勝を逃している。2022年からはハイパーカークラスに参戦するプジョーからWECにフル参戦することが決定している。