2025年F1ワールドチャンピオンのランド・ノリスが、マクラーレンとの契約を2030年末まで延長した。新契約には2030年以降も継続できる複数年のオプションが含まれており、ノリスは長期的にマクラーレンへ将来を託すことになった。
26歳のノリスは2017年にテスト兼開発ドライバーとしてマクラーレンに加入し、2019年にF1デビュー。これまで同チームで163戦に出走し、13勝、18回のポールポジション、48回の表彰台を記録している。2025年には自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得した。
ノリスが2030年末まで契約延長 さらに長期のオプションも
ノリスの従来の契約は2027年末までだったとみられていたが、マクラーレンは契約満了を待たずに新たな長期契約を締結した。
今回の契約により、ノリスは少なくとも2030年末までマクラーレンに所属する。さらに、その先もチームに残留できる複数年のオプションが設定されている。
2030年まで契約を全うした場合、ノリスは31歳となり、F1レースドライバーとしてマクラーレンに12シーズン在籍することになる。これはルイス・ハミルトンがメルセデスで過ごした12シーズンと並ぶ長さだ。
また、ノリスは現在までにマクラーレンから163戦のグランプリに出走しており、すでにチーム史上最多のF1出走記録を持つ。
ノリス「マクラーレンは僕のホーム」
「マクラーレンは僕のホームだ。少なくとも2030年までチームに残るための新しい契約を結べたことをとてもうれしく思っている」とノリスは語った。
「9年前にこの旅を始めたとき、僕が達成したい目標は明確だった。マクラーレンをトップに戻し、チャンピオンシップを勝ち取ることだった」
「僕たちはその目標を達成した。でも、もっと欲しい。これからも勝ち続けたいし、チームとしてそれができる力があることも分かっている」
「モンツァでまたマシンに乗るのが待ちきれない。今シーズンの残りについても、これから先の数年間についても、僕たちにどんな未来が待っているのか本当に楽しみにしている」
2025年タイトル獲得マシン「MCL39」もノリスへ
契約延長に合わせ、マクラーレンはノリスに2025年のF1タイトル獲得に使用したMCL39を贈ることも明らかにした。
ノリスは2025年に自身初のドライバーズタイトルを獲得。マクラーレンにとっては17年ぶりとなるF1ドライバーズチャンピオン誕生だった。
チームとしても2024年と2025年にコンストラクターズ選手権を連覇しており、長く低迷した時代からタイトル争いの中心へと復帰した。その過程を一貫して支えてきたドライバーがノリスだった。

ザク・ブラウン「新たなパパイヤの成功時代を築いた」
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、ノリスとの契約延長について次のようにコメントした。
「ランドと新たな契約を締結し、少なくとも2030年までマクラーレンへのコミットメントを延長できたことを非常にうれしく思う」
「彼がチームと歩んできた道のりは、世界トップクラスの才能を発掘し、育成し、支援するという我々の取り組みを示す素晴らしい例であり、彼が成し遂げてきたことがすべてを物語っている」
「アンドレア(ステラ)、オスカー(ピアストリ)、そしてチーム全体とともに、ランドはマクラーレンを新たなパパイヤの成功時代へと導いてくれた。グリッド後方から、2024年と2025年のコンストラクターズ選手権連覇、そして17年ぶりとなるドライバーズ選手権制覇まで押し上げることに貢献してくれた」
「我々はこれから待ち受ける未来を非常に楽しみにしており、今後も勝利とチャンピオンシップを争い続けることに完全に集中している」
アンドレア・ステラ「速さだけでなく特別な人間」
マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラも、ノリスがチーム再建の中心的な存在だったことを強調した。
「ランドは過去9年間、マクラーレンの歩みと成功に欠かせない存在だった。少なくとも2030年まで彼とのパートナーシップを継続できることをうれしく思う」
「彼は並外れたドライバーだ。卓越した天性のスピードに加え、成熟度、一貫性、そしてマクラーレンに対する強いコミットメントを兼ね備えている。しかし何より、チームのみんなから大切にされている特別な人間だ」
「ジュニアプログラムの一員としてマクラーレンに加入して以来、彼は我々とともに成長し、チームをF1のトップへ戻すうえで中心的な役割を果たしてきた」
「今回の契約延長は我々に重要な継続性をもたらすと同時に、ともに進んでいる方向性への自信をさらに強固なものにする」
「ランドとオスカーがいることで、我々にはF1で最も強力なドライバーラインアップのひとつだけでなく、最も結束し、緊密なチームのひとつがあると確信している」
フェルスタッペンと同じ2030年末まで契約
今回の契約延長によって、ノリスの契約満了時期はライバルであり友人でもあるマックス・フェルスタッペンと同じ2030年末となった。
フェルスタッペンも最近、レッドブル・レーシングとの契約を2030年末まで延長している。2016年からレッドブルでF1を戦ってきたフェルスタッペンと、2019年からマクラーレン一筋で戦ってきたノリスという現在のF1を代表する2人が、それぞれのチームと長期的な関係を築く形となる。
一方、ノリスのチームメイトであるオスカー・ピアストリは2028年末までマクラーレンとの契約を結んでいる。これによりマクラーレンは、少なくとも2027年と2028年の2シーズンについてノリスとピアストリのラインアップを確定させている。
2017年に若手ドライバーとしてマクラーレンに加わり、チームの低迷期から復活、そして2025年のF1ワールドチャンピオン獲得までをともに歩んできたノリス。今回の契約延長によって、その関係は少なくとも2030年まで続くことになった。
