カテゴリー: F1日本GP

  • ルノー、F1日本GP失格を控訴せず「不毛な議論に労力を費やしたくない」

    ルノー、F1日本GP失格を控訴せず「不毛な議論に労力を費やしたくない」

    ルノーF1チームは、ブレーキバイアスシステムが“ドライバーエイド”にあたるとしてF1日本GPを失格となった裁定を控訴しないことを決定した。

    FIA(国際自動車連盟)は10月22日(火)、レーシングポイントとから異議申し立てのあったルノーのF1マシンの“プリセットラップディスタンスディペンデントブレーキバイアスアジャストメントシステム”が違反であるドライバーエイドとして機能していたとして、F1日本GPからルノーF1チームを失格処分とした。

    これにより、ダニエル・リカルドの6位とニコ・ヒュルケンベルグの10位が無効となり、ルノーF1チームは9ポイントを失うことになった。

    ルノーF1チームは、メキシコ時間の午後10時までに控訴する権利があったが、合法性を実証するための新たな証拠がなく“不毛な議論にさらに時間と労力を費やすことは望まない”として控訴を断念。しかし、FIAスチュワードは以前に課した過去の裁定と“矛盾”していると不満を付け加えた。

    「スチュワードの決定、特に適用された制裁の厳しさを残念に思う」とルノーF1チームは声明で述べた。

    「我々の意見では、ペナルティーはとりわけ完全に合法かつ革新的であると確認されたシステムのコンテキスト内で使用される場合にはドライバーが得る利益に比例しない。また、同様の違反に対する以前の制裁と矛盾している。これはスチュワードの決定で認められているが、さらなる議論がなされないことが表明されている」

    「だが、我々のシステムの合法性を実証するために既に作成されたもの以外の新たな証拠がないため、主観的評価に関して国際控訴裁判所の前で不毛な議論にさらに時間と労力を費やすことは望まない。制裁措置はマシンのパフォーマンスを向上させることなくドライバーの作業負荷を軽減する支援に関連している」

    「したがって、我々はスチュワードの決定に対して控訴しないことを決定した」

    「F1は常に競争上の優位性を得るために可能な限りわずかな機会でも過酷に追及する舞台となる。革新的なソリューションがコース上にもたらせるための内部プロセスの強化にもかかわらず、これは私たちが常に行ってきたことであり、これからも続けていく」

  • F1日本GP 改訂版 | ルノーの失格によりトロロッソ・ホンダがダブル入賞

    F1日本GP 改訂版 | ルノーの失格によりトロロッソ・ホンダがダブル入賞

    ルノーの失格処分によって2019年のF1日本GPの結果が改訂され、トロロッソ・ホンダがダブル入賞となった。

    F1日本GPのレース終了後、レーシングポイントは、ルノーの“プリセットラップディスタンスディペンデントブレーキバイアスアジャストメントシステム”が違法であるとして12ページの書類をFIAに提出した。

    10月22日(火)、FIAがルノーのシステムはF1テクニカルレギュレーションにおいてグレーゾーンではあるが、ドライバーが補助を受けることなく自力でマシンをドライブしなければならないと定めたスポーティングレギュレーション第27条1項に違反しているとの結論を下した。

    これにより、F1日本GPで6位だったダニエル・リカルドと10位だったニコ・ヒュルケンベルグはいずれも失格となり、ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)が7位、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)が8位、入賞圏外だったランス・ストロール(レッドブル・ホンダ)とダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)がぞれぞれ9位と10位に昇格した。

    ルノーは合計9ポイントを失うことになり、コンストラクターズ選手権で6位のトロロッソ・ホンダとの差は6ポイントとなった。

    2019年 第17戦 F1日本GP 決勝 結果(改訂版)

    順位 No ドライバー チーム
    1 77 バルテリ・ボッタス メルセデス
    2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ
    3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス
    4 23 アレクサンダー・アルボン レッドブル
    5 55 カルロス・サインツ マクラーレン
    6 16 シャルル・ルクレール フェラーリ
    7 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ
    8 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント
    9 18 ランス・ストロール レーシングポイント
    10 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ
    11 4 ランド・ノリス マクラーレン
    12 7 キミ・ライコネン アルファロメオ
    13 8 ロマン・グロージャン ハース
    14 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ
    15 20 ケビン・マグヌッセン ハース
    16 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ
    17 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ
    RT 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル
    DQ 3 ダニエル・リカルド ルノー
    DQ 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー
  • ルノーF1チーム、車両規定違反でF1日本GPから失格

    ルノーF1チーム、車両規定違反でF1日本GPから失格

    ルノーF1チームは、違法なドライバー補助装置を使用したとしてF1日本GPから失格となった。

    F1日本GPのレース終了後、レーシングポイントは、ルノーのF1マシンに搭載されたブレーキバイアス調整装置の合法性に関して異議を申し立てた。レーシング・ポイントは、オンボード映像に基づいて、ルノーのブレーキバイアスがドライバーのインプットなしに変化していたと指摘。ドライバー補助装置を違反とするスポーティングレギュレーション第27条1項に違反していると主張していた。

    レーススチュワードは、ルノーのステアリングホイールとECU(電子制御装置)を押収し、レーススチュワードが両チームの主張をFIA技術部門に提出していた。両チームがさらなる証拠をメールで提出した。

    FIAは10月22日(火)、ルノーのシステムはF1テクニカルレギュレーションにおいてグレーゾーンであるが、ドライバーが補助を受けることなく自力でマシンをドライブしなければならないと定めたスポーティングレギュレーション第27条1項に違反しているとの結論を下した。

    その結果、F1日本GPを6位だったダニエル・リカルドと10位だったニコ・ヒュルケンベルグはいずれも失格となり、ルノーは合計9ポイントを失うことになる。ルノーは、メキシコシティで現地24日(木)午前10時までに控訴することは可能となっている。

  • ホンダF1 特集 | 鈴鹿サーキットでのF1日本GPを終えて

    ホンダF1 特集 | 鈴鹿サーキットでのF1日本GPを終えて

    ホンダF1のマネージングディレクターを務める山本雅史が、ホームレースとなった鈴鹿サーキットでのF1日本GPを振り返った。

    F1日本GPに向けて、レッドブル・ホンダは、ホンダの“スペック4”エンジンに最適化されたエクソンモービルの新燃料を搭載。チーム一丸となった“鈴鹿スペシャル”体制でレースに臨んだが、しかし、結果はアレクサンダー・アルボンの4位入賞が最高位。マックス・フェルスタッペンは1周目の接触が原因でリタイアした。

    「今回は『日本GPを終えて』というテーマでお話しさせていただきたいと思います。ただ、まずその前に、先週末に東海・中部・関東・東北などに上陸し、猛威を振るった台風19号の被害によりお亡くなりになられた皆さまに哀悼の意を示すとともに、被災された皆さまに対してお見舞いを申し上げます。被害の報道などを見る度に心を痛めていますが、被災地の少しでも早い復興を心よりお祈りしています」

    「そして、この台風で土曜のプログラムがキャンセルになり、新幹線などの交通網にも大きな混乱が起こる中でも、日曜の決勝レースに足を運んでくださった皆さま、また、TVなどを通してご声援を送っていただいた皆さまにも感謝を申し上げます。今回は昨年の倍以上となる12000席のホンダ応援席をご用意しましたが、早いタイミングでの完売となりました。日曜に青と白で染まったスタンドを見たときには、私自身、こみ上げるものがありました」

    ―素敵なグランプリを作ってくださったことに感謝
    「これはホンダのメンバーだけでなく、トロロソ、レッドブルのメンバーも同じことを話していましたが、両チームにこのような熱烈な声援を送っていただけるのは、世界中のレースの中でも日本をほかにしてありません。様々なオリジナル応援グッズを手作りで用意してくれることも日本でしか見られないことで、皆さまからは、毎年たくさんパワーをいただいています」

    「ほかのチームも同様ですが、温かいもてなしで迎えてくれるファンがいて、ドライバー/エンジニアにとって非常にチャレンジングな鈴鹿サーキットでレースができる日本GPを、例年みんなとても楽しみにしているんです。皆さん、素敵なグランプリを作っていただき、本当にありがとうございます」

    ―レースは悔しい展開に
    「それだけに、日曜のレースでは、多くのファンが見ている2コーナーでRed Bullのフェルスタッペン選手がスタート直後に接触し、実質的にレースを終えることになってしまったことは非常に残念でした」

    「一方で、アルボン選手が力強い走りとともに多くのオーバーテイクを見せて自身のベストとなる4位、昨年は入賞を間近で逃したトロロッソのガスリー選手も、サスペンションの不調に苦しみながら戦い抜いて8位入賞。クビアト選手もスタートで順位を落としながらもべストを尽くし、12位まで順位を上げました。

    「ここまで、ホンダF1は、ファクトリーやサーキットのエンジニア/メカニックの血のにじむような努力と献身により、非常に大きな進歩を遂げてきました。実際の数値にもそれは現れていますし、ホンダ F1の一員として彼らの努力を誇りに思っています。でも、我々のライバルたちは非常に強力で、黙ってその進化を眺めてくれていたわけではありませんでした。かなり近づいてはいるものの、私たちが目指す場所に到達するためにはまだまだ実力が足りていません。ここからさらなる努力と進化が求められていると感じています」

    「今回は、このような結果になってしまったこと本当に申し訳なく思っています。一方で、ここからさらなる進歩を遂げるための道のりを、また皆さんと一緒に歩んでいけたらとも思っています」

    ―日本人F1ドライバー誕生という夢
    「あと一つ、山本尚貴選手が金曜のFP1にトロロッソから出走したことについて話をさせて下さい。ホンダとしてF1の舞台に日本人ドライバーを乗せることは悲願であり、そのために一歩前に進むことができたという事実はもちろんですが、応援してくれている皆さまと一緒に、私自身も『日本人がF1に乗る姿』を見られたことがとても嬉しかったんです。尚貴選手に『夢を見せてくれて、ありがとう』と伝えたいですね」

    「昨年までのモータースポーツ部長の仕事を通して、彼がどれだけの想いを持って、ここまで努力を重ねてきたかを見ています。それだけに、トロロッソのスーツを身にまとい、あこがれのセナをオマージュしたヘルメットをかぶった彼がマシンに乗り込む姿を見たときには、胸が熱くなりました。セッションでは、プラクティス担当のドライバーとして、きっちり仕事をしてくれましたね。メディアセンターにいた多くの海外メディアはその走りに驚いていたと聞いていますが、わずか90分間の中で『日本人でも戦える』ということを見せてくれたのではないでしょうか」

    「もちろん、この場所を目指して奮闘を続ける日本人ドライバーは山本選手だけではありません。現状でF1ドライバーに必要なスーパーライセンスを保持するのは彼だけですが、それに次ぐ若い才能が数多く育ちつつあります。今回の山本選手の走りは、そんな彼らに向けても大きな刺激になったと考えていますし、『夢の舞台』ではなく『次なる目標』として捉え、前進を続けてほしいと思っています。もちろん、ホンダとしても引き続き、それをサポートとし、実現するための努力を続けます」

    「長くなってしまいましたが、今年の日本GPを通して感じたことを書かせてもらいました。総じていえば、悔しい想いとともに終えたレースでしたが、随所にうれしいこともあり、また何よりも、改めて皆さまにパワーをいただいた週末でもありました」

    「改めまして、応援いただいている皆さまに、ホンダを代表して心からの感謝を申し上げます。そして、いただいたパワーをさらなる進化につなげられるよう、ホンダ F1一同、より一層の努力を続けていく次第です」

  • レッドブル、鈴鹿での惨敗の原因はホンダのF1エンジンだけにあらず

    レッドブル、鈴鹿での惨敗の原因はホンダのF1エンジンだけにあらず

    レッドブル・ホンダは、F1日本GPでストレートスピードだけでなく、コーナーでもメルセデスとフェラーリに及ばなかったと Auto Motor und Sport は分析する。

    ホンダのホームレースとなる鈴鹿サーキットにむけて、レッドブル・ホンダはフリッシュなスペック4エンジンに加えて、エクソンモービルの新燃料を投入して少なくとも表彰台に挑戦できることを期待していた。

    しかし、それは期待通りにはいかず、マックス・フェルスタッペンのレースは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)との接触によって事実上2コーナーで終了。アレクサンダー・アルボンは4位でフィニッシュしたものの、優勝したバルテリ・ボッタスからは1分以上遅れてのフィニッシュとなった。

    Auto Motor und Sport は、レッドブル・ホンダ RB15がメルセデスとフェラーリと比較して欠けていた部分を分析した。

    「ホンダは鈴鹿にむけて十分にフレッシュなスペック4を準備していた。モービル1は新しい燃料を供給した。ホンダが2015年にF1復帰してらい、最も強力なパッケージだった」と同紙は述べた。

    「それにも関わらず、レッドブル・ホンダはストレートでフェラーリに対して0.8秒、メルセデスに対して0.2秒を失っていた」

    ストレートでの不足は、特に夏休み以降、レッドブル・ホンダにとって問題となっているが、Auto Motor und Sport は、RB15はダウンフォースに関してもライバルと比較して十分ではなかったと考えている。

    「レッドブルの脆弱性はリアウイングに現れている。ライバルよりもはるかに小さい。これはRB15のフロントウイングが鈴鹿で十分なダウンフォースを構築できなかったためだ。それはアスファルトに非常に近づけるフロントウイングでのみで可能だ」

  • 【動画】 フェルスタッペンとアルボンのF1日本GPまでの1週間

    【動画】 フェルスタッペンとアルボンのF1日本GPまでの1週間

    レッドブル・レーシングは、2019年にF1日本GPまでのマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボンを追った動画を公開した。

    ピレリのタイヤテストに参加していたアレクサンダー・アルボンよりも一足先に来日したマックス・フェルスタッペンは、栃木にあるホンダの研究所を訪問。佐藤琢磨とホンダがF1初優勝したマシン『RA272』をテストコースで走らせた。

    その後、ウェルカムプラザ青山で開催されたファンミーティングに参加。翌日にはアククサンダー・アルボンも到着して、二人揃ってレッドブル・ジャパンの本社を訪問。自分たちが対面したボックスカートと対面した後、渋谷のスクランブル交差点で出没し、セルフィーで動画を撮影している。

    鈴鹿入りしてからアレクサンダー・アルボンはモーターホームで寿司作りを体験した。

  • レッドブル・ホンダ:2019年 F1日本グランプリ 振り返り

    レッドブル・ホンダ:2019年 F1日本グランプリ 振り返り

    バルテリ・ボッタスが優勝を飾った日本GPはアレックス・アルボンが自己最高位となる4位をゲットしたが、マックス・フェルスタッペンはオープニングラップの接触ダメージで無念のリタイアを強いられた。

    台風19号「ハギビス」が猛威を振るうことが予想されたため、三重県鈴鹿サーキットの日本GPオーガナイザーチームは日曜午前に予選、その数時間後に決勝というスケジュールに変更することを決定。この結果、各チームとドライバーは非常に慌ただしい1日を送ることになった。

    日曜日の決勝レース前、台風一過の抜けるような青空がチームやファン、ドライバーたちを迎えた。しかし、2019シーズンの日本GPオープニングラップは大荒れとなり、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンにとっては特に厳しいものになった。

    まず、ポールポジションから発進したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)がスタートを大失敗し、予選3番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)が一気にホールショットを奪う。

    そして、各マシンがターン2に向けてなだれ込む中、さらなるドラマが起きる。予選5番手のフェルスタッペンが好スタートを決めて3番手を伺おうとした矢先、シャルル・ルクレール(フェラーリ)にヒットされてまさかのスピンを喫してしまったのだ。

    フェルスタッペンが集団の後方でコースに復帰する一方、ルクレールはフロントウイングに大きなダメージを受けながら2番手ベッテルの背後を追走。

    ルクレールの後方からは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、そして予選7番手スタートからオープニングラップで5番手まで順位を上げたカルロス・サインツ(マクラーレン)が迫る。

    4周目、破損した自分のフロントウイングがコース上に飛散していたことでルクレールがピットインを強いられると、サインツが4番手にポジションを上げる。

    その遥か後方には、ルクレールの過度にアグレッシブなドライビングの被害者となった怒りのフェルスタッペンがいた。RB15のフロアーに大きなダメージを受けながらも、彼は後方から追い上げを図ろうとしていた。

    予選6番手だったフェルスタッペンのチームメイト、アレックス・アルボンはスタートでひとつポジションを失って7番手に落ちたが、ターン2での混乱を切り抜けてシケインへのブレーキングでランド・ノリス(マクラーレン)を仕留めると5番手に浮上。スクーデリア・トロ・ロッソのピエール・ガスリーも6番手につける。

    15周目、大きくダメージを受けたマシンで17番手を走行していたフェルスタッペンはピットに戻ってリタイアを決断。アップグレードを受けたホンダのパワーユニットを得て素晴らしいレースを過ごすはずだったフェルスタッペンの日本GPはここで終わりを告げた。

    その1周後の16周目、アルボンは1回目のピットストップを行い、ミディアムタイヤへ交換。ベッテルとハミルトンに対してボッタスが7秒以上のリードを築く中、ベッテルがトップ3初のピットストップを記録する。

    マクラーレンのサインツがレースディスタンスの約半分を消化してピットストップを行うと、アルボンが4番手に浮上。ボッタスはベッテル&ハミルトンから10秒以上のマージンで首位を堅持し、3番手のハミルトンの優勝の可能性はほぼゼロに見えた。

    35周目、2回目のピットストップを行ったアルボンはソフトタイヤに交換してサインツの前方4番手でコースに復帰。サインツの後方には最悪のスタートを経験したルクレールが終盤に強力なドライブを見せるガスリーをかわして6番手まで挽回していた。

    43周目、1ストップ戦略に見えていたハミルトンはボッタスから7秒差の首位に立っていたが、たったピットストップ1回で53周を走りきるのはやはり厳しかったようだ。

    結局ハミルトンは2回目のピットストップを強いられて3番手に下がる。これで再び首位に立ったボッタスにとってはやや楽なレース展開となった。

    レースが残り6周となった時点で、3番手ハミルトンが2番手ベッテルを射程圏内に捉え、4冠王者 vs. 5冠王者による終盤バトルが幕を開ける。

    しかし、ベッテルがハミルトンの追撃を何とか凌ぎきり今シーズン4度目の2位フィニッシュを飾った。ハミルトンはそのまま3位に終わり、ボッタスが今シーズン3勝目を挙げた。

    ホンダのホームサーキットでアルボンはデビューシーズンでの自己最高位更新となる4位でチェッカーを受け、レッドブル・レーシング加入以来5戦連続ポイントを記録した。

    フェルスタッペン&アルボン、1000分の1秒単位で並ぶ予選タイムを記録
    ホンダのホームサーキットで行われた予選では、ホンダ製パワーユニットを搭載するアストンマーティン・レッドブル・レーシングの2台が5番手・6番手グリッドを獲得したが、そのタイムはこれ以上ないほど接近していた。

    予選Q3セッションでマックス・フェルスタッペンとアレックス・アルボンは1000分の1秒単位で並ぶ1分27秒851を記録し、アルボンよりも先に計測したフェルスタッペンが5番手グリッドを獲得した。

    決勝では明暗分かれたフェルスタッペンとアルボン
    53周で行われた決勝レースでは、ランド・ノリス&カルロス・サインツのマクラーレン勢との戦いに集中して落ち着いたレース運びを見せたアレックス・アルボンがF1デビューイヤーのベストリザルトを更新した。

    レースペース、アグレッシブなオーバーテイク、クレバーなピット戦略などを見せたアルボンはほとんど単独走行だったが、初見参の鈴鹿サーキットで上出来の4位を獲得した。

    レース後、アルボンは次のようにコメントした。

    「重要だったのは最後までタイヤを持たせることだけだった。マックスがリタイアを強いられてしまったから、チームにポイントを持ち帰れたのは良かったし、4位は最善の結果だ」

    「まだ新しい環境に慣れようとしているところだけど、自分のペースと進歩には概ね満足しているし、また一歩前進できた」

    一方、フェルスタッペンは5番手グリッドから好発進を見せ、スタート直後のターン2で3番手シャルル・ルクレール(フェラーリ)に並びかけたが、アウトサイドから抜きにかかったフェルスタッペンとインサイド側のルクレールのホイール同士が接触。フェルスタッペンに非がないのは明らかだった。

    このインシデントについて、フェルスタッペンは次のようにコメントした。

    「かなり良いスタートを決めて、3番手を狙えると思った。そこまでは良かった。僕はターン2でアウトサイドにいたんだけど、シャルルが僕に向かって寄せてきた」

    「シャルルは落とした順位をリカバーしようとしていたんだろうけど、レースは長いんだし、あのタイミングで大きなリスクを冒す必要はなかった」

    逆境に置かれたフェルスタッペンが常にそうであるように、彼はここでも後方から挽回を図ろうとした。しかし、RB15が負ったダメージは甚大で、フェルスタッペンは15周目で今シーズン2回目のリタイアを強いられた。

    大型台風によるスケジュール変更
    台風19号「ハギビス」の接近に備えてレースオーガナイザーは金曜日の早い段階で土曜日の全セッションをキャンセルする決断を下していたため、土曜日の鈴鹿サーキットは無人となった。しかし、日本GPではこのような判断は異例ではない。

    日本GPでは2004シーズンも台風22号「マーゴン」の影響で土曜日の全セッションがキャンセルされ、日曜日午前に予選が行われた。また、2010シーズンも三重県地方を襲った豪雨の影響で土曜日の全セッションがキャンセルされた。

    この結果、レースクルーたちは午前5時に起床し、暗闇の中でのガレージ再整備から始まるタフな日曜日を過ごした。

    山本尚貴のF1初ドライブに高評価
    日本のトップカテゴリーのスーパーフォーミュラとスーパーGTで2018シーズン王者に輝いた山本尚貴が、日本GPのFP1でピエール・ガスリーの代役としてホンダ製パワーユニットを搭載したトロ・ロッソSTR15をドライブするチャンスに恵まれた。

    山本は現在2019シーズンのスーパーフォーミュラでポイントリーダーに立っており、スーパーGTでは2009シーズンのF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンとコンビを組んでいる。

    日本人ドライバーを再びF1グリッドへ送り出したいという希望をホンダ側が持っているのは明らかだ。

    金曜日午前のFP1でガスリーのマシンを託された山本はレギュラーのダニール・クビアトにわずか100分の1秒差まで迫る印象的な速さを見せ、かねてから彼を評価していた

    フランツ・トスト(トロ・ロッソ チームプリンシパル)の目が正しかったことを証明した。

    山本のFP1起用についてトストは次のようにコメントしている。

    「彼は才能あるドライバーで、日本で最重要とされる2シリーズの現チャンピオンでもある。また、鈴鹿を知り尽くしている」

    「今シーズンの “ナオキさん” はヨーロッパラウンド数戦で我々に帯同し、鈴鹿で一緒に働くエンジニアたちとコミュニケーションを築きながら、トロ・ロッソのシミュレーターで時間を過ごしてきた」

    2020シーズンに山本のF1デビューが実現するのだろうか? 今後の展開に期待したい。

  • ジョージ・ラッセル、無線で悲痛な叫び「このブレーキでは続行できない」

    ジョージ・ラッセル、無線で悲痛な叫び「このブレーキでは続行できない」

    ジョージ・ラッセルは、ウィリアムズにブレーキ問題の緊急な解決を求めている。

    かつての名門チームであるウィリアムズだが、近年はグリッド最後尾が定位置となっており、グランプリのために十分なスペアパーツを製造することができないほどの危機に瀕している。

    ロバート・クビサは、F1日本GPでプラクティス後に何の説明もなく新しいフロントウイングを取り外され、“限度を超えた”と憤りを示していた。

    チームメイトのジョージ・ラッセルも、ウィリアムズの2019年F1マシンに手を焼いている。

    鈴鹿で2周遅れにされたジョージ・ラッセルは「どこから始めていいのかわからない」と無線でコメント。

    「このブレーキでは続行することはできない。どこかの時点でリタイアする準備はできている。ブレーキはそれほど酷い」

    「僕たちは本当にこれを解決する必要がある」

  • メルセデスF1 「ハミルトンの2ストップはタイヤに基づいた判断」

    メルセデスF1 「ハミルトンの2ストップはタイヤに基づいた判断」

    メルセデスはF1日本GPで論争となったルイス・ハミルトンを2回ピットインさせるという決定は、第2スティントの終わりのハミルトンのタイヤ摩耗レベルによって正当化されたと語る。

    ルイス・ハミルトンは、F1日本GPでのメルセデスの戦略に疑問を呈し、ワンストップを継続すれば、レースウィナーのバテッリ・ボッタスと2位のフェラーリのセバスチャン・ベッテルとの両方を上回って勝つことができたと考えていることを示唆している。

    だが、第1スティントを延ばしたにも関わらず、ルイス・ハミルトンは2ストップ戦略を命じられ、最後はセバスチャン・ベッテルをコース上で抜かなければならなかった。
    この決定に、メルセデスはレース序盤からリードしていたバルテリ・ボッタスを勝たせたとの意見もある。

    しかし、メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、決定はすべてタイヤの摩耗に関するものであると説明した。

    「ルイスのマシンで見ることができたのは、ラップタイムが下がり始めたことだった」とアンドリュー・ショブリンは説明した。

    「最初は彼は1周で0.1秒を失っているが、最後数周ではそれが0.3秒になり、彼は無線でタイヤが落ちていると言った」

    「これは我々が最高のタイヤを持っていることの表れでした。走り続けることはできるが、すべてのラップはどんどん遅くなり、全体的に負けてしただろう」

    「その決定を下さなければならなかった時点で、レースの終わりに到着した他の全マシンのすべてのデータを持っていなかった」

    「しかし、このレースで見ることができたのは、ワンストップを成功させた人たちが実際にはその最初のセットを非常に長く引っ張った人たちだった」

    レース終盤には、非常に多くのマシンが0.4~6秒のデグラデーションに見舞われていた。

    「そして、それが彼らがゴムに非常に低いレベルの到達し始めた地点であり、それでは単純にグリップを発生させることはできない」

  • ハッキネン、ウイング破損のルクレールを続行させたフェラーリを批判

    ハッキネン、ウイング破損のルクレールを続行させたフェラーリを批判

    元F1ワールドチャンピオンであるミカ・ハッキネンは、F1日本GPの決勝レースでフロントウイングを破損させたシャルル・ルクレールをすぐにピットインさせなかったフェラーリを批判。壊れたパーツによって“さらに酷い状況を引き起こした可能性がある”と語った。

    F1日本GPのオープニングラップでシャルル・ルクレールはマックス・フェルスタッペンと接触してフロントウイングを破損。だが、ルクレールがマシンの状態は悪くないと伝えたことで、フェラーリはピットに入れずにレースを続行させた。

    だが、フェラーリはスチュワードからシャルル・ルクレールのマシンは“危険な状態”であると指摘されて、4周目にピットインさせている。レース後、ルクレールには10秒のタイム加算ペナルティ、フェラーリには2万5000ドル(約270万円)の罰金が科せられた。

    ミカ・ハッキネンは、フェラーリは安全面を考慮してすぐにシャルル・ルクレールをピットインさせるべきだったと断言する。

    「彼はすぐにピットストップを行うべきだったと思う。大きく破損したウイングを地面に引きずりながらレースをするなどありえない」とミカ・ハッキネンは Unibet のコラムで述べた。

    「パフォーマンスを低下させ、タイヤ損傷し、自分自身や他のドライバーにとっても危険な状態となる。高速でウイングの破損しないようにすることが非常に重要だ」

    「思い出してほしい。1994年のサンマリノで起きたローランド・ラッツェンバーガーの死亡事故は、損傷したフロントウイングによって引き起こされた」

    シャルル・ルクレールの後方を走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)は、飛んできたカーボンファイバーの大きな塊によって右側のバックミラーを破損。ヘイローにもしっかりとその傷跡が残っていた。

    ミカ・ハッキネンは、F1が悲惨な結果を免れたのは幸運だったと主張した。

    「シャルルのフロントウイングのエンドプレートは外れたが、ルイス・ハミルトンのマシンの右ウイングミラーを壊しただけだったのは非常に幸運だった」

    「さらに深刻な事態になる可能性があった。改めて、我々はなヘイローのコンセプトが非常に安全なイニシアチブであることを思い知らされた」

    「個人的には、シャルルがレースを続行しようとしたことは非難しない。彼はマシンの調子はそれほど悪くないと言った。いじれにしろ、彼はコクピットの中からフロントウイングを見ることはできない」

    「しかし、フェラーリのマネジメントはそれを見ることができた。FIAがレース後にペナルティを科したことは驚くことではない」

    ルイス・ハミルトンに壊れたパーツが直撃