ハースF1 2027年ドライバー選考は「速さ最優先」 小松礼雄が5人の候補を評価

ハースF1 2027年ドライバー選考は「速さ最優先」 小松礼雄が5人の候補を評価

ハースF1は2027年のドライバーラインナップ決定に向け、5人の候補を検討している。チーム代表の小松礼雄は、その選考における最優先事項は純粋な「パフォーマンス」だと明言した。

2026年のリザーブドライバーを務めるジャック・ドゥーハンも候補のひとりであり、今週ヘレスで行われた旧型車テスト(TPC)でハースのF1マシンをドライブ。アルピーヌでの短いF1参戦を終えて以来、初めてF1マシンのコックピットに戻った。

ハースF1が5人の候補を比較
ハースは2027年について、現時点で2人のドライバーのいずれも正式発表していない。ただし、フェラーリのジュニアドライバーであるオリバー・ベアマンは3年目のシーズンを迎える可能性が高いとみられており、焦点となっているのはチームメイトの座だ。

現職のエステバン・オコンは、ハースが獲得した21ポイントのうち3ポイントにとどまっており、チームでの将来は不透明となっている。

ハースは候補者を評価するため、これまでに2回のTPCを実施した。

ポルティマオで行われた最初のテストには、フェラーリのジュニアドライバーであるラファエル・カマラ、マクラーレンのリザーブドライバーであるレオナルド・フォルナローリ、トヨタと関係を持つ平川亮が参加した。

そして今週ヘレスで実施された2回目のテストには、ジャック・ドゥーハン、平川亮、2024年スーパーフォーミュラ王者の坪井翔が参加した。

ドゥーハンにとっては、2025年F1マイアミGP後にアルピーヌでのレギュラー参戦を終えて以来、初めてF1マシンを走らせる機会となった。


小松礼雄「パフォーマンスが絶対的に最優先」
小松礼雄は、PlanetF1.comを含むメディアに対し、レースシートを決めるうえで最も重要なのは速さだと説明した。

「私は常に、ドライバーはパフォーマンスで選ぶと言ってきました。ですから、パフォーマンスが絶対的に最優先です」

「もし2人のドライバーのパフォーマンスが同等であれば、所属先との関係や、そのドライバーが持っているパッケージも考慮します」

「しかし、3分の3秒遅いドライバーを、トヨタやフェラーリとの関係があるから、あるいはスポンサー資金を500万多く持っているからという理由で選ぶことはありません」

「そういうことはしません。まず何よりもパフォーマンスです」

一方で、タイム差が極めて小さい場合には、メーカーやチームとの関係性も判断材料になるという。

「例えば10分の1秒以内だったり、本当に非常に僅差だったりする場合には、もちろん所属先との関係やパッケージも考慮されます。それでも、我々はパフォーマンスを基準に選ぶことができると思っています」

フェラーリやトヨタとの関係は決定打にならず
候補者の背景はさまざまだ。トヨタはハースのパートナーであり、その支援を受けるドライバーがいる。フェラーリはハースのF1パワーユニット供給元であり、フェラーリ系ドライバーも候補に含まれる。さらにフォルナローリはマクラーレン所属だ。

そして、現在ハースのテストドライバーを務めているドゥーハンもいる。

ベアマンの残留が有力視されるなか、小松礼雄には、もうひとりのフェラーリ系ドライバーを起用してハースがフェラーリの「ジュニアチーム」と見られる可能性について質問が飛んだ。

「正直、それは私にとってまったく問題ではありません。我々は本当に速いドライバーを2人欲しいんです。それが、このチームを成長させるための最善の方法だからです」

「フェラーリのドライバーが2人でも、トヨタのドライバーが2人でも、マクラーレンのドライバーが2人でも関係ありません。フォルナローリはマクラーレンのドライバーですよね」

「でも、本当に関係ありません。誰が一番速いのか。それが最も重要です」

「チームの400人が最高の選択だと分かる必要がある」
小松礼雄は、ハースで働くスタッフに対しても、純粋な能力を基準にドライバーを選んだと示すことが重要だと強調した。

「繰り返しになりますが、ここで働いている400人全員にとって、自分たちが獲得できるなかで最高のドライバーを選んだと分かる必要があります。そして、その2人がマシンから最大限を引き出せるドライバーである必要があります」

「追加のお金を持ってくるという理由で、0.5秒遅いドライバーを選ぶことを想像してみてください。それではチームのモチベーションは上がりません」

「それに、コンストラクターズ選手権で1つ順位が違えば、かなり大きなお金になりますよね」

「先ほど言ったように、私は一貫した考えを持っています。これまでも常に、ドライバーはパフォーマンスで選ぶと言ってきましたし、今もその方針で進めています」

ハースF1チーム

2027年ラインナップ発表はまだ先
ドゥーハンをはじめとする候補者、そして現レギュラーのオコンを含む5人が最終的な判断を待つことになるが、ハースがすぐに結論を発表する予定はない。

発表時期について尋ねられた小松礼雄は、次のように答えた。

「分かりません。少なくとも来週ではない、と言っておきます」

「我々は非常に恵まれた状況にいると思います。本当に多くのドライバーが我々のシートに興味を持ってくれています。5人ですね」

ハースF1は、メーカーとの関係やスポンサー面の条件を完全に無視するわけではないものの、あくまで速さを最優先して2027年のドライバーを決定する方針だ。ヘレスでF1マシンに復帰したドゥーハンを含め、5人によるシート争いは今後もしばらく続くことになりそうだ。