カテゴリー: インディカー

  • インディカー:コルトン・ハータがポール・トゥ・ウィン。佐藤琢磨6位

    インディカー:コルトン・ハータがポール・トゥ・ウィン。佐藤琢磨6位

    2021年のインディカー・シリーズ 第2戦 セントピーターズバーグの決勝が4月25日(土)に行われ、コルトン・ハータ(Andretti Autosport)が優勝した。

    フロリダ州のタンパ湾沿いにある小さな街、セントピーターズバーグで2021年インディカー・シリーズ第2戦のファイアストン・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグが開催された。気温が30℃を越すことはなかったが、太陽が照りつけてレース中のコース表面の温度は50℃以上まで上昇、湿度の高さもあってドライバーたちには体力的に非常に過酷なレースとなっていた。

    決勝日のチケットは完売で、地元自治体が決めた上限の2万人がセントピーターズバーグのストリートコースに集まった。彼らは真夏のような強いフロリダの日差しを浴びながら、高速で激しく競い合うインディカードライバーたちに声援を送っていた。彼らの前で見事な勝利を飾ったのは、カリフォルニア出身のコルトン・ハータ(Andretti Autosport)だった。彼は先月21歳になったばかりだが、インディカーへのフルシーズン出場は今年で3年目。セントピーターズバーグではキャリア5回目のポールポジションからスタートし、100周のレースでのレコードとなる97周をリードしてキャリア4勝目へと走り切った。

    ハータは西海岸のカリフォルニア州出身だが、昨年からセントピーターズバーグからも遠くないフロリダ州のメキシコ湾沿いの街で暮らしており、今回の勝利は地元ドライバーとして初めてのものとなった。そして、ストリートコースでの優勝も彼にとって今回が初めてだった。

    先週末の開幕戦Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマでは24歳のアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が、速く安定したペースでキャリア初優勝。今回はハータが食い下がる強敵を振り払い、レース中盤には10秒以上のリードを築き上げた。終盤にフルコースコーションが出されたことで2番手との差はほぼゼロになったが、リスタートでも慌てる様子は一切見せず、2度のシリーズチャンピオン、セントピーターズバーグで2連勝中だったジョセフ・ニューガーデン(Team Penske)に2秒以上の差をつけ、飛行場の滑走路を使ったメインストレートのゴールを横切った。

    ハータのピットで作戦を担当していたのは彼の父親であるブライアン・ハータだった。勝負に対する勘の鋭い彼は、ストラテジストとして戦ったインディ500で2勝を記録している。ハータ親子がコンビネーションを組むのは今年からだが、2戦目にして早くも勝利を記録した。息子コルトンは、尊敬する父ブライアンのインディカーでの通算優勝回数4回に21歳の若さで並ぶこととなった。

    キャリアベストタイの予選2番手からスタートしいたジャック・ハーヴィー(Meyer Shank Racing)も予選2番手から力強いレースを戦い抜き、表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュした。彼の後ろでは昨シーズンチャンピオンのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が5位でチェッカーフラッグを受け、開幕から2戦続けてのトップ5入り。そして、15番手スタートから6位まで大きく順位を上げて佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)が6位フィニッシュ。マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が7位。Hondaドライバーたちはトップ7の5ポジションを占めた。

    2戦連続で上位フィニッシュしたドライバーが少ないことから、ポイント争いは混沌としている。2レースを終えてのトップは開幕戦ウイナーのパロウ。2点差の2番手タイにディクソンともう一人がつけており、ハータは第2戦での勝利によってパロウと5点差の4番手にポイントスタンディングが上がった。

    佐藤琢磨は予選までにマシンのセッティングを仕上げ切れなかったためにスターティンググリッドは出場24台のうちの15番手だった。しかし、レースデイの朝のウォームアップセッションでマシンを自分の考えているものに近づけることに成功し、レースでは得意のスタートで2台をパスし、最初のピットストップを行う35周目までにさらに4台をコース上でオーバーテイクした。その後に他車との接触でポジションを落としたドライバーたちもいたことで、1回目のピットストップの後に佐藤は6番手にまで浮上。スタートがハードコンパウンドのブラックタイヤ、1回目のピットでソフトコンパウンドのレッドタイヤを選んだ彼は、レース終盤を戦うタイヤにブラックを選び、ディクソンを必死で追いかけましたがあと一歩届かず、6位でゴールした。スタート前に宣言していた通りのトップ6入りを、アグレッシブな走りが持ち味の佐藤らしい闘いぶりで実現した彼は、レースを終えてピットに戻るとクルーたちから大歓迎を受け、グランドスタンドからも大きな声援が上がっていた。

    次のレースは来週末、全長1.5マイル、急なバンクを持つ高速オーバルのテキサスモータースピードウェイで開催される。しかも、土曜、日曜に1レースずつのダブルヘッダーと、シーズン序盤のスケジュールは、過酷なものとなっている。

    コルトン・ハータ
    「開幕戦は1周目のクラッシュに巻き込まれたために遅れをとりましたが、今日はすばらしい勝利を飾ることができました。本当によかったと思います。これでチャンピオン争いに必要な勢いを手に入れることができました。レース終盤の再スタートではジョセフ・ニューガーデンが真後ろにいまいた。彼はこのコースでのレースを得意としている上に、柔らかい方のタイヤを履いていたのでアタックされるかと思いましたが、私の装着していた硬いタイヤとパフォーマンスは大きく変わらなかったようで、彼を抑え込むことができました。Hondaのパワー、そしてチームのすばらしい仕事によって勝つことができ、とてもうれしく思います」

    Pos. Driver Num. チーム Pts Time/Gap
    1 HERTA Colton 26 Andretti Autosport H 54 1:51’51.4115
    2 NEWGARDEN Josef 2 Team Penske C 40 +2.4933
    3 PAGENAUD Simon 22 Team Penske C 36 +6.1496
    4 HARVEY Jack 60 Meyer Shank Racing H 32 +8.0833
    5 DIXON Scott 9 Chip Ganassi Racing H 30 +8.9497
    6 SATO Takuma 30 Rahal Letterman Lanigan Racing H 28 +11.6802
    7 ERICSSON Marcus 8 Chip Ganassi Racing H 26 +11.9393
    8 POWER Will 12 Team Penske C 24 +13.2363
    9 VEEKAY Rinus 21 Ed Carpenter Racing C 22 +13.7194
    10 BOURDAIS Sebastien 14 A.J. Foyt Enterprises C 20 +15.9951
    11 MCLAUGHLIN Scott 3 Team Penske C 19 +17.5926
    12 ROSENQVIST Felix 7 Arrow McLaren SP C 18 +18.5638
    13 GROSJEAN Romain 51 Dale Coyne Racing with RWR H 17 +22.7276
    14 HUNTER-REAY Ryan 28 Andretti Autosport H 16 +24.1275
    15 RAHAL Graham 15 Rahal Letterman Lanigan Racing H 15 +24.7928
    16 DALY Conor 20 Ed Carpenter Racing C 14 +48.1603
    17 PALOU Alex 10 Chip Ganassi Racing H 14 +1Lap
    18 HINCHCLIFFE James 29 Andretti Steinbrenner Autosport H 12 +1Lap
    19 O’WARD Pato 5 Arrow McLaren SP C 11 +1Lap
    20 JONES Ed 18 Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan H 10 +1Lap
    21 ROSSI Alexander 27 Andretti Autosport H 9 +2Laps
    22 JOHNSON Jimmie 48 Chip Ganassi Racing H 8 +5Laps
    23 KELLETT Dalton 4 A.J. Foyt Enterprises C 7 +33Laps
    24 CHILTON Max 59 Carlin C 6 +82Laps
  • 佐藤琢磨、予選15番手「少しフラストレーションのたまる公式予選だった」

    佐藤琢磨、予選15番手「少しフラストレーションのたまる公式予選だった」

    佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、2021年のインディカー・シリーズ 第2戦 セントピーターズバーグの公式予選を15番手で終えた。

    午前中に行われたフリープラクティスで20番手のタイムを記録した佐藤琢磨は、第1グループから臨んだ予選のセグメント1で1分00秒9167をマーク。これは8番手のタイムで次のフェーズに進むことができず、明日の決勝レースに15番グリッドから挑むことが決まった。

    「少しフラストレーションのたまる公式予選でした」と佐藤琢磨はコメント。

    「これまで試したことをすべて実行しましたが、あとほんの少し速さが必要でした。明日の朝にはもう一度だけ走行セッション(ウォームアップ)があるので、そこでさらに進化できることを期待しています」

    「今日の予選では苦労しました。ただし、レースはまた違った展開となるはずです。困難な戦いになるかもしれませんが、僕たちがスタートするポジションであれば、レース戦略に関してはいくつかの選択肢があるので、様子を見たいと思います。決勝ではもっと順位を上げなければいけません」

  • インディカー:コルトン・ハータがポールポジションを獲得

    インディカー:コルトン・ハータがポールポジションを獲得

    2021年のインディカー・シリーズ 第2戦 セントピーターズバーグの予選が4月24日(土)に行われ、コルトン・ハータ(Andretti Autosport)がポールポジションを獲得した。

    第2戦の舞台はフロリダ州のリゾート地、セント・ピーターズバーグ。海辺の空港と市街地の道路を利用したコースは、広い滑走路を使った高速セクションと、次々とタイトターンを走り抜けるテクニカルなセクションで構成される。

    ポールポジションを獲得したのはコルトン・ハータ(Andretti Autosport)。1分00秒3210をマークし、自身5度目。2番手にはジャック・ハーベイ(Meyer Shank Racing)、3番手にはジョセフ・ニューガーデン(Team Penske)が続いた。

    佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)はQ1で敗退して15番手だった。

    Pos. Driver Num. チーム Time
    1 コルトン・ハータ 26 Andretti Autosport H 1:00.3210
    2 ジャック・ハーベイ 60 Meyer Shank Racing H 1:00.5709
    3 ジョセフ・ニューガーデン 2 Team Penske C 1:00.6078
    4 シモン・パジェノー 22 Team Penske C 1:00.6353
    5 セバスチャン・ブルデー 14 A.J. Foyt Enterprises C 1:01.0017
    6 パトリシオ・ポワード 5 Arrow McLaren SP C 1:01.0799
    7 リーナス・ヴィーケイ 21 Ed Carpenter Racing C 1:00.4858
    8 スコット・ディクソン 9 Chip Ganassi Racing H 1:00.4997
    9 グラハム・レイホール 15 Rahal Letterman Lanigan Racing H 1:00.5678
    10 アレックス・パロウ 10 Chip Ganassi Racing H 1:00.6220
    11 アレクサンダー・ロッシ 27 Andretti Autosport H 1:00.6476
    12 ジェームス・ヒンチクリフ 29 Andretti Steinbrenner Autosport H 1:00.8671
    13 ライハン・ハンターレイ 28 Andretti Autosport H 1:00.8524
    14 スコット・マクラフラン 3 Team Penske C 1:00.7044
    15 佐藤琢磨 30 Rahal Letterman Lanigan Racing H 1:00.9167
    16 マーカス・エリクソン 8 Chip Ganassi Racing H 1:00.7058
    17 フェルックス・リーゼンクヴィスト 7 Arrow McLaren SP C 1:00.9569
    18 ロマン・グロージャン 51 Dale Coyne Racing with RWR H 1:00.8127
    19 コナー・デイリー 20 Ed Carpenter Racing C 1:01.4220
    20 ウィル・パワー 12 Team Penske C 1:01.1140
    21 エド・ジョーンズ 18 Dale Coyne Racing H 1:01.4453
    22 マックス・チルトン 59 Carlin C 1:01.5065
    23 ジミー・ジョンソン 48 Chip Ganassi Racing H 1:01.8364
    24 ダルトン・ケレット 4 A.J. Foyt Enterprises C 1:02.3396
  • ロマン・グロージャン 「インディカーのローリングスタートの練習が必要」

    ロマン・グロージャン 「インディカーのローリングスタートの練習が必要」

    元F1ドライバーのロマン・グロージャンは、インディカーのデビュー戦を10位でフィニッシュ。“ローリングスタートをもっと練習する必要がある”と課題に挙げた。

    F1からインディカーに転向したドライバーは、2ワイドのローリングスタートに慣れる必要がある。アラバマでデビュー戦を終えたロマン・グロージャンは、最初の試みが「クリーンなものではなかった」と認める。

    「少し引っかかってしまった」とロマン・グロージャンは認める。

    「それに慣れる必要があります。簡単なことではない。適切なタイミングをつかむ必要がある。でも、楽しかったよ」

    ロマン・グロージャンは、ジョセフ・ニューガーデンに先んじて7番グリッドからレースをスタート。ニューガーデン、スタートですぐにグロージャンを追い越し、ターン4でコースアウト。グロージャン巻き込まれなかったが、何人かのドライバーが多重クラッシュに巻き込まれた。

    再スタート後、前にいた他のドライバーがピットインした後、一時的に3番手を走行したロマン・グロージャンは、最終的に10位でチェッカーフラッグを受けた。これは昨年のハースF1のすべてのフィニッシュを上回る順位だ。

    「インディカーでの最初のレース、初のトップ10だし、とても満足できる」とロマン・グロージャンは要約した。

    「僕たちはしばらく上位で戦ったし、ベストを尽くした。今日はたくさんの学んだ」

    「週末をとても誇りに思うことができる。予選では7番手、レースでは10位だ。僕たちは多くのことを学んだた。セント・ピーターズバーグに移動して、もっと良い結果を目指すよ」

    ロマン・グロージャン インディカー 2021年

  • インディカー:ライアン・ハンターレイ 「エアロスクリーンに命を救われた」

    インディカー:ライアン・ハンターレイ 「エアロスクリーンに命を救われた」

    ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)は、2021年のインディカー開幕戦アラバマでのクラッシュを振り返り、エアロスクリーンによって命を救われたと語る。

    バーバー・モータースポーツ・パークで開催された開幕戦は、スタート直後に多重クラッシュが発生。スピンしたジェセフ・ニューガーデン(Team Penske)のマシンにライアン・ハンターレインが116mphで突っ込み、ニューガーデンのタイヤがエアロスクリーンに直撃した。

    「忘れない週末だよ」とライアン・ハンターレイは語る。

    「フリー走行と予選を通じて、ドライブトレインの問題に苦労した。そして、僕たちのレースは1周目の多重クラッシュに巻き込まれて実際に始まる前に終わってしまった」

    「インディカーのエアロスクリーンに感謝している。おそらく僕の命を救ってくれた」

    2020年からインディカーのマシンにはコックピット保護デバイスである『エアロスクリーン』を採用。レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズが設計したエアロスクリーンは元々F1向けに開発され、2016年にはコース上でテストが実施されている。

  • 佐藤琢磨、開幕戦アラバマは13位完走「少し残念な結果」/ インディカー

    佐藤琢磨、開幕戦アラバマは13位完走「少し残念な結果」/ インディカー

    佐藤琢磨は、2021年のインディカー・シリーズ開幕戦アラバマの決勝レースを13位で終えた。

    佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、2019年のHondaインディー・グランプリ・オブ・アラバマのウイナーだが、今回はマシンセッティングが思うように進められず予選結果は19位だった。それでも得意のスタートでポジションを上げると、直後に発生した多重アクシデントもくぐり抜けてさらにポジションアップを果たした。

    プラクティス、予選よりもマシンのハンドリングはよくなっており、佐藤琢磨はトップ10フィニッシュも可能な位置まで順位を上げた。しかし、不運なことにピットとマシンをつなぐテレメトリーシステムがスタート直後からトラブルに見舞われ、燃費の正確な把握が難しかったことから3ストップ作戦を選択してゴールを目指すこととなった。

    序盤にフルコースコーションが重なった今回のレースは、2ストップ作戦が有利な展開となった。佐藤琢磨は今週末でベストのハンドリングとなったマシンで、ライバルたちと激しく競い合うレースを90周に渡って続け、スタートから6つポジションを上げた13位でゴールした。

    佐藤琢磨
    「2021年最初のレースを13位で完走しました。大きなアクシデントが起きたあとも、うまく切り抜けて懸命に戦ったことを考えれば少し残念な結果だったといえます。スタートは完璧に決めることができて、12番手まで追い上げましたが、スタート直後の多重事故が引き金となってイエローが提示されたため、2ストップ作戦を選んだドライバーたちが大きく順位を上げる一方、3ストップ作戦の自分たちは苦戦を強いられました。パジェノーやスコット(マクラフリン)とはスティントを通じて好バトルを繰り広げたほか、たくさんのオーバーテイクを演じることができ、トップ10にあと少しのところまで行けたので、順位には少し悔しい気分です。週末を通じてパフォーマンスが不足しており、19番手からのスタートを強いられることになりましたが、できれば今回の問題を解決し、次の市街地レースに臨むつもりです。今回はタフなレースでしたが、決して悪い週末ではありませんでした。第2戦ではきっと良いレースができると思います。」

  • インディカー 2021年 開幕戦:アレックス・パロウがキャリア初優勝!

    インディカー 2021年 開幕戦:アレックス・パロウがキャリア初優勝!

    インディカー・シリーズ開幕戦、アレックス・パロウがキャリア初優勝
    2021年のインディカー・シリーズ開幕戦「Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマ」が4月18日にアラバマ州バーミンガムのバーバー・モータースポーツ・パークで行われ、アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)がキャリア初優勝を記録した。

    F1でレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンがエミリア・ロマーニャGPで優勝したのと同じ日、アレックス・パロウはバーバーモータースポーツパークでのインディカー・シリーズ開幕戦で勝利し、メキシコのバハで行われたSCOREインターナショナル・サンフェリペ250ではHondaオフロードレーシングチームのジェフ・プロクターがクラス7で優勝。ホンダはこの日、世界のモータースポーツでハットトリックを達成した。

    インディカー・シリーズ開幕戦はアメリカ南部のアラバマ州にある全長2.3マイルのテクニカルなサーキットを90周して争われた。朝から快晴が広がった絶好のコンディションのもと、今回のレース開催にあたって自治体から許可の出た最大の観客数、2万人が詰めかけたコースで、シーズン最初のレースにグリーンフラッグが振り下ろされた。

    アレックス・パロウは予選3番手で2列目イン側グリッドからスタートし、18周で予選1-2番手だった2人が先にピットインしたことでトップに躍り出た。その後のパロウは2ストップでゴールまで走り切るチームの作戦に合わせ、燃料消費をセーブしながらスピードを保つ走りを実現。24歳になったばかりとは思えない冷静なレース運びに終始し、インディカー参戦15レース目にして初勝利を手にした。

    アレックス・パロウがインディカーに出場を始めたのは昨シーズンだったが、今シーズンに向けてChip Ganassi Racingに移籍した。新たに加わったばかりのチームでの初レースで完ぺきな走りを見せ、トップチェッカーを受けたパロウは表彰台の中央で喜びを爆発させた。その横には3位でゴールしたパロウのチームメート、ディフェンディングチャンピオンのスコット・ディクソンの姿があった。ホンダにとっては、開幕戦のHondaインディー・グランプリで2人のHondaドライバーが表彰台に登壇する幸先のいいスタートとなった。

    佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、2019年のHondaインディー・グランプリ・オブ・アラバマのウイナーだが、今回はマシンセッティングが思うように進められず予選結果は19位だった。それでも得意のスタートでポジションを上げると、直後に発生した多重アクシデントもくぐり抜けてさらにポジションアップを果たした。プラクティス、予選よりもマシンのハンドリングはよくなっており、佐藤琢磨はトップ10フィニッシュも可能な位置まで順位を上げた。しかし、不運なことにピットとマシンをつなぐテレメトリーシステムがスタート直後からトラブルに見舞われ、燃費の正確な把握が難しかったことから3ストップ作戦を選択してゴールを目指すこととなった。

    序盤にフルコースコーションが重なった今回のレースは、2ストップ作戦が有利な展開となった。佐藤琢磨は今週末でベストのハンドリングとなったマシンで、ライバルたちと激しく競い合うレースを90周に渡って続け、スタートから6つポジションを上げた13位でゴールした。

    次のシリーズ第2戦は25日に行われるフロリダ州セントピーターズバーグでのストリートレースとなる。

    アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)
    「Chip Ganassi Racingが最高のチームであることは分かっていました。今日のマシンもすばらしいものでしたから、優勝が可能だという感触を持っていました。チームのみんなが最高の仕事をしてくれました。レース中には無線で私に“今やっている通りに走り続ければいい”と言ってくれていました。すべてがうまくいった一日でした。燃費もよく、タイヤのマネジメントもうまくでき、速いペースを保つこともできていました。このチームは本当にすばらしい。Hondaがすばらしいエンジンを提供してくれたことも、もちろん勝利につながりました。HondaとChip Ganassi Racingというコンビネーションが私にはあります。これ以上を望むことはできません」

    佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)
    「2021年シーズン最初のレースで私たちは13位フィニッシュを記録しました。スタート直後に大きなアクシデントがありましたが、それを私たちはくぐり抜けることができました。そして、その後は本当に激しいレースを戦っていただけに、13位という結果は残念です。好スタートで12番手まで大きく順位を上げたのですが、3ストップ作戦が味方をしてくれることはなく、逆に2ストップ作戦のライバルたちが大幅なポジションアップを果たしました。私のレースはシモン・パジェノー、スコット・マクロクリンというTeam Penskeのドライバーとの抜きつ抜かれつの激しい戦いになりました。19番手スタートでもトップ10フィニッシュを狙っていました。しかし、それは達成できませんでした。今週末の私たちにはスピードが足りていませんでした。その原因を見つけ出さないといけません。そして、次のレースはストリートですから、私たちは今回よりも競争力を発揮できるものと考えています。今週のレースは厳しいものとなってしまいましたが、いい週末だったと思います」

    Pos. Driver Num. チーム Constr.
    1 PALOU Alex 10 Chip Ganassi Racing Honda
    2 POWER Will 12 Team Penske Chevrolet
    3 DIXON Scott 9 Chip Ganassi Racing Honda
    4 O’WARD Pato 5 Arrow McLaren SP Chevrolet
    5 BOURDAIS Sebastien 14 A.J. Foyt Enterprises Chevrolet
    6 VEEKAY Rinus 21 Ed Carpenter Racing Chevrolet
    7 RAHAL Graham 15 Rahal Letterman Lanigan Racing Honda
    8 ERICSSON Marcus 8 Chip Ganassi Racing Honda
    9 ROSSI Alexander 27 Andretti Autosport Honda
    10 GROSJEAN Romain 51 Dale Coyne Racing with RWR Honda
    11 HARVEY Jack 60 Meyer Shank Racing Honda
    12 PAGENAUD Simon 22 Team Penske Chevrolet
    13 SATO Takuma 30 Rahal Letterman Lanigan Racing Honda
    14 MCLAUGHLIN Scott 3 Team Penske Chevrolet
    15 JONES Ed 18 Dale Coyne Racing with Vasser-Sullivan Honda
    16 DALY Conor 20 Ed Carpenter Racing Chevrolet
    17 HINCHCLIFFE James 29 Andretti Steinbrenner Autosport Honda
    18 KELLETT Dalton 4 A.J. Foyt Enterprises Chevrolet
    19 JOHNSON Jimmie 48 Chip Ganassi Racing Honda
    20 CHILTON Max 59 Carlin Chevrolet
    21 ROSENQVIST Felix 7 Arrow McLaren SP Chevrolet
    22 HERTA Colton 26 Andretti Autosport Honda
    23 NEWGARDEN Josef 2 Team Penske Chevrolet
    24 HUNTER-REAY Ryan 28 Andretti Autosport Honda
  • インディカー:開幕戦ポールはパトリシオ・オワード。佐藤琢磨は19番手

    インディカー:開幕戦ポールはパトリシオ・オワード。佐藤琢磨は19番手

    2021年のインディカー・シリーズが開幕。4月17日(土)にバーバー・モータースポーツパークで予選が行われ、パト・オワード(Arrow McLaren SP)がポールポジションを獲得した。

    昨年、新型コロナウイルスの影響でキャンセルとなったため、バーバー・モータースポーツパーク2年ぶりの開催となる。スケジュールは2デイ開催となり、2回のプラクティスの後に予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはアロー・マクラーレンSPのパトリシオ・オワード。2番手にはアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)、3番手にはアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が続いた。

    今季からインディカーに転向したロマン・グロージャン(Dale Coyne Racing)は惜しくもFast 6進出ならず7番手。佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、Q1で敗退して19番手だった。

    Pos. No. Driver Team Time Session
    1 5 パトリシオ・オワード Arrow McLaren SP 1:05.8479 Fast Six
    2 27 アレキサンダー・ロッシ Andretti Autosport 1:05.9177 Fast Six
    3 10 アレックス・パロウ Chip Ganassi Racing 1:06.0538 Fast Six
    4 12 ウィル・パワー Team Penske 1:06.1186 Fast Six
    5 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 1:06.3976 Fast Six
    6 8 マーカス・エリクソン Chip Ganassi Racing 1:06.4102 Fast Six
    7 51 ロマン・グロージャン Dale Coyne Racing 1:05.7643 Round 2
    8 2 ジョセフ・ニューガーデン Team Penske 1:05.7902 Round 2
    9 26 コルトン・ハータ Andretti Autosport 1:05.7957 Round 2
    10 20 コナー・デイリー Ed Carpenter Racing 1:05.9118 Round 2
    11 60 ジャック・ハーベイ Meyer Shank Racing 1:05.9634 Round 2
    12 3 スコット・マクラフラン Team Penske 1:06.7226 Round 2
    13 18 エド・ジョーンズ Dale Coyne Racing 1:06.5578 Group 1
    14 21 リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter Racing 1:06.4770 Group 2
    15 22 シモン・パジェノー Team Penske 1:06.6480 Group 1
    16 14 セバスチャン・ブルデー AJ Foyt Enterprises 1:06.5035 Group 2
    17 28 ライアン・ハンター=レイ Andretti Autosport 1:06.8512 Group 1
    18 15 グレアム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing 1:06.8489 Group 2
    19 30 佐藤琢磨 Rahal Letterman Lanigan Racing 1:07.1026 Group 1
    20 59 マックス・チルトン Carlin 1:07.0021 Group 2
    21 48 ジミー・ジョンソン Chip Ganassi Racing 1:07.7092 Group 1
    22 7 フェリックス・ローゼンクビスト Arrow McLaren SP 1:07.0254 Group 2
    23 4 ダルトン・ケレット AJ Foyt Enterprises 1:07.8100 Group 1
    24 29 ジェームズ・ヒンチクリフ Andretti Steinbrenner Autosport No Time Group 2
  • ロマン・グロージャン 「インディカーはF1とは違って対等なマシンで戦える」

    ロマン・グロージャン 「インディカーはF1とは違って対等なマシンで戦える」

    ロマン・グロージャンは、F1時代とは異なり、ライバルと対等な立場でレースができるインディカーを楽しみにしていると語る。

    2021年のインディカー・シリーズは、今週末アラバマ州バーミンガムのバーバー・モータースポーツ・パークで開催される。昨年までハースF1チームのドライバーを務めていたロマン・グロージャンは10年ぶりにはるかに平等なフィールドにいるという考えを楽しみにしている。

    「トップドライバー、トップレベル、トップレースが集まる素晴らしいシリーズだと思う。友人、競争相手とはるか同じツールで戦うチャンスがある」とロマン・グロージャンは RaceFans に語った。

    「最後に他と同じツールを使用する機会を得たのは2011年のGP2だった。F1で数回勝利に近づいたけど、ライコネンとベッテルがすべてを支配していた時代でもあった。数回近づいたけど、毎戦ベースではなかった」

    インディカー参戦のためにアメリカに移ったロマン・グロージャンだが、2022年に2年目のシーズンを迎えるかどうかはまだわからないとし、まずは2021年に経験を楽しめると見てみたいと語る。

    また、ロマン・グロージャンは、F1キャリアの間にタイトルに挑戦できるマシンを運転することができなかったことを後悔していると明かす。

    F1で10回の表彰台を獲得したロマン・グロージャンは、かなり多くの時間を家族と離れて過ごすことになる。35歳のロマン・グロージャンはオーバルで戦うことはないため、今シーズンの17レースのうち13レースに参加する予定となっている。

    「将来のための直接的な答えはない」とロマン・グロージャンは語った。

    「想定でしか伝えることはできない。アメリカでの時間を楽しんで、素晴らしい仕事ができて、これが自分のやりたいことだと感じて、うまくレースをして、きちんと仕事をすることができれば、絶対に残りたいと思うだろう」

    「現時点では、それは挑戦だ。多くの側面に取り組んでいる。新しいカテゴリーであり、僕にとっては移動が多い。家族はヨーロッパに滞在している。一か月くらい彼らに会えないこともあるだろう。父親にとってはかなり難しいことだ」

    「でも、僕はそれにトライする準備ができている。すべてがうまくいけば、私は本当に楽しいと思うし、ここで将来素晴らしい機会を得られうだろう。みんなを連れてきて、ここで数年を楽しむことができばとてもハッピーだ」

    「僕は35歳なので、まだレースをする時間がある。スコット(ディクソン)は40歳、ウィル・パワーは40歳、セバスチャン(ブルデー)は42歳だ。彼らは今でも本当にいいレースをしている。まだ自分には数年残っている。ここで楽しむことができ、自分が探していたものであれば、とどまるかもしれない」

  • 佐藤琢磨、悲願のチャンピオンに挑む!2021年のインディカーが開幕

    佐藤琢磨、悲願のチャンピオンに挑む!2021年のインディカーが開幕

    GAORA SPORTSは、日本時間4月18日(日)に開幕する佐藤琢磨参戦の「インディカー・シリーズ2021」全17レースを生中継中心に放送します。

    いよいよインディカー・シリーズの2021シーズンが開幕!2020シーズン、世界3大レースのひとつ「インディ500」で3年ぶり2度目の制覇という偉業を成し遂げた佐藤琢磨。狙うは史上6人目となるインディ500連覇、そしてシリーズチャンピオン!

    GAORA SPORTSでは、2021シーズンも全レースを生中継中心に徹底放送。また、スカパー!オンデマンドでは全戦生中継!スカパー!放送サービスでのGAORA SPORTS契約者は“追加料金なし”で楽しめる。

    ■番組名: 「インディカー・シリーズ 2021」
    <シーズンスケジュール> ※開催日は現地日程
    第1戦:4月18日 アラバマ・グランプリ
    第2戦:4月25日 セントピーターズバーグ・グランプリ
    第3戦:5月1日 テキサス300
    第4戦:5月2日 テキサス375
    第5戦:5月15日 インディアナポリス・グランプリ
    第6戦:5月30日「第105回インディ500」~インディアナポリス~
    第7戦:6月12日 デトロイト・グランプリ レース1
    第8戦:6月13日 デトロイト・グランプリ レース2
    第9戦:6月20日 ロードアメリカ・グランプリ
    第10戦:7月4日 インディ200・アット・ミッドオハイオ
    第11戦:7月11日 インディ・トロント
    第12戦:8月8日 ミュージック・シティ・グランプリ
    第13戦:8月14日 インディアナポリス・グランプリ
    第14戦:8月21日 ゲートウェイ500
    第15戦:9月12日 ポートランド・グランプリ
    第16戦:9月19日 モントレー・グランプリ
    第17戦:9月26日 ロングビーチ・グランプリ