カテゴリー: インディカー

  • ロマン・グロージャン、インディ500に触発されてオーバル出場を決意

    ロマン・グロージャン、インディ500に触発されてオーバル出場を決意

    元F1ドライバーのロマン・グロージャンは、インディ500に触発され、インディカーでオーバールレースに出場することを決意した。

    ロマン・グロージャンは、2020年シーズンの終わりに2人のルーキーで2021年を戦うことを選択したハースF1チームのシートを喪失。その後、2021年にデイル・コイン・レーシングからインディカーに参戦することが発表されたが、インディ500を含めたオーバルでのレース以外という条件付きのものだった。

    しかし、世界3大レースのひとつであるインディ500を見たことで、ロマン・グロージャンは心変わりした。

    「家でそれを見ていて、知っている友達が入っているのに、自分が参加していないのを奇妙に感じた」とロマン・グロージャンは AP通信 に語った。

    「それで、状況がどうなっているかを確認して、それから家族として僕たちがどのように考えているかを見てみる。当初、僕はオーバルは走りたくないと言てちた」

    「でも、今は走ってみたいし、もっとやりたいかどうかを確認したいと思う」

    今シーズンはオーバルのレースに出場できなかったが、ロマン・グロージャンはインディカーで素晴らしいスタートを切り、すでに初ポールポジションと初表彰台を獲得している。

    2013年以降のF1でのロマン・グロージャンの年月は、ミッドフィールドと集団の後ろで過ごしており、フロントで戦ったのは今年が久しぶりとなる。

    インディカーでのレースで、F1で失い始めていたレースへの愛が再熱したとロマン・グロージャンは語る。

    「何かに情熱を注いでいるとき、それは火のようなものだ」とロマン・グロージャンは語った。

    「そして、おそらくその火はここ数年で鎮火されていたかもしれない。でも、ポールを獲得して再びレースをリードしているとき、『最高だ』という感じだった」

    「難しいことだけど、そうやっていると、もう一度やりたくなるものだ」

    ロマン・グロージャンは、結果的に最後のF1レースとなったF1バーレーンGPでの恐ろしいクラッシュの後、世界中ではるかに広く知られている。これは特にアメリカでは大きなサポートを受けている。

    「僕が今まで経験した中で最も美しい瞬間の1つは、2位でフィニッシュして、群衆のためにインタビューを行い、みんなが立ち上がって僕を応援してくれたことだ」とロマン・グロージャンは付け加えた。

    「F1でも表彰台に立ったことはあるけど、グランドスタンドからこれほど多くのエネルギーと愛がもたらされるのを見たことがない」

    「僕の妻でさえ、家で見て泣いていた。彼女は『あなたが過去6か月間行ってきたすべてのことを人々はそれを認識し、愛していると思う』と言ってくれた。それは地獄の旅であり、美しい旅だ」

  • 「F1にインディカーの予選ルールの導入は必要ない」とハースF1チーム代表

    「F1にインディカーの予選ルールの導入は必要ない」とハースF1チーム代表

    ハースF1チームの代表を務めるギュンター・シュタイナーは、赤旗の原因となって予選セッションを妨害したドライバーのタイムを抹消するインディカーのルールをF1に導入する必要はないと考えている。

    F1モナコGPで、暫定トップタイムを記録していたシャルル・ルクレールがクラッシュしてライバルがタイムを更新するチャンスがないままポールポジションを獲得したことで、ドライバーがクラッシュの影響を受けないようにF1はルールを変更するべきではないかとの議論が巻き起こった。

    インディカーでは、予選セッションを中断したドライバーは自動的に最速ラップタイムが抹消される。

    しかし、ギュンター・シュタイナーは、F1には同様のルールは必要ないとし、ドライバーが意図的にクラッシュしたかどうかは簡単に見分けることができると主張する.

    「もしそれが実装されたとしても、私はその大ファンにはならないだろう」とギュンター・シュタイナーは語った。

    「もちろん、シャルル・ルクレールが予選の最後の走行でかなり激しくウオールにぶつけったことでそうなってしまったが、明らかに意図的なものではなかった。もしそうなら、FIAはそう見ただろう。誰かが意図的に何かをしたをした場合、データ上でそれを確認するのはとても簡単だ。この議論を始める必要はないと思う」

    「もし赤旗の代わりに黄旗だけがあり、一部の人が減速し、他の人が減速しない場合はどうなるのか? それでも、黄旗を出した選手のラップをキャンセルするのか?」

    「これは長い間機能してきたことであり、特にモナコではクラッシュは非常に簡単に発生しているので、現時点で修正する必要がある問題ではないと思う。予選で遅れて出たとしても、それはあなたが取るリスクの一部だ。もっと早くに出ていれば、こんなことにはならなかったかもしれない。誰かがわざと何かをすれば結果が生じるべきだと思うが、モナコではそうではなかった」

  • 佐藤琢磨、インディ500を14位でフィニッシュ「奇跡を期待していた」

    佐藤琢磨、インディ500を14位でフィニッシュ「奇跡を期待していた」

    佐藤琢磨は、2021年のインディ500の決勝レースで、レース中に2度首位に立ったものの、結果的に14位でフィニッシュした。

    15番手からスタートした佐藤琢磨は、レース序盤の大半を14番手で走行し、燃費を稼ぐ。最初のピットストップが間近に迫ったときにイエローが提示され、ピットロードがクローズされたため、佐藤琢磨は燃費を極力抑えたモードでの走行を余儀なくされた。

    佐藤琢磨は9番手を走行中の38周目に最初のピットインを行い、8番手でコースに復帰する。リスタートではハンターレイとオワードをパスして6番手に浮上。続くスティントでも琢磨は燃費を稼ぎ、2番手だった79周目に2回目のピットストップを行なう。

    82周目には10番手となり、6周にわたってレイホールとポジション争いを展開。113周目には2番手に返り咲き、その3周後に3回目のピットストップを行なう。やがてレイホールがクラッシュした影響で6周にわたってイエローが提示。これで佐藤琢磨はさらに燃費を稼ぐことになる。次のスティントで佐藤琢磨は9番手以降まで後退することはなく、6ラップにわたってトップを走行。157周目に4回目のピットストップを行なった。

    ここから燃費をギリギリまでセーブした走りを要求された佐藤琢磨は18番手まで後退。しかし、チームはこの戦略を取り止め、佐藤琢磨にフルリッチで走行させて193周目にトップまで浮上したところでピットストップを行なった。その後、14番手でコースに復帰した佐藤琢磨は、そのままのポジションでチェッカードフラッグを受けた。

    「まず、エリオ・カストロネヴェスに最大限の賛辞を送ります。4回の優勝なんて、まさに生きる伝説です。本当に信じられません。彼が優勝した瞬間を、多くの観客、そして多くのファンと共有できたことを嬉しく思います」と佐藤琢磨はコメント。

    「今日の雰囲気は信じられないほど素晴らしいものでした。以前とまったく変わりなかったほどです」

    「僕たちのレースは、思いどおりに運びませんでした。最後のスティントで燃料をセーブするのは本当に難しい判断でした。僕たちはイエローが提示される奇跡を期待していましたが、残念ながらそうはなりませんでした」

    「それまで僕たちは、エリオの直後にあたる6番手か7番手を走行していました。チームは優勝を引き寄せるために最大限の努力をしましたが、今日は僕たちの1日ではなかったようです。もちろん、とても残念な結果ですが、僕たちはここから学んでさらに前進しなければいけません」

    佐藤琢磨とエリオ・カストロネベス / 2021年 インディ500

  • エリオ・カストロネベス、歴代最多に並ぶインディ500での4勝目を挙げる

    エリオ・カストロネベス、歴代最多に並ぶインディ500での4勝目を挙げる

    第105回インディアナポリス500マイルが開催され、Meyer Shank Racingから出場したエリオ・カストロネベスが史上最多タイに並ぶ4回目の優勝を成し遂げた。

    今年でINDY500への出場が21年連続となったカストロネベスは、8番グリッドからスタートを切った。彼は序盤からトップグループでポジションを維持し続け、勝負の時を待っていた。レースが終盤に入ってからトップ3に食い込み、アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing))との一騎討ちに持ち込んだ。

    カストロネベスはリードラップを20周しか記録しなかったが、見事に4度目の優勝を果たした。200周のレースのゴール前2周でトップに躍り出ると、食い下がるパロウを振り切り、大歓声の中でフィニッシュラインへと飛び込んだ。

    クールダウンラップを終えたカストロネベスはメインストレートにマシンを停め、グランドスタンドとの間にあるフェンスによじ登った。そうやって勝利の喜びをファンと分かち合うのが彼の伝統だ。

    ウイニングチームとなったMeyer Shank Racingは、Hondaエンジン搭載のプロトタイプスポーツカー、そしてGTカーで活躍し、2017年からインディカー・シリーズへの挑戦を始めた。そして今回、ついに彼らはアメリカの最高峰オープンホイールチャンピオンシップでの念願の初勝利を記録した。

    「僕は以前に3年間、HPDとともに仕事をした。今年、久しぶりにホンダと一緒に仕事をすることになったが、プラクティスからの共同作業は本当にうまくいった」とエリオ・カストロネベスは語った。

    「HPDのエンジニアたちは、とても長くの時間を僕のために使い、話を聞いてくれた。それが勝つためには必要だ。僕は最高のチームで何年も走ってきたので、彼らの経験や情報を自分の中に蓄積し、それらを使って色々と試すことができた。彼らがやってきたことが正しかったからこそ、私たちはこうしてビクトリーサークルに立つことができたと思う」

    エリオ・カストロネベス 2021年 インディ500

  • 【動画】 第105回 インディ500 決勝ハイライト / 2021年 インディカー

    【動画】 第105回 インディ500 決勝ハイライト / 2021年 インディカー

    2021年のインディカー・シリーズ 「第105回インディ500(インディアナポリス500マイル)」が5月30日(日)に開催された。

    優勝はエリオ・カストロネベス(Meyer Shank Racing)が優勝。46歳でのスポット参戦で史上4人目となる通算4勝目を達成。勝利の後で金網によじ登る”スパイダーマン”の姿を披露した。2位にはアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が入り、ホンダのエンジンが1-2フィニッシュ。先週末のF1モナコGPに続き、今季の世界3大レースの2つをホンダのエンジンが制した。

    昨年の覇者、佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は14位でフィニッシュ。ピット回数を減らす戦略に出て、終盤、に見事に首位へ浮上したが、残り6周で燃料が足りずにピットインを余儀なくされた。

    第105回 インディ500 決勝 ハイライト

  • インディ500 結果:エリオ・カストロネベスが通算4勝目!佐藤琢磨は14位

    インディ500 結果:エリオ・カストロネベスが通算4勝目!佐藤琢磨は14位

    2021年のインディ500が5月30日(日)にインディアナポリスで行われ、エリオ・カストロネベス(Meyer Shank Racing)が優勝。46歳でのスポット参戦で史上4人目となる通算4勝目を達成。勝利の後で金網によじ登る”スパイダーマン”の姿を披露した。4度目のミルクの味はストロベリーミルクをチョイス。

    昨年の覇者、佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は14位でフィニッシュ。終盤、ピット回数を減らす戦略に出て、見事に首位へ浮上したが、残り6周で燃料が足りずにピットインを余儀なくされた。

    2位にはアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が入り、ホンダのエンジンが1-2フィニッシュ。先週末のF1モナコGPに続き、今季の世界3大レースの2つをホンダのエンジンが制した。

    第105回 インディ500 結果

    P No. Driver Team Engine
    1 06 エリオ・カストロネベス Meyer Shank Racing Honda
    2 10 アレックス・パロウ Chip Ganassi Racing Honda
    3 22 シモン・パジェノー Team Penske Chevrolet
    4 5 パトリシオ・オワード Arrow McLaren SP Chevrolet
    5 20 エド・カーペンター Ed Carpenter Racing Chevrolet
    6 45 サンティノ・フェルッチ Rahal Letterman Lanigan Racing Honda
    7 24 セージ・カラム Dreyer & Reinbold Racing Chevrolet
    8 21 リーナス・ヴィーケイ Ed Carpenter Racing Chevrolet
    9 48 トニー・カナーン Chip Ganassi Racing Honda
    10 8 マーカス・エリクソン Chip Ganassi Racing Honda
    11 2 ジョセフ・ニューガーデン Team Penske Chevrolet
    12 47 コナー・デイリー Ed Carpenter Racing Chevrolet
    13 30 佐藤琢磨 Rahal Letterman Lanigan Racing Honda
    14 1 JR.ヒルデブランド A.J. Foyt Enterprises Chevrolet
    15 26 コルトン・ハータ Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian Honda
    16 9 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing Honda
    17 60 ジャック・ハーベイ Meyer Shank Racing Honda
    18 98 マルコ・アンドレッティ Andretti Herta-Haupert
    with Marco & Curb-Agajanian
    Honda
    19 3 スコット・マクラフラン Team Penske Chevrolet
    20 29 ジェームズ・ヒンチクリフ Andretti Steinbrenner Autosport Honda
    21 28 ライアン・ハンターレイ Andretti Autosport Honda
    22 4 ダルトン・ケレット A.J. Foyt Enterprises Chevrolet
    23 59 マックス・チルトン Carlin Chevrolet
    24 51 ピエトロ・フィッティパルディ Dale Coyne Racing/RWR Honda
    25 14 セバスチャン・ブルデー A.J. Foyt Enterprises Chevrolet
    26 7 フェリックス・ローゼンクビスト Arrow McLaren SP Chevrolet
    27 18 エド・ジョーンズ Dale Coyne Racing with Vasser Sullivan Honda
    28 27 アレクサンダー・ロッシ Andretti Autosport Honda
    29 12 ウィル・パワー Team Penske Chevrolet
    30 16 シモーナ・デ・シルベストロ Paretta Autosport Chevrolet
    31 15 グラハム・レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing Honda
    32 25 ステファン・ウィルソン Andretti Autosport Honda
    33 75 RC・エネルソン Top Gun Racing Chevrolet
  • 第105回 インディ500 テレビ放送&配信 / 2021年 インディカー

    第105回 インディ500 テレビ放送&配信 / 2021年 インディカー

    史上6人目の連覇の期待がかかる佐藤琢磨出場の「第105回インディ500~インディアナポリス~」はGAORA SPORTSが5月30日(日)深夜0時から生中継する。

    世界3大レースのひとつ「第105回インディ500~インディアナポリス~」の決勝レースが、いよいよ今週末、5月30日(日)に開催される。

    昨年3年ぶり2度目のインディ500制覇という偉業を成し遂げた佐藤琢磨は、22日(土)、23日(日)に行われた予選の結果、決勝レースでは5列目15番グリッドからのスタートが確定。ここから巻き返しをはかり、史上6人目の連覇を狙う。

    GAORA SPORTSでは、この注目のインディ500決勝レースを5月30日(日)深夜0時から生中継する。

  • ザク・ブラウン 「F1とインディカーはテレビ中継についてお互いに学べる」

    ザク・ブラウン 「F1とインディカーはテレビ中継についてお互いに学べる」

    マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、テレビ報道に関してF1とインディカーはお互いに学ぶことがあると感じている。

    F1は、オーディエンスの視聴体験を向上させるという点で立ち止まっていないのは確かだ。近年、データ グラフィックスは放送の重要な部分となり、現在ではFIAとチーム間の無線もテレビフィードで流されている。

    しかし、選手末のF1モナコGPでは、非常に間が悪いタイミングで別の場面にカメラに切り替えていくつかの重要な瞬間が見逃されるなど、テレビ報道には多くの批判があった。

    F1のフィードはさまざまな世界の放送局に送られている。(モナコの場合はACMが放送を担当)。

    ザク・ブラウンは、F1のテレビ報道は実際には非常に強力であると信じているが、インディカーとF1の両方のカバレッジには、また新たなアイデアを取り入れることで改善できる領域があると考えている。

    「Sky SportsのF1放送を見て、彼らがデータを通じてどのようにストーリーを伝えているかを見れば、率直に言って、インディカーのレースの方がよりスペクタクルであることが多い。F1の週末も非常にエキサイティングが、F1がどのように示すことができるかを見れば、放送のおかげでかなりエキサイティングなストーリーになっている」とザク・ブラウンは語る。

    「インディカーに関してはまだ改善の余地があると思うが、同時にヘルメットカメラのようなものもある。これは本当に素晴らしいもので、F1にも採用すべきだ。私は両方を見ることができる特権的な立場にあり、双方がお互いから学ぶ必要があると思う」

    ザク・ブラウンは最近、マクラーレンのF1ドライバーであるランド・ノリス、Sky F1のコメンテーターであるマーティン・ブランドルと一緒にインディカーを見たと語った.

    開幕5戦5人の異なるウィナーが出ているインディカーのレースの品質に批判ははない。ザク・ブラウンは解説の仕事を楽しんでいるが、放送に組み込むデータをさらに増やす必要があるというインディカーの考えに戻った。

    「スポーツがまだ進歩できるところを見れば、ストーリーの伝え方は、より多くのデータによって改善できると思う」とザク・ブラウンは説明した。

    「ランド(ノリス)とマーティン・ブランドルと前回のレースを見た。コメンテーターは素晴らしいことをしているし、放送の質も素晴らしいし、レース自体にも同じことが言える。だが、少しのデータを欠いている」

  • ホンダ:2021年 インディ500 “カーブデイ”レポート

    ホンダ:2021年 インディ500 “カーブデイ”レポート

    5月28日、アメリカ東部インディア州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイでは、第105回インディアナポリス500マイルの最終プラクティスが行われた。

    1911年に第1回大会が開催され、2回の世界大戦中以外は毎年レースが行われてきた、世界で最も長い歴史を持つインディ500は、最終プラクティスが決勝日の数日前というスケジュールが伝統となっており、それが現在でも守られている。

    カーブレター(キャブレター、気化器)の最終調整を行うための1日だったことからカーブレション・デイと呼ばれるようになり、現在ではそれが短縮されてたカーブデイという呼び名が定着している。午前中の雨によって、2時間ほど遅れて午後1時半過ぎに始まった今年のファイナルプラクティスは、2時間の予定だったが、再び降り出した雨によって5分ほど短いものとなった。しかし、出場33台はそれまでに多くの周回を重ね、最後の調整に励んだ。

    気温が15~17℃という、非常に寒いコンディションとなった同セッションでの最速ラップは、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が記録した228.323mphだった。23日(日)に開催された予選で231.685mphのスピードでポールポジションを獲得したディクソンが、ここでも最速で、予選までで獲得した勢いを保っている。

    ディクソン以外のHonda勢では、昨年のポールポジションを獲得したマルコ・アンドレッティ(Andretti Herta-Haupert w/ Marco & Curb-Agajanian)が226.396mphで5番手につけ、8番手には2013年インディ500ウイナーのトニー・カナーン(Chip Ganassi Racing)、9番手には2017年と2020年の2回インディ500での勝利を飾っている佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)がつけた。

    インディアナポリス500マイルでのホンダ
    ホンダは主要自動車メーカーの中で最も多くのインディアナポリス500マイルでの優勝を挙げて来ている。1994年にINDYCARシリーズへの参戦を開始して以来、20レースに出場し、13勝と勝率65%を記録してきている。

    COVID-19のパンデミックのため、2020年のインディアナポリス500マイルは8月に開催され、佐藤琢磨が優勝した。その勝利はホンダにとって、1994年のINDYCARシリーズ参戦開始以来の通算250勝目となった。インディ500での勝利はホンダにとっての13回目で、同時代に参戦した他の自動車メーカーを大きく引き離す勝利数となっている。

    ホンダのインディ500初優勝は、バディ・ライスがRahal Letterman Racing(2010年からRahal Letterman Lanigan Racing)がPanoz G-Force/Hondaを駆って優勝した2004年で、ホンダにとって、この年は4回目のインディ500挑戦だった。

    ライス以降にHondaエンジン搭載でインディ500制覇を果たしたのは、2005年と2011年のダン・ウェルドン、2006年のサム・ホーニッシュJr.、2007年、2010年、2012年のダリオ・フランキッティ、2008年のディクソン、2009年のエリオ・カストロネベス、2014年のライアン・ハンターレイ、2016年のアレクサンダー・ロッシ、そして、2017年と2020年の佐藤琢磨。

    Hondaエンジンを搭載してインディ500に出場したドライバーの数は、昨年までで388台に達しており、長い歴史の中でも自動車メーカーの中でのトップとなっている。そして、それらの出場ドライバーたちが重ねたレース周回数も、インディ500における自動車メーカーでのナンバーワンである67,789周に達している。

    先週末の日曜日にインディアナポリスで自身4度目のポールポジションを獲得し、シリーズチャンピオンに6度輝いているディクソンは、Chip Ganassi RacingのHondaエンジン搭載マシンに乗り、33台が競い合うレースに先頭を切ってスタートを切る。ディクソンのインディ500でのポールポジションは、ホンダとっては14回目、複数メーカーが競い合うレースでは7回目となった。

    今年のインディ500に出場する33台のうち、17台のマシンにHondaエンジンが搭載されている。予選でトップ10に入ったHondaドライバーは8人いる。今年のシリーズ第2戦セントピーターズバーグで優勝したコルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)はディクソンの隣りの2番グリッドからレースのスタートを切る。グリッド3列目には、Chip Ganassi Racingから出場するドライバーがさらに2人含まれている。3列目にはライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)、エリオ・カストロネベス(Meyer Shank Racing)、マーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)の3人のHondaドライバーが並び、4列目イン側グリッドには第100回インディ500のウイナーであるアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)がつけている。

    今年で105回目を迎える“The Greatest Spectacle of Racing”は、2014年に記録された平均予選速度を上回る230.325mphというインディ500史上最速の33台のフィールドとなっている。決勝レースは5月30日開催となる。

    スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)
    「今日は気温がとても低いコンディションで、みんな高いグリップを得ていました。マシンが安定して走れるようになっていて、マシン同士の間隔が小さくできていました。その結果、集団の中でも抜いたり、抜き返したりができる、非常におもしろい状況になっていました。レースも今日のようなエキサイティングな戦いになるかもしれません。自分たちとしては、予定していた距離を走り、プラクティスを終了しました。燃料のミクスチャーを何パターンかチェックし、フルタンクでも走ってバランスを見ることができました。とてもいいプラクティスにできたと思います。レースは今日よりも少し暑いコンディションになって欲しいと思います。そうすれば、マシン同士の距離がもう少し広がりますからね」

    佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)
    「カーブデイはとても寒い日になりました。天気予報によれば、決勝日の天候は今日より少し暑いものとなるようですが、例年のINDY500よりは気温が低いようです。今日、こうして寒い中、そして風の吹く中で走り、データを収集できたのはよかったと思います。プラクティスや予選とはコンディションが大きく異なり、ダウンフォースの設定量も違ったものが求められ、難しい走行となっていました。私たちはカーナンバー45をつけるチームメートのサンティノ・フェルッチと多くのセットアップを試しました。貴重なデータを多く集めることができたと思います。それらの中からベストの組み合わせを見つけ出し、決勝日を迎えたいと思います」

    P Driver N0 チーム   Time/Gap
    1 DIXON Scott 9 Chip Ganassi Racing H 39.4178
    2 PAGENAUD Simon 22 Team Penske C +0.2023
    3 NEWGARDEN Josef 2 Team Penske C +0.2550
    4 DALY Conor 47 Ed Carpenter Racing C +0.3350
    5 ANDRETTI Marco 98 Andretti Herta Autosport w/
    Marco Andretti & Curb-Agajanian
    H +0.3356
    6 POWER Will 12 Team Penske C +0.3660
    7 MCLAUGHLIN Scott 3 Team Penske C +0.3714
    8 KANAAN Tony 48 Chip Ganassi Racing H +0.4178
    9 SATO Takuma 30 Rahal Letterman Lanigan Racing H +0.4579
    10 KARAM Sage 24 Dreyer & Reinbold Racing C +0.4861
    11 O’WARD Pato 5 Arrow McLaren SP C +0.4915
    12 CHILTON Max 59 Carlin C +0.5204
    13 ROSSI Alexander 27 Andretti Autosport H +0.5246
    14 BOURDAIS Sebastien 14 A.J. Foyt Enterprises C +0.5532
    15 CASTRONEVES Helio 6 Meyer Shank Racing H +0.5536
    16 MONTOYA Juan Pablo 86 Arrow McLaren SP C +0.5558
    17 HILDEBRAND JR 1 A.J. Foyt Enterprises C +0.5920
    18 JONES Ed 18 Dale Coyne Racing
    with Vasser-Sullivan
    H +0.5982
    19 RAHAL Graham 15 Rahal Letterman Lanigan Racing H +0.6049
    20 HUNTER-REAY Ryan 28 Andretti Autosport H +0.6322
    21 HINCHCLIFFE James 29 Andretti Steinbrenner Autosport H +0.6630
    23 ERICSSON Marcus 8 Chip Ganassi Racing H +0.6770
    24 ROSENQVIST Felix 7 Arrow McLaren SP C +0.6841
    25 KELLETT Dalton 4 A.J. Foyt Enterprises C +0.7516
    26 WILSON Stefan 25 Andretti Autosport H +0.7523
    27 FERRUCCI Santino 45 Rahal Letterman Lanigan Racing H +0.7815
    28 HERTA Colton 26 Andretti Autosport
    w/ Curb-Agajanian
    H +0.8200
    29 HARVEY Jack 60 Meyer Shank Racing H +0.8211
    30 CARPENTER Ed 20 Ed Carpenter Racing C +0.8229
    31 VEEKAY Rinus 21 Ed Carpenter Racing C +0.9286
    32 DE SILVESTRO Simona 16 Paretta Autosport C +0.9368
    33 FITTIPALDI Pietro 51 Dale Coyne Racing with RWR H +1.0912
  • 佐藤琢磨 「ホンダの若手がインディカーへ進めるチャンスを増やしたい」

    佐藤琢磨 「ホンダの若手がインディカーへ進めるチャンスを増やしたい」

    佐藤琢磨は、ホンダの若手ドライバーがインディカーに挑戦できるようなチャンスを増やしていきたいと語る。

    現在、日本人でインディカーに参戦するのは佐藤琢磨のみ。ホンダは今季限りでF1から撤退するが、インディカーは継続する。佐藤琢磨は、2度のインディ500制覇を成し遂げているが、シリーズとしては角田裕毅がデビューしたF1ほど注目も集められてない。

    今週末、インディ500で3勝目、2連覇を目指す佐藤琢磨。鈴鹿サーキットレーシングスクールのプリンシパルを務める佐藤琢磨は、自身に続いて若手ドライバーがインディカーに挑戦してほしいと考えている。

    「毎年才能のある若手が上がってきていますし、日本で走りたいっていうドライバーもたくさんいるでしょう。SRSに来る子たちは当然F1を目指しているんですけどね」と佐藤琢磨は語る。

    「今自分は12年間やってるんですけど、インディカーはやはり日本人が走ってるからこそ注目されるところもありますし、インディ500っていう名前は知っててもよく分からないレースというのが日本でのこれまでの見え方でした」

    「それが2017年と去年の優勝で、より多くの人に注目してもらえるようになった。それは関係者も同じだと思う。インディとはどんなものだろうと見に来てくれた選手もいます。(笹原)右京もそうですし、大津選手もそうなんですけど、個人的にやっぱりやりたいって言ってインディカーを見に来る選手もいるんです」

    「そういうドライバーたちにはもちろん走ってもらいたいです。ただ、やっぱり選手の思いだけではどうしてもつながらないのがモータースポーツの難しいところです」

    「簡単に言ってしまえば活動資金です。バジェットをどう捻出して、どういうふうに支えるかという。SRSとしてもこれから若い子たちを世界で羽ばたかせたいという思いはあります。欧州だけにとどまらず、僕は北米の方にもチャンスを広げたいと個人的に思っています。そこはホンダとも相談していかなければなりませんけど」

    「スポンサーなどの環境が整えば、若い子たちは行きたいと思うはずです。でも、最初からインディカーとなると敷居が高いですし、いろいろ超えなきゃいけない壁がある」

    「でも、例えばジュニアフォーミュラのF4、F3はアメリカでもやってますし、HPD(Honda Performance Development)のエンジンなんです。同じ世界規格の中で北米でもチャンスがゼロではないですし、若い選手が北米のフォーミュラで活躍しています」

    「こっち(北米)ではスカラシップのラダーシステムができています。F3、F4を戦った場合、例えばHPDがあったら、そこからスーパーフォーミュラへのスカラシップができました。スーパーフォーミュラで活躍してからアレックス選手のようにインディカーへのスカラシップもできる。それからインディカーライツのチャンピオンになれば、自動的に上がれるシステムもこちらにはある」

    「自動車メーカーなど、大きなスポンサーに頼らなくても、厳しい状況ではあるけども、すべては不可能ではないと思っています。だから、若い子たちにチャンスが少しでも増えるように、今後自分としても働きかけができればいいなと思ってます」