カテゴリー: インディカー

  • 佐藤琢磨 「多くを学んだシーズンだった」 (インディカー)

    佐藤琢磨 「多くを学んだシーズンだった」 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー最終戦フォンタナの決勝レースを6位で終えた。

    予選4番手だった佐藤琢磨は、ピットストップでポジションを下げることがありながらも、コース上でのバトルで少しずつ順位を取り戻す戦いをみせ続けた。最後はヒンチクリフとのポジション争いを繰り広げ、6位でゴールした。

    ソノマでの第17戦で4位フィニッシュしたばかりの佐藤琢磨は、今シーズン5度目となるトップ10フィニッシュを記録。優勝と表彰台フィニッシュはなかったものの、2度のポールポジションを獲得するなど、佐藤琢磨とA.J. Foyt Racingは実力の高さを2014年シーズンも発揮し、存在感を示した。

    佐藤琢磨 (6位)
    「長く、そして速いレースでした。500マイルのレースなのに、フルコースコーションが一度しか出なかったなんて、信じられません。今日のレースは本当に長く感じました。私たちのマシンにはスピードがあったと思います。ただ、トラフィックの中での速さに少し欠けていましたね。グリップを失い、ドライビングが難しくなっていました。前にマシンがいない状況では速く、前を行くマシンに追いついていくことができました。チームにとってすばらしいレースになっていたと思います。クルーはミスなしのすばらしいピットストップを続けてみせてくれました。4番手からのスタートでしたから、それよりも上位でゴールできたらうれしかったのですが、シーズン最後の2戦で好成績を残せました。多くを学んだシーズンでした。多くの不運にも見舞われました。いいときも悪いときもありました。私にチャンスをくれたA.J.フォイトとラリー・フォイトに感謝します。チームはシーズンを通してすばらしい仕事をしてくれました。スポンサーの方々にも深く感謝します。友人のウィル・パワーがチャンピオンになったこともうれしく思います」

    関連:ウィル・パワー、2014年のインディカーのタイトルを獲得

  • ウィル・パワー、2014年のインディカーのタイトルを獲得

    ウィル・パワー、2014年のインディカーのタイトルを獲得

    ウィル・パワーが、2014年のインディカーのタイトルを獲得した。

    インディカー最終戦フォンタナのレースが現地時間の30日に開催され、レースはトニー・カナーン(ガナッシ)が優勝。最後列からスタートしたウィル・パワー(ペンスキー)が9位でフィニッシュし、初めてのインディカーのタイトルを獲得した。

    3年連続で2位となりタイトルを逃してきたウィル・パワーは「これまでで最も難しいレースのひとつだった」とコメント。

    「オーマイゴッド、ラインを越えたときは泣いてしまったよ。長いレースだったし、僕はゆっくりと順位を上げて行った。信じられないよ。今は精神的にとても疲れ切っている。本当に大変だったね」

    佐藤琢磨は、6位でレースを終えた。

    ウィル・パワー インディカー チャンピオン

  • 佐藤琢磨、予選4番手から今シーズン最終戦に臨む (インディカー)

    佐藤琢磨、予選4番手から今シーズン最終戦に臨む (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー最終戦フォンタナの予選を4番手で終えた。

    今年もシーズンフィナーレの舞台は、カリフォルニア州ロサンゼルスから内陸に50マイルほど入ったフォンタナのオート・クラブ・スピードウェイ。このサーキットはコーナーに最大14度のバンクがつけられた全長2マイルのスーパースピードウェイだ。

    まだ夏真っ盛りの南カリフォルニア。今週末のロサンゼルス近郊は気温が高く、午前10時にプラクティスが始まる時点ですでに30℃を越えていた。雲一つない空から太陽が照りつけ、午後2時15分からの予選では気温が36℃にも達した。空気は乾燥しており、まさに肌を焦がすような暑さの中で出場全ドライバーが単独走行による2周連続アタックを行った。

    佐藤琢磨は、午前中のプラクティスではマシンが不安定な挙動を示していたが、予選に向けてエンジニアとともにセットアップを再検討し、大幅な変更を施す決断を下した。

    それが見事に的中し、佐藤琢磨は1周目に217.904mphを記録。2周目も216.745mphとスピードダウンを小さく抑えて走り切ることに成功した。2周の平均速度は217.323mphで、佐藤琢磨は予選4番手。フロントローこそ惜しくも逃しましたが、2列目イン側という好位置にグリッドを確保した。

    佐藤琢磨 (4番手)
    「予選で4番手になったことを、とても喜んでいます。しかし、正直なところ、本当に難しいアタックでした。先に走ったドライバーたちがコースコンディションに相当、手を焼いていました。フォンタナ恒例の強い風が時折り吹きつけていたのと、今日は気温が本当に高くなっていたからです。タイヤのグリップをいかに管理するかが今日の予選では重要になっていました。私たちは朝のプラクティスで予選用セットアップを試したのですが、マシンがボトミングし、大きくスライドするドライビングの非常に難しい状態になっていました。そこでエンジニアと走行データをもう一度よく見直し、予選には大きくセットアップを変えて臨みました。クルーたちが最高のマシンを作り上げてくれたおかげで、予選ではドライビングが本当にしやすくなっており、自信を持ってアタックができました。計測1周目は限界ギリギリを保っての走りができ、2周目では少しだけマシンが暴れました。それでラップタイムが少し下がりましたが、よいスピードを保ってアタックを終えることができました。グリッド2列目は期待をしていた以上のスターティンググリッドです。今日のファイナルプラクティスで決勝用マシンのセットアップもよいものに仕上げたいと思います」

  • 佐藤琢磨 「チームは今日の成績に相応しい奮闘をした」

    佐藤琢磨 「チームは今日の成績に相応しい奮闘をした」

    佐藤琢磨が、インディカー第17戦ソノマのレース週末を振り返った。

    佐藤琢磨はこれまで何度も好結果を手に入れる寸前までいきながら、彼自身にはどうにもできない理由によりそのチャンスを奪われてきた。ところがソノマでは、まったく逆の状況となった。集団の後方を走る厳しい戦いを強いられていたものが、賢明なピットストップ作戦と冷静なドライビングにより、4位でフィニッシュするという素晴らしい結果に転じたのである。これは、No.14 ABCサプライAJフォイト・レーシング・ホンダが今季獲得した最高位に相当するものだ。

    とはいえ、お馴染みの「琢磨にはどうにもできない状況」さえ起きなければ、美しいカーブを描く北カリフォルニアのロードコースで佐藤琢磨は勝利をもぎとっていたことだろう。

    そのようなことを示す兆候は、少なくとも土曜日にはまったく見られなかった。この日、2度のプラクティスを13番手と15番手で終えた佐藤琢磨は、予選で20番手という不本意な結果を残していたのである。

    「ソノマでは2月にウィンターテストを行なっています。このときは様々なテスト・アイテムを試し、2013年のセッティングを進化させる道筋を探りました。このテストではたくさんのことを学びましたが、期待したほどの成果は挙げられませんでした。それ以来、僕たちはソノマを訪れていません。ただし、他のチームはレースの数週間前にテストを行なっています。その後、プロモーターは2デイのイベントにすることを決め、セッションがひとつ少なくなったので、もしかすると僕たちにとっては不利な状況となったかもしれません。しかも、ふたつのセッションの間にサイン会が開かれたので、データを解析する時間は本当に不足していました」

    「フリープラクティス1では、僕たちはまずまずコンペティティブだと感じていました。通常、ソノマはとても滑りやすいコースですが、今回はバランスに関しては良好でした。ただし、グリップは不足気味でした。この状況はフリープラクティス2でも変わらず、ニュータイアを履いてもグリップレベルはほとんど上がりませんでした。そこで、柔らかめのレッドタイアによってフィーリングが改善されることを期待し、推測を交えながら予選に臨むこととなりました。実際、これでタイムは0.7秒ほど向上しましたが、第2セグメントに進出することはできませんでした。これは期待よりもずっと悪い結果で、本当にショックでした」

    日曜日にはレース前にエンジン交換を行なうこととなり、ウォームアップを早めに切り上げなければならない事態に追い込まれていた。

    「メカニックたちのウォームアップを兼ねて、通常のピットストップの練習を行いました。その後、周回を始めたのですが、計測ラップを2周終えたところでエンジンが咳き込むようになったので、ピットに戻ってこなければいけなくなりました。メカたちはECUなどの電気系部品を交換しましたが、原因を正確に突き止められなかったため、チームとホンダはエンジンを交換することを決断します。おそらくは燃料ポンプの問題と思われましたが、もしも間違っていたらこの週末を棒に振ることになります。しかも、エンジンはライフの終わりが間近に迫っていました。レースまでに残されていたのは数時間ほどだったので、それは大変な作業でした。そしてまた、まだ2周しか試していない新しいセットアップが、レースではうまくマッチしてくれることを期待するしかありませんでした」

    スタートではその答えが得られなかった。前方で起きたアクシデントのため、集団の後方は大混乱に陥り、ここでダメージを負った佐藤琢磨は続くイエローコーションの際にピットストップを余儀なくされたからだ。「ソノマはとても印象的なコースで、非常に大きな高低差があります。今回は丘の頂上にあたるターン2で数台のマシーンがスピンし、これを避けるスペースはほとんど残されていませんでした。ここで破片と接触しため、左フロントタイアがパンクし、フロントウィングにもダメージを負いました。僕はピットに戻りましたが、いずれにしても集団の最後方だったことには変わりないので、それまでと同じような形でレースを再開しました」

    レース序盤は佐藤琢磨にとって厳しいものだった。数周後にグリーンのままピットストップを行い、カルロス・ウエルタスがコース上で止まった結果、佐藤琢磨は17番手に浮上。これで2度目のイエローが提示され、佐藤琢磨を含む数人のドライバーがピットストップを行った。このイエローの間に佐藤琢磨は4回ピットに入り、そのたびに少しずつ燃料を補給していった。

    「ブラックタイアでペースが伸び悩み、他のドライバーに追いついても抜かすことはできませんでした。そこで、コースコンディションが僕たちのセットアップ向きに変わるのを黙って待つことにしました。ここでレッドタイアを履いてもデグラデーションに苦しめられることはわかっていたので、すぐに交換しようとは思いませんでした」

    「ウエルタスがきっかけでイエローになったとき、僕たちは初めてレッドタイアに交換することにしました。けれども、メカニックたちは右リアのホイールの内側に細かい傷があるのを見つけます。このため、何かの部品がホイールに接触している可能性が考えられました。ここでメカニックたちは問題がないことを確認してくれましたが、順位を落とさずに済みました。ただ燃料を継ぎ足して、コースに復帰しただけです」

    リスタートして間もなく、接触事故に遭ったセバスチャン・サーヴェドラがコース上に立ち往生したため、再びイエローが出される。ウエルタスがきっかけとなったイエローの際にピットストップしていたドライバー――佐藤琢磨とマイク・コンウェイ――はここでストップする必要がなかっただけでなく、もう1度だけ給油すれば最後まで走り切れそうな状況だった。けれども、他のドライバーはピットインせざるを得ない。この結果、佐藤琢磨はいきなり5番手まで浮上することとなる。

    このスティントで、佐藤琢磨は2番手争いを演じるトニー・カナーン、ライアン・ブリスコー、グレアム・レイホールの3人に追走していったうえ、結果的にこのレースで優勝することになるスコット・ディクソン(サーヴェドラのイエロー中にピットストップを行ったなかでは最上位を走るドライバー)を後方に留めておくことができた。「完璧な展開でした。もしも燃料を大幅にセーブすることができれば、あと1回のピットストップで走りきれることがわかっていました。しかも、前を走るドライバーたちがバトルをしていたので、結果的に僕は燃料を無駄遣いせずに済みました。“ディクシー”が後にいましたが、それでも良好な燃費で走りながらコンペティティブなラップタイムを記録できました」

    間もなくブリスコーがピットに入り、その8周後にはカナーンとレイホールがこれに続いた。「ピットに入った時点で、彼らが僕に勝つチャンスはないと思いました。僕がしなければいけなかったのは、ひたすら目標とする燃費をクリアするだけでした」

    同じ戦略で佐藤琢磨の前方を走るドライバーはコンウェイひとりだけだったが、彼は燃料を盛大に消費してトップに立つと、佐藤琢磨より1周早くピットストップを行った。これでトップに立った佐藤琢磨は次の周にピットイン。しかも、プッシュ・トゥ・パスが使える回数ではライバルを上回っていたのである。

    ピット作業を終えてコースに復帰しようとしたまさにその瞬間、佐藤琢磨の目の前にマルコ・アンドレッティが飛び込んできた。

    「あれは、とても不運な状況でした。僕はディクソンを抑えたままトップでピットに入りました。もしもすべてが順調であれば、彼の前でコースに戻れたはずです。ところが、タイア交換に少しだけ手間取った隙にマルコがやってきたため、発進できなくなってしまいました。これで僕たちは4秒を失い(本当に運が悪かった!)、ディクソン、ライアン・ハンターレイ、シモン・パジェノー、ファン-パブロ・モントーヤに先行されてしまったのです」

    やがてカナーンが最後のストップを行ったことで佐藤琢磨は8番手に浮上。その3周後にはレイホールがピットインした。これと同時に佐藤琢磨はモントーヤをパスし、5番手に駒を進める。

    「いいバトルでしたが、燃費を抑えることも忘れませんでした。ジョセフ・ニューガーデンもアタックを仕掛けてきましたが、やがて燃料不足に陥ってペースを落としました。モントーヤはシケインで小さなミスを犯したので、僕はこのチャンスを見逃さず、ターン9でインサイドに飛び込み、彼の前に立ちました。なかなかエキサイティングなバトルでした」

    ファイナルラップに入るとき、パジェノーの直後につけていた佐藤琢磨は5番手だったが、燃料をほぼ使い果たしていたコンウェイはフィニッシュラインを目前にしてスローダウン。これで佐藤琢磨は4位フィニッシュを果たした。

    「タイアデグラデーションが起きていたので、できることはすべてやらなければいけませんでした。僕は、最後の周のヘアピンでマイクがほとんど加速できないことに気づいたので、最後に残っていたプッシュ・トゥ・パスを使って彼の前に出ました。素晴らしいチームワークと完璧なレース戦略のおかげで最高の結果を得ることができました。本当に嬉しいです!」

    もしも最後のピットストップで4秒をロスすることがなければ、このレースで優勝していただろうか?

    「もしも勝てるチャンスがあれば、そのときはプッシュ・トゥ・パスを使っていたでしょう。最後の周で、僕はディクソンに追いついていきました……。でも、レースの世界に“タラ・レバ”は禁物です。僕が言えるのは、チームは今日の成績に相応しい奮闘をしたということで、僕はこの結果に満足しています」

  • 佐藤琢磨、今シーズン自己ベストの4位フィニッシュ (インディカー)

    佐藤琢磨、今シーズン自己ベストの4位フィニッシュ (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第17戦ソノマの決勝レースを4位でフィニッシュした。

    予選20番手の佐藤琢磨は、最後列の1つ前であるグリッド10列目からスタート。レース中盤の30周目付近でも上位進出ができていなかった彼らは、フルコースコーション中に燃料補給のピットストップを繰り返し、レース再開後に少しでも長い距離を走ることでチャンスをつかむ作戦に出た。

    佐藤琢磨は燃費をセーブするテクニックを駆使。それが功を奏し、37周目のフルコースコーションでトップグループがピットになだれ込むと、コース上に残って5番手まで大きくポジションアップ。まだレースは50周近く残っていたが、ファイナルプラクティスのあとに施した新しいマシンセッティングがよかったことで、佐藤琢磨はトップグループと同等のラップタイムを刻み続けた。

    そして、燃費の心配がなくなったゴール前5周でアタックを開始。目の前を行くマシンをパスし、最終ラップに1台がスローダウンしたことから、スタート位置から16ポジションも順位を上げ、今シーズンの自己ベストとなる4位でのゴールを成し遂げた。

    佐藤琢磨 (4位)
    「4位でゴールでき、とてもハッピーです。チーム全体の力で勝ち取った好結果だと思います。午前中のファイナルプラクティスではまたもや不運に見舞われ、エンジンを交換してレースに臨むこととなりました。短時間でのエンジン交換で、クルーたちは完ぺきな仕事をしてくれて、レースでのマシンはとてもいい仕上がりになっていました。スタート直後のアクシデントでタイヤにダメージを受けながら、リードラップに残ることができ、フルコースコーションでは何度もピットインして燃料を注ぎ足し続ける作戦を採用しました。ラリー・フォイトとエンジニアたちが考え出した作戦でした。クルーたちのピットストップも本当にすばらしかったです。残念だったのは最後のピットストップで後ろからピットインしてきたマルコ・アンドレッティと接触しないよう、作業を終えていたのにダッシュするのを待たねばならず、そこでタイムをロスしてしまったことです。それでも、我々はコース上で何台ものライバルをオーバーテイクできましたし、Hondaエンジンがレース終盤に高性能を発揮してくれ、上位フィニッシュを達成できました。ファイナルプラクティスでの少ない周回の中で好感触を得たマシンセッティングに少し変更を加えた結果、決勝でのマシンは、競争力のあるものになっていました。完全に満足のいく最高のマシンというわけではありませんでしたが、グリップの低いコンディションに合っており、ライバルたちと同等か、少し速いペースを保ち続けることができました。レースの後半は燃費セーブが大変な状況でしたが、目指す数字を実現でき、最後に燃料の心配がなくなったところで前を行くマシンをオーバーテイク。20番グリッドからの4位フィニッシュをチームとともに喜んでいます」

  • 佐藤琢磨、ソノマの予選は20番手 (インディカー)

    佐藤琢磨、ソノマの予選は20番手 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第17戦ソノマの予選を20番手で終えた。

    佐藤琢磨は、午前中のプラクティスで1分18秒8442、午後のプラクティス2で1分19秒5128を記録し、2セッションの総合で13番手につけていた。

    ソフトタイヤを使うことのできる予選に向けてセッティングを変更した佐藤琢磨は、第1セグメント第2グループでの戦いで1分18秒4104のベストタイムをマーク。今週末の自己ベストとはなったが、第2セグメントへの進出はならず。

    予選結果が20番手と決まった佐藤琢磨は、明日のレースを前に行われるファイナルプラクティスで更なるセッティングの変更をトライし、後方グリッドからの上位フィニッシュを目指す。

    佐藤琢磨(20番手)
    「予選の第1セグメントをまずはハードタイヤで走り始め、5番手につけました。そこでピットに入ってソフトタイヤに交換し、アタックを再開しました。ハードタイヤではまずまずのフィーリングで走ることができていたのですが、ソフトタイヤでは期待した通りのグリップが獲得できておらず、思いきってアクセルを踏んでいく走りができませんでした。予選20番手は悔しい結果です。明日のファイナルプラクティスに向けてはエンジニアとデータをもう一度じっくりと見直し、マシンを改善してレースを迎えるようにしたいと思います」

  • 佐藤琢磨 「苦しいレース展開となったことは本当に残念」

    佐藤琢磨 「苦しいレース展開となったことは本当に残念」

    佐藤琢磨が、インディカー 第16戦 ミルウォーキーのレース週末を振り返った。

    ベライゾン・インディカー・シリーズのミルウォーキー戦も、佐藤琢磨にとっては不本意な結果に終わった。2014年シリーズでいく度となく経験した絶望的な事態こそ起きなかったが、力強くレースを戦うために必要なちょっとした運もとうとう巡ってこなかった。

    ABCサプライ・ウィスコンシン250が開催されたミルウォーキーは、これまで佐藤琢磨が何度も速さをみせつけてきたコースなので、もしもちょっとした運さえ手に入れることができれば、望みどおりの結果が得られたことだろう。そうした思いがあったので、この伝統的なサーキットでの戦いを前にして、佐藤琢磨たちは大いなる希望を抱いていた。

    プラクティスでは、目の覚めるような結果こそ残せなかったものの、納得のいく進歩を果たすことができた。

    「週末の滑り出しは、あまりいいものではありませんでした」と佐藤琢磨は振り返る。

    「2ヶ月前にテストしたときとはコンディションが大きく異なっていたのです。このテストでは、昨年のものから一新したとてもいいセットアップが見つかったので、そこからさらに速くする方法が見つかると考えていました。テストのときは気温が低く、様々な比較テストを実施できました。ところが、レースウィークに入ると気温はとても高くなっており、デグラデーションによりタイアの性能がひどく落ち込むようになっていたのです」

    「その後も僕たちはいくつかのテストメニューに取り組みました。フリープラクティス1では評価を下すのが難しい状況でしたが、2回目のセッションでは大幅な進歩が見られました」

    2周の平均スピードで競われる予選で、佐藤琢磨は10番グリッドを手に入れる。

    「もっといい結果が出せたかもしれません。コースコンディションはまたしても変わっていました。夕方の予選でしたが、まだ日は高く、けれども路面温度は急激に下がっていたのです。プラクティスではスタビリティが不足していましたが、予選ではアンダーステアのことだけを考えればそれで充分でした。つまり、リアのスタビリティが改善されたわけで、これは喜ばしいことです。プラクティスの段階では、全開でこのコースを走るのはおそらく不可能だと思っていましたが、実際に予選が始まってみると、スロットルを戻さなければいけないのはアンダーステアへの対処が必要なときだけで済みました」

    「だから、トップ10で予選を終えられたことを喜んでいましたし、セットアップの働きにも満足していました。つまり、いい手応えを掴んでいたのです」

    不運にもスタート直後のターン4で大きなスライドを喫したためにスピードが大幅に低下、おかげで最初のスティントでは19番手まで沈み込んでしまう。さらに悪いことに、佐藤琢磨の友人であるジャスティン・ウィルソンが16番手につけていたのだが、彼のペースが上がらず、最初のピットストップをグリーンのまま行うまで、佐藤琢磨もその後ろに一列縦隊で並ぶことになってしまった。このとき、もしもイエローが提示ささればもっといい流れになっただろうが、ここでも佐藤琢磨には“ちょっとした運”が欠けていた。

    「残念なことにホイールスピンを起こしてしまいました。ギアは2速でしたが、ほとんど3速のスピードが出ていたので、本当に驚きました! このときもまだリアタイアが充分温まっていなかったようです。大きく順位を落としたことで、とてもがっかりしました。今年は、本当にオーバーテイクが難しい状況でした。ものすごくコンペティティブかつ僅差の戦いで、誰かを追い越すのは不可能も同然だったのです。1セット目のタイアを履いているとき、マシーンはひどいアンダーステアを示していたうえ、イエローが出ることもありませんでした。タイアが新しいときはいいペースを保てましたが、それは誰にとっても同じことです」

    トップを走るウィル・パワーのペースは速く、ピットストップが行われている間に佐藤琢磨はラップダウンとなってしまう。続く第2スティントではロシア人ルーキーのミハイル・アレシンとバトルを演じ、2回目のピットストップが始まる前にいくつかポジションを上げることに成功する。

    3セット目のタイアを履いて走行しているとき、カルロス・ムニョスがウォールと接触したため、待望のイエローが提示される。だが、ここでもまた“ちょっとした運”が欠けていた。パワーはピットストップせず、ステイアウトを選んだのである。このため、ラップダウンになっていたドライバーがリードラップに返り咲くチャンスは失われてしまった。佐藤琢磨は、ここで多くのドライバーと同じようにピットストップを行い、17番手でコースに復帰することとなる。

    レース終盤にもう1度イエローコーションとなり、佐藤琢磨は15番手まで挽回した。ここで佐藤琢磨は目覚ましいスピードを示し、1周もしくは2周先を走っているドライバーを何人もオーバーテイクした。さらには、3番手争いをするジョセフ・ニューガーデンやトニー・カナーンと一緒に走ることもあった。

    「ウィルがステイアウトしたためにリードラップに復帰できなくなったことは本当に辛かった。ひとたびラップダウンになると、たとえどんなことをしてもリードラップに返り咲くのは至難の業です。路面コンディションが期待していた方向に近づくとペースは上がり、僕たちのマシーンがとてもいい仕上がりであることがわかりました。けれども、オーバーテイクがものすごく難しいことには変わりありません。今日のレースでは、コース上のポジションがすべてでした」

    「レースを通じて僕たちの燃費は良好で、今日はタイアのせいで誰もがピットストップしなければいけなくなりました。ニュータイアのほうが1秒ほどラップタイムは速かったため、スティントを長引かせると、かえって順位を落とすことになりました。1度だけピットストップ中のタイア交換に手間取ったことがありましたが、それを除けば、メカニックたちはいい仕事をしてくれたと思います。いずれにしても、とても残念な週末でした。ABCサプライは1400人もの家族や関係者を招待し、彼らは熱心に声援を送ってくれたので、苦しいレース展開となったことは本当に残念でした」

    立て込んだスケジュールのインディカー・シリーズは間もなく幕を閉じるが、それで佐藤琢磨のシーズンが終わるわけではない。最終戦のひとつ前にあたるレースがカリフォルニア州のソノマで行われるが、これに先だって佐藤琢磨はイギリスに飛び、スーパーアグリF1チームの懐かしい面々と再会を果たす。新たに始まるEVレースのフォーミュラEのテストがドニントンパークで行われるが、これにアムリン・アグリと名前を変えたチームが参加し、火曜日に佐藤琢磨を走らせることになったからだ。それが終わると琢磨は再び飛行機に飛び乗り、ソノマを目指す予定である。

    「去年はソノマで苦戦しました。でも、僕たちのロードコース用セッティングは進化しているので、今回はこれが役に立ってくれることを期待しています。きっと、僕たちはいい戦いができるはずです」

  • 佐藤琢磨、ミルウォーキーの決勝レースは15位 (インディカー)

    佐藤琢磨、ミルウォーキーの決勝レースは15位 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー第16戦ミルウォーキーの決勝レースを15位で終えた。

    予選10番手だった佐藤琢磨は、最初のスタートへと加速していったターン4でリアを大きくスライドさせ、18番手まで後退。フルコースコーションが1度しか出されなかったレースでは遅れを取り戻すのが大変難しく、辛抱強く走り続け、ピットストップでセッティング変更を施してマシンを改善したが、15位でのゴールとなった。

    佐藤琢磨(15位)
    「とても残念なレースになりました。最初のスタートでリアのグリップを失い、マシンが大きくスライドしました。ほとんどスピンしてしまいそうなぐらいでした。そのためにポジションを大きく落とし、路面が滑りやすい状態だった序盤にはポジションばん回も難しい状況となりました。レース中盤にはマシンを向上させていくことができ、ペースも上がっていきました。しかし、すでに周回遅れに陥っていたため、だれかをパスすることができても、それが順位の上昇にはつながらないことが多くなっていました。自分自身、いいレースを戦える自信を持っていたミルウォーキーだけに、今日の戦いぶりは悔しいですね。次はカリフォルニア州ソノマでのレースです。プラクティス時間も短い2日間のイベントとなるため、最高のマシンを持ち込み、最初のプラクティスから速さを発揮できるよう、エンジニアとセッティングの検討を行いたいと思います」

  • シモン・パジェノー、ホンダのF1テストドライバー就任を目指して交渉

    シモン・パジェノー、ホンダのF1テストドライバー就任を目指して交渉

    F1復帰にむけたホンダのテストドライバー候補が報じられている。

    Racer は、ホンダエンジンを搭載してインディカーに参戦するシモン・パジェノーは、2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1に復帰する前に冬にホンダエンジンを搭載したマシンでF1テスト実施するために交渉中だと報じられた。

    「一部の人々とコンタクトを取っているし、いくつかポジティブなことが起こっている。見守っていくつもりだ」とシモン・パジェノーは述べた。

    ホンダは、F1テストのための自分のプッシュをサポートしてくれるかとの質問に「そうしてくれることを願っているよ。そうしない理由はある?」と笑いながら答えた。

    シモン・パジェノーは、インディカーチームのシュミット・ピーターソンとの契約が今シーズン末で満了するとされている。

  • 佐藤琢磨、接触&ガス欠も18位完走 (インディカー)

    佐藤琢磨、接触&ガス欠も18位完走 (インディカー)

    佐藤琢磨は、インディカー 第15戦ミッドオハイオの決勝レースを18位で終えた。

    21番グリッドの佐藤琢磨は、得意のスタートでポジションを上げたが、その直後に目の前でアクシデントが発生し、マシンにダメージを受けた。それでもピットでフロントウイングを交換してレースへと復帰。上位陣とピットタイミングを変えてチャンスを作り出す作戦だったが、32周目にガス欠でストップ。インディカーのセーフティクルーたちにけん引されてピットに戻った。

    給油を行うとマシンは息を吹き返し、1ラップ遅れでゴールまで完走。結果は18位だった。

    なお、レースは最後尾22番グリッドからスタートしたスコット・ディクソンが優勝。ミッドオハイオでのレースでは作戦が大きなインパクトを持つことが少なくないが、今日のレースではトップグループとピットタイミングをずらすために入った31周目のピットストップが大逆転を実現させるポイントだった。37周目にフルコースコーションが出されると、ライバル勢全員がピットに向かう中、ディクソン一人だけがコース上に残り、一台もコース上でパスすることなくトップに躍り出ることとなった。幸運も味方につけての勝利ではあったが、不利を有利へと変える作戦を利用した戦いもインディカーならではのレースと言える。

    佐藤琢磨(18位)
    「スタートで3台はオーバーテイクしたと思います。ところが、目の前でアクシデントが発生し、横にマシンがいたためにラインを変えることもできず、行き場を失って止まっていたマシンにぶつかりました。それでもウイングを交換してレースに復帰できました。その後は気を取り直して追い上げを開始するつもりだったのですが、マシンのハンドリングが万全ではなく、ペースが上がりませんでした。さらにはガス欠に陥ってストップ。あのイエローが出たラップでピットに入る予定にしていたのですが、少しだけ燃料が足りませんでした。午前中のファイナルプラクティスで速かったマシンが、決勝では少しスピードがなくなっていました。その点を次のロードコースでの戦いでは改善しなければなりません。次戦はショートオーバルのミルウォーキーです。そちらでももちろんがんばります」