カテゴリー: インディカー

  • 佐藤琢磨、他車との接触により13位 / インディカー

    佐藤琢磨、他車との接触により13位 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー開幕戦セント・ピーターズバーグの決勝レースを13位で終えた。

    2015年のインディカー・シリーズ開幕戦ファイアストン・グランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグが青空の下で開催された。空港の滑走路と市街地道路を組み合わせたユニークなコースに、インディカーシーズンの到来を待ちわびていたたくさんのファンが詰めかけ、フロリダならではの暖かな日差しの下でレース観戦を楽しんだ。

    開幕戦にエントリーしてきたインディカーは全部で24台。今年から導入されたエアロキットを身につけてのレースでは、新たな空力パッケージをどれだけ高いレベルに仕上げられるかが勝負のカギを握った。同時に、その空力パーツ群が持てる性能をフルに発揮できるよう、マシンにダメージを与えることなくゴールまで走り続ける必要があった。

    1.8マイルのコースを110周して争われたレースでは、少なくとも3回のピットストップが必要だった。ドライバーたちが最後のピットストップを行ったのはゴールまで30周ほどのところで、ほぼすべてのドライバーたちが最後の走りのためにソフトタイヤを選んだ。

    予選5番手で3列目イン側グリッドからスタートした佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、序盤に4位に浮上して表彰台フィニッシュを狙えるポジションを走っていた。ところが、33周目のリスタート直後にターン2で他車と接触、フロントウイングを破損したためにピットでの交換を余儀なくされ、ほぼ最後尾の23番手まで後退。それでもあきらめることなく猛チャージを続け、13位での完走を果たした。

    次戦、シリーズ第2戦は新規開催のインディ・グランプリ・オブ・ルイジアナ。アメリカ南部のニュー・オリンズ近郊でのレースです。

    佐藤琢磨(13位)
    「予選5番手からのスタートだったので、13位という結果は本当に残念です。新しいエアロキットを使ってのレースでマシンをまずまずのレベルに仕上げることはできていたと思いますが、フロントウイングを壊してしまったあとは、もうスペアがなかったために他チームからウイングを借りて走るしかなく、そのウイングが自分たちと異なるセッティングになっていたために空力バランスの崩れたマシンで走り続けることを余儀なくされました。それでも終盤には何台かをコース上でのバトルでパスすることができました。第2戦はニュー・オリンズ。新しいコースでのレースはとても楽しみです。自分たちの力を出しきったレースを戦いたいと思います」

  • 佐藤琢磨、ホンダ勢トップとなる予選5番手を獲得 / インディカー

    佐藤琢磨、ホンダ勢トップとなる予選5番手を獲得 / インディカー

    佐藤琢磨が、インディカー開幕戦セントピーターズパーグの予選でホンダ勢トップとなる予選5番手を獲得した。

    2015年のインディカー・シリーズがいよいよ開幕。今年もシーズン開幕戦の舞台はフロリダ州のリゾート地、セントピーターズバーグ。海辺の空港と市街地の道路を利用したコースは、広い滑走路を使った高速セクションと、次々とタイトターンを走り抜けるテクニカルなセクションで構成される。そのため、高度なドライビングとマシンセッティングが要求される。開幕戦には24台のマシンがエントリーした。

    今年のインディカー・シリーズは空力レギュレーションを新たにし、エアロキットと呼ばれる数多くのボディパーツ群を装着したマシンでの戦いとなっている。ギリギリまで開発作業が行われたエアロキットがチームへと届けられたのは2月下旬から3月初旬で、今シーズン用のマシンでのテストが始まったのは3月の半ばだった。各チームとも新しい空力パッケージでの走行時間が少ないまま開幕戦を迎えた上に、セントピーターズバーグはテスト走行が行なえないストリートコースでのレースのため、公式プラクティスが始まってから、いかに短時間でマシンのセッティングを仕上げるかが勝負のカギを握っていた。

    グリップ力の高いソフトコンパウンドのタイヤを装着しての予選、第1セグメントは2グループに分けられ、それぞれから速いラップタイムを記録した6人が第2セグメントへ駒を進めた。そして、12人で争われた第2セグメントから半分の6人が最終ステージへと進出した。

    大勢のファンが見守る中での予選最終ステージ、6人のドライバーたちはコンクリートウオールに囲まれたコースで凄まじいアタック合戦を披露した。

    今年でインディカー・シリーズへの参戦6年目を迎える佐藤琢磨は、昨年のセント・ピーターズバーグでポールポジションを獲得している。

    A.J. Foyt Racingからの出場が3シーズン目となる佐藤琢磨は、エンジニアやメカニックたちと息を合わせ、これまでに好成績を残してきたコースで、金曜日から元気な走りをみせていた。プラクティス1回目に12番手タイムを出した佐藤琢磨は、予選直前のプラクティス2回目に4番手につけ、予選でも高いパフォーマンスを発揮。第1セグメントでは1分1秒3370というラップタイムを記録してトップで第2セグメントへ進み、12人での戦いでも1分0秒9704まで自己ベストを縮め、4番手で最終ステージに進んだ。

    トップ6で争われる注目の予選最終ステージ、佐藤琢磨は全力で2ラップのアタックを敢行。セグメント2で使用したタイヤでの走行とあって、タイム更新はならなかったが、それでもベストタイムは1分1秒1496で、今シーズン最初の予選結果は5番手。明日の決勝レースには3列目イン側グリッドからスタートすることになった。

    佐藤琢磨(5番手)
    「自分たちができることをすべてやった予選でした。今年はフロントローにグリッドを確保できませんでした。しかし、自分たちの予選でのパフォーマンスには満足しています。近年のこのコースではTeam Penskeが大変手強い存在です。しかし、Honda、HPD、そしてチームのすばらしい働きにより、明日のレースに向けていいポジションを手にできました」

  • 佐藤琢磨、開幕戦初日は12番手 / インディカー

    佐藤琢磨、開幕戦初日は12番手 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー開幕戦セントピーターズパークの初日を12番手で終えた。

    全24台が出走したセントピーターズバーグのプラクティスにおいて、ABCサプライ・ホンダのマシンを駆る佐藤琢磨とジャック・ホークスワースは上位12番手までに食い込み、チームはさい先のいいスタートを切った。

    午後遅くに行なわれる予定だった2回目のセッションは雨に見舞われたため、ふたりは1回目のセッションしか走っていない。

    佐藤琢磨のタイムは1分2秒1274で12番手。これはホンダ勢で3番目に速いタイム。ジャック・ホークスワースは1分1秒8713で6番手となり、ホンダ勢のトップに立った。

    佐藤琢磨
    「(昨年はポールポジションを獲得した)セントピーターズバーグに戻ってこられて嬉しく思っています。冬の間、ずっとここにやってくることを待ち望んでいました。過去2週間、僕たちはこのイベントを目指して準備を進めてきたのです。最初のセッションでは、マシーンの感触はまずまずでしたが、エアロダイナミクスをもう少し調整してダウンフォースを増やす必要がありそうです。今日のラップタイムは、すでに去年の予選に匹敵する速さです。明日はさらに速くなるでしょうし、予選前のプラクティスで手応えが掴めることを望んでいます。予選でも自分たちが強いことを期待しています」

  • ケビン・マグヌッセン、アロンソの代役でインディカー参戦を逃す

    ケビン・マグヌッセン、アロンソの代役でインディカー参戦を逃す

    マクラーレンのリザーブドライバーを務めるケビン・マグヌッセンは、バルセロナテストでクラッシュを喫したフェルナンド・アロンソの代役を務めたことで、今年のインディカー参戦のチャンスを逃したようだ。

    新生マクラーレン・ホンダが、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンというチャンピオン経験者をレースドライバーに起用したため、ケビン・マグヌッセンはリザーブドライバーに追いやられたものの、他のカテゴリーに参戦する可能性は残されていた。

    ケビン・マグヌッセンンは「インディカーのオプションを考えていたんだ」は f1news.ru に明かした。

    「実はあるチームと契約にサインしかけていた。でも、僕のプライオリティは常にF1だからね」

    「オーストラリアでフェルナンドの代役を務めたときにインディカーは不可能になったし、そのアイデアを断念した」

    ただ、ケビン・マグヌッセンはインスタレーションラップでトラブルに見舞われ、結果的にレースをスタートすらできず、代役の任務は大きな失望とともに終わりを迎えた。

    マクラーレンのリザーブドライバーに専念するというケビン・マグヌッセンは「そうだね、全てのレースに行く。他の仕事はしない」と述べた。

    また、ケビン・マグヌッセンによると、父ヤンがコルベットを走らせているル・マンのスポーツカーレースに参戦する可能性も潰えたという。

    「もうシートはすべて埋まってしまったたからね。ル・マンはおもしろいけど、今ではない」

    「もちろん、レースはしたいけど、僕はまだとても若いし、諦めていない。僕の目標はF1だ。たとえ今はちょっと退屈でもね。僕は我慢強いしね」

    「僕が今後もマクラーレンに留まるのか、もしくはチームが他チームに居場所を見つけてくれるのかは分からないけど、サードドライバーの役割が最善のチャンスをもたらしてくれると思っている」

    だが、2015年にもう一度MP4-30を走らせるチャンスについては「そうできればいいけどね。何日くらいかはわからないけど、1〜2日あればいいね」と語った。

  • 佐藤琢磨、ホンダのエアロキットは「トリッキーでセンシティブ」

    佐藤琢磨、ホンダのエアロキットは「トリッキーでセンシティブ」

    佐藤琢磨が、バーバー・モータースポーツパークで2日間にわたって行われたインディカー公式テストで合計107周を走行し、総合10番手タイムを記録した。

    2日目の7番手タイムとなる122.378 mphを記録した佐藤琢磨は「非常に生産的な一日でした」とコメント。

    「この2日間で僕たちは膨大なデータを収集しましたし、特に今日の午後は全てがまとまっていました。僕たちは全体像についてより理解を深めています」

    「このエアロ構成は、とてもトリッキーでセンシティブです。エンジニアリングチーム全体が、去年と比較して2倍のデータ収集して本当に頑張っていると思います。2台のクルマがあることは僕タイが前進するために大きく役立っています。最初のオープンテストでトップ10にいられたことはもちろん僕たち全員にとって励みになります。全てを本気で分析して、開幕戦までに力強いパケージをもたらす必要があります

    佐藤琢磨のチームメイトであるジャック・ホークスワースは、2日間で129周を走り込み、総合17番手だった。

    「今日のテストで多くのことを得ることができたし、学ぶことができた。僕たちには今、良いベースラインがあると思う」とジャック・ホークスワースはコメント。

    「来週のセパンでのテストを楽しみにしているし、セントピーターズバーグで僕たちが非常にコンペティティブであることを願っている」

  • 佐藤琢磨、2015年インディカーマシンで初走行

    佐藤琢磨、2015年インディカーマシンで初走行

    佐藤琢磨が、2015年のインディカーマシンで初走行を行った。

    16日(月)、バーバー・モータースポーツパークでインディカーの公式テストがスタート。今年もAJフォイト・レーシングから参戦する佐藤琢磨は、23台中17番手タイムで初日のテストを終了している。

    今年、インディカーは、ダラーラDW12にホンダ、シボレーがそれぞれ製作したエアロパーツを付けることが義務付けられており、今回のテストが両陣営が揃っての走行は初めての機会となった。

    佐藤琢磨が運転するホンダのエアロキットは、フロントウイングのフラップを始め、多数の派手なウイングレットが特徴的。

    テスト初日は、ホンダのライバルであるシボレーがトップ5を独占している。

    佐藤琢磨 TAKUMA SATO 佐藤琢磨 2015年 インディカー

  • マックス・チルトン、2016年にカーリンでのインディカー参戦を視野

    マックス・チルトン、2016年にカーリンでのインディカー参戦を視野

    元マルシャのF1ドライバーであるマックス・チルトンは、カーリンのインディカー開発プログムに加入。カーリンとともに2016年のインディカーに参戦することを視野に入れている。

    マックス・チルトンは、今年カーリンがすでに契約するドライバーであるエド・ジョーンズとともに初参戦するインディ・ライツでドライバーを支援するとともに、2016年の潜在的なレース契約にむけてインディカーのテストプログラムを実行する。

    マックス・チルトンは、来週ホームステッドで実施される3日間のテストに参加する。

    「米国でカーリンの手伝いをすることにとても興奮している」とマックス・チルトンはコメント。

    「まだ2015年のオプションを検討しているけど、このインディカー・パッケージは面白いチャレンジだし、インディ・ライツ・チームの開発を手伝うことで、知識と経験という力強い基盤に基づく2016年のインディカー・プログラムに関してオプションをオープンにしておくことができる」

    「カーリンの人々が米国での初シーズンに出来る限り多くのことを発揮できるように役立てることも期待している」

    カーリンのチーム代表トレヴァー・カーリンは、マックス・チルトンの経験はチームの米国での適応を急速に発展させる助ける遺産だと述べた。

    「我々は、アメリカでの長期的なプログラムに取り組んでいくことに非常に興奮しているし、マックスがまさにスタートから関与してくれることで、我々を力強いパッケージにしてくれるだろう」

    「今シーズンはチームとしてアメリカで自信をつけることが重要だ。マックスの経験はそこで非常に貴重なものになる」

    「マックスに関して、我々は2015年をインディカーでの2016年の成功した潜在的デビューにむけて準備させる機会とみなしている。それらの準備でお互いに助け合うことは意味深いことだ」

    マルシャからF1に2シーズン参戦したマックス・チルトンは、昨年のオーストラリアGPとバーレーンGPで最高位となる13位でフィニッシュしている。

  • ジャン・エリック・ベルニュ、インディカー参戦に興味

    ジャン・エリック・ベルニュ、インディカー参戦に興味

    ジャン・エリック・ベルニュは、インディカー転向に関心を示している。

    トロ・ロッソで3年を過ごしたジャン・エリック・ベルニュ(24歳)は、2014年シーズンをもってチームを去り、2015年からはルーキーのカルロス・サインツJr.がレースシートに座ることが発表された。

    ジャン・エリック・ベルニュは、インディカーの公式Webサイトに「アメリカのインディカーでレースをすることにかなり興味を持っている。僕はとても素晴らしいチャンピオンシップだと思う」とコメント。

    同サイトによると、ジャン・エリック・ベルニュは、すでにアンドレッティとガナッシの両チームと接触しているという。

    また、ジャン・エリック・ベルニュは「アメリカで複数のドライバーと働いているマネジャー、ジュリアン・ジャコビと一緒に取り組んでいる。現時点ではすぐにトップチームに入るのはかなり難しそうだけど、どういうタイプのシートが空いているのかとても興味がある」と述べた。

    一方、ジャン・エリック・ベルニュがF1界に留まるには、ウィリアムズのリザーブドライバーの役割を受け入れることが最大のチャンスかもしれないと伝えられていた。

    しかし、ジャン・エリック・ベルニュは「トロ・ロッソを離れるのはそれほどつらくない。F1に他の選択肢がいくつかあるけど、僕は自分がレースに勝てたり、チャンピオンシップに勝てたりするシリーズに行きたい」と述べた。

    「僕の目標はインディカー選手権に初参戦すること」

    「あらゆるものに勝つとか、オーバルで楽な戦いができるとか、そういう風に思っていうるわけではない」

    「ヨーロッパから行けばたくさん学ぶことがあるだろう。でも、たくさんのヨーロッパ出身のドライバーがオーバルで活躍できるようになっているし、ロードコースやストリートレースも多いから、経験を積めば、きっと僕も活躍できると思っている」

  • 佐藤琢磨、2015年もAJフォイト・レーシングからインディカーに参戦

    佐藤琢磨、2015年もAJフォイト・レーシングからインディカーに参戦

    佐藤琢磨が、2015年もAJフォイト・レーシングからインディカーに参戦することが発表された。

    2015年、AJフォイト・レーシングは2台体制でインディカー・シリーズに参戦する。ドライバーは、No.14カーにはチーム加入3年目となる佐藤琢磨を、そしてNo.41カーには昨年インディカー・シリーズにデビューしたジャック・ホークスワースを起用する。

    エンジンはいずれもホンダ。スポンサーは2台ともにABCサプライが務めるとともに、チームはインディアナポリス・モーター・スピードウェイ近くに新たなレースショップ(ファクトリー)をオープンすることになった。

    なお、2015年はABCサプライがAJフォイト・レーシングのメインスポンサーになってから10年目にあたる。ABCサプライは2台体制のAJフォイト・レーシングを2016年までサポートすることを決定している。

    佐藤琢磨
    「AJフォイト・レーシングが2台体制になるというのは本当に素晴らしいニュースだと思います。体制の強化には大賛成ですし、ジャックのチーム加入についても歓迎します。6シーズン目となるインディカー・シリーズへの参戦に向けて大きな期待を抱いているほか、同じチームと3シーズン続けて挑戦できることにも喜びを感じています。エンジニアのドン・ハリデイやチームクルーはこれまでと同じ顔ぶれなので、いままで学んできたことを生かして力強く戦っていくことが期待できるほか、様々な面で自信が得られると考えています。僕たちは、これまでにも何度か大きな成功を手に入れてきましたが、さらに前進しなければなりません。これは、モータースポーツの世界ではごく自然な考え方です。チームが2台体制になれば、この流れは一層加速されるはずです。現在、インディカー・シリーズではコースを走行できる時間がとても限られていますが、やらなければいけないことは山ほどあります。しかも、来シーズンからは新しいボディワークの使用が認められます。質の高いテスト走行を行ない、走行時間を最大限活用するには複数台体制が不可欠です。いまはウィンターテストの始まるのが待ちきれない気分です!」

    ラリー・フォイト(チーム監督)
    「チームが2台体制になることでどれほど私が喜んでいるか、とても言葉では表現できません。これは私がずっと目標としてきたことですが、ついに実現することができました。いま私に言えることは、早くも特別でとても忙しいオフシーズンになっているということです。AJフォイト・レーシングのプログラムに長年サポートを続けてきてくれたABCサプライには、どれほどお礼の言葉を申し上げても十分ということはありません。彼らに支援していただけるようになってからの約10年が、どれほど早く過ぎ去ったことか! これまでにはいい時も悪い時もありましたが、ABCサプライは一貫して私たちを支援してくれました。そのことは2015年シーズンの結果にしっかりと表れるはずです。佐藤琢磨とドン・ハリデイのコンビとまた一緒に仕事できることにも喜びを感じています。No.14のマシーンを駆る琢磨が、どのレースでも勝てる実力があるドライバーであることは私たちもよく承知しています。ですから、過去数年間でともに学んだことをフルに活用し、新しいシーズンに挑戦することが楽しみで仕方ありません。将来、スーパースターになることが期待されているジャック・ホークスワースをチームに迎え入れられることも、私がエキサイティングに感じている理由のひとつです。ジャックと若いエンジニアのポール・プラドスもまた、素晴らしい成績を残してくれることでしょう」

    AJフォイト(チームオーナー)
    「ここしばらくはやっていませんでしたが、私にとって2台体制は目新しいものではありません。ただし、十分な人員とサポートが得られない限り2台体制にしてはいけないと、私はこれまで言い続けてきました。いま、私たちは勝利を愛してやまないふたりのドライバー——その気持ちは私に優るとも劣りません——を獲得するとともに、これまで10年近くにわたってチームを支援してきてくれたABCサプライのサポートを得ることができました。来年が最高のシーズンになることを心から期待しています」

  • 佐藤琢磨 「本当のパフォーマンスは結果には表れなかった」

    佐藤琢磨 「本当のパフォーマンスは結果には表れなかった」

    佐藤琢磨が、インディカー最終戦フォンタナのレース週末、そして2014年シーズンについて振り返った。

    全長2マイル(約3.2km)のスーパースピードウェイ、フォンタナで開催された500マイル(約800km)レースで佐藤琢磨は6位に入り、好調さを保ったまま2014年ベライゾン・インディカー・シリーズを締め括った。

    「どうやら悪い流れを断ち切れたようです!」 何度も不運に見舞われながら、シーズン終盤に向けて徐々に調子を上げてきた佐藤琢磨は、高らかにそう宣言した。

    今シーズンが残り5レースとなったとき、困難な戦いを強いられてきた佐藤琢磨はポイントテーブルの21番手となっていた。ところがトロントで5位、ソノマで4位、そしてロサンゼルス近郊のフォンタナ(ここではポイントが倍増された)で6位に入った結果、最終的な成績をシリーズ18位まで伸ばすことができた。ちなみに、最後の5戦で獲得したポイントの合計で比較すると、No.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダを駆った佐藤琢磨は146点で、244点のスコット・ディクソン、204点のトニー・カナーン、チャンピオンのウィル・パワー、そして169点のファン-パブロ・モントーヤに続く5番手の成績だったことがわかる。

    フォンタナのレースウィークは実質的に水曜日のオープンテストで幕を開けた。

    「午後のプラクティスにくわえ、夕方から夜にかけても走行セッションが設けられました」と佐藤琢磨。

    「予選は午後2時の開始、そして決勝はナイトレースなので、これですべてのコンディションを理解することができました。特に日が沈むと気温が急激に下がるので、とても助かりました」

    「昨年のフォンタナではマシンの仕上がりがあまりよくなかったため、今年はセットアップの方針を大幅に見直しました。さらに、今シーズンはオーバルレースが少なかったので、毎戦なにかを学び取り、セットアップを進化させるように努力しました」

    「金曜日のフリープラクティスでは、これまでいいと考えられていたものをすべて組み合わせてからテストメニューを始めました。ただし、結果は予想外のもので、別の解決策を見つけ出さなければならなくなりました。特にコーナーでのスタビリティが思わしくありませんでした。フォンタナの路面はバンピーで、車線と車線の間にあるつなぎ目も大きな問題となります。なにしろ、ニュータイアを履いていない限り、車線をまたいで走ることができないほどなのです」

    予選は順調で、佐藤琢磨はここで4位に入り、3列となって整列するスターティンググリッドでは2列目のイン側に並ぶこととなった。

    「マシンの仕上がりについてはまだ確認できていない部分が残っていましたが、すべてうまくいくことを期待していました。ただし、たとえニュータイアを履いていてもグリップは高くありません。なにしろ気温は華氏90度(約32℃)、路面温度は華氏120度(約49℃)を越えるほどだったのです。しかも、フォンタナでよく見られる砂漠からの風が吹き荒れていました」

    「コースはいちばん低いイン側がもっとも距離も短いので、そこを走ることも考えられますが、バンプがあるうえに、コーナリングスピードを考えるとバンク角が不十分なため、それはできません。反対に上側にいけば路面はスムーズですが、さすがにいちばん上の車線は走行距離が長くなりすぎます。僕は、ターン1とターン2では高めのレーン3を走り、ターン3とターン4ではいちばん下のレーン1を走ることにしました。アタックの2周目ではタイア・デグラデーションのためにマシンがやや不安定になり、少しスロットルを戻さなければいけなくなりました。それでも、僕はとてもハッピーでした。すべてをまとめあげたチームは素晴らしい仕事をしてくれたと思います」

    予選後の夜遅い時間帯にはもう1度プラクティスが行われたが、ここで佐藤琢磨はミハイル・アレシンが派手にクラッシュした影響を受けることとなる。

    「僕はすごく近くにいたので、マシンの破片がまるで雨のように降ってきました。その一部はコース上に散らばり、別の一部は僕を飛び越えていきましたが、細かな破片によりウィングやフロアなどがダメージを受けてしまったので、交換しなければなりませんでした。このコースでは、本当に些細なことがマシンのバランスに大きな影響を与えることになります。なにしろ、フロントウィングは0.1度単位で調整するほどなのです。そこで僕のエンジニアは、500マイルの長丁場であることを考慮し、ややコンサバティブなセットアップでスタートすることを決めました」

    佐藤琢磨は最初のスティントで8番手に後退。その後、残り75周のときにライアン・ハンター・レイがスピンしてこのレース唯一のイエローが提示されるまで、佐藤琢磨は10番手前後のポジションで周回を重ねていった。

    「これはオーバルではよくあるシナリオですが、タイア・デグラデーションが大きいとき、スティントを長めにするのはあまり得策ではありません。多くのチームは、燃料を使い果たすよりだいぶ前にピットストップを行っていました。ところが、僕たちはピットサイクルのいちばん最後で給油を行うことが何度かあり、そのため何度も順位を落としてしまいました。ニュータイアでは215mph(約344km/h)で走れるのに、タイアのパフォーマンスが落ち始めると平均速度は210mph(約336km/h)か、ひどいと206mph(約330km/h)まで落ちました」

    「まるで、目標とする給油の戦略を達成するために、僕たちはどんどん順位を落としているような状況でした。しかし、スティントを短くすることでハイペースを維持したグループは、もしイエローが出なかった場合、燃料を極端にセーブするかピットストップを余計に行わなければならなくなり、順位を大きく落とすことにつながります」

    だが、ハンター・レイのアクシデントでイエローが提示されたことで、フィールドはリセットされ、スティントを伸ばしていた僕らの戦略がピタリとハマってトップリザルトを得る夢は打ち砕かれてしまう。誰もがピットストップをした結果、リスタートのとき佐藤琢磨は8番手。その後、佐藤琢磨は11番手に後退し、さらに追い上げて7番手となったが、最後のピットストップ・サイクルで8番手へとポジションを落としてしまう。しかし、エリオ・カストロネヴェスにペナルティが科せられて7番手となった佐藤琢磨は、残り19周でパワーを追い越して6位となり、その後はジェイムズ・ヒンチクリフを追走しながらチェッカードフラッグを受けた。

    「リードラップに留まることがとにかく大切なので、僕たちはこれを目標に走り続けました。何人かの速いドライバーたちはイエローが出たタイミングによってラップダウンとなっていたのです。僕のコース上のポジションはあまりいいものではなく、失った順位を抜き返さなければいけませんでした。さらには、ラップダウンになっている速いドライバーとバトルをすることもありました。僕たちは最後のピットストップを予定よりもやや早めに行い、ヒンチクリフを追いかけていきました。あとレースが2、3周あったら、面白いことになっていたでしょう。タフで長いレースでしたが、ピットでは一度もミスがありませんでした。メカニックたちは素晴らしい働きをしたと思います」

    「4番グリッドからスタートして6位でフィニッシュしたことには少々不満も残りますが、それでも僕たちは力強い走りをして、いい成績を残すことができました。また、シーズン序盤の苦しい戦いのなかから僕たちは見事に立ち直り、終盤戦ではチャンピオンシップのランキングを引き上げることができました。これも素晴らしいことだったと思います」

    多忙を極めたインディカー・シリーズはこれで幕を閉じたが、来季に向けた準備など、佐藤琢磨は忙しいオフシーズンを迎えようとしている。

    「本当に過密なスケジュールだったので、しばらく落ち着いた毎日を過ごし、気分転換を図りたいですね。この秋も日本ではたくさんのイベントが予定されていますし、来年に向けた準備もしなければいけません」

    「今シーズンはポールポジションを2回獲得し、いくつかのレースでトップを走り、表彰台や優勝を賭けたバトルに何度も挑みました。けれども、そのたびに困難に直面したり、不運に見舞われました。僕たちの本当のパフォーマンスは結果には表れていませんが、僕たちはたくさんのことを学び、そしてかなりの前進を果たすことができました。チーム全員の健闘を称えたいと思います!」