カテゴリー: ルイス・ハミルトン

  • ルイス・ハミルトン F1マイアミGP翌日にメットガラ出席 多様性の象徴に

    ルイス・ハミルトン F1マイアミGP翌日にメットガラ出席 多様性の象徴に

    F1マイアミGPを戦い終えたわずか24時間後、ルイス・ハミルトンがニューヨークで開催された2025年メットガラに姿を見せた。今イベントで共同ホストを務めたハミルトンは、ファッション界最大の祭典で堂々たる姿を披露した。

    ルイス・ハミルトンが纏ったのは、デザイナーのウェールズ・ボナーによる特注のオールクリームのタキシードスタイル。

    スタイリストのエリック・マクニールの手によって、テーマ「Superfine: Tailoring Black Style(卓越したブラック・スタイルの仕立て)」のドレスコード“Tailored for You(あなたのための仕立て)”に合わせ、ベレー帽とラペルのブローチ、複数のリング、ダイヤモンドのピアスで仕上げられた洗練されたルックとなった。

    F1界のスーパースターでありながら、ハミルトンにとってメットガラは初めての舞台ではない。しかし、ファレル・ウィリアムス、A$APロッキー、コールマン・ドミンゴと並び、今年は共同ホストという新たな役割を担うこととなった。

    「まず第一に、こうしてホストを務めることは大きな名誉であり、長年の努力の成果でもある」と、ハミルトンはイベント前に公開されたVogue誌のインタビューで語っている。「これまでのホストを見ては、“いつか自分もこの立場になれたら”と思っていた。アンナ(・ウィンター)がその機会を与えてくれたことに感謝している」

    ルイス・ハミルトン F1 メットガラルイス・ハミルトン F1 2025年メットガラ

    ハミルトンは2021年、マックス・フェルスタッペンとの激闘を繰り広げていたシーズン中にメットガラへ出席。その際には、黒人デザイナーたちを自身のテーブルに招待するという独自の取り組みを行った。

    「初めてメットに招かれたのは2015年だったけれど、2021年にはただ出席するだけじゃなく、空間と機会を創り出したいと考えるようになった」と振り返る。「親友のロー・ローチと相談し、若手のブラックデザイナーたちにゲストをスタイリングしてもらって、全員で一緒に出席することにしたんだ。もちろん、そのテーブルの費用は自分で出すつもりだった」

    その夜の試みは単なるファッションの枠を超え、「過小評価されてきた才能や声をどう増幅していくか」という対話を生むきっかけとなったという。

    「今のアメリカ、そして世界の状況を考えると、多様性に対する後退の動きも見える。だからこそ、このメットガラが“ブラックの歴史を祝福し、高めていく”という強いメッセージを発信してくれるのは意義深いと思う」と締めくくった。

  • ハミルトン F1マイアミGP決勝の無線での発言を釈明「怒ってたわけじゃない」

    ハミルトン F1マイアミGP決勝の無線での発言を釈明「怒ってたわけじゃない」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、F1マイアミGP決勝中に飛ばしたチームラジオでの皮肉交じりの発言について、「怒っていたわけではないし、無礼なつもりもなかった」と釈明した。戦略判断の遅さに対する苛立ちはあったものの、それは「勝利を求める強い気持ち」の表れであり、「闘志を持ち続けている限り、謝るつもりはない」と語っている。

    予選では12番手に沈んだハミルトンは、決勝序盤をハードタイヤでスタート。中団での混戦の中、フェラーリのもう1台を駆るシャルル・ルクレールと同じ集団で順位を争っていたが、レース中盤に発動されたバーチャル・セーフティカー(VSC)を活用して戦略的に順位を挽回した。

    その後はミディアムタイヤでペースを上げ、ルクレールとウィリアムズのカルロス・サインツに接近する。

    「ティーブレイクでもしてるのか」 – 無線での苛立ち
    ルクレールの後方に迫ったハミルトンは、自身の方が明らかに速いと考え、ポジション交代を要求。だがフェラーリはすぐには応じず、「ポジションキープ」を命じるのみだった。この判断の遅さに対し、ハミルトンは無線で「ティーブレイクでもしてるのか?」と皮肉を飛ばし、戦略対応の鈍さに苛立ちをにじませた。

    レース後、ハミルトンはSky Sports F1に対し、「シャルルの後ろでかなりの時間を失った」としたうえで、「自分の方が速い局面で、もっと早く決断すれば違った展開になったはず」と語った。

    「ポジションチェンジの判断が遅かった。それがなければ、もう少し上を狙えたかもしれない。」

    そして、かつてのチームメイトとのやり取りを引き合いに出しながら、今回のチームの対応と比較した。

    「2017年のハンガリー(GP)では、ボッタスと僕がポジションを入れ替えたことがあった。もし僕が前に出て追いつけなかったら、順位を戻すという約束でね。今回もああいう柔軟さがあれば良かった。結果としてはうまくいかなかったけど、あの時は信頼と機転があった。」

    「怒ってたわけじゃない。情報が何もないわけでもなかった。ただ『早く決めようよ』っていう、それだけ。レース中は車をコントロールするだけでも精一杯なんだ。だから、判断はもっとスピーディであってほしいと思った。」

    ルイス・ハミルトン F1 マイアミGP スクーデリア・フェラーリ

    「闘志を持ち続ける限り、謝るつもりはない」
    その後ルクレールを一時的に前に出たものの、再び順位を戻すよう指示された際には、ハミルトンは「じゃあ次はサインツにも譲れってか?」とさらに皮肉を述べた。

    この発言についても、「少なくとも放送禁止用語は言ってないしね!」と冗談を交えつつ、「僕が無礼だったとか、そう書かれるのかもしれないけど、正直そんな気持ちはなかった」と語った。

    「勝ちたいという強い思いがあったからこそ出たものだ。闘志を持ち続けることに謝るつもりはない」

    「僕はいまだに勝ちたいし、その気持ちを失っていない。それを恥じる必要なんてない。チーム全体が同じ方向を向いていれば、また立て直せると信じてる。」

    苦戦続くフェラーリ、サインツとの接触も 8位で完走
    その後もポジションを守ろうと奮闘したハミルトンだったが、最終ラップではサインツが最終ヘアピンで強引に仕掛けてきて軽い接触が発生。結果としてハミルトンは8位でチェッカーを受けることとなった。

    「ウィリアムズと争っていて、それでも勝ち切れない現実を見せられた。今のマシンにはまだ足りない部分が多い。でも、どこで遅れているかは把握しているし、中国以降その傾向ははっきりしている。改善すべき点は明確で、諦めるつもりはない。」

    一方、チームメイトのルクレールも7位に終わり、優勝したオスカー・ピアストリからはおよそ1分差という厳しい結果となった。ルクレールも「この状況は良くない。もっと良くしなければならないし、できるだけ早く状況を変えたい」と語っている。

  • ルイス・ハミルトン 「チームとの無線のやり取りに苛立ち」 / F1マイアミGP

    ルイス・ハミルトン 「チームとの無線のやり取りに苛立ち」 / F1マイアミGP

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は、2025年F1 マイアミGPの決勝を8位で終えた。

    ミディアムタイヤでのスティント中、ハミルトンはルクレールの後方でタイヤを消耗していると無線で伝え、先行を希望した。しかし、フェラーリはチームオーダーの決定に時間を要し、ハミルトンは「お茶でも飲んでて」と皮肉を交えたコメントを送った。

    最終的にポジションを入れ替えたが、ハミルトンは期待したペースを発揮できず、再びルクレールに順位を譲ることとなった 。

    「レース中は正直、イライラする瞬間もあったよ」とレース後にハミルトンはF1TVにコメント。

    「特にチームとの無線のやり取りではね。でも、ああいうのはレースの中ではよくあることさ。みんなベストを尽くそうとしてるから、感情が高ぶるのも仕方ない」

    「最終的には8位でフィニッシュしたけど、難しいレースだった。でも、チームと一緒に前に進んでいくつもりだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1 マイアミGP

  • ルイス・ハミルトン F1マイアミGP予選Q2敗退「新品ソフトを使うべきだった」

    ルイス・ハミルトン F1マイアミGP予選Q2敗退「新品ソフトを使うべきだった」

    ルイス・ハミルトンは、F1マイアミGP予選でフェラーリが自分に新品ソフトタイヤを投入しなかった判断について悔しさをにじませた。この決断はチームメイトのシャルル・ルクレールがQ3進出を果たす一因となった一方で、ハミルトン自身はQ2敗退を喫し、フェラーリ加入後初めてQ3進出を逃す結果となった。

    ハミルトンのチームメイトであるルクレールは予選8番手でセッションを終え、SF-25の最大限の実力を示した。

    だが、ルクレールがQ3へ進んだのに対し、ハミルトンは反対側のガレージでそれを再現することができなかった。

    その数時間前、ハミルトンはウェットコンディションで優れた戦略判断を見せ、スプリントで3位表彰台を獲得していた。

    しかしその後の予選では、最初のアタックが十分ではなく、Q2突破に向けてラップが必要となった。

    ルクレールは新品ソフトタイヤでタイムを改善して突破したが、フェラーリはハミルトンに同じ対応を取らず、結果としてフェラーリ移籍後初めてQ3に進めなかった。

    リプレイでは、最終ラップのターン17でのロックアップがハミルトンのタイムに大きく響いた様子が映し出されていた。

    その後ハミルトンはメディアに対しペース不足を認めつつも、新品ソフトを使っていれば助けになったと主張した。

    「(走行ごとに)クルマのフィーリングが毎回違う」とハミルトンはメディアに語った。

    「ウィリアムズに予選で負けたし、彼らは素晴らしい仕事をしているけど、純粋なペースではそれが現状だ」

    「シャルルは運良く(Q2を)突破できた。彼は新品タイヤを履いていたと思う。それでなんとか突破した」

    「僕にはもう1セット新品タイヤが残っていた。使うべきだった」

    ハミルトンは、フェラーリが問題の解決に「取り組んでいる」と主張しつつも、明らかにチームには現時点で十分な速さが欠けていると考えている。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1マイアミGP

    アップグレードが必要だと語るハミルトン
    チームと自分自身がマシン改善に向けて前進していると感じるか問われると、彼は次のように答えた。

    「そうだね。スプリントでは良かった」

    「でも言った通り、今の僕たちはその位置にいる。

    「アップグレードが必要だし、改善すべき点がたくさんある」

    今シーズン、スプリントがハミルトンにとって唯一の希望の光となっている。中国でフェラーリとして初勝利を挙げ、マイアミでもトップ3に入った。

    しかし、グランプリの予選や決勝ではうまくいかない状況が続いている。

    最近の成績について、問題は自分ではなくマシンにあると指摘されると、ハミルトンはここ数戦で自分は全力を尽くしていると主張した。

    「そうだね、自分の中ではそうは感じていない」

    「言った通り、僕はすべてを試しているし、僕たちみんなも全力を尽くしている」

    「今日はほんのわずかな差でQ2で落ちた」

    「もし新品タイヤで走っていたら、Q3には行けていたと思う」

    「でも結局のところ、8番手か9番手でシャルルと並んでいただけ。大きな違いにはならなかったかもしれない」

    「でも重要なのは、僕たちは取り組んでいるということ。そして今のところ、僕たちには大きくペースが足りていないということだ」

  • フェラーリF1 苦戦のスプリント予選 ルクレール「特別なことをするしかない」

    フェラーリF1 苦戦のスプリント予選 ルクレール「特別なことをするしかない」

    2025年F1第6戦マイアミGPのスプリント予選を終え、フェラーリのシャルル・ルクレールは、マシンの戦闘力不足に直面している現状を厳しく受け止めている。

    予選6番手という結果に終わったルクレールは、「何か特別なことをするしかない」と土曜のスプリントレースに向けて語った。

    ルクレールは週末前から、SF-25の課題がマイアミ市街地サーキットで浮き彫りになることを懸念していた。その不安は現実となり、予選ではトップから約0.3秒遅れの6番手に終わった。チームメイトのルイス・ハミルトンも7番手と続き、フェラーリにとって厳しいセッションとなった。

    「正直、気分は良くない」とルクレールは予選後にコメント。「ラップ自体は良かった。でも現時点では、とにかくペースが足りていない。とても歯がゆいが、それが今の現実だ」

    「スタートで何か特別なことを試みたいと思っているが、今日に関してはあまり改善の余地がなかった」とも語り、マシンそのものの性能に限界を感じている様子を見せた。

    フェラーリの苦戦の要因について、ルクレールは「コーナーすべてでタイムを失っている」と説明。特に低速域での弱さが目立ち、それがトータルの差につながっているという。「確かに低速はやや弱点かもしれないが、週末によって変わるし、全体的に良くない」と語った。

    スクーデリア・フェラーリ

    一方、7番手となったルイス・ハミルトンも、チームの苦境に同調する形でコメントしている。

    「FP1のほうがマシンは運転しやすかったと思う。予選では少し感触が落ちた」と振り返ったうえで、「とにかくスピードが足りていない」と現状を認めた。

    また、スプリントでの挽回の可能性について問われると、「前のクルマはみんな速い。だから、正直言って何ができるか分からない」と率直に語った。

    スプリントレースでは戦略やスタートの巧拙がカギを握るが、現在のフェラーリにとっては厳しい一戦となりそうだ。

  • F1 ジョニー・ハーバート「2026年がハミルトンにとって最後のタイトルチャンス」

    F1 ジョニー・ハーバート「2026年がハミルトンにとって最後のタイトルチャンス」

    元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは、2026年シーズンがルイス・ハミルトンにとって史上最多となる8度目のF1世界王座獲得への「最後のチャンス」になるとの見解を示した。

    ハミルトンは、メルセデスとともにターボハイブリッド時代の初期に圧倒的な強さを見せ、7年間で6度のタイトルを獲得。2008年のマクラーレン時代の初戴冠を含め、計7度のワールドチャンピオンに輝いている。

    しかし近年はメルセデスの競争力低下とともに苦戦が続いており、トップ争いから遠ざかっていた。

    そんな中、ハミルトンは2025年からフェラーリに電撃移籍。2026年には車体とパワーユニットのレギュレーションが大幅に変更される予定で、勢力図の変化が予想されている。

    ハーバートは、これがハミルトンにとって大きなチャンスだと語る。

    「2026年がルイス・ハミルトンにとって8回目のタイトルを狙える最後の機会になるだろう」とハーバートはAceOddsに語った。

    「彼はもう40歳。全盛期は過ぎたと言えるが、それでもなお非常に優れたドライバーだ」

    ハミルトンは現在、フェラーリでシャルル・ルクレールとチームを組んでおり、ルクレールにとってはこれが7年目のシーズンとなる。

    シーズン序盤5戦では、フェラーリの環境にまだ順応しきれていないハミルトンに対し、ルクレールが優勢なパフォーマンスを見せている。

    ハーバートは、仮にフェラーリが2026年にトップ争いに加わることができたとしても、ハミルトンがタイトルを獲得するにはルクレールという最大の壁を越える必要があると指摘した。

    「現時点ではルクレールの方がハミルトンより上だ。フェラーリが競争力を持ったとしても、まずはチームメイトに勝たなければならない」と述べた。

  • カルロス・サインツJr. ハミルトンのフェラーリF1での苦戦は「驚きではない」

    カルロス・サインツJr. ハミルトンのフェラーリF1での苦戦は「驚きではない」

    カルロス・サインツJr.は、ルイス・ハミルトンがメルセデスからフェラーリに移籍後、新しい環境に順応するのに苦労していることに驚かないと語った。

    ルイス・ハミルトンは、チームベテランのシャルル・ルクレールと組むため、昨年末にメルセデスでの12年間のキャリアに幕を閉じた。7度の世界チャンピオンは、ウィリアムズと複数年契約を結んだカルロス・サインツの後任となった。

    しかし、中国でのスプリントレースでの力強いパフォーマンスを除けば、ハミルトンは新しいチームメイトとペースで苦戦しており、サインツも開幕5戦ではアルボンとの直接対決で敗れている。

    カルロス・サインツは、新しい環境に順応し、数年間それぞれのチームに所属しているドライバーたちと比較される中、シーズン序盤から2人がすぐにスピードを上げることは難しいと述べた。

    そうした現状に対し、サインツは「ハミルトンが苦戦していることに驚きはない」と述べ、以下のように語った。

    「僕自身もそうだったし、彼にも同じことが起こるだろうと予想していた」

    「このスポーツには秘密はない。アレックスやシャルルのように、チームを熟知している2人のチームメイトと対戦する場合、彼らはすでにマシンが発揮できる最大限のパフォーマンスを発揮している」

    「だから、彼らより少しだけ良くなるか、彼らと同じレベルを維持するしか方法はない。突然、コンマ2~3秒も速くなるなんてことは不可能だ」

    「彼らはすでにマシンの限界まで走っている。新しいチームに移籍し、自分自身や周囲の人たちからそのレベルを期待される場合、時間がかかるのは当然だ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    サインツは、ドライバーが新しい環境でペースをつかむのに特定の期間はないと述べたが、中国でのハミルトンのスプリントレースでの成功を、トップで戦う可能性の表れだと指摘した。

    「秘密なんてない。彼らは自分よりもはるかに多くのことを知ってるから、少し時間がかかるのは当然だ」とサインツは語った。

    「そのプロセスを早く進め、そのレベルに早く到達すればするほど良い」

    「しかし、ドライバーによっては、それにはもっと時間がかかる場合もあれば、短い場合もあるだろう」

    「彼は中国で素晴らしい週末を過ごした。今は少し苦労しているようだが、それは時間が必要なことだ」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1での不振の裏に“契約上の制約”の噂

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1での不振の裏に“契約上の制約”の噂

    7度のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンのメルセデスからフェラーリへの移籍をめぐって、ある契約上の条項が彼の現在の苦戦を説明する鍵になる可能性がある。

    一部の関係者の間では、今シーズンのハミルトンのパフォーマンス低下が深刻であるとして、彼がシーズン途中での引退を発表する可能性すら指摘され始めている。

    イタリアの有力F1技術ジャーナリスト、パオロ・フィリセッティ氏は『ガゼッタ・デロ・スポルト』紙で、ハミルトンの不調と同時に、チームメイトのシャルル・ルクレールがSF-25における自信とパフォーマンスを高めていると分析している。

    「ルクレールのレース後のコメントは、彼がすでにSF-25を自動的に操れる段階に達し、マシンのポテンシャルを最大限に引き出していることを示していた」とフィリセッティ氏は記した。

    一方で元F1ドライバーのラルフ・シューマッハ氏は、「ルイスは発言やボディランゲージからも絶望的で混乱しているように見える」と語っており、明暗がくっきり分かれている。

    フィリセッティ氏は、フェラーリが現在「分岐点」に立たされているとし、今後はハミルトンの適応支援よりも、ルクレールを中心とした2025年マシン開発へと方針転換する可能性があると指摘する。

    そんな中、『コリエレ・デロ・スポルト』紙は、ハミルトンのフェラーリ移籍契約に含まれる“ある条項”が、彼の苦戦に影響している可能性があると報じた。

    「契約には、フェラーリ側がメルセデスの関係者と一切接触できないという条項が含まれており、ハミルトンは旧チームとのつながりを完全に絶たれている」と同紙は伝える。

    このため、ハミルトンは新天地フェラーリで見知らぬエンジニアたちとだけ連携を取らざるを得ず、以前から信頼していた人物たちの支援を受けることができない状況にあるという。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1

    一方、かつてのチームメイトで現在はメルセデスのリザーブドライバーを務めるバルテリ・ボッタスも、「メルセデスで長年築いた関係を断ち、新たな文化の中で働くのは大きな変化だ」と、伊メディア『automoto.it』の取材に語っている。

    自らも過去にメルセデスからフェラーリ系チーム(当時のアルファロメオ)に移籍した経験を持つボッタスは、技術面での違いについては「そこまで大きな差ではない」と説明。

    「ドライブフィールの違いは多少あるが、最大の困難は基本的な部分。例えば、呼び方すら違うこともある。ただ、それを乗り越えれば対応は可能だ」と語った。

    また、運転スタイルに関しても「ギアチェンジやエンジンブレーキの感覚などの違いは最小限で、すべて調整可能」とし、チームとの連携の方が重要だと強調した。

    「最も難しいのは人との関係づくり。このスポーツは究極的には人間のパフォーマンス、つまりチームワークにかかっている。自分のベストを出し、それを引き出してくれる人々を理解することが求められる」と述べ、ハミルトンが直面する課題の核心に迫った。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1移籍で苦戦する“ブレーキングの癖”

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1移籍で苦戦する“ブレーキングの癖”

    今季、史上最大級の移籍劇として、メルセデスからフェラーリへとチームを移籍したルイス・ハミルトン。しかし、その決断は今のところ、悲願の8度目のワールドチャンピオン獲得への近道とはなっていない。

    元レーシングドライバーのアレックス・ブランドルは、ハミルトンのデータを分析し、彼の長年のドライビングスタイルが現行フェラーリ「SF-25」に適していないことを指摘した。

    「ルイスはよく“クルマを自分に合わせる”か、“自分をクルマに合わせる”かを語っている」とブランドルはF1 Nationポッドキャストで説明。

    「毎週末、ルイスのデータを見るが、彼の走りの特徴は変わっていない。高速コーナー進入時に、シャルル・ルクレールよりもわずかに強めにブレーキを踏んでいる」

    「ブレーキを踏み始めると、ステアリングの入力と完璧に同期しているが、それがフェラーリ全体の挙動を不安定にしている。ルクレールはブレーキングが非常に繊細で正確だ」

    このブレーキングの癖は、メルセデス時代にも課題となっていたとブランドルは明かす。

    「果たして彼は、自身のキャリアを通して築き上げたドライビング技術を修正できるのだろうか。これから分かるだろう」

    ブランドルはさらに、ウィリアムズへ移籍したカルロス・サインツを例に挙げ、「サインツはチームのやり方に完全に適応した。ルイスはまだフェラーリの要求に追いついていない」と指摘した。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    また、マクラーレンのアンドレア・ステラも、サウジアラビアGPで「現代のF1マシンは非常に速く、ドライバーが考える余裕もなく、ほぼ本能だけで最速ラップを刻まなければならない」と語っており、ハミルトンにとって新しいスタイルへの適応は一層困難だと考えられている。

    「この癖は、本当に厄介だ」とブランドルは続けた。「タイムを稼ごうとすると、逆にクルマに裏切られ、悪循環に陥ってしまう」

    ハミルトンは今季ここまで、グランプリ決勝でチームメイトのルクレールを上回ったことがなく、レース後のインタビューでも次第に落胆の色を隠しきれなくなっている。

    予選での苦戦は、昨年メルセデス時代にジョージ・ラッセルに圧倒された時と同様であり、バーレーンGP後には「毎週土曜日になると問題が出る」と認めた。

    「いつ改善できるかは分からない。とにかく痛ましい」と語り、改善の時期についても明確な見通しを示せていない。

    さらに、今季のフェラーリSF-25に原因を求めることも否定しており、自身のパフォーマンスに課題があることを受け入れている。

    なお、予選の苦戦はハミルトンだけではなく、ルクレールも共通の課題として認めており、これが決勝での上位争いを阻んでいると語っている。

  • フェルスタッペン争奪戦に新たな有力候補浮上 ハミルトンF1引退の可能性も

    フェルスタッペン争奪戦に新たな有力候補浮上 ハミルトンF1引退の可能性も

    F1界で驚きの展開が広がっている。2026年に向け、レッドブルを離れる可能性が取り沙汰されているマックス・フェルスタッペンの移籍先として、新たな有力チームが浮上した。

    先週末、サウジアラビアでのグランプリ取材中、フェルナンド・アロンソが「もしフェルスタッペンがレッドブルを離れるなら、メルセデス、アストンマーティン、フェラーリが候補になるだろう」とSky Italiaのヴィッキー・ピリアに語った。

    フェラーリには現在、絶好調のシャルル・ルクレールが在籍しており、フェルスタッペン加入となれば、ルイス・ハミルトンがわずか1シーズンでフェラーリを去る可能性が浮上している。

    これについて、元F1ドライバーでミハエル・シューマッハの弟であるラルフ・シューマッハは「ハミルトンが引退する可能性は十分にある」とSky Deutschlandに語った。

    「彼は今、マシンをうまく扱えずに苦しんでいる。ランド・ノリスの話題も多いが、ハミルトンはそれ以上に厳しい。かつての自分の経験から言っても、こうした状態が続くと、ある日突然『なぜこんなことを続けているのだろう?』と思う瞬間が来る」と語り、精神的にも限界が近いのではと懸念を示した。

    さらにシューマッハは、「40歳で、莫大な財産もある。『もう人生を楽しみたい』と考えるのも自然な流れだ」とハミルトンの心情を推察。「フェラーリとハミルトンが描いていた壮大なプロジェクトだが、今のところルクレールとの間に大きな差があり、ここまで極端だとは思わなかった」と続けた。

    また、シューマッハは「ルイスは発言内容もボディランゲージも、絶望的で混乱しているように見える」とも述べ、Sport1によれば「このままだと契約満了前にヘルメットを置くかもしれない」との見解を示している。

    一方、レッドブルの顧問であるヘルムート・マルコも、ハミルトンの苦境に同意を示している。

    「確かにハミルトンは絶望的に見える。しかし彼は2026年まで待つつもりだろう。フェラーリが新規定下で大成功を収め、そのマシンが彼に合うことを期待しているのだ」と語った。

    さらに元F1ドライバーのマーク・スレーも、「ハミルトン自身が引退を決断する可能性もあるが、フェラーリ側から引導を渡す可能性もある」と指摘。

    「いずれ、フェラーリは『マーチャンダイズ効果』よりも『勝利』を重視するようになる。そして成功が得られないのであれば、フェラーリはハミルトンに『引退を考えては?』と問いかけるだろう」と述べ、マックス・フェルスタッペンを迎え入れる準備が進む可能性にも言及した。