カテゴリー: ルイス・ハミルトン

  • ルイス・ハミルトン F1新ウイング規制の効果を疑問視「金の無駄だった」

    ルイス・ハミルトン F1新ウイング規制の効果を疑問視「金の無駄だった」

    ルイス・ハミルトンは、F1がスペインGPで導入した新たなフロントウイングのたわみテストにより各チームに新ウイングの開発を強いたことについて、「金の無駄だった」と批判した。

    バルセロナでの週末を前に、マクラーレンやメルセデスといったチームが、レッドブルやフェラーリとの差を縮めると広く予想されていた。というのも、これらのチームはこれまでの規則の範囲内でフロントウイングの柔軟性を巧みに利用し、高速・低速コーナーのバランス性能を高めていたと見られていたからだ。

    FIAは今回、翼のたわみ量を5mm削減するという新たな基準を導入し、これによって昨シーズンから続いていた議論――レッドブルとフェラーリが他チームのウイング設計についてFIAに明確化を求めた件――に区切りをつけた。

    しかし、金曜の初日プラクティスを終えた時点で、この規則変更が競技面において大きな影響を与えていないことは明らかだった。

    スペインGP予選では、マクラーレンがフロントローを独占。ポールポジションのオスカー・ピアストリは、3番手のマックス・フェルスタッペンに対して0.3秒の差をつけた。

    予選後にハミルトンはこの件について率直な意見を述べ、他のドライバーたちと同様、新しいより剛性の高いフロントウイングによってバランスは若干悪化したと感じたものの、効果がほとんどなかったことから新ウイングの開発は無意味だったと主張した。

    「以前よりもバランスが良くないのは確かだ」とハミルトンは語った。「でも実際には何も変わっていない。何という金の無駄遣いだ。みんな無駄にお金を使っただけだ」

    「実質的には何も変わっていない。みんなのウイングは今でも曲がってる。たわみが半分になっただけ。そしてみんな新しいウイングを作るためにお金をかけなきゃいけなかった。意味がわからない。でも決まったことだから、僕らは進むしかない」

    「シミュレーターで走ったときもほとんど同じだった。高速域でちょっとオーバーステアが増えたくらいだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1

    ハミルトンのフェラーリでのチームメイト、シャルル・ルクレールもまた、高速コーナーでの感触に若干の違いはあると認めつつも、セットアップで対応できる範囲だと述べた。

    モナコ出身のルクレールは、フロントウイングに頼っていた安定性の確保を、今は車体の他の要素に移行させていると説明する。

    「うん(違いは)あるよ、特に高速域でね。少し難しくなったけど、嫌いではない」とルクレールは語った。

    「でも大きな違いってわけじゃない。だって別の方法で同じことを達成できるから。メカニカル的な手段はみんな持っていて、それでなんとかできる」

    「以前はフロントウイングがその役割を多く担っていたけど、今はみんな他の手段に頼ってる。僕たちのチームにとっては、それほど大きな変化ではなかった」

  • ハミルトン アダミとの不仲説は「くだらない憶測」フェラーリF1無線騒動

    ハミルトン アダミとの不仲説は「くだらない憶測」フェラーリF1無線騒動

    ルイス・ハミルトンは、フェラーリのレースエンジニアであるリカルド・アダミとの間に不和があるという「くだらない憶測」を一蹴し、両者の関係は「素晴らしい」と明言した。

    F1のワールドフィードでは、モナコGP週末におけるハミルトンとアダミの無線交信の緊張感あるやり取りが放送されていた。7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、コース上のギャップに関する情報が十分に提供されていないと感じていた。

    さらに、レース終盤に「君は僕に怒ってるのか?」と問いかけた際、その質問に対する返答が放送では確認できなかった。このやり取りを受けて、年初からコンビを組んできた2人の関係がうまくいっていないのではないかと指摘する声が多く上がっていた。

    しかしハミルトンは、そうした見方は単なる「憶測」に過ぎないと強調し、アダミとの関係には何の問題もないと語った。今週末のF1スペインGPを前に、ハミルトンは次のように述べた。

    「僕たちの関係は素晴らしい。何の問題もない。お互いのことをより深く理解しながら、日々学び続けている」

    「僕たちは互いの仕事の進め方に適応し合っている最中なんだ。彼はこれまで多くのドライバーと仕事をしてきたけれど、僕たちの間には何の問題もない」

    放送で聞かれた意見の食い違いについては「エンジニアとドライバーの間ではごく普通のこと」だと説明し、それ以上の憶測は「ただの雑音」だと一蹴した。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    アダミはこれまで、フェラーリでセバスチャン・ベッテルやカルロス・サインツ、トロ・ロッソ時代にはベッテル、ヴィタントニオ・リウッツィ、セバスチャン・ブエミ、ダニエル・リカルドとも仕事をしてきた経験を持つ。

    「憶測はたくさんあるけど、大半はくだらない話だ」とハミルトンは付け加えた。

    「結局のところ、僕たちの関係は本当にいい。彼は素晴らしい人物で、一緒に仕事ができてとても楽しい。彼は本当に一生懸命やっているし、僕も同じだ」

    「毎週末がうまくいくとは限らない。意見が食い違うこともあるけれど、それは人間関係ならどこでもあること。僕たちはそれを乗り越えていく」

    「僕たちは同じ目標を持っている。一緒にチャンピオンを獲りたいと思っているし、チームを前進させたいという想いも同じだ」

    「外野の声はただの雑音でしかないし、僕たちはまったく気にしていない。言いたい人は言っていればいい。でもそれが僕たちの仕事に影響を与えることはない」

    またハミルトンは、特にモナコGPでの無線交信についても過度に捉えるべきではないと述べた。

    「レース中に無線の問題があって、求めていた情報が全部入ってこなかった。ただ、レース後にちゃんと話し合いはしたよ」

  • ハイドフェルドが語るフェラーリF1移籍後のハミルトン「もう若くはない」

    ハイドフェルドが語るフェラーリF1移籍後のハミルトン「もう若くはない」

    元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドによれば、ルイス・ハミルトンのオン・トラックでのパフォーマンスには明らかに「年齢」が表れているという。

    2021年のワールドチャンピオン争いでマックス・フェルスタッペンに僅差で敗れて以来(この結果は一部では不公平と見なされている)、ハミルトンの成績とペースは停滞している。

    7度の世界王者であるハミルトン自身も、2021年以降に導入されたグラウンドエフェクト時代を楽しめていないことを率直に認めており、2026年に導入予定の大幅に異なる新世代マシンにも期待はしていない。

    「個人的には、良い方向に進んでいるとは思わない」とハミルトン(40歳)はSky Italiaに語った。

    「マシンは遅くなって、重くなっている。来年は軽くなるとはいえ、それでも私が乗ってきた中で最も重いマシンのひとつだ」

    それでもハミルトンは、2021年以降の不調なメルセデス時代においても一定の実績を残し、今季からフェラーリへと移籍する大型契約を勝ち取った。ただし、フェラーリへの適応はこれまでのところ遅れ気味だ。

    「これからもっと良くなると思う」とハイドフェルドは、モナコでのSky Deutschlandの仕事中にSport1に語った。

    「マシンが彼に合っていれば、まだベストパフォーマンスを見せることができる。中国GPではそれが見られた。ただ、(シャルル)ルクレールと比べると、特に予選では明らかに後れを取っている」

    48歳のドイツ人であるハイドフェルドは、ハミルトンの才能そのものが失われたとは考えていない。むしろ、単純に年齢の影響が出始めていると見ている。

    「聞きたくない人もいるだろうが、彼はもう若くはない」とハイドフェルドは語る。「5年前や10年前のハミルトンと比べれば、その違いは明らかだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    ただし、ハイドフェルドは、40歳を超えたハミルトンの現在と、同じく7度のタイトルを持つミハエル・シューマッハのF1復帰後の成績を同列に比較することはできないとも指摘している。

    「まったく同じではない」と彼は言う。「ミハエルは数年間のブランクがあったが、ルイスはずっと走り続けてきた。

    それに、長年同じ環境にいた後にチームを変えるのは難しいことだとわかる。ルイスはメルセデスで完全にチームに溶け込んでいたが、今は新しいマシンに慣れなければならない。そして、年齢を重ねるほど、新しいスタートは難しくなる」

    ハミルトンのフェラーリ加入によってシートを失ったカルロス・サインツについて、ハイドフェルドは「2025年シーズン最大のサプライズ」と評価している。

    「もっと弱いチームであるウィリアムズに移籍するとは驚いた」と語り、「でも、彼らはともに大きく前進している」と続けた。

  • ルイス・ハミルトン「怒ってるのか?」無線沈黙にフェラーリF1が釈明

    ルイス・ハミルトン「怒ってるのか?」無線沈黙にフェラーリF1が釈明

    2025年のF1モナコGPは、ルイス・ハミルトンとエンジニアのリカルド・アダミとの間の無線交信における緊張が再び浮き彫りとなり、フェラーリがレース後に火消し対応に追われる展開となった。

    ハミルトンは5位、チームメイトのシャルル・ルクレールは2位でフィニッシュし、フェラーリとしては今季のスプリント非開催週末としては最高のダブル入賞だった。それでも、レース後の雰囲気は決して祝賀ムードではなかった。特にハミルトンは明らかに落胆し、口数も少なかった。

    ルクレールは土曜の予選でポールを狙える走りを見せていたこともあり、より上位を期待していたかもしれない。そしてハミルトンにとっては、Q1でマックス・フェルスタッペンの接近をチームが誤って伝えたことで妨害行為が発生し、3グリッド降格のペナルティを受けたことが痛手となった。

    このミスにより、ハミルトンはレース中「どっちつかずの状態(no man’s land)」に追いやられることになり、さらにレース中の無線では、彼とエンジニアのアダミのやり取りにおいて、苛立ちを感じさせる場面が再び現れた。

    レース後、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、両者の間に摩擦があるという見方を否定した。

    「ドライバーがターン1からターン3の間に何かを尋ねた場合、我々はトンネルに入るまで返答を待つようにしている。コーナー中に話しかけないよう、事前に決めているんだ」とバスールは説明した。

    「我々が寝ているとか、ピットウォールでビールを飲んでるわけじゃない。単に話しかけるタイミングを決めているだけなんだ」

    「正直に言えば、これは緊張なんかじゃない。ドライバーは壁の間を300km/hで走っていて、常にプレッシャーの中にいる。私は彼(ハミルトン)とレース後に話をしたが、まったく怒っていなかった」

    この説明は理屈としてはもっともだ。実際、ドライバーがタイトなコーナー区間で情報を受け取るのを嫌うことはよくある。しかし、今回最も奇妙だったのはレース後のやり取りだった。

    アダミはクールダウンラップで「5位フィニッシュだ。トラフィックでかなりの時間を失った。あとの部分は分析が必要だ。ピックアップ(タイヤカス拾い)も頼む」と無線で伝えた。

    これに対してハミルトンは「まずは土曜のクラッシュ後にマシンを直してくれたメカニックたちに感謝したい。週末は簡単ではなかったけど、また次がある。だから…うん」と応じた。

    しかしその後、無線は一時沈黙し、ハミルトンがこう問いかけた。「なんか俺に怒ってる?」。この問いかけにも返答はなかった。

    こうしたやり取りは、F1のTV放送でドラマ性を高めるために切り取られることもあるが、今回は実際にこのままの形で交わされたとされている。

    加えて、レース終盤にはハミルトンが「前のグループ――フェルスタッペン、ノリス、ルクレール、ピアストリ――って、まだほぼ1分先にいるのか?」と無線で尋ねた。

    アダミは「シャルルはミディアム、マクラーレン勢はハードで、ターン16で接近してバトルしている」と返答したが、ハミルトンは不満げに「質問に答えてない。まあいいけど。1分差があるのかどうかを訊いただけなんだけど…」と応じた。

    そしてようやく「48秒差だ」と返ってきた。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1

    こうしたやり取りは、ハミルトンが実際にどのセクターを走っていたかとは無関係に起きており、もし彼がレース後に「全然怒っていなかった」とバスールが言う通りなら、少なくともメディア対応時よりもずっと気分が落ち着いていたのは確かだろう。

    ハミルトンは優勝したランド・ノリスから51.387秒差、ルクレールからは48.256秒差でチェッカーを受けた。この差はハミルトンにとっては大きな屈辱だったに違いない。特に、Q1でのフェルスタッペン接近に関する誤情報によって、そもそもそのような位置からレースを始める羽目になったことを考えればなおさらだ。

    ペナルティにより、彼はスタート直後にアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)の後ろにつくこととなり、彼らが14周目と16周目にピットインするまで前に出ることができなかった。

    そこから2周のクリアエアでオーバーカットに成功したものの、その時点ですでにルクレールに12秒差をつけられており、先頭集団(ノリスら)がタイヤマネジメントを抑え気味に走っていたのに対し、ハジャーがギャップを広げるためにペースを落としていたことも影響していた。

    以後も差は広がる一方で、33~39周目にかけては1~3秒ずつルクレールに遅れていた。56周目のピットイン周とアウトラップでも大きなロスがあった。

    これらの損失の一部は、トラフィックの影響と考えられる。特に、レーシングブルズやウィリアムズが採った“1人が隊列を抑えてもう1人をフリーピットさせる”戦術によって、57周目には11位アレックス・アルボンと18位ニコ・ヒュルケンベルグの差がわずか11秒しかなかった。

    先頭集団が周回遅れにする際にはスムーズに譲ったが、ハミルトンが追いついた際にはペースを落とすのが遅れた場面もあった。

    とはいえ、ハミルトンの48秒差の多くは、まだSF-25をルクレールほど速く操れていないことに起因する。彼自身は、フェラーリ固有の性能特性への理解不足が原因と見ているが、「コンマ3秒ずつの差」も積もれば大きな差となる。

    予選後、ハミルトンはこう語っていた。「今週末は本当に急な学習曲線だった」

  • ハミルトンが「怒ってるの?」と問いかけ フェラーリF1にエンジニア交代論

    ハミルトンが「怒ってるの?」と問いかけ フェラーリF1にエンジニア交代論

    フェラーリF1代表フレデリック・バスールは、ルイス・ハミルトンと彼のレースエンジニアとの間で高まる緊張について、新たな騒動をまたもや軽視する姿勢を見せた。

    スクーデリア・フェラーリはシャルル・ルクレールの驚異的なペースに自らも驚いたものの、7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは大きく後れを取り、フィニッシュ時には数十秒もの差がついていた。なぜここまでギャップが開いたのかと問われたハミルトンは、40歳のベテランらしく簡潔にこう答えた。

    「いや、わからない。そういうこともある」

    しかし、明らかだったのは、日曜のレースでもハミルトンと彼のレースエンジニア、リカルド・アダミとの間のコミュニケーションの問題がさらに悪化していたということだ。

    ハミルトンはレース中、「誰とも戦っていない状態(no man’s land)にいた」と感じ、無線でアダミにこう尋ねた。

    「僕に何をしてほしい?」

    その問いに対する複雑な返答の中に、アダミはこう言った。

    「これは我々のレースだ」

    メルセデス時代の元王者はレース後にメディアに語った。

    「情報はあまり明確じゃなかった。“これが我々のレース”って、正直意味がよくわからなかった。僕は前のマシンとバトルしているのか? 実際にデータを見たら、上位勢とは全然近くなかった。あの時点でタイヤもけっこう使ってしまったけど、どうせ追いつける距離じゃなかった」

    予選後には、アダミから「フェルスタッペンはスローダウンしている」と無線で伝えられた直後、ハミルトンがアウトラップ中のマックス・フェルスタッペンを妨害する場面があり、これが原因でハミルトンはグリッド降格ペナルティを受けた。

    さらに決勝でチェッカーフラッグを受けた直後、ハミルトンは予選前にマシンを素早く修復してくれたクルーに感謝を伝えたが、アダミからの返答はなかった。

    「僕に怒ってるの? 何かあった?」とハミルトンは無線で問いかけた。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1

    だが、いつも通りの姿勢で、バスール代表は問題を否定した。

    「正直言って、誰かが何かを質問することが“緊張”だとは思わない。彼はコンクリートウォールの間で走っていて、プレッシャーもあるし、戦っているんだ」

    「レース後に話した時、彼は別に怒っていなかったよ」

    しかし、元F1テストドライバーのホー・ピン・タンは、フェラーリがハミルトンに新しいエンジニアを与えるべき時が来ていると考えている。

    「彼は長年ピーター・ボニントンと組んでいた。ドライバーにとってエンジニアはチーム内で最も重要な存在なんだ」とViaplayに語った。

    「その関係性が良好でなければ、単純にパフォーマンスを損なう」

    同じくViaplayのアナリストでGT3ドライバーのインディ・ドンチェは、さらに踏み込んだ見解を示した。

    「アダミとカルロス・サインツの関係もうまくいっていなかった。彼はもうチームを去るべきだと思う」

    「いまや7度の世界王者がそのマシンに乗っているわけで、当然ながらエンジニアにはそれ相応のものが求められる。アダミにはそれが備わっていない。ハミルトンは最高の人物と組むべきだ」

    「バスールは以前、シャルル・ルクレールのエンジニアを交代させたことがある。ならば今、なぜ手を打たないのか理解に苦しむ。ハミルトンはその要求をする権利があるはずだ」

  • ルイス・ハミルトン F1モナコGP決勝「誰と争っていたのかも分からなかった」

    ルイス・ハミルトン F1モナコGP決勝「誰と争っていたのかも分からなかった」

    ルイス・ハミルトンは、F1モナコGPを「惨めだった」と振り返り、「どっちつかずの場所にいた」と語った。最終的に5位でフィニッシュしたが、満足感はなかったようだ。

    フェラーリのハミルトンは、決勝前日の予選で今季ベストとなる4番手を獲得し、上り調子を示していた。しかし、マックス・フェルスタッペンの走行を妨害したとして3グリッド降格のペナルティを受け、決勝は7番手スタートとなった。

    モナコで初めて導入された2回のピットストップ義務を戦略的に活用し、ハミルトンはアイザック・ハジャーとフェルナンド・アロンソを上回ってフィニッシュ。これは「できる限りの結果だった」と本人は語っている。

    「3グリッド降格で7番手からスタートして、最終的に5位まで戻せたのは悪くない。自分にとっては最大限の成果だったと思う」とハミルトンはコメントした。

    モナコでのレースが楽しかったかと問われると、「いや、惨めだった」と即答した。

    「モナコのレースって、トップを走っていない限り基本的に面白くない。たとえリードしていても、それほど楽しいとは思えない。終わったあとに多少の達成感はあるけど、それ以外は1位以外は正直空虚だ」

    モナコGP F1 ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリハミルトンは5位でフィニッシュしたが、優勝したノリスとは51秒差があった

    この日ハミルトンは5位に入ったが、優勝したランド・ノリスとは51秒の大差がついた。チームメイトのシャルル・ルクレールはノリスに数秒差まで迫って2位に入っており、その差について問われたハミルトンはSky Sports F1に対して「なぜあんな差がついたのか自分でも分からない。ただそうなっただけだ」と語った。

    「レース中は本当に“どっちつかずの場所”にいた感じだった」とハミルトンは続けた。

    「ペナルティで7番手からスタートして、序盤は2台の後ろでしばらく走っていた。それを抜いてからは、前とは大きなギャップがあって、完全に一人旅だった。誰ともレースしていなかったし、セーフティカーでも出てくれれば展開が変わったかもしれないけど、何も起きなかった。正直、単調なレースだった」

    さらに、レース中の無線でも混乱があったといい、ある時点で「プッシュしろ」と指示された場面に困惑したと明かしている。

    「無線の情報が曖昧で、“これが我々のレースだ”って言われたけど、何を意味しているのか分からなかった。自分がどのポジションを争っているのか、誰と勝負しているのかがはっきりしなかった。その時はとにかく前を追ってプッシュしたけど、あとでデータを見たら、前の集団とは全然差が詰まってなかった。無駄にタイヤを使っただけだったんだ」

  • ルイス・ハミルトン F1モナコGPでフェラーリSF-25の「ドライビングを楽しめた」

    ルイス・ハミルトン F1モナコGPでフェラーリSF-25の「ドライビングを楽しめた」

    ルイス・ハミルトンは、今週末のF1モナコGPでフェラーリのマシンを「運転していて楽しい」と感じたと語り、これまで12年間所属していたメルセデスとの違いについても比較した。

    これまでのシーズンでハミルトンは、フェラーリSF-25の扱いに苦しんできたが、特に低速コーナーでのパフォーマンス不足は今週末にはかなり改善されているようだ。

    予選ではランド・ノリスのポールタイムからコンマ4秒、チームメイトのシャルル・ルクレールからも約コンマ3秒遅れだったものの、FP3でクラッシュした後にもかかわらず力強い走りを見せた。

    ハミルトンはシーズン序盤の数戦で、SF-25への適応が難しく「異質(alien)」に感じると語っていた。

    しかし、ハミルトンは予選後に「間違いなく順応できてきていると思う。前戦が大きな一歩だったし、今週末に入ってからは間違いなくマシンとの一体感が増している」と複数のメディアに語った。

    「このマシンは、ここ12年間僕が運転してきたマシンとは全然違うけれど、本当に運転を楽しめている」

    「もちろん、シャルルはこのマシンで、特にここモナコでは6年間ずっと走ってきていて、完全に手の内に入っている。だから、彼にとってはすぐに順応できるけど、僕にとっては急速な学習曲線だった。それでもFP3のクラッシュから立て直せたことには満足している」

    ルイス・ハミルトン モナコGP F1 スクーデリア・フェラーリ

    ハミルトンは予選を4位で終えたが、FP3のクラッシュから復調しただけでなく、「このマシンで走るのは本当に楽しい」とも語り、「今では何を期待すればいいか分かるようになってきた」と手応えを語った。

    フェラーリのSF-25と、これまで12年間乗り続けてきたメルセデスのマシンの違いについて問われたハミルトンは、セッティングの違いが自分にとって未知の領域を突いてくると語った。

    「説明するのは難しいけど、コーナーの抜け方、バランス、乗り味、すべてが違う。フェラーリはかなり柔らかいけど、メルセデスの時はすごく硬くて、ダウンフォースを得るために車高もガチガチに設定されていた…もう全部が違う」

    「キャンバー角も違うし、エンジンの挙動やエンジンブレーキも全然違う。正直、エンジンブレーキを使ったのなんて初めてかもしれない。それだけ新しい要素をいろいろ突き付けられているけど、だいぶ慣れてきて、今では本当に楽しいと思っている」

  • ルイス・ハミルトン F1モナコGP予選のフェルスタッペン妨害で3グリッド降格

    ルイス・ハミルトン F1モナコGP予選のフェルスタッペン妨害で3グリッド降格

    ルイス・ハミルトンは、予選中にマックス・フェルスタッペンの走行を妨害したとして、モナコGPでのペナルティ対象ドライバーの一人となった。

    テレビ映像では、予選Q1の序盤、ハミルトンがマセネ入口でスローペースで走行していたところに、ホットラップを開始したばかりのフェルスタッペンが高速で接近する様子が映し出された。フェルスタッペンは急遽ラインを変更してハミルトンを回避し、その直後の無線では苛立ちをあらわにしていた。

    2人はその後Q2、Q3へと順調に進出し、それぞれP5(ハミルトン)、P4(フェルスタッペン)のグリッドポジションを獲得していたが、セッション後にスチュワードがこのインシデントを精査。ハミルトンに対して3グリッド降格処分を科す決定を下した。

    これにより、フェルスタッペン、レーシングブルズのアイザック・ハジャー、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソがそれぞれ1ポジションずつ繰り上がる形となり、ハミルトンは日曜決勝を7番手からスタートすることになる。

    今回の処分により、ハミルトンはオリバー・ベアマン、ランス・ストロールに続いて、モナコでのペナルティ対象者に加わることとなった。ハースのルーキーであるベアマンはフリー走行中の赤旗違反で10グリッド降格、ストロールはFP1でのルクレールとの接触と、予選での妨害により2件の処分を受けている。

    ルイス・ハミルトン モナコGP F1 スクーデリア・フェラーリ

    スチュワードの裁定文では以下のように説明されている。

    「44号車(ハミルトン)はターン2に差しかかる際、スローラップで走行し、レーシングラインから外れていた。そこへ1号車(フェルスタッペン)がプッシュラップで接近していた」

    「チームはまず、44号車のドライバーに対して『1号車がファストラップ中』と無線で伝えたが、次のメッセージで『1号車は減速中』と伝えた。しかし、実際には1号車は常にプッシュラップを走行しており、チームの伝えた『減速中』という情報は誤っていた」

    「この誤情報により44号車は加速してレーシングライン上に戻り、ターン3への進入時に1号車と重なる形になった。結果として、1号車はラインを外して対応せざるを得ず、プッシュラップを中断することになった」

    「我々は、1号車が同区間で以前に走ったラップのレーシングラインを精査した結果、44号車は実際にそのライン上に進入していたことを確認し、明確に妨害が成立したと判断した」

    「44号車のドライバーは、チームからの誤情報に対して直後に不満を示しており、聴聞の場でも誤った無線指示が原因であったことを認めた。しかしながら、過去の同様のケースに照らしても、無線による誤誘導が妨害の軽減理由にはならない」

    「よって、我々は標準的な3グリッド降格ペナルティを科す」

  • ルイス・ハミルトン F1モナコGP「ほとんど変更はいらない」

    ルイス・ハミルトン F1モナコGP「ほとんど変更はいらない」

    フェラーリに加入して初めて迎えるF1モナコグランプリの週末、ルイス・ハミルトンは金曜プラクティスで好調な走りを見せ、マシンに対して「ほとんど変更は必要ない」と自信を見せた。

    第2プラクティス(FP2)では3番手タイムを記録し、トップに立ったチームメイトのシャルル・ルクレールとの差はわずか0.1秒。開幕7戦で未だ表彰台に届いていないハミルトンだが、フェラーリにとって今季最も有望な週末になる可能性が高まってきている。

    「FP1はトラフィックもあって少し大変だったけど、FP2はかなり良かった」とハミルトンは振り返る。

    「タイム的には、運転やライン取り、ブレーキングなど、まだ改善できる余地がある。たとえばターン1だけでコンマ1秒は見つけられると思う」

    「全体を通して細かいところで詰められるはずだ。マシン側でもちょっとした調整は必要だけど、自分としてはほとんど変更する予定はない。キャンバーを4分の1度変えるとか、それくらいの微調整だけで済むと思う」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ モナコGP F1

    「モナコは最高のコース」ハミルトンが語るドライビングの喜び
    この日、トラフィックへの不満も口にしていたハミルトンだが、それでもモナコでの走行体験の素晴らしさは揺るがないという。

    「素晴らしかった。本当に最高だった。モナコは運転していて一番楽しいサーキットだ。毎年ここを走るのは本当に特別なことなんだ」

    「どんなマシンに乗っていても楽しめるけど、フィーリングが良くて速いマシンに乗っていると、さらに楽しい。グリップもあってスピードもある。道幅は狭くて速くて、本当に年間で最高のジェットコースターに乗っている気分になる」

    3チームでのモナコ勝利へ 史上初の快挙なるか
    ハミルトンは前戦イモラで今季最高の4位を記録。モナコでは悲願の今季初表彰台、さらには初優勝を目指している。

    仮に勝利を挙げれば、ハミルトンはF1史上初めて「3チーム(マクラーレン、メルセデス、フェラーリ)でモナコGPを制覇したドライバー」となる歴史的快挙を達成することになる。

    その第一歩として、金曜の好調な走行は確かな手応えを残した。週末に向けて大きな変更は加えず、わずかな調整のみで挑む姿勢からは、精度と経験に裏打ちされた自信がうかがえる。

  • ルイス・ハミルトン 映画『F1/エフワン』に自信「ドライバーの反応を誇りに思う」

    ルイス・ハミルトン 映画『F1/エフワン』に自信「ドライバーの反応を誇りに思う」

    ルイス・ハミルトンは、今週末のF1モナコGPを前に行われたF1映画の特別試写会において、同僚ドライバーたちから「素晴らしい」反応を受けたことに誇りを感じていると語った。

    この新作映画『F1/エフワン』は、6月25日に国際的に、6月27日に北米で公開される予定で、監督はジョセフ・コシンスキー、製作にはジェリー・ブラッカイマー、ブラッド・ピット、そして7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンらが名を連ねている。

    ブラッド・ピットは、元F1ドライバーのサニー・ヘイズ役を演じ、ダムソン・イドリス演じるルーキーのジョシュア・ピアースと架空のチーム「APXGP」でコンビを組む。水曜日の夜、現在のF1ドライバーたちはこの映画の試写会に招かれ、ヘイズとピアースの物語がどのように展開されるかを目の当たりにした。

    ハミルトンは上映後、報道陣に次のように語った。

    「このプロジェクトに取り組み始めてから4年が経った。僕は最初から関わっていて、最初の30ページのストーリーを見て、それが最終的に130ページまで成長していく過程を見守ってきた。音楽やキャスティングのキュレーションにも携わり、そして昨日それが大スクリーンで映し出されるのを見たんだ」

    「ドライバーたちがどう思うか、とても緊張していた。単なるハリウッド作品にならずに、リアルであることとのバランスを取るのは本当に難しかった。でもドラマもカオスも、アンダードッグの要素も必要だった。僕は脚本家じゃないけど、全体としてとてもいい反応が得られたと思う。すごく前向きなフィードバックがもらえて本当に感謝している」

    F1/エフエン ルイス・ハミルトン

    ハミルトンはさらに、映画制作の舞台裏や、観客が期待できるストーリー性や映像体験についても語った。

    「最終版はかなり前に観たけど、いよいよ皆さんに観てもらえるのが本当に楽しみなんだ。昨日が初めて映画館の大スクリーンで観た日だった。それまでは4、5か月くらい、ラップトップでずっと観ていて、そのたびに少しずつ良くなっていった」

    「ファンの皆もきっと…ずっとシートの端に座って観てるような作品になると思う。音響もすごいし、車載映像も本当に迫力がある。Appleと一緒に全く新しいカメラを開発したんだ。これまで使われたことのないカメラで、今まで見たことのない映像やアングルを捉えている」

    「レースシーンを観ていると、まるで僕たちと一緒にマシンに乗っているような感覚になると思う。それは僕がずっと人々に体感してほしかったことだけど、今までの上からのカメラではなかなか難しかった」

    「これは本当にアンダードッグの物語で、ロマンスもあるし、競争もある。スリル満点の作品だよ」