カテゴリー: ルイス・ハミルトン

  • ルイス・ハミルトンが映画『F1/エフワン』に果たした決定的役割

    ルイス・ハミルトンが映画『F1/エフワン』に果たした決定的役割

    映画『F1/エフワン』の世界同時公開を目前に控え、主演のハリウッド俳優ブラッド・ピットと監督ジョセフ・コシンスキーが、7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンの貢献について語った。F1が全面協力した本作だが、ハミルトンの深い関与によって、リアリティと完成度が一段と高められたという。

    F1という現実の舞台と映画の世界を結ぶ象徴的な存在として、ハミルトンは単なるコンサルタントにとどまらず、物語の核にまで関与していた。

    「彼が加わってプロジェクトが本格始動した」
    劇中でF1に復帰するベテランドライバー、ソニー・ヘイズを演じるブラッド・ピットは、ハミルトンとの最初の出会いがプロジェクトの転機だったと明かす。

    「ルイスが参加すると決まった時、それが本当のゴーサインになった。僕にとってはただの電話一本だった」とピットはモータースポーツ・コムに語る。

    「初めて会ったときはレースの話というより、素晴らしい人間と時間を過ごしたという感じだった。チャンピオンになる理由って、才能だけじゃないんだと分かったよ」

    ピットはハミルトンの人間性にも感銘を受けたという。

    「どう生き、どう振る舞うか。彼は本当に素晴らしくて、紳士的なんだ。そして何よりも、彼が映画にもたらした専門知識はとてつもない。彼は1日に12時間も僕たちのために時間を割いてくれて、質問攻めにも全部応えてくれた。彼が僕たちと映画を形作ってくれたんだ」

    ブラッド・ピット F1/エフワン

    コシンスキー監督「彼なしでは成立しなかった」
    『トップガン マーヴェリック』で知られるジョセフ・コシンスキー監督も、ハミルトンの存在を「不可欠」と評する。

    「彼は最初のストーリー作りの段階からずっと関わってくれていた。ギアの選び方、ストレートでのサウンドなど、マシンのディテールに至るまで本物を追求してくれたんだ」

    「ここまでリアルに描けたのは、完全にルイスのおかげだよ」

    リアルの追求がコストを押し上げる場面も
    プロデューサーのジェリー・ブラッカイマーは、ハミルトンのこだわりによって時に製作費が増加したことも明かす。

    「正直、彼の言うことを聞きたくないときもあったよ。だってその通りにやるには、もっとお金がかかるからね」と苦笑しつつもこう続けた。

    「でも、僕たちは本気で良いものを作りたいと思っていたし、彼は間違いなくその助けになった。彼とF1関係者全員に心から感謝している」

    「彼がもたらしてくれたリアリティの視点――ドライバーの内面やF1というスポーツが観客に与える衝撃――僕たちには想像もつかないことだったよ」

    ハミルトンの知見と情熱が随所に反映された『F1/エフワン』は、単なるレーシング映画を超え、F1そのものの真実に迫る作品として、大きな期待を集めている。世界中の劇場でまもなく公開されるこの映画は、モータースポーツ映画の新たな基準となるだろう。

  • F1:ハミルトンとルクレール フェラーリの新型F80をテスト「これは別次元」

    F1:ハミルトンとルクレール フェラーリの新型F80をテスト「これは別次元」

    ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが、フェラーリの最新スーパーカー「F80」のテスト走行を本拠地フィオラノ・サーキットで行った。

    2人は交代でF80の運転席に座り、チームのテストコースを走行。F80は3リッターV6エンジンに3基のモーターを組み合わせ、合計出力は1200馬力に達するという。これはF1マシンをも上回るパワーで、0-60mph(約96km/h)加速はわずか2.1秒、0-125mph(約201km/h)までも5.75秒で到達する。

    フェラーリ史上最強のロードカーとされるこのモデルに、2人のF1ドライバーもすぐに圧倒された様子を見せた。

    7度のF1王者ハミルトンは、「これは注文しないと。すごく気持ちよく走る!」とコメント。

    フェラーリが公開した公式映像では、ハミルトンがルクレールを助手席に乗せて走行する様子が収められており、ルクレールは「僕、助手席が本当に苦手だから頭痛くなった」と冗談を飛ばした。

    ハミルトンはこのF80を「今まで乗った中で最速のロードカー」だと評し、「こんなの今までにない。これはもう別次元だ」「すごくクールで未来的なクルマ」と語っている。

    ルクレールもF80の挙動に驚きを隠さず、「とにかくクルマが軽く感じられて、凄いんだ。ステアリングも反応が抜群」「バランス面では今まで乗った中で最高のクルマかも」と称賛し、自分用には「オールブラック仕様を注文する」と明かした。

    今季のフェラーリF1チームは2025年シーズン序盤から苦戦が続いており、ハミルトンとルクレールにとっては、このF80テストが久々に心躍る走行体験となったようだ。

  • ルイス・ハミルトン F1カナダGPで不名誉な記録を更新

    ルイス・ハミルトン F1カナダGPで不名誉な記録を更新

    ルイス・ハミルトンは、F1カナダGPでこれまでにない不名誉な記録を更新し、さらに別の記録にも並ぼうとしている。

    モントリオールで6位に終わったハミルトンにとって、これは7勝を挙げたこのサーキットでの自己ワースト成績となった。また、フェラーリ加入後も表彰台には届かなかった。

    今季からフェラーリに加入したハミルトンだが、未だグランプリでの初表彰台を獲得できておらず、F1参戦19年目にして初めて、シーズン最初の10戦で一度も表彰台に立てなかったことになる。

    ちなみに2009年には、前年のワールドチャンピオンとして参戦したハミルトンが、シーズン第10戦のハンガリーGPでようやく初表彰台(優勝)を記録していた。

    今回のカナダGPでトップ3に入れなかったことで、今季の開幕から表彰台なしの記録は少なくとも11戦に達することが確定した。次戦はオーストリアGPが控えている。

    ハミルトンが最後に表彰台に立ったのは、2024年のラスベガスGPでメルセデス時代に2位を獲得したときで、それ以降はカタールGP12位、アブダビGP4位でシーズンを終えていた。

    彼のキャリアにおける最長の表彰台なし連続記録は13戦で、これは2023年のサンパウロGPから2024年のスペインGPまでの間に記録されたもの。このときはスペインGPで3位に入って記録がストップしている。

    つまり、フェラーリが好調を期待する次戦オーストリアGPでも表彰台に届かなかった場合、ハミルトンは自身のワースト記録を次のイギリスGP(14戦連続)で更新する可能性がある。

    なお、ハミルトンは母国グランプリでの連続表彰台記録(11回)を保持しており、これは2014年以降、毎年必ず表彰台に上がっているという記録だ。

    小さな救いとしては、ハミルトンが今なおマクラーレンでの最多連続表彰台記録(9回)を単独で保持している点だ。

    今回のカナダGPでオスカー・ピアストリがその記録に並ぶ可能性があったが、4位でレースを終えたため、アイルトン・セナと並ぶ8回のままとなり、ハミルトンが1つ上回る形となっている。

  • ルイス・ハミルトン F1カナダGPでウッドチャックを轢いて「胸が張り裂けそう」

    ルイス・ハミルトン F1カナダGPでウッドチャックを轢いて「胸が張り裂けそう」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、2025年F1カナダGP決勝中に“思わぬ遭遇”によってレースを狂わされた。12周目、サーキット・ジル・ヴィルヌーヴでグラウンドホッグ(ウッドチャック)を轢いてしまい、マシンにダメージを負ったと明かした。

    ヴィーガンで知られるハミルトンは、日曜日の決勝13周目に動物と接触。フェラーリのフロアに大きなダメージを負い、ペースが大きく落ち込んだ結果、チームメイトのシャルル・ルクレールの後ろとなる6位でレースを終えた。

    40歳のイギリス人ドライバーであるハミルトンは、接触について深く落胆していると語った。

    「それまではかなり良い感触だった。スタートは良くて、ポジションもキープできていて、タイヤマネジメントも順調だった。前向きな気持ちでいた」とハミルトンはSky Sports F1に語った。

    「自分では見えなかったけど、ウッドチャックを轢いたと聞いた。それは本当に胸が張り裂ける。僕は動物が大好きで、すごく悲しい。とても酷い出来事だ。ここでは一度もそんなことはなかったのに」

    「フロアの右側には穴が空いて、ベーンは全部なくなってしまった」

    「それに加えて、途中でブレーキにも問題が出てきた。ピットストップも最初は少し引っ張りすぎて、復帰時にはトラフィックの中に戻ることになった。あれこれと悪いことが重なっていった」

    「それでも最後まで走り切れたのは良かった。特にブレーキの問題があった中でポイントを取れたのはありがたかった」

    フェラーリF1代表のフレデリック・バスールも、F1公式チャンネルに次のように語った。

    「8周目か9周目にマーモットと大きく接触してしまった。それでフロア前方がすべて損傷した」

    Sky Sports F1の解説者マーティン・ブランドルは、ハミルトンが失ったダウンフォースが20ポイントにもおよび、これは1周あたり約0.5秒に相当すると説明した。

    ルイス・ハミルトン カナダGP F1 スクーデリア・フェラーリハミルトンはカナダGP決勝13周目にウッドチャックを轢いてしまい、フロアに重大な損傷を負った

    フェラーリにアップグレードを求めるハミルトン

    ハミルトンはまた、現在のフェラーリが上位勢と戦うにはアップグレードが必要だと強調。現状ではメルセデス、レッドブル、マクラーレンに大きく後れを取っていると認めた。

    「僕たちには本当にアップグレードが必要だし、いろいろなことを変えないといけない。そうしないとトップと戦えない」と語った。

    フェラーリにアップグレードの予定があるかどうか尋ねられると、ハミルトンはこう答えた。

    「チームはあまりそのことについて話さない。僕の方からずっと追いかけている状態なんだ」

    「来週には何かがあるとは聞いているけど、大きなものではないと思う。今年はそういうシーズンなんじゃないかな」

  • ルイス・ハミルトン F1カナダGP予選「SF-25との一体感はまだない」

    ルイス・ハミルトン F1カナダGP予選「SF-25との一体感はまだない」

    スクーデリア・フェラーリのルイス・ハミルトンは、2025年F1カナダGP予選を5番手で終えたことについて「今のところクルマと一体になれていない」としながらも、決勝では表彰台を目指すと語った。

    メルセデス時代の元チームメイトであるジョージ・ラッセルがポールポジションを獲得したこの日、ハミルトンは予選後のインタビューで「ポールは無理だったと思う」と率直に認めた。

    「メルセデスはアップグレードを入れたと聞いているし、おめでとうと言いたい。彼らのクルマはこのサーキットにいつも合っているしね。僕らの側では本当に難しい週末だったけど、去年のフェラーリのパフォーマンスよりは良くなっているから、そこはポジティブだと思っている」

    そして決勝に向けては、「明日は久しぶりに表彰台を狙っていくつもりだ。それが目標だよ」と力強く語った。

    ルイス・ハミルトン カナダGP F1 スクーデリア・フェラーリ

    SF-25との適応については「クルマと一体になれているとは感じていない。今年に入ってからずっとそうだ」と明かし、「いつそうなれるのか、自分でも分からない」と苦悩をにじませた。

    それでも、難しい状況の中でも常に前向きな姿勢を忘れないハミルトン。決勝では経験とレースペースを武器に、順位を上げていく走りが期待される。

  • ルイス・ハミルトン F1カナダGP初日「Q3進出も簡単じゃない」

    ルイス・ハミルトン F1カナダGP初日「Q3進出も簡単じゃない」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、2025年F1カナダGPの初日を「特に良くはなかった」と振り返り、予選でのQ3進出も「挑戦になる」と厳しい見通しを語った。

    ハミルトンはFP1で5番手、FP2では8番手と、まずまずの順位で初日を終えた。しかし、マシンの挙動には満足していない様子だ。

    「正直、あまり良くなかった」とハミルトン。「ここで走るのは好きだし、観客の声援も素晴らしかった。でも、マシンはこれまでこのサーキットで経験してきたものとはかなり違っていた」

    「FP1はそこそこよかったけど、その後いくつかセットアップを変えた。クルマが速くなったと思っていたけど、逆に遅くなったのか、もしくはライバルたちが速くなったのかもしれない」

    ルイス・ハミルトン カナダGP F1 スクーデリア・フェラーリ

    FP2ではリアのロックも報告しており、まだ解決すべき課題があると明かした。

    「明日に向けて調整が必要だ。今のままではQ3に進むのも簡単じゃない。でも不可能ではない。トップ5を狙って戦うのはかなり厳しいと思う」

    ハミルトンにとっては、フェラーリ移籍後初となるカナダGP。土曜日の予選で巻き返しを図れるか注目が集まる。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1電撃離脱説を一蹴「僕は長期的にここにいる」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1電撃離脱説を一蹴「僕は長期的にここにいる」

    今週末のF1カナダGPを前に、フェラーリを巡る憶測が飛び交っている。

    チーム代表のフレデリック・バスールは、職を守るために深刻なプレッシャーにさらされていると噂されており、シャルル・ルクレールもフェラーリへの信頼を失いつつあると報じられている。契約には成績不振時に離脱可能な条項があるとされ、チームの不調によって移籍の可能性が浮上している。

    そしてルイス・ハミルトンの低調なパフォーマンスも、将来への疑問を呼んでいる。

    F1スチュワードのデレク・ワーウィックは、ハミルトンがすでに引退を考え始めている可能性に言及した。

    ワーウィックはPlejmoにこう語った。

    「マシンで最も重要なのはおそらくステアリングホイールだ。調整項目が非常に多く、もしかしたら彼はまだ完全に使いこなせていないのかもしれない。

    僕はルイスにレースで勝ってもらいたいし、世界タイトル争いに加わってほしいと思っている。彼はそれに値するし、8回目のタイトルもふさわしい。

    でもそれが今年起きることはない。そして今のような状況が続けば、彼はすでに引退を考えているのではないかと僕は思っている」

    「疑いは一切ない」
    ハミルトンにとってフェラーリでのキャリアのスタートは、計画通りには進んでいない。

    上海ではポールポジションとスプリント勝利という輝きも見せたが、全体的にはチームメイトのルクレールに後れを取っている。

    ルクレールは9戦で3度の表彰台を獲得している一方で、ハミルトンの最高位はイモラでの4位にとどまっている。

    とはいえ、こうした結果は主に2025年型フェラーリマシンの競争力不足によるものであり、ハミルトンはフェラーリへの忠誠とコミットメントを改めて強調した。

    「僕がレースを続けるかどうかを巡ってストーリーを書いている人たちへ。僕はフェラーリでキャリアを始めたばかりだ。ここには数年契約で来ているし、長期的に腰を据えるつもりだ」

    「自分の頭の中がどこにあるか、このチームとともに何を成し遂げようとしているかに疑問の余地はない。疑いは一切ない。だから、でっち上げるのはやめてほしい」

  • F1カナダGP:記者会見 Part.1 – ストロール、ハミルトン、コラピント

    F1カナダGP:記者会見 Part.1 – ストロール、ハミルトン、コラピント

    F1カナダGPの木曜記者会見パート1には、ランス・ストロール、ルイス・ハミルトン、フランコ・コラピントが登壇。

    ストロールは手首の古傷について「痛みはない」と語り、母国レースへの意気込みを示した。ハミルトンは教育支援や映画制作の活動を語りつつ、バスールへの信頼を強調。コラピントは不調の原因を分析し、「今回は自信がある」と前向きな姿勢を見せた。

    Q:ランス、まずはあなたから。お会いできて嬉しいです。まずは体調の確認から。手首の状態はいかがですか?

    ランス・ストロール:ありがとう。カナダに戻ってきて、モントリオールでレースができるのはうれしいよ。手首の具合もいい感じだ。

    Q:スペインGPの後に手術を受けたとチームから聞いています。前回のような問題が再発しないという自信はありますか?

    ストロール:かなり自信がある。大丈夫なはずだ。

    Q:その理由は?今週ポール・リカールでテストを行った結果、問題がなかったからですか?

    ストロール:そう。数週間ずっと手首の調子が悪くて、イモラやモナコでも痛みがあった。バルセロナは特にひどかった。だから手術を受けて、今週また走ってみたらいい感じだったから、自信が持ててる。

    Q:具体的にどんな問題だったのか教えてもらえますか?可動域に制限があったのでしょうか?

    ストロール:2年前に負った古傷が再発しただけなんだ。それがまた気になり出して、だから治療してもらった。

    Q:それはよかったですね。では、ホームレースについて伺います。イモラで投入されたアップデートを踏まえて、モントリオールでのパフォーマンスにどれくらい自信を持っていますか?

    ストロール:週末には自信がある。過去を見てもこのサーキットではチームとしていい成績を出しているし、ここでレースするのはいつも楽しいよ。だから楽しみにしている。

    Q:ちなみに、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットに初めて来たのはいつですか?

    ストロール:ずいぶん昔。小さな子どもの頃だった。

    Q:ありがとうございました。今週末のご健闘をお祈りします。

    ストロール:ありがとう。

    Q:ルイス、次はあなたです。先週10ダウニング街を訪問されていましたね。その訪問の目的と、あの有名な黒いドアの向こう側について教えてください。

    ルイス・ハミルトン:みなさんこんにちは。とても特別な日だったよ。首相と電話で話す機会があって、教育について、そして僕がMission 44で取り組んでいる活動について話したんだ。それで首相から招待されてね。でも僕は「若者たちにもぜひ参加してほしい」と言った。だから、排除のリスクがあるような、さまざまな背景を持つ若者たちを連れて行ったんだ。彼らが首相と直接話す機会になった。僕たちは現在、学校への出席率を上げて、除籍を減らすために教育政策の変更に取り組んでいる。僕自身もかつてそのリスクのある子どもだったし、実際に除籍も経験している。だからこれは始まりに過ぎないけど、重要な一歩だった。イギリス政府も教育改革に本腰を入れているようだし、とても有意義な一日だった。またあのドアを通れる日が来るといいなと思っている。

    Q:ドアの中はどんな感じでしたか?

    ハミルトン:確かグレード1の建物で、とても古いんだ。中に入ると「ちょっと改修が必要かも」と思ったよ。でも歴史を感じられる場所だった。階段には1800年代初頭からの首相たちの肖像画がずらりと並んでいたし、奥の大きな部屋には大きなテーブルがあって、かつてチャーチルが第二次世界大戦中にあそこで決断を下していたというのを感じられた。本当に特別な体験だった。

    Q:では次にオン・トラックの話題です。スペインGP後にフレデリック・バスールが、2台とも何らかの問題を抱えていたと語っていました。どの程度影響があったのでしょうか?

    ハミルトン:かなり大きかったよ。チームからはあまり詳しく話さないようにと言われていたんだけど、正直言ってレースの半分くらいの時点でもうかなり厳しい状況だった。自分ではそのとき問題があるのか確信がなかったんだけど、ラジオで「今までで一番ひどいフィーリングのクルマだ」と言ったくらいでね。そして本当に、レースのあいだずっとそうだった。テレビインタビューを終えてエンジニアのところに戻って初めて、問題があったことを知らされたんだ。それを聞いて少し安心したというか、「ああ、自分のせいじゃなかったんだな」と思えたよ。

    Q:ありがとう、ルイス。今週末のご健闘を祈っています。ではフランコ、お待たせしました。あなたにとってこの3連戦は厳しいものだったと思いますが、アルピーヌでのF1復帰を通じてこれまでに何を学びましたか?

    フランコ・コラピント:うん、確かに厳しかった。イモラの後はもう少し前進できるかと思っていたけど、現実はそんなに簡単じゃなかった。6戦も離れてからF1に戻ってくるのはやっぱり大変だったし、タイヤマネジメントを含めていろんなことを学ばないといけない。でも、この1週間のブレイクは本当に良かった。チームと一緒に問題を整理して、何が足りなかったのか、どうすれば改善できるのかを見直すことができた。自分自身がどう改善すべきかもね。だからこの時間はとても有意義だったと思うし、パフォーマンスの向上につながればいいなと思っている。

    Q:アルピーヌは昨年の終盤にいたウィリアムズとはどう違いますか?

    コラピント:全然違うよ。ウィリアムズにいたときは、それが唯一の基準だったから他との比較はできなかった。でも今はアルピーヌという別の環境があって、いろいろ学んでいるところ。良い点もあるし、違いも多い。クルマも全然違うから、どうやって合わせていくか、どこに弱点があるのかを理解するのが今の課題だね。

    Q:さて、モントリオールでの目標は何ですか?昨年は2台とも表彰台に上がりました(※編注:これは誤りで、昨年の話はブラジルの可能性)。今年も夢を見られると思いますか?

    コラピント:去年の話は…それはブラジルだね。ここではどうだろう、ポイントが取れればいいかな。まずはクルマのパフォーマンスを引き出して、それができればとても嬉しい。まず自分たちのやるべきことに集中して、そこから先を見ていくつもりだよ。

    記者からの質疑応答

    Q:ルイス、今日イタリアの主要紙がフレデリック・バスールに対して批判的な記事を掲載していて、将来に疑問を投げかけています。この件についてどう思いますか?あなたはチームに来たばかりですが、今チームはどんな状況にあると感じていますか?

    ハミルトン:この場に来る直前にその話を聞いたばかりで、記事自体はまだ読んでいないんだ。でもそういう記事が出ているのはあまり気分がいいものじゃないね。まず最初に言いたいのは、僕はフレッドと一緒に仕事をするのが本当に好きなんだ。彼は僕がこのチームに来ることになった一番の理由でもあって、そのチャンスをくれたことにはずっと感謝している。今の状況は理想的ではないかもしれないけど、僕たちは共に戦っているし、チーム全体で懸命に努力しているところだ。フレッドがこのチームを頂点に導いてくれる人だと、僕は信じている。だから、そういった話は全部ナンセンスだと思っている。外から見えるものと、実際に内部で起こっていることは全然違う。確かに簡単な道のりじゃないし、変化も必要だ。でも今、彼の進退が議論されているような状況ではまったくないよ。

    Q:ルイス、F1で19年間数多くの困難を乗り越えてきましたが、今年もまたチャレンジの年となっています。この週末、あなたが得意とするカナダで、シーズン後半に向けた大きな弾みになるような週末が必要だと感じていますか?

    ハミルトン:別に必死に何かを求めているというわけじゃないんだ。もちろん、良い週末になればそれに越したことはないけど、「何が何でも必要だ」とまでは思っていない。外から見ると大変そうに見えるかもしれないけど、実際の内情はそこまで悪くはない。さっきもエンジニアリングの打ち合わせをしていたんだけど、これまでとはまったく違う方向性でセットアップが組まれていた。今年はそういうことがよくある。彼らには彼らのやり方があって、でも僕は「いや、それはちょっと違う」と感じる時がある。僕はこの17〜18年間、あるやり方でここ(カナダ)を走って結果を出してきたわけだからね。だからチームと建設的に話し合いながら、うまく調整していこうとしている。今のマシンには明確なスイートスポットがあって、それをすべてのサーキットで引き出すのが難しい。みんなが同じ課題を抱えているよ。だから、今週末はいい結果を出したいと思っている。

    Q:ルイス、ジャン・アレジと共通点がいくつかありますね。フェラーリドライバーであり、F1初勝利をカナダで挙げたという点など。彼のことをどう思いますか?95年の勝利の記憶はありますか?

    ハミルトン:それって何年だった?95年?そのとき僕は10歳だったかな。あのグランプリは観てなかったと思う。もしかしたら自分がカートでレースしてたかもしれない。でもジャンのことはずっと尊敬してるよ。古い世代の中でも、彼は僕のお気に入りのひとり。いつもすごく親切で礼儀正しい人だし、それって実は当たり前じゃないんだよね。僕自身のカナダ初優勝もすごく印象深い。さっきエンジニアと2007年の予選ラップを見返してたんだけど、あの頃は給油ありの時代で、チームによっては2台のクルマに違う燃料量を積んでいたんだ。僕のチームでも当時のチャンピオンだったアロンソの方が軽い燃料を載せていた。でもモナコの後に「公平なチャンスが欲しい」って主張して、それでこのカナダで初めて同じ燃料で走らせてもらった。そしてポールを取り、レースに勝った。あれは直感を信じて戦ったことで得られた結果だったし、自分にとって大きな成功体験になったんだ。

    Q:フランコ、3戦連続で異なる課題に直面したと思いますが、この10日間でどんなプロセスを踏んで準備してきたか教えてもらえますか?

    コラピント:いくつかレースをこなした後に少し休めるのは、いつだって助けになる。3連戦だと時間がなさすぎて、細かいところまで調整したり、しっかりと見直したりする余裕がないんだ。僕は全然違う環境から来ているから、何かを変えるには十分な時間が取れなかった。今回のブレイクは、本当に僕らにとって良いものだったと思っている。ここでパフォーマンスが上がることを期待してる。去年感じていたクルマへの自信を取り戻して、もっとしっくりくる感覚をつかめればと思う。

    Q:このモントリオールのコースは初めてですが、昨年初めて走ったアゼルバイジャンやシンガポール、オースティンでは良い結果を出していましたよね。このコースもあなたに合っているかもしれませんか?

    コラピント:様子を見てみないとね。でも、フリープラクティスが3回あるから、コースを覚えるには十分だと思う。もちろん、早く慣れることが重要で、僕らはテストしなきゃいけないことがたくさんあるから、その時間を有効に使いたい。確かにこのコースはストリートサーキットっぽいし、そういうのは僕らドライバーにとってちょっと特別な感情がある。なにより、ここはF1の歴史の中でも重要なコースだし、そんな場所でF1をドライブできるなんて、すごくクールだと思うよ。

    Q:ランス、右手首が問題の箇所なんですよね?会見中ずっと手をポケットに入れたままだったので、ケガの影響が残っているのかと思って。

    ストロール:そう、右手首だよ。まだちょっと気になるけど、だいぶ良くなってる。

    Q:ルイス、映画の公開が近づいていますね。F1レース中に撮影された今回の作品は、これまでのハリウッド映画の中で一番F1の本質を捉えた作品だと思いますか?また、主演のブラッド・ピットとダムソン・イドリスに、F1ドライバーらしさを伝えるためにどんなアドバイスをしましたか?

    ハミルトン:それが僕たちの目指していたことだったよ。これだけリアルなレース週末に密着して撮影したスポーツ映画って他にはないと思う。ジョー(監督)とジェリー(プロデューサー)が素晴らしい仕事をしてくれて、撮影も僕たちの仕事の邪魔にならないよう本当に配慮してくれた。だから撮影チームがいたことにすら気づかないぐらいで、すごく自然に進んでいたんだ。

    モナコでドライバーたち向けに少しだけ映像を見せてもらったんだけど、本当に素晴らしかった。僕としては4年間取り組んできたプロジェクトだから、正直ちょっと緊張もした。でもジェリーが「これはできる限りリアルにしたけど、やっぱりハリウッド映画でもあるからね」と言ってくれて。ちょうどいいバランスを目指してたんだ。

    ブラッドとはLAでトラックデーを一緒にやって、彼が運転するのを見たけど、すでにライン取りの感覚を持っていたんだ。まったくの素人というわけじゃなかった。僕は昔、サイドでドライバーコーチのバイトをしてたことがあって、全然何も分かってない人を教えることもあった。でもブラッドはすぐに適応していて、感覚も良かった。

    特にF2のマシンに乗った後にブラッドから「ドライバーがどれだけ過酷な環境にいるか、あらためて理解したよ」ってメッセージが来たのを覚えてる。彼のリスペクトがさらに高まったって言ってた。それが映画にしっかり反映されてるといいなと思ってる。

    Q:ルイス、今年のグリッドには非常に若いドライバーが多いですね。20年前にF1にデビューしたあなたから見て、今の若手は当時と同じような困難に直面していると思いますか?それとも、時代は違うのでしょうか?

    ハミルトン:どう答えたらいいのか難しいけど、確かに時代は変わってるよね。今はF1の人気も相まって、周囲の環境がすごくにぎやかになっている。だから昔よりもプレッシャーは大きいと思う。メディアの反応も早いし、SNSがあるから誹謗中傷も可視化される。それは僕がF1に入った頃にはなかったものだ。

    でも、今の若手たちは本当に成熟してると思うよ。ものすごく若いのに、あの重圧の中でうまく自分を保ってるのはすごいことだ。僕がデビューした頃は、まさに泳ぎ方も知らないまま深海に放り込まれたような感覚だった。でもその頃はまだ「見える場所」にある悪意は少なかった。今の若手は、クルマの外で求められるものが本当に多いと思う。

    Q:ルイス、モントリオールに来るたびにレース以外で楽しみにしていることは何ですか?また、フェラーリのドライバーとして初めてここに来て、ファンの反応には違いがあると思いますか?

    ハミルトン:このグランプリは本当に好きなレースのひとつなんだ。サーキット自体がすごくユニークだし、カナダに来るのも毎回楽しみ。今回初めてバンクーバーに行けたんだ。ずっと行きたいと思っていたんだけど、ようやく叶ったよ。冬にはBC州に行ってヘリスキーをやることもあるしね。僕とランスはヘリボーディングにも興味があって、いつか一緒に行こうって話もしてる。

    モントリオールについて言えば、グランプリ期間中しか来たことがないけど、本当に雰囲気が良くて、街全体が盛り上がるんだ。レストランも最高だし、2007年からずっとファンがすばらしい。ホームグランプリ以外では、最も温かいファン体験のひとつだと思う。

    オーストリアみたいなサーキットも自然は美しいけど、例えばターン4のあたりは観客席が遠くて、双眼鏡がないと見えないぐらい。でもここはターン10のブレーキングやターン2でも、すぐそばにファンがいて、ドライバーとしてもその存在をすごく感じることができる。それが本当に特別なんだ。

    Q:フェラーリドライバーとしては初のカナダGPですが、ファンの反応は変わると思いますか?

    ハミルトン:正直、どうなるか分からないな。どのサーキットもそれぞれに特別な空気があるし、今回もフェラーリの赤いマシンで走るのは初めて。モントリオールにはイタリア系のコミュニティも多いって聞いたから、きっと良いサポートを受けられるんじゃないかなと期待してるよ。

    Q:フランコ、最近の数レースでのクルマのパフォーマンス改善に向けて、どんな取り組みをチームと進めてきましたか?この新しいサーキットに向けての準備と自信は?

    コラピント:いろいろなことをやってきたよ。特にセットアップの面で、自分には合っていない部分が多かった。クルマの中のツールともかみ合っていなくて、全体的にちぐはぐな感じだった。バルセロナの後にその原因が明確になってからは、いろいろ納得できたし、ずっと理解しやすくなった。

    今回は少し自信を持ってここに来ることができた。何日もシミュレーターで走り込んだし、ファクトリーでもエンジニアたちと密に作業した。少しでも前進できると信じてるし、それが結果につながればいいなと思ってる。

    Q:ランス、バルセロナGPの後に受けた治療のプロセスについて、どんなことがあったのか教えてもらえますか?

    ストロール:さっきも話したけど、もう一度言うね。数戦ずっと痛みを抱えていて、バルセロナでは特にひどかった。だから手術を受けたんだ。今はもう痛みはないよ。

    Q:ルイス、あなたはフレッドとともに勝ちたいと話していました。F1の世界でチームを立て直すには時間がかかる中で、今もし交代という話が出ているなら、それはどれほど愚かなことだと思いますか?

    ハミルトン:僕が知る限り、それは現実的な話じゃないし、少なくとも僕はそれを支持しない。チームに新しい人を迎えるのは、ドライバーでもエンジニアでも、組織を動かす人でも、必ず調整期間が必要なんだ。その影響はとても大きい。だからそういった話は、今のところ議題にはなっていない。僕はフレッドとともに勝ちたいし、彼のことを全面的にサポートしている。

    それと、最近出ている「ルイスがF1から引退を考えている」みたいな記事を書いている人たちへ――僕は今フェラーリでのキャリアを始めたばかりなんだ。複数年契約だし、ここで長く戦っていくつもり。頭の中は完全にこのチームと未来に向いているから、そういうデマはやめてほしい。

    Q:ランス、バルセロナの予選後にガレージへ戻った際、かなり苛立っていたという話があります。それについて説明してもらえますか?それは手首の状態と関係していたのですか?

    ストロール:うん、確かにあの時はフラストレーションが溜まってた。手首のこともあったし、イモラからの3連戦すべてに影響が出ていた。運転に支障が出ていたから、日曜のレースもきっと厳しい、もしかしたら走れないかもしれないと感じていた。そういう状況だったから、あの時は本当に苛立ってたんだ。

    Q:ルイス、あなたがフェラーリのF1ドライバーになってから半年が経ちました。サーキット外での生活、マラネロでの時間やイタリアでの適応について教えてください。

    ハミルトン:正直に言って、すごく素晴らしいよ。イタリアを訪れるたびにワクワクするし、まだ現地に拠点を構えてはいないけど、どうするかを考えているところだ。語学面ではまだ苦戦していて、そこは課題かな。でもマラネロに行くのは楽しいし、イタリアの文化や建築、街の雰囲気にはすっかり魅了されてる。

    コラピント:ファクトリーのレストランで有名なパスタがあるんだよね……

    ハミルトン:ああ、あの有名なパスタを作ってるところね。あれってファクトリーのすぐ近く?

    コラピント:あの店、聞いたことあるような……。

    ハミルトン:僕はまだ行ってないかも。

    コラピント:僕も実は行ったことないけど(笑)

    ハミルトン:そうなの?(笑)僕はどちらかというとピザ派かな。でも本当に、この半年は怒涛のように過ぎたけど、新しいブランドパートナーとも素晴らしい関係を築けてるし、新しいプロジェクトも進んでる。Diorとのコレクションもついに公開できたんだ。オンラインで見てみてほしい。長い時間をかけて取り組んだ作品だからすごく誇りに思ってる。

    ビジネス面でもいろいろな挑戦がうまくいっていて、レース外の活動はすごく充実してる。その成果をレースの結果にも結びつけられるように努力してるよ。でもやっぱり、最前線で戦いたい。それが今の課題だね。

    今のマシンにはバーレーンで投入されたアップグレードしかなくて、次のアップデートが待ち遠しい。さらに来年のマシン開発にももう取り組まなきゃいけない時期に入ってる。僕が今運転しているこのクルマは、過去4年間、僕が開発に関与してこなかったマシンなんだ。逆に言えば、シャルルが開発してきたマシンで、彼にとっては慣れたクルマ。でも僕にとってはまだ課題の多いマシンだからこそ、今はその挑戦を楽しんでるんだ。

  • ルイス・ハミルトン バスールを擁護「彼こそフェラーリF1を頂点へ導く人物」

    ルイス・ハミルトン バスールを擁護「彼こそフェラーリF1を頂点へ導く人物」

    ルイス・ハミルトンは、フレデリック・バスールのフェラーリF1チーム代表としての将来に関する憶測に対し、「彼こそ僕たちを頂点へ導く人物だ」と断言し、全面的な支持を表明した。

    2025年のシーズン序盤、フェラーリは浮き沈みのある戦いを続けている。メルセデスから加入したハミルトンはまだ適応の途中であり、チームメイトのシャルル・ルクレールもいくつかの厳しいレースを経験してきたが、直近2戦では連続表彰台を獲得している。

    木曜日にモントリオールで行われたメディアデーで、バスールの去就に関する報道について問われたハミルトンは、次のように語った。

    「そんな話が出ていること自体、正直うんざりするよ。まず第一に、僕はフレッドと一緒に働くのが本当に楽しい。フレッドは僕がこのチームに来ることになった一番の理由で、僕はそのチャンスをもらえたことにずっと感謝している。そして今、僕たちは一緒にこの道を歩んでいる」

    「裏側ではすべてが完璧というわけじゃないけど、僕はこのチーム、そしてフレッドとともに前に進みたい。僕はフレッドにいてほしいし、彼こそが僕たちを頂点へ導いてくれると信じている。だから、ああいう話は全部ナンセンスだ」

    「大半の人はチームの裏側で何が起きているのかを知らない。すべてが順調というわけではなく、変化が必要な部分もあって、やるべきことはたくさんある。勝ちたいという思いがあるからこそプレッシャーも大きいけど、それでも今の僕たちの中でチーム代表交代なんて話は出ていないよ」

    さらに「仮にチームの上層部に変化があったら?」という質問に対しては、次のように答えた。

    「僕が知る限り、それはあり得ない話だし、仮にそういう話が出たとしても、僕はまったく支持しない」

    「新しい人がチームに加わるには時間がかかるし、その影響はとても大きい。ドライバーでもエンジニアでも、あるいはチームを率いる立場の人間でも同じ。だから、そんな話は僕たちの中ではまったく議論の対象になっていない。僕はフレッドと一緒に勝ちたいし、彼には全面的に信頼を置いている」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1

    また、自身のフェラーリでの今後についても明確に意欲を示した。

    「僕はフェラーリに来たばかりで、これから数年ここで戦っていくつもりだ。自分の気持ちは完全に決まっていて、このチームと一緒に何を達成できるかだけを考えている。だから、僕の覚悟や目標に対しては一切の迷いはないよ」

    一方、前戦スペインGPでは厳しいレース展開を強いられたが、その原因がレース後に明らかになったマシントラブルだったことについて、ハミルトンは次のように語った。

    「影響は大きかったよ。チームはあまり詳細を話してほしくないみたいだけど、僕もシャルルも、レースの半分ぐらいからかなり大きな問題を抱えていたんだ」

    「正直なところ、レース中はその問題が本当にあったのかどうかわからなかった。でも無線でも言った通り、これまで乗った中で最悪の感触だった。あの状態がレース中ずっと続くなんて信じられなかった」

    「レース後、テレビインタビューを終えてエンジニアのところに戻って初めて問題が発覚した。そのときはちょっと安心したよ。『ああ、やっぱりそうだったんだ』って思えて、少し気持ちが軽くなった」

    今週末のカナダGPでの巻き返しを誓うハミルトンは、外部の憶測に動じることなく、バスールとともに長期的な成功を見据えてチーム作りに励んでいく姿勢を強調した。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1のレースエンジニアとの不仲説を否定

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1のレースエンジニアとの不仲説を否定

    ルイス・ハミルトンは、フェラーリで自身のレースエンジニアであるリカルド・アダミとの関係に不和があるという憶測を一蹴し、「ただの雑音」であり「自分たちがやろうとしている仕事に何の影響もない」と語った。

    5月のF1マイアミGPでは、チームが前を走るシャルル・ルクレールとのポジション入れ替えを指示するかどうかを決めかねる中、ハミルトンが不満を露わにし、「ついでにお茶でもしてたら?」と皮肉を交えた無線メッセージが話題となった。

    その後のF1モナコGPでは、レース終盤にハミルトンが無線で「僕に怒ってるの?それとも何かあった?」とアダミに問いかける場面があり、返答がなかったように見えたことで、両者の関係にさらなる注目が集まった。

    しかし、F1スペインGPの週末に行われた取材で、フェラーリ加入後9戦目となるこのタイミングでアダミとの関係について問われたハミルトンは、問題はまったくないと強調した。

    「僕らの関係は素晴らしい。まったく問題ないよ」とハミルトンは語った。

    「お互いのことをどんどん理解していってるし、どんなやり方が好きかを常に学び合ってる。彼はいろんなドライバーと仕事してきた経験があるし、僕たちは何の問題もない」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリハミルトンはレースエンジニアのアダミについて「お互いの好みに合わせて常に適応している」と語る

    また、そうした噂が自身を困らせているかという質問に対しては、次のように答えた。

    「憶測はたくさんある。でもほとんどはデタラメだ。最終的に言いたいのは、僕たちはすごく良い関係を築いているってこと」

    「彼と一緒に仕事するのは素晴らしいし、彼は素敵な人物だ。すごく努力してる。僕もそうだし、毎週末うまくいくとは限らないけど、関係ってそういうもので、意見の違いもある。でも乗り越えていくんだ」

    「僕たちは同じ船に乗っている。同じ目標に向かってる。チームを引き上げて、チャンピオンを一緒に獲ろうとしてる」

    「だから、それはただの雑音にすぎない。僕たちは気にしてない。続けたければ続けてもらっても構わないけど、僕たちのやろうとしている仕事には何の影響もない」

    また、モナコでの無線に関しては次のように説明した。

    「ほんの些細なことだった。レース中にラジオの通信に問題があって、必要な情報がすべて届いてなかっただけなんだ」