カテゴリー: ルイス・ハミルトン

  • ハミルトン F1ハンガリーGP予選「フェラーリはドライバーを替えるべき」

    ハミルトン F1ハンガリーGP予選「フェラーリはドライバーを替えるべき」

    ルイス・ハミルトンは、2025年F1第14戦ハンガリーGPの予選でQ2敗退に終わったあと、自らを「使えない」と表現し、フェラーリには「ドライバーを替えるべき」とまで語った。

    今週末、フェラーリの最新アップグレードが表彰台争いを後押しすると期待して臨んだハミルトン。ハンガロリンクではこれまで9度のポールポジションを獲得しており、他を圧倒する成功を収めてきたが、今回はその再現には程遠い内容となった。

    予選ではQ2で敗退し、トップ10入りすら果たせなかった。チームメイトのシャルル・ルクレールに対してフリー走行から常に後塵を拝し、マクラーレン勢に次ぐ最有力と目されたフェラーリの勢いに乗ることもできなかった。

    気温が下がるにつれSF-25のグリップ性能が失われたことが要因とみられ、ハミルトンは最終的に12番手で予選を終えた。

    前戦ベルギーGPでもQ1で敗退するという不振に見舞われていたハミルトンは、今回も予選後の無線で苛立ちを露わにし「毎回だ、毎回」と語った。

    Sky Sports F1にその無線の意図を問われると、ハミルトンは次のように答えた。

    「そう、自分のことさ。毎回こうなるんだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ ハンガリーグランプリルイス・ハミルトンはハンガロリンクで史上最多のポールポジションを記録しているが、今回は12番手に終わった

    その後のメディア取材ではさらに厳しい自己評価を口にした。

    「うん、“使えない”。まったく使えないね」

    「チームが問題なんじゃない。もう1台はポールを獲ってるんだから。たぶんドライバーを替える必要があるんじゃないかな」

    それでもハミルトンは、ルクレールがサプライズでポールを獲得したことについて、チームにとって重要な励みになると認めた。

    「チームにとっては素晴らしいことだよ。クルマがポールを獲れる力を持っているのは明らかだ。シャルルにおめでとうと言いたい」

    一方で、前戦スパでは雨に助けられて7位入賞を果たしたものの、今回に関しては天候の変化にすら望みを託すことはできないという。

    「正直、今の僕を助けられるものなんて何もないと思う」

  • ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGP初日「とにかくバランスが崩れていた」

    ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGP初日「とにかくバランスが崩れていた」

    ルイス・ハミルトンは、2025年F1ハンガリーGP初日のセッションを「自分にとってはいい一日じゃなかった」と振り返り、マシンのバランスに大きく苦しんだことを明かした。過去8勝を誇る得意のハンガロリンクだが、今年は例年と「全く違う感触」だったという。

    マシンにはフリー走行1回目と2回目で異なるセットアップを施したが、コーナーごとにバランスが変わるなど「一貫性のなさ」が問題に。マクラーレンが圧倒的な速さを見せる中、ハミルトンは「今のままでは戦えない」と語った。

    Q:今日は全体としてどんな一日でしたか?ポジティブな進展はありましたか?

    ルイス・ハミルトン: 僕にとっては良い一日じゃなかった。とにかくバランスに苦しんだ。

    ここには何度も来てるし、勝ったこともあるけど、今年はこれまでと全く違う感触だった。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    Q:そのバランスの問題について、もう少し具体的に教えてください

    ルイス・ハミルトン: P1で問題があったから、P2では2つの異なる変更を試してみた。でも、バランスがとにかく一貫してなかった。

    コーナーごとに挙動が変わって、ただのアンダーステアとかオーバーステアって言えるようなレベルじゃない。レールに乗って走っている感じからは程遠くて、本当にバランスが崩れてた。

    もしかするとタイヤの温度が原因かもしれないけど、明日に向けてそのあたりを解析しないといけない。

    Q:マクラーレンは速さが際立っています。改善できれば2列目争いには加われそうですか?

    ルイス・ハミルトン: シャルル(ルクレール)は今日かなり速かったし、彼はクルマに満足しているみたいだった。

    僕はかなり離れてるし、正直いまの感じだと、2列目争いに加わるのは難しいと思う。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1で8冠挑戦「全部門に意見をぶつけている」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1で8冠挑戦「全部門に意見をぶつけている」

    ルイス・ハミルトンは、自身のF1キャリア8度目の世界タイトル獲得に向けて、「一切の妥協を許さない」姿勢でフェラーリを率いていると語った。2026年の新レギュレーション時代を目前に控え、ハミルトンはフェラーリのあらゆる部門に対して積極的に関与し、「勝負の時が迫っている」と危機感をにじませている。

    フェラーリは2007年のキミ・ライコネン以来、ドライバーズチャンピオンのタイトルから遠ざかっている。

    かつて同様に“チャンピオン経験者”としてフェラーリに加入したフェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルもタイトル獲得には至らなかった。

    そんな中、7度の世界王者であるハミルトンは、同様の運命を辿るつもりはないと断言する。

    「ここ20年のフェラーリには素晴らしいドライバーたちがいた。キミ、フェルナンド、セブ──みんな世界王者だ。でも彼らはタイトルを獲れなかった。僕はそうはなりたくないから、徹底的にやっている」とハミルトンは語る。

    2026年の空力規定に向けた開発が今年1月から本格化している中、ハミルトンはマラネロのファクトリーに頻繁に足を運び、あらゆるレベルでのミーティングに参加している。ジョン・エルカン会長、ベネデット・ヴィーニャCEO、フレデリック・バスール代表との会談を重ねるだけでなく、シャシーやサスペンション、パワーユニットの技術責任者たちとの議論にも積極的だという。

    「2週間にわたってファクトリーに通い、毎週数日間滞在した。ジョンやベネデット、フレッドとは何度も話し合ったし、ロイック(・セラ)とも、各部門の責任者とも、2025年仕様の問題や2026年に向けた要望について意見を交わしている」

    「シーズン序盤を終えたあと、チームに向けて文書をまとめた。今回の休み中にも2つの文書を提出し、それをベースに議論した。内容は構造的な改善提案と、現在抱えている課題について。中には来年も引き継ぐべき要素もあるし、変更すべき点もある」

    「先日は2026年仕様の最初のテストを行った。30人のエンジニアが集まり、全員とブリーフィングを行った。本当に大きな取り組みなんだ」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    「すべての部門に意見をぶつけている」──理由は“責任感”と“時間の制約”
    ハミルトンがここまで積極的に関与する背景には、フェラーリが「まだ全力を発揮できていない」と感じていること、そして自らがチームに迎えられた意味に対する“責任”がある。

    「このチームには大きな可能性があると感じている。情熱という点では、他のどのチームにもないものがある」

    「でも、巨大な組織ゆえにすべての部門が十分に機能しているとは言えない。だからこそ、これまで成功できなかった。その現実を変えるために、僕はすべての部門に意見をぶつけている。特に意思決定を担う上層部には、妥協せず考えを伝えている」

    「同じやり方を続けていたら同じ結果になる。だからこそ、あえて変化を求めているんだ」

    文化が異なるチームにおける改革は難しい面もあるが、ハミルトンはフェラーリの姿勢を評価している。

    「マーケティングでも、スポンサーへの対応でも、エンジニアの働き方でも、さまざまな面で改善が進んでいる。まだやるべきことはたくさんあるけど、みんなとても前向きに応えてくれている」

    「僕は今、チームの中に“味方”を増やし、彼らの士気を高めようとしている」

    さらにハミルトンが焦りを感じる理由として、自身がすでに40歳であり、時間的猶予が限られているという現実もある。FIA会見の場では、隣にいたメルセデスの後継者アンドレア・キミ・アントネッリを指しながら、こう語った。

    「僕は勝つためにここにいる。そして彼に比べて僕にはもうあまり時間がない。“勝負の時”が来ているんだ」

    「でも、このチームにはそれができると本気で信じている。これから複数回タイトルを獲得できるポテンシャルがある。すでに素晴らしい歴史はあるけど、僕がいるこの期間にタイトルを獲ること──それだけが目標なんだ」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1でエンジニアリング体制を変更

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1でエンジニアリング体制を変更

    ルイス・ハミルトンは、F1第13戦ベルギーGPに向けて自らのエンジニアリングチームに変更があったことを明かした。

    スパ・フランコルシャンで開催されたレースで、ハミルトンはピットレーンスタートから怒涛の追い上げを見せ、7位フィニッシュを果たした。だがそれまでの週末は苦難続きだった。予選では2日連続でQ1敗退、スプリントでもノーポイントに終わっていた。

    ハミルトンは、レースエンジニアのリカルド・アダミに加え、新たにパフォーマンスエンジニアが加わったことを明かし、「前のチーム」で既に一緒に働いた人物だと語った。これはメルセデスを指すと見られている。

    「シーズン中にエンジニアを変更するのは簡単じゃない。でも長年知っている人間で、以前のチームでも一緒に働いていた。もっとも、その時は今の役割ではなかった」

    「だからお互いにものすごいスピードで慣れないといけない。今週末のマシン変更は、僕たち両方にとって予想外だった。でも一晩でうまく対応できたし、今後さらに強くなっていけると思う」

    フェラーリもハミルトンも新パフォーマンスエンジニアの詳細は明かしていない。

    新型リアサスペンションに苦戦、「今週末は忘れたい」
    ハミルトンは、スプリント予選でスピンを喫した要因として「新しいコンポーネント」と「ブレーキの問題」を挙げた。

    フェラーリはベルギーGPでリアサスペンションを改良。チームメイトのシャルル・ルクレールはより早くこのパッケージに順応し、決勝では3位表彰台を獲得した。

    「今回のアップグレードは2つの要素で構成されていて、そのうち1つはモントリオールでテストする予定だった。でも僕は試せなくて、シャルルが使った。それ以来、彼は何戦かでその一部を使っていた」

    「彼は素晴らしい仕事をしたし、明らかに慣れている。僕にとっては今回が初めての使用で、予選でスピンしたのもその影響。まったく予想していなかった」

    「加えてエンジニア交代もあり、2人とも“ディープエンド”に放り込まれたような状況だった。でも一晩でかなりの修正ができたし、細かい調整もうまくいった」

    「今日のマシンはかなり乗りやすくなった。追い上げるのも楽しかった」

    「今回は本当に“忘れたいレース”の一つ。ただ、前向きに捉えている。今日はクルマについて多くを学べたし、セットアップも改善できた」

    「来週に向けて準備するつもりだし、水曜にはファクトリーにも行く予定。これからはもっと良い結果を出していけるはずだ」

  • ルイス・ハミルトン F1ベルギーGP決勝「こういうレースは大好きだ」

    ルイス・ハミルトン F1ベルギーGP決勝「こういうレースは大好きだ」

    ルイス・ハミルトンは、予選での苦難を乗り越えてF1ベルギーGP決勝で7位に入り、「こういう展開のレースはいつも好きなんだ」と語った。フェラーリ移籍後初となるポディウムには届かなかったものの、18番手スタートからの猛チャージで「ファンが選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ」に選ばれる走りを見せた。

    ハミルトンは週末を通して苦戦が続き、スプリント予選とグランプリ予選ともにQ1敗退。土曜のスプリントでは15位に沈み、決勝もピットレーンスタートからの巻き返しを強いられた。

    しかし、フェラーリが決勝前に新たなパワーユニットを投入し、セッティング変更を施したことで状況は一変。大雨による80分の中断を経てスタートが切られると、ハミルトンはレース序盤のウェットコンディションで驚異的な追い上げを見せ、ランス・ストロール、カルロス・サインツ、フランコ・コラピント、ニコ・ヒュルケンベルグ、ピエール・ガスリーを立て続けにオーバーテイク。さらに11周目に最も早くスリックタイヤに履き替えたことでアンダーカットに成功し、結果的に7位に浮上した。

    その後はウィリアムズのアレックス・アルボンの背後に張り付きながらも抜けない展開が続いたが、苦戦続きだった週末をなんとかポイントで締めくくった。

    「こういうふうに後方から順位を上げていく展開のレースは大好きなんだ」とハミルトンは語る。

    「僕のレースキャリアもそういうところから始まった。決して速くないカートで後ろからスタートして、そこから上がっていく。今日はそれを思い出したよ」

    「週末全体としてはいい内容ではなかったし、正直言って忘れたい週末ではあるけど、最終的にポイントは獲れたし、メルセデスよりも多く稼げたのはチームとして良かったと思う」

    フェラーリ無線での謝意と決意
    レース後、ハミルトンはフェラーリの無線で次のように語った。

    「この週末は本当に申し訳ない。とはいえ、いくつかポイントは獲れた」

    「もっと頑張って、強くなって戻ってくるよ。ストラテジーもピットストップも素晴らしかった」

    また、スカイスポーツのインタビューでも次のように語っている。

    「金曜と土曜は自分のせいも含めていろんな要素が重なって、すごく難しかった。今日は少し取り戻せたかな」

    「今回の変更でマシンの理解もかなり深まったし、今はすごくマシンと一体になれている感じがする」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) ベルギーGP F1 ベルギーグランプリ18番手スタートから7位入賞、観客を沸かせたハミルトンの追い上げ劇

    ニコ・ロズベルグも絶賛「自分で判断して6つ順位を上げた」
    ハミルトンの元チームメイトでありライバルだったニコ・ロズベルグも、スカイスポーツでそのパフォーマンスを称賛した。

    「13位から7位まで上がったんだから素晴らしいよ。しかも自分でスリックに替えるタイミングを決めて実行したんだ。見事だったね」

    「フェラーリとしても、メルセデスが苦戦してくれたのはコンストラクターズ選手権にとって大きな助けになるはずだ」

    「ただ、それでもマクラーレンからは20秒も離されていた。その差は依然として大きい」

    ルクレールは表彰台に満足「でもまだ足りない」
    一方、同じくアップグレードを受けたフェラーリのシャルル・ルクレールは、スプリントで4位、決勝で3位に入り、6戦中4回目の表彰台を獲得。

    「この結果は予想していなかったよ。特にスプリント予選でトップ3とあれだけ差があったからね」と振り返る。

    「昨日の予選はいいラップが出せた。ダウンフォースを削るというギャンブルもあったし、雨の中の序盤はすごく難しかった。マックスは明らかに速かったけど、抜かせないように全力で抑えた」

    「スリックに替えてからは自分に向いた展開になった。自分の仕事をすればP3は取れると思っていたし、実際に取れてすごく嬉しいよ」

    また、チームの進歩についてはこう語った。

    「チームの皆がアップグレードのために大変な努力をしてくれている。その成果が表れたと思う。でも、まだ十分じゃない。マクラーレンとの差は大きいし、もっと近づくためにプッシュし続けないといけない。そこはチーム全員が理解している」

  • ルイス・ハミルトン F1ベルギGP遅延でFIAの対応に苦言「過剰反応だ」

    ルイス・ハミルトン F1ベルギGP遅延でFIAの対応に苦言「過剰反応だ」

    ルイス・ハミルトンは、FIA(国際自動車連盟)がF1ベルギーGPで見せた慎重すぎる対応に不満を示し、前戦シルバーストンでの論争的なスタート手順への「過剰反応」が今回の長時間の遅延につながったと指摘した。

    決勝が行われたスパ・フランコルシャンは、激しい雨に見舞われ、視界不良とコンディションの悪化によってレース開始が1時間以上も遅延。だが、これに対して複数のドライバーが、FIAの対応の遅さを批判しており、その中には7度のワールドチャンピオンであるハミルトンも含まれていた。

    予選では不調に終わったものの、ハミルトンはピットレーンスタートから7位まで追い上げる力強い走りを披露。それでもレース後、彼はスタート遅延に対する不満をあらわにした。

    「明らかにレースの開始は遅すぎたと思う」とハミルトンはモータースポーツ関連メディアに語った。

    「僕はずっと『もう行ける、もう始められる』って言ってたんだ。なのに、彼らは何度も何度も周回を重ねた」

    「たぶん前戦の反省から過剰に反応してしまったんだと思う。あのときは『再スタートが早すぎる、視界が悪すぎる』って僕たちは言った。でも今回は、それとは逆に振れすぎた。ローリングスタートにする必要はなかったよ」

    この「前戦」とは、イギリスGPのことを指す。あのレースではセーフティカー先導のフォーメーションラップ後、FIAが比較的早い段階でレースを開始し、多くのドライバーが不満を抱いていた。

    今週末は逆に、フェルスタッペンが「今後クラシックなウェットレースは二度と見られないだろう」と発言するなど、スタート判断の慎重すぎる姿勢が議論を呼んでいた。ハミルトンもこの意見に同意する。

    「僕のマシンもウェット用にセットアップしてあったしね。完全に乾くまで待たれちゃった」と彼は続けた。

    ルイス・ハミルトン ベルギーGP F1

    「スタンディングスタートも可能だった」
    さらにハミルトンは、あのコンディションでもスタンディングスタート(静止状態からの発進)が可能だったと主張する。

    「うん、絶対できたよ。特に最後のほうなんかね」

    「ほとんどドライラインができてたし、スプレーの熱ささえ感じた。間違いなくやれたと思う」

    彼はまた、スパでのFIAの慎重な判断はシルバーストンでの出来事に加え、先頭集団のドライバーたちの意見も影響していると分析している。

    「これはシルバーストンに対する反応だったんだよ。僕たちは前回『再スタートはすべきじゃなかった』って話し合った」

    「それで今回は“視界が悪い”という情報が入った途端、FIAは慎重になりすぎた。でも、前回よりはマシだった。きっと念には念を入れたんだろうけど、結果的に“本物のウェットレース”を楽しめなかったのは残念だ」

    「でも不思議なのは、今年のスパではスプレーがまるで霧の中を走っているみたいだった。これをどうにかしないといけないと思う」

  • 2025年F1 ベルギーGP:ルイス・ハミルトンがDRIVER OF THE DAY

    2025年F1 ベルギーGP:ルイス・ハミルトンがDRIVER OF THE DAY

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)が2025年F1 ベルギーGPのDRIVER OF THE DAYに選出された。

    7度のワールドチャンピオンにとって7位という結果は一見平凡に映るかもしれない。だが、それがピットレーンスタート――すなわち18番手スタートからの追い上げによるものだと知れば、この評価が変わるのも当然だ。

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、ウェットからドライへと変化していく難しいベルギーGPで、誰よりも多くのポジションを挽回。オープニングラップでは滑りやすい路面を巧みに攻略し、果敢なオーバーテイクを連発。週末の不振を吹き飛ばす見事な走りで観客の心をつかみ、「ドライバー・オブ・ザ・デイ」の投票で堂々の1位を獲得した。

    ドライバー・オブ・ザ・デイ投票結果
    ■ ルイス・ハミルトン(フェラーリ)…38.8%
    ■ オスカー・ピアストリ(マクラーレン)…10.6%
    ■ シャルル・ルクレール(フェラーリ)…9.6%
    ■ ランド・ノリス(マクラーレン)…6.7%
    ■ アレックス・アルボン(ウィリアムズ)…6.3%

  • F1ベルギーGP決勝:ハミルトン、アロンソ、アントネッリがピットレーンスタート

    F1ベルギーGP決勝:ハミルトン、アロンソ、アントネッリがピットレーンスタート

    ルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソ、アンドレア・キミ・アントネッリの3人は、F1ベルギーGPの決勝をピットレーンからスタートすることが決定した。これは、決勝前に複数のエンジンコンポーネントを交換したことが、パルクフェルメ規定違反と見なされたためだ。

    F1競技規則第40.9b条に基づき、パルクフェルメ期間中の変更は特例を除き禁止されており、これに違反したため3人はペナルティを受けることとなった。

    ハミルトンのマシンには、スパ・フランコルシャンで内燃機関(ICE)、ターボチャージャー(TC)、MGU-H、MGU-K、エナジーストア(ES)、コントロールエレクトロニクス(CE)と、ほぼすべてのパワーユニット要素が新たに投入されており、さらにリヤサスペンションの変更も実施された。これらは自身の年間使用制限(プール)を超えており、競技規則第28.2条にも抵触する。

    また、ハミルトンの新しいエキゾーストはシーズン7基目であり、規定の最大使用数8基のうちの1期としてカウントされる。

    一方、アロンソとアントネッリもICE、TC、MGU-H、MGU-Kをいずれも制限枠を超えて交換しており、同様のペナルティ対象となった。

    ハミルトン、アロンソ、アントネッリは予選でそれぞれ16番手、18番手、19番手に終わっていたが、これにより決勝はピットレーンスタートとなる。これにより、3人はいわゆる「ウェットセットアップ」への変更も可能となるなど、コンディションに応じた柔軟な戦略を採ることができる見通しだ。

  • ルイス・ハミルトン F1ベルギーGP予選「フェラーリに謝らなければならない」

    ルイス・ハミルトン F1ベルギーGP予選「フェラーリに謝らなければならない」

    ルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGP予選のQ1で敗退したことについて「フェラーリに謝らなければならない」と語り、自らの走りを「受け入れがたい」と厳しく批判した。

    ハミルトンはQ2進出にわずか0.031秒届かず、予選16番手でレースをスタートすることになった。最速タイムは一時的にQ1で7番手となったが、ラディヨン進入で白線を4輪すべて越えたことでそのタイムが抹消された。

    今年メルセデスからフェラーリに移籍して以来、Q1でノックアウトされたのはこれが初めてとなる。

    「セッション終盤にSF-25が良くなってきた感触はあったか?」との問いには、ハミルトンはこう答えた。

    「特にないね。先週と同じような感じだった。いくつか変更は加えたけど、クルマはひどいというわけじゃなかった」

    「Q1突破のために2セット目のタイヤを使わざるを得なかったのも事実だし、状況は厳しかった。そこに加えて、自分のミスもある」

    「自分自身を見つめ直さないといけないし、チームに謝らなければならない。Q1で敗退するなんて、受け入れがたい。非常に、非常にひどいパフォーマンスだった」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) ベルギーGP F1

    グリッド8列目からのスタートとなるハミルトンにとって、日曜の決勝では苦しい展開が予想されるが、スパ・フランコルシャンはオーバーテイクのチャンスがあるサーキットでもある。

    「もうセットアップには何も手を加えられないから、今の位置からスタートして、どこまで挽回できるか試すしかない」

    ハミルトンにとって今週末は苦しい展開が続いており、金曜のスプリント予選ではスピンを喫して18番手となり、スプリント決勝では15位に終わっていた。

    フェラーリは今大会で両マシンに新型リアサスペンションを投入し、マクラーレンとの差を詰めるとともに、コンストラクターズ選手権でメルセデスに対するリード拡大を狙っている。

    2026年にはF1のレギュレーションが車体・パワーユニットともに大幅に変更されるが、ハミルトンの視線はすでにその先を見据えている。

    「僕たちには多大な投資が行われているし、もちろんファクトリーの皆も全力で働いてくれている」

    「今季はすでにアップグレードを投入してきたけど、これで打ち止めだと思う。だから今は、少なくともファクトリーにとっては、来年のマシンに焦点を当てる時期だと思う」

  • ルイス・ハミルトン F1ベルギーGP スプリント予選「リアロックでは初スピン」

    ルイス・ハミルトン F1ベルギーGP スプリント予選「リアロックでは初スピン」

    ルイス・ハミルトンは、F1ベルギーGPスプリント予選でまさかのQ1敗退を喫し、土曜スプリントレースを18番手からスタートすることとなった。初回のアタックでミスを犯し、最終コーナーでスピンしたことでタイムを残せず、ショッキングな早期敗退となった。

    問題のスピンは、バスストップ・シケインで発生。原因がドライバーエラーによるものか、あるいはメカニカルトラブルによるものかは現時点では明らかになっていない。

    ただし、今週末に新しいリアサスペンションを導入したばかりのフェラーリSF-25のリアが突然ロックし、ハミルトンはスピンしてランオフエリアへと飛び出した。

    スカイスポーツF1のインタビューに応じたハミルトンは、明らかに落胆した表情を見せ、スピンの原因について尋ねられると、ぶっきらぼうにこう答えた。

    「スピンした。それだけだ」

    スピンはリアのロックによるものであったことを認めたうえで、「キャリアで初めてだと思う」と語った。

    「良くない。ほんとに良くない。正直、言うことはあまりない」と短く語ったハミルトンは、「明日は新しい一日だ」と気持ちを切り替えようと努めた。

    「もちろん、本当にフラストレーションが溜まっている。ここまでたくさんの努力をしてきたのに、こういう結果になるのは残念だ」

    なお、チームメイトのシャルル・ルクレールは、マクラーレンのオスカー・ピアストリに0.768秒差の4番手に入っている。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ) F1 ベルギーグランプリ

    フェラーリの新型サスペンション、その効果は不透明
    フェラーリは今週末、期待を集めた新しいリアサスペンションを導入したが、ハミルトンとルクレールの両者は事前にその効果について慎重な姿勢を見せていた。

    2人は先週ムジェロで行われたフィルミングデーで短時間のみこのアップグレードを試しており、木曜のメディアデーでハミルトンは次のように述べていた。

    「正直、以前と変わらない感触だった。まずは明日(走行で)サスペンションを試して、そこから学びがあると思ってる。微調整を繰り返してパフォーマンスを引き出していく必要がある。シミュレーター上では違いはなかったけど、サーキットによっては効果があるかもしれない」

    「ポジティブなのは、開発が進んでいて、新しいパーツが用意されていること。それを見るだけでも希望を感じる」

    「バーレーンでアップグレードした後、次に新しいパーツが来たのはオーストリア。だから、ペース的には期待していたほどじゃなかった。他のチームを見ると、レッドブルもメルセデスも毎週のように小さなパーツを入れてくる。でも僕たちは、大きな変更をまとめて投入するスタイルだった」

    「今回のアップグレードも、こうした努力の結果だと思ってる。結果が出るまでには時間がかかるけど、確実に前に進んでいると思いたい」

    一方でルクレールも、今回の変更が劇的な変化をもたらすとは限らないと慎重な姿勢を崩していない。

    「これが決定的な変化になるかと言われたら、それは違うと思う。方向性としては正しいし、確かに前進はしている。でも、マクラーレンに対して僕たちが足りない0.3〜0.4秒の差を、どんなに優れたパーツをつけても一気に埋めることはできない」

    「でもこれは、その差を縮めていく要素の一つにはなるはず。それは確信してるし、ポジティブな一歩だとも思ってる。ただし、今回のアップグレードだけで流れが劇的に変わるとは思っていない」