カテゴリー: ルイス・ハミルトン

  • ルイス・ハミルトンは「移籍の課題を過小評価していた」とフェラーリF1代表

    ルイス・ハミルトンは「移籍の課題を過小評価していた」とフェラーリF1代表

    スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表フレデリック・バスールは、ルイス・ハミルトンのチーム加入に際して直面する課題を過小評価していた可能性を認めた。

    7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、メルセデスでの12年間を経て行われた大型移籍の後、フェラーリでの新生活を控えめで困難な形でスタートさせている。

    ハミルトンは2025年型フェラーリF1マシンへの順応に苦しみ、チームメイトのシャルル・ルクレールに後れを取ってきた。中国GPでのスプリント予選ポールポジションと勝利が数少ないハイライトであり、赤いマシンで14戦を終えた時点でグランプリでの表彰台はまだない。

    フェラーリのチーム代表であるバスールは、ハミルトン本人と自分の双方が、40歳のイギリス人ドライバーにとっての適応の難しさを過小評価していた可能性を認めた。

    「シーズン序盤にルイスが直面する課題を、我々はおそらく過小評価していたと思う」とバスールはF1.comに語った。

    「彼はマクラーレンでほぼ10年、そしてメルセデスで10年過ごした。つまり、ほぼ20年間を同じ環境で過ごしてきたわけだ」

    「ルイスにとっては文化面でも、周囲の人々でも、ソフトウェアでも、マシンでも、あらゆる点で大きな変化だった。このことを、ルイスも私もおそらく過小評価していた」

    「でも、この4、5戦で彼が再びペースを取り戻してきているのはとても嬉しい」

    ルイス・ハミルトン F1 スクーデリア・フェラーリ

    夏休みはハミルトンにとって適切なタイミングだったのか?
    ハンガリーGPでの不振によりキャリア初めてハンガロリンクでノーポイントに終わった後、ハミルトンは非常に落胆した様子を見せた。

    この週末、予選12番手、決勝12位に終わったハミルトンは、自身を「役立たず」と評し、「たぶんドライバーを変えた方がいい」とフェラーリに提案するような発言をした。

    この含みを持たせた発言は、彼のF1での将来に関する憶測を呼んでいる。

    F1が3週間の夏休みを経て8月にオランダGPでシーズンを再開した際に必ず復帰するかどうか尋ねられたハミルトンは、「戻ってくるのが楽しみだ。うまくいけば戻ってくるよ」とだけ答えた。

    週末が始まる前、ハミルトンは、フェラーリでの厳しい初年度を振り返りながら、8月の休暇中に「涙が出るだろう」と語っていた。

    「ここ何シーズンも、それぞれに大変だったけれど、このシーズンは仕事という意味では間違いなく最も過酷だったと思う」とハミルトンは語った。

    「新しい文化、新しいチームに溶け込むということ。すべての面でスムーズにいったわけではなく、本当に戦いだった」

    「だからこそ、少し離れて充電し、子どもたちと一緒に笑って、気持ちを解放する必要がある。きっとどこかで涙が出ると思うし、それはとても健全なことだと思う」

  • ルイス・ハミルトン 「また戻って来られれば」発言でF1引退説再熱

    ルイス・ハミルトン 「また戻って来られれば」発言でF1引退説再熱

    F1ハンガリーGPは、ルイス・ハミルトンの輝かしいキャリアにおいて陰りを帯びた一章となり、7度のワールドチャンピオンである彼の自己批判的な発言がパドック全体で懸念と議論を呼んだ。

    英スカイF1のマーティン・ブランドルは、フェラーリドライバーであるハミルトンが予選後に見せた悲観的な態度――自分を「役立たず」と評し、フェラーリに自分の代わりを立てるよう示唆した――を、「言わずにおく方が良かった瞬間」と表現した。

    この発言に加え、ハミルトンが8度の勝利記録を持つハンガロリンクで12位に終わったことで、彼の将来を巡る憶測は避けられないものとなった。スカイ・ドイツの同僚ラルフ・シューマッハは、引退の可能性が再び視野に入ってきたと指摘した。

    「彼は落ち込んでいた。見ていてつらかったよ」とブランドルは語った。「彼のために、あの部分を巻き戻して編集で消してあげられたらと思う。あれは長く影響を引きずるだろう。言わない方が良かった」

    「だが、それが彼の本心で、彼は感情を隠さないタイプなんだ。他方のフェラーリでシャルルがポールポジションを取った? それは彼の傷口に塩を塗るようなものだ」

    引退の話が再燃
    ハミルトンは決勝後、「Hopefully I’ll be back(また戻って来られれば)」という意味深な発言を残した。この曖昧な言葉を受けて、シューマッハはハミルトンが「完全に」引退に踏み切る可能性があると考えている。

    「ルイスはとても裕福な男だ。『よし、ほかのことをやろう。映画を作るだけにしよう』と言い出すかもしれない」とシューマッハは述べた。

    「それもうまくいっている。彼は新しいF1映画に関わっているしね。『なぜこんなことを自分に続けさせる必要がある?』と考えることもできる。40歳という年齢を考えれば、それは荒唐無稽な話ではない。人生をずっと円を描いて走ることに費やす必要はないんだ」

    ルイス・ハミルトン F1 引退

    以前、ハミルトンの引退の可能性を示唆して批判を浴びたことのあるシューマッハは、今やその見解がハミルトン本人の発言によって裏付けられたと感じている。

    「そう、彼の発言に基づけば、私は彼がそうする可能性を完全に見ている。我々がそれを報じたのはたった3か月前のことだ。その時は皆が批判した――特に私に対して――なぜ私がルイスが引退するかもしれないと考えるのかと。でも今や彼自身がそれを口にしている。何かが起きたんだ」

    しかしシューマッハは、たった一つの突破口がハミルトンの情熱を再び呼び覚ます可能性もあると示唆し、それをゴール欠乏症のサッカー選手が得点する瞬間に例えた。

    「もし彼が状況を好転させられれば、それは過去の話になると思う」と彼は語った。

    「時には、1つか2つの出来事だけで前進でき、再び楽しめるようになることがある。

    サッカーで長い間ゴールがなかった選手が得点するようなものかもしれない。レーシングドライバーにとっての究極の一瞬――誰もできないと思っていたラップを決め、ポディウムを勝ち取ること。それが起きれば問題ない。でももしそうでなければ、私はルイスが年末に引退する可能性を排除しない」

    2025年F1シーズン後半戦は、ハミルトンにとって現在の戦いだけでなく、2026年のグリッドに彼が名を連ねるかどうかを左右する重要な時期となるかもしれない。

  • ルイス・ハミルトン 7度のF1王者に忍び寄る“年齢の影響”

    ルイス・ハミルトン 7度のF1王者に忍び寄る“年齢の影響”

    元F1ドライバーのジョニー・ハーバートは、ルイス・ハミルトンが「リセット」する必要があり、引退の是非という難しい決断に直面しているとの見方を示した。

    フェラーリ加入1年目のハミルトンは苦戦が続き、ハンガリーGPでは予選・決勝ともに12位と不振。週末には「自分は役立たずだ」と語り、チームに「ドライバーを替えるべきだ」とまで口にするなど、得意とするハンガロリンクでもSF-25への適応に苦しんだ。

    ハーバートはGrosvenor Casinoのインタビューでこう語った。

    「彼はこれまで非常にフラストレーションの多いシーズンを過ごしてきた。その発言は、彼にとって痛手となる週末の症状だったのだろう。予選で苦戦し、チームメイトがポールポジションにいるのを見れば、その差は歴然だ。彼はとても正直で、自分に対して批判的だ。そういう意味での苛立ちだ」

    「彼の頭の中はどうか? まだモチベーションは高いと思うし、本人もそう言っている。楽しんでいることも重要だ。ただ、全てはパフォーマンス次第だ。残念ながら、その結果が出ていない」

    「フェラーリではシャルル(・ルクレール)が安定しており、チャンスが訪れたときにはミスなく結果を出している。ルイスの予選ラップにはいくつかミスがあって、次のセッションに進めなかった。それが彼自身の中に積もっていく。昨年シルバーストンで勝ったときも『もう勝てないと思っていた』と話していた。すでに心の中に迷いはあった。新しいチームでも似たような苦境に立たされている」

    「結局はチームメイトに対してどう立ち向かうかだ。シャルルはこれまでで最高の走りをしていると思うし、安定感もあり予選でもミスがない。ルイスはまた“リセット”しなければならない状況だが、何度もリセットを繰り返した先で、もう以前のようには戻らないと気づく時が来るかもしれない」

    さらにハーバートは、ドライバー人生における引退の判断の難しさにも触れた。

    「キャリアの中で決断を下さなければならない瞬間は必ず来る。しかし、適切なタイミングでそれを行うのはとても難しい。状況が好転しなければ、彼は真剣に考えざるを得なくなるだろう。“もう無理だ”と気づき、別の人生に踏み出す時が来るかもしれない」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    年齢がハミルトンに影響?
    ハーバートは、近年のハミルトンに見られるミスの増加について、年齢の影響を否定できないと指摘した。

    「キャリア初期と同じように感じていても、小さなミスが出てくる。昔とはすべてが少しずつ変わり、反応速度もわずかに落ちる。その小さなミスが、グリッド上のポジションに大きく影響する。F1のスピード域では特にそうだ」

    「年齢が影響し始める時期は人それぞれで、30歳でも35歳でも38歳でも40歳でも特定の年齢で一律に来るわけではない。ただ、フォーミュラ1のような超高速の世界では、新しいレギュレーションへの適応は非常に大きな課題だ。かつてのルイスなら問題に合わせてドライビングスタイルを簡単に変えられただろうが、今はそれが難しくなっている」

    「だから、年齢が確実に彼に追いついてきていると言える」

  • ルイス・ハミルトンの発言は「間違った姿勢」 元ハースF1シュタイナーが批判

    ルイス・ハミルトンの発言は「間違った姿勢」 元ハースF1シュタイナーが批判

    元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーは、ハンガリーGP期間中のルイス・ハミルトンの発言を批判した。

    7度の王者ハミルトンは、ハンガロリンクでの予選を12番手で終えた後に「僕は役立たずだ」とメディアに語り、フェラーリは新しいドライバーを検討すべきだとまで発言。決勝でも12位に終わった後、その発言について問われると、「舞台裏であまり良くないことが起きている」と説明した。

    シュタイナーはポッドキャスト番組『The Red Flags Podcast』でこの発言について触れ、イギリス人ドライバーの「間違った姿勢」を批判した。

    「7回も世界チャンピオンになった人間が『自分は役立たずだ』なんてどうして言えるんだ? パフォーマンスのことじゃない。そこは気にしていないし、彼の走りについて議論するつもりもない」とシュタイナーは語った。

    「彼は苦しんでいる。人生のどこかで、我々は皆少しは苦しむものだ。僕だって今でも苦しんでいるし、ずっと苦しんできた。でも『自分は役立たずだ』なんて口にするのは間違った態度だと思う。僕にとってそれは、諦めてしまう態度だ」

    「人に同情してほしいという姿勢だ。でももし自分が7回も世界チャンピオンになっているなら、自分に自信があるはずだし、『役立たずじゃない』と分かっているはずだ。もっと努力して、自分の調子を取り戻せばいい」

    「数週間前にはエンジニアと向き合って彼らに指示を出していたのに、今になって『自分は役立たずだ』なんて言うんだ。得意なこと――つまりレースカーをドライブすること――に集中すべきだ。彼はそれが得意だし、7回も世界チャンピオンになっているんだから」

    ルイス・ハミルトン F1

    一方、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、ハミルトンの発言を擁護し、それはフラストレーションからくるものであり、やる気を失っているわけではないと主張した。

    「彼を奮起させる必要はない。フラストレーションはあるが、やる気を失ってはいない。それはまったく別の話だ」とバスールはハンガリーGP後に語った。

    「状況は完全に理解している。ドライバーがクルマに向かって言っていることをそのままコメントにしている場合もあるし、他のスポーツ選手、例えばサッカー選手にマイクを向けたら、もっとひどいことを言っているかもしれない」

    「彼らはパフォーマンスの中にいて、クルマから降りた直後にも発言することがある。フラストレーションは理解できる。我々全員がフラストレーションを抱えているんだ」

    「レース直後や予選直後はとても落ち込んでいて、最初の反応が的外れになることもある。でも我々は同じ方向に向かってプッシュしている。今日のポジティブな面は、すべてを揃えればポールポジションを取り、最初の40周をリードできるということだ」

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1との“契約の秘密条項”を伊メディアが報道

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1との“契約の秘密条項”を伊メディアが報道

    ルイス・ハミルトンのフェラーリ契約には“秘密の条項”があり、それが7度のF1世界王者を2026年まで引き留める要因になる可能性があると、イタリア・メディアが報じている。

    ハミルトンはフェラーリ加入初年度の2025年シーズン、開幕から14戦を終えて一度も表彰台に立てず、不振が続く。一方、同じマシンを駆るチームメイトのシャルル・ルクレールはすでに5回の表彰台を獲得し、ドライバーズランキングでハミルトンに42ポイント差をつけている。

    ハンガリーGP予選では12番手に沈み、ポールポジションを獲得したルクレールと対照的な結果に。「自分は役立たずだ」とまで語り、契約は2026年末まで残っているにもかかわらず「チームは自分を切るべきかもしれない」と発言。週末を通して極めて沈んだ様子を見せ、1年早い引退も噂される状況だった。

    しかし伊AutoRacer.itは、ハミルトンの契約には“技術面での保証”が盛り込まれており、2026年のフェラーリ製PU(パワーユニット)が彼を再びトップ争いへ押し上げられる性能を備えることが保証されていると伝えている。

    2026年はF1の大規模なレギュレーション変更が予定されており、勢力図が大きく入れ替わる可能性がある。フェラーリはこの変化を好機と見ており、ハミルトンの契約条項はその自信を裏付けるものだという。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    さらに同メディアは、ハミルトンの推定年俸8,000万ドルのうち、2,000万ドルが慈善事業やビジネス活動に充てられていると報道。契約を途中で破棄することは40歳のハミルトンにとって金銭的にも大きな負担になると指摘している。

    過去にも、ハミルトンは2013年にマクラーレンからメルセデスへ移籍した際、当時は奇妙な選択と見られたが、その後のレギュレーション変更を機に6度のタイトルを獲得する黄金期を築いた。今回も同様に、フェラーリが2026年の変革で勢力図を塗り替える可能性があるのか注目される。

    噂では、2026年の勢力逆転候補はメルセデスとも言われているが、今回の報道が事実であれば、フェラーリは2008年以来となるタイトル奪還を本気で狙っており、来季もハミルトンとルクレールのラインアップを維持する構えだ。

  • ルイス・ハミルトンの“触れられざる問題”にメルセデスF1内部から疑問の声

    ルイス・ハミルトンの“触れられざる問題”にメルセデスF1内部から疑問の声

    ルイス・ハミルトンの年齢は、フェラーリでの苦戦を語る上で「触れてはいけない問題」だ──そう語るのは、スカイF1の評論家でメルセデスのシミュレータードライバーも務めるアンソニー・デビッドソンだ。

    F1にグラウンドエフェクトカーが導入された2022年以降、ハミルトンは「かつてのようなドライバーではない」とデビッドソンは指摘する。

    40歳になったハミルトンは、今季フェラーリでの新たなキャリアをスタートさせたが、その船出はおおむね失望に終わっている。

    特に前半戦は、新たなレースエンジニアであるリカルド・アダミとの緊張感ある無線のやりとりが繰り返され、環境への適応に苦戦している様子が目立った。

    F1史上最多タイとなる7度のワールドチャンピオン獲得、そして通算105勝を誇るハミルトンだが、2022年以降の勝利はわずか2回にとどまっている。

    先週のインタビューでハミルトンは、フェラーリでの生活について「まったく予想していなかった」とし、「あらゆる面でより激しい」と語っていた。

    ハンガリーGPのスカイF1中継に出演したデビッドソンは、2022年のレギュレーション変更以降、ハミルトンが「かつての高みに達したことは一度もない」と述べた。

    さらに彼は、今季フェラーリでのハミルトンの苦戦について、年齢という避けがたい要素に触れた。

    「それは“触れられざる問題”だが、避けては通れない」と語るデビッドソンは、アスリートが年齢を重ねるごとにパフォーマンスが低下するのは自然なことだと主張した。

    「ルイスは2022年以降、以前のようなドライバーではない」
    「チームを移籍することの難しさは、ドライバーなら誰でも分かっている。来年またルールが変わるが、2022年もまさにそうだった」

    「僕から見ると、2022年の新レギュレーション導入以降、ルイスはかつてのようなドライバーではない。彼はそれ以来、以前のスタイルを再構築しようと必死に努力している」

    「V8自然吸気やグルーブドタイヤ時代のクルマから今のF1カーまで、ルイスはこれまでも何度もスタイルを変えてきたが、今回もまた大きな壁になっている」

    「そして……はっきり言うが、年齢も“象(エレファント)”のように目の前にある問題なんだ。僕自身、46歳で引退したドライバーとして経験してきたことだ」

    「アスリートとして年を重ねると、自分自身に疑問を持ち始める。それはごく自然なことなんだ。彼自身やファンには理解されにくいだろうけど、僕はそれを身をもって知っている」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    「僕は勝つためにここにいる」──ハミルトン、自らの役割を語る
    ハミルトンは最近のベルギーGPで、メディアに対してチーム改革への積極的な関与について語った。

    フェラーリでのキャリアを立て直すため、上層部との会議を重ね、チームやクルマの改善を提案する複数の“ドキュメント”を提出しているという。

    「僕がここで“プラスアルファ”をやろうとしているのは、フェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルのようになりたくないからだ」とハミルトンは言う。

    「このチームには大きなポテンシャルがあると見ている。情熱? 他には何も比べられないくらいだ」

    「ただ、巨大な組織であり、多くの動くパーツがあり、そのすべてが必要なパフォーマンスを出せているわけではない。それがこのチームが結果を残せていない理由だと思っている」

    「だから僕の役目は、すべてのエリアを疑問視して、特に意思決定に関わる上層部の人々に疑問を投げかけることだ」

    「この20年間で、フェラーリには素晴らしいドライバーがいた。キミ(ライコネン)、フェルナンド、セバスチャン──みんなワールドチャンピオンだ」

    「でも誰もフェラーリでタイトルを獲れなかった。僕はそれを許したくない。だから限界以上のことをやっている」

    「自分の時間はあまり残されていない」
    「僕はすでに2つの偉大なチームを経験してきた。そして、たしかにフェラーリは文化も違う。けれど、同じ道を進み続ければ、結果も同じになる。だから僕は変化を促している」

    「彼らの反応はすごく良い。マーケティングの面でも、スポンサーへの対応もそう。エンジニアたちも本当に頑張ってくれている」

    「まだまだやるべきこと、改善すべき点はあるけれど、彼らはしっかり応えてくれている。僕は組織の中に仲間を作り、一体感を持たせようとしている」

    「僕は勝つためにここにいる。そして、アントネッリみたいに時間がたっぷりあるわけじゃない。今が勝負のときなんだ」

    「このチームには本当にチャンピオンになる可能性があると信じている。彼らにはすでに偉大な歴史があるけれど、僕がいる間に、それをさらに高みに持っていく。それだけを目指している」

  • フェラーリF1代表 ルイス・ハミルトンの引退説を否定「彼は戦い続ける」

    フェラーリF1代表 ルイス・ハミルトンの引退説を否定「彼は戦い続ける」

    フレデリック・バスールは、ハンガリーGP後に急速に高まった憶測にもかかわらず、ルイス・ハミルトンがフェラーリやF1から去ることはないと断言した。

    予選後、ハミルトンは自らを「役立たず」と評し、「フェラーリは他のドライバーを起用すべきだ」と語っていた。その発言が冗談かどうか問われた彼は、日曜の決勝後に「いや、まったく本気だった」と返答した。

    ハミルトンは日曜のレース後、Skyイタリアにこう語った。

    「今季には何の期待もしていなかったけど、それにしてもこれまでのどのシーズンよりも酷い。自分の言ったことは本心かって? そういう気持ちだったってことだ」

    「裏ではいろいろと良くないことが起きている。とにかく、しばらく仕事をしなくていいことが楽しみなんだ」

    これに対してチーム代表のバスールはこう応じた。

    「いや、絶対に彼は我々のために走り続ける」

    「昨日の午後、昨夜、そして今朝も話をした。私はルイスの反応を理解している。彼はチームにも、私にも非常に厳しいが、何より自分自身に対して厳しい。彼が7度の世界王者なのは、こうした姿勢で全員を、特に自分自身を常にプッシュしてきたからだ」

    彼は戻ってくるし、再び戦ってくれる」

    DAZNのコメンテーター、アントニオ・ロバトはこう評した。

    「彼は今、どん底にいる。これまで見た中で最もモチベーションを失ったルイス・ハミルトンだ。自分自身に対して非常に厳しい言葉を投げかけていた」

    「彼はこの穴から自力で抜け出さなければならないが、独りでできるかどうかは分からない。誰かの助けが必要かもしれない」

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、ハミルトンが本気で引退を考えている可能性があると示唆した。一方、F1のCEOステファノ・ドメニカリはこう述べた。

    「彼がここにいる理由を、きっと示してくれると私は確信している」

    「彼は8回目のタイトルを手に入れたがっているし、再び栄光を手にするだろう」

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ F1

    ハンガリーGPに現れたバーニー・エクレストンは、こんな冗談を飛ばした。

    「ルイスが8回目のタイトルを獲る方がまだあり得るな。ホーナーと一緒にアルピーヌを買うなんて話よりはな」

    また、ハミルトンの古巣メルセデスの元上司トト・ヴォルフもこう語っている。

    「ルイスは感情を隠さない。それはこれまでもあったことだ。彼はときに自信を失うが、史上最高のドライバーだ。誰にもそれは奪えない」

    「彼にはF1でまだ成し遂げるべきことがある。メルセデスはこの現行レギュレーションに対応できなかった。そしてルイスはグラウンドエフェクトカーにずっと満足していなかった。そういう意味では、彼に合うクルマじゃなかった」

    「来年にはまったく新しいクルマが登場する。全然違うドライビングスタイルになるし、新しいパワーユニットも導入される。エネルギーを賢くマネージする必要があるだろう」

    一方、ハンガリーGPでポールポジションを獲得したシャルル・ルクレールは、レース中に無線で激怒。その後、謝罪し、彼とバスールはともにシャシーの問題が不振の原因かもしれないと示唆した。

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、フェラーリがフロアの損傷を避けるためにタイヤ圧とエンジンモードを引き上げた可能性を指摘した。

    「まあ、彼(ルクレール)は、違法スレスレだったなんて言わないだろうね。僕たちがラップタイムとエンジンモードから導き出せる唯一の説明がそれなんだ」

  • フェルスタッペンとの攻防、ハミルトンの判断を元F1ドライバーが絶賛

    フェルスタッペンとの攻防、ハミルトンの判断を元F1ドライバーが絶賛

    F1ハンガリーGPでの接触寸前のシーンをめぐり、FIAが調査を行った件について、スカイスポーツF1のアンソニー・デビッドソンがルイス・ハミルトンの「生き残る能力」を称賛した。

    問題の場面は29周目、ターン4の高速コーナーで起きた。レッドブルのマックス・フェルスタッペンがイン側からアグレッシブな追い抜きを仕掛け、フェラーリのハミルトンは接触を避けるためにランオフエリアへ逃れた。

    レース後、両者はスチュワードに召喚されたが、ハミルトンは出席を辞退。FIAは最終的にフェルスタッペンへの処分は不要との判断を下した。

    スカイF1の中継でデビッドソンは次のように分析した。

    「これがレースのハイライトだった。マックスはインから仕掛けた。あるアングルでは正当な位置取りに見えるんだけど、カメラの角度によって印象は大きく変わるものだ」

    「両者とも非常に賢明に立ち回った。7度のワールドチャンピオンであるルイスが、衝突を避ける“能力”を持っていたからこそ成り立ったシーンだ。マックスが彼をコース外に押し出したと解釈することもできるがね」

    「ルイスは視線をコーナーの頂点へ向けつつ、ミラー越しに信じられないようなスピードで接近するマックスの存在を認識していたと思う。ルール上、イン側から仕掛けるマシンは、相手のミラーとフロントアクスルが並んでいなければならないが、マックスは並んでいなかった」

    「接触はなかったし、ルイスは適切に対応した。そして何よりも“生き残った”んだ」

    「多くのドライバーなら普通のラインで曲がってクラッシュしていただろう。高速スピンになっていたはずだ。だから、あの判断は素晴らしかった」

    フェルスタッペンは最終的に9位でフィニッシュし2ポイントを獲得、ハミルトンはQ3進出を逃した影響もあり12位でノーポイントに終わった。

    デビッドソンはハミルトンの不振についても言及した。

    「今日のレースは、ルイスにとってもマックスにとっても理想的ではなかった。だが、マシンのパフォーマンスが足りない時は、こうした展開になるものだ」

    「ルクレールとの差はわずか0.25秒だったが、その差でQ3進出を逃してしまった。これが彼の1日を難しくしてしまった原因だ」

    一方、フェルスタッペンもこの件についてコメントを残している。

    「実際、何も起きていない。接触もしていない。それなのに調査が必要だった理由が理解できないんだ」

    「我々は自分たちの視点を説明した。ルイスは出席していなかったけどね。彼が本当に何か問題を感じていたら、あそこに来ていたはずだろ? そうじゃなかったから、たぶん彼も調査の必要性は感じていなかったんだと思う」

    「どちらにせよ、僕たちは週末全体を通してベストなパフォーマンスではなかった。あの場面はその一部に過ぎない」

    「あのコーナーは速いけど、ダウンフォースがあるからある程度はコントロールできる。僕はインから仕掛けた。彼は僕の存在に気づくのが少し遅かったみたいで、それで少し外へ出て、結果的にコース外へ逃げただけ。接触はしていないし、何も起きてない」

    さらにフェルスタッペンは、FIAの厳格化されたドライビングスタンダードガイドラインについても次のように言及した。

    「問題は、ルールが多すぎることなんだ。だからすべてが複雑になっている。明確じゃないケースも多い」

    「何の接触もなかったのにスチュワードの部屋に呼ばれるってのは、ちょっと変だよね」

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  • ルイス・ハミルトンの「役立たずだった」発言にフェラーリF1代表が反論

    ルイス・ハミルトンの「役立たずだった」発言にフェラーリF1代表が反論

    F1ハンガリーGP予選でQ2敗退を喫したルイス・ハミルトンは、自らを「役立たず」と酷評し、「フェラーリはドライバーを変えるべきかも」と発言した。

    だが、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールはそうは考えていない。わずかな差が明暗を分けた予選だったとして、そこから学ぶべき点があると強調した。

    ハミルトンはハンガリーGPの予選で12番手に終わり、チームメイトのシャルル・ルクレールが見事な走りでポールポジションを獲得する中、肩を落とした。

    スカイ・スポーツのインタビューで、ハミルトンは落胆を隠さずこう語った。

    「毎回こうだ。俺がダメなんだ。完全に役立たずだ」

    「チームには何の問題もない。見ればわかるだろ、クルマはポールを取ってるんだから。たぶんドライバーを変えるべきなんじゃないかな」

    今週末、ハミルトンはフェラーリでの適応の難しさについて長く語っており、夏休みに入ることで一度気持ちを整理したいとも述べていた。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリ代表のフレデリック・バスールはSky Sport Italiaの取材に応じ、ルクレールへの称賛とともに、ハミルトンへの励ましの言葉を送っている。

    ルクレールの通算27回目のポールについて、バスールはこう語った。

    「今季で最も難しいポールだった。我々は今季ずっと、タイヤを適正温度に持っていくのに苦労してきたし、Q2で脱落寸前だった」

    「わずか0.1秒差で生き残った。シャルルがようやくタイヤを機能させてくれた」

    「トップ10の中ではすべてが非常に繊細で、ほんの僅差で順位が決まる。全員がギリギリの戦いをしていた」

    「浮き沈みのあるセッションだったが、最終的には予想以上に強かった。我々はこのセッションがいかに難しかったかを忘れず、将来の糧にしなければならない」

    ルクレールはQ2とQ3での路面と天候の急変がパフォーマンスに大きく影響したと説明したが、ハミルトンはQ3に進めず12番手に終わった。

    バスールはその一因として「アウトラップ」の重要性を挙げている。

    「アウトラップは非常に重要だ。ターン1でタイヤをオーバーヒートさせると、そのラップの最後で問題が起きたり、スライドしすぎたりする」

    「ルイスはQ2で敗退したが、シャルルだってギリギリだった。ルイスはほんのコンマ数秒差で通過できなかった。アウトラップのマネジメントは常に難しいんだ」

    「もちろん彼はフラストレーションを感じているだろうが、差はほんのコンマ数秒だった。残念だが、ここから学ぶべきだ。今回の結果は良かったが、決して慢心してはならない」

  • ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGP惨敗も「レースへの愛は失っていない」

    ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGP惨敗も「レースへの愛は失っていない」

    ルイス・ハミルトンは、F1ハンガリーGPでの不振を受けて「レースへの愛を失ったのではないか」と問われたが、それを明確に否定した。

    7度のF1ワールドチャンピオンであるハミルトンは、ハンガロリンクでの週末を通じて苦戦。決勝では12番グリッドからスタートし、結局順位を上げることなくそのまま12位でフィニッシュ。ポイント圏外に沈んだ。

    40歳のハミルトンは、ハードタイヤでレースをスタートし、終盤にミディアムへ交換する戦略を採った。しかし、トラフィックに阻まれ、順位を上げる展開には至らなかった。

    予選後の土曜日には「完全に役立たずだ」「フェラーリはドライバーを替えた方がいい」とスカイスポーツのインタビューで語り、大きな話題を呼んだ。

    日曜の決勝後、その発言の真意について問われると、ハミルトンは次のように答えた。

    「特にってわけじゃない。ただ、ああいう感情になるときはある」

    「舞台裏ではあまり良くないことがいろいろ起きてるんだ」

    さらに「レースへの愛は失っていないのか?」との質問には、力強くこう返した。

    「いや、僕は今でもレースが大好きだよ」

    F1のCEOで元フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリも、この状況にコメントした。

    「まず第一に、ルイスは宝物のような存在で、素晴らしいアスリートだ」とドメニカリはスカイに語った。

    「困難な時期でも、彼は必ず巻き返す。なぜ彼がここにいるのか、その理由を示してくれるはずだ」

    「彼は8度目のタイトルを目指していて、きっとまた勝利をつかむ。ルイスを信じてほしい。夏休み明けにはとても強い走りを見せてくれるだろう」

    フェラーリのチーム代表であり、ハミルトンが若手時代からの知己でもあるフレデリック・バスールも彼を擁護。予選後の「役立たず」発言を深刻には受け止めていないと語った。

    かつてメルセデスでハミルトンの7度中6度のタイトルを共に手にした元ボス、トト・ヴォルフも言及。

    「ルイスは史上最高のF1ドライバーなんだって、自分自身に思い出させるべきだ」と語り、現在はライバルチームにいる立場ながら、将来的に彼が「競争力あるマシンを手にすれば8度目のタイトルも狙える」とまで述べた。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ厳しいシーズンを送るハミルトンとフェラーリ、ハンガリーではポイント獲得ならず

    ハミルトンとフェラーリ、厳しい2025年
    今シーズン、ハミルトンとフェラーリの両者は高い期待を抱いてスタートを切った。

    フェラーリは前年のコンストラクターズ選手権でマクラーレンに次ぐ2位を獲得し、ハミルトンも自身最悪のシーズンからの復活を目指しての移籍だった。

    しかし、SF-25は期待に応えられておらず、今季ここまでシャルル・ルクレールが挙げた表彰台は5回のみ。

    ハミルトンにとってのハイライトは、中国GPのスプリントレース優勝のみであり、それ以降のグランプリ本戦では一度もトップ3に入れていない。