カテゴリー: フランコ・コラピント

  • フランコ・コラピント ガスリーから学びF1スペインGPで躍進「一段階上がれた」

    フランコ・コラピント ガスリーから学びF1スペインGPで躍進「一段階上がれた」

    フランコ・コラピントは、2026年F1第14戦スペインGPで今季最高クラスの週末を過ごした。予選でQ3進出を果たし、決勝では7位に入賞。アルピーヌに貴重な6ポイントをもたらした。

    その躍進の背景には、前戦イタリアGPでチームメイトのピエール・ガスリーから学んだ経験があった。モンツァの予選でガスリーがセッションを追うごとにタイムを伸ばしてポールポジションを獲得する一方、自身との差が徐々に広がったことを受け、コラピントはデータを詳細に分析。

    ドライビングだけでなく、エネルギーマネジメントを含めた予選の組み立て方を学び、マドリンクで実践したという。

    7位入賞「今年最も完成度の高い週末」
    コラピントは新品ミディアムタイヤで9番グリッドからスタート。14周目にVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入されるとピットに入り、新品ハードタイヤへ交換した。

    VSCを利用することでピットストップによるタイムロスを抑え、そのハードタイヤで最後まで走り切る長い第2スティントに入った。

    「最終的に7位でフィニッシュして、チームに6ポイントをもたらすことができて、とてもうれしい。特に、このサーキットのレイアウトは僕たちのパッケージの強みにそれほど合っていなかったと思う」

    コラピントは今季何度も見せてきたように好スタートを決め、その後はタイヤを管理しながらポジションを守った。

    「またすごくいいスタートができたし、タイヤもうまく管理して、その後はポジションを維持できた。VSCが出て、周囲の何台かと同じように、時間を稼ぐためにピットストップをした」

    「第2スティントはそこからレース終了までだったので、かなり長かった。その間ずっとかなり守らなければならなかった」

    「ガブリエルに追いついたけど、そこでかなり時間を失った。ただ、それがなかったとしても、おそらくひとつ上の順位でフィニッシュできたわけではなかったと思う」

    コラピントは、直接のライバルを上回ってポイントを獲得できたことにも満足感を示した。

    「ポイントを獲得できてうれしいし、チャンピオンシップで差を縮め続けているなかで、直接のライバルたちより前でフィニッシュできたこともうれしい」

    そして、予選から決勝までを通じた完成度という点で、今季でも特に優れた週末だったと振り返った。

    「レース週末の実行という意味では、おそらく今年のベストだったと思う。予選ではできることをすべて最大限に引き出せたし、決勝でもやるべきことができた」

    「チーム全体で振り返りをして、マシンの開発を続けながら、毎週末できる限りパフォーマンスを最大化していく」

    モンツァでガスリーとの差が拡大
    マドリードでのコラピントの予選パフォーマンスを理解するうえで重要なのが、1週間前のF1イタリアGPだった。

    モンツァではコラピントが予選8番手に入った一方、ガスリーは予想外のポールポジションを獲得した。

    興味深かったのは、予選開始時点では両者の差がほとんどなかったことだ。Q1ではガスリーがトップタイムを記録し、コラピントもわずか0.05秒差の4番手につけていた。

    しかし、セッションが進むにつれて差は拡大。Q2ではガスリーがコラピントに対して約0.3秒の差をつけ、Q3ではさらに約0.4秒差が広がった。

    コラピントは単純にガスリーの方が速かったと片付けるのではなく、なぜセッションを追うごとに差が拡大したのかを分析した。

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    ガスリーのデータを分析「かなり学んだ」
    その成果がマドリンクで表れた。コラピントは予選でQ3に進出し、自身でも高い完成度のラップだったと評価している。

    「マドリードでの予選は、僕がこれまでやったなかでもベストのひとつだったと思う。本当に、本当にクリーンなラップをまとめて、マシンをQ3に進めることができた」

    「ここではアウディやレーシングブルズがすごく速かったので、彼らを上回るのは難しいだろうと思っていた」

    「やるべきことをすべてできたし、それにはすごく満足している。モンツァの後、ピエールの予選からかなり多くのことを学んで、一段階上に進もうとした。それができたと思うし、今回も自分にできることを最大限に引き出せた」

    コラピントが注目したのは、単純なコーナリングスピードやブレーキングポイントだけではなかった。

    ガスリーがQ1からQ2、Q3へ進むにつれて、ドライビングとエネルギーマネジメントの両面を改善し、マシンから徐々にパフォーマンスを引き出していく過程そのものだった。

    「ドライビングだけでなくエネルギー管理も学んだ」
    ガスリーから具体的に何を学んだのかと尋ねられたコラピントは、経験豊富なチームメイトが予選セッションのなかでパフォーマンスを高めていく方法だったと説明した。

    「少しずつ、いろいろなことだ。彼の方が経験があるし、アタックを重ねるごとに、ドライビングでもエネルギーマネジメントでも、あらゆる部分を改善していた。Q1からQ2、そしてQ3へ進むにつれて、それがすごく明確だった。そこから学んだ」

    マドリードでは、自身も同じように予選を通じてパフォーマンスを高めることができたとコラピントは感じている。

    「ここでは予選で本当にリズムに乗れていたと思う。すごく難しいサーキットだった」

    「おそらく今年、完璧なラップをまとめるという意味では最も難しいサーキットだし、うまくまとめられたときには最も満足感のあるサーキットでもある。Q2もQ3も素晴らしいラップだった」

    「この部分でもまた一段階上に進めたと思う。それこそ僕が求めていたことなので、うれしい」

    モンツァでは予選序盤にほぼ互角だったガスリーとの差がセッションを追うごとに広がったコラピントだが、その差が生まれた理由をデータから学び、わずか1週間後のマドリードで改善につなげた。Q3進出と決勝7位という結果は、コラピントがチームメイトの強みを吸収し、自身のパフォーマンス向上へ結びつけた週末となった。

  • フランコ・コラピント F1イタリアGPで9位も悔し涙「大きなチャンスを無駄にした」

    フランコ・コラピント F1イタリアGPで9位も悔し涙「大きなチャンスを無駄にした」

    フランコ・コラピントは、2026年F1第13戦イタリアGPで表彰台争いに加わりながら、自らのミスで後退したことへの悔しさを露わにした。レース後には涙を見せ、「チームと自分にとって非常に重要なチャンスを無駄にした」と肩を落とした。

    アルピーヌはモンツァで予想を上回る速さを発揮。ピエール・ガスリーが予選で驚きのポールポジションを獲得し、コラピントもトップ10入り。決勝でも上位争いを展開した。

    赤旗後の再スタートでフェルスタッペンを抜いて3番手
    シャルル・ルクレールの大クラッシュによって赤旗が提示される直前、コラピントは電気エネルギーをすべて使ってポジションを上げ、4番手につけていた。

    再スタート後にはさらに勢いを増し、マックス・フェルスタッペンをオーバーテイクして3番手に浮上。アルピーヌにとって予想外ともいえる表彰台獲得の可能性が見えてきた。

    しかし、その直後に大きな代償を払うことになる。コラピントは第1レズモでアルピーヌのリアを失い、そのままグラベルへ。コースには復帰できたものの、16番手まで順位を落とした。

    「素晴らしいレースにできたはずなのに、大きなミスをしてしまった。チームにとっても僕自身にとっても、とても重要なチャンスを無駄にしてしまった」

    コラピントはESPN Argentinaにそう語った。

    「だから少し悲しい。でも、ここから学ばなければならないし、これからもプッシュし続ける」

    「トップチームと戦えていたのに、すべてを台無しにした」
    コラピントはその後、16番手から追い上げ、最終的には9位まで挽回。2ポイントを獲得し、7位だったチームメイトのガスリーからわずか2つ後ろの順位でチェッカーを受けた。

    それでも、レース後のコラピントに喜びはなかった。

    「ただただ悔しい。いい走りができていたのに、ターン5、6で完全にマシンを失ってしまった」

    「3番手あたりを走っていて、いいことができていたし、自分たちがすごく強いと感じていた。トップチームと戦っていると、すぐにものすごくモチベーションが上がる。でも、ああいうことが起きると、すべてを台無しにしてしまう」

    「何が起きたのか、まだよく理解できていない。マシンがかなりアグレッシブだったと思うし、縁石をかなり全開で乗り越えてしまった。それも助けにはならなかった」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    フェルスタッペンを抜いた瞬間「信じられなかった」
    再スタートでフェルスタッペンを抜き、3番手に浮上した場面についても振り返った。

    「普通だったよ。マシンに乗っていると、それほど違いを感じるわけではない。ひとつずつ目の前のことをやっていくだけだから」

    「でも、トップのマシンやトップチームと戦えるのはやっぱり素晴らしい。僕たち自身、信じられないくらいだった。だからこそ、こんなチャンスを逃してしまったことが本当に悔しい」

    アルピーヌが高い競争力を示したモンツァで、コラピントは表彰台も狙える位置まで浮上しながら、その可能性を自らのミスで失った。それでも16番手から9位まで挽回してポイントを持ち帰ったことは、悔しさの残る週末の中で数少ない救いとなった。

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1との契約延長に感謝「最初から信頼してくれた」

    フランコ・コラピント アルピーヌF1との契約延長に感謝「最初から信頼してくれた」

    フランコ・コラピントは、2027年もアルピーヌF1チームから参戦することが決まったことを受け、チームから寄せられてきた「信頼」に感謝を示した。F1イタリアGPではアップデート仕様が自身のマシンにも投入され、コンストラクターズランキング5位争いでレーシングブルズを逆転することを目指す。

    アルピーヌは先日、コラピントとの契約延長を発表。2027年もピエール・ガスリーとのラインナップを継続することが決まった。

    23歳のコラピントは今季ここまで19ポイントを獲得し、ドライバーズランキング12位につけている。

    アルピーヌとの2027年契約延長「この旅を続けられることに興奮している」
    イタリアGP開幕前の木曜日、コラピントはアルピーヌとの契約延長について喜びを語った。

    「とてもうれしいし、本当に幸せだ。これから起こること、そしてチームとこの旅を続けていけることにすごく興奮している」

    コラピントにとって今回の契約延長は、アルピーヌとの関係をさらに長期的なものへと発展させる決定となった。チームで過ごしてきた期間を振り返り、マシンだけでなく組織全体が前進してきたと感じているという。

    「この1年間に与えてもらったチャンスには本当に感謝している。一緒に大きく成長してきたし、今では大きな家族のようになっている」

    「チームとして一緒に多くのステップを踏んできた。マシンのさまざまな部分を改善して、チームのみんなのパフォーマンスも向上してきた。うれしいし、これからも続けていくのが楽しみだ」

    特にコラピントが強調したのが、エグゼクティブアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレをはじめとしたアルピーヌからの信頼だった。

    コラピントは、自身にチャンスを与えたブリアトーレと「最初からの信頼」に感謝するとともに、最近のチームの改善についても満足感を示している。

    「チームの努力にはとても満足している。最近どれだけ改善してきたか、そして家族として一緒に積み重ねてきたステップをうれしく思っている」

    モンツァではアップデートを両車に投入
    契約延長を決めたコラピントにとって、次の焦点はイタリアGPでのパフォーマンスだ。

    アルピーヌは前戦オランダGPでガスリー車にアップデートパッケージを投入。モンツァでは同じ仕様がコラピント車にも導入され、2台が最新パッケージを使用する。

    コラピント自身、もともとモンツァを好んでおり、新パーツによってさらに競争力を引き上げられることを期待している。

    「アップデートがあるかどうかに関係なく、モンツァはいつも走るのが好きなサーキットだ。それがあることで、いい方向に行くと思う」

    「僕たちに合ったサーキットになってくれることを願っている。金曜日にどんな感じになるか見てみるよ」

    一方、高速かつ低ダウンフォース仕様となるモンツァでは、アップデートの効果を最大限に引き出すセットアップ作業も重要になる。

    「作業を続けて、予選でマシンからすべてを引き出すことが重要になる」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    レーシングブルズとの差は3ポイント
    アルピーヌにとってイタリアGPは、単に新パーツの評価を行う週末ではない。コンストラクターズランキング5位をめぐる争いでも重要な一戦となる。

    オランダGPでポイントを獲得したことで、アルピーヌは5位レーシングブルズとの差を3ポイントまで縮めた。コラピントは、前戦で投入されたアップデートによってパフォーマンス面で明確な前進があったと評価している。

    「本当に僅差だ。前回のアップデートによって、パフォーマンス面ではかなりいいステップを踏めたし、彼らとの差も縮まった。それが僕たちの目標だった」

    「大きなステップを期待していたけど、実際にそうなった。アップデートはうまく機能している。ただ、彼らの前に出るためには作業を続けて、すべてをまとめ上げなければならない」

    ただし、警戒しているのはレーシングブルズだけではない。コラピントはアウディの競争力にも言及し、モンツァではライバルもアップデートを投入すると見ている。

    「彼らは速いし、アウディも速い。ここではリアウイングのアップデートを持ち込むと思うから、少し速くなるはずだ」

    「でも、僕たちは今持っているパッケージを信頼している。そこからすべてを引き出して、彼らの前に出られることを願っている」

    2027年のシートを確保したことで、コラピントにとって将来をめぐる不確定要素のひとつは解消された。今後は結果に集中できる環境のなか、アルピーヌが前戦で確認したアップデートの効果を自身のマシンでも引き出せるかが焦点となる。

    わずか3ポイント差となったコンストラクターズランキング5位争いを考えても、モンツァで両車に最新仕様がそろう意味は大きい。コラピントはチームから受けた「信頼」に結果で応えるべく、アルピーヌのさらなる浮上を狙う。

  • アルゼンチン大統領がF1復活開催を熱望「我々にはすべてが揃っている」

    アルゼンチン大統領がF1復活開催を熱望「我々にはすべてが揃っている」

    アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が、F1アルゼンチンGPの復活開催に強い意欲を示した。1998年を最後にF1カレンダーから姿を消している同国について、「再びF1を迎えるために必要な条件はすべて揃っている」と訴えている。

    アルゼンチンでは、フランコ・コラピントのF1参戦によってモータースポーツ人気が再び大きな盛り上がりを見せている。

    ミレイ大統領は、その熱気に加えて、歴史、ドライバー、そして国際大会を開催するための制度的な信頼性を整えることで、F1だけでなくWRC(世界ラリー選手権)の招致も目指す考えを明らかにした。

    FIAアメリカン・コングレスでF1招致を表明
    ミレイ大統領は9月1日(月)、ブエノスアイレスで開幕したFIAアメリカン・コングレスで演説し、アルゼンチンにおけるモータースポーツの重要性を強調した。

    「アルゼンチン自動車クラブ(ACA)は国内モータースポーツに多大な貢献をしてきました。そして、アルゼンチンは自動車を愛する国です」

    「アルゼンチン人のレースに対する情熱は時代を超えて存在しています」

    その言葉を裏付けるように、アルゼンチンでは現在、F1への関心が急速に高まっている。その中心にいるのがコラピントだ。

    コラピントは2001年以来となるアルゼンチン人F1ドライバーとして最高峰カテゴリーに参戦。今年4月にはブエノスアイレス市街地でデモ走行を行い、沿道には数十万人規模のファンが集まった。アルピーヌとの契約も2027年まで延長され、国内でのF1人気を押し上げる存在となっている。

    ただし、ミレイ大統領が描く構想は、アルゼンチン人ドライバーがF1に参戦しているという話だけにとどまらない。

    1998年以来となるアルゼンチンGP復活への課題
    アルゼンチンGPが最後に開催されたのは1998年であり、復活が実現すれば約30年ぶりのF1開催となる。

    アルゼンチンとF1の歴史は古い。1950年代には伝説的ドライバー、ファン・マヌエル・ファンジオが活躍し、5度のF1ワールドチャンピオンに輝いた。アルゼンチンGPはこれまで20回開催され、そのすべてがブエノスアイレスのアウトドローモ・オスカル・イ・フアン・ガルベスを舞台としてきた。

    一方、現代のF1を開催するためにはサーキットをFIAグレード1の基準に適合させる必要がある。

    同サーキットについては2017年にも大規模改修計画が持ち上がったものの実現には至らなかった。したがって、アルゼンチンGP復活に向けては、F1側との商業的な合意だけでなく、施設改修や開催資金を含めた具体的な計画が必要になる。

    現時点でF1アルゼンチンGPの復活が正式決定したわけではなく、ミレイ政権が招致への意欲を公に示した段階とみるべきだ。

    アルゼンチングランプリ F1

    ミレイ大統領「F1とWRCを再びカレンダーに」
    ミレイ大統領は、アルゼンチンが国際的なモータースポーツイベントを開催するための環境を再構築していると強調。F1とWRCの双方を具体的な招致対象として挙げた。

    「だからこそ、皆さんにも私と一緒に夢を見ていただきたいと思います。アルゼンチンには、F1と世界ラリー選手権を再びカレンダーに迎えるために必要な条件がすべて揃っています」

    さらにミレイ大統領は、国際カテゴリーが開催国を選ぶうえで重要になる「制度的な信頼性」についても言及した。

    「我々には伝統があります。ドライバーもいます。そして今、こうしたカテゴリーが開催国を選択する際に求める制度的な信頼性を、再び築きつつあります。我々には本当にすべてが揃っています」

    コラピント人気はF1復活への追い風
    アルゼンチンにとって最大の追い風となっているのは、コラピントの存在によって国内のF1熱が目に見える形で復活していることだ。

    F1開催には、FIAグレード1を満たすサーキット、巨額の開催費用、プロモーター、政府や自治体の支援、そしてF1との契約など複数の条件をクリアする必要がある。その意味では、大統領による今回の発言だけでアルゼンチンGP復活が具体化したとは言えない。

    それでも、国家元首がFIAの公式会議という場でF1招致を明言した意味は小さくない。ファンジオによって築かれた歴史にコラピントが新たな熱狂を加え、政府も開催への意思を示したことで、長年語られてきたアルゼンチンGP復活構想には新たな政治的な後押しが加わった。

    次に問われるのは、その「すべてが揃っている」という言葉を、サーキット改修や開催契約といった具体的な計画へと結びつけられるかどうかだ。

  • フランコ・コラピント アルピーヌF1残留決定 2027年もガスリーとコンビ

    フランコ・コラピント アルピーヌF1残留決定 2027年もガスリーとコンビ

    BWTアルピーヌF1チームは8月27日、フランコ・コラピントが2027年F1世界選手権でもレースドライバーを務めることを正式発表した。これにより、2027年もピエール・ガスリーとのコンビを継続することが決定した。

    コラピントは2026年に大きな成長を遂げ、ここまで12戦中6戦でポイントを獲得して計19ポイントを記録。アルピーヌはドライバーラインアップの継続性を重視し、2025年から続くガスリーとコラピントの体制を2027年も維持する。

    コラピントが2027年もアルピーヌF1に残留
    アルピーヌは2027年のドライバーラインアップを確定させ、23歳のフランコ・コラピントが引き続きピエール・ガスリーとともに戦うことを発表した。

    コラピントにとって2026年は飛躍のシーズンとなっている。ここまで19ポイントを獲得し、12戦のうち6戦で入賞。中国GPで10位に入った後、5月のマイアミGPでは当時の自己最高となる7位フィニッシュを果たした。

    その2週間後のカナダGPではさらに自己最高を更新し、6位でフィニッシュ。成熟したレース運び、粘り強さ、そして持ち前の才能を示す走りとなった。

    アルピーヌは、コラピントがチームとの良好な関係を築きながら成長を続け、エンストンをF1における自分のホームと感じるまでになったとしている。

    ガスリーとのコンビは3シーズン目へ
    コラピントの2027年残留と、チームが示した相互の信頼は、アルピーヌが将来に向けて安定性と継続的な前進を求めていることを示すものでもある。

    コラピントとガスリーが初めてチームメイトとなったのは2025年。コラピントが同年のF1エミリア・ロマーニャGPでアルピーヌからデビューして以来、両者は強固な関係を築いてきた。2027年は同じコンビで迎える3シーズン目となる。

    2026年は改善されたシャシーとパワーユニットのパッケージもあり、アルピーヌはコンストラクターズ選手権6位につけている。中国、カナダ、スペイン、イギリスの4戦ではダブル入賞を達成した。

    23歳のコラピントはこれまでF1で38戦に出走。グリッドでも経験豊富なドライバーのひとりであり、コラピントにとって理想的なチームメイトと位置づけられるガスリーとの組み合わせを、アルピーヌは今後のチームを前進させるうえで最適なコンビだと評価している。

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    ブリアトーレ「フランコはF1にいるべきドライバー」
    アルピーヌのフラビオ・ブリアトーレは、ドライバーラインアップを継続することの重要性を強調。その一方で、チームにとって最大の優先事項は速いF1マシンを作ることだと語った。

    「フランコがピエールとともにレースドライバーとして残り、2027年のドライバーラインアップを確定できたことをとてもうれしく思う」

    「私にとって継続性は非常に重要だ。これでドライバーに関しては落ち着いた状態になった。何度も言ってきたように、これはパズルの重要なピースではあるが、我々が正しくやらなければならない最も重要なことは、速いレーシングカーを設計し、作ることだ。それが我々の最優先事項であることに変わりはない」

    「今年、フランコが本当に成長し、素晴らしいドライバーへと成熟していく姿を見てきた。特にマイアミとモントリオールでの結果は、私がすでに分かっていたことを証明した。フランコはF1にいるべきドライバーであり、このチームにいるべきドライバーだ」

    「フランコとピエールの両方がコース上で素晴らしい仕事を続け、チーム全体がこのスポーツの先頭で戦い、勝てるようになるまで絶え間なくプッシュし続けることを期待している」

    コラピント「ここに残れることをとてもうれしく思う」
    コラピントはアルピーヌへの残留を喜び、2026年にチームが前年から大きな進歩を遂げたことにも手応えを示した。

    「2027年もこのチームに残れることをとてもうれしく思う。ここではとても幸せだし、すっかり馴染んでいる。今年は昨年と比べて大きく前進できているので、さらにうれしい」

    「まだ達成しなければならない目標はたくさんあるし、チームがパフォーマンスを見つけて、マシンをどんどん良くするために本当に懸命に取り組んでいることも分かっている」

    「長期的な目標は明確だ。戦って勝つこと。その将来に向けて僕をドライバーのひとりとして信頼してくれたチーム、フラビオ、スティーブに感謝している」

    「これからすべてがどう展開していくのか楽しみにしているし、何よりもまずコース上で自分の仕事に集中していきたい」

    アップグレード版A526でイタリアGPへ
    アルピーヌにとって、モンツァを前にドライバー契約を発表するのは2年連続となる。約1年前にはガスリーがイタリアGPを前にチームへの将来を託す決断を発表しており、今回はコラピントが自身の将来を確定させた。

    コラピントは次戦イタリアGPでアップグレードされたA526のパッケージを使用する予定となっている。

    2027年の残留決定によってドライバー面での安定を確保したアルピーヌ。ガスリーとコラピントという継続したラインアップのもと、チームは次の段階として、ブリアトーレが最優先事項に掲げる「勝てるF1マシン」の実現を目指していく。

  • FIA コラピントのスポンサーによる「F1の公正性を壊している」批判に声明

    FIA コラピントのスポンサーによる「F1の公正性を壊している」批判に声明

    FIA(国際自動車連盟)は、F1オランダGP後にフランコ・コラピントの主要スポンサーからスチュワードに厳しい批判が向けられたことを受け、正式な声明を発表した。

    発端となったのは、アルピーヌのコラピントがザントフォールトの決勝で受けたペナルティだ。コラピントの主要スポンサーであるメルカド・リブレのCMO(最高マーケティング責任者)ショーン・サマーズは、スチュワードについて「F1の公正性を壊している」とSNSで痛烈に批判。

    FIAはこれに対し、判定への異議とスチュワード個人への攻撃は区別されるべきだとの立場を示した。

    コラピントにドライブスルーペナルティ
    オランダGPの決勝1周目、マックス・フェルスタッペンがクラッシュし、さらに最終コーナーではガブリエル・ボルトレトがスピン。コース上には黄旗が提示された。

    この状況でコラピントは角田裕毅をオーバーテイクしたと判断され、スチュワードからドライブスルーペナルティと2点のペナルティポイントを科された。

    さらにコラピントは別の黄旗区間で十分に減速しなかったとして、追加で1点のペナルティポイントを科されている。

    コラピント自身はレース後、この裁定について「極めて厳しい」と不満を示した。角田裕毅を抜かないために急ブレーキを踏む方が、むしろ危険だったとの考えを説明している。

    「ものすごく強くブレーキを踏んで抜かないようにする方が危険だったと思う。あの判断は極めて厳しかった」

    同じオープニングラップで同様のペナルティを受けたレーシングブルズのアービッド・リンドブラッドも、スチュワードの判断に疑問を呈した。

    リンドブラッドは、個々のインシデントの状況を評価するというよりも、スチュワードが今後に向けた「前例を作ろうとしている」と感じたと語っている。

    主要スポンサーがFIAを痛烈批判
    レース後、コラピントの主要スポンサーであるメルカド・リブレのCMO、ショーン・サマーズはXを通じてFIAスチュワードを強く批判した。

    「FIAのスチュワードはF1の公正性を壊している」

    「今シーズン、彼らはひどい仕事をしており、レース結果に影響を及ぼしていることを証明している。無能なのか? 不誠実なのか? それとも両方なのか? あの組織の文化には何か深刻な問題がある」

    単なる判定への異議にとどまらず、FIAの組織文化そのものに疑問を投げかける厳しい内容だった。

    FIA(国際自動車連盟)

    FIAが正式声明「脅迫や個人攻撃を正当化するものではない」
    これを受け、FIAはオランダGP後にスチュワードへ向けられたオンライン上の攻撃について声明を発表した。

    「オランダGP後、FIAスチュワードはFIAのレギュレーションに従ってスポーティングペナルティを適用したことで、オンライン上で誹謗中傷の標的となりました」

    「United Against Online Abuse連合は、あらゆる形態の誹謗中傷やハラスメントを非難します。判定に対する意見の相違はスポーツの一部ですが、それが脅迫や個人攻撃を正当化することは決してありません」

    さらにFIAは、今回が初めての問題ではないことも強調した。

    「2023年、アメリカGP後にスチュワードのひとりが標的を絞った誹謗中傷を受けたことをきっかけに、FIAはUnited Against Online Abuse連合を立ち上げました」

    「私たちのスポーツに関わるすべての皆様に、オンライン、オフラインを問わず、敬意と責任を持って行動していただくようお願いします」

    判定そのものへの反論には踏み込まず
    一方で、今回のFIA声明は、コラピントに対するペナルティが妥当だった理由を改めて説明する内容ではない。

    コラピントやリンドブラッドが主張した黄旗下での状況判断や、サマーズが提起したスチュワードの判定基準そのものへの批判について、FIAは具体的な反論を示していない。

    FIAが声明で焦点を当てたのは、スポーツ上の判定に対する意見の相違は認められる一方、それがスチュワード個人への誹謗中傷や脅迫に発展してはならないという点だ。

    オランダGPでは黄旗を巡る裁定がコラピントとリンドブラッドのレース結果に大きな影響を及ぼし、両ドライバーから厳しすぎるとの声が上がった。その議論はレース後、スポンサーによるFIAへの異例の批判、そしてFIAによる正式声明へと発展する形となった。

  • フランコ・コラピントのスポンサー FIAを痛烈批判「F1の健全性を壊している」

    フランコ・コラピントのスポンサー FIAを痛烈批判「F1の健全性を壊している」

    アルピーヌF1のフランコ・コラピントが2026年F1オランダGPで2度のペナルティを科されたことを受け、主要スポンサーであるメルカド・リブレの幹部がFIAスチュワードを痛烈に批判した。

    メルカド・リブレの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるショーン・サマーズは、今季のスチュワードの判断がレース結果に影響を及ぼしていると主張。「FIAスチュワードはF1の健全性を壊している」とSNSで異例の強い言葉を投げかけた。

    角田裕毅への追い越しでドライブスルーペナルティ
    フランコ・コラピントはオランダGP決勝の序盤、マックス・フェルスタッペンの大クラッシュによって提示されたイエローフラッグ下で角田裕毅をオーバーテイクしたとして、ドライブスルーペナルティを科された。

    同様に、ピエール・ガスリーを追い越したアービッド・リンドラッドにもドライブスルーペナルティが科されている。

    コラピントは好スタートを決めてポイント圏内を走行していたが、この処分によって大きく後退。レース後、状況を考えれば追い越しを回避することは極めて難しかったと説明した。

    「レース全体を台無しにしたのはドライブスルーペナルティだった。すごくいいスタートを切って、ポイント圏内にいた。難しい状況だったと思う」

    「1周目にバトルをしていて、路面は濡れていて湿っていた。バンクもあるし、マシンのパーツがあちこちに飛んでいた。あのコンディションで判断するのは難しかった」

    コラピントによれば、イエローフラッグを確認した時点ですでに角田裕毅へのオーバーテイクをほぼ完了していたという。

    「オーバーテイクを終えようとしていたときに、本当にかなり遅いタイミングでイエローフラッグが見えた。そこで急ブレーキを踏んで、ストレートの途中、バンクがあって濡れていて、みんながスピンしているような状況で再加速する方が明らかに危険だった」

    「だからすごく難しい。ルールとして書かれているのは分かるけど、もっと柔軟であるべきだと思うし、何がより安全で、何がより危険なのかを理解したうえで判断する基準も必要だと思う」

    「同じ場所で誰かが時速30kmも遅く走っていて、そのクルマを追い越している最中にイエローフラッグが出たら、できることはそれほど多くない。あれに反応するのは本当に難しい」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム) オランダグランプリ

    「あまりにも厳しい」コラピントが判定に疑問
    コラピントは、規則違反そのものだけを見るのではなく、当時の路面状況や安全性を考慮すべきだったと主張。自身だけでなくリンドラッドに対する処分についても厳しすぎたとの見解を示した。

    「ものすごく厳しかったと思う。それが彼らの仕事なのは分かっているけど、少し柔軟になって状況を理解することも彼らの仕事だと思う」

    「特にグリップがこれほど低くて、ああいうコンディションだったときには、何がより危険なのかを考える必要がある。僕には少し厳しすぎるように感じた」

    「僕だけじゃなくリンドラッドに対してもそうだと思う。でも特にドライブスルーはレースを終わらせてしまう。それは重すぎると感じるけど、決まったことは仕方がない」

    さらにコラピントは、その後にも別のイエローフラッグ違反で10秒ペナルティを科された。この2件によってペナルティポイントも合計3点が加算され、直近12カ月の累計は4点となった。

    最終的にコラピントは、旧仕様のアルピーヌを駆って14位でレースを終えた。

    主要スポンサーがFIAに異例の猛批判
    2度にわたるペナルティに強く反発したのが、コラピントの主要スポンサーであるメルカド・リブレだ。

    同社CMOのショーン・サマーズはXで、FIAスチュワードの今季の判断について極めて厳しい言葉を並べた。

    「FIAスチュワードはF1の健全性を壊している」

    「今シーズン、彼らはひどい仕事をしていて、レース結果にまで影響を及ぼしている。無能なのか? 不誠実なのか? それとも両方なのか?」

    「この組織の文化には、何か深刻に壊れているものがある」

    スポンサー企業の最高幹部がFIAのスチュワードを「無能」「不誠実」とまで表現して公然と批判するのは異例だ。

    今回の一件では、コラピントとリンドラッドの双方が、混乱したウェットコンディションで発生したイエローフラッグ下の追い越しによってドライブスルーペナルティを受けた。規則の厳格な適用と、その瞬間の安全性を踏まえた裁量をどこまで両立させるべきなのか。オランダGPでの判定は、FIAスチュワードの判断基準をめぐる新たな議論を呼ぶことになった。

  • フランコ・コラピント F1夏休み中にイタリアで盗難被害 SNS投稿は物議

    フランコ・コラピント F1夏休み中にイタリアで盗難被害 SNS投稿は物議

    アルピーヌF1のフランコ・コラピントが、2026年シーズンの夏休み中に滞在していたイタリアで盗難被害に遭ったことが明らかになった。

    23歳のコラピントは先週、イタリア北部の観光地コモ湖を訪れていた際に、衣類やアルゼンチンで親しまれているマテ茶を飲むための道具など複数の私物を盗まれた。

    本人がSNSで被害を報告したが、その際の表現が物議を醸し、投稿はその後削除されている。

    コモ湖で衣類やマテ茶セットを盗まれる
    コラピントは当初、SNSへの投稿で盗難被害について明かし、次のように記していた。

    「イタリア人がラテン系の人間から何もかも盗むなんて、誰が想像しただろうね。きっとマテ茶は気に入らないと思うけど」

    PlanetF1.comによると、この投稿ではイタリアと母国アルゼンチンの治安を比較するような内容も含まれていたとされ、SNS上で反発を招いたという。

    コラピントはその後、「イタリア人」としていた部分を「ヨーロッパ人」に変更したと報じられているが、最終的に投稿自体を削除した。

    その少し後、コラピントは盗難に遭う前に撮影された複数の写真を別の投稿で公開した。

    「この服やマテ茶セットなんかの最後の写真。持っていった人たちが楽しんでくれるといいね!!」

    投稿には怒った顔の絵文字2つと涙を流す絵文字が添えられていた。記事執筆時点で、この投稿にはInstagramで70万件を超える「いいね」が寄せられている。

    イタリアではルクレールとサインツJr.も盗難被害
    近年、イタリア滞在中に盗難被害に遭ったF1ドライバーはコラピントだけではない。

    フェラーリのシャルル・ルクレールは2022年、イモラで開催されたエミリア・ロマーニャGPを前に高級腕時計を盗まれた。被害額は32万ドル相当とされ、後に4人が逮捕された。

    2023年には、当時ルクレールのフェラーリでのチームメイトだったカルロス・サインツJr.も、モンツァでのイタリアGP後に腕時計を盗まれる被害に遭っている。

    サインツJr.の場合は自ら犯人を追跡し、67万5000ドル相当とされた腕時計を取り戻すことに成功した。

    また、マクラーレンのランド・ノリスも2021年、ウェンブリー・スタジアムで行われたEURO 2020決勝のイングランド対イタリア戦を観戦した際、19万4000ドル相当の腕時計を盗まれている。

    2026年はアルピーヌで復調
    コラピントは2025年にアルピーヌで苦戦したものの、2026年シーズン前半は大きく成績を改善している。

    開幕から11戦のうち6戦でポイントを獲得し、カナダGPでは自己最高となる6位フィニッシュを記録した。

    アルピーヌは夏休みを迎えた時点でコンストラクターズランキング6位につけており、5位レーシングブルズとの差は5ポイント。コラピントにとってはコース上で好調な前半戦となった一方、束の間の休暇中に思わぬ災難に見舞われることになった。

    なお、今回の盗難についてPlanetF1.comの記事では、警察への被害届や犯人の特定、被害品が回収されたかどうかについては伝えられていない。コラピント本人のSNS投稿で確認できる範囲では、衣類やマテ茶関連用品などが盗まれたことが明らかになっている。

  • コラピント 実はウィリアムズ所属のまま? アルピーヌF1へはローン移籍説

    コラピント 実はウィリアムズ所属のまま? アルピーヌF1へはローン移籍説

    フランコ・コラピントに、2027年のウィリアムズ復帰説が浮上している。カルロス・サインツJr.の去就が不透明となるなか、コラピントとウィリアムズの契約上のつながりが現在も残っている可能性が指摘されている。

    コラピントは2024年にウィリアムズからF1デビューし、その後アルピーヌへ移った。しかし、当時の移籍は完全な契約解除ではなく、ウィリアムズからの長期的な「ローン」という形だったと報じられており、条件次第では古巣復帰への道が開かれる可能性がある。

    サインツJr.の2027年去就がウィリアムズの焦点に
    ウィリアムズの2027年ドライバーラインアップを巡っては、サインツJr.の将来が大きな焦点となっている。

    サインツJr.はハンガリーGP後、2027年にどこでレースをするのかについて、まだ決断を下していないことを示唆した。ウィリアムズとは長期契約を結んでいるものの、契約2年目終了時に行使できる離脱条項が含まれているとされる。

    サインツJr.は上位チームへの復帰を望んでいるとされ、マックス・フェルスタッペンがレッドブル・レーシングを離れる場合には、その後任候補となる可能性も取り沙汰されている。一方で、現実的な選択肢としてアルピーヌやアストンマーティンへの移籍も報じられている。

    なかでもアルピーヌへの関心が強いとの情報がある。サインツJr.は2017年から2018年にかけ、当時ルノーとして参戦していたエンストンのチームでドライブした経験を持つ。

    アルピーヌではピエール・ガスリーが契約下にあり、今季のチーム獲得ポイントの約70%を稼いでいる。そのため、サインツJr.が加入する場合、現在のもうひとつのシートを担うコラピントが押し出される可能性が高い。

    ベルギーGPでボウルズと会食
    しかし、コラピントがアルピーヌのシートを失ったとしても、それがF1からの離脱を意味するとは限らない。

    F1 Oversteerによると、ベルギーGPの週末にはコラピントがウィリアムズのチーム代表ジェイムス・ボウルズと夕食をともにする姿が目撃された。かつてコラピントをF1へ昇格させた人物との会食だっただけに、将来的な復帰との関連が注目されている。

    コラピントはウィリアムズ・ドライバー・アカデミー出身で、2023年1月に育成プログラムへ加入した。2024年シーズン終盤にはローガン・サージェントに代わってF1へ昇格し、9戦に出場して5ポイントを獲得した。

    ただし、ウィリアムズはすでに2025年からサインツJr.を起用する契約を結んでいたため、翌シーズンにコラピントのレギュラーシートを確保することはできなかった。

    その後、コラピントはアルピーヌのリザーブドライバーとなり、ジャック・ドゥーハンに代わって再びシーズン途中からF1のレギュラーシートを獲得した。

    「今もウィリアムズと何らかの契約がある」
    コラピントのアルピーヌ移籍を巡っては当時、ウィリアムズが5年間の契約でコラピントを貸し出したとの報道があった。

    Viaplayのコメンテーター、ネルソン・ファルケンブルグは『Nailing the Apex』で、現在もコラピントとウィリアムズの間には契約上の関係が残っていると聞いていると語った。

    「僕はフランコが今も、ある意味ではウィリアムズ・ファミリーの一員だと思っている」

    「何らかの形で、彼はまだウィリアムズと契約している。それなら筋が通る。自分たちのアカデミーに対する信頼の表れでもある」

    この情報が正しければ、サインツJr.がウィリアムズを離れた場合、チームがコラピントを事実上「呼び戻す」ことも選択肢になり得る。ただし、5年間とされる期間が満了する前に復帰させる場合、アルピーヌとの契約条件によっては金銭的な負担が発生する可能性もある。

    重要なのは、コラピントが完全にウィリアムズとの関係を断ってアルピーヌへ移籍したと確認されているわけではない点だ。現時点で契約の詳細は公表されておらず、「現在もウィリアムズと契約している」という情報もファルケンブルグの証言に基づくものである。

    アルピーヌではガスリーに20対9
    コラピントのウィリアムズ時代は鮮烈なスタートを切った一方、2024年終盤にはクラッシュが相次ぎ、チームのスペアパーツ不足を深刻化させたことも評価を下げる要因となった。

    アルピーヌへ移った昨季はポイントを獲得できなかったが、当時のアルピーヌはグリッドで最も競争力の低いチームだった。2026年は改善の兆しを見せており、マイアミGPで7位、カナダGPで6位と2戦連続で上位入賞を果たしている。

    それでも、ガスリーとの今季の直接対決では20対9と後れを取っている。アルピーヌが2027年にドライバー変更へ動けば、コラピントの立場が不安定になるのは避けられない。

    一方で、ウィリアムズにとってコラピントは未知のドライバーではない。自らのアカデミーで育成し、F1デビューの機会を与え、実際のレースで能力と弱点の双方を把握している存在だ。

    サインツJr.が残留すれば復帰の可能性は限られるが、離脱条項を行使して他チームへ移籍した場合には状況が一変する。アルピーヌでシートを失う可能性のあるコラピントと、後任を必要とするウィリアムズという構図が成立すれば、古巣復帰は現実的な選択肢のひとつとなりそうだ。

  • フランコ・コラピント アストンマーティンF1の飛躍に刺激「僕たちにもできる」

    フランコ・コラピント アストンマーティンF1の飛躍に刺激「僕たちにもできる」

    フランコ・コラピントは、2026年F1ハンガリーGP決勝を15位で終えた後、アストンマーティンF1が大型アップグレードで大きく戦闘力を向上させたことを称賛し、「僕たちにもできる」とアルピーヌF1の巻き返しに期待を寄せた。

    アルピーヌF1はハンガリーGPで無得点に終わり、レーシングブルズにコンストラクターズランキング5位の座を明け渡した。コラピントはレースを通してペース不足に苦しみ、チームが置かれている厳しい状況を率直に認めた。

    「マシンにかなり苦しんでいる」
    コラピントは決勝序盤からマシンの挙動に違和感を覚え、その後もペースを取り戻すことができなかった。

    「とても難しい午後だったし、全体的にかなりペースが足りなかった。最初の3周を終えたあたりからマシンに苦しみ始めてしまい、その後は残念ながら立て直すことができなかった」

    「新品タイヤを履いても依然としてペースが大きく不足していて、とにかく遅かった。なぜそうなったのか理解する必要がある。もしかしたらダメージを負っていたのかもしれない。バランスもグリップも良くなかったからね。チームと一緒に分析していく」

    レース後のインタビューでも、コラピントはフラストレーションを隠さなかった。

    「かなりフラストレーションが溜まるレースだった。まずペースが足りなかったし、バランスも本当に悪かった」

    「何が起きたのかは分からない。もっと詳しく調べて理解する必要がある。ペースから大きく離されていたし、マシンにかなり苦しんでいる。しっかり分析して、夏休み明けにはもっと強くなって戻ってきたい」

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

    アストンマーティンの飛躍に希望
    苦戦が続く一方で、コラピントはハンガリーGPで大幅なアップグレードを投入し、競争力を向上させたアストンマーティンF1を引き合いに出し、自チームにも同じことが可能だと語った。

    「休みに入るけど、もっと努力を続けなければならない。ここ数戦ではポイントを獲得できたレースもあったけれど、もっと改善しなければならない」

    「アストンマーティンは大きなステップアップが可能だということを示した。僕たちもアップグレードを投入すれば、同じようなことができることを願っている」

    アルピーヌF1も夏休み明けに新パッケージを投入する予定で、コラピントはその効果に期待を寄せている。

    「僕はこのあと数日間ハンガリーに残ってピレリのタイヤテストに参加する。その後は夏休みを取ってしっかりリフレッシュし、ザントフォールトでは万全の状態で戦いたい」

    「努力を続けるしかない」
    前半戦を振り返ったコラピントは、苦戦を受け止めながらも前を向いた。

    「努力を続けるしかない。ここ数戦を振り返ると、ポイントを獲得できたのは1日だけだ。だから僕自身もプッシュし続けなければならない」

    アルピーヌF1はコンストラクターズランキング6位に後退したが、コラピントはアストンマーティンF1の飛躍を好例として挙げ、アップグレードによる巻き返しへの期待を口にした。