フランコ・コラピント ガスリーから学びF1スペインGPで躍進「一段階上がれた」

フランコ・コラピント ガスリーから学びF1スペインGPで躍進「一段階上がれた」

フランコ・コラピントは、2026年F1第14戦スペインGPで今季最高クラスの週末を過ごした。予選でQ3進出を果たし、決勝では7位に入賞。アルピーヌに貴重な6ポイントをもたらした。

その躍進の背景には、前戦イタリアGPでチームメイトのピエール・ガスリーから学んだ経験があった。モンツァの予選でガスリーがセッションを追うごとにタイムを伸ばしてポールポジションを獲得する一方、自身との差が徐々に広がったことを受け、コラピントはデータを詳細に分析。

ドライビングだけでなく、エネルギーマネジメントを含めた予選の組み立て方を学び、マドリンクで実践したという。

7位入賞「今年最も完成度の高い週末」
コラピントは新品ミディアムタイヤで9番グリッドからスタート。14周目にVSC(バーチャル・セーフティカー)が導入されるとピットに入り、新品ハードタイヤへ交換した。

VSCを利用することでピットストップによるタイムロスを抑え、そのハードタイヤで最後まで走り切る長い第2スティントに入った。

「最終的に7位でフィニッシュして、チームに6ポイントをもたらすことができて、とてもうれしい。特に、このサーキットのレイアウトは僕たちのパッケージの強みにそれほど合っていなかったと思う」

コラピントは今季何度も見せてきたように好スタートを決め、その後はタイヤを管理しながらポジションを守った。

「またすごくいいスタートができたし、タイヤもうまく管理して、その後はポジションを維持できた。VSCが出て、周囲の何台かと同じように、時間を稼ぐためにピットストップをした」

「第2スティントはそこからレース終了までだったので、かなり長かった。その間ずっとかなり守らなければならなかった」

「ガブリエルに追いついたけど、そこでかなり時間を失った。ただ、それがなかったとしても、おそらくひとつ上の順位でフィニッシュできたわけではなかったと思う」

コラピントは、直接のライバルを上回ってポイントを獲得できたことにも満足感を示した。

「ポイントを獲得できてうれしいし、チャンピオンシップで差を縮め続けているなかで、直接のライバルたちより前でフィニッシュできたこともうれしい」

そして、予選から決勝までを通じた完成度という点で、今季でも特に優れた週末だったと振り返った。

「レース週末の実行という意味では、おそらく今年のベストだったと思う。予選ではできることをすべて最大限に引き出せたし、決勝でもやるべきことができた」

「チーム全体で振り返りをして、マシンの開発を続けながら、毎週末できる限りパフォーマンスを最大化していく」

モンツァでガスリーとの差が拡大
マドリードでのコラピントの予選パフォーマンスを理解するうえで重要なのが、1週間前のF1イタリアGPだった。

モンツァではコラピントが予選8番手に入った一方、ガスリーは予想外のポールポジションを獲得した。

興味深かったのは、予選開始時点では両者の差がほとんどなかったことだ。Q1ではガスリーがトップタイムを記録し、コラピントもわずか0.05秒差の4番手につけていた。

しかし、セッションが進むにつれて差は拡大。Q2ではガスリーがコラピントに対して約0.3秒の差をつけ、Q3ではさらに約0.4秒差が広がった。

コラピントは単純にガスリーの方が速かったと片付けるのではなく、なぜセッションを追うごとに差が拡大したのかを分析した。

フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム)

ガスリーのデータを分析「かなり学んだ」
その成果がマドリンクで表れた。コラピントは予選でQ3に進出し、自身でも高い完成度のラップだったと評価している。

「マドリードでの予選は、僕がこれまでやったなかでもベストのひとつだったと思う。本当に、本当にクリーンなラップをまとめて、マシンをQ3に進めることができた」

「ここではアウディやレーシングブルズがすごく速かったので、彼らを上回るのは難しいだろうと思っていた」

「やるべきことをすべてできたし、それにはすごく満足している。モンツァの後、ピエールの予選からかなり多くのことを学んで、一段階上に進もうとした。それができたと思うし、今回も自分にできることを最大限に引き出せた」

コラピントが注目したのは、単純なコーナリングスピードやブレーキングポイントだけではなかった。

ガスリーがQ1からQ2、Q3へ進むにつれて、ドライビングとエネルギーマネジメントの両面を改善し、マシンから徐々にパフォーマンスを引き出していく過程そのものだった。

「ドライビングだけでなくエネルギー管理も学んだ」
ガスリーから具体的に何を学んだのかと尋ねられたコラピントは、経験豊富なチームメイトが予選セッションのなかでパフォーマンスを高めていく方法だったと説明した。

「少しずつ、いろいろなことだ。彼の方が経験があるし、アタックを重ねるごとに、ドライビングでもエネルギーマネジメントでも、あらゆる部分を改善していた。Q1からQ2、そしてQ3へ進むにつれて、それがすごく明確だった。そこから学んだ」

マドリードでは、自身も同じように予選を通じてパフォーマンスを高めることができたとコラピントは感じている。

「ここでは予選で本当にリズムに乗れていたと思う。すごく難しいサーキットだった」

「おそらく今年、完璧なラップをまとめるという意味では最も難しいサーキットだし、うまくまとめられたときには最も満足感のあるサーキットでもある。Q2もQ3も素晴らしいラップだった」

「この部分でもまた一段階上に進めたと思う。それこそ僕が求めていたことなので、うれしい」

モンツァでは予選序盤にほぼ互角だったガスリーとの差がセッションを追うごとに広がったコラピントだが、その差が生まれた理由をデータから学び、わずか1週間後のマドリードで改善につなげた。Q3進出と決勝7位という結果は、コラピントがチームメイトの強みを吸収し、自身のパフォーマンス向上へ結びつけた週末となった。