カテゴリー: フォード F1

  • 角田裕毅、サンフランシスコでレッドブルF1ショーラン「今から待ちきれません」

    角田裕毅、サンフランシスコでレッドブルF1ショーラン「今から待ちきれません」

    レッドブルのテスト兼リザーブドライバーである角田裕毅が、サンフランシスコのマリーナ・ブールバードで開催されるショーランの主役を務める。

    レッドブルのテスト兼リザーブドライバー、角田裕毅が、フォード・レーシングの提供によるショーランで、サンフランシスコの街にF1の轟音を響かせる。2月21日に行われるこのイベントでは、100戦以上のF1出走経験を持つ角田裕毅が、豪華ラインアップの筆頭としてベイエリアを駆け抜ける。

    角田裕毅は、サンフランシスコのマリーナ・ブールバードの市街地コースで、タイトル獲得マシンとして知られるRB7を限界までプッシュする予定だ。F1での5年間の経験とそのアグレッシブな走りを、この街に持ち込む。

    この日は、海沿いの景色がレーシングラインへと変わり、1日限りの熱狂的なモータースポーツイベントが繰り広げられる。角田裕毅に加え、モータースポーツ界のさまざまな分野から集まった才能豊かな顔ぶれが登場する。

    フォード・レーシングのオフロードスターであるミッチ・ガスリーは、ダカール・ラリーを制したフォード・ラプターT1+を披露。元F1ドライバーのスコット・スピードは、ビザ・キャッシュアップ・レーシングブルズのF1マシンでマリーナ・ブールバードを走行する。さらに、フリースタイル・モトクロスの第一人者アーロン・コルトンが、サンフランシスコの空を舞う。

    会場では、マスタングGT3耐久レーサーや、迫力あるF-150ライトニング・スーパートラックといった特別な車両も展示される予定だ。

    「F1マシンのステアリングを再び握れるのが本当に楽しみですし、それがサンフランシスコでRB7に乗れるというのは最高です。外に出てドーナツをして、観客の前で本物のF1サウンドを響かせるのが今から待ちきれません」

    角田裕毅はそう語った。

    オラクル・レッドブル・レーシングとレッドブルは、F1を世界各地へ届け、新たなファンを魅了し、すべての人がF1の迫力を「見て、聞いて、感じる」機会を提供し続けている。角田裕毅の走行は、2月21日12時から16時まで、サンフランシスコのマリーナ・ブールバードで行われる。

    角田裕毅 レッドブル F1

  • ダニエル・リカルド、F1引退後に訪れた「静かな幸せ」

    ダニエル・リカルド、F1引退後に訪れた「静かな幸せ」

    ダニエル・リカルドは、14年にわたるF1キャリアに終止符を打った後の現在について、「ようやく自分のペースと幸せを見つけた」と語った。2024年F1シンガポールGPを最後にグリッドを去ったリカルドは、引退後の生活が大きく変わったことを率直に明かしている。

    F1での成功と挫折を経験してきた36歳のオーストラリア人は、競争の最前線から離れた今、プレッシャーのない形でモータースポーツと関わり続ける道を選んだ。

    F1引退後に直面した戸惑いと変化
    リカルドは、引退直後の適応が決して簡単ではなかったことを認めている。

    「引退してから少し時間がかかった。でも今は、自分のペースと幸せを見つけてきているところだ。」

    長年、結果と評価に追われ続けたF1ドライバーとしての生活から一転し、時間の流れそのものが変わったという。最初はその“遅さ”に戸惑いを覚えたが、次第に新しい生活のリズムを受け入れられるようになったと語った。

    フォードとの関係がもたらす新たな関わり方
    現在のリカルドは、フォードのアンバサダーとして活動しており、F1を含むモータースポーツの世界と距離を保ちながら関係を続けている。

    「フォードとの活動は、レースやモータースポーツ、自動車の世界に関わり続ける方法なんだ。でも、これまで何年も自分に課してきたようなプレッシャーはない。」

    競争の中心に立たずとも、情熱を完全に手放す必要はない。そのバランスこそが、今のリカルドにとって重要な要素になっている。

    ダニエル・リカルド

    “違う人生”を受け入れた現在の充実感
    F1から離れた現在も、リカルドはレースやイベントに姿を見せている。最近では、レッドブルおよびレーシングブルズの2026年シーズン向け発表イベントに出席するなど、古巣とのつながりも保っている。

    それでも、かつてのような多忙な日々とは異なり、自由な時間が増えたことを前向きに捉えている。

    「人生は大きく変わったけど、いい変化だった。レースをしていた頃にはできなかったことが、今はたくさんできる。」

    「自分の時間が増えて、ひげを伸ばしたり、家族や友人と過ごしたりしている。移動ばかりの生活ではなかなかできなかったことだ。」

    F1という頂点の舞台を去ったリカルドは、後悔ではなく納得と安らぎを手にしている。競争から解放された今の生活は、彼にとって“次の勝利”なのかもしれない。

  • レッドブルF1、2026年PU規則に警鐘「エンジンの優位が固定化される恐れ」

    レッドブルF1、2026年PU規則に警鐘「エンジンの優位が固定化される恐れ」

    レッドブルは、2026年F1パワーユニット・レギュレーションが初期の勢力図を固定化してしまう危険性をはらんでいるとして、FIAのホモロゲーション制度に警鐘を鳴らした。

    2026年F1バルセロナ・シェイクダウンが終盤を迎えるなか、レッドブル・フォード・パワートレインの責任者ベン・ホジキンソンは、現行のホモロゲーション枠組みが、序盤で優位に立ったメーカーを意図せず利する可能性があると指摘する。

    パドック内では、メルセデスがすでに明確なベンチマークを築きつつあるとの見方が広がっている。

    「個人的には、ホモロゲーション制度は撤廃して、制限なしで全力で競争したい。それが本音だ」とホジキンソンは語った。

    「すでにコストキャップもダイノ(エンジンベンチ)の稼働制限もある。制約としては十分に足りていると思う」

    ホジキンソンは、パワーユニット開発がシャシー開発とは根本的に異なる時間軸で進む点が、規則策定側に十分理解されていないと強調する。

    「ルールを作る側が完全には理解していないと思うのは、パワーユニットのアイデアを成熟させるまでの時間は、シャシーよりもはるかに長いということだ」と説明した。

    「何かを変更する場合、単に2台のマシンをアップデートするわけではない。エンジンプール全体、つまり最大12基のエンジンを更新する可能性がある。それには時間がかかる」

    さらにホモロゲーション規則は、技術的なリスクテイクを抑制する方向に働くとも述べている。

    「完全に証明されていないものに賭けることはできない。それをやれば、非常に厳しい立場に追い込まれる」とホジキンソンは語る。

    「部品によっては製造に12週間、検証に同程度の時間、さらにレース用エンジンプールに投入するまでにも同じくらいの時間が必要になる」

    エンジン F1 レッドブル

    その結果、新しいパワーユニットのコンセプトが実際にレースで使える状態になるまで、半年以上、最長で36週間を要することもあるという。

    「こうした理由から、もし開幕戦の時点でパワーユニットに差があれば、他が追いつくまでには相当な時間がかかることになる」とホジキンソンは警告した。

    この発言は、バルセロナでの走行を通じてメルセデスが頭一つ抜けた存在と見られている状況と重なる。2014年のハイブリッド時代初期を想起させるとの声も出ている。一方で、デビューイヤーとなるレッドブル・フォードの新パワーユニットも、水面下では好印象を残しており、チームが公の場で期待値を抑えているのとは対照的だ。

    ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、レッドブルの取り組みを「見事な仕事だ」と評価している。また、一部で囁かれたオーバーヒートの噂についても、実際にドライバーがサーキットで走行を重ねることで打ち消されつつある。

    レーシングブルズで同ユニットをテストしたリアム・ローソンも、手応えを口にした。

    「信頼性は良好だ。そこはクリアできたと思う」と、ローソンはバルセロナで語っている。

  • キャデラックF1代表「GMとフォードの健全なライバル関係はF1にとってプラス」

    キャデラックF1代表「GMとフォードの健全なライバル関係はF1にとってプラス」

    キャデラックF1チーム代表のグレアム・ロードンは、GMとフォードという2大アメリカ自動車メーカーのライバル関係が、フォーミュラ1に新たな物語性をもたらすと語った。キャデラックとフォードが同時期にF1へ関与することで、長年続いてきた米国発の競争が世界最高峰の舞台に持ち込まれることになる。

    キャデラックは2026年シーズンから、11番目のチームとしてF1に参戦する。

    初年度はフェラーリのパワーユニットを搭載するカスタマーチームとして戦いながら、並行してアメリカ国内では自社製パワーユニットの開発を進めている。一方、フォードはレッドブル・レーシングのエンジンパートナーとしてF1に復帰し、ミルトンキーンズで開発されている自社製パワーユニットを支援している。

    GMとフォードの同時参戦は、数十年にわたるアメリカ的ライバル関係をF1というグローバルな舞台へと持ち込む。NASCARでは、フォードとGM傘下のシボレーが長年激しく争ってきた。最近も舌戦が繰り広げられ、キャデラックF1のCEOであるダン・トウリスは、フォードのレッドブルへの関与を「影響の少ないマーケティング契約」と表現したが、これに対しフォードのビル・フォード会長は「まったくもってばかげている」と切り捨てている。

    健全なライバル関係が生む“もう一つの物語”
    ロンドンで開催されたオートスポーツ・ビジネス・エクスチェンジの場で、ロードンはMotorsport.comに対し、このライバル関係がF1をより魅力的なものにすると語った。

    「GMとフォードの間には、もう何年も続いている健全なライバル関係がある。ハリウッド映画にまでなったほどだ。つまりこれは本物で、実在する関係だ」とロードンは述べた。

    さらに彼は次のように続けている。

    「このライバル関係は今後も続いていくはずだ。我々はこれまでのF1でも、ファンが適度なライバル関係を好む場面を何度も見てきた。行き過ぎない限り、それは歓迎される。単純に、F1にもう一段階の興味深さを加えてくれる存在になる」

    キャデラック F1

    スーパーボウルで披露される“アメリカ流F1”
    キャデラックは、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスをドライバーに据え、F1参戦初年度を迎える。インディアナ州フィッシャーズには新たな本社が建設され、ミシガン州やノースカロライナ州にあるGMの既存施設も活用する計画だ。シャーロットにはドライバー・イン・ザ・ループ・シミュレーターも設置されている。

    チームはそのアメリカ的アイデンティティを前面に押し出している。その象徴が、来週行われるスーパーボウルのハーフタイムCMで、2026年の最終リバリーを発表するという試みだ。

    「スーパーボウルの件は、正直言って本当にクールだと思っている」とロードンは語った。

    「我々は最初から、新しいファンをこの旅に連れていきたいと言ってきた。スーパーボウルほどアメリカ的なものはそう多くない。スポーツ、音楽、文化が一体となった巨大なイベントで、これは新しいファンを引き込むための一つの方法でもある」

    さらにロードンは、次のように締めくくっている。

    「これまでに、他のF1チームが同じことをしたとは思わない。つまり我々は何か新しいことを持ち込んでいる。もしそれが、この愛してやまないスポーツに新たなファンを呼び込むなら、それは間違いなく良いことだ。だが正直に言えば、何よりもまず、ただただ“かっこいい”と思っている」

  • レーシングブルズF1、新レッドブルPUに好感触「想像以上に順調」

    レーシングブルズF1、新レッドブルPUに好感触「想像以上に順調」

    レーシングブルズのチーム代表を務めるアラン・パーメインは、バルセロナで行われたシェイクダウンを終え、今季初めて実戦投入されたレッドブルの新パワーユニットについて前向きな初期評価を示した。

    レッドブルは2026年シーズンから、自社開発によるパワーユニットを初めてF1に投入している。このユニットはレッドブル・パワートレインズが中心となり、フォードとの協業によって開発されたもので、レッドブル・レーシングとレーシングブルズの両チームに供給されている。

    今回のバルセロナ・シェイクダウンでは、大きなトラブルは報告されていない。

    レーシングブルズは木曜日に走行を完了し、次の走行機会となるバーレーンでのプレシーズンテストに備えている。今回のテストで安定した走行を重ねられたことについて、パーメインは新パワーユニット部門の仕事を高く評価した。

    「我々にとっては大きな学習プロセスだ。新しいパワーユニットメーカーであるレッドブル・パワートレインズと、そのパートナーであるフォードは、信じられないほど素晴らしい仕事をしてくれた」

    「エンジン、そしてパワーユニット全体は非常に、非常に信頼性高く作動している。問題が出ると予想していたわけではないが、ここまで順調に進んでいることには正直、良い意味で驚いている」

    「そのおかげで、我々は自分たちのプログラムに集中することができた。エンジン担当のスタッフは裏で多くのテストや作業を続けている」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム エンジン

    他チームと同様、レーシングブルズには開幕戦までに残されたテスト日程が6日間ある。シーズン開幕戦の舞台となるメルボルンに向け、準備は着実に進んでいる。

    バーレーンテストを見据え、パーメインは次のように語った。

    「とにかく現地に行くのが楽しみだ。我々は準備万端だ」

    「ここでは3日間、良いテストができ、走行距離も十分に稼げた。次の2回の3日間テストに向けて、非常に内容の濃いプログラムを持ち込むつもりだ」

  • マックス・フェルスタッペン、レッドブルF1エンジンは「やるべき作業は多い」

    マックス・フェルスタッペン、レッドブルF1エンジンは「やるべき作業は多い」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、バルセロナで行われた2026年F1シェイクダウンテストを終え、新型レッドブル・フォード・パワートレインについて「まだやるべき作業はかなり残っている」と語った。

    2026年F1シーズンに向けた非公開のバルセロナテストは5日間にわたって実施され、全11チームに最大3日間の走行枠が与えられた。

    今季はレギュレーションが全面刷新されるだけでなく、レッドブルはフォードの支援を受けてパワーユニットサプライヤーとしても新たな一歩を踏み出す年となる。チームがF1に参戦してから21年、ワークスPU体制で臨む初年度は大きな挑戦だ。

    そのため、4度のワールドチャンピオンであり、前年ランキング2位のフェルスタッペンを擁しているとはいえ、レッドブルは2026年シーズンの本命と目されているわけではない。実際、フェルスタッペンがバルセロナで十分な走行を行えたのは金曜が初めてだった。

    月曜の走行はすべて新チームメイトのアイザック・ハジャーに割り当てられ、フェルスタッペンは火曜午前にステアリングを握ったものの、天候が安定せず走行時間は限られた。さらに午後にはハジャーがクラッシュを喫し、チームは最終日まで走行を再開できなかった。

    それでも最終日にはフェルスタッペンが報告上118周を走破し、完璧とは言えないまでも、全体としては堅実な1週間を締めくくった。

    「まだ開発途中だが、そういった部分については良いスタートを切れていると思う」とフェルスタッペンはF1に語った。

    「このフォーミュラは誰にとっても本当に複雑だ。まだやるべき作業はかなり残っているが、それは普通のことだ」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    一方で、現時点で非常に強力に見えるチームとして挙げられるのがメルセデスだ。今週最多の周回数を記録し、10代のアンドレア・キミ・アントネッリが水曜にはフルレースシミュレーションまでこなした。

    メルセデスは、2014年のパワーユニット刷新時代を支配した実績もあり、今季のコンストラクターズタイトルの有力候補と目されている。エースのジョージ・ラッセルもドライバーズタイトル最有力の一人とされている。

    シルバーアローは木曜までにすべての走行を終え、ラッセルの言葉からも自信がにじみ出ていた。ラッセルはフェラーリのルイス・ハミルトンに次ぐ、週全体2番手タイムも記録している。

    「とてもポジティブなテストだったと思う」とラッセルは語った。

    「今回のテストでの主眼は走行距離を稼ぐことだったが、その点では十分だった。マシンは運転していてフィーリングが良く、大きな問題もなかった。ポーパシングもなく、これは我々全員にとってかなり良いニュースだ。背中への負担も数年分は軽減されるだろう。全体として、良い数日間だった」

    これは、2022年にグラウンドエフェクトカーが導入されて以降、タイトルから遠ざかっていたメルセデスにとっては新鮮な変化でもある。ただし、今回のシェイクダウンはスピードよりも走行距離を重視したものであり、過度な評価は禁物だとラッセル自身も理解している。

    「パワーユニットに関して言えば、いくつかのライバルからは印象的なものも見えてきている。正直、少し驚いている」とラッセルは付け加えた。

    「だから、彼らにはおめでとうと言いたい。ただ、24戦あるシーズンのうち、まだ3日が終わっただけだ。あまり早計な判断はしたくない。新しいパワーユニットサプライヤーは苦労するだろうと予想していた人も多かったと思うが、彼らも良いテストをしてきた。彼らにとっては良いことだ。ただ、我々については時間が答えを出すだろう」

  • アービッド・リンドブラッド、レッドブル・フォードPUに手応え「予想以上」

    アービッド・リンドブラッド、レッドブル・フォードPUに手応え「予想以上」

    アービッド・リンドブラッドは、2026年F1バルセロナ・プレシーズンテストでレーシングブルズから初走行を行い、レッドブル・パワートレインズとフォードが共同開発する新パワーユニットに確かな手応えを示した。

    走行中に赤旗の原因となる場面はあったものの、テスト全体を通じて大きな信頼性トラブルは見られなかった。

    この日は天候不良により前日の走行が延期された後、ようやく実現した2026年F1マシンでの本格的な初走行となった。リンドブラッドは非公式ながら1分19秒420を記録し、総合7番手で初日を終えている。

    リンドブラッドは走行後、パワーユニットの信頼性について前向きな評価を口にした。

    「大きなトラブルはまったくなかった。VCARBの全員、そしてRBPTとフォードのサポートには本当に感謝している」

    初日の感触についても、満足感をにじませている。

    「本当に良かった。今日は走れること自体がうれしかった。雨で昨日は走れなかったけど、今朝ようやく本格的に走れた。すごく楽しめたし、とても良い一日だった」

    アービッド・リンドブラッド ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    注目のレッドブル・フォード製パワーユニットについては、改善点を認めつつも、全体の完成度を高く評価した。

    「改善できる点はいくつかあるけど、全体としては本当に印象的だと思う」

    「信頼性の問題はほとんどなかった。僕が言っている課題も、かなり小さなものだ」

    さらに、開発陣への感謝も強調している。

    「正直、予想していたよりずっと良かった。RBPTとフォードがここまで作り上げてくれたことに大きな称賛を送りたい。これから本格的に取り組んでいくのが楽しみだ」

    バルセロナでの初走行を終えたリンドブラッドは、新体制で迎える2026年F1シーズンに向け、順調なスタートを切った形となった。

  • レッドブルF1新体制をフォードが評価 ホーナーの遺産とメキースの技術力

    レッドブルF1新体制をフォードが評価 ホーナーの遺産とメキースの技術力

    フォード・パフォーマンスのトップであるマーク・ラッシュブルックは、レッドブルとフォードのパートナーシップ成立において、クリスチャン・ホーナーが果たした役割を高く評価した。今週バルセロナで初の走行を行ったレッドブル・フォード・パワートレインズは、イモラでのレーシングブルズの撮影日と並び、実戦に向けた最初の一歩を刻んでいる。

    レッドブルとフォードの協業は、ポルシェとの交渉が決裂したことをきっかけに動き出した。

    対等な立場での参画を求めたポルシェに対し、別の可能性を探っていた中で、ラッシュブルックがホーナーに直接メールを送り、対話が始まったという。ホーナー自身は後に、ディアボーンでの会談でジム・ファーリーがセルジオ・ペレスのキャップをかぶって現れたことを冗談交じりに振り返っている。

    ホーナーは、ルノー、そしてホンダの突然の撤退を経験したことで、外部に依存しない体制の重要性を強く意識するようになった。パワーユニットをシャシーにより深く統合できれば、長期的な競争力につながるという考えのもと、社内エンジンプロジェクトを推し進めた中心人物でもある。ラッシュブルックは、「彼は20年にわたってチームを築き、タイトルと技術的な厚みをもたらした。その功績には最大限の敬意を払うべきだ」と述べ、最初の協議を主導した人物がホーナーだったことを改めて強調した。

    エンジニア出身代表という強み
    一方で、現在レッドブルを率いるローラン・メキースについて、フォードはそのエンジニアリングのバックグラウンドを大きな資産と捉えている。マックス・フェルスタッペンを含むチーム内部でも、その技術的理解力は高く評価されており、昇格理由のひとつとして公式にも挙げられていた。

    ラッシュブルックは、「彼自身が細かな設計を行うわけではないが、ピエール・ワシェやポール・モナハンらが必要とする支援を理解し、的確に後押しできる」と語る。プロジェクトの承認や方向性の判断において、技術を理解する代表がいることは、開発を円滑に進める上で大きな意味を持つという見方だ。

    この考え方は、F1全体の潮流とも一致している。近年はエンジニア出身者が要職に就く例が増えており、ラッシュブルック自身もフォード・パフォーマンスを技術畑から率いている。「マーケティングや広報の力も不可欠だが、レースチームとしては技術を理解したリーダーがいることが確実に助けになる」と述べ、メキースの立場に自身を重ね合わせた。

    レッドブル・レーシング フォード エンジン

    既知の関係性が支える移行期
    メキースの就任がスムーズに受け入れられた背景には、レーシングブルズ時代からフォードと関係を築いていた点もある。ファエンツァを拠点とする姉妹チームも、2026年から同じレッドブル・フォード・パワートレインズを使用するため、準備段階での接点は多かった。

    ラッシュブルックは、「2026年に向けた準備の中で、彼の仕事ぶりはよく分かっていた。だからこそ、レッドブルでの役割が決まったときも、リーダーとして、そしてエンジニアとして信頼できる人物だと確信していた」と語る。メキースはチームの能力を信じ、引き出すための支援に徹しており、その姿勢が新体制の安定につながっているとフォードは見ている。

    ホーナーが築いた土台への敬意と、メキースがもたらす技術的視点。その両輪が、レッドブルとフォードの新時代を形作ろうとしている。

  • レッドブルF1新パワーユニット初印象「まだ完璧ではないが、悪くない」

    レッドブルF1新パワーユニット初印象「まだ完璧ではないが、悪くない」

    レッドブルの2チームは、バルセロナで行われた2026年F1シェイクダウン初日を生産的な1日として終えた。完全新設計のパワーユニットを搭載し、リアム・ローソンは88周、アイザック・ハジャーは107周を走行した。

    レッドブル・フォード・パワートレインズにとって、イモラでレーシングブルズが行ったフィルミングデーに続く初の本格的なテストは、おおむね想定どおりに進んだ。リアム・ローソンは昼休み直前に赤旗の原因となったものの、それでもレーシングブルズで88周を走破している。

    マックス・フェルスタッペンは月曜日にステアリングを握らなかったが、チームメイトのアイザック・ハジャーがバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで107周を走行する様子を見守った。1分18秒159というタイムで、このフランス人ドライバーは初日の最速タイムを記録したが、プレシーズン初期段階においてラップタイムの重要性は限定的だ。

    「かなり生産的だった。驚いたことに、想定していたよりもずっと多くの周回を重ねることができた。すべてがとてもスムーズで、問題は小さなものだけだった。自分たちのエンジンで走る初日だったことを考えると、かなり印象的だ」と、RB22での初日を終えた新レッドブルドライバーは振り返った。

    フォード・パフォーマンスのマーク・ラッシュブルックは以前、モータースポーツ・ドットコムに対し、パワーユニット開発の最終段階は主にドライバビリティに重点を置いていたと語っている。その点について、ハジャーは初走行後に慎重ながらも前向きな評価を示した。

    「正直なところ、初日としてはかなり良かった。自分が初年度に慣れ親しんだ感覚から、それほど遠くは感じない。アップシフトもダウンシフトも問題なかった。もちろん、まだ調整すべき点はいくつかあるが、全体としては堅実だった」

    ローソンのストップは「主に予防措置」
    ディートリッヒ・マテシッツに敬意を表してDM01と名付けられたこのエンジンの信頼性は、現時点での最優先事項であり、その点でレッドブルの両チームは手応えを感じている。これは、ローソンがこの日3回目の赤旗を出したレーシングブルズにも当てはまる。

    「今日はかなりの周回数をこなすことができた。もちろん、多くを学んだ。初日なので予想どおり、小さな問題はいくつかあったが、全体としては悪くない位置にいると思う」とローソンは語った。

    「正直に言えば、実際に起きた問題は安全面に関するものだけで、本当のトラブルではなかった。パワーユニットの面では、これまでのところ非常に、非常に良い。とはいえ、他と比べてどの位置にいるのかを判断するのは難しい。ただ、今後数日でさらに学んでいくことになるだろう」

    多くのチームは、シェイクダウン期間中は信頼性に専念していると明かしており、性能評価は残る2週間のバーレーン冬季テストに重点を置く考えだ。

    レッドブル・レーシング F1

    エンジンはメルボルンまでに「最適化」
    レーシングブルズのチーフレースエンジニアであるマッティア・スピーニも、自社開発されたパワーユニットについて概ね前向きな見解を示した。

    「パワーユニットはうまく機能している。繰り返しになるが、完璧ではないし、最初から完璧だとは思っていなかった。いくつかの点で作業が必要なのは確かだが、非常に良い形で協力できている。レッドブル・パワートレインズと我々、そしてファクトリーのエンジニアたちはとてもオープンで正直だ。両グループの関係は本当に良く、実際、ほとんど同じチームのようなものだ。非常に良いスタートを切れているし、この方向性を続けられると確信している。開幕戦に向けて、パワーユニットを細かく詰めていくつもりだ」

    ローソンのストップについて、レーシングブルズは昼休み開始時に行われたスタート練習中の出来事だったと説明している。

    「グリッド上で起きたことは大した問題ではなかった。何かを壊さないよう、予防措置として車両に施していた安全設定に関係していただけだ。そこで起きたのはそれだけで、パラメータを調整した後、午後はまったく問題なかった」

    今後数日に向けて、レッドブルの両チームの目標は明確だ。とにかく走行距離を稼ぐことにある。

    「クルマの信頼性を確実にしたい。このテストで性能評価を主目的にするつもりはない。性能面はバーレーンに重点を置く。ただし、作業を始めるための最初の感触と理解は得たい。走行距離を積み重ね、新しいクルマへの信頼を築いていきたい」とスピーニは締めくくった。

    バルセロナでは、各チームは5日間のシェイクダウンのうち3日間の走行が許されている。レッドブルとレーシングブルズはともに月曜日に走行したため、マクラーレンやフェラーリとは異なり、今後も2日間のデータ収集日を残している。

  • マックス・フェルスタッペン、2026年F1エンジン“抜け穴”疑惑に冷静対応

    マックス・フェルスタッペン、2026年F1エンジン“抜け穴”疑惑に冷静対応

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1エンジン・レギュレーションを巡って浮上している“抜け穴”の噂について、自身の考えを語った。

    2026年シーズン開幕とウインターテストを前に、一部のパワーユニット(PU)メーカーが熱膨張を利用した巧妙な設計で性能面の優位を得ているのではないか、という議論が広がっている。

    とりわけ、メルセデスとレッドブルが、常温では圧縮比16:1の上限に適合しながら、エンジンが高温になった際にその数値を超える可能性がある設計を採っているのではないか、という指摘がある。これが事実であれば、性能面でのアドバンテージにつながる可能性がある。

    こうした話題についてフェルスタッペンは、Bloombergの取材に対し、次のように語った。

    「正直、分からない。みんなができることをすべて試しているだけだと思うし、僕の立場としては、特に自分自身はドライビングに集中する必要がある。」

    「僕はエンジン技術者じゃないから、細かいことを全部説明できる立場でもない。」

    さらに、レギュレーション解釈の問題については、次のように距離を置いた。

    「最終的には、これはFIAとエンジンメーカーの間で整理されるべき話だ。」

    「僕はクルマをドライブするだけで、チームがエンジンから最大限のパフォーマンスを引き出そうとしていることを信頼している。」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    レッドブル側は“ただの雑音”と一蹴
    一方、レッドブル側は、2026年に向けて自社開発した初のPUがレギュレーションに完全準拠していると強調している。デトロイトで行われたチームの2026年発表イベントで、レッドブル・パワートレインズのディレクター、ベン・ホジキンソンは、この一連の騒動を次のように表現した。

    「一部のPUメーカーが、どこかのチームで巧妙なエンジニアリングが行われているのではないかと神経質になっているだけだと思う。」

    「正直なところ、どこまで真剣に受け止めるべきか分からない。私は長い間この世界にいるが、ほとんどが“雑音”のようなものだ。自分たちのレースをするしかない。」

    さらに、開発姿勢についても率直に語っている。

    「我々がやっていることは把握しているし、すべて合法だと確信している。もちろん、レギュレーションで許される限界まで攻めている。それは他のチームも同じだろう。」

    「正直な感覚としては、これは大騒ぎするほどの話ではない。最終的には、全員が16:1に収まると私は予想している。」

    2026年F1を前に、PUを巡る技術論争は過熱しているが、少なくともフェルスタッペン本人は、その渦中に身を置くつもりはないようだ。ドライバーとしての役割に集中し、判断はFIAとメーカーに委ねるという姿勢が、彼の一貫したスタンスとなっている。