カテゴリー: FIA(国際自動車連盟)

  • ジャン・トッド、FIA会長に再選(3期目)

    ジャン・トッド、FIA会長に再選(3期目)

    F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)は8日、ジャン・トッドが会長に再選し、3期目の任期を務めることを発表した。在任期間は2021年までとなる。

    2009年にマックス・モズレーの後任として9代目のFIA会長に就任したジャン・トッド(71歳)は、会長選で対立候補が不在で満場一致で当選が可決された。FIAの規則では4期目の就任は禁止されており、これが会長としての最後の任期となる。

    ジャン・トッドは「このような世界中のサポートを得られたことを大変うれしく思う。FIAのメンバークラブ全員のサポートに感謝したい」とコメント。

    「これはFIAが私の指導の下で進めてきた方向性のバリデーション(妥当性確認)だと思っており、我々が過去8年間にわたって追求してきたプログラムを継続する励みになる」

    「モータースポーツには常にレギュレーターが必要であり、公正なプレーが求めらる。倫理観と独立した審判員、これはFIAが果たすべき重要な役割であり、将来的にこれからも継続していく」

    FIAは、ジャン・トッドの最終任期の公約として“イノベーション(技術革新)”“アドボカシー(地球環境問題)”“モビリティとスポーツクラブの強力なネットワークの開発”を3本柱に掲げた。

    「FIAが改善を続け、モビリティとモータースポーツの発展におけるリーダーとして、世界で公正な立場をとり続けていくにはイノベーションが不可欠だ」とッジャン・トッドは述べた。

    「これを奨励ために、我々はFIAイノベーション基金の設立を提案する。我々のクラブは各国における最大のコンシューマー団体であり、彼らの8000万人のロードユーザーメンバーがFIAを世界最大のコンシューマー団体のひとつにしている」

    ジャン・トッドは、世界中の交通安全を推進していくだけでなく、モビリティの改善も重要な焦点に挙げている。

    「これは重要だ。将来のモビリティはエキサイティングなものだが、多くの課題もある。それを形作っていくことが我々の義務だ」

    「我々は、自律走行車両の導入、モビリティのコスト増大、先進国における新しいテクノロジーの開発などにより、全ての主要都市における渋滞の増加に対処しなければならない」
    「我々は、全ての人が受け入れられる成果を確実にするために、これらの開発の方向性に影響を与えていく必要がある」

    「私の野心は、我々の連盟が可能な限りベストであり続けるために努力を続けていくことだ。より強く、スマートで、より安全、プロフェッショナルで、世界的に尊敬されるものであってほしい」

    ジャン・トッドの最後の任期の初年度となる2018年には、F1マシンへのコックピット保護デバイス『Halo』の導入という史上最大級の変化を迎えることになる。また、2021年には新しいF1エンジンレギュレーションの導入が予定されており、FIAとリバティメディアが提案したシンプルな構造で、より大きなエンジンノイズを発生する安価なエンジンはマニュファクチャラーから大きな反発を受けている。また、シャン・トッドが会長に就任して以降提唱してきたコストキャップの実現にむけた動きも進められている。

    F1会長のチェイス・キャリーは、ジャン・トッドの再選を歓迎するコメントを発表。F1の変革には、FIAとの良好な関係が不可欠だと述べた。

    「ジャンがFIA会長に再選を果たした事ことを、F1全員を代表して心から祝福する。現在、我々は協力して仕事をしており、彼のリーダーシップと一貫性を高く評価している。今後数カ月、数年間にわたって、建設的かつ有益な関係を築ける事を楽しみにしている」

  • 【F1】 2018年 F1カレンダーが決定:史上初の3連戦を含めた21戦

    【F1】 2018年 F1カレンダーが決定:史上初の3連戦を含めた21戦

    FIA(国際自動車連盟)は、2018年のF1世界選手権の開催日程を承認。2018年のF1カレンダーは、ドイツGPとフランスGPが復活し、F1史上初となる3連戦を含めた21戦でスケジュールが組まれた。

    7日(木)、パリでFIA世界モータースポーツ評議会が行われ、FIAは2018年のF1カレンダーを承認。2018年のF1世界選手権は、例年通り、メルボルンのF1オーストラリアGPで3月25日に開幕し、11月25日にヤス・マリーナーでのF1アブダビGPで最終戦を迎える。

    夏休みと冬休みの長さを変更しないために、シーズン中盤はヨーロッパで6週間で5戦と過密スケジュールとなる。またフランス、オーストラリア、イギリスは史上初の3連戦となる。トリプルヘッダーを含めた過密スケジュールはサッカー ロシアW杯の決勝(7月15日)と日程が重なることを避けるためであり、FIAのスポーティンマネージャーを務めるロス・ブラウンは、今後このような日程を組むことがないと明言している。

    また、FIAは、2018年のル・マン24時間レースを6月16・17日に開催することを発表しており、F1との日程衝突は回避されている。これにより、噂されるフェルナンド・アロンソのル・マン24時間レース挑戦も日程的には可能となる。

    今年6月に発表された暫定カレンダーからは中国GPとバーレーンGPの日程が変更されている。当時、F1中国GPは第2戦として4月8日の開催となっていたが、中国の祝日である清明節と重なり集客への影響が懸念されていた。また、商業権所有者の承認待ちで暫定扱いだった中国GPとシンガポールGPの開催が確定。一で、アメリカGPにはアメリカのモータースポーツ統括団体からの承認が条件という注釈がつけられている。

    また、F1チーム関係者が強盗被害にあったブラジルGPについては、プロモーターに対してセキュリティーの改善要請が添えられた。

    2018年のF1日本GPは10月7日に鈴鹿サーキットで行われる。

    2018年 F1世界選手権 開催スケジュール

    Rd 開催日 グランプリ サーキット
    第1戦 3月25日 F1オーストラリアGP メルボルン
    第2戦 4月8日 F1バーレーンGP サヒール
    第3戦 4月15日 F1中国GP 上海
    第4戦 4月29日 F1アゼルバイジャンGP バクー
    第5戦 5月13日 F1スペインGP バルセロナ
    第6戦 5月27日 F1モナコGP モナコ
    第7戦 6月10日 F1カナダGP モントリオール
    第8戦 6月24日 F1フランスGP ル・カステレト
    第9戦 7月1日 F1オーストリアGP シュピールベルク
    第10戦 7月8日 F1イギリスGP シルバーストン
    第11戦 7月22日 F1ドイツGP ハンガロリンク
    第12戦 7月29日 F1ハンガリーGP ハンガロリンク
    第13戦 8月26日 F1ベルギーGP スパ・フランコルシャン
    第14戦 9月2日 F1イタリアGP モンツァ
    第15戦 9月16日 F1シンガポールGP マリーナ・ベイ
    第16戦 9月30日 F1ロシアGP ソチ
    第17戦 10月7日 F1日本GP 鈴鹿
    第18戦 10月21日 F1アメリカGP オースティン
    第19戦 10月28日 F1メキシコGP メキシコシティ
    第20戦 11月11日 F1ブラジルGP インテルラゴス
    第21戦 11月25日 F1アブダビGP ヤス・マリーナ
  • 【F1】 パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを小変更

    【F1】 パワーユニット交換によるグリッド降格ペナルティを小変更

    FIA 世界モータースポーツ評議会は、2017年のF1世界選手権で頻繁に発生したエンジン交換によるグリッド降格ペナルティを混乱を低減するためにペナルティシステムを小変更することを承認した。

    今年は特にホンダとルノー勢のF1パワーユニットに信頼性トラブルが多発。全体700を超えるグリッド降格ペナルティが科せられた。特にF1イタリアGPでは4名のドライバー以外は4基のエンジン制限を超えたことで予選順位とは異なるスターティンググリッドからスタートするという事態となった。

    2018年からはF1カレンダーが21戦に拡大されるにも関わらず、ドライバーが年間に使用できるエンジンは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基しか使えなくなるため、F1チームは状況がさらに悪化する可能性がある。

    そのため、FIAはグリッドペナルティシステムをより簡素化するために微調整を行った。

    2018年のF1世界選手権では、ドライバーが15グリッド以上の降格ペナルティを科せられた場合は予選順位に関わらず、最後尾グリッドからのスタートが義務付けられる。複数のドライバーに15グリッド以降の降格ペナルティが科せられた場合は、ペナルティが適用された順に並べられる。

    「パワーユニット・ペナルティシステムの変更が承認され、15グリッド以上のペナルティを科せられたドライバーはグリッドの最後尾からスタートしなければならない」と世界モータースポーツ評議会は声明で述べた。

    「2人以上のドライバーがそのようなペナルティを科せられた場合、違反が確認された順にグリッド後方に並べられる」

  • 【WTCC】 2018年からTCRルールを採用した『WTCR』への変更が決定

    【WTCC】 2018年からTCRルールを採用した『WTCR』への変更が決定

    世界ツーリングカー選手権が、2018年からTCRレギュレーションを採用した世界ツーリングカーカップへと生まれ変わることがFIA世界モータースポーツ評議会で承認された。

    FIA、WTCC、TCRのプロモーターであるユーロスポーツ、世界モータースポーツ評議会は、TCRレギュレーションのライセンス契約に合意。TCRレギュレーションは、2019年までとなる現在のTC1レギュレーションの残りの2年のサイクルをカバーしていく。

    これにより、FIA世界選手権としてのWTCCは終了し、代わりに『WTCR』の頭文字で行われるFIAワールドカップとなる。

    ファクトリー参戦は認められなくなり、マニュファクチャラーはチームの技術サポートとして関与することになる。また、WTCCをサポートするヨーロッパツーリングカップとして行われていたTCRインターナショナル・シリーズは廃止される。

    「理論的に検討した際、それは常識的なことだと思った」とWTCCのプロモーターを務めるユーロスポーツ・イベントのフランソワ・リベイロ代表はコメント。

    「彼(マルセロ・ロッティ:TCR創設者)は、TCRカーを生産し、ホモロゲートし、販売しているメニュファクチャラーのために非常に優れたコンセプトを生み出した」

    「我々側では、それにふさわしいプロモーションの水準、財政的な持続可能性を提供することができ、FIAをこれにつなげることで競技と技術のレベルに値する競技になるだろう」

    WTCRは2日間のイベントのままだが、3レース形式に切り替える予定となっている。イベント初日には、朝に2回の練習セッションが行われ、30分の予選セッションと第1レースも行われる。WTCCの現在のフォーマットは2日目に凝縮され、予選とメインレースとオープニングレースが行われる。

    シーズンエントリーは最大26台、チームごとに最低2台の車が登録され、各イベントで2台のワイルドカードが可能となる。

    現在のWTCCおよびTCRインターナショナルシリーズに参戦するチームは、12月15日に行われる申請プロセスにおいて優先権が与えられる。

    シリーズは引き続きユーロスポーツがプロモーターを務めるが、TCRレギュレーションは2019年まで凍結される。WSCが認可し、FIA WTCRパスポートを授与されたマシンのみが競争の対象となる。また、FIAはTCRと協力して、各イベントでのマシンのパフォーマンスバランスを計算していく。

    2018年のカレンダーはまだ公式化されていないが、フランソワ・リベイロよると、既存WTCCイベントが“大部分を占める”ことになるという。

  • FIA会長ジャン・トッド、F1とWECのエンジン規格統一を提案

    FIA会長ジャン・トッド、F1とWECのエンジン規格統一を提案

    FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、2021年に導入される新しいF1エンジン規格を他のカテゴリー、特に世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスでも使用できるものにしたいとの考えを明かした。

    先月末、FIAとリバティメディアは、2021年のF1エンジン案として現行のF1パワーユニットよりも構造がシンプルで、より大きなエンジンノイズを発生する安価なF1エンジンを提案した。

    だが、1.6リッター V6ターボエンジンを維持しつつ、MGU-Hの廃止やコンポーネントの標準化によって完全に新しいエンジンの開発が必要になることで、既存エンジンメーカーであるメルセデス、ルノーはすでにリバティメディアの案に反発しており、フェラーリに至ってはF1撤退の可能性もちらつかせている。

    一方でWECのLMP1クラスは、アウディとポルシェが相次いで撤退。トヨタも来季の参戦を正式には発表していないなど、危機的な状況に陥っている。

    「F1には、10チーム、20台のマシン、4つのエンジンメーカーがる。それは素晴らしいことであり、大きな成功だ」とジャン・トッドはコメント。

    「だが、我々はF1のエンジンを他のモータースポーツカテゴリーで使用できるかを考えなければならない。それは簡単なことではないがね」

    「各カテゴリーには独自のルールがあるし、いくつか相乗効果が見れば素晴らしいだろう。特に我々の耐久選手権であるWECのLMP1は完全に異なるエンジンではあるが、最終的にはとても近いテクノロジーだ」

    F1もWECも新規参入メーカーを求めており、エンジン規格を統一するというアイデアは理にかなっているとジャン・トッドは語る。

    「2つのカテゴリーが同じエンジン規格を共有できるというビジョンは理になかっている。さらに現在では各エンジンのマイレージは近くなっている。F1では年間3基となり、1基あたち約5000km走ることになるが、それは我々のWECでの最長のレースであるル・マン24時間レースに相当する」

    「理にかなっており、参入する自動車メーカーを奨励するかもしれない。我々は、フェラーリ、メルセデス、マクラーレンが他のカテゴリーで競争しているのに、なぜレッドブルは参戦していないのかについて考える必要がある」

    ジャン・トッドは、F1よりもWECの状況に懸念を抱いていると認める。

    「我々はビジョンを見い出す必要がある。市販車のスポーツカーの数とスポーツに関与しているビルダーを見れば、我々はLMP1の将来について検討する必要があると思う。あまりに高価であまりに複雑だ。我々はそこを修正していく必要がある」

  • FIA殿堂設立…33名のF1ワールドチャンピオンが殿堂入り

    FIA殿堂設立…33名のF1ワールドチャンピオンが殿堂入り

    F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が新しい殿堂を設立。33名のF1ワールドチャンピオンが殿堂入りした。

    4日(月)にパリのフランス自動車クラブの本部で開催された式典には、ジャッキー・スチュワート、マリオ・アンドレッティ、アラン・プロスト、ナイジェル・マンセル、デイモン・ヒル、ジャック・ヴィルヌーヴ、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・ベッテル、ニコ・ロズベルグの9名のF1ワールドチャンピオン、代表者、家族が出席した。

    FIA会長のジャン・トッドは「FIA殿堂は、モータースポーツ、そしてFIAのコミットメントの価値、誠実さ、尊敬、スポーツマンシップの模範となってきたチャンピオンたちを強調するために作られた」と述べた。

    1940年に最初にF1のレギュレーションが起草されたフランス自動車クラブの図書館で開かれた最初の式典では、最初に1950年の初代チャンピオンであるジュゼッペ・ファリーナから2016年のニコ・ロズベルグまでシングルタイトルを獲得した17名が紹介された。

    そのグループのなかで1992年のチャンピオンであるナイジェル・マルセルは「我々全員のためにこの夕べを可能にしてくれたFIAに感謝したい。また、ここにいる全てのドライバーを祝福したい。本当に彼ら全員が驚異的だ」とコメント。

    1996年にダブルタイトルを獲得した父グラハムの足跡をたどってチャンピオンを獲得したデイモン・ヒルは「自分がワールドチャンピオンになったことを理解するのはとても難しいことだった。そのシリルは今も続いている。そこに含まれることは驚くほどの名誉だ。ここにいるマリオ・アンドレッティ、ナイジェル・マンセル、アラン・プロスト、ジャッキー・スチュワート卿と言及された人々を見れると、自分が同じ集団にいることが信じられない。殿堂を設立したFIAを祝福し、自分を含めてくれたことを感謝したい」と述べた。

    その後、式典は2005年と2006年のウィナーであるフェルナンド・アロンソを含めた2度のワールドチャンピオン、3度のワールドチャンピオンが紹介された。

    フェルナンド・アロンソは「素晴らしい夜だ。このような偉大なチャンピオンたちと一緒にここにいることを大変光栄に思う。彼らの全員が僕がF1ドライバーになることに影響を与え、僕たちの世代の子供たちに影響を与えた。とても誇りに思っている」

    今年インディ500に参戦し、2018年にはデイトナ24時間レースへの参戦が決まっているフェルナンド・アロンソは「今は、子供の頃のアイドルたちを真似て他のシリーズにトライしている。今年のインディ500を経験し、将来はおそらくル・マンも経験するかもしれない。トッド会長は2019年に耐久レースのための殿堂について言及していた。僕には2年あるね!」

    2005年にアロンソがタイトルを獲得したルノー R25は、ニコ・ファリーナのアルファロメオ158、フィル・ヒルのフェラーリ156、ジム・クラースのロータス・クライマックス25、アイルトン・セナのマクラーレン MP4/5 ミハエル・シューマッハのフェラーリ F1-2000とともにFIA本部の外に展示された。

    その後、3度のワールドチャンピオンであるジャッキー・スチュワート卿、ジム・クラーク卿、4度のワールドチャンピオンであるアラン・プロスト、セバスチャン・ベッテル、ルイス・ハミルトン、そして、5度のワールドチャンピンであるファン・マヌエル・ファンギオが紹介された。

    2010年~2013年のワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは「このような全員の名前、全員の顔を目にすることは信じられないことだ。もちろん、彼らの多くは、本を読んだり、映像を見たことでしか知らないけど、素晴らしいアイデアだと思う。スポーツには多くの歴史があるし、それはまだ生き続けている。今夜のようなイベントのおかげで、僕たちはそうあり続けていく。僕はレースを愛しているけど、年を取るにつれて考え方は変わっていくものだし、物事や今夜のようなことをへの感謝の気持ちは間違いなく成長していくと思う」

    最後にF1で最も成功を収めた7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハが殿堂入り。長年のマネージャーであるザビーネ・ケームが代理で彼の賞を受賞した。

    「私は今夜のイベントには役不足ですね。我々全員が、マイケルがここにいるべきであることをわかっていますし、彼もここにいたかったと確信しています」とザビーネ・ケームは述べた。

    「彼は常にこの部屋の全員に最大の敬意を払っていましたし、彼はとても光栄だと思います。ミハエルを特別な存在にして、彼を成功させてくれたのは、この部屋にいる皆さんと同じく、スポーツへの愛と情熱でした」

    F1 champions out in force at FIA Hall of Fame induction

  • ジャン・トッド、2021年までFIA会長を続投へ

    ジャン・トッド、2021年までFIA会長を続投へ

    FIA(国際自動車連盟)の会長選の対抗馬が現れないことで、現会長のジャン・トッドが2021年まで続投することになるようだ。

    FIAは、12月8日にジャン・トッドの2018年から2021年までの会長職の続投を承認する予定である。

    FIA規則では、会長の任期は12年間と定められており、2009年の選挙でFIAの9代目会長に就任したジャン・トッドは、3期目となる最後の4年間を務めあげることになる。

    「私が選出された場合、私は人々のために話すだろう。私が選出されたときにはFIAは今よりも分裂していた」とジャン・トッドは Gulf News に語った。

    「私が立候補すると発表したとき、160通の推薦状を受け取った。それは2つのことを意味する。彼らは私に満足しているか、彼らが私に勝つ機会はないということだ」

  • メルセデスとルノー、2021年のF1エンジン案の“欠陥”を指摘

    メルセデスとルノー、2021年のF1エンジン案の“欠陥”を指摘

    メルセデスとルノーは、FIA(国際自動車連盟)とF1の新オーナーであるリバティ・メディアが提案した2021年のF1エンジンの方向性に懐疑的であることを認めている。

    FIAとF1は31日(水)、次世代のF1エンジンレギュレーションの計画を概説。両者がF1の将来にどのようなビジョンを描いているかが鮮明になってきた。提案された2021年以降のパワーユニットは、レースのクオリティの改善、コスト削減、そして、エンジンサウンドの向上に重点を置いたとしている。

    FIAとF1が提案したエンジン使用は、そもそも論争の的となっている1.6リッター V6ターボパワーユニットを維持することがベースとなっている。そこから複雑で高価なMGU-H(熱エネルギー回生システム)を廃止し、よりパワフルなMGU-Kで補うとしている。また、F1への新規参入を視野に入れている潜在的なマニュファクチャラーに対して魅力的であると同時に、すでにF1にパワーユニットを供給している既存メーカーの関心を維持することもくろんでいる。

    しかし、メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、パリで行われたプレゼンテーションには既存のエンジンマニュファクチャラーはどこも良い反応を示していなかったと証、2021年のF1エンジンレギュレーションには今後さらなる議論と修正がなされることが予定されているにも関わらず、FIAが新しいF1エンジンの計画についてこれほど多くの情報を開示したことに驚いたと述べた。

    「これは彼らのビジョンであり、彼らの提案だ。我々が受け入れているというわけではない」とトト・ヴォルフは BBC にコメント。

    「このコンセプトの欠陥は、それが完全に新しいエンジンであり、新しい投資が必要だということだ。それはある意味で、我々がこのようにして進んでいくという道筋を描いたものであるが、現在のF1にいる自動車メーカーの中にはそれに特別な感銘を受けた者はいなかった」

    「新しいコンセプトは概説された欠陥に取り組む必要がある。それは開発コストとノイズレベルだ。そして、その全てはF1の世界的な視聴者と繋がっているものなければならない。我々としては、そのようなものはまったく見受けられなかった」

    ルノー・スポールのマネジングディレクターを務めるシリル・アビテブールも、トト・ヴォルフのコメントに賛同している。

    シリル・アビテブールは、ルノーとしては“2020年以降のF1がどのようなカタチを示していくのかという広範囲なイメージを理解することなく、相当な開発と財政的コミットメントが必要となる新しいF1エンジンを提示された”ことに違和感を感じていると述べた。

    「私が言及しているのは、エンジンレギュレーションについてだけでない。シャシーレギュレーションやF1の商業的な面のことも含まれている」とシリル・アビテブールはコメント

    「コスト、ノイズ、パワーにおいて設定された目標や、引き続きパフォーマンスの収束を目指すべきであるという考えには賛成だ。それらは現行のエンジン構成でもできたはずのものではあるがね」

    また、シリル・アビテブールは、新しいF1エンジンレギュレーションが、新たな企業を引きつけることに成功するかどうかについても疑問視している。

    「現在、提示されたもので、どのようにして独立系エンジンマニュファクチャラーにモデルを提供できるのか私には分からない」とシリル・アビテブールはコメント。

    「自動車メーカーがアクセスするためのコストであれば引き下げることになるかもしれない。しかし、どのようなビジネスプランであれ、この新しいエンジンを機能させようとするならば、研究開発のために相当な額のマーケティング費用を費やすことが必要になってくるだろう」
    「そして、それは実際に我々にとっての問題でもある。我々も新規参入者と同じだけの金額を再び費やさなければならなくなる。だが、イルモアやコスワースが別の自動車会社から助成金を受けずに、独立して参加できるとは思えない」

    シリル・アビテブールは、現行パワーユニットの中で高価なエレメントであるMGU-Hを取り除くという考えについても懐疑的だ。

    「MGU-Hの廃止に関して問題だと思うのは、それをやった途端に新しいエンジンになってしまうことだ」とシリル・アビテブールは説明する。

    「ターボの機能のさせ方や、その他のあらゆるものなど、エンジン内のエネルギーの管理方法が根本的に変わることになる。それは新しい燃焼コンセプトであり、ターボラグや効率を管理する新しい方法などだ。つまり、新設計のターボということになる」

    一方、フェラーリは、2021年のF1エンジン案についての明確な不満点は述べていない。しかし、新F1エンジン案によって完全に新しいエンジンを造ることになるという点ではメルセデスとルノーと同じ意見であり、チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、2021年も“同じエンジンアーキテクチャーを継続する”ことを望んでいるとしている。また、FIAとF1の方向性が“間違っている”と感じた場合には、その変更を止めるために“拒否権”を行使することを示唆している。

    残りの現行サプライヤーであるホンダは、現時点で新F1レギュレーション案にどのような見解を持っているかは明らかにしていない。

  • フェラーリ、2021年のF1エンジン案に“拒否権”行使の可能性

    フェラーリ、2021年のF1エンジン案に“拒否権”行使の可能性

    フェラーリは、FIA(国際自動車連盟)とF1の新オーナーのリバティ・メディアが提示した2021年のF1エンジンレギュレーション案に対して“拒否権”を行使する可能性を否定していない。

    既存メーカーであるメルセデス、フェラーリ、ルノーは、2021年のF1エンジンレギュレーションを変更するというF1新オーナーの計画に反対していることはすでに報じられている。

    FIAとF1が提案したF1エンジン案は、アストンマーティンを始めとする新たなマニュファクチャラーが新規参入するためのチャンスを広げると考えられており、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1のトップ2チームが、エンジンの重大な変更の必要性に対して単に“ブロック”しているだけだと非難している。

    それに対し、フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アライバベーネは「クリスチャンの心のなかでは、我々が常に何らかのカタチでブロックしているようだね」とコメント。

    マウリツィオ・アリバベーネは、実際にフェラーリとメルセデスにとっては“ビジネス”に関わることであり、エンジンについて強い意見を表明する権利があると主張する。

    「メルセデスやフェラーリがあれこれブロックすることは問題ではない」

    マウリツィオ・アリバベーネは、フェラーリは、コスト削減、パフォーマンス向上、ショーを後押しするためにも、2021年も“同じエンジンアーキテクチャーを継続する”ことを望んでいると述べた。

    「通常、シンプルな方程式がある。何をどのように?というね」とマウリツィオ・アリバベーネはコメント。

    「確かにフェラーリやメルセデスがショーを運営しているわけではないが、我々はエンジンを製造する側の人間だ」

    また、マウリツィオ・アリバベーネは、フェラーリは“間違っている”と考えられる変更を止めるために“拒否権”という独特で歴史的な力を行使する可能性を否定していない。

    「ある段階で、我々はその時点で正当な理由のために拒否権を行使する権利を適用する」とマウリツィオ・アリバベーネはコメント。

    「だが、真剣な人々、明確なアイデアを持った人々、話し合っていることを理解している人々のなかであれば、拒否権など必要ないと思っている」

    関連:2021年のF1エンジン案に既存メーカーが反発

  • 【F1】 2021年のF1パワーユニットから姿を消すことになったMGU-H

    【F1】 2021年のF1パワーユニットから姿を消すことになったMGU-H

    FIA(国際自動車連盟)とF1は31日(火)、2021年のF1エンジンに関するF1レギュレーションの方向性を発表。“安価”“大音量”“高性能”を実現するためのF1パワーユニットの計画を明らかにした。中でも一番のトピックはMGU-H(熱エネルギー回生システム)の廃止だ。

    2014年に“エコフレンドリー”なF1を目指して複雑な1.6リッター V6ターボ“パワーユニット”が導入された。

    しかし、エンジンノイズが軽減された新世代のF1エンジンは不評であり、MGU-K(運動エネルギー回生システム)、MGU-Hという2つ回生エネルギーが搭載された複雑な構造により、開発コストは膨れ上がった。

    今シーズン、最も故障が多いのもMGU-Hだ。ホンダは、フェルナンド・アロンソが11基目、ストフェル・バンドーンが12基目のMGU-Hを投入。ルノー勢もほぼ全ドライバーが7基目のMGU-Hを投入している。また、MGU-Hはターボチャージャーと関連しているため、大量グリッドペナティの温床となっている。

    MGU-Hとは、エンジンから出る排気の熱をエネルギーに変換するシステム。通常、エンジンの燃焼室を出た高温の排気は、排気管を通じて大気に放出される。この熱エネルギーを再利用するために、専用のモーター/ジェネレーターユニットを作動させて電気を作っているのが熱エネルギー回生システム。MGU-Hの「H」は、Heatの略で「熱」(排熱エネルギー)を意味している。

    ターボ車の場合、減速を終えて次に加速しようとアクセルを踏んでも、排ガスの流量が増えてタービンが本来の性能を発揮するのに一定の時間を要してしまう(ターボラグ)。そこで、MGU-Hを利用してコンプレッサーを回転させ、タービンが排気の到達を待たずに機能させることで、ターボラグの解消を行っている。全開加速時は、タービンに供給される排気エネルギーが増えるため、エンジンが必要な空気を圧縮するためのコンプレッサーの仕事を上回る場合がある。その際、使いきれなかった排気エネルギーによってMGU-Hで発電し、その電力を、直接MGU-Kに送る。

    MGU-Hでの発電量は制限されておらず、バッテリーの充放電エネルギー制限に縛られることなく、エンジンにMGU-Kの出力を上乗せして走ることができる。言い換えれば、余った排気エネルギーを、効率良く加速に使うことができる。コーナー出口の全開加速では、MGU-Hからだけでなく、バッテリーからもMGU-Kに電力を供給する場合がある。こうすることで、MGU-Kをレギュレーションで決められた最大出力(120kW)で駆動し、フル加速することができる。

    2つのエネルギー回生システム、特にMGU-Hの構造が複雑過ぎることで、高度な技術や設備を持たない独立系メーカーには開発ができないことや、コストが問題視されていた。

    実際、2015年の時点で、メルセデス、フェラーリ、ルノーは高価なMGU-Hを完全に廃止するという案に合意したが、ハイブリッドにこだわるホンダがこれに反対していた。ホンダは、MGU-H / MGU-Kによるデプロイメント(アシスト量)が弱点だったにも関わらずである。

    しかし、2021年のF1パワーユニットからはMGU-Hが廃止される。1.6リッター シングルターボV6エンジンはそのままに、エンジン回転数を15,00rpmから18,000rpmと3000prm高めてサウンドを向上。MGU-Hの廃止で失われるパワーは、MGU-Kを大型化することで補われる。

    MGU-Hを廃止することで、2021年からはポルシェやアストンマーティン、コスワースといったメーカーがF1に参戦する道が開かれることになる。ポルシェは、今シーズン限りで撤退するWECでMGU-KとMGU-Hを開発してきたノウハウがある。WECのLMP1で唯一のマニュファクチャラーとなるトヨタのF1復帰もあり得るかもしれない。

    コスワースのCEOを務めるハル・レイシガーは「エンジン規約が変更になるのであれば、我々はF1復帰に非常に適していると思っている。その強制的な変更は熱エネルギー回生システムでなければならない。それは最も高価で時間のかかる要素だからだ。F1が2021年に新しいエンジンサプライヤーを望むのであれば、その点でいくつかの変更がなされなければならない」と述べていた。

    また、アストンマーティンのCEOを務めるアンディ・パーマーも「我々はエンジンメーカーであり、ルールが大きく変化し、我々のような会社がエンジンを開発する余裕ができるようにコストが下がれば、我々はエンジンを開発したい」と述べていた。

    F1の競技面のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは「シンプル、安価、ノイズが大きいパワートレインを供給し、新しいマニュファクチャラーがパワートレインサプライヤーとしてF1に参戦することを容易にし、スポーツをより平準化されたフィールドに到達させるための条件を作り出していくという一連のレギュレーションを定義するための課題として、ファンが現在のパワーユニットについてどのように考えているか、近い将来にどのよなものを見たいと考えているかに注意深く耳を傾けてきた」とコメント。

    「新しいF1は最先端の技術と結びついた世界有数のグローバルなスポーツ競技を目指している。あらゆる年齢層のファンを興奮させ、エンゲージし、圧倒するだけでなく、持続可能な方法でそれをやっていくということだ。我々は将来のパワーユニットがそれを達成すると信じている」

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