カテゴリー: FIA(国際自動車連盟)

  • 次世代F1エンジンは他カテゴリーでも使用できるグローバルエンジン化?

    次世代F1エンジンは他カテゴリーでも使用できるグローバルエンジン化?

    FIAのジャン・トッド会長は、F1と他カテゴリーの両方で使用できる“グローバルエンジン”構想を復活させている。

    グローバルエンジンのコンセプトは、2000年代後半にFIAが提唱していたもの。英国のエンジニアリングコンサルタントであるリカルドに世界中の11の主要シリーズで使用できるベースエンジンを生産するための共通ルールパッケージの可能性を調査するよう依頼していた。

    2009年のレポートによると、F1とインディカーから下位カテゴリー、ラリー、ツーリングカー、プロトタイプスポーツカーといった選手権で同じエンジンを利用する可能性があることが示唆されていたが、そのコンセプトはターゲットとなる選手権やマニュファクチャラーからコストと実用性に対する懸念の声が挙がったことで実現はしなかった。

    現在、F1のハイブリッドエンジンは生産に莫大な投資が必要となっており、ジャン・トッドはグローバルエンジンのコンセプトを復活させることは魅力的だと考えている。

    「おそらく簡単なことではないが、F1エンジンをモータースポーツの他のカテゴリーで使うことはできないだろうか?」とジャン・トッドはコメント。

    「現時点でモータースポーツの各カテゴリーには独自のレギュレーションがあるので、シナジー効果があるかどうかを検討してみる必要がある」

    ジャン・トッドは、F1とエンジンレギュレーションを共有する候補として世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスを上げている。F1は寿命の長いエンジンへ動いているため、その技術を耐久レースの場で生かせるのではないかという考えだ。

    「我々にはLMP1という耐久選手権がある。エンジンはまったく異なっているが、偶然にも同じ走行距離をカバーしているというシナジーを生かし、耐久レースの将来を見込んでいくことは意義のあることだろう」

    ポルシェとアウディがLM1クラスから撤退したWECは、現在、将来のルールパッケージのためのオプションを評価している。

    2020/21年シーズンにむけて、LMP1クラスは市販車型のマシンの採用が議論されているが、プライベーターがルールの安定性を求めていることから、エンジン哲学の大きな変更が行われる可能性は低いと考えられている。

    Autosport によると、ジャン・トッドは“グローバルエンジン”のアイデアをまだLMP1チームに正式には提案していないという。

    FIAとリバティメディアは、昨年10月に2021年以降に導入する次世代のF1エンジンレギュレーションの計画を概説。提案されたのF1パワーユニットは、レースのクオリティの改善、コスト削減、そして、エンジンサウンドの向上に重点が置かれているが、1.6リッター V6ターボエンジンを維持しつつも、MGU-Hの廃止やコンポーネントの標準化によって完全に新しいエンジンの開発が必要になることもあり、既存エンジンメーカーであるメルセデス、ルノーは反発。フェラーリに至ってはF1撤退の可能性さえちらつかせている。

  • チャーリー・ホワイティング 「F1の問題は3強チームが速すぎること」

    チャーリー・ホワイティング 「F1の問題は3強チームが速すぎること」

    2017年、F1マシンはワイド化され速くなったが、オーバーテイク数は前年比47%減と過去数年で最も少なかった。

    しかし、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、オーバーテイク減少の本当の理由はレギュレーション変更やF1マシンではなく、3強チームが1年を通してその他のチームと比較して群を抜いて良い仕事をしたためだと考えている。

    チャーリー・ホワイティングは「メルセデス、フェラーリ、レッドブルをビッグ3チームに呼ぶとすれば、今年の最大の問題は明らかに彼らにある。彼らは残りよりも群を抜いて速かった」と New York Times にコメント。

    「理想を言えば、彼らのすべてがミッドフィールドと同じくらい接戦であることが望ましい。タイムで言えば、コンマ1秒が3グリッドの差になるようなね」

    「我々は常にフォース・インディア、ルノーなどの接戦を目にしている。レースが悪いとは思わない。とにかく他チームよりもはるかに良い仕事をしているチームがいるということだ。それはF1では真新しいことではない」

    「接戦が問題だとは思わないし、クルマが問題だとは思わない。我々は多くの接戦を目にしてきたが、ドライバーは今年のクルマはついていくのが少し難しかったと言っている。我々は多くのホイール・トゥ・ホイールのレースを目にしてきた。その事実を見失ってはいけない」

    F1ドライバーは、幅が広くなったフロントウィングとリアウィング、太いタイヤ、ダウンフォースとグリップが増加した新世代のクルマでのドライビングとレース、特により高いGがかかるコーナリングを楽しんでいる。

    チャーリー・ホワイティングは、新しいルールの目的は達成されたと考えている。

    「ルールの調整はOKだ。これはしばらくぶりの最大の変化であり、設定されていた目標はかなり達成されている。その目的とは、身体的にクルマを走らせることをよりチャレンジングにし、見た目を良くし、最速のクルマにするというものだった」

    「現在のマシンは高速コーナーで6Gで引っ張られるなど、非常に身体的に厳しくなっている。それはかなり良いことだと言える。ドライバーはそれらを運転することをとても気にいているし、見た目も大分良くなっている」

    「達成するために設定した全てのことは、トラックの種類に応じて様々な角度で行われてきた。ある程度は避けられないことだと思うが、その点で言えば全てのチェックボックスがチェックされたと感じている」

  • バーニー・エクレストン 「FIAはフェラーリが成功する手助けをしていた」

    バーニー・エクレストン 「FIAはフェラーリが成功する手助けをしていた」

    F1の最高権威者だったバーニー・エクレストンは、F1の統括団体である国際自動車連盟(FIA)とライバルチームが、しばしばフェラーリをF1でより成功できるように“手助け”をしていたと認めている。

    バーニー・エクレストン(87歳)は「F1はフェラーリであり、フェラーリはF1だ」とイタリアの La Repubblica にコメント。

    昨年のF1アメリカGPでマックス・フェルスタッペンがキミ・ライコネンを抜く際にコース側に出てアドバンテージを得たとして5秒加算ペナルティを科せられて表彰台を失った後、父親のヨス・フェルスタッペンはスチュワードの裁定に激怒し、FIAがフェラーリを優遇しているとし「“Ferrari International Assistance”にするべきだ」とTwitterで皮肉った。

    ヨス・フェルスタッペンの言い分について質問されたバーニー・エクレストンは「フェラーリは助けることは常に最も賢明なことだった。それは常にテクニカルレギュレーションを通して行われたきた」と認める。

    「チームはF1にとって重要だ。だが、フェラーリはそれ以上だ。何年もの間、フェラーリが勝つ手助けをするために多くのことが行われてきた」

    だが、現在F1レースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングはいまでも偏っているかとの質問には「いいや、チャーリーはやるべきことをやってきた」とコメント。

    「だが、マックス(モズレー)はしばしばフェラーリを助けていたし、私も彼らに勝ってほしかった。他のチームが勝つシーズンもあるかもしれないが、他チームも競争力のあるフェラーリに挑戦することに興味を持っている」

    「ザウバーを相手に勝つのと、赤いクルマを相手に勝つのとではかなりの別物だ」

    2017年にフェラーリが当然競争力をつけたのは助けがあったからかと質問されたバーニー・エクレストンは、もはや自分は担当していないので確信はないと述べた。

    「だが、ある時点で彼らがこのエンジンを手伝っていたのは確かだ」とバーニー・エクレストンは付け加えた。

    「それはメルセデスにとっても他チームにとっても同じだ。フェラーリを相手に勝利するワールドチャンピオンは常により多くの価値がある」

    「メルセデスがテクロノジーをマラネロに移行することを決めたのであれば、それはいい動きだと言える。2チーム間のこのような友好的な状況はメルセデスにとって最高のものだ」

    「それはレッドブルが最もパワフルなエンジンを持っていなかったことを意味する。フェラーリは倒すためのライバルとして十分に競争力があった」

    メルセデスは、F1の“パワーユニット時代”を完全に支配しているが、それはメルセデスがV6ターボエンジンの設計において一歩先んじていたからだとバーニー・エクレストンは語る。

    「重要な時期にロス・ブラウンがルールを決定するエンジングループにいた。彼は何が起こるかを正確に把握していた」とバーニー・エクレストンは語る。

    「彼が良いエンジニアだったからではない。彼がフェラーリと一緒にいたからだ。そして、彼はメルセデスに行き、その情報を彼らに持って行った」

    また、バーニー・エクレストンは、F1アメリカGPでインディ500スタイルのドライバー紹介を行ったリバティメディアの演出は楽しいものではなかったと語る。

    「アメリカ人にとっては素晴らしいものだったかもしれないが、F1にとってはそうではない」

    「私は5つ星レストランを造ったが、彼らはそれをマクドナルドに変えている」

    「ある時、私はピンクの服を着たドライバーを目にした。私がそれに関係していたら、戻ってきちんとした服を着るように言っただろう」

  • 【F1】 ステアリング/サスペンション・システムによる車高変化を規制

    【F1】 ステアリング/サスペンション・システムによる車高変化を規制

    FIA(国際自動車連盟)は、F1チームがステアリングと連動した巧妙なフロントサスペンションによって空力的なアドバンテージを得ることを規制する動きに出た。

    先週、F1のレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、2017年にコーナリング時にフロントの車高を下げて、空力的な利益を得て、グリップ力を向上させるためにサスペンションとステアリングを設計していたチームがいたとする技術指南をF1チームに送った。

    チャーリー・ホワイティングは、ステアリングを最大限に回した状態で車高が変化するのは正常だとしつつも、今後はその範囲を5mm以内に定めると通達。2018年F1マシンのシステムはそれを順守している証拠を提出しなければならなくなった。

    この問題は11月21日にロンドンで開催されたFIAテクニカルレギュレーション会議でチームのテクニカルディレクターと詳細が議論された。会議では、サスペンションがどこまで空力に影響することが許容されるかについての相反する見解があったという。

    報道関係者によると、レッドブルは現在のレギュレーション下でサスペンション開発の自由を保つことを望んだが、フェラーリは制限を厳しくすることに合意したという。また、メルセデスはFIAが規定するソフトウェアとハードウェアを使用してのアクティブサスペンションは許可されるべきだとの見解を示したという。

    その会議から3週間が経過し、すでにF1チームが2018年F1マシンの設計を進めているこの段階で技術指南が贈られた。

    チャーリー・ホワイティングは、技術指南のなかで「シーズン中に数チームがクルマの前方の車高を変更しようと企てサスペンションとステアリングシステムを設計していることが明らかになった」と述べた。

    「ステアリングホイールがロックからロックまで動いた際にはある程度の変化は避けられないが、いくつかのシステムの影響は偶発的な車高の変化の域を超えていたと考えられる。また、我々はその非偶発的な車高の変化がクルマの空力パフォーマンスに影響を及ぼす感応性が高いと考えている」

    チャーリー・ホワイティングは、空力への影響に関する重要なF1テクニカルレギュレーションの解釈として24年前の国際控訴裁判所の判例を引用した。

    レギュレーションのあるセクションでは「クルマの空力特性を変化させる手段として、ドライバーの動作を利用したマシンシステム、デバイス、手順は禁止される」と記されており、FIAは自身のスタンスを正当化するためにそれらの判例を引用したと思われる。

    チャリー・ホワイティングは「そのようなステアリングシステムは、サスペンションシステムと同様に扱われるべきである。つまり、テクニカルレギュレーション第3.8条が順守されているかを評価する際には1993年のICAの判例が適用されるべきだというのが我々の見解だ」と述べた。

    「ステリングホールが、ロックからロックまで動いたときのフロント車高の変化はすべて偶発的なものでなければならない。したがって、我々はいかなる影響も偶発的であることを我々に納得させるためにステアリングがクルマのフロント車高にどのような影響を与えているかを示す全ての関連文章の提出を求めていく。我々はステアリングホイールがロックからロックに動かされた際、車高は5.0mm以上は変化するものではないと考えている」

    今後、F1チームは、リクスを冒して2018年の設計を継続していくか、新しい解釈に基づいてクルマを設計していくかの決断を迫られることになる。

    あるチームのインサイダーは「いずれにしろ取り締まることはできないと考えており、チームはそれを無視するだろう」と Autospor にコメント。

    「それはFIAの“見解であり、実際の“法律”ではない。何も変わらないだろう」

  • 【F1】 FIA、『フリー走行限定』スーパーライセンスの基準を厳格化

    【F1】 FIA、『フリー走行限定』スーパーライセンスの基準を厳格化

    FIA(国際自動車連盟)は、2018年のF1世界選手権にむけてF1スーパーライセンスのルールを変更。フリープラクティスセッションに参加できるドライバーの基準を厳しくした。

    これまで、FIAがシングルシーターの経験に基づいた十分な能力があると判断した場合、ドライバーは『フリー走行限定』のスーパーライセンスの資格を得るために“代表的なF1マシン”で2日間で300kmを走破し、スポーティングレギュレーションに関する質問に答えるだけでよかった。

    その後、実際にドライバーがライセンスを申請する際には、競技規則についてチームから適切な説明を受けていることを証明するだけだった。

    しかし、2018年からはフリー走行限定のスーパーライセンスの基準が厳格化される。ドライバーはF2選手権で6戦以上レースをするか、過去3年間で25点のスーパーライセンスポイントを獲得しなければならなくなる。その後、ドライバーが再申請する際には、F2でフルシーズンを戦った経験があるか、過去3年間で25点のスーパーライセンスポイントを獲得したことを証明する必要がある。

    また、これまでの2日間で300kmのF1マシンでの走行、ルールの知識、そして、FIA国際スポーティングコードの付録L第5条“シングルシーター・フォーミュラカーで優れた能力を実証しなければならない”というFIAの判断に関する要件も引き続き必要となる。

    2017年にF1フリー走行に出走したドライバーで新たなルールを適用した場合、アルフォンソ・セリスはライセンスを得られないことになる。トロ・ロッソからフリー走行に出走したショーン・ゲラエルは、25点のスーパーライセンスポイントは獲得できていないが、F2でフルシーズンを戦っているため発給資格は満たしている。

    2018年からホンダはトロ・ロッソにF1パワーユニットを供給するため、ホンダの育成ドライバーがフリー走行に出走する可能性もあるが、現状でフリー走行限定スーパーライセンスの資格を満たしているのは、F2にフル参戦し、ハンガリーテストでザウバーのF1マシンで300km以上を走り込んだ松下信治のみとなっている。

    福住仁嶺は21点、牧野任祐は11点とスーパーライセンスポイントが足りず、F1マシンでの走行経験もない。そのため、F2選手権に6戦以上参戦し、F1マシンで300kmのテスト走行を行う必要がある。

    2018年、松下信治は日本に戻ってスーパーフォーミュラに参戦し、福住仁嶺と牧野任祐はF2選手権に参戦するとみられている。

    今年9月、FIAはスーパーライセンス資格制度を変更し、F2とインディカーのドライバーにはより多くのポイントを与え、WEC、フォーミュラE、ヨーロッパF3のポイントは下げることを承認している。

    FIAは、マックス・フェルスタッペンが17歳でトロ・ロッソからF1デビューして以降、F1スーパーライセンスの発行基準を改善することに努めている。

  • FIA会長ジャン・トッド 「メルセデスとフェラーリの信頼性は高すぎる」

    FIA会長ジャン・トッド 「メルセデスとフェラーリの信頼性は高すぎる」

    FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、フェラーリとメルセデスは信頼性が高すぎるという持論を展開。F1の上位チームが多額の予選をつぎ込んでいることに直接関連しているためであり、F1にとって良い状況ではないと考えている。

    2017年のF1世界選手権でもメルセデスが圧勝。メルセデス W08は優れた信頼性を見せ、ルイス・ハミルトンは全20戦でポイント獲得という記録を打ち立てて、自身4度目となるF1ワールドチャンピオンを獲得した。

    「メルセデスは常に最速というわけではなかったが、ルイスは20戦のすべてでポイントを獲得した。クルマの信頼性が高すぎる」とジャン・トッドはコメント。

    フェラーリがシーズン後半にメルセデスとのタイトル争いから脱乱したのは信頼性の欠如のためだと考えられているが、ジャン・トッドはフェラーリでさえ信頼性は高すぎると主張する。

    「フェラーリも印象的だった。自分が言ったことを曲げるつもりはない。フェラーリとメルセデスは信頼性が高すぎた。それには多くのコストが費やされている。テスト、シミュレーターなど、あまりに多くのコストがかけられている」

    「良いスポーツのためにその全てを必要としているわけではない。実際はその逆だ」

    また、ジャン・トッドは、FIA、F1新オーナーのリバティメディア、そして、F1チームとの間で進められている将来の2021年以降のエンジンレギュレーションに関する議論についての考えを述べた。

    「現在のエンジンはあまりに高価であり、あまりに複雑で、あまりに静かだ」とジャン・トッドは認める。

    「だが、我々はそれらを土台にすることはできる。現在、我々は既存のエンジンを進化させることについてマニュファクチャラーと話をしている。そのプロセスはまだ終わったわけではない」

  • カルメン・ホルダのFIA WiMC選任へのバッシングに擁護の声

    カルメン・ホルダのFIA WiMC選任へのバッシングに擁護の声

    スペインのモータースポーツ関係者は、FIAの要職に就いたことで猛反発を受けているカルメン・ホルダを擁護している。

    ルノーF1のアンバサダーを務め、女性だけのF1シリーズの設立を提唱しているカルメン・ホルダがFIA Women in Motorsport Commissionに任命したことに女性レーサーたちは猛反発している。

    インディカー・レーサーのピッパ・マンは「個人的にそのような信念を持っている人がレースにおける女性の目的を追求するための委員会に任命されたことは、信じられないほどの失望であり、まさにFIAの後退を意味すると思います」と非難の声をあげている。

    だが、バレンシア・サーキットの責任者を務めるゴンザロ・ゴーベールは「このような魔女狩りはカルメンにとって不当なものだ」と Marca にコメント。

    「彼女は友人であり、私は彼女に同意している。だが、コミションへの彼女の任命はうまく説明されていないと思う。議長はミッシェル・ムートンのままだ」

    「少なくとも彼女が議論のためにそこにいるのは良い動きだと思う」

    GP3に参戦した3シーズンで一度もトップ20圏内に入ることができなかったにも関わらず、カルメン・ホルダがロータスとルノーでF1開発ドライバーに就任しただけでも批判は起こっていたが、彼女が女性だけの独自シリーズを支持していることでさらなる批判を受けている。

    「排他的でも義務的でもない女性フォーミュラがなぜだめなのか?」とゴンザロ・ゴーベールは続ける。

    「このアイデアは女性がレースをするより多くの機会を作り出し、新しいドライバーの模範となり、スポンサーからより多くの資金を得る機会を作り出すものだ」

    「カルメンはソーシャルメディアで炎上している。彼女は世界で最高ではないが、最悪でもない。彼女が言っていることのひとつとして、彼女はベストではないのにF1テストドライバーに到達したが、ベストではないのにF1に到達した多くの男性がいるものがある」

    関連:カルメン・ホルダのFIA WiMCへの選任に女性レーサーが猛反発

  • カルメン・ホルダのFIA WiMCへの選任に女性レーサーが猛反発

    カルメン・ホルダのFIA WiMCへの選任に女性レーサーが猛反発

    カルメン・ホルダをFIA(国際自動車連盟)がWomen in Motorsport Commissionに任命したことに女性レーサーが猛反発している。

    GP3に参戦した3シーズンで一度もトップ20圏内に入ることができなかったカルメン・ホルダが2015年にロータス(現ルノー)の開発ドライバーに就任した際も冷ややかな目が向けられていたが、今回FIA Women in Motorsport Commissionに就任したことで女性ドライバーから猛反発を受けている。

    最近、カルメン・ホルダは、女性は男性とは同等に競争することはできないため、F1スタイルの独自の選手権で競争すべきだと発言して物議を醸していた。また、先月にはロンドンに拠点に置く企業が女性ドライバーによる6レースのシリーズの立ち上げを計画していると報じられている。

    そんな中でのカルメン・ホルダのFIA Women in Motorsport Commissionへの選任に、インディカー・レーサーのピッパ・マン、2015年のブリティッシュGT4チャンピオンのジェイミー・チャドウィック、GP3レーサーのタチアナ・カルデロンが懸念を表明した。

    2017年のインディ500で女性で初めて230mphをマークしているピッパ・マンは、IMSAスポーツカー選手権のGTDクラスでタイトルを獲得したクリスティーナ・ニールセン、同じくGTDで勝利を挙げたキャサリン・レッグ、フォーミュラV8 3.5で表彰台を獲得したタリアナ・カルデロンなど、女性ドライバーでも男性と同等に戦っているドライバーがいると主張する。

    「女性がレースで活躍しているという現在の状況に反し、参戦したどのカテゴリーでも目立った結果を残しておらず、女性レーサーとして我々が戦えないと考え、発言しているレーサーがFIA Women in Motorsport Commissionの代表に任命されたことに心から落胆しています」とピッパ・マンは Autosport にコメント。

    「個人的にそのような信念を持っている人がレースにおける女性の目的を追求するための委員会に任命されたことは、信じられないほどの失望であり、まさにFIAの後退を意味すると思います」

    タチアナ・カルデロンは、カルメン・ホルダのニュースによって、平等な機会を望む女性レーサーは“団結”していくことになると考えている。

    「全員にとってちょっとしたサプライズでした。特に現在、大きなシリーズでレースをしている女性の大部分が彼女の見解に反対していますからね」とカルデロンはコメント。

    「私たちは間違いなく最高レベルで競争することができますし、女性の選手権はまったく必要ないものです」

    「私たちが必要としているのは、Dare to be differentがやっていることや、カートを始めとしてモータースポーツのあらゆる分野における女性の参加を促進するためにミシェル・ムートンとFIA Women in Motorsportがやっていることです。女性がトップに進めるチャンスを増やせるようにより多くの少女がカートを始める必要があります」

    「性別に関わらず、それはかなり難しいことですが、男の子が90人いて、女の子が10人の場合、そのチャンスは非常に狭められてしまいます」

    「彼女の見解には反対ですし、この発表は残りの女性ドライバーとエンジニアのコミニティの団結を強めるだけです。我々は女性だけでなく、最高のなかのトップを目指して戦っていくつもりです」

    ピッパ・マンは、元世界ラリー選手権のスターであるミシェル・ムートンが議長を務めるコミッションでのカルメン・ホルダの立場が、女性に対するFIAの見解を反映できるのかどうかを懸念していると述べた。

    「最も懸念しているのは、この任命がモータースポーツで争っている女性アスリートに対するFIAの信念を真に代表するものなかということです」とピッパ・マンは語る。

    「私はミシェル・ムートンのラリーでの構成と全体的なビジョンの両方を最大限にリスペクトしています。不当な圧力のようなものは想像することはできませんし、この任命を進めるためにミシェルには影響力があるはずです」

    ミシェル・ムートンは、カルメン・ホルダの選任に対する直接的なコメントは拒否したが、FIA委員会はモータースポーツにおける女性の“完全参加”をコミットしたままだと述べた。

    「FIA Women in Motorsport Commissionの目標と価値は、2009年の設立以来代わっていません。我々はモータースポーツのあらゆる分野への女性の完全参加を強く奨励し、サポートし、促進し続けています」とミシェル・ムートンは述べた。

    「コミッションの豊かさは、経験を積み、視点を共有する30名のメンバーかから来ています」

    「2018年から我々のEuropean Young Women ProgrammeはD2BDと提携し、我々のコミッションのアンバサダーであるスージー(ヴォルフ)によって推進されます」

    「我々はFIA Women Drivers’ Academyにも取り組んでおり、8歳から20歳までの少女と女性までをカバーする幅広いプロジェクトがあります。FIAはモータースポーツにおける女性を完全にサポートすることを示しています」

    元ウィリアムズのF1テストドライバーであり、Dare to be differentを立ち上げたスージー・ヴォルフは、モータースポーツは女性が平等なチャンスを持った活動であると強調した。

    「モータースポーツは、乗馬やセーリングと並んで女性と男性が一緒に競争できる3つのスポーツのひとつです」とスージー・ヴォルフはコメント。

    「それぞれにおいて、器具や動物が大きく関わっています。力や筋肉量だけではありません」

    「モータースポーツで最も成功する女性を目にしたければ、単に才能の予備軍を増やすことが重要なのではありません。より多くの少女や女性がスポーツに参加するよう影響を与え、トップに立つための最善のサポートを提供することです」

    「Dare to be differentは、FIA Women in Motorsport Commissionと密接に協力しています。ミシェルと私は同じ目標を共有し、長期的に正しい方法で変化を生み出していくことにコミットしています」

    今年、BRDCブリティッシュF3でシングルシーターに転向したジェイミー・チャドウィックは、カルメン・ホルダに“敵対心はない”が、彼女のFIAでの役割が性別別の競争を促進するのであれば“残念だ”と述べた。

    「基準を下げるだけだと思っていますし、ベストな日には自分が男性と平等に競争できることはわかっています」とジェイミー・チャドウィックはコメント。

    「お金と才能を持った適切な女性が現れれば、彼女たちはF1に進むことができるでしょう」

    関連:スージー・ヴォルフ、女性のためのモータースポーツキャンペーンを開始

  • フェリペ・マッサ、FIAカート・コミッションの代表に就任

    フェリペ・マッサ、FIAカート・コミッションの代表に就任

    フェリペ・マッサが、新設されたFIAカート・コミッションの代表に就任した。

    フェリペ・マッサは、今シーズン限りでF1を引退。最終のレースとなったF1アブダビGPの週末には、ブラジルのモータースポーツを改善するために自分の経験を生かしたいとし、FIAでポジションを得る可能性を示唆していた。

    フェリペ・マッサは「僕たちはFIAの人と話をしているし、なにかやれることがあるかもしれない」とアブダビでコメント。

    「自分に手助けすることができるなら、自分の経験やモータースポーツへの関与を生かしていけると確信している」

    フェリペ・マッサの引退により、2018年のF1グリッドは、1969年以来となるブラジル人不在となる。

    今週末にパリで開催されたFIA世界モータースポーツ評議会で、フェリペ・マッサはCIK/Internationalカート・コミッションの会長に任命された。

    フェリペ・マッサは、引退後は家族との生活を楽しみにたいとして、F1のレーススチュワードを含めたFIAの他の役割については除外している。

    フェリペ・マッサは、来年初めのブラジルストックカー選手権の開幕戦に参戦することを発表しており、2018/19シーズンからはフォーミュラEへの参戦の意向を示している。

  • FIA表彰式: ルイス・ハミルトン、2017 F1ワールドチャンピオンを受賞

    FIA表彰式: ルイス・ハミルトン、2017 F1ワールドチャンピオンを受賞

    FIA表彰式が8日(金)、フランス・パリのヴェルサイユ宮殿で行われ、FIA管轄のカテゴリーの上位入賞者にトロフィーが授与された。

    この表彰式は、2011年以降、FIA総会の週で伝統的な閉会式として開催されており、最近ではモナコ、ニューデリー、イスタンブール、ドーハ、ウィーンと各国で執り行われてきた。今年の舞台にはフランス・パリのヴェルサイユ宮殿が選ばれた。

    2017年のF1世界選手権では、ルイス・ハミルトンが自身4度目となるワールドチャンピオンを獲得。3期目の再選を果たしたFIA会長からトロフィーが授与された。コンストラクターズ選手権ではメルセデスが4連覇を達成した。

    ルイス・ハミルトンは「僕たちは一緒にもっと多くのチャンピオンシップに勝っていきたい」とコメント。

    「この4回目のワールドチャンピオンを獲得するのに10年かかった。ミハエル・シューマッハの7回に並びたいという願望は今のところまだない。ファンジオに並ぶことができたかなり素晴らしいだろうね。少なくもあと数年ここにいることを考えれば、それが僕の目標だ。少なくともそれを獲得できるように頑張りたい」

    ドライバーズ選手権2位のセバスチャン・ベッテル、3位のバルテリ・ボッタスにもF1のチェイス・キャリー会長からトロフィーが手渡された。Personality of the Yearにはマックス・フェルスタッペンが3年連続で選ばれた。

    ベストルーキーには2018年にアルファロメオ・ザウバーでのF1デビューが決定しているシャルル・ルクレール、またイギリスF4のレースで大クラシュに見舞われ、両足切断という大怪我を負いながらもモータースポーツ活動を続けるビリー・モンガーには特別賞が与えられた。

    今回のGALAにはWECのドライバー選手権2位となった中嶋一貴をはじめとするトヨタのドライバー陣も参加。他にもF2、F3、WRC、フォーミュラEの上位入賞ドライバー&チームが受賞のために一堂に会し、盛大なセレモニーでシーズン終了を祝った。

    FIA Awards: Championship Prizes handed out in Paris