カテゴリー: FIA(国際自動車連盟)

  • ホンダ、F1日本GPでのドタバタ劇でFIAとの関係に急進展

    ホンダ、F1日本GPでのドタバタ劇でFIAとの関係に急進展

    ホンダがF1日本GPの決勝直前に見舞われたFIA(国際自動車連盟)の急な方針変更は、ホンダとFIAとの関係を大きく進展させることに役立ったようだ。

    ホンダは、F1日本GPの決勝スタート直前のグリッド上で予選で使用していた“Post shift ignition retard settings”のセッティングを戻すように指示され、計画していた“スペック3”エンジンに役立つ変更を断念しなければならなかった。

    FIAは、F1日本GPの決勝に先立って日曜日のお昼にホンダから申請のあった“Post shift ignition retard settings”の変更を承認。FIAの技術代表ジョー・バウアーが承認したことは公式文書にも記されており、ホンダはセッティング変更を却下されたことに“驚いている”と語っていた。

    ホンダは、決勝直前での土壇場での変更に不満を抱いていたが、その件は変更の目的と影響についての意見の相違によってもたらされたものだった。

    その結果、ホンダはFIAに決定の経緯を明確化するために手紙を書くことに繋がった。今後、ホンダはF1エンジンのベンチマークであるメルセデスとフェラーリに追いつくために紙一重の境界を攻めていく必要があるが、この件によってルールメーカーと連携していくでの重要な教訓を学ぶことになったという。

    F1日本GPでの一件についてホンダのモータースポーツ部長を務める山本雅史は「コミュニケーションがいかに重要であることを示すものだったと思います」と Autosport はコメント。

    「あの場で起こったことは、現在のFIA(ルール)が本当に複雑であることを示しています。ホンダの観点では我々が正しいと考えていましたが、FIAの観点では彼らが正しいと考えていました。我々にはどちらが正しいと言うことはあまりできませんが、それは違いにとって生じたものでした」

    「鈴鹿での我々のFIAとのコミュニケーションはそれほど正しい方法ではなかったと思っています。ですが、今は全てがクリアになっています。今ではお互いに大きな理解を持っています」

    ホンダは、パフォーマンスと信頼性はさておき、過去3年間のマクラーレンとのパートナーシップとトロロッソとの大きな違いはコミュニケーションにあったと考えている。山本雅史は、トロロッソとの新しいパートナーシップによって、今シーズンを通してホンダとしてFIAとのコミュニケーションの進め方を学ぶことができたと語る。

    「今年は基本的にフランツ(トスト/トロロッソ チーム代表)と話をしていました」と山本雅史は語る

    「フランツは我々にFIA、FIAのリソース、そして、レギュレーションについての状況も提供してくれました。我々が直接話をすることもありますが、レギュレーションの重要な側面に関してチームが我々をサポートしてくれています」

    直接FIAと話し合いを進める方法における進歩は、ホンダにとって重要な一歩でもある。これまでホンダは日本とヨーロッパの文化の違いによる影響がたびたび指摘されてきた。

    山本雅史は、これまでの改善には満足しているが、来年レッドブル・レーシングと組むことでホンダとしてより表現できることが不可欠だと考えていると語る。

    「少なくとも過去3年間と比較すれば、FIAやFOMとの友好や相互関係、コミュニケーションといった部分ははるかに良くなっていると思います」と山本雅史はコメント。

    「日本人の性格、国民性は、誰かに何かを言うことを少しためらう傾向にあります。しかし、これはモータースポーツです。我々は一緒に勝たなければなりません。それを実現するために我々にはもっとオープンなコミュニケーションが必要です」

    「我々は自分たちが考えていることをもっと言っていかければなりません。それが重要です」

  • F1 | エアロスクリーンのドライバー保護効果はヘイローの10分の1程度

    F1 | エアロスクリーンのドライバー保護効果はヘイローの10分の1程度

    FIA(国際自動車連盟)は、F1ベルギーGPのスタート時に発生したシャルル・ルクレールのクラッシュにおいて、エアロスクリーンの安全効果はヘイローの10%に過ぎなかったと考えている。

    FIAは、F1ベルギーGPの1コーナーで発生したフェルナンド・アロンソとシャルル・ルクレールに事故を調査。ニコ・ヒュルケンベルグのブレーキングミスで追突されたアロンソのマシンは、ルクレールの頭上をかすめてクラッシュした。

    FIAは、コックピット保護デバイスのヘイロー(Halo)がシャルル・ルクレールの怪我を防ぐことにおいて重要な役割を果たしたと結論付けている。

    公式調査によると、シャルル・ルクレールのマシンに搭載されたヘイローは、フェルナンド・アロンソの右フロントホールが接触したことで発生した58kNの衝撃に耐えたとされ、シャルル・ルクレールのヘルメットへ直撃することを防いだとしている。

    今季からF1に導入されたヘイローは、その審美的な理由から反対があり、レッドブルとフェラーリといった派閥は、インディカーも研究しているウインドシールド型の“エアロスクリーン”コンセプトを追求することを望んでいた。

    だが、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、F1ベルギーGPのような性質の事故では、エアロスクリーンはあまり効果的ではなかったと述べた。

    「スパの事故を検討したところ、インディカーによってテストされた種類のデバイスはおそらく有効ではなかっただろう。おおらくヘイローの保護効果の約10%しか提供しなかった」とチャーリー・ホワイティングはコメント。

    現状、FIAはヘイローコミットしており、2021年にF1に導入される新レギュレーションでは、ヘイローがF1マシンの全体的なデザインにより統合されて見えるように取り組んでいる。

    FIAのセーフティディレクターを務めるアダム・ベイカーは「次世代のヘイローは、2021年に計画されているF1レギュレーションのアップデートの一部となるだろう」とコメント。

    「重要なことは、ヘイローは最初からマシンコンセプトのキーコンセプトであり、本格的な構造的統合とクルマの外形に視覚的に融合したカタチを可能にする」

    今年、F2で発生した牧野任祐と福住仁嶺の事故、そして、F1ベルギーGPのシャルル・ルクレールの事故は、FIAに安全性をさらに改善するための豊富なデータを与えた。

    例えば、ヘイローに適用される荷重の計算は、次世代F1マシンの設計において新しい素材の仕様のための性能基準および範囲を決定する際に役立つことになる。

    FIAの次のステップは、ヘイロー自体にハイスピードカメラを組み込むことであり、フォーミュラEのGen2から導入される。

    「新しいカメラの位置は、ステアリングホイールを妨害することなく、状態のより優れた景観とコックピット環境との相互作用を与える」とアダム・ベイカーはコメント。

    「ヘイロー・カメラは、フォーミュラEの開幕戦となるリヤドで全マシンに搭載される。その後、2019年にはF1に適用され、2020年にはF2にも採用される予定となっている」

  • FIA | 2019年のF1スーパーライセンスポイントの基準を発表

    FIA | 2019年のF1スーパーライセンスポイントの基準を発表

    FIA(国際自動車連盟)は、F1スーパーライセンス取得に必要なスーパーラインセンスシステムの各カテゴリーの割り当てを変更した。

    F1に参戦するにはスーパーライセンスを取得しなければならない。取得するためには過去3年間でスーパーライセンスポイントを40ポイント点以上獲得しなければならない。

    また、有効な運転免許を持っていること、18歳以上であること、F1のスポーティングレギュレーションに関する知識を有していること、さらには現行あるいは最近のF1マシンで300kmのテスト走行を行うこと、下位フォーミュラに最低でも2年間参戦した経験が必要になる。

    スーパーライセンスポイントが導入された背景には、2014年にはマックス・フェルスタッペンが17歳でトロ・ロッソからF1デビューしたことがある。マックス・フェルスタッペンは、運転免許を持っておらず、ヨーロッパF3選手権を1年戦っただけでのF1へステップアップを果たしていた。

    FIAは毎年スーパーライセンスポイントの基準を見直しているが、今回の変更では、2019年にヨーロッパF3とGP3が統合して新たにスタートするFIA F3選手権を追加。フォーミュラEや世界耐久選手権(WEC)と同じ、チャンピオンには30ポイントが与えられる。ヨーロッパF3選手権の後継となるフォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズには25ポイントが与えられる。

    また、日本のスーパーフォーミュラ、SUPER GT、そして、ドイツツーリングカー選手権(DTM)へのポイント割り当てが引き上げられた。近年、海外からのドライバー参戦が増えているスーパーフォーミュラは、チャンピオンに25ポイントを割り当て。また、共通の技術規則“クラス1”を導入し、2019年から交流戦も行われるSUPER GTとDTMは20ポイントに引き上げられた。

    だが、今年まではドライバーは年間2カテゴリーまでポイントを合算することが可能だったが、2019年からは、年間1カテゴリーのみが計上されることが決定。

    今年、スーパーフォーミュラとSUPER GTで2冠を達成した山本尚貴は35ポイントを獲得したが、来年からは2冠を達成したとしても25ポイントしか獲得できないことになる。

    F1 スーパーライセンスポイント

      1st 2nd

    3rd 4th 5th 6th 7th 8th 9th 10th
    FIA Formula 2 40 40 40 30 20 10 8 6 4 3
    Indy Car 40 30 20 10 8 6 4 3 2 1
    FIA Formula 3 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
    FIA Formula E 30 25 20 10 8 6 4 3 2 1
    FIA WEC-LMP1 30 24 20 16 12 10 8 6 4 2
    Formula Regional European Certified by FIA 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
    Formula European Masters 25 20 15 10 7 5 3 2 1 0
    Japanese Super Formula 25
    20
    20
    15
    15
    10
    10
    8
    7
    6
    5
    4
    3 2 1 0
    FIA WEC-LMP2 20 16 12 10 8 6 4 2 0 0
    DTM 20
    15
    16
    12
    12
    10
    10
    7
    7
    5
    5
    3
    3
    2
    2
    1
    1
    0
    0
    Japanese Super GT 20
    15
    16
    12
    12
    10
    10
    7
    7
    5
    5
    3
    3
    2
    2
    1
    1
    0
    0
    Formula Renault Eurocup 18 14 12 10 6 4 3 2 1 0
    FIA F3 Regional
    F3 Regional Asia Cetrifield by FIA
    18
    15
    14
    12
    12
    10
    10
    8
    6
    6
    4
    4
    3
    2
    2
    1
    1
    0
    0
    FIA F3 Regional
    F3 Regional Americas Cetrifield by FIA
    18
    15
    14
    12
    12
    10
    10
    8
    6
    6
    4
    4
    3
    2
    2
    1
    1
    0
    0
    IMSA Prototpe 18
    17
    14 10 8 6 4 2 1 0 0
    FIA WTCC 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
    International Supercars Championship 15
    13
    12
    11
    10
    9
    7
    6
    5
    4
    3 2 1 0 0
    NASCAR Cup 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
    Indy Ligh 15 12 10 7 5 3 2 1 0 0
    National FIA Formula 4 12 10 7 5 3 2 1 0 0 0
    Asian/ELMS Prototype 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
    FIA WEC-LMGT-Pro 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
    FIA WEC-LMGT-Am 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
    IMSA GTLM 10 8 6 4 2 0 0 0 0 0
    Asian Winter Series 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
    National F3 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
    Formula Renault (EuroCup, ALPS, or NEC) 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
    NASCAR National 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
    Formula Mazda 10 7 5 3 1 0 0 0 0 0
    International GT3 Series 6 4 2 0 0 0 0 0 0 0
    CIK-FIA FIA
    Karting World Championships Senior Cat.
    4 3 2 1 0 0 0 0 0 0
    CIK-FIA FIA
    Karting Continental Championships in Senior Cat.
    3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
    CIK-FIA FIA
    Karting World Championships in Junior Cat.
    3 2 1 0 0 0 0 0 0 0
    CIK-FIA FIA
    Karting Continental Championships in Junior Cat.
    2 1 0 0 0 0 0 0 0 0
  • FIA表彰式 | ルイス・ハミルトン、2018 F1ワールドチャンピオンを受賞

    FIA表彰式 | ルイス・ハミルトン、2018 F1ワールドチャンピオンを受賞

    2018年のFIA表彰式が12月7日(金)、ロシアのサンクトペテルブルクで行われ、FIA管轄のカテゴリーの上位入賞者にトロフィーが授与された。

    この表彰式は、2011年以降、FIA総会の週で伝統的な閉会式として開催されており、最近ではモナコ、ニューデリー、イスタンブール、ドーハ、ウィーン、パリと各国で執り行われてきた。今年の舞台にはロシアのサンクトペテルブルクが選ばれた。

    2018年のF1世界選手権では、ルイス・ハミルトンが自身5度目となるワールドチャンピオンを獲得。FIAチャンピオンのプレスカンファレンスを体調不良で欠席したハミルトンだが、受賞セレモニーには出席し、F1のCEO兼会長のチェイス・キャリー、FIA会長のジャン・トッドからトロフィーが授与された。

    また、ルイス・ハミルトンは、FIA選手権の永久認定メディアによって投票されるFIA パーソナリティ・オブ・ザ・イヤーにも選出。これまではマックス・フェルスタッペンが3年連続で受賞していた賞となる。

    ルイス・ハミルトンは、コンストラクターズ選手権5連覇を達成したメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフとともに檀上に上がった。

    トト・ヴォルフは「今年はこれまでで最もチャレンジングなシーズンであり、我々全員にとって試練の一年だった。チームメンバーの一人一人が腕を磨かなければならなかった」とコメント。

    「我々が両方のタイトルを獲得したという事実はチーム全体の信じられないほどのハードワークの証だ。私はこの成果を非常に誇りに思っており、この選手権に勝つ手助けをしてくれたブリックスワーク、ブラックリー、シュトゥットガルトの全員のためにこのトロフィーを授与することを誇りに持っている」

    「FIA表彰式の素晴らしいことは、多くの異なるモータースポーツのチャンピオンが一堂に会するイベントであることだ。今夜チャンピオンシップトロフィを受け取るために懸命に戦ってきた皆さんを心から祝福したい」

    イベントでは、他のFIA世界選手権のチャンピオンたちにもタイトルが与えられた。

    2019年にウィリアムズでF1デビューするジョージ・ラッセルはFIA F2選手権トロフィー、ジャン・エリック・ベルニュは、初のフォーミュラEタイトルを獲得。WRCではセバスチャン・ベッテルが6連覇。他にもヨハン・クリストファーソン(WRX)、ガブリエル・タルキーニ(WTCR)、ミック・シューマッハ(FIA F3)らトロフィーを受け取った。

    F1世界選手権でルイス・ハミルトンに次ぐ2位と3位でシーズンを終えたフェラーリのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンも表彰された。

    Lewis Hamilton - Mercedes AMG F1セバスチャン・ベッテル ジャン・トッド ミック・シューマッハ2018 FIA Champions2018 FIA Prize Giving

  • FIA会長ジャン・トッド 「ヘイローのために戦い続けることを誇りに思う」

    FIA会長ジャン・トッド 「ヘイローのために戦い続けることを誇りに思う」

    FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、コックピット保護デバイス『ヘイロー(Halo)』のために戦い続けていることを帆頃に思っていると語る。

    今シーズンからF1とF2に投入されたヘイローは、導入前から多くの議論を生んだが、F1ではシャルル・ルクレール、F2では牧野任祐の危険な事故からドライバーを救ったと評価された。

    だが、最終戦F1アブダビGPでは、横転して出火したニコ・ヒュルケンベルグの脱出に遅れが生じたとして再び議論の的となった。

    「多くの抵抗があったが、正しい方向に進んでいる考えているときは、そのために戦わなければならないものだ」とジャン・トッドは RTL にコメント。

    ジャン・トッドは、今年目にした事故によってヘイローの正当性が証明された語る。

    「ヘイローがなければ、シャルルはさらに悪い結果になっていたことを実証することができた」

    2019年からはフォーミュラEとFIA F3選手権にもヘイローが導入される。

    F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは「安全性がプライオリティなのは議論の余地もないことだ。それを主張するならFIAは正しい」と語った。

  • 2019年 F1レギュレーション | グリッド降格ペナルティ等を調整

    2019年 F1レギュレーション | グリッド降格ペナルティ等を調整

    FIA(国際自動車連盟)は、2019年のF1レギュレーションの調整を承認。グリッド降格ペナルティを受けたドライバーが予選に参加することを奨励するよう変更される。

    2018年のF1レギュレーションでは、パワーユニット交換によって15グリッド以上のグリッド降格ペナルティを科せられたドライバーは最後尾からスタートすることになり、複数のドライバーが該当する場合は、ペナルティが発生した順にグリッドの最後に配置されるというルールが導入された。

    週末前にパワーユニットを交換したドライバーは、フリー走行1回目にピットレーンを出た時点でペナルティが“発生”する。

    このシステムは、昨年、複数のコンポーネントを交換することで、20台のグリッドで60グリッド以上の降格ペナルティという異常な状況が発生したため採用された。

    だが、このルールでは予選で走行したドライバーにインセンティブが与えられることはなく、一般的にQ1ではドライバーは形式的に走行を行うだけだった。F1ロシアGPでは、ペナルティを受けた5名のドライバのうち、3名がQ2に進出したが、タイヤやエンジンのマイレージを無駄にしないために3名全員がQ2で走行を行わなかった。

    また、週末を迎える前から大量降格が決定シテイルドライバーは、少しでも前のグリッドを確保するためにフリー走行1回目がスタートする10分以上にピットレーンの出口に並ぶという現象も発生した。

    そのような状況を回避するため、2019年のF1世界選手権では、ペナルティを受けたドライバーは予選での順位を元にグリッドに並ぶように変更される。これにより、ペナルティを科せられたドライバーでも予選でタイムを出すにメリットが出てくるようになる。

    また、FIAは107%ルール外でレースのスタートを許可されたドライバーは、エンジン降格ペナルティを受けるドライバーの後ろに配置されるようルールを変更した。

    FIA 世界モータースポーツ評議会で承認されたもうひとつの変更として、2021年のレギュレーションに沿ったCFD(計算流体力学)によるシミュレーションは無制限で実施できるようになるというものがある。このCFDの無制限化によって、F1とFIAのレギュレーション策定ワーキンググループは、チームからより正確なフィードバックを得ることが可能になる。

    その他の変更点では、燃料の取り扱いに関する手順が変更される。この変更により、チームはテストの際にグランプリ週末と同じ方法で燃料を取り扱う事が義務付けられる。2012年のF1スペインGPでは、優勝したパストール・マルドナドを祝っていたウィリアムズのガレージから火災が発生し、数十人が負傷する事故が起こった。これを受けてルールが改正されたが、グランプリを除くテストの際にはこの規約が遵守されていなかった。

    また、セーフティカーがピットに戻った後、各マシンがコントロールラインを通過するまでは、イエローフラッグ状態が継続されることとなった。現行では、セーフティカーがピットに戻ると同時にイエローフラッグとSCボードが解除され、グリーンフラッグが振られるが、2019年はSCボードが廃止され、セーフティーカーがピットに戻っても引き続きイエローフラッフが提示される。

    また、F1テクニカルレギュレーションの調整として、2019年のフロントウイング変更についてのボディワークの詳細が最終決定された他、最低重量が740kgから743kgに引き上げられた。

  • 2019年F1カレンダーが最終承認 … 日本GPは10月13日開催

    2019年F1カレンダーが最終承認 … 日本GPは10月13日開催

    FIA(国際自動車連盟))は、2019年のF1カレンダーを承認。2019年のF1カレンダーは21戦で開催される。

    12月5日(水)にサンクトペテルブルクでFIA 世界モータースポーツ評議会が開催され、2019年のFIA F1世界選手権の開催日程が正式決定。10月に公表された暫定版から変化はなく。21戦のスケジュールが発表された。

    2019年のF1世界選手権は、今年と同じ21戦で争われる。3月17日にオーストラリアGPで開幕。12月1日にアブダビGPで最終戦を迎える。日本GPは10月13日に第17戦として鈴鹿サーキットで開催される。

    2019年 F1カレンダー
    第1戦 3月17日 オーストラリア (メルボルン)
    第2戦 3月31日 バーレーン (サヒール)
    第3戦 4月14日 中国 (上海)
    第4戦 4月28日 アゼルバイジャン (バクー)
    第5戦 5月12日 スペイン (バルセロナ)
    第6戦 5月26日 モナコ (モンテカルロ)
    第7戦 6月9日 カナダ (モントリオール)
    第8戦 6月23日 フランス (ルキャステレ)
    第9戦 6月30日 オーストリア (シュピールベルク)
    第10戦 7月14日 イギリス (シルバーストン)
    第11戦 7月28日 ドイツ (ホッケンハイム)
    第12戦 8月4日 ハンガリー (ブダペスト)
    第13戦 9月1日 ベルギー (スパ ・フランコルシャン)
    第14戦 9月8日 イタリア (モンツァ)
    第15戦 9月22日 シンガポール (マリーナ・ベイ)
    第16戦 9月29日 ロシア (ソチ)
    第17戦 10月13日 日本 (鈴鹿)
    第18戦 10月27日 メキシコ (メキシコシティ)
    第19戦 11月3日 アメリカ (オースティン)
    第20戦 11月17日 ブラジル (サンパウロ)
    第21戦 12月1日 アラブ首長国連邦 (アブダビ)

  • 【F1】 2019年のF1世界選手権:各F1チームのエントリーフィー

    【F1】 2019年のF1世界選手権:各F1チームのエントリーフィー

    2019年のF1世界選手権に参戦するF1チームのエントリーフィーを算出。チャンピオンチームのメルセデスは457万3,198ドル(約5億1879万円)のF1エントリーフィーをFIA(国際自動車連盟)に支払っている。

    2013年以降のF1スポーティングレギュレーションでは、参戦チームはUS CPI(消費者物価指数)により指数化された51万6,128ドル(約5850万円)の基本フィーを支払わなければならない。

    また、コンストラクターズ選手権を制したチームは、1ポイントにつき$6,194(約70万円)、それ以外のチームは5,161ドル(約58万円)を追加で支払う。支払は11月末日に先払いとなる。

    メルセデスは2018年に655ポイントを獲得してコンストラクターズタイトルを獲得。2017年の668ポイントよりも13ポイントとわずかに少なく、昨年よりも8万522ドル(約13万円)少ない457万3,198ドル(約5億1879万円)ルのエントリーフィーとなった。2014年以降で最も安いエントリーフィーとなる。ちなみに765ポイントを獲得した2016年後には525万4,538ドル(約5億1252万円)を支払っている。

    2017年よりも124ポイント多く獲得した2位のフェラーリは、25万2889ドル(約2800万円)プラスとなる346万3,059(約3億200万円)を支払い、3位のレッドブルは44ポイント増加で267万8,587(約3000万円)を支払っている。

    最も多くの増額となったのは昨年よりも65ポイント獲得してランキング4位となったルノー。フォースインディアは、F1ベルギーGPから0ポイントで再出発したことで昨年の半分以下の支払いとなっている。

    全体ではルノー、ハース、マクラーレン、ザウバーが増加し、トロ・ロッソ、ウィリアムズが減少している。

    総額では前年から203,333ドル(約2300万円)増加し、FIAは1647万9877ドル(約18億6950万円)のエントリーフィーを受け取る。

    2018年 F1世界選手権 エントリーフィー

      2019年 2018年 2017年
    メルセデス $4,573,198 (655) $4,653,720 (668) $5,254,538 (765)
    フェラーリ $3,463,059 (571) $3,210,170 (522) $2,570,206 (398)
    レッドブル $2,678,587 (419) $2,415,376 (368) $2,931,476 (468)
    ルノー $1,145,770 (122) $810,305 (57) $557,416 (7)
    ハース $996,101 (93) $758,695 (47) $665,797 (29)
    マクラーレン $836,110 (62) $670,958 (30) $908,364 (76)
    フォース・インディア $784,500 (52) $1,481,235 (197) $1,408,981 (173)
    ザウバー $763,856 (48) $541,933 (5) $526,450 (2)
    トロ・ロッソ $686,441 (33) $789,661 (53) $841,271 (62)
    ウィリアムズ $552,255 (7) $944,491 (83) $1,228,346 (138)
  • FIA会長、F1の“目に見えないシミュレーションによる開発”の増加を懸念

    FIA会長、F1の“目に見えないシミュレーションによる開発”の増加を懸念

    FIA(国際自動車連盟)のジャン・トッド会長は、F1チームによるシミュレーターの使用が増加したことで、F1開発がファンから見えないものになっていることを懸念している。

    近年、F1のインシーズンテストが減少したことで、F1チームはシミュレーターで開発を進める割合が高まっている。F1チームは、コース上からのライブデータに基づいて専用のシミュレータードライバーを配置してマシン開発を行っている。

    ジャン・トッドは、それがF1に及ぼす悪影響を懸念している。「状況は変わっている。良ち時もあれば、あまり良くないときもある」と Sky にコメント。

    「クルマはあまりに信頼性が高くなっていると関いている。目に見えないことがあまりに多く起こっているように感じる。レース週末や期間にファクトリーでシミュレーションすることあ、ドライバーがレースサーキットをシミュレートすることに制限はない」

    「ある意味で昔を懐かしく思うことがある。プレイベートテストを懐かしく思う。全員がプライベートテストがあまりに多いと不満を言っていた。だが、少なくとも何が起こっているかを見ることはできた」

    「あまりに多すぎたかもしれないが、今はファクトリーでの隠されたシミュレーションがあまりに多いと思う。近代的なこととして良い時もあるのは確かだが、もう少しコントロールされるべきかもしれない」

    F1チームは、マシンからの大量のデータを使用することができるが、NASCARのような選手権ではそれをはるかに厳しく制限している。

    アブダビGPでF1バドックを訪れた7度のNASCARチャンピオンであるジミー・ジョンソンはF1でのデータ使用の範囲に感銘を受けたと語った。

    「僕たちがクルマから引き出すことができるデータ量は、事実上、スロットルとブレーキ、そして、ステアリングのトレースだけだ。最近、僕たちはそれをとても幸運に感じている」とジミー・ジョンソンはコメント。

    「舞台裏には僕たちにもF1で使われているような多くのツールやリソースがある。でも、コース上でループは閉ざされているし、クルマからデータを流して、望みどおりにそれらのツールを使うことはできない」

    「フルアクションでそれを見でも、何が起こっているかを表面的にしか理解できない。F1で何が進んでいるかを見るのは本当に印象できだったし、なぜF1に予算制限が必要になっているかの理由も理解できた気がする」

  • 2019年 F1 暫定エントリーリスト | 新チーム名&カーナンバーが公表

    2019年 F1 暫定エントリーリスト | 新チーム名&カーナンバーが公表

    FIA(国際自動車連盟)は、2019年のF1世界選手権の暫定エントリーリストを発表。新規参戦を果たすドライバーのカーナンバー、そして、チーム名のいくつかの変更が明らかになった。

    2019年のF1世界選手権には、ランド・ノリス、ジョージ・ラッセル、アントニオ・ジョビナッツィ、ロバート・クビサ、アレクサンダー・アルボンが新たにグリッドに並ぶ。

    マクラーレンでF1デビューを果たすランド・ノリスは、2014年までマックス・チルトンが使用していた『4』を選択。

    ウィリアムズでF1デビューを果たすジョージ・ラッセルは『63』を選んだ。ラッセルは“6”が“G”、“3”が『R』に似ているとして以前から63をTwitterのアカウント名などで使用している。(6eorge3ussell)。

    ザウバーでF1フル参戦を果たすアントニオ・ジョビナッツィは『99』を選択。2017年にパスカル・ウェーレインの代役として2戦に参戦した際は『36』を選択していた。

    2010年以来となるF1復帰を果たすロバート・クビサは『88』を固定ナンバーとして選択した。

    11月26日(月)にトロロッソ・ホンダでのF1デビューが発表されたばかりのアレクサンダー・アルボンはまだ『TBC』となっている。

    また、公表されたエントリーリストでは、レーシングポイント・フォースインディアから“フォースインディア”の名称が外され、“レーシングポイント”としてエントリー。グリッドに10年間存在していたフォースインディアの名前が消えることになる。今年8月、Racing Point UK Limitedは、破産管理下に入っていたSahara Force Indiaの資産を買収したが、シャシー名には“フォースインディア”を使い続けていた。

    また、今年10月のF1日本GPでフィリップ モリス インターナショナルと“Mission Winnow”というイニシアティブを発表していたフェラーリは『Scuderia Ferrari Mission Winnow』としてエントリー。フィリップ モリスのタイトルスポンサーの代替として機能する。

    ハースF1チームは、エナジードリンク企業のリッチエナジーをタイトルスポンサーに迎えて『Rich Energy Haas F1 Team』として参戦。

    ウィリアムズは、今シーズン限りでタイトルスポンサーのマルティニとの契約が終了し、来季は『Williams Racing』に変更される。

    # Driver’s name Team name chassis engine
    44 Lewis Hamilton Mercedes-AMG Petronas Motorsport Mercedes Mercedes
    77 Valtteri Bottas
    5 Sebastian Vettel Scuderia Ferrari Mission Minnnow Ferrari Ferrari
    16 Charles Leclerc
    33 Max Verstappen Aston Martin Red Bull Racing Red Bull Racing Honda
    10 Pierre Gasly
    3 Daniel Ricciardo Renault F1 Team Renault Renault
    27 Nico Hulkenberg
    8 Romain Grosjean Rich Energy Haas F1 Team Haas Ferrari
    20 Kevin Magnussen
    55 Carlos Sainz Jnr McLaren F1 Team McLaren Renault
    4 Lando Norris
    11 Sergio Perez Mendoza Racing Point F1 Team Racing Point Mercedes
    18 Lance Stroll
    7 Kimi Raikkonen Alfa Romeo Sauber F1 Team Sauber Ferrari
    99 Antonio Giovinazzi
    26 Daniil Kvyat Red Bull Toro Rosso Honda Scuderia Toro Rosso (STR14) Honda
    TBA Alexander Albon
    63 George Russell Williams Racing Williams Mercedes
    88 Robert Kubica