カテゴリー: FIA(国際自動車連盟)

  • F1サヒールGP:グロージャンの事故現場を含めて安全対策を強化

    F1サヒールGP:グロージャンの事故現場を含めて安全対策を強化

    FIA(国際自動車連盟)は、前戦F1バーレーンGPでのロマン・グロージャン(ハース)のクラッシュに対応し、今週末のF1サヒールGPに先立ってバーレーン・インターナショナル・サーキットの“アウタートラック”に変更を加えた。

    F1バーレーンGPのオープニングラップで、ロマン・グロージャンはダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)と接触した後、ターン3の出口でバリアに突っ込み、マシンは真っ二つに分断され、衝撃で炎上した。

    幸いなことに、ロマン・グロージャンはマシンから脱出することができたが、両手に火傷を負い、飛び降りる際に左足を捻挫した。だが、FIAは恐ろしいクラッシュを受けてさらなる安全対策を施した。

    ロマン・グロージャンがクラッシュしたバリアは、分離の仕方に大きな懸念があり、コックピットに乗ったロマングロージャンが貫通してしまう原因となったため、FIAはタイヤとコンベヤーベルトを通過して対応している。

    アウタートラックで使用される最初の4つのコーナーは、F1バーレーンGPで使用された“グランプリサーキット”と同じもの。その後、ターン5~ターン12がショートカットされ、ターン13で再び合流する。

    F1バーレーンGPのリスタートのためにロマン・グロージャンがクラッシュした現場に敷設されたコンクリートブロックの部分には、新しに鋼製バリアも導入された。

    また、ターン9へのアプローチでマシンが宙を舞う恐れがあったため、アウタートラックでは縁石も削除された。

    「F1レースディレクター、FIAサーキットインスペクター、FIA安全部門による最近のバーレーンGPのレビューに続き、今週末のサヒールGPに先立ち、バーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラックに以下の変更が加えらる」とFIAは声明を説明した。

    「コンベヤーベルト付きの2列のタイヤがT3とT4の間の右側に取り付けられる」

    「T9の右側にあるタイヤバリアは、コンベヤーベルト付きの4列のタイヤに拡張および深さが増やされる」

    「T8とT9の間の右側の縁石は、アウター・サーキット・レイアウトが使用されている間にマシンが空中に浮かぶリスクを減らすために削除される」

    「これらの変更は、FIAサーキットライセンスの発行条件の第5条に準拠しているため、バーレーン・インターナショナル・サーキットのすべての構成に対する現在のFIAグレード1ライセンスは引き続き有効だ」

    また、ドライバーは、ラップタイムが55秒前後と予想される予選ラップで、ギャップを作ることターン4とターン9の間をあまりに遅く運転することについて警告されている。

    最後にアウタートラックには、2つのDRSゾーンが設けられることも確認された。最初のゾーンはターン3とターン4の間の短いストレートにあり、2番目のゾーンはメインストレートに設置される。

  • F1:フェルナンド・アロンソの“若手ドライバーテスト”参加を許可

    F1:フェルナンド・アロンソの“若手ドライバーテスト”参加を許可

    F1は、アブダビGP後に実施される“若手ドライバーテスト”でフェルナンド・アロンソがルノーのF1マシンを走らせることを許可。基本的に2020年にレースをしなかったドライバーが対象となる。

    だが、一部のライバルチームは、ルノーF1が来年ドライバーを務める元F1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソを走らせることで明確なアドバンテージを得ると考えており、FIA(国際自動車)がそれを許可したことに怒り狂っている

    当初、アブダビテストは、2021年の準備の一環として全チームがピレリの18インチタイヤに対応したミュールカーを走らせる予定だった。

    しかし、レギュレーション変更と18インチタイヤの導入が2022年まで延期されたため、その後、チームごとに最大2台のマシンを走らせる若手ドライバーテストへと変更された。

    一部のチームは、新型コロナウイルスのパンデミックのためのコスト削減策としてテストをキャンセルすることを望んでいたが、最終的にはシート時間を販売することで収入を得るチームを助けるために若手ドライバーを走らせることに同意した。

    2020年のF1競技規則では、テスト形式を明確化するために調整された。

    「若手ドライバーに現在のF1カーをテストする機会を提供することを唯一の目的とし、追加の1日テストがチャンピオンシップの最後のイベントが開催されたサーキットで実施される。それらのテストはイベント終了後48時間以内に開始される。このテストでは、最大2台の車を同時に使用できる」

    また、レギュレーションでは“国際Aライセンスを所持している必要があり、FIAによって別途承認されない限り、キャリアの中で2戦以上のF1世界選手権レースに出場していない”ドライバーを対象とすると記されている。

    マクラーレンとレーシング・ポイントは、数か月前に参加しないことを決定した。これは基本的に走行距離を必要とする若手ドライバーがおらず、得られるものはほとんどないと判断したためだ。

    だが、ルノーは、フェルナンド・アロンソと契約した後、アロンソが2年間F1を離れていることを理由にアブダビテストを許可するよう働きかけ始めた。

    これまで、フェルナンド・アロンソは、2021年の準備のためにフィルミングデーを利用してバルセロナで現行マシンを100km走らせるとともに、2018年マシンを使用した大規模な走行を実施している。

    最近のレース週末に行われたミーティングでは、一部のチーム、特にマクラーレン、フェラーリ、レーシング・ポイントがフェルナンド・アロンソのテストへの参加に反対を表明していた。マクラーレンはダニエル・リカルド、フェラーリはカルロス・サインツ、レーシング・ポイントはセバスチャン・ベッテルと今年とは異なるドライバーを起用する。

    彼らは、フェルナンド・アロンソがルノーが現在のマシンに乗ることで、冬の間の開発に貢献し、競争面で優位性を得る可能性があると考えている。

    マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは「ルールでは、最大2回のグランプリを完了したドライバーは参加できないことになっていると思う」と語った。

    「だが、FIAには彼ら自身または独断で例外を設ける機会も与えられている。しかし、繰り返しになるが、今回のテストの全体的な唯一の目的が若手ドライバーテストであることに変わりはない。したがって、このトピックについて議論することはあまり多くないと思っている」

    「フェルナンドは素晴らしいF1レースドライバーであり、素晴らしい成功の記録を持っている。そして、彼が若手ドライバーの唯一の目的にどのように適合しているのか本当に分からない」

    その反対はルノー側のフラストレーションにもつながった。ルノーF1のチーム代表を務めるシリル・アビテブールは「可能な限り小さなゲームをプレイしようとするのは通常のことだった。しかし、ほとんどのチームはより実用的だ。我々はFIAがそうしてくれることを願っている。ルノーは若手ドライバーのためにとても多くのことをしている」

    12月2日(水)にバーレーンで行われたスポーツディレクターの会議で、FIAレースディレクターのマイケル・マシは、レギュレーションに記されている“FIAによって別途承認さない限り”という文言を使用してテストの対象とすることを確認した。

    事実上、テストは2020年にレースをしなかったドライバーが対象となる。

    フェルナンド・アロンソがルノーをドライブすることに加え、レッドブルはセバスチャン・ブエミを1台を走らせ、アルファロメオはリザーブドライバーのロバート・クビサがドライブと考えられている。

    また、ルイス・ハミルトンがF1アブダビGPでレースに復帰できなかった場合、ウィリアムズで2回目のレーススタートを記録する可能性のあるジャック・エイトケンも走行を承認されたと考えられている。

  • F1レースディレクター、路面を再舗装したF1トルコGPの主催者を擁護

    F1レースディレクター、路面を再舗装したF1トルコGPの主催者を擁護

    F1レースディレクターのマイケル・マシは、不満が集中したイスタンブール・パークの新しいアスファルト路面のコンディションに関して、F1トルコGPの主催者を擁護した。

    9年ぶりに開催されたF1トルコGPだったが、ドライバーは週末を通して再舗装された不満を漏らし続けた。多くのドライバーがこれまでで経験したなかで最もグリップの低い路面でのレースだったとその仕事を批判した。

    ウィリアムズF1のジョージ・ラッセルは「今週末はF1に期待するレベルではなかった」と語った。

    「ショーは素晴らしかったし、ソファで見ていたら楽しかっただろう。でも、実際には宝くじだった」

    「カオス、修羅場、そして、馬鹿のように見えるドライバーを見たいのなら、それを見えるスポーツは他にあると思う」

    「F1の本質は、最高のマシン、最高のドライバー、そして、最高のトラックでの最高のチーム間の競争だ。今週末僕たちはそれを目にしたとは思わない」

    F1の公式タイヤサプライヤーであるピレリでされ、レースのわずか2週間前に行われたイスタンブール・パークの11時間の再舗装に驚いたと語っている。

    だが、F1レースディレクターのマイケル・マシはプロモーターを擁護した。

    「FIA(国際自動車連盟)によって最後に認定されたのは2017年だったので、ここではかなり多くの変更を加える必要があった」とマイケル・マシはコメント。

    「このグランプリに向けてコースを準備するには膨大な作業が必要だったが、それはトルコ政府とサーキットのオーナーのサポートがなければ不可能だった」

    「準備が非常に短い時間で行われたことを受け入れなければならない」

  • FIA、ダニール・クビアトのシートベルトの安全上の問題を調査

    FIA、ダニール・クビアトのシートベルトの安全上の問題を調査

    FIA(国際自動車連盟)は、ダニール・クビアトのシートベルトの問題を調査。アルファタウリ・ホンダF1は内部プロセスを変更しており、安全上の問題はないと結論付けた。

    先月のF1ポルトガルGPのレース後にアルファタウリ・ホンダF1のダニール・クビアトのオンボード映像が公開され、そこでクビアトは無線でシートベルトが外れたとチームに不満を述べていた。

    ダニール・クビアトは、最後のピットストップの直後に「ベルトが再び外れている」「安全ではない」とチームに伝えたが、チーム側は残り10周をステイアウトするよう伝えていた

    8月のF1スペインGPでは、スピンしたシャルル・ルクレールがレースを諦めてシートベルトを外したが、エンジンの再始動に成功したため、シートベルトを外した状態でピットまで戻るというインシデントがあった。ルクレールはシートベストを締め直すためにピットインするまで2周を走行していた。

    今回のダニール・クビアトの問題について質問されたFIAの安全責任者であり、F1レースディレクターのマイケル・マシは、アルファタウリ・ホンダF1と話し合いを行い、問題の再発を避けるためにチームのプロセスが変更されたと述べた。

    「議論があった。調査と議論から、彼のシートベルトは元に戻っていなかった。だが、それは使用された用語のひとつだと思っている」とマイケル・マシはコメント。

    「確かにシートベルトは少し緩んでいた。そして、チームはシートベルト周りのプロセスを変更した」

    先週末のF1トルコGPで、ダニール・クビアトは、アルファタウリ・ホンダF1が問題を内部で調査し、修正したと語っていた。

    「僕たちはこの件についてチームで調査しました、理解されたと思う。分析され、修正された。もう起こらないと思う」とダニール・クビアトは語った。

    「もちろん、最高の瞬間ではなかった。でも、僕たちはそれをチーム内にとどめておきたいと思う。問題を解消した。もう起こることはない」

  • 2021年のF1世界選手権:暫定カレンダーを発表…史上最多の23戦で構成

    2021年のF1世界選手権:暫定カレンダーを発表…史上最多の23戦で構成

    F1は、2021年のF1世界選手権の暫定カレンダーを発表。史上最多の23戦で構成され、F1ベトナムGPが入るとされていた4月25日はTBC(未定)となった。

    発表された暫定カレンダーでは、3月21日にF1オーストリアGP(メルボルン)で開幕。12月5日にF1アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)で最終戦を迎える23戦のカレンダーが組まれる。

    4月25日に開催が予定されていたF1ベトナムGPは報じられていたとおり未定となった。ベトナムでは8月にハノイ人民委員会のグエン・ドゥック・チョン委員長が“国家機密を含む文書の流用容疑”で逮捕され、また、次の選挙、新型コロナウイルスのパンデミックの管理、台風からの回復努力に注力しており、それらはハノイのレースを無期限に後回しにする優先事項であることをF1側に通知していた。

    また、今年13年ぶりの復活を果たす予定だったF1オランダGP(ザントフォールト)は第14戦として9月に組み込まれ、新たなグランプリとしてF1サウジアラビアGP(ジャッド)が第22戦として開催される。

    F1日本GPは第17戦として10月10日に鈴鹿サーキットで開催される。

    2021年のF1世界選手権 暫定カレンダー
    第1戦 3月21日 オーストラリア (メルボルン)
    第2戦 3月28日 バーレーン (サヒール)
    第3戦 4月11日 中国 (上海)
    第4戦 4月28日 TBC(TBC)
    第5戦 5月9日 スペイン (バルセロナ)
    第6戦 5月23日 モナコ (モンテカルロ)
    第7戦 6月6日 アゼルバイジャン (バクー)
    第8戦 6月13日 カナダ (モントリオール)
    第9戦 6月27日 フランス (ルキャステレ)
    第10戦 7月4日 オーストリア (シュピールベルク)
    第11戦 7月18日 イギリス (シルバーストン)
    第12戦 8月1日 ハンガリー (ブダペスト)
    第13戦 8月29日 ベルギー (スパ ・フランコルシャン)
    第14戦 9月5日 オランダ (ザントフォールト)
    第15戦 9月12日 イタリア (モンツァ)
    第16戦 9月26日 ロシア (ソチ)
    第17戦 10月3日 シンガポール (マリーナ・ベイ)
    第18戦 10月10日 日本 (鈴鹿)
    第19戦 19月24日 US (オースティン)
    第20戦 10月31日 メキシコ (メキシコシティ)
    第21戦 11月14日 ブラジル (サンパウロ)
    第22戦 11月28日 サウジアラビア (ジャッド)
    第23戦 12月1日 アラブ首長国連邦 (アブダビ)

    この発表は、新型コロナウイルスのパンデミックによって17戦に改訂された前例のない2020年のF1世界選手権に続くものとなる。

    「2021年の計画には、世界的なパンデミックに関連する流動性が継続している時期にすべてのプロモーターとその地方および国の当局との広範な対話が含まれていた」とF1は声明で語った。

    「F1とFIAは、改訂された2020シーズンを再開し、効果的に実行できるように強力な健康および安全対策を実施した」

    「2021年の我々のホストは、今シーズンのレースへの安全な復帰によって安心し、我々が実施している計画と手順により、2021シーズンの通常のレベルに戻ることができると確信している」

    「以前前にも言ったように、2021シーズンにはファンが戻り、カレンダーは当初計画されていた2020シーズンと同じように見えると予想している。今後もプロモーターやパートナーと緊密に連携し、2021年3月18日にオーストラリアでシーズンが始まることを楽しみにしている」

    フォーミュラ1の会長兼CEOを務めるチェイス・キャリーは「プロモーター、チーム、FIAとの広範な話し合いの末、2021年のF1暫定カレンダーを発表できることを嬉しく思う。我々はノーマルに近いエクスペリエンスを提供し、我々の合意が尊重されることを期待するファンとの2021年のイベントを計画している」とコメント。

    「私たちは安全に旅行してレースを運営できることを証明しており、プロモーターは前に進み、ウイルスを管理する必要性をますます認識している。実際、多くのホストは、我々のイベントをプラットフォームとして使用して、前進している世界を示したいと考えている」

    「サウジアラビアがスケジュールに加わったことを嬉しく思う。同世に2020年にレースをしたいと思っていた会場に戻ることも楽しみにしている。すべてのプロモーターとパートナーの継続的な熱意とコラボレーションに感謝し、ァンにエキサイティングなシーズンを提供できることを楽しみにしています。」

    2021年の暫定F1カレンダーは、FIA-F2およびFIA-F3のカレンダーとともに、FIA 世界モータースポーツ評議会による承認が必要となる。

  • F1併催のF2&F3、1大会3レースを含む2021年以降のコスト削減策を発表

    F1併催のF2&F3、1大会3レースを含む2021年以降のコスト削減策を発表

    FIA(国際自動車連盟)は、F1の登竜門に位置するF2とF3のシリーズ全体のコスト削減のための新たな対策を発表した。

    F2とF2の両方の選手権は、参戦するチームのコストを削減するために2021年に少数の会場で開催される。FIA-F2は1大会で3レース、8大会で24レースのカレンダーで構成され、FIA-F3は1大会3レース、7大会で21レースのスケジュールとなる。

    すべてのF2とF3のレースは、F1と同じ週末に開催されるが、F2とF3のレースが同じ週末に開催されることはなくなる。

    スケジュール関連の他にも、エンジンリースと一部のスペアパーツ、ロジスティックと輸送のコストも削減され、F2とF3のマシンは現在のスペックが2023年まで使用されることになる。

    上記のコスト削減策は、FIA 世界モータースポーツ評議会で承認されて実施となる。

    F2とF3のCEOを務めるブルーノ・ミシェルは「2005年にGP2シリーズが発売されて以来のコアバリューの1つは、コスト管理だ。今日、これまで以上にそれは私たちの戦略の中心になければならない」と語った。

    「ここで発表する措置は、両方のチャンピオンシップの運営方法に影響を与えるだけでなく、カレンダーとレース週末のタイムテーブル、したがって、競技規制にも影響を与えるため、非常に重要だ」

    「さらに現在両方のチャンピオンシップに出場しているチームは、追加コストを節約するために、2つのカテゴリー間で一部の人員を相互に交換する可能性がある。今後数年間で両方のチャンピオンシップの安定性を確保するために、これをできるだけ早く実行し、実施する必要があると強く感じている」

  • F1:ピンクメルセデス阻止のために3Dカメラやコピー技術の禁止を明確化

    F1:ピンクメルセデス阻止のために3Dカメラやコピー技術の禁止を明確化

    F1チームは、ライバルの設計をコピーするために3Dカメラと複雑なソフトウェアシステムを使用することを禁止される。FIA(国際自動車連盟)は論争となった“ピンクメルセデス”が再び登場することを阻止するルールを発表した。

    今年、メルセデスW10のクローンを作成したレーシング・ポイントの行動は論争を引き起こした。同チームがタイトル獲得マシンをコピーすることによってアドバンテージを得たことにライバルは不満を露わにした。

    ルノーF1は正式に抗議し、レーシング・ポイントは、リアブレーキダクトの製造においてメルセデスの知的財産系を違法にしようした罪で有罪判決を受け、コンストラクターズ選手権から15ポイントの剥奪と40万ユーロの罰金を科せられた。

    レーシング・ポイントの手法は、他チームが成功するために模倣するという道を選択する可能性が懸念されたことで、FIAは今年初めにそれを防ぐためのルールの考案に動いた。

    当時、FIAのシングルシーター責任者を務めるニコラス・トンバジスは、この問題について「これによって、チームはレーシング・ポイントのように写真の大部分を使用して他のマシン全体をコピーすることはできなくなる」と語っていた。

    「我々は、ローカルエリアでコピーされる個々のコンポーネントを引き続き受け入れるが、マシン全体が基本的に別のマシンのコピーになることは望んでいない」

    今回、新たに技術規則が公開され、F1チームは知的財産権を別のチームと共有したり、リステッドパーツの“リバースエンジニアリング”によってライバルの設計を自チームで製造できなくなることが詳細に説明された。

    新しいルールでは、F1チームが“競合他社の設計もしくはコンセプトによって影響を受ける可能性のある”部分について明確化されている。F1チームは“すべての競合他社が利用できる可能性のある情報”しか使用できなくなる。そのような知識はレースやテストイベントでしか得られなため、トラックを離れてそのような作業をすることはできなくなる。

    FIAは、F1チームがライバルの設計をリバースエンジニアリングするのを防ぐために、以前にチームにオープンにされていた多くの行動に厳格な禁止を定めた。

    a.写真または画像を点群、曲線、表面に変換するソフトウェアと組み合わせて使用する、もしくは写真や画像からCADジオメトリをオーバーレイまたは抽出すること

    b.ステレオ写真測量、3Dカメラ、または任意の3D立体視技術の使用

    c.あらゆる形態の接触もしくは非接触表面スキャン

    d.リバースエンジニアリングプロセスを容易にするために表面上にポイントまたはカーブを投影する手法

    異なるマシンのコンポーネント間のリステッドパーツに大きな類似点がある場合、FIAはその問題を調査する権利を持ち、F1チームは設計が独立して行われたことを証明することを求められる。

    「この類似性がリバースエンジニアリングの結果なのか、合法的な独立した作業の結果なのかを判断するのはFIAの役割だ」と規則には記されている。

    F1チームは、ルールに準拠し、コンポーネント自体を最初から設計したことを証明するためのデータと情報を提供するように求められる。

    レーシング・ポイントの2020年の設計は規制に違反と判断されたが、来年も使用することができる。

    FIAはコンポーネントがリバースエンジニアリングされたかどうかを判断するためのカットオフポイントを設定。2019年または2020年のF1世界選手権の最初のイベントで使用されたリストテッドパーツは、リバースエンジニアリングではなくチームによって設計されたものとして分類されると書かれており、したがって、レーシング・ポイントを来シーズンに変更する必要はない。

    ただし、その期間以降に使用される新しいパーツは、新しい制限に準拠する必要がある。

  • Juju、フェラーリ育成ドライバーの最終選考に進出ならず

    Juju、フェラーリ育成ドライバーの最終選考に進出ならず

    Jujuこと野田樹潤(14歳)は、残念ながらフェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーを選考する『FIA Girls on Track – Rising Stars』の最終過程に進むことができなかった。

    FIA(国際自動車連盟)のWomen in Motorsport委員会の革新的な才能発掘・養成プログラムである『FIA Girls on Track – Rising Stars』の6段階うち4段階の選考過程が11月2~4日に行われた。Jujuは、スウェーデンF4の最終戦を欠場して、この選考会に参加していた。

    F4に焦点を合わせたトレーニング・キャンプは、フランスのシルキュイ・ポール・リカールにおいて、ウィンフィールド・レーシング・スクールによって実施された。

    2020年6月にFIAの Women in Motorsport委員会は、最初のパートナーであるスクーデリア・フェラーリとともに『FIA Girls on Track – Rising Stars』を立ち上げた。このプロジェクトの目的は、世界中から12~16歳の最高の女性ドライバーを特定し、最も成長にとって重要な年齢で、モータースポーツでのプロとしてのキャリアに到達する手助けをすることである。

    今年のプログラムの終わりに最後の評価が行われるが、ドライバーのひとりは、2021年 FIA-F4シーズンでフェラーリ・ドライバー・アカデミーと契約し、フェラーリ初の女性レーサーとして歴史に名を刻むことになる。

    今週行われたトレーニング・キャンプは、8人の若手ドライバーによって行われた。全長3.8㎞のシルキュイ・ポール・リカールでのアクションは、フェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員としてF3に参戦している急成長中の若手ドライバー、アーサー・ルクレール(シャルル・ルクレールの弟)のタイムと比較された。厳しいプログラムには『FIA Girls on Track – Rising Stars』のパートナーであるピレリとフェラーリのエンジニアによる技術ワークショックや、FIA安全・医学チームによるウェビナー教育セッションも含まれた。

    FIAの Women in Motorsport委員会委員長のミシェル・ムートンは「これは “FIA Girls on Track – Rising Stars” のトレーニング・開発プログラムにおいて、本当に重要な段階です。数人のドライバーはすでにF4を経験していますが、初めての体験となるドライバーもいます。スピードや、継続的な進歩や、このスポーツの最高レベルで成功するために必要なあらゆる面で完成したレーシング・ドライバーになるという決意を見せてほしいと思っています」と語った。

    11月4日、トレーニング・キャンプの終了時に4人までのドライバーが選ばれ、最終トレーニングとマラネロでのフェラーリ・ドライバー・アカデミーの評価プログラムに進むことになったが、残念ながら、Jujuは最終選考に残らなかった。

    ミシェル・ムートンは「ドライバーにとっては非常に厳しい評価でした。ドライバーの何人かは初めてF4を経験することにあり、彼女たちにとっては短時間で多くを学ばなくてはならなりませんでした。非常にハイレベルの決意と集中力を見せてもらいましたが、部外者から経験豊富なF4ドライバーまで全員が結果を出し、素早く進歩するというとても意外な結果になりました」

    「ここまで到達したドライバー全員におめでとうと言いたいです。キャリアをさらに発展させるための多くの知識とアドバイスを得ることができると思います。フェラーリ・ドライバー・アカデミートレーニング課程に進む4人のドライバーにとっては若いレーシングキャリアで人生を変えるかもしれないチャンスに向かう最後の一歩です」

    フェラーリ・ドライバー・アカデミーでの最終コースに進む4人のドライバーは下記の通り。
    ・ジュリア・アユーブ(ブラジル、15歳)
    ・アントネッラ・バッサーニ(ブラジル、14歳)
    ・ドリアン・ピン(フランス、16歳)
    ・マヤ・ウィグ(オランダ/ベルギー、16歳)

    FIA Girls on Track - Rising Stars

  • 危険!コース上にマーシャルがいる状況で周回遅れマシンに追い越し許可

    危険!コース上にマーシャルがいる状況で周回遅れマシンに追い越し許可

    F1エミリア・ロマーニャGPの決勝でジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)のクラッシュによってセーフティカーが導入された際、コース上にまだマーシャルが残っている状況で周回遅れのマシンに『追い越し可』の指示が出ていた。

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の右リアタイヤがバーストしてリタイアしたことでセーフティカーが導入されていた53周目、ジョージ・ラッセルがターン10とターン11の間でクラッシュしたことでマーシャルはデブリを清掃するためにコース上で作業を行っていた。

    FIA 競技規則では「競技長がそうすることが安全であると判断し、公式メッセージ送信システムにより「”LAPPED CARS MAY NOW OVERTAKE”(周回遅れ車両は追い越し可)」のメッセージがすべてのチームに送信された場合には、先頭車両に周回遅れにされていたすべての車両は、先頭車両と同一周回(リードラップ)にいる車両およびセーフティカーを追い越すことが求められる」と記されている。

    しかし、まだマーシャルが作業を行っている最中に周回遅れのマシンに追い越しの指示が出された。

    該当ドライバーとなったランス・ストロール、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネン、ロマン・グロージャンなどのさまざまなオンボード映像からその危険な状況が確認さらた。

    キミ・ライコネン オンボードカメラ

    キミ・ライコネンは、セーフティカーを追い抜いて隊列の最後尾につくことを許可された6人のドライバーの最初のドライバーだったが、ターン10と11の事故のためにダブルイエローと信号に気づいた。チームメイトのアントニオ・ジョビナッツィは後ろを追い、キライコネンが目の前でやった回避行動を再現することができた。

    次にその場に到着したのはニコラス・ラティフィとロマン・グロージャンだった。グロージャンのエンジニアはコース上にまだデブリが残っているのでターン10と11はダブルイエローになると警告していた。

    ロマン・グロージャンは「マーシャルがコース上に残っているので少し危険だ」とエンジニアに返している。

    セバスチャン・ベッテル オンボードl

    最後はセバスチャン・ベッテルとランス・ストロール。両方のドライバーは前が開けていたことでより速い速度で走行していた。

    しかし、フェラーリのエンジニアはダブルイエローについて知らせず、その結果、ベッテルはコース上のマーシャルに気づくまで減速しなかった。

    「警告するように彼らに行ってくれ。マーシャルがコース上に出ている。非常に危険だ。マーシャルをコースから出すよう彼らに伝えてくれ」とベッテルは無線で述べた。

    ランス・ストロールのオンボードは、最も危険な状況を示していた。ストロールはエンジニアから『プッシュ』するように言われ、ターン10と11で起こっている問題について事前の警告もなかった。その結果、ストロールはほぼ全開でコーナーに近づき、まだ清掃しているマーシャルに驚くほど近づいた。

    深刻で衝撃的なオンボードビデオが確認されているが、現時点ではFIAからのアップデートや調査はない。

  • 2021年のF1世界選手権:史上最多の23戦のドラフト版カレンダーを提示

    2021年のF1世界選手権:史上最多の23戦のドラフト版カレンダーを提示

    史上最多の23戦から成る2021年のF1世界選手権のドラフト版カレンダーが、10月26日(月)に行われたF1コミッションの会議でチーム側に提示されたと RaceFans は報じている。

    情報筋によると、2021年のF1カレンダーは、新型コロナウイルスによって改変となった今年の当初のカレンダーがベースになるという。しかし、当初の22戦に加えて、新たにサウジアラビアGPが追加されて23戦で構成されることになるという。

    今年始めに初開催を迎えるベトナムGPもカレンダーに入っており、35年ぶりに復活する予定だったF1オランダGPから5月から9月に移動になるという。

    F1オランダGPは、スパ、モンツァのトリプルヘッダーの緒戦となり、シーズン後半にはシンガポール、ソチ、そして鈴鹿でのF1日本GPがトリプルヘッダーで組まれる予定とされている。

    開幕戦は3月にメルボルンに行われる予定だが、プレシーズンテストはバーレーンになる可能性が高く、わずか3日間になるとしている。

    F1ブラジルGPの開催地がサンパウロからリオデジャネイロに移動する可能性については疑問が残っている。リオデジャネイロでは新しいサーキットの建設が計画されているが、環境面を理由に反対にあっている。

    また、元々は2019年に開催される予定だったマイアミでの新しいレースに関しては、F1側は来年5月にレースを開催するという“原則合意”を以前に発表したにもかかわらず、ドラフト版のカレンダーには含まれていない。

    F1は、3月に開幕する2021年のF1世界選手権は、全戦で観客を入れて、できるだけ多くのレースを開催することを目指している。ただし、新型コロナウイルスに関連する各国の継続的な制限により、一部のレースは50%程度で開催する必要があると予想されている。

    F1チームは、提案されたスケジュールについてフィードバックを行い、F1側はレースプロモーターと協力して最終版を確定させる。