カテゴリー: スクーデリア・フェラーリ

  • フェラーリF1 ルクレールのスペインGP欠場に備えジョビナッツィを待機

    フェラーリF1 ルクレールのスペインGP欠場に備えジョビナッツィを待機

    フェラーリが、2026年F1スペインGPに向けてアントニオ・ジョビナッツィを代役候補として待機させていると報じられた。イタリアGPで大クラッシュを喫したシャルル・ルクレールはマドリンクでFP1に出走する予定だが、その後の週末を最後まで戦えるかどうかは完全には確定していないという。

    ルクレールはモンツァで約60Gの衝撃を受け、一時的に右目の視界に問題が生じたことを明かしていた。

    ルクレールはFP1出走予定も最終判断はその後
    ルクレールの事故はF1イタリアGP決勝の序盤に発生した。オスカー・ピアストリと争っていたルクレールは、2周目のパラボリカ出口でマシンのコントロールを失い、高速でグラベルを横切ってバリアに激突。レースは赤旗中断となった。

    ルクレールは自力でSF-26から降り、サーキットのメディカルセンターで診察を受けた。重大な負傷は確認されず、その後は通常通りサーキットを離れることを許可された。

    ただし、ルクレール自身が事故直後に右目の視界に一時的な問題があったことを明かしている。症状はほどなく解消したものの、スペインGPへの出場許可を得る前に追加の検査が必要になると説明していた。

    その後に行われた検査では、ルクレールの状態について安心できる結果が得られたとRMC Motoriは伝えている。それでもフェラーリはリスクを冒すつもりはなく、最終的な確認を実際のF1マシンのコックピットで行う方針だという。

    現時点では、ルクレールはマドリンクで行われる金曜日のFP1に通常通り出走する予定となっている。フェラーリはそこで身体の状態やドライビング中の感覚を確認し、予選と決勝を含めた残りの週末を問題なく戦える状態にあるかを判断するとされている。

    ジョビナッツィを代役として事前待機
    そこでフェラーリが“プランB”として準備しているのがアントニオ・ジョビナッツィだ。

    RMC Motoriによると、フェラーリはルクレールがスペインGPへの出場を継続できない場合に備え、ジョビナッツィに事前に待機するよう連絡したという。現段階で交代が決まったわけではなく、あくまで万一に備えた予防的な措置とされている。

    ジョビナッツィは現在、フェラーリのWEC(FIA世界耐久選手権)プログラムで499Pをドライブする一方、F1チームでもリザーブドライバーを務めている。

    スペインGPの直前には米国で行われたWEC第6戦ローンスター・ル・マンに出場。アレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームス・カラドとともに51号車フェラーリ499Pをドライブした。

    ハイパーポールではキャデラックのジャック・エイトケンとまったく同じタイムを記録し、先にタイムを出していたことでポールポジションを獲得。決勝でも序盤をリードしたが、複数の不運と最後のセーフティカーのタイミングに翻弄され、51号車は11位に終わった。一方、50号車のアントニオ・フォコ、ミゲル・モリーナ、ニクラス・ニールセン組が優勝している。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    実現すれば2021年以来のF1復帰
    ジョビナッツィは2017年にザウバーからF1デビューし、2019年から2021年までアルファロメオのレギュラードライバーを務めた。

    最後にF1決勝を戦ったのは2021年アブダビGPであり、仮にスペインGPでルクレールの代役を務めることになれば、約5年ぶりのF1レース復帰となる。また、フェラーリのワークスF1マシンでグランプリに出場するのは初めてとなる。

    ジョビナッツィはF1のレギュラーシートを失った後も復帰への希望を隠してこなかった。2022年に将来について質問された際には、F1に戻りたいという意思を明確にしていた。

    「分からないよ。それは僕に聞く質問じゃない」

    「もちろん来年はここにいたい。それは秘密でも何でもない。でも、僕の手の中にあることではない」

    「だから、何ができるか見てみよう。今はこの2回のセッションでいい仕事をすることに集中している。ひとつは終わった。もうひとつ残っている」

    その後、ジョビナッツィはフェラーリのスポーツカープログラムで重要な役割を担いながら、F1でもリザーブとしてチームとの関係を維持してきた。

    現時点でフェラーリが想定している基本シナリオは、ルクレールがスペインGPの全セッションに通常通り出場することに変わりはない。ただし、FP1を走った後にルクレールの身体に問題が確認された場合には、無理をさせずジョビナッツィへ交代できる態勢を整えている。

    モンツァでの激しいクラッシュから数日しか経っていないだけに、フェラーリにとって最優先事項はルクレールの安全だ。スペインGPでの出場継続については、マドリンクでSF-26を実際に走らせた際のルクレールの状態が最終的な判断材料となりそうだ。

  • シャルル・ルクレール F1スペインGP出場へ追加検査「念には念を入れたい」

    シャルル・ルクレール F1スペインGP出場へ追加検査「念には念を入れたい」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1イタリアGPで喫した大クラッシュを受け、次戦スペインGPへの出場許可を得る前に追加のメディカルチェックを受けることを明らかにした。

    フェラーリのルクレールは、決勝2周目にオスカー・ピアストリと表彰台圏内を争っていた際、最終コーナーでマシンのリアを失ってクラッシュ。衝撃は約60Gに達し、バリアの修復が必要となったためレースは赤旗中断となった。

    約60Gの衝撃 一時は右目の視界に問題
    ルクレールはクラッシュ後、自力でマシンを降り、大きな負傷は確認されなかった。しかし、その直後には右目の視界に問題があったことを明かしている。

    「大丈夫だったよ」

    「最初は少し視界に問題があった。右目があまりよく見えていなかったんだ」

    「でも、今はもうすべて大丈夫だ。マシンを降りたときに一番心配していたのはそこだった」

    「その後は、あちこちに少し痛みがあると思うけど、クラッシュの後なら普通のことだ」

    ルクレールは今後数日間に追加の検査を受け、スペインGPに出場できる状態であることを確認する必要があるという。

    「まず、僕の方でまだ受けなければならない追加の検査がいくつかある。おそらく今夜と明日に受けることになると思う。スペインGPに向けて完全に問題がないことを確認するためだ」

    「大丈夫なはずだけど、念には念を入れた方がいいからね」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    クラッシュ原因にも言及「マシンが正常ではないと感じた」
    事故は53周の決勝の2周目に発生した。ルクレールはピアストリと表彰台を争っていたが、最終コーナーで突然コントロールを失った。

    ルクレールはクラッシュについて、マシンの挙動に異常を感じていたと説明している。

    「マシンが完全に正常な状態ではないように感じた。アクセルを戻したんだけど、そのときにもかなりパワーが残っているような感じがあって、それでマシンを失った」

    フェラーリにとってホームレースとなったF1イタリアGPは、期待とは裏腹に厳しい週末となった。チームはモンツァにアップデート版パワーユニットを投入しており、大きな結果が期待されていた。

    さらに決勝スタート直後には、ルクレールとチームメイトのルイス・ハミルトンが接近。1周目の第1シケインで両者が並び、ターン2出口でハミルトンがグラベルへ押し出される形となった。4番グリッドからスタートしたハミルトンは、この一件で10番手まで順位を落とした。

    次戦スペインGPでの復調を目指す
    ホームで結果を残せなかったことについて、ルクレールは強い失望を認めながらも、すでに次戦へ気持ちを切り替えている。

    「すごくフラストレーションが溜まる。でも、もう起きてしまったことだからね。結果を変えることはできない」

    「だから前を向くしかない。スペインGPではうまく立て直せることを願っている」

    現時点でルクレール自身は次戦出場に大きな問題はないとの見通しを示している。ただし、約60Gという大きな衝撃を受け、一時的に右目の視界にも異常があったことから、追加検査を経てコンディションを慎重に確認したうえでスペインGPに臨むことになる。

  • F1イタリアGPでティフォシの忠誠心 アントネッリがハミルトンを抜くと「ほぼ沈黙」

    F1イタリアGPでティフォシの忠誠心 アントネッリがハミルトンを抜くと「ほぼ沈黙」

    2026年F1イタリアGPでは、母国の英雄となったキミ・アントネッリとフェラーリのどちらをティフォシが支持するのかにも注目が集まった。その答えを象徴する場面が、アントネッリがルイス・ハミルトンをオーバーテイクした瞬間だった。

    19番グリッドから追い上げて歴史的な母国初優勝を飾ったアントネッリだが、モンツァのファンのフェラーリへの忠誠心は依然として強いようだ。

    BBC Sportのロレイン・マッケンナによると、アントネッリがハミルトンを抜いた際、グランドスタンドは「ほぼ沈黙」に包まれたという。

    アントネッリの母国初優勝でもティフォシはフェラーリ支持
    アントネッリはエンジン交換によるペナルティで19番グリッドからスタートし、猛烈な追い上げを披露。最終的に優勝を飾り、1966年のルドビコ・スカルフィオッティ以来、60年ぶりにF1イタリアGPを制したイタリア人ドライバーとなった。

    また、イタリア人がモンツァの表彰台に立つのも、2005年のジャンカルロ・フィジケラ以来だった。

    今季タイトル争いをリードするアントネッリは、すでにイタリアを代表するスポーツスターのひとりとなっている。それだけに、F1イタリアGPを前に注目されたのが、伝統的にフェラーリを熱烈に応援してきたティフォシが、アントネッリにも同じような声援を送るのかという点だった。

    決勝では、その忠誠心を測る格好の場面が訪れた。

    シャルル・ルクレールがクラッシュでリタイアしたことで、フェラーリ勢はハミルトンだけとなった。一方、後方から猛烈な勢いで順位を上げていたアントネッリは、そのハミルトンにも追いつき、オーバーテイクを決めた。

    しかし、イタリア人ドライバーが母国で7度のF1ワールドチャンピオンを抜いたにもかかわらず、スタンドの反応は意外なものだった。

    BBC Sportのロレイン・マッケンナは、モンツァの現地の様子について次のように伝えている。

    「モンツァのメディアセンターはスタート/フィニッシュストレートのすぐ後ろにあり、ルイス・ハミルトンの唯一残ったフェラーリがグランドスタンドの前を通過するたびに、大きな歓声が響いていた」

    「しかし、イタリア人のキミ・アントネッリが7度のワールドチャンピオンをオーバーテイクすると、観客は(ほぼ)静まり返った」

    アントネッリが勝利した際の熱狂とは対照的な反応だった。

    ただし、ティフォシがアントネッリを歓迎していなかったわけではない。その直後、アントネッリがオスカー・ピアストリのマクラーレンを抜いて3番手に浮上すると、今度は拍手が沸き起こったという。

    「その数分後には拍手が起きた。アントネッリがオスカー・ピアストリのマクラーレンを抜いて3番手に上がった動きを、建物の中にいた地元の人々も大いに喜んでいた。勝負開始だ」

    つまり、アントネッリへの母国の支持は確実に高まっているものの、直接フェラーリと争う場面ではティフォシの伝統的な忠誠心が勝った格好だ。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    ハミルトンは最終的に6位でフィニッシュ。フェラーリにとってはルクレールのリタイアも重なり、2020年に2台ともリタイアして以来となる厳しいモンツァでの結果となった。

    一方のアントネッリは19番手から優勝という劇的なレースで母国ファンを沸かせ、F1タイトル獲得へ向けても大きな一勝を挙げた。

    アントネッリ自身もレース前から、イタリアのファンの多くは依然としてフェラーリを応援するだろうと予想していた。今回のハミルトンとのバトルで見せたスタンドの反応は、その見方を裏付けるものとなった。

    それでも、アントネッリがタイトル争いを続け、イタリア人F1王者誕生への期待がさらに高まれば、ティフォシとフェラーリ、そして新たな母国の英雄との関係は今後変化していく可能性がある。

  • フェラーリF1 チームオーダー方針転換か バスール代表が検討を示唆

    フェラーリF1 チームオーダー方針転換か バスール代表が検討を示唆

    フェラーリF1のチーム代表フレデリック・バスールは、2026年F1イタリアGPを経て、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールの間でチームオーダーを導入する可能性について話し合う考えを示した。

    これまでバスールは、シーズン途中で一方のドライバーを優先することに慎重な姿勢を貫いてきた。しかし、モンツァでルクレールがリタイアし、ハミルトンとのポイント差が36点に拡大。

    さらに決勝1周目には両者が接触する場面もあり、フェラーリは今後のタイトル争いを見据えてドライバー間の運用を改めて検討する局面を迎えている。

    モンツァの1周目でハミルトンとルクレールが接触
    チームオーダーをめぐる議論が再び注目された直接のきっかけは、F1イタリアGP決勝のオープニングラップだった。

    ハミルトンは第1シケインのターン1でルクレールのイン側に入り、ターン2ではアウト側に並んだ。しかし、ルクレールとの攻防でコース外のグラベルへ押し出される形となり、ハミルトンは10番手まで順位を落とした。

    これによってフェラーリは、2台を使って戦略的にレースを組み立てる機会を事実上失った。その後、ルクレールは次の周にクルバ・アルボレート(パラボリカ)で激しくクラッシュし、レースを終えている。

    レース後、バスールは1周目の一件について、まずドライバー本人たちと話をしたいとの姿勢を示した。

    「ルイスとは2秒くらい話したが、シャルルとはまったく話していない。だから、この件について話し合う時間はまだなかった」

    何が起きたと考えているのかと問われても、バスールは評価を控えた。

    「いや、まず君たちと話すより先に、彼らと話をしたい」

    チームオーダーに慎重だったバスール
    バスールはこれまで、ハミルトンとルクレールのどちらかを明確に優先するチームオーダーの導入には慎重だった。

    その考えを説明する際には、前年のマクラーレンを例に挙げている。シーズンの同じ段階でオスカー・ピアストリを明確に優先していれば、結果としてマックス・フェルスタッペンにF1ドライバーズタイトルを渡すことになっていた可能性があるというのがバスールの見方だった。

    つまり、タイトル争いの可能性を持つ2人のドライバーがいる段階で、早々に一方へチームのリソースを集中させることにはリスクがあるという考えだ。

    フェラーリもこれまで、ハミルトンとルクレールを基本的に対等な立場で競わせてきた。

    スクーデリア・フェラーリ

    ハミルトンとルクレールの差は36ポイント
    しかし、F1イタリアGPを終えて状況は変化しつつある。

    ルクレールがモンツァでノーポイントに終わったことで、ハミルトンのリードは36ポイントまで拡大した。シーズンが終盤へ向かうなか、この差はフェラーリがドライバーズ選手権を戦ううえで無視できないものになりつつある。

    そのためバスールは、これまでの慎重な姿勢から一歩踏み込み、今後のチームオーダーについてハミルトン、ルクレールと話し合う可能性を示唆している。

    一方で、ハミルトン自身はチームオーダーを導入するのであれば、すでにタイミングを逸しているとの考えを持っている。

    フェラーリにとって問題となるのは、単純な36ポイントという数字だけではない。モンツァではスタート直後に2台が直接争ったことでハミルトンが大きく順位を落としており、タイトル争いが佳境に入るなかで同様の事態を繰り返すリスクも浮き彫りになった。

    バスールはイタリアGP直後の段階では具体的なチームオーダー導入を明言していない。それでも、まず両ドライバーと話し合う姿勢を示したことは、これまで対等な競争を重視してきたフェラーリが今後の運用を再検討する可能性を示すものとなった。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1に苦言「ここにはルールがない」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1に苦言「ここにはルールがない」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1第13戦イタリアGP決勝を6位で終えた。フェラーリのホームレースで上位争いを期待していたものの、スタート直後にチームメイトのシャルル・ルクレールとの攻防でグラベルに押し出されて順位を落とし、その後もタイヤ戦略とストレートスピードに苦しんだ。

    ハミルトンはレース後、「少し打ちのめされている。受け入れるのはつらい」と落胆を隠さなかった。

    さらにフェラーリにはチームメイト同士がコース上で戦う際の明確な「交戦規定」がないと指摘。「ここにはルールがない」と語り、チームに改善を求めた。

    ルクレールとの攻防で10番手まで後退
    4番グリッドからスタートしたハミルトンは、3番手のルクレールとオープニングラップの第1シケインでサイド・バイ・サイドとなった。ターン1でイン側に飛び込み、続くターン2でも並んだが、出口でグラベルへ押し出されて10番手まで順位を落とした。

    この一件はスチュワードによってレーシングインシデントと判断され、ルクレールにペナルティは科されなかった。

    レース後、ルクレールとの一件がどれほどレースに影響したかを問われたハミルトンは、多くを語ろうとはしなかった。

    「結局、僕は10番手かそのあたりまで落ちた。あまり言うことはないよ。この件についてはチーム内で話す」

    その直後、ルクレールが2周目の最終コーナーでクラッシュ。赤旗によってレースは中断された。

    再スタート後、ハミルトンはミディアムタイヤを履いて順位を挽回し、一時は3番手まで浮上した。しかし、レース中盤のバーチャルセーフティカー(VSC)ではピットインせず、使い込んだタイヤで走り続けることになった。

    その後はアンドレア・キミ・アントネッリ、マックス・フェルスタッペン、ランド・ノリスらに先行を許し、最終的に6位でチェッカーを受けた。

    「少し打ちのめされている。受け入れるのはつらいよ。多くのポイントを失ったし、結局メルセデスのエンジンを積んだマシンを後ろに抑えておくこともできなかった」

    「彼らは純粋に速かった。僕たちはおそらくタイヤ選択を間違えたと思う。それが本当にどれだけ違いを生んだかは分からない。もう少し長く彼らを抑えられたかもしれないけど、次々と僕を抜いていった。今日は単純に彼らの方が速かった」

    「ここにはルールがない」
    ハミルトンはルクレールとの一件を受け、フェラーリにはチームメイト同士がコース上で戦う際の明確な「交戦規定」が必要だと訴えた。

    「僕は交戦規定の問題だと思っている。メルセデスにいたときには、書面で定められた交戦規定があった」

    「僕とニコ(ロズベルグ)の間で何度かあったけど、それほどひどいことになるケースはほとんどなかった。多くの場合はうまくいっていたし、特にバルテリ(ボッタス)とはそうだった」

    「ここにはルールがない。それについて対処する必要がある」

    また、ハミルトンは自身のレーススタイルについても強調し、チームメイトに対して意図的に危険な戦い方をするつもりはないと語った。

    「僕はダーティーなレースはしない。ずっとクリーンでフェアに戦ってきたし、相手にはスペースを残してきた。だからファンが僕について心配する必要はないと思う」

    「僕はこのチームに加入してから、相手のスペースを尊重しようとしてきたし、チームを危険にさらすようなことは絶対にしないようにしてきた。その姿勢は変わらない」

    「僕が話せるのは自分の側についてだけだ。もう一方の側や、そこで下される判断についてはフレッド(バスール)に聞いてほしい」

    フェラーリの運営にも変化を要求
    ハミルトンの不満はドライバー間のルールだけにとどまらなかった。予選から決勝にかけてのフェラーリのレース運営についても、同じ問題を繰り返さないために変化が必要だと訴えた。

    「最終的にはトップから始まる。決定は上から下へと伝わっていくし、それはフレッドから始まる」

    「言えることにも限界があるし、山の頂上から叫び続けられることにも限界がある。昨日、僕はコミュニケーションの方法を見直さなければならないと言った。同じ道を進み続ければ、同じ結果になるからね」

    「僕たちは同じ結果を繰り返している。物事を変えなければならない。今のままでは前進する助けになっていない。でも、チームはそれを受け入れてくれていると思う」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    タイトル争いでの優先は「もう遅すぎる」
    イタリアGPでポイントを失ったことで、ハミルトンとランキング首位のアントネッリとの差は76ポイントに拡大した。

    フェラーリがタイトル争いを考慮してハミルトンをルクレールより優先すべきかという議論について、ハミルトンはそうした判断を下すにはすでに遅すぎるとの考えを示した。

    「今日は本当に多くのポイントを失ったと思う」

    「そういう判断をするには、もうあまりにも遅すぎる。何週間も前にやるべきだった」

    「僕にできるのはサーキットに来ることだけだ。明日の朝も起きて、ベストを尽くす。今日は何より、僕たちのために来てくれたティフォシに対して本当に申し訳なく思っている」

    「ファクトリーのみんなも本当に全力を尽くしてくれている。昨日はうまく実行できなかったし、今日も同じだったと思う」

    「僕はできる限りのことをしているからこそ難しい。でも、それだけでは十分ではないこともある。ほかのすべても噛み合わなければならない」

    「終わるまでは終わりじゃない。でも、彼らの今のペースを考えれば、この差を縮めるのはものすごく難しい」

    「もっといい結果を残したかった」
    フェラーリの公式コメントでは、ハミルトンは最新アップデートを投入したチームの努力に感謝しつつ、ストレートでのパフォーマンス不足が厳しいレースにつながったと振り返った。

    「最新のアップデートをマシンに投入するために、みんながどれだけ懸命に働いてきたか分かっているし、サーキットでもファクトリーでも続けられているすべての努力に感謝している」

    「ストレートではパフォーマンスを失うことが分かっていたし、それによってレースはかなり難しくなった。マシンに注ぎ込まれたすべての努力を考えれば、もっといい結果を残したかった」

    「でも、この週末から学べることを持ち帰って、立て直して作業を続ける。チームはプッシュし続けるし、次のレースではもっと強くなって戻ってきたい」

    フェラーリにとって母国モンツァは、ルクレールがクラッシュでリタイアし、ハミルトンも6位にとどまる厳しい一戦となった。タイトル争いでも大きく後退したハミルトンは、ドライバー同士の交戦規定だけでなく、チームの意思決定やレース運営そのものに変化が必要だとの考えを明確にしている。

  • セバスチャン・ベッテル シューマッハのF2002でモンツァを走行「彼を強く感じた」

    セバスチャン・ベッテル シューマッハのF2002でモンツァを走行「彼を強く感じた」

    セバスチャン・ベッテルが2026年F1イタリアGP決勝を前にモンツァで、ミハエル・シューマッハが駆ったフェラーリF2002をドライブした。4度のF1ワールドチャンピオンによるデモ走行にティフォシは熱狂し、ベッテル自身にとっても特別な時間となった。

    幼少期からシューマッハを英雄として慕ってきたベッテルは、2002年に圧倒的な強さを誇ったF2002で名誉ラップを走行。コース上ではドーナツターンも披露した。走行後にはさまざまな感情が入り交じったことを明かし、「今日はミハエルの瞬間」と語った。

    「この数周でミハエルを強く感じた」
    走行を終えたベッテルは感情をあらわにしながら、「レースが始まる前に、もう勝ったような気分だった」と冗談交じりに振り返った。

    「いろいろな感情が入り交じっている。このマシンをドライブすること自体が素晴らしいし、本当に美しいマシンだ。でも、それ以上にこれはミハエルのマシンなんだ」

    「彼は今日ここにはいない。でも、この数周で僕は彼を強く感じた。みんなにも彼の音が聞こえて、彼を感じてもらえていたらいいな。本当に信じられないよ。この機会を与えてくれたことに感謝しているし、ティフォシにもありがとうと言いたい」

    ベッテルは2022年限りでF1から引退したものの、モータースポーツへの思いは今も変わっていないと強調した。

    「僕はレースが大好きだ。レースを辞めたことは分かっているけど、心の中では今でもレースを愛している。このスポーツ、このマシン、この人たち、ティフォシ、そしてこのスポーツを特別なものにしてくれるファンのことを心から大切に思っている」

    「だからこそ、このスポーツを未来へと前進させる本当の力があると思っている。これから起こるすべてのことを楽しみにしている。でも、今日はミハエルの瞬間だ。僕たちのすべての愛と感情を彼に送りたい」


    F2002の「魂」を感じたベッテル
    F2002は、シューマッハが2002年に5度目のF1ワールドタイトルを獲得した時代を象徴するマシンだ。実際にステアリングを握ったベッテルは、わずかな周回だけでもその特別さを感じ取ることができたという。

    「ものすごく興奮したよ。マシンの魂を感じるのに何周も必要ない。これは特別なマシンだとすぐに分かる。『行け、行け、行け!』って叫びかけてくるような感じなんだ」

    「ここでも、第2シケインでもドーナツをやった。みんなが喜んでくれていたね。その間ずっと『このマシンをプッシュしたい』という気持ちと、『この瞬間を楽しんで、できるだけ長く味わいたい』という気持ちの間で揺れていた」

    「本当に素晴らしかった。そして、ミハエルのスピリットがどれほど生き続けているのか、ここでフェラーリのスピリットがどれほど生き続けているのかを感じることができた。僕も何年も前にそれを経験したからね」

    「恋しく思う部分もある。でも、今は違う人生を送っているし、次の世代のドライバーたちに目を向ければ、これから素晴らしい機会が待っている。とても感情的な一日だった」


    フェラーリは、シューマッハが1996年に加入してから30周年となる2026年F1イタリアGPで、さまざまなトリビュートを実施している。SF-26にはシューマッハがフェラーリで最初にドライブしたF310をモチーフとするスペシャルカラーリングが施された。

    そのモンツァで、シューマッハを少年時代から敬愛してきたベッテルがF2002を走らせた。ティフォシの前で実現したデモ走行は、シューマッハとフェラーリの歴史を現在のF1へとつなぐ特別な時間となった。

    セバスチャン・ベッテル / 2026年F1イタリアグランプリ

  • シャルル・ルクレール F1イタリアGPクラッシュを説明「少し奇妙な感覚があった」

    シャルル・ルクレール F1イタリアGPクラッシュを説明「少し奇妙な感覚があった」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1イタリアGP決勝で2周目に激しくクラッシュしてリタイアした原因について、スロットルを踏み込んだ際にマシンから「少し奇妙な感覚」があったと説明した。フェラーリはデータを確認し、事故につながった要因を調査する。

    ルクレールはスタート直後にはチームメイトのルイス・ハミルトンとも激しくポジションを争い、ターン1からターン2にかけて接触寸前の攻防を展開。

    その後、オスカー・ピアストリとポジションを争っていた2周目のパラボリカ出口でマシンのコントロールを失い、タイヤバリアにクラッシュした。この事故によってレースは赤旗中断となった。

    ハミルトンとの同士討ち寸前の攻防「近すぎた」
    ルクレールとハミルトンはスタート直後から激しく競り合った。ターン1への進入から両者は接近し、続くターン2ではハミルトンがグラベルへと逃れる形となって順位を落とした。ハミルトンは無線でコース外へ押し出されたとの認識を示していた。

    レース後、ルクレールはチームメイトとの攻防について、互いに近づきすぎたことを認めた。

    「ルイスとはターン1への進入であまりにも接近しすぎた。そして残念ながらターン2でもそうだった。接触したのかどうかは分からない」

    「僕はかなりイン側の縁石に乗っていて、なんとかコーナーを曲がろうとしたけど、十分にタイトなラインを取れなかった。そのあと何が起きたのかはミラーでしか見ていない。同じチームの2台の間では、決して見たいものではない」

    Sky Sportsへのインタビューでもルクレールはスタート時の一件に触れ、ハミルトンがオーバーテイクを仕掛けた一方で、スペースがほとんどなかったと説明。自身としてはターン2を可能な限りタイトに曲がろうとしていたと振り返った。

    2周目にピアストリと争う最中にクラッシュ
    その直後、ルクレール自身のレースも突然終わりを迎えた。

    2周目、ルクレールはオスカー・ピアストリとポジションを争いながらパラボリカへ進入。出口でスロットルを入れたところでフェラーリのリアが大きく流れた。Formula 1も、ピアストリとポジションを争っていたルクレールがパラボリカ出口で大きなスナップに見舞われ、激しくクラッシュしたと伝えている。

    ルクレールは最初に発生したスライドに反応したものの、マシンを完全に立て直すことはできず、そのままコース外へ飛び出してタイヤバリアに激突した。

    衝撃は大きかったが、ルクレールは自力でマシンから降りた。車両回収とコースの安全確保が必要となったため赤旗が提示され、レースは中断された。


    1周目からスロットルに「奇妙な感覚」
    ルクレールはクラッシュ後、単純にリアグリップを失っただけではなく、1周目の段階からスロットルを入れた際のマシンの反応に違和感があったことを明かした。

    「クラッシュそのものについて言えば、スロットルを踏んだとき、1周目から少し奇妙な感じがあった。いったんスロットルを戻して、それからもう一度踏まなければならなかった」

    「2周目も同じことをしようとした。でも、分からないけど、少し奇妙な感覚があった。それについては調べることになる」

    Formula 1もルクレールのコメントを受け、スロットルに何らかの問題が存在し、それが事故に影響した可能性があるとしている。ただし、この段階で原因が特定されたわけではない。

    ルクレールはSky Sportsに対しても、スロットルを入れた際の感覚についてより具体的に説明した。

    「パワーをかけたとき、マシンが完全に正常だとは感じなかった。コースを外れて、そこでもかなりパワーが出て、それでマシンを失った。ただ、データを見なければならない。まだ確認していない」

    つまり、ルクレール自身も現時点ではドライビング上の問題だったのか、マシン側に何らかの異常があったのかを断定していない。事故原因を判断するには、フェラーリによるテレメトリの確認が必要になる。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    バスールは「汚れた側に乗った」と説明
    一方、フェラーリF1代表のフレデリック・バスールは、事故直後のチーム側の見方として、ルクレールがピアストリとのバトルでグリップの低いラインに入ったことを指摘した。

    「シャルルは最終コーナーのパラボリカでオスカーとサイド・バイ・サイドになり、少しコースの汚れた側に乗った。そこでマシンを失った」

    バスールの説明は、ルクレールがピアストリと争うなかで通常よりグリップの低い場所を走っていたことを示している。一方で、ルクレール本人はその前の周からスロットルを入れた際に違和感があったと証言しているため、両者は必ずしも相反するものではない。

    コース上のグリップ状況に加え、ルクレールが感じたスロットル時の異常が実際に存在したのか。フェラーリは双方を含めてデータを検証することになる。

    マシンは大破 エンジンにもダメージ
    クラッシュによるフェラーリの損傷も深刻だった。

    バスールは事故後のルクレールについて「大丈夫だった。まあ、大丈夫そうだった。本当に問題がないことを願っている」と語り、ドライバーの状態を気遣った。

    そのうえで車両については「マシンは大破しており、エンジンも良い状態ではない」と明かした。

    フェラーリにとっては、ホームのティフォシの前で上位争いが期待されていたルクレールをわずか2周で失う厳しい展開となった。最終的にハミルトンが6位でフィニッシュし、フェラーリ勢では唯一の完走となった。

    バスールはイタリアGPを振り返り、週末のポジティブな要素として1周のペースは悪くなかったとしながらも、決勝では「あまりにも多くのチャンスを逃した」と総括した。

    ルクレールの事故について焦点となるのは、パラボリカでグリップの低いラインに入ったことだけが原因だったのか、それとも本人が1周目から感じていたスロットル時の違和感がクラッシュに関係していたのかという点だ。ルクレール自身が結論を留保している以上、原因を断定することはできない。フェラーリによるデータ解析と損傷したマシンの調査によって、事故の全容が明らかになることになる。

  • シャルル・ルクレール F1イタリアGPで高速クラッシュ 赤旗中断

    シャルル・ルクレール F1イタリアGPで高速クラッシュ 赤旗中断

    シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、2026年F1イタリアGP決勝の序盤に高速クラッシュを喫してリタイア。地元モンツァでのフェラーリにとって痛恨の展開となり、レースは赤旗中断となった。

    ソフトタイヤでスタートしたルクレールは、スタート直後から積極的にポジションを争い、一時はピエール・ガスリーをかわして2番手に浮上。しかしガスリーに抜き返された後、マックス・フェルスタッペンとの攻防を繰り広げ、その直後に最終コーナーのパラボリカでコントロールを失った。

    パラボリカ立ち上がりでリアを失いバリアへ
    ルクレールは高速のパラボリカを立ち上がる際、通常よりわずかにワイドなラインを通った。そこでアクセルを踏み込んだ瞬間にリアタイヤが大きく滑り、マシンが不安定な状態となった。

    ルクレールはカウンターステアを当てて立て直そうとしたものの、揺り戻しによってマシンは反対方向へ振られ、そのまま高速でタイヤバリアにクラッシュした。

    F1 TVで解説を務める元F1ドライバーのデビッド・クルサードは事故について「ルクレールはほんの少しワイドに出て、そこでパワーをかけたことでリアが滑った。そして修正した際の揺り戻しでタイヤバリアに向かってしまった」と分析した。

    リプレイでは他車との接触は確認されておらず、単独でのクラッシュだった。衝撃は大きかったものの、ルクレールは自力でマシンを降りている。

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) イタリアグランプリ

    セーフティカーから赤旗に変更
    事故発生直後にはセーフティカーが導入されたが、バリアの修復が必要と判断されたため、その後レースは赤旗中断となった。

    ルクレールはコース脇で座り込み、落胆した様子を見せた。母国フェラーリにとってシーズン屈指の重要な一戦となるモンツァで、序盤から表彰台争いに加わっていただけに悔やまれるリタイアとなった。

    レースはジョージ・ラッセルが首位。ポールポジションからスタートしたガスリーが2番手、フェルスタッペンが3番手につけた状態で赤旗となった。

  • ルイス・ハミルトン フェラーリF1に苦言「Q3のエグゼキューションは悪かった」

    ルイス・ハミルトン フェラーリF1に苦言「Q3のエグゼキューションは悪かった」

    ルイス・ハミルトンは、2026年F1イタリアGPの予選でフェラーリがセッションを十分に組み立てられなかったことに不満を示した。ハミルトンは予選5番手に終わったものの、オスカー・ピアストリの3グリッド降格により、決勝は4番グリッドからスタートする。

    金曜日から土曜日のフリー走行では競争力を見せていたハミルトンだったが、予選ではQ2敗退をわずか0.001秒差で免れる苦しい展開となった。

    本人はマシンそのものよりも、タイヤの準備やコースへ送り出すタイミングなど、予選全体の「エグゼキューション」に課題があったと振り返った。

    「間違いなく、ものすごく厳しかった。プラクティスではマシンの感触が本当に良かったし、予選に向けて何も変えていなかったから、Q1に入る時点ではいい感触だった。Q1も悪くなかった」

    ハミルトンはSky Sportsにそう語った。

    「でもQ2の最初のランではピットレーンでかなり長い時間待っていて、なぜかペースがまったくなかった。タイヤの空気圧なのか、タイヤ温度なのか、それとも別の何かなのかは分からない。そこは調べる必要がある」

    Q2では当初、プッシュラップのあとに2周クールダウンし、再びアタックするプランが組まれていた。しかし、シャルル・ルクレールがコースインを遅らせた影響もあり、ハミルトンは実質的に1回しか本格的なアタックの機会を得られなかったと説明した。

    「最初のラップはQ1ですごく良かったから、タイヤを温存するために止めた。それからQ2に入って、プッシュ、クール、クール、プッシュという予定だった」

    「でもシャルルが出たがらなかったから、ずっと遅らせることになって、結局僕は1回しかプッシュできなかった。それがほぼセッションのすべてだった」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    Q3ではスリップストリームを生かせず「リズムを完全に崩した」
    さらにQ3では、モンツァで重要となるスリップストリームを十分に活用できず、ハミルトンは単独に近い状態でアタックすることになった。

    「Q3のエグゼキューションはかなり悪かった。僕は結局、周りに誰もいない中途半端なところに出ることになった」

    「他のマシンを追っていると、コーナーへの進入速度が数km/hも高くなるから、ブレーキングポイントも変わる。すべてはリズムに乗ることが重要だけど、Q3最初のランでは完全にリズムを崩してしまった」

    「2回目のランはひどいラップではなかった。でも言ったように、基準になるものが全部違っていた。結局、僕たちは最大限に引き出すことができなかった」

    ハミルトンはこれまでも、フェラーリが改善すべき大きな領域としてレース週末の運営やセッションの組み立てを挙げてきた。今回のモンツァでも、マシンに一定の速さがありながら、その力を結果へ結びつけ切れなかったという認識を示している。

    予選では5番手だったハミルトンだが、3番手タイムを記録したピアストリがQ2でリアム・ローソンを妨害したとして3グリッド降格処分を受けたため、決勝では4番グリッドに繰り上がる。3番グリッドのルクレールとともに、フェラーリは地元モンツァでセカンドローを占めることになった。

  • シャルル・ルクレール フェラーリF1にバッテリー問題「チームは完璧ではなかった」

    シャルル・ルクレール フェラーリF1にバッテリー問題「チームは完璧ではなかった」

    シャルル・ルクレールは、2026年F1イタリアGPの予選でフェラーリが「チームとして完璧」な仕事をできなかったと振り返った。Q2ではバッテリーに大きな問題を抱え、予選4番手にとどまったが、オスカー・ピアストリの3グリッド降格により決勝は3番グリッドからスタートする。

    フェラーリは地元モンツァでポールポジション獲得を狙っていたが、ルクレールとルイス・ハミルトンはいずれもQ2敗退の危機に陥った。

    ルクレールはカットラインからわずか0.008秒差でQ3進出を果たし、最終的にはポールを獲得したピエール・ガスリーから約0.2秒差の4番手となった。

    「かなり苦戦した。特にQ2に入ってからは本当に厳しかった」

    ルクレールは予選後にそう振り返った。

    「2台ともほとんど敗退しかけていた。でも正直に言えば、舞台裏では対処しなければならない問題がたくさんあった」

    Q2でバッテリーに大きな問題「問題が多すぎた」
    なかでも大きかったのが、Q2で発生したバッテリーの問題だった。ルクレールによれば、フェラーリは原因を把握し、Q3に向けてある程度の修正を施したものの、セッション全体を通して混乱が続いたという。

    「問題が多すぎた。残念ながらQ2ではバッテリーに大きな問題があった。それを理解して、Q3に向けてある程度修正することはできたけど、とにかく混乱したセッションだった」

    「最後の100分の数秒を取りにいくなら、チームとして完璧でなければならない。でも僕たちはそうできなかった。何が起きているのか見直す必要がある」

    モンツァは長いストレートが特徴で、パワーユニットのエネルギーマネジメントがラップタイムを大きく左右するサーキットでもある。ルクレールは、フェラーリだけが問題を抱えていたわけではない可能性を認めつつ、それを言い訳にはしなかった。

    「パドックで話を聞けば、たぶん誰もが何かしら問題を抱えていたと思う。ここはパワーユニットを最適化するのが最も難しいコースのひとつだからね。でも、それは言い訳にはならない」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)

    ガスリーの初ポールを称賛「アルピーヌはすべてを完璧にやった」
    一方、ルクレールはアルピーヌを駆って自身初のF1ポールポジションを獲得したピエール・ガスリーについて、その仕事ぶりを高く評価した。

    「ピエールとアルピーヌはすべてを完璧にやった。パドックのみんなを驚かせたと思う。完璧な仕事だった」

    「ちなみに、僕はピエールのことを本当にうれしく思っている。でも今度は、今日僕たち自身が失ってしまったものを取り戻すのが僕たちの仕事だ」

    ルクレールは前日、ガスリーからターン6から7について質問を受け、アドバイスを送っていたことも明かした。

    「昨日ピエールと話していて、ターン6と7についていくつか聞かれた。ピエールなら教えてもいいかなと思って話したんだけど、今日は僕たち全員を倒してポールを獲った」

    「僕はピエールのことを本当にうれしく思っている。みんなにとって大きな驚きだったと思う。でも、こういうマシンでは、特にこういうコースでは、すべてを完璧にやれば大きな違いを生み出せることを示している」

    「彼らが一番いいマシンを持っているとは思わない。でも今日は一番いい仕事をした。こういうコースでは、それが他のサーキット以上に大きな差になる」

    自身の結果については、ポールポジションには届かなかったとしながらも、少なくとももう1つ上の順位は狙えたと考えている。

    「ポールポジションが可能だったとは思わない。でも、もう1つ上の順位ならおそらく可能だった。僕たちはすべてを最大限にすることを目指さなければならないけど、今日はそれができなかった」

    ルクレールは予選4番手だったが、3番手タイムを記録したピアストリがQ2でリアム・ローソンを妨害したとして3グリッド降格処分を受けたことで、決勝は3番グリッドへ繰り上がった。4番グリッドのハミルトンとともに、フェラーリはホームレースの決勝をセカンドローから迎える。