カテゴリー: F1マシン

  • 2021年のF1エンジン案に既存メーカーが反発

    2021年のF1エンジン案に既存メーカーが反発

    既存のF1メーカーは、FIA(国際自動車連盟)とF1の新オーナであるリバティ・メディアによって提案された2021年F1エンジン案に反対の姿勢をそのまま受け入れるつもりはないようだ。

    10月31日(金)、既存のF1エンジンサプライヤーであるメルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダ、そして、ポルシェを含めた潜在的な参入メーカーとともに、F1オーナーの新世代F1エンジン計画を聞いた。

    リバティ・メディアは、2021年F1エンンジンを“大音量”“安価”“シンプル”なものにして、より平等な競技の場を提供したいと考えている。

    これまでツインターボやフロントアスクルのKERS導入による4WD化など様々な案が議論されてきたものの、公表された2021年のF1エンジン案は、高価で複雑なことで問題となっていたMGU-Hは廃止されたものの、エンジンは1.6リッター シングルターボV6エンジンのまま。

    コスト削減策としては、エネルギーストアやコントロールエレクトロニクスの標準化、エンジン、シャシー、ギアボックスなどに関して“プラグ・アンド・プレイ”昨日を可能とするための標準的案な設計を採用。サウンドの改善については回転数を3000prm引き上げ、パフォーマンスに関しては、MGU-Kを強化することで補うという現行パワーユニットとあまり変わり映えのないものだった。

    ドイツの Bild によると、メルセデス、フェラーリ、ルノーがすでにリバティ・メディアの案に反対していると報道。今後、一連のフォーロアップミーティングで議論されることになると伝えている。

    メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、コンセプトは最初のドラフトであり、いくつかの可能性のある選択肢のなかのひとつに過ぎないと考えている。

    「コンセプトは、我々が今持っているものと似ているように聞こえる」とコメント。

    「しかし、完全に新しい開発ということは、2018年と2020音の間に同時に2つのエンジンに取り組まなければならないことを意味する」

    だが、レッドブルは2021年のF1エンジン案に満足しているようだ。

    レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘムムート・マルコは「そのようなエンジンは我々にとって良いものだ」とコメント。

    だが、メルセデスのような既存メーカーは、現在の“パワーユニット”と変わり映えのしないエンジンについての議論を放棄するつもりはないとしている。

    トト・ヴォルフは「これはレギュレーションではなく、ビジョンだ」とコメント。

    「それにマニュファクチャラーものではなく、彼ら(リバティ・メディア)のビジョンだ」

    「エンジンという観点だけでなく、2021年にF1がどうかるべきかも一緒に定義していくことが重要だ。我々が手にしているものは、我々が合意したものというよりも、対話と言う点での出発点だ」

    「特定のことは正しいが、それほどでもないものもある」

    しかし、トト・ヴォルフは、メルセデスは必ずしもリバティ・メディアとの戦争に発展させようとしているわけではないと主張する。

    「異なる意見もあるということを明確にしたいだけだ」とトト・ヴォルフはコメント。

    「F1のマネジメントによるプレゼンテーションだったわけでし、我々は来週どのようなものがテーブルに置かれるかを見て、そこから対話を始めていくつもりだ」

  • アストンマーティン、2021年のF1エンジン案は「励みになる」

    アストンマーティン、2021年のF1エンジン案は「励みになる」

    アストンマーティンのCEOを務めるアンディ・パーマーは、31日(火)に発表された2021年のF1エンジン計画の方向性は“励みになる”ものだと語る。

    FIA(国際自動車連盟)とF1オーナーのリバティ・メディアは、F1チームやアストンマーティを含めた潜在的なサプライヤー出席のもと、パリで2021年に導入を予定している新しいF1エンジンレギュレーションのプレゼンテーションを行った。

    アストンマーティンは、エンジンサプライヤーとしてF1に参入することを検討しており、フェラーリから人員を採用するなど準備を進めている。

    「アスアトンマーティンは最近のFIAミーティングに出席し、潜在的なソリューションの提案に深く関わってきた」とアンディ・パーマーは Autosport にコメント。

    「我々はその方向性に励まされており、2021年の潜在的なアストンマーティノのソリューションのための研究を継続している」

    「独立系サプライヤーの参加を可能にするには、開発コストをどのように管理するかが鍵となる」

    新しいF1レギュレーションについては、今シーズン末までに2021年のエンンジン仕様の全体的な枠組みを策定し、今後12ヶ月でさらなる詳細が煮詰められていく予定となっている。

    F1とFIAの提案では、現在の1.6リッター V6ターボハイブリッドエンジンを継続するが、コストを抑えるためにMGU-Hは廃止し、サウンドを向上されるたえに回転するをさらに3000rpm高めるとされている。

    アストンマーティンは、エンジン会議で積極的に役割を果たしており、今年初めには新しいF1エンジンがどのように形成されるかのビジョンをFIAに提出している。

    アストンマーティンは、ヴァルキリーの開発でコスワースとリカルドと仕事をしており、独立系エンジンの製造に興味を持つ他のブレンドと仕事をした経験がある。

    また、コンサルタントとして、フェラーリのエンジン責任者のルカ・マルモーニも関与している。

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、将来的にアストンマーティンのF1エンジンを搭載することに“完全にオープン”だと述べている。

    アストンマーティンは、2018年からレッドブルのタイトルスポンサーを務め、『アストンマーティン・レッドブル・レーシング』として参戦することが決定している。

    関連:【F1】 2021年のF1エンジン仕様を概説…MGU-Hを廃止した1.6L V6ターボ

  • 【F1】 2021年のF1エンジン仕様を概説…MGU-Hを廃止した1.6L V6ターボ

    【F1】 2021年のF1エンジン仕様を概説…MGU-Hを廃止した1.6L V6ターボ

    F1とFIA(国際自動車連盟)は、2021年のF1世界選手権に導入する新しいF1エンジン仕様の初期計画を公表。V6ターボハイブリッドを継続しつつ、よりシンプルでサウンドの大きなエンジンに変更するとした。

    2014年にF1に現在のパワーユニットは、導入されて以降、数多くの批判がなされており、FIAとF1の技術代表のロス・ブラウンは、将来のエンジン計画を定義するために自動車メーカーや他のステークホルダーと協力してきた。

    今年行われたエンジンワーキンググループの会議には、現在F1にパワーユニットを供給するメルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダの4社に加え、ポルシェ、アウディ、ランボルギーニといったフォルクスワーゲン・グループのメーカーやアストンマーティン、イルモアやコスワースなどの独立系エンジンメーカー、そして、日本からも数社が参加したと報じられている。

    全ての関係者はよりシンプルでサウンドの大きいエンジン形式にすることで一致していた。

    31日(火)、パリでエンジンワーキンググループの会議が開催され、FIAとF1によって2021年のF1エンジンのビジョンがメニュファクチャラーの代表者らに公表された。

    2012年のF1エンジンの主な特徴は、1.6リッター シングルターボV6エンジンを継続し、MGU-Hを廃止、MGU-Kを強化し、コスト削減のためにエネルギーストアやコントロールエレクトロニクスなどを標準化するというもの。

    提示された2021年のF1エンジンの仕様は以下

    ・ 1.6リッター V6ターボハイブリッド
    ・ サウンドを改善するための3000rpm高い範囲でのエンジン走行スピード
    ・ 開発コストを抑え、過酷なデザインや走行条件を阻止するための規範的な内部設計パラメーター
    ・ MGU-Hの廃止
    ・ ドライバにレースをコントロールする戦術的な要素を与えるために数周にわたってエネルギーを節約するオプションがあり、レースでドライバーが手動でデプロイメントすることに重点を置いたよりパワフルなMGU-K
    ・ 寸法の制約と重量制限付きのシングルターボ
    ・ 標準エネルギーストアとコントロールエレクトロニクス
    ・ エンジン/シャシー/トランスミッションのスワップ機能“プラグ&プレイ”を提供する高水準の外部規定デザイン
    ・ より厳しい燃料レギュレーションと燃料使用量を制限する意向

    FIAは声明で「コスト削減、ハイブリッド技術の市販車との関連性の維持、クルマのサウンドの向上、ファンへの訴求力を含めた将来のレギュレーションにむけてFIAによって概説された目標に沿って、自動車メーカーの代表者は次世代のレギュレーションの開発のためのロードマップを提示された」と述べた。

    「本日共有された提案は、チーム、パワーユニットサプライヤー、そして、外部の専門家からのデータとインプットを使用して、FIAとF1によって共同で開発されたものであり、2021年のパワーユニット定義の全体的な枠組みは2017年末にFIAによって整備され、公表される予定である」

    「コスト削減という目標を維持するために、今後12ヶ月にわたってパワーユニットの特定の要素を定義する作業は継続されるが、完全なパワーユニットの設計と開発は全ての情報が2018年末に発表されるまで可能とはならない。これは自動車メーカーが現在の仕様のパワーユニットへの作業を続けることを確実にすることを目的としている」

    「2017年と2018年の残りの期間中、FIAとF1は、他のコスト削減対策と同様に、パワーユニットのテストや開発制限を確立させるためにチームと協力していく」

    F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは「2021年のパワーユニットは、レギュレーターとしてのFIA、商業権保有者としてのF1、そして、ステークホルダーとしてのメーカーがスポーツの共通の利益のために協力していくという将来の進むべき道の一例だ」とコメント。

    「本日発表された提案は、現在のFIA F1世界選手権に参戦するチーム、そして、モータースポーツの最高峰の一員になることに関心を示したマニュファクチャラーとともに2017年に開催された一連のミーティングの結果だ」

    「また、よりシンプル、安価、ノイズが大きいパワートレインを供給し、新しいマニュファクチャラーがパワートレインサプライヤーとしてF1に参戦することを容易にし、スポーツをより平準化されたフィールドに到達させるための条件を作り出していくという一連のレギュレーションを定義するための課題として、ファンが現在のパワーユニットについてどのように考えているか、近い将来にどのよなものを見たいと考えているかに注意深く耳を傾けてきた」

    「新しいF1は最先端の技術と結びついた世界有数のグローバルなスポーツ競技を目指している。あらゆる年齢層のファンを興奮させ、エンゲージし、圧倒するだけでなく、持続可能な方法でそれをやっていくというこおとだ。我々は将来のパワーユニットがそれを達成すると信じている」

    関連:【F1】 2021年のF1パワーユニットから姿を消すことになったMGU-H

  • 【F1】 F1マシンの4WD化を議論

    【F1】 F1マシンの4WD化を議論

    F1の首脳陣とチームは、来週のF1エンジン規約に関する重要な会議のなかでF1マシンの4WD(四輪駆動)への移行について議論する予定となっている。

    FIAとF1の商業権保有種は、10月31日にパリで開催される会議にF1チームを将来し、2021年以降の新しいF1エンジンおよびマシンについてのルールについてのビジョンを概説する。

    2021年以降のF1エンジンは、コスト削減と競争力を強化するために現行のターボハイブリッドV6ユニットを簡略化し、MGU-Kを含めたパーツの標準化をすることが有力な選択肢とされている。

    しかし、メルセデスを含めた一部のマニュファクチャラーは、F1エンジンの中心部にターボ熱をエネルギーに変換する複雑ななMGU-Hを継続させることを望んでいる。

    MGU-Hの代替案のひとつして、フロントアクスルの運動エネルギー回生システム(KERS)の導入が挙げられている。

    このテクノロジーは、FIA世界耐久選手権でポルシェが採用しているものと類似している。ポルシェのテクノロジーは、フロントアクスルのジェネレーターが制動時に発生する運動エネルギーを電気エネルギーに変換。最終的にリチウムイオン電池に蓄えられたエネルギーは、ドライバーからの指令により電気モーターとしてのジェネレーターへ供給され、フロントアクスルを回転させることで、一時的に四輪駆動に変身するという仕組みとなっている

    フロントアスクルKERSは、コーナーでのメカニカルグリップを向上させ、各マシンがより接近することを可能にするが、このテクノロジーは高価であり、F1マシンにさらなる重量を加えることになる。

    メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは「失われている電気エネルギーの60%をどのように補うかだ。様々な可能性があり、フロントモーターはそのひとつだ」とコメント。

    「フロントモーターの導入に完全にこだわっているわけではないが、パワーの不足を補う可能性のある全てのテクノロジーについて議論する必要がある」

    また、それらのテクノロジーの導入では、ひとつのメーカーがライバルよりもはるかに優れたシステムを提供するというリスクもある。

    「それはこのエンジンを選んだときにF1が陥ったトラップと同じだ」とハースのチームオーナーであるジーン・ハースはコメント。

    「シンプルなアイデアのように思えたが、エンジニアリングを始めると非常に複雑なものになった」

    「我々は『四輪駆動のマシンを導入しよう』と言う前に非常に慎重にならなければならない。1つのチームがホームランを打ち、残りのチームがそれにキャッチアップするのに苦労するというまた別の問題を生むことになるかもしれない」

    「新しい設計が必要となる高性能で高価なエンジンは、既存のメーカーには喜ばれるかもしれないが、小規模チームや独立系のサプライヤーにとっては助けにはならない。

    ルノーF1のマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは「リバティ・メディアは立場をはっきりさせ、一部の人々が不満を抱くことを受け入れなければならなくなるだろう」とコメント。

    「コスワースのような独立系エンジンメーカー、レッドブルのような技術メッセージを持たないメーカーはファンを作るのが非常に難しくなるだろう。だが、同時に自動車メーカー、石油企業を維持し、新しいメーカーをもたらすことになるかもしれない」

    フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は、シンプルなエンジンを受け入れない可能性を示唆している。

    「フェラーリの伝統の知識とテクノロジーは、コストを削減するという目的で元に戻すことはできない」とセルジオ・マルキオンネはコメント。

    「私は我々があまりに多くの資金を費やしていることを認める第一人者であるが、フェラーリとF1のDNAを取り除くものに行動を起こすことはできない」

  • 【F1】 コックピット保護デバイス『Halo』の新名称を検討

    【F1】 コックピット保護デバイス『Halo』の新名称を検討

    F1は、2018年に導入されるコックピット保護デバイス『Halo』の名称を変更することを検討している。

    F1ドライバーとファンの間では意見が分かれているコックピット保護デバイスだが、2018年シーズン開幕戦オーストラリアGPでは全チームに装着が義務付けられている。

    後光、光輪、暈(光の輪が現れる大気光学現象)を意味する『Halo』。

    英語圏での発音は「ヘイロー」だが、日本語のカタカナ表記では「ハロー」「ヘイロー」「ハロ」と表記は様々。

    だが、11月7日に開催されるF1ストラテジーミーティングで、Haloの名称変更が議題に挙がることになることが明らかになった。

    情報筋は「我々は剣闘士のスポーツでなければならないが、そのデバイスには天使の名前がつけられている」と Autosport にコメント。

    「新しい名前には様々な選択肢があるが、“セーフティケージ(safety cage)のようなものになるだろう」

    Haloの批判者は、様々なタイプの事故での有効性について疑問を抱いているが、FIAは今年の夏にHaloがあればヘンリー・サーティスとジャスティン・ウィルソンの命を奪った事故から保護できた可能性があるとの調査結果を報告している。

    FIAは、2009年のF1ハンガリーGPでのフェリペ・マッサの事故、2014年のF1日本GPでのジュール・ビアンキの事故については決定的な結論には至っていないが、「ハローが助けたであろうシナリオの数は、ニュートラルもしくはネガティブなシナリオの数と比較すれば圧倒的だ」と述べている。

  • 【F1】 2021年のエンジン規約を10月31日に発表へ

    【F1】 2021年のエンジン規約を10月31日に発表へ

    F1は、2021年から導入する新たなF1エンジン規約を10月31日に発表すると Auto Motor und Sport が報じている。

    今年、F1のスポーティングマネージャーをに就任したロス・ブラウンは、F1の将来を定義することに全力で取り組んでいる。ロス・ブラウンは、エンジニアや元チームスタッフなどを含めた専門家を集め、2021年の規約プラットフォームのフレームワークを策定している。

    過去数ヶ月間にわたって、ロス・ブラウンは、F1ストラテジー・グループの会議や全F1チームとの非公式な対話からフィードバックを集めてきた。

    2012年のF1エンジンの方向性としては、費用対効果が高く、大音量で、コストを制限する規約の定義に重点が置かれている。

    F1は、V8やV10エンジンへの回帰を除外しており、現在のV6ターボ・ハイブリッドの構造を維持するものの、おそらくハイブリッド要素の簡素化や標準化パーツが導入される可能性が高い。

    将来のプラットフォームの目的は、独立エンジンメーカーが、潜在的なサプライヤーとしてF1に加わるよう誘うことでもある。

    ポルシェやアストンマーティンといった自動車メーカーは、F1のエンジン製造コストが手頃な場合に限り、F1への関与にオープンだと主張している。

    Auto Motor und Sport は、10月31日の2021年のF1エンジン規約の発表に加え、予算制限の最初の草案が11月7日に発表されると報じている。

    コスト削減計画は早ければ2019年に導入され、チームが新しい規約に適応できるよう、段階を追って実施される。

  • 【F1】 テレビ視聴者のためにエキゾーストにマイクを装着?

    【F1】 テレビ視聴者のためにエキゾーストにマイクを装着?

    F1は、テレビ視聴者にむけた音声を改善するためにF1マシンのエキゾーストに装着するマイクの開発に取り組んでいるという。

    2014年にF1にV6ターボハイブリッドが導入されて以降、かつてF1を盛り上げていたV8やV10時代の耳をつんざくような高音域のエンジンサウンドは失われた。

    F1のコマーシャルディレクターを務めるショーン・ブラッチズは、テレビ視聴者の経験を改善する必要があることに同意しており、視聴者のためにエンジンの音量を上げる方法を調査していることを明らかにした。

    ショーン・ブラッチズは、F1がオースラリアのプロデュサーであり、スポーツ番組のイノベーターとして知られるデビッド・ヒルとともに専用機器に取り組んでいると語った。

    「彼はセラミック製のマイクを開発するためにドイツの企業と取り組んでいる。ファンのためにリアルなサウンドを増幅するために実際にエキゾーストパイプに装着できるマイクだ」とショーン・ブラッチズは述べた。

    元FOXスポーツの責任者であり、現在F1のCEOを務めるチェイス・ケアリの長年の仲間であるデビッド・フルは、レースでのF1放送業務やビギン・ヒルの本部でかなりの時間を費やしてきた。

    F1は、2015年にエンジンノイズの音量を上げるために“メガフォン”型のエキゾーストをテストしたが、最終的に採用は見送られている。

    エンジンサウンドの問題は、スポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンが主導する将来のF1エンジンプラットフォームの策定においても重要な課題の一つとして議論されている。

    2021年にはF1により安価でシンプルなテクノロジーを使用した新たなエンジンが導入される予定になっており、そこではファンの耳にF1サウンドが戻ってくることが期待されている。

  • 【F1】 2018年もシャークフィンは継続へ … Tウイングは廃止

    【F1】 2018年もシャークフィンは継続へ … Tウイングは廃止

    2018年もF1マシンにはシャークフィンが搭載されることになりそうだ。

    今年の新しいF1レギュレーション変更の結果、F1マシンにはシャークフィンが復活。また、その後退にはハンガーのようなTウイングが搭載され、ファンから多くの非難があった。

    F1ストラテジーグループは、2018年からシャークフィンとTウイングを廃止する方向でレギュレーション変更に動いていた。

    しかし、先週初めに開催されたテクニカルレギュレーション会議で、F1チームとFIAはシャーークフィンの禁止に関しては再考していることが明らかになった。

    F1スペインGP以降、F1チームはドライバーを識別しやすくするためにF1マシンにカーナンバーとドライバー名を大きく表示することが強制された。

    議論の結果、シャークフィンはそれらに対応するために継続されることが検討されているという。

    フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは、チームからの支持を受け、ドライバーの識別のためのシャークフィンの使用を規定する新たなスポーティングルールがF1ストラテジーグループで提案されていることを明かした。

    「彼らはシャークフィンのエンジンカバーを元に戻すためにルールの文言変更を検討している」とアンディ・グリーンはコメント。

    「なぜなら、彼らはスポンサーのスペースが奪われることに気付いたからだ」

    「次回のストラテジーグループのミーティングでは、エンジンカバーのフィンが再び戻ることになると予想している」

    シャークフィンは継続される見込みだが、FIAとF1チームはTウィングの廃止については引き続き支持している。

    F1シンガポールGPで、フォース・インディアのシャークフィンの上部には30個以上の小さなウイングが装着された。

    「我々はそのソリューションを“ステゴサウルス”と呼んでいるよ」とアンディ・グリーンは笑った。

    モンキシートも廃止へ

    F1 モンキシート

    2018年にむけてF1チームが承認したF1のテクニカルレギュレーションのひとつは、マシンリアに装着されている“モンキシート”の廃止だ。リアウイングの下に位置する小さなウイングであるモンキーシートは、近年、F1チームがダウンフォースを追求するにつれて複雑な形状となってきた。

    FIAは、F1チームが巧妙なエンジンモードを使用して、排気ガスをモンキーシートに吹き付けていることを危惧。V8エンジン時代のブロウンディフューザーに変わる新たな開発戦争に繋がることを懸念している。

    FIAは、複雑なエンジンマップのセッティングに介入する必要性を避けたいと考えており、F1チーム側もモンチーシートの廃止に同意しているという。

    アンディ・グリーンは「FIAは、チームがウイングに活性化されるためにエンジンモードを利用することを懸念していると思う。それは彼がずっと反対してきたことだ」とコメント。

    「彼らはそのルートを閉鎖することを望んでおり、全員がそれに同意した」

    「我々はそのルートをなくし、FIAに全てのエンジンモードをチェックさせたくないということで全会一致で合意した。我々はむしろそれを取り除き、FIAの心を安心させた」

  • 各F1ドライバーのパワーユニット使用状況 (F1イタリアGP 終了時点)

    各F1ドライバーのパワーユニット使用状況 (F1イタリアGP 終了時点)

    今週末の2017年 第14戦 F1シンガポールGPを迎えるにあたり、前戦F1イタリアGP終了時点での各F1ドライバーのパワーユニット使用状況を振り返る。

    高速のモンツァでは、競争力を発揮できないと判断したマクラーレン・ホンダとレッドブルが、より見込みのある次戦シンガポールにむけて新品コンポーネントを投入する作戦に出た。

    マクラーレン・ホンダは、金曜フリー走行1回目に“スペック3.7”を投入し、全コンポーネントを最近のものにに交換。セッション終了後に全てを旧スペックのものに戻した。

    この変更でアロンソは、ICEとMGU-Kが7基目、ターボチャージャーとMGU-が9基目、エネルギーストアが6基目、コントロールエレクトロニクスが5基目に達し、35グリッド降格ペナルティを受けた。

    チームメイトのストフェル・バンドーンは、予選Q3でMGU-Kにトラブルが発生。時間内に交換は難しいと判断したため、スペック3.7の投入を決断。ICE(7基目)、ターボチャージャー(10基目)、MGU-H(10基目)、MGU-K(7基目)を投入し、25グリッド降格ペナルティを受けた。

    レッドブルは、ダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンに新たなICE、ターボチャージャー、MGU-Hを投入。2人ともエンジンは5基目、リカルドはターボチャージャーが5基目、MGU-Hは6基目を投入して25グリッド降格。フェルスタッペンはターボチャージャー、MGU-Hともに5基目となり20グリッド降格を受けた。

    他に年間の使用制限を超えたのは、トロ・ロッソのカルロス・サインツがMGU-Hを5基目、ルノーのジョリオン・パーマーがターボチャジャーとMGU-Hが5基目を投入して降格ペナルティを受けた。

    チーム ドライバー ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
    メルセデス ルイス・ハミルトン 4 4 4 3 2 2
    バルテリ・ボッタス 4 4 4 3 2 2
    レッドブル ダニエル・リカルド 5 5 6 3 3 3
    マックス・フェルスタッペン 5 5 5 2 3 3
    フェラーリ セバスチャン・ベッテル 3 4 3 3 3 3
    キミ・ライコネン 3 4 3 3 3 3
    フォース・インディア セルジオ・ペレス 3 3 3 2 2 2
    エステバン・オコン 3 3 3 2 3 2
    ウィリアムズ フェリペ・マッサ 3 3 3 2 2 2
    ランス・ストロール 3 3 3 2 2 2
    マクラーレン・ホンダ フェルナンド・アロンソ 7 9 9 7 6 5
    ストフェル・バンドーン 7 10 10 7 6 6
    トロ・ロッソ ダニール・クビアト 5 5 5 2 4 4
    カルロス・サインツ 3 3 5 3 2 3
    ハース ロマン・グロージャン 4 4 4 3 3 3
    ケビン・マグヌッセン 4 4 3 3 3 3
    ルノー ニコ・ヒュルケンベルグ 3 4 5 3 3 3
    ジョリオン・パーマー 4 5 5 2 3 3
    ザウバー マーカス・エリクソン 4 4 4 3 3 3
    パスカル・ウェーレイン 4 4 4 3 3 3

    ICE … 内燃機関(エンジン)
    TC … ターボチャージャー
    MGU-H … 運動エネルギー回生システム
    MGU-K … 熱エネルギー回生システム
    ES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)
    CE … コントロールエレクトロニクス

    関連:【F1】 パワーユニット 用語解説 (ICE/MGU-H/MGU-K/TC/ES/CE)

  • 【F1】 2018年の年間3基のエンジン制限ルールに撤廃の動き

    【F1】 2018年の年間3基のエンジン制限ルールに撤廃の動き

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1イタリアGPでグリッドペナルティが多発したことを受け、2018年の年間3基のエンジン制限ルールを撤廃する計画を推し進めている。

    F1イタリアGPでは、グリッドほぼ半数となる9名のドライバーが、パワーユニットもしくはギアボックス交換によりグリッド降格を受け、予選と同じ順位からスタートしたのはポールポジションのルイス・ハミルトンだけだった。

    2018年にはエンジン制限のルールがさらに厳しくなり、各ドライバーが1シーズンあたりに使用できるパワーユニットコンポーネントは3基に制限されることになっている。

    今年初め、クリスチャン・ホーナーは、F1ストラテジーグループにその計画を撤廃し、現在の4基のエンジン制限を維持しようと試みたが、十分なサポートが得られなかった。

    F1イタリアGPの状況を受け、クリスチャン・ホーナーは再び問題を提起するつもりだと述べた。

    2014年に導入されたターボエンジン規約を長く批判してきたクリチャン・ホーナーは「このエンジンが導入されて以降、F1にとってポジティブなことは何もなかったと思う」と Autosport にコメント。

    「私にとって心配なことは、来年はさらに多くのレースが開催されるなかで、3基のエンジンになるということだ」

    「私にとって、これは次のストラテジーグループの会議で1番の議題にするべきことだ」

    「今年初めの会議でそれを変更しようとしたが、それは支持されなかった」

    「今からシーズン末までにチームにさらに多くのペナティが科せていくことで、異なる結果になることを願っている」

    また、クリスチャン・ホーナーは、不人気のグリッドペナルティシステムを改定しることを真剣に検討したと考えている。

    「我々にとって十分に理解しがたいことだ。グリッドに向かうときでさえ、(セルジオ)ペレスがペナルティを受けることにより、我々は12~13番手になるかと思ったが、彼が誰かの前後でそれを科せられたのかどうかわからなかった。あまりに混乱している」

    予選11番手で終えたセルジオ・ペレスはギアボックス交換により5グリッド降格ペナルティを科せられたが、他のドライバーのペナルティの結果もあり、1つ繰り上がり10番グリッドからスタートしている。

    「グリッドで混乱するのではなく、マニュファクチャラー、もしくはエントラント/コンストラクターにペナルティを与えるよりも良い方法がないか真剣に検討する必要があると思う。さらに悪くなるだけだと思う」

    エンジン使用制限はもともとコスト削減対策が意図されて施工されたが、現在、マニュファクチャラーはより寿命の長いコンポーネントを作り出すためにダイナモで実証を繰り返しており、実際にはコストは削減されていない。

    「このエンジン制限の全体的な目的はコスト削減だったが、コストを節約することはできていない」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「エンジンは世界ツアーに出ており、それらは使用され、結果としてペナルティを科せられるだけになっている」

    「我々は均衡のとれたバランスを取り戻す必要があるだろう。4基から3基にするのではなく、むしろ5基が適切な数かもしれない」

    第13戦イタリアGPを終えた時点で、マクラーレン・ホンダはICE(内燃エンジン)だけでも7基目、レッドブルは5基目を両ドライバーに投入している。

    現在、最も多くのコンポーネントを投入しているのは、ストフェル・バンドーン(マクラーレン・ホンダ)、ICEが7基目、ターボチャージャーとMGU-Hが10基目、MGU-Kが7基目、バッテリーとコントロールエレクトロニクスは6基目となっている。

    2017年のF1レギュレーションでは、各ドライバーあたり4基のエンジンを使用することができ、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのどれかひとつが5基目に達した時点で10グリッド降格ペナルティが課せられ、2つ目以降のコンポーネントは5グリッド降格となる。2018年からはそれが3基に制限される予定となっている。

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