カテゴリー: F1マシン

  • F1フランスGP:各F1ドライバーのパワーユニット使用状況

    F1フランスGP:各F1ドライバーのパワーユニット使用状況

    今週末のF1フランスGPに先駆け、各ドライバーの各F1ドライバーのパワーユニット使用状況を振り返る。

    前戦F1カナダGPでは、直前で延期を発表したメルセデスを除き、ホンダ、ルノー、フェラーリの3メーカーが新スペックのパワーユニットを投入した。

    年間使用数の規定によるタイミング、開発の時間的なタイミング、そしてカナダGPはハイスピードでパワーユニットのパフォーマンスが大きく影響するサーキットレイアウトであるというのが主な理由だ。

    2018年のF1レギュレーションでは、年間に使用できる内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基に削減されている。

    現時点ですでに使用数を超過しているのはピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)。F1カナダGPのフリー走行3回目に新スペックのパワーユニットに不具合が発生したことで内燃エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hを4基、MGU-Kを3基使用している。また、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は3基目のMGU-Kを使用している。

    パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのどれかひとつが制限を超えた時点で10グリッド降格ペナルティが課せられ、2つ目以降のコンポーネントは5グリッド降格となる。

    チーム ドライバー ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
    メルセデス ルイス・ハミルトン 1 1 1 1 1 1
    バルテリ・ボッタス 1 1 1 1 2 2
    フェラーリ セバスチャン・ベッテル 2 2 2 1 1 2
    キミ・ライコネン 2 3 2 1 1 2
    レッドブル ダニエル・リカルド 3 3 3 2 2 2
    マックス・フェルスタッペン 2 3 2 3 1 2
    フォース・インディア セルジオ・ペレス 1 1 1 1 2 1
    エステバン・オコン 1 1 1 1 1 1
    ウィリアムズ ランス・ストロール 1 1 1 1 1 1
    セルゲイ・シロトキン 1 1 1 1 1 1
    ルノー ニコ・ヒュルケンベルグ 2 2 3 1 1 2
    カルロス・サインツ 2 2 3 1 1 2
    トロ・ロッソ ピエール・ガスリー 4 4 4 3 2 2
    ブレンドン・ハートレー 3 3 3 2 2 2
    ハース ロマン・グロージャン 2 3 3 1 1 2
    ケビン・マグヌッセン 2 2 2 1 2 2
    マクラーレン フェルナンド・アロンソ 2 2 2 2 1 1
    ストフェル・バンドーン 2 2 2 1 1 2
    ザウバー マーカス・エリクソン 2 2 2 1 1 1
    パスカル・ウェーレイン 2 2 2 1 1 1

    ICE … 内燃機関(エンジン)
    TC … ターボチャージャー
    MGU-H … 運動エネルギー回生システム
    MGU-K … 熱エネルギー回生システム
    ES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)
    CE … コントロールエレクトロニクス

    関連:2018年 F1フランスGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • 【F1】 2019年F1マシンの変更点を動画で解説

    【F1】 2019年F1マシンの変更点を動画で解説

    F1は、2019年のF1世界選手権でオーバーテイクを促進させるための空力パッケージのF1レギュレーションに変更を加える。F1公式サイトが変更点を動画で詳しく説明した。

    今シーズンのF1は、コース上でのオーバーテイクがそれほど見られず、F1モナコGPやF1カナダGPは“退屈”なレースだったとの声がF1ドライバーを含めて多数挙がっている。

    FIA(国際自動車連盟)は、2021年のF1レギュレーション変更にむけてパット・シモンズ率いるF1の空力チームと協力して規約の策定を行っており、オーバーテイクの増加は重要な検討課題となっている。

    まだ、それを待たずして、F1は2019年からオーバーテイク促進のために空力レギュレーションに変更を加えることを発表している。

    ・フロントウイングを単純化。寸法は変更され、エンドプレートを標準化、上部フラップは廃止される。これによって空力はアウターボディ(外側)よりも先行マシンの乱れた後流にそれほど敏感ではないアンダーボディに多くの気流を導くことが可能となる。

    ・ウイングの外縁にある上部フラップがなくなることで、現状の非常に複雑なエンドプレートでアウターボディの空力を強化するための渦流を生成することは不可能となる。さらに、現在は先行マシンからの気流に非常に敏感な“アウトウォッシュ”を重視しているため、マシンが先行マシンに近づくのが難しいが、“アウトウォッシュ”よりも気流をアンダーボディに導く“インウォッシュ”と呼ばれる空力学的理念が奨励されるようになる。

    ・フロントウイングの寸法変更と、両側のアンダーウイング・ストレーキの制限は、さらにアウトウォッシュの空力を阻止する。

    ・ブレーキダクトに搭載されたウイングレットは、ボディの外側に気流を導くための重要な役割を果たしている。これらは2019年から禁止される。また、後方のボディワークの表面に流れる気流を活性化するために、高速走行中のホイール中心部から外に流れる空気を利用している吹きつけ車軸も禁止される。

    ・バージボードは気流調整力を弱めるために150mmに下げられ、先行マシンによって乱される気流への感度を下げるために前方に100mm移動される。

    ・リアウイングのエンドプレートは、水平ルーバーをつけてはならない。水平ルーバーは、エンドプレートの内面と外面との圧力を均等にし、ウイング上部を流れる気流の速度を高めてダウンフォースを増加させるが、後流をさらに乱すことで後続マシンのパフォーマンスを低下させている。

    ・DRSの開口部が65mmから85mmに拡大される。ウイングの幅と高さの増加と相まって、DRSは25~30%強力になり、新規約では現行システムでは効果がない短いストレートでも有効になる。また、FIAはこの変更の効果を最大限にするために、すべてのサーキットのDRSゾーンの長さを再検討する。

    ・ウイングの高さが引き上げられたことで、“風塵”状の後流が現在よりも高い位置から生じるようになる。後流のエネルギーの多くが後続マシンに影響を与える前に周囲の空気中に拡散する。

  • F1カナダGP:トロロッソ・ホンダを含む10名が新パワーユニットを投入

    F1カナダGP:トロロッソ・ホンダを含む10名が新パワーユニットを投入

    2018年のF1世界選手権 第7戦 カナダGPでは、トロロッソ・ホンダの2名を含め、メルセデス勢を除いた全10名のドライバーがパワーユニットに新しいエレメントを導入。全員がグリッド降格ペナルティを避けるかたちで交換を実施している。

    2018年のF1レギュレーションでは、年間に使用できるF1エンジン、ターボチャージャー、MGU-Hは3基までとなり、MGU-K、コントロールエレクトロニクス、エネルギーストアは年間2基に削減されている。

    パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのどれかひとつが制限を超えた時点で10グリッド降格ペナルティが課せられ、2つ目以降のコンポーネントは5グリッド降格となる。

    21戦のカレンダーのちょうど3分の1であり、パワーセンシティブなジル・ヴィルヌーヴ・サーキットでのF1カナダGPにむけて、エンジンメーカーは最初のエンジンアップグレードを準備。メルセデスは“品質問題”によって今大会での導入は見送ったが、それ以外のメーカーは新スペックのコンポーネントを投入している。

    ルノーは、ICEを中心にMGU-K以外のコンポーネントをアップグレード。ワークスルノーとカスタマーを含む全6台に新コンポーネントが導入された。金曜フリー走行ではマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)が両方のセッションでトップタイムをマーク。マクラーレンやルノーもFP1ではトップ10入りを果たすなど、アップグレードの効果が発揮されているようだ。

    ホンダも2台のマシンに新スペックのパワーユニットを投入。メインはICEであり、ピエール・ガスリーは全6つのコンポーネントを含めた1式を交換。ブレンドン・ハートレーは前戦モナコGPで5つエレメントに関して使用制限数に到達していたため、カナダではペナルティを避けるためにICEのみを交換。今回の交換でトロロッソ・ホンダの両ドライバーは全てのコンポーネントが使用制限数に達し、次回の交換時にはペナルティを科せられる。

    フェラーリはワークスチームのセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンのみが交換を実施。ベッテルがICE、ターボチャージャー、MGU-Hを、ライコネンがターボチャージャーを交換している。

    F1カナダGP パワーユニット交換リスト

    ルノー
    ダニエル・リカルド(レッドブル)
    ICE(3基目)
    ターボチャージャー(3基目)
    MGU-H(3基目)

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ICE(2基目)
    ターボチャージャー(3基目)
    MGU-H(2基目)
    コントロールエレクトロニクス(2基目)

    フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
    ICE(2基目)
    MGU-H(2基目)
    MGU-K(2基目)

    ストフェル・バンドーン(マクラーレン)
    ICE(2基目)
    ターボチャージャー(2基目)
    MGU-H(2基目)

    ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
    ICE(2基目)
    ターボチャージャー(2基目)
    MGU-H(3基目)
    コントロールエレクトロニクス(2基目)

    カルロス・サインツ(ルノー)
    ICE(2基目)
    ターボチャージャー(2基目)
    MGU-H(3基目)
    コントロールエレクトロニクス(2基目)

    ホンダ
    ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)
    ICE(3基目)
    ターボチャージャー(3基目)
    MGU-H(3基目)
    MGU-K(2基目)
    エナルギーストア(2基目)
    コントロールエレクトロニクス(2基目)

    ブレンドン・ハートレー(トロロッソ・ホンダ)
    ICE(3基目)

    フェラーリ
    セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
    ICE(2基目)
    ターボチャージャー(2基目)
    MGU-H(2基目)

    キミ・ライコネン(フェラーリ)
    ターボチャージャー(3基目)

  • 【F1】 2021年に18インチのF1タイヤ導入を本格検討

    【F1】 2021年に18インチのF1タイヤ導入を本格検討

    F1は、2021年のレギュレーション変更の一部としてF1タイヤのサイズを13インチから18インチに拡大することを本格的に検討している。

    ピレリは数年前から18インチへの変更を推進しており、2014年にはシルバーストンでシャルル・ピックがロータスのF1マシンでコンセプトタイヤで走行を実施。2015年にはマーティン・ブランドルがGP2のテストカーで18インチタイヤを試している。

    ピレリは、すでにWECとフォーミュラEで使用されている低扁平率タイヤが、現在の13インチ仕様よりも市販車テクロノロジーとの共通性があり、マーケティング目的により適していると考えている。

    Autosport はF1の内部関係者の「18インチに移行する可能性は高い」との証言を伝えている。

    FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングも、2021年に18インチのF1タイヤを採用すする可能性があることを認めている。

    「そうだと言える。パッケージの一部として議論している」とチャーリー・ホワイティングは語っている。

    18インチへの変更は、サスペンション設計に大きな影響を与えるため、開発コストが追加されるとして常に反対されてきた。

    しかし、今では意見は分かれており、2020年という早い段階で変更するべきと考えているチームもいるようだ、2021年に導入されるより大きなパッケージ変更を待つ方が論理的だと考えられている。

    現在、F1の公式タイヤサプライヤーとして独占供給を行っているピレリの契約は2019年に終了となり、18インチへの移行はライバルメーカーの入札の門戸を広げることになる。ミシュランは、かねてからF1へのタイヤ供給の条件として18インチへの拡大を上げていた。
    だが、新規参入メーカーには、2021年のサイズ変更を前に1年間13インチのタイヤを製造しなければならないという障壁がある。

    ピレリの最高経営責任者であるマルコ・トロンケッティ・プロヴェラは、同社は変更を実施する準備はできているとモナコで述べている。

    「我々はオープンだ。適切なレギュレーションを見つけ、チームがそれを適用する準備ができるようにしなければならない」

    「空力、サスペンションなど、多くの問題がある。チームが準備できれば、我々は準備はできる」

    「我々にとってそれは常にテクノロジーだ。13インチタイヤに満足しているし、18インチタイヤでも満足だ。大きければ大きいほど良いが、技術的なチャレンジは異なるものになる」

    ピレリにとって最優先課題となるのは、適切なテストプログラムを編成することにある。テストブログラムでは“ミュール”カーやサスペンションを改良したマシンが必要となる。

    「現時点ではまだ詳細を議論してない」とピレリーのカーレーシング責任者を務めるマリオ・イゾラはコメント。

    「タイヤレギュレーションだけでなく、全てのレギュレーションが出揃っていない。我々は適切な時間とテストができれば、彼らが何を求めても準備はできると言ってきた」

    「適切なプランを立てなければならない。過去に我々はタイヤを変更し、ワイド化させた。我々は常にF1の要求に従ってトライしている」

    「だが、テストをするには適切なクルマが必要になるだろう。タイヤがワイド化された2016年と同じような状況だ」

    13インチと18インチのF1タイヤ

  • フェラーリ、F1モナコGPに改良版“ヘイローミラー”を投入

    フェラーリ、F1モナコGPに改良版“ヘイローミラー”を投入

    フェラーリは、F1モナコGPに改良版“ヘイローミラー”を持ち込んでいる。

    FIAは中国GP後にヘイローにバックミラーを装着できるようレギュレーションを調整。

    フェラーリは、F1スペインGPにヘイローにバックミラーを装着したコンポーネントを導入。当初はFIAから使用を許可されていた。

    しかし、フェラーリのヘイローミラーにはあからさまに空力的なゲインを狙ったウイングレッドが追加されており、当然ながらライバルからの抗議を受けた。

    これを受け、FIAはヘイローにミラーを装着する際は“マウンティングシステムに意味のある構造的貢献をもたらすこと”“マウントはミラーハウジングのロアーおよび/またはインボード面にすること”と定め、フェラーリがスペインGPで採用したウイングレットを禁止とした。

    フェラーリが、F1モナコGPに投入したヘイローには、依然としてミラーが装着されてはいるが、スペインGPで物議を醸したウイングレットは取り除かれている。

    フェラーリ F1 ヘイローミラー

  • メルセデス、マクラーレン風ボルテックス・ジェネレーターをテスト

    メルセデス、マクラーレン風ボルテックス・ジェネレーターをテスト

    メルセデスは、F1バルセロナテストでサイドポッド上にマクラーレン風のボルテックス・ジェネレーターをテストした。

    サイドポッド上に並べたミニウイングはマクラーレンが長年採用しているコンセプト。意図的に渦流を発生させて、サイドポッド上の空気抵抗を小さくするボルテックス・ジェネレーターの役割を果たす。

    メルセデスは、F1バルセロナテストの初日の午前中にボルテックス・ジェネレーターをテスト。ミニウイングの枚数や配列など、ほぼマクラーレン MCL33のコピーと言える。

    チャンピオンチームのメルセデスが、マクラーレンと同様の空力パーツをテストしたのは非常に興味深い。

    マクラーレン MCL33

  • 【F1】 メルセデス、新しいリアライトをテスト

    【F1】 メルセデス、新しいリアライトをテスト

    メルセデスは、F1バルセロナテスト初日に新しいテールランプ・システムのテストを実施している。

    5月15日(火)からカタロニア・サーキットで今年1回目のインシーズンテストがスタート。メルセデスはルイス・ハミルトンが初日のテストを担当している。

    メルセデスは、新しいテールランプをマシンに搭載。通常の中心にあるものに加え、リアウイングの両端に新たなリアライトが追加されている。

    リアライトは、ドライバーがリフト&コーストを行っている際、またインターミディエイトあるいはウェット天候用タイヤで走行する場合は常に点灯する。

    しかし、現状のレギュレーションでは、リアライト車両中心線上への設置が定められており、今回のテスト2019年以降のマシンレギュレーションの策定にむけた協力のためのようだ。

    特にパフォーマンスに関連するものではなく、メルセデスもチームの公式Twitterで「皆さんからの質問に答えると、このライトのセットアップは単に雨天時の視認性を向上されるためのトライアルです」とコメントしている。

    リアライト
    すべての車両は、競技会を通して作動する以下のとおりの赤色灯を装備しなければならない:
    a) FIAの指定した製造者によって供給されていること。
    b) 車両中心線および基準面に対し90°の角度で後方に向けられていること。
    c) 後方から明確に認知できること。
    d) 車両中心線上と言えるところに設置されていること。
    e) 基準面から上方300mm(±5mm)に搭載されること。
    f) 基準面に平行に計測した時にリアホイール中心線の595mm以上後方に位置すること。
    g) 車両に正常に着座したドライバーによって点灯できるものでなければならない。
    上述の2つの距離の測定は照明ユニットの後部面の中心で行われる。

    メルセデス F1 リアライトメルセデス F1 テールランプ

  • 【F1】 FIA、フェラーリの“ヘイローミラー”禁止の理由を説明

    【F1】 FIA、フェラーリの“ヘイローミラー”禁止の理由を説明

    FIAのレースディレクターを務めるチャリー・ホワイティングは、フェラーリの『ヘイローミラー』には“マウント”を構成するものに解釈の違いがあり、次戦F1モナコGPではハローに装着されたミラーを再設計する必要があると述べた。

    FIAは中国GP後にヘイローにバックミラーを装着できるようレギュレーションを調整。フェラーリは、F1スペインGPにヘイローにバックミラーを装着したコンポーネントを導入。当初はFIAから使用を許可されていた。

    しかし、フェラーリのヘイローミラーには、明らかに空力面を考慮したとみられるウイングレッドが追加されており、当然ながらライバルからの抗議を受けた。ミラーをサポートする目的以外の使用は規約に違反する。

    チャーリー・ホワイティングは「“マウント”という言葉の自由な解釈だと思う」とコメント。

    「そのエリアにボディワークは許可されておらず、それが法的にどう捉えられるかだ・・・その解釈は我々がそれを“マウント”と考えるかどうかで決まる」

    「我々はそうとは考えておらず、何らかの措置を講じるつもりだ」

    フェラーリは、明らかなレギュレーション違反ではなかったため、バルセロナのレース週末ではヘイローミラーの使用を許可された。

    「明白なレギュレーション違反があった場合、彼らはそれをここで使うことは許されなかった」とチャーリー・ホワイティングはコメント。

    「だが、我々は全員にそれを明確にしていく」

    セバスチャン・ベッテルは、ヘイローにバックミラーを移動するのは合理的であり、視認性の助けになると繰り返し主張。すでにシーズン序盤からフェラーリはFIAにミラーの移動を求めていたと明かした。

    「僕たちにとってそれは簡単なことだ。良く見えるようになった。ミラーを移動したはそこがポイントだ」とセバスチャン・ベッテルはレース後にコメント。

    「僕たちはすでにハローを初めて搭載したシーズン序盤にハローにミラーを移動できるかどうかを質問していた。後方を見るためにはその方が良いポジションだからね」

    次戦F1モナコGPは5月24~27日に開催される。フェラーリは、単純にモノコックにミラーを移動するか、もしくはヘイローミラーに何らかの対策を施してくるがひとつの注目点となるだろう。

  • マクラーレン MCL33:新型ノーズを含めた“Bスペック”の全貌

    マクラーレン MCL33:新型ノーズを含めた“Bスペック”の全貌

    マクラーレンは、F1スペインGPで2018年F1マシン『MCL33』に奇抜なノーズを含めた“Bスペック”とも言える大幅なアップグレードを落ち込んだ。

    マクラーレンは、プレシーズンテストでトラブルが多発。開幕戦までに空力パッケージの開発を終えることができず、過去4戦ではノーズステーの“ギザギザ”を含め、事実上昨年マシンのリファイン版とも言える空力パッケージを走らせてきた。

    そして、ヨーロッパシーズンの初戦となるF1スペインGPで、マクラーレンは“ほぼ新車”と言えるほどのアップデートをMCL33に施してきた。

    最も目を引くのは奇抜な形状が施された新型ノーズ。先端には3つの穴が設けられ、真ん中の穴はノーズ下、左右2つの穴はノーズ脇に伸びたほぼウイングともいえるフェアリングへの気流を流す効果を狙っていると思われる。ノーズサイドにも溝状にフェアリングが施され、湾曲したカメラマウントを含め、ノーズ上面とノーズサイドの整流が意図されている。

    この新型ノーズは4月14日にクラッシュテストに合格しており、本来であれば中国GPで投入可能な状況にはあったが、コース上と風洞との相関における数値が一致しなかったため、修正のために投入が延期にとなった。

    フロントウイングもメルセデスやレッドブルを思い起こさせる複雑な形状のフラップへと変貌を遂げている。これらはレッドブルでエイドリアン・ニューウェイと仕事をしてきた空力責任者をピーター・プロドロモウの仕事だ。

    フロントだけでなく、後方に向かってもかなりの変更が施されている。バージボードは前方から見ても美しい曲線を描くデザインとなり、これまでとは異なり、サイドにバージボードから生えるカタリのフラップが搭載されている。バージボードの先端にはノーズ内に空気を導くための入り口が設けられるなど細かな部分まで改善が図られている。

    リアも非常に複雑な形状となっとおり、ギアボックスウイングは大型化。ブレーキ周りのフラップは何枚装着されているか確認できないほどの数となっている。

    マクラーレンは、今回のアップグレードで0.5秒の短縮を目指しているが、他チームもF1スペインGPには大小様々なアップデートを持ち込んでおり、フェルナンド・アロンソ曰く、“魔法の弾丸”はないと上位勢とのギャップについては慎重だ。

    ただし、マクラーレンは今回のアップグレードはシーズン中の開発の始まりに過ぎないとしており、全レースでアップデートを投入していくと述べている。

    マクラーレンは、開幕4戦でフェルナンド・アロンソが連続入賞、ダブル入賞も3戦で果たしており、現在、コンストラクターズ選手権でルノーに1ポイント差の4位につけている。

    マクラーレンのドライバーを務めるストフェル・バンドーンは「今週末を重要な週末だとは見なしていない」とコメント。

    「多くのパーツをもたらした1週間にすぎない。今後のレースでも僕たちは多くの新しい開発をするし、シーズンを通して継続的に開発を進めていく。これが良い方向性のスタートとなって、ここから開発を継続できることを願っている」

    まだ、今シーズンここまで予選ではQ3進出を果たしておらず、空力パッケージのドラッグの大きさが指摘されてきた。フラップ類が増加した今回の空力パッケージでそれがどこまで改善されているか、特に予選は注目を集めることになりそうだ。

    F1スペインGPのフリー走行1回目は、このあと18:00(現地時間11:00)から行われる。

    マクラーレン MCL33 新型ノーズ(2018年 F1スペインGP)マクラーレン MCL33 バージボード(2018年 F1スペインGP)マクラーレン MCL33 サスペンション周り(2018年 F1スペインGP)マクラーレン MCL33 リア周り(2018年 F1スペインGP)関連:2018年 F1スペインGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • レッドブル RB14:バージボード周りの“クレイジー”なアップデート

    レッドブル RB14:バージボード周りの“クレイジー”なアップデート

    レッドブル・レーシングは、F1スペインGPで2018年F1マシン『RB14』にドライバーのダニエル・リカルド曰く“かなりクレイジー”なアップデートを投入してきた。

    ヨーロッパラウンドの初戦となるF1スペインGPには伝統的にほぼ全てのF1チームが見た目にもインパクトを与える大幅なアップグレードを投入する。

    今年も例外ではなく、マクラーレンは奇抜な新型ノーズを含めた“Bスペック”ともいえる空力パッケージ、フェラーリはヘイローに装着したバックミラーを含めた目を引くアップデートを投入している。

    それらに負けずとも劣らないのがレッドブルのバージボード周りだ。バージボードの上部には大型のフラップが追加され、フロアから伸びたサイドのフラップと一体化。サイドポッドにも上下に大きなフラップが追加され、前から見ると空気の流れが3段構成となっている。バージボード下とフロア、そして、マシンサイドのフェアリングも複雑化しており、多数の羽で構成されている。

    ダニエル・リカルドは、今回のアップデートの効果には慎重な姿勢を見せつつも、少なくともマシンのルックス、特にバージボード周りの激しさは人々を驚かせると確信していると語る。

    「常に大きな数字を耳にしているし、その量のゲインを得ようとしているけど、投入が近づけば近づくほど、現実はそれほど楽観的ではなくなるように思う」とコメント。

    「クルマは速くなるだろう。でも、『他チームに挑戦するには十分だろうか?』と考える。ルックスはクレイジーだ。サイドポッドで多くのものを目にするだろうし、かなりクレイジーな見た目になるよ」

    「もし速くなかったとしても、少なくともルックスはクールなものになるだろう」

    レッドブル RB14 (2018年 F1スペインGP関連:2018年 F1スペインGP テレビ放送時間&タイムスケジュール