カテゴリー: F1マシン

  • F1特集 | フェルナンド・アロンソ 歴代F1マシン

    F1特集 | フェルナンド・アロンソ 歴代F1マシン

    フェルナンド・アロンソのF1キャリアを歴代のF1マシンで振り返る。

    フェルナンド・アロンソは2019年のF1世界選手権に参戦しないことを発表。17年間のF1キャリアに一旦終止符を打つことになった。

    2001年にミナルディでF1デビューを果たしたフェルナンド・アロンソは、ルノーに所属した2005年と2006年に2度のF1ワールドチャンピオンを獲得。これまでのキャリアで通算32勝、22回のポールポジション、97回の表彰台を獲得している。

    ミナルディ M01 (1999年)
    ミナルディ M01 (1999年)ミナルディ M01 (1999年)②
    カートで活躍したフェルナンド・アロンソは、1999年にユーロ・オープン・モビスター・バイ・ニッサンに参戦してチャンピオンを獲得。年末にヘレスでF1初走行を実施。他の同年代のテストドライバーより1.5秒速いタイムを記録した。

    ベネトン B200 (2000年)
    ベネトン B200 (2000年)ベネトン B200 (2000年)②
    ベネトンの元チーム代表だったフラビオ・ブリアトーレとマネージメント契約を結び、年末にベネトンのF1テストドライブのチャンスを得る。

    ミナルディ PS01 (2001年)
    ミナルディ PS01 (2001年)ミナルディ PS01 (2001年)②
    ルノーと契約し、ミナルディから19歳でF1デビュー。ポイント獲得はならなかった。

    ベネトン B201 (2002年)
    ベネトン B201 (2002年)ベネトン B201 (2002年)②
    プレシーズンテストでドライブ。

    ルノー R202 (2002年)
    ルノー R202 (2002年)ルノー R202 (2002年)②
    ルノーのテストドライバーに就任。シルバーストン、バレンシア、ヘレス、カタロニアといった各地のコースで計1,642周を走破した。

    ジャガー R3 (2002年)
    ジャガー R3 (2002年)ジャガー R3 (2002年)②
    5月のシルバーストンテストでドライブ。レギュラードライバーのペドロ・デ・ラ・ロサのタイムを上回るパフォーマンスをみせた。

    ルノー R23 (2003年)
    ルノー R23 (2003年)ルノー R23 (2003年)②
    ジェンソン・バトンに代わってルノーのレースドラーバーに就任。第2戦マレーシアGP予選において、当時の史上最年少記録(21歳236日)でポールポジションを獲得。決勝では3位入賞を果たし、当時の史上最年少記録(21歳237日)での表彰台を獲得した。第13戦ハンガリーGPでは自身2度目のポールポジションから優勝。当時の史上最年少優勝記録(22歳26日)を樹立。ランキング6位でシーズンを終えた。

    ルノー R24 (2004年)
    ルノー R24 (2004年)ルノー R24 (2004年)②
    4度の表彰台を含めて12回の入賞を果たすも、フェラーリの圧倒的な強さもあり優勝はなし。それでもチームメイトのヤルノ・トゥルーリを上回り、ランキング4位でシーズンを終える。

    ルノー R25 (2005年)
    ルノー R25 (2005年)ルノー R25 (2005年)②
    開幕戦から3位表彰台と波に乗り、第2戦では1年7か月ぶりのポール・トゥ・ウィン。その後2戦でも勝利して、自身初の3連勝を達成。7勝を含む15度の表彰台を獲得。当時F1史上最年少(25歳273日)でF1ワールドチャンピオンを獲得。ルノー初のコンストラクターズチャンピオン獲得にも貢献した。2007年のマクラーレン移籍が発表される。

    ルノー R26 (2006年)
    ルノー R26(2006年)ルノー R26(2006年)②
    第6戦スペインGPでスペイン人ドライバーとして母国グランプリ初制覇。第5戦から5戦連続ポールポジション、第6戦から4連勝と圧倒的な強さをみせる。中盤以降はマスダンパーの禁止などで苦戦を強いられるも、7勝を含む14度の表彰台を獲得し、2年連続でダブルタイトルを獲得した。

    マクラーレン MP4-22 (2007年)
    マクラーレン MP4-22 (2007年)マクラーレン MP4-22 (2007年)②
    3年契約でマクラーレンに移籍。第2戦で優勝、第14戦まで全戦でポイントを獲得するもわずか1ポイント差でタイトルを逃す。チームメイトの新人だったルイス・ハミルトンとの関係が悪化、マクラーレンをコンストラクターズ選手権から除外するスパイ疑惑などの過程でロン・デニスと対立。契約を2年残してチームを離脱した。

    ルノー R28 (2008年)
    ルノー R28(2008年)ルノー R28(2008年)②
    古巣ルノーに復帰するもチームにかつての強さはなく苦戦が続く。しかし、第15戦シンガポールGPで優勝(のちのクラッシュゲート)。続く日本GPでも優勝して2連勝。ランキング5位でシーズンを終えた。

    ルノー R29 (2009年)
    ルノー R29(2009年)ルノー R29(2009年)②
    空力レギュレーションが大幅に変更となった年。アロンソ曰く“これまでの最悪のF1マシン”のR29だったが、ハンガリーGPでポールポジションを獲得。シンガポールGPでは3位表彰台を獲得し、ランキング9位でシーズンを終えた。

    フェラーリ F10 (2010年)
    フェラーリ F10 (2010年)フェラーリ F10 (2010年)②
    キミ・ライコネンに代わってフェラーリに加入。この年から10位までにポイントを付与するシステムに変更。開幕戦で優勝し、イタリアGPではファステスト、ポールポジション、優勝とハットトリックを達成。シンガポールGPでは1度もトップを譲らずにグランドスタムを達成して優勝。しかし、セバスチャン・ベッテルにわずか4ポイント差でランキング2位となりチャンピオンを逃す。

    フェラーリ 150°イタリア (2011年)
    フェラーリ 150°イタリア (2011年)フェラーリ 150°イタリア (2011年)②
    レッドブルが大躍進。第9戦イギリスGPでの優勝を含め、7度の表彰台を獲得するもランキング4位でシーズンを終える。

    フェラーリ F2012 (2012年)
    フェラーリ F2012 (2011年)フェラーリ F2012 (2011年)②
    開幕前からマシンのパフォーマンス不足が明らかになるも、第2戦マレーシアGPでは雨天の混乱を制して優勝。第5戦スペインGPでの大幅アップグレードで復調して一時はランキングトップに立つ。しかし、レッドブルが復調して追い上げ、セバスチャン・ベッテルと3ポイント差のランキング2位に終わる。

    フェラーリ F138 (2013年)
    フェラーリ F138 (2013年)フェラーリ F138 (2013年)②
    2勝を含む9度の表彰台を獲得するも、13勝を挙げる圧倒的な強さをみせたセバスチャン・ベッテルに155ポイント差をつけられてランキング2位でシーズンを終える。セバスチャン・ベッテルとレッドブルがダブルタイトル4連覇。

    フェラーリ F14T (2014年)
    フェラーリ F14T (2014年)②フェラーリ F14T (2014年)②
    F1はパワーユニット時代に突入し、メルセデスが台頭。フェラーリは1勝も挙げることができず、アロンソはランキング6位でシーズンを終える。

    マクラーレン・ホンダ MP4-30 (2015年)
    マクラーレン・ホンダ MP4-30 (2015年)マクラーレン・ホンダ MP4-30 (2015年)②
    F1復帰したホンダと手を組んだマクラーレンに移籍。しかし、ホンダのF1パワーユニットと信頼性不足でポイント争いさえ苦戦する状況。日本GPでの「GP2のエンジンかよ!」との無線が有名。わずか11ポイントの獲得でデビューイヤー以降ではワーストとなるランキン17位でシーズンを終える。

    マクラーレン・ホンダ MP4-31 (2016年)
    マクラーレン・ホンダ MP4-31 (2016年)マクラーレン・ホンダ MP4-31 (2016年)②
    ホンダのF1エンジンが改善の兆しをみせ、第4戦ロシアGPで6位に入りシーズン初入賞。第5戦スペインGPで新生マクラーレン・ホンダとして初のQ3進出。最終的に54ポイントを獲得してランキング10位でシーズンを終える。

    マクラーレン・ホンダ MCL32 (2017年)
    マクラーレン・ホンダ MCL32 (2017年)マクラーレン・ホンダ MCL32 (2017年)②
    ホンダが新型パワーユニットを投入するもプレシーズンテストから再び信頼性トラブルが多発。17ポイントの獲得に留まり、ランキング15位でシーズンを終了。マクラーレンはホンダとのパートナーシップを解消し、ルノーとの契約を発表。この年、モナコGPを欠場してインディ500に参戦する。

    マクラーレン MCL33 (2018年)
    マクラーレン MCL33 (2018年)マクラーレン MCL33 (2018年)②
    伝統のパパイヤオレンジを復活させたマクラーレンだが、ルノーのF1パワーユニットに変更したことで逆にシャシー側の欠点が露呈することに。コンスタントにポイントを獲得するも表彰台には届かず。夏休み中の8月14日に今シーズン限りでF1キャリアにピリオドを打つことを発表した。

    関連:フェルナンド・アロンソ、2018年限りでのF1引退を正式発表

  • フォーミュラE 「F1は我々の許可なく完全EV化することはできない」

    フォーミュラE 「F1は我々の許可なく完全EV化することはできない」

    フォーミュラEの最高経営責任者を務めるアレハンロド・アガグは、F1は同シリーズの許可なくマシンを完全に電気自動車化することはできないと語った。

    F1のモータースポーツディレクターを務めるロス・ブラウンは、それがF1にとって最も適してると考えられるならば、10年以内にもF1マシンを完全に電気自動車化する可能性もあると語っていた。

    ロス・ブラウンは「5年もしくは10年単位で見て、F1に異なるタイプのパワーユニットが必要になったり、そのような願望や期待が出てくるようであればそうするだろう。将来的に電気化されたF1マシンの採用を止めるものは何もない」と F1 Fan Voice にコメント。

    フォーミュラEの代表を務めるアレハンロド・アガグは、このロス・ブラウンの発言に素早く反応。フォーミュラEはFIA(国際自動車連盟)と独占的な長期契約を結んでおり、許可なく電気エンジンに切り替えることは禁じられていると語った。

    「ロス氏は、F1が10年後に電気化させる可能性が語っていた。基本的にそれは不可能だ」とアレハンロド・アガグは Autosport にコメント。

    「フォーミュラEは、FIAと25シーズンの独占ライセンスを有しており、我々は4シーズンを終えただけだ。なので、最短でもF1が電気化できるのは2039年だ。我々がFIAとの契約を更新しなかった場合にね。だが、我々がもっと長く更新しない理由は見当たらない」

    「我々は少なくとも2039年まで独占権を持っている。なので、少なくともそれまではF1の電気化はない。彼らが我々と話をしたいなら、それは別の質問だ。私は常に人々と話をすることにはオープンだ」

    「だが、私を話しをすることなく、彼らが完全に電気化することはできない」

    「FIAの外であれば彼らはそうすることはできる。だが、そうなると彼らはF1と名乗ることはできない。F1という名前はFIAに属しているからだ。全てのことが完全に封印されている」

    ロス・ブラウンは、F1の電気化の可能性を語りながらも、フォーミュラEはF1の競合ではないと語っていた。

    「現時点で彼らはスペクタクルをもたらせてはいないし、失礼ながら、フォーミュラEのレースはまだモーターレーシングとしては非常にジュニアカテゴリーだ。関連する様々なことを含めて考えれば素晴らしいイベントではあるが、レースそのものはF1のイベントと比較してとかなり単調だ。マシンが特に速いわけでもないし、強烈な個性の持ち主が関与しているわけでもない。より小さなジュニアフォーミュラだと言える。彼らはストリートパーティを行うイベントとして素晴らしい仕事をしている。だが、F1は異なる。スピード、ドライバーの力量、チームの能力といった点でF1はモータースポーツの最高峰だ」

    だが、アレハンロド・アガグは、2つのシリーズには互換性があるとの考えを繰り返している。

    「我々は非常に異なっており、完全に相性が良いものであると考えている。競合する部分はまったくない。完全に相性のいい2つのシリーズだ」とアレハンロド・アガグはコメント。

    「私はロス・ブラウンに大いに敬服している。だが、このケースでは、彼の計算は間違っている」

    関連:F1にもいずれ電気自動車化の波?F1マシンの完全EV化を除外せず

  • F1にもいずれ電気自動車化の波?F1マシンの完全EV化を除外せず

    F1にもいずれ電気自動車化の波?F1マシンの完全EV化を除外せず

    F1のモータースポーツディレクターを務めるロス・ブラウンは、それがF1にとって最も適してると考えられるならば、10年以内にもF1マシンを完全に電気自動車化する可能性もあると考えている。

    だが、ロス・ブラウンは、フォーミュラEの“単調”なレースと“スペクタクル”の欠如を例に挙げて、短期的にその可能性はないとも語る。

    現在、F1は2021年のエンジンレギュレーションの改定にむけて取り組んでいるが、基本的には現在レースで使用されているV6ターボハイブリッドエンジンがベースとなっている。

    F1マシンを完全に電気自動車化することについてはまだ本格的には検討がなされていないが、ロス・ブラウンは、市販車に電気自動車が増加していることを考えれば、5年あるいは10年単位でF1が電気化する可能性を除外していない。

    2014年にスタートした完全な電気自動車によるレースであるフォーミュラEは、来期で5年目を迎え、マシンは大幅なアップグレードが施される。“Gen2”マシンは、まだパフォーマンス的にはF1マシンに対して大幅に劣ってはいるものの、過去4シーズンで使用されてきた“Gen1”よりもバッテリー容量は2倍となり、パワー出力は250kwに引き上げられる。

    ロス・ブラウンは、まだフォーミュラEをF1の直接的なライバルとは見なしていないが、レースのクオリティの向上とモータースポーツの最高峰としてのF1に見舞ったスペクタクルをもたらせるのであれば、F1マシンを完全電気化するというアイデアにオープンだと語る。

    「フォーミュラEがやっていること、成し遂げてきたことは尊重しなければならないと思う」とロス・ブラウンは F1 Fan Voice にコメント。

    「だが、F1とフォーミュラEの2つの大きさを見れば、F1のファンの多さと魅力はあまり比較できるものではない。その点でフォーミュラEはまだ非常にジュニアだ」

    「F1は、スポーツの適切なバランス、適合性、ファンとのエンゲージメントを持った方向性に発展していくと思う。5年もしくは10年単位で見て、F1に異なるタイプのパワーユニットが必要になったり、そのような願望や期待が出てくるようであればそうするだろう。将来的に電気化されたF1マシンの採用を止めるものは何もない」

    「だが、現時点で彼らはスペクタクルをもたらせてはいないし、失礼ながら、フォーミュラEのレースはまだモーターレーシングとしては非常にジュニアカテゴリーだ。関連する様々なことを含めて考えれば素晴らしいイベントではあるが、レースそのものはF1のイベントと比較してとかなり単調だ。マシンが特に速いわけでもないし、強烈な個性の持ち主が関与しているわけでもない。より小さなジュニアフォーミュラだと言える」

    「だが、彼らはストリートパーティを行うイベントとして素晴らしい仕事をしている。だが、F1は異なる。スピード、ドライバーの力量、チームの能力といった点でF1はモータースポーツの最高峰だ」

    「その上で5年もしくは10年の時間で異なるパワーソースという動きになり、最も魅力的かつ自分たちが望むものを達成できるのであればやるだろう。F1が永久に内燃エンジンにこだわるとは思っていないが、10年後にどうなっているかは誰にもわからない」

    「10年前に現在の世界を予想できた者は多くないと思う。だからこそ、10年後にどうなっているかはわからない。ただ、F1は正しい方向に進むと思っている」

    2021年の新しいF1デギュレギュレーションでは、エンジンサウンドとパワーの増加に加え、より安価なエンジンに調整していくことで議論は進んでいるが、基本は現行のV6ターボ構造が継続される予定となっている。一部のファンは、かつてのエンジンサウンドが大きい自然吸気V8エンジンやV10エンジンの復活を求めている。

    しかし、ロス・ブラウンはそのような“後退”はF1の課題でないと語る。

    「私もそうなってくれればと願う一人ではある。昔のF1エンジンが大好きだらね」とロス・ブラウンは語る。

    「だが、F1を二極化し、分裂させるような急進的な革命をせずに、どうしてそのような後退を遂げなければならないのかわからない」

    「現在F1に参戦するメーカーは現状にエンジンにコミットしているのに革命が必要なのだろうか? 私はそうは思わない。私はそれらのエンジンを好むものの、そうなることはないだろう。どうすればファンにとってもう少し魅力的になる方向性に進めていくか、それを考えるためにも今のエンジンを発展させ、これらのエンジンを導入した教訓を学ばなければならないと考えている」

  • F1ハンガリーテスト | 3チームが2019年型フロントウイングをテスト

    F1ハンガリーテスト | 3チームが2019年型フロントウイングをテスト

    F1ハンガリーテスト初日に3チームが2019年の空力レギュレーションに合わせた実験的なフロントウイングを持ち込んだ。

    2019年のF1世界選手権では、オーバーテイクを促進させるためにフロントウイング、リアウイング、バージボードを含めた空力パッケージのF1レギュレーションに変更が加えられる。

    フロントウイングは幅が1800mmから2000mmに拡大し、デザインを単純化。エンドプレートもシンプルなものになり、複雑フラップは禁止される。

    現在は先行マシンからの気流に非常に敏感なタイヤの外側の“アウトウォッシュ”が重視されているが、2019年型フロントウイングは“アウトウォッシュ”を整流することはできなくなり、気流をアンダーボディに導く“インウォッシュ”型となる。

    今回のF1ハンガリーテストでは、ウィリアムズ、フォース・インディア、レッドブル・レーシングの3チームが2019年の空力レギュレーションに対応したフロントウイングを持ち込んだ。

    フォース・インディアとレッドブルのデザインは、メインプレーンの上にシンプルな4枚のフラップが搭載され、長くなったエンドプレートはわずかに婉曲している。

    ウィリアムズも他の2チームと類似したエンドプレートを備えているが、メインプレーン上の4枚のフラップは今季型と同様に上部の2枚が中央で仕切られたデザインとなっている。

    レッドブルはセッション序盤にアウトラップでダニエル・リカルドが走行。ウィリアムズはオリバー・ローランドが大量のフロービズを塗って複数周のアプトラップを走行した。

    フォース・インディアは、ニコラス・ラティフィがアウトラップで複数周走行した後、エアロレーキを到着して通常よりも7秒遅い低速で走データ取りを行った。

    ウィリアムズの最高技術責任者であるパディ・ロウは「金曜フリー走行では、現行レギュレーションに則っていないマシンは走らせることができない。したがって特定のエリアを試すことができる重要な機会だ」とコメント。

    フォース・インディアのテクニカルディレクターを務めるアンディ・グリーンは「フロントウイングは、マシンのその後ろの全ての鍵を握るものであり、そこを変えることは大きなステップだ。我々は正しい方向性で開発していることを確認したいので、それを確認するためにハンガリーにパーツを持ち込む」と語った。

    各チームはそれらの走行からベースラインとなるデータを収集し、ファクトリーでのシミュレーター作業で関連付けていく。

    ウィリアムズ 2019年型フロントウイングフォース・インディア  2019年型フロントウイングレッドブル  2019年型フロントウイング

  • ザウバーとハース、フェラーリの新型スペック3エンジンを搭載

    ザウバーとハース、フェラーリの新型スペック3エンジンを搭載

    フェラーリのカスタマーであるザウバーとハースは、新しいターボチャージャーとMGU-Hとともにスペック3の新型エンジンを搭載している。

    FIAの技術代表ジョー・バウアーは、F1ハンガリーGPの各ドライバーのパワーユニットの使用状況を発表。ハースのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセン、ザウバーのシャルル・ルクレールとマーカス・エリクソンは、フェラーリの最新版のエンジンを搭載していることが明らかになった。

    しかし、ワークスチームのフェラーリのドライバーであるセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネンには新型エンジンは搭載されておらず、おそらく次戦ベルギーGPで導入されるとみられている。

    これは、新しいユニットの信頼性を保証するためにハースとザウバーのドライバーが“品質管理”の役割を担っていることを意味する。スペック2に関しても、カスタマー勢がモナコGPで導入したのに対し、ワークスチームはカナダGPで導入している。

    4名のドライバーはいずれもパワーユニットの使用制限を超えていないため、F1ハンガリーGPでペナルティを科せられることはないが、4名とも6つ全てのコンポーネントが上限に達した。

    各ドライバーのパワーユニット使用状況:F1ハンガリーGP 初日

    チーム ドライバー ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
    メルセデス ルイス・ハミルトン 2 2 2 1 1 1
    バルテリ・ボッタス 3 3 3 3 2 2
    フェラーリ セバスチャン・ベッテル 2 2 2 2 2 2
    キミ・ライコネン 2 3 2 2 2 2
    レッドブル ダニエル・リカルド 3 3 3 3 3 3
    マックス・フェルスタッペン 2 3 2 3 2 2
    フォース・インディア セルジオ・ペレス 2 2 2 1 2 1
    エステバン・オコン 2 2 2 1 1 1
    ウィリアムズ ランス・ストロール 2 2 2 1 1 1
    セルゲイ・シロトキン 2 2 2 1 1 1
    ルノー ニコ・ヒュルケンベルグ 3 3 3 2 2 2
    カルロス・サインツ 2 3 3 2 2 2
    トロ・ロッソ ピエール・ガスリー 6 5 5 5 3 3
    ブレンドン・ハートレ 5 5 5 4 3 3
    ハース ロマン・グロージャン 3 3 3 2 2 2
    ケビン・マグヌッセン 3 3 3 3 2 2
    マクラーレン フェルナンド・アロンソ 3 3 3 3 2 2
    ストフェル・バンドーン 2 2 2 2 2 2
    ザウバー マーカス・エリクソン 3 3 3 2 2 2
    パスカル・ウェーレイン 3 3 3 2 2 2

    ICE … 内燃機関(エンジン)
    TC … ターボチャージャー
    MGU-H … 運動エネルギー回生システム
    MGU-K … 熱エネルギー回生システム
    ES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)
    CE … コントロールエレクトロニクス

  • F1 | 2021年から18インチタイヤを採用&タイヤブランケットを廃止

    F1 | 2021年から18インチタイヤを採用&タイヤブランケットを廃止

    F1は、2021年に導入される新しいレギュレーションでタイヤサイズを13インチから18インチに拡大する。

    FIA(国際自動車連盟)は、2020年以降のF1単独タイヤサプライヤーの入札に先駆けて、2021年のタイヤレギュレーションの変更案を公開。扁平率の低い18インチのロープロタイヤに移行するとともに、フロントタイヤの幅は305mmから270mmに縮小、リアタイヤの幅は405mmを維持することが明らかになった。

    ピレリは数年前から18インチへの変更を推進しており、2014年にはシルバーストンでシャルル・ピックがロータスのF1マシンでコンセプトタイヤで走行を実施。2015年にはマーティン・ブランドルがGP2のテストカーで18インチタイヤを試している。

    また、2021年から2023年まではタイヤブランケットが廃止されることも明らかになった。タイヤブランケットの使用禁止はコスト削減の一環として以前から議論されていた。

    ドライバーがタイヤパフォーマンスを最大限に引き出すためにタイヤの熱入れがより難しくなり、タイヤメーカーにとって対応は大きな技術的なチャレンジとなる。今回公開されたタイヤレギュレーションでは、新しいタイヤは「ピット出発時の冷えた状態で安全なパフォーマンスをもたらすこと」と記されている。

    さらに、2月末から3月初旬にかけて伝統的にバルセロナで実施されているF1冬季テストでは低温対応のタイヤが供給されることになる。

    新レギュレーションは、オーバーテイクの増加が主な目的のひとつとして挙げられており、2021年のタイヤレギュレーションは“ショーの改善”が最優先事項として記載されている。

    F1は、次世代のF1タイヤが、レースでドライバーがより長く最大限にプッシュできることを求めつつも、レース週末にスパイスを加えるべく戦略的なバリエーションを生み出すことも要求している。

    タイヤの耐久性とパフォーマンスピークのウインドウを決定づけるタイヤデグラデーションについては「レース戦略に影響を及ぼし、タイヤが極度の摩耗を生じる地点に至らないことを確実にすることが好まれる」と記されている。

    また、各週末に供給される3種類のコンパウンドに期待されるデグラデーションレベルと各コンパウンド間のパフォーマンス差についても記されている。

    ミディアムタイヤはハードよりも1秒速く、ソフトはミディアムよりも1.2秒速くなければならない。その一方で、ソフトのパフォーマンスはレース距離10%で2秒、ミディアムはレース距離18%で2秒、ハードはレース距離22%で2秒、それぞれ劣化させなければならないとしている。

    FIAは、タイヤの耐久性の違いによって、レース戦略に1ストップ、2ストップ、3ストップが混在することを望んでおり、最も柔らかいコンパウンドを使うドライバーは1ストップ戦略を実行できないようにすることを望んでいる。

    「アグレッシブなドライビングや接戦において、タイヤに優しいドライビングや前方がクリアになった状況における走行よりもタイヤデグラデーションが高くなることを期待する。アグレッシブなドライビングや接近戦が終了し、より安全な状態になればタイヤは急速にラップあたりのデグラデーションレベルが低い状態に戻される」

    また、パフォーマンスに関しても新しい18インチタイヤが、現行タイヤと同程度のパフォーマンスを発揮することを要求している。

    2020年からのF1タイヤ供給に関心のあるタイヤメーカーは、8月末までFIAに申請しなければならない。2011年にブリヂストンからタイヤサプライヤーを引き継ぎ、現在F1にタイヤを独占供給するピレリは、今後も引き続きF1に供給していきたいとの意向を示している。

    だが、18インチタイヤの採用は2021年からのため、F1へのタイヤ供給を希望するメーカーは、新レギュレーションに移行する前に2020年のレギュレーションに沿った13インチのタイヤを1年間製造しなければならない。

  • 【F1】 FIA、バックミラーの安全性についてF1チームと議論

    【F1】 FIA、バックミラーの安全性についてF1チームと議論

    最近のF1レースで多くのドライバーがバックミラーの限られた視界に不満を述べていることを受け、FIA(国際自動車連盟)は、バックミラーのデザインと安全性への影響についてF1チームと2週間後のハンガリーGPで議論する。

    FIAは、中国GP後にコックピット保護デバイスのヘイローにバックミラーを装着できるようレギュレーションを調整。F1スペインGPからフェラーリが“ヘイローミラー”を導入した。

    しかし、F1オーストリアGPの予選でカルロス・サインツとセバスチャン・ベッテルとのインシデントがバックミラーの視界が影響して事を受け、FIAは視界と安全性に焦点を置いている。

    今週初め、FIAはシンガポールから新しい規則が実施されることをF1チームに伝えている。

    FIAの技術代表ニコラス・トンバジスによると、今年のサイドポッドとリアウイングのデザインが、オライバーの後方視界を妨げているケースが何度かあったとし、それは2018年F1マシンが高いレーキ角をつけていることも一因だとしてる。

    F1のミラーの新しい義務的な配置位置は、ミラサポートが空力効果をもたらす構造として考慮されているかどうかを見直すことになる。

    今シーズン、フェラーリがスペインGPで導入したヘイローミラーは、あまりに多くの空力ゲインをもたらそうとしているとして、ミラーサポートの改良を求められている。フェラーリは次戦モナコGPから構造を変更して正式に承認を受けている。

    また、F1オーストリアGPでは、メルセデスがバックミラーから伸びたステーがサイドポッドのボディワークと統合された新たな構造を採用している。

  • 【F1】 既存エンジンメーカーはMGU-Hの存続で共闘姿勢

    【F1】 既存エンジンメーカーはMGU-Hの存続で共闘姿勢

    2012年の新F1エンジンレギュレーションに関する議論は、既存エンジンメーカーがMGU-Hの廃止に反対していることで並行線を辿っている。新ルールの昨年は6月30日に期限を迎えたが、合意に達することはできなかった。

    昨年10月、FIA(国際自動車連盟)とリバティメディアは最初の2021年以降のF1エンジンレギュレーション案を提示。自動車メーカーがF1に新規参入することを促進するために、F1エンジンを安価でシンプルにしたものにしたいと考えており、特にMGU-Hの廃止を希望している。

    しかし、4月初めにリバティメディアが発表した2021年以降のF1の将来についての計画では、エンジンは5つの核となる要素に含まれていたものの、フェラーリやメルセデスが難色を示していたMGU-Hの廃止は省かれていた。

    そして、先週のF1ストラテジーグループの会議において、既存エンッジンメーカーは、MGU-Hを含めた現在のハードウェアパッケージのすべてを維持したいと改めて主した。

    既存エンジンメーカーは、FIAとリバティメディアの提案を正当化する主張のひとつだった2021年の新たな自動車メーカーの参入について現状ではまったくコミットされていないとう事実を強調している。

    ポルシェは、現在のV6ターボハイブリッド規約が策定された際と同じように、今回の2021年の新レギュレーションの議論に加わっている。

    しかし、ポルシェはまだF1プログラムの開始を決定しておらず、そこには少なくともフォルクスワーゲン・グループ全体を取り巻く排ガススキャンダルが絡んでいるとされている。

    アストンマーティンもF1プロジェクトへの興味を示していたが、まだ曖昧な態度をとっている。加えて、レッドブルがホンダとのワークス契約を発表したことで状況は変化。今後はアストンマーティンの関与は減少していくとみられている。

    メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは「議論することはまだかなり残っている。我々はエンジンの再設計を意味する提案を受けた」とコメント。

    「現在F1に従事している4社すべてが、より多くのノイズが必要で、燃費について議論することが重要だという理解でいる」

    「だが、他に誰も参入することがないのにエンジンを再設計する利点はほとんどない。もし、我々の4社(メルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダ)全員がコミットして、必要な費用と投資を行っているように、どこかがF1に参入することをコミットするならば、是非、エンジンレギュレーションについて議論しようではないか」

    「だが、誰も内部にいないのであれば、それは学問的な議論になってしまう」

    レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナーは、新規参入者が出てきていないことを指摘。さらにホンダはMGU-Hを継続することを熱望しており、レッドブルはその立場を支持していると語る。

    「最終的に運営組織と商業権保有者は、彼らがスポーツにとって正しいと信じることをやっていかなければならない」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「参入する者は誰もいないように見えるし、実際にはFIAとリバティが何をしたいかを決断するかにかかっている」

    ルノーのスポーティングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、高価な新しい開発レースに巻き込まれたくないとし、「安定性を優先すべきだ」と語っている。

    このような状況のなか、Blick は、メルセデス、フェラーリ、ルノーの3社が集まり、MGU-Hを存続させる方向で団結することを話し合ったと報じてる。

    同紙は「唯一可能性が高いと見られているポルシェの参入にストップをかけるのが狙いだ」と報じた。

    記事によると、この3社連合は、MGU-Hを廃止すれば、完全に新しいF1エンジンの設計を余儀なくされるため、かえってコストが増するとの主張を前面に押し出すという。

    Auto Motor und Sportは、これは事実上の「カルテル」だとし、あるパドック関係者のコメントを紹介している。

    「彼ら(メルセデス、フェラーリ、ルノー)は自分たちの地位が脅かされることを恐れているMGU-Hを廃止しなければ、ポルシェやその他のメーカーが参入して彼らを倒すようなことはなくなるからね」

  • アストンマーティン、F1エンジン供給元としての参入を断念?

    アストンマーティン、F1エンジン供給元としての参入を断念?

    アストンマーティンは、2021年から導入される新しいF1レギュレーション下でエンジンサプライヤーとしてF1に参入する可能性は薄れているようだ。

    現在、2021年のF1レギュレーションについての議論が行われているが、高価なF1エンジンバトルに終止符が打たれる方向には進んでいない。アストンマーティンは、F1エンジンのコストが削減されることをF1参入の条件に掲げている。

    アストンマーティンの最高経営責任者を務めるアンディ・パーマーは「悲しいことに、新しいレギュレーションは興味深いものになるようには見えない」とコメント。

    「私が議論したレギュレーションでは、コストが十分に下がるとは思えないし、コンマ1秒を追求することに資金を費やす機会はかわらないように見える」

    アストンマーティンは、元フェラーリのエンジン責任者であるルカ・マルモリーニをコンサルタントに向かえて、2021年のF1エンジン供給にむけて取り組んでいた。

    しかし、アンディ・パーマーは、2021年のF1レギュレーション変更でもコストが下がるとはないため、アストンマーティンは参入できないと考えている。

    「アストンマーティンはスポーツを愛しているし、関与したいと考えている。だが、我々は武器レースには関与することはできない。それは不必要に高価なものであり、スポーツを弱体化させている。なぜなら、そのコンマ1秒のアドバンテージを持つものが勝つからだ」

    「まだ十分に明確となっていない部分があるので、最終的な提案を見てみるまでは参入することはないと断言するつもりはない。だが、支出戦争のドアが開いているようであれば、我々が関与することはないだろう」

    アストンマーティンは、2019年からホンダがF1パワーユニットを供給するレッドブル・レーシングのタイトルスポンサーを務めており、チームは『アストンマーティン・レッドブル・ホンダ』として参戦する。

  • F1:DRSソーン追加による“マリオカート”化を危惧するドライバー

    F1:DRSソーン追加による“マリオカート”化を危惧するドライバー

    F1ドライバーのなかには、今週末のF1オーストリアGPで3つ目のDRSゾーンを追加するというFIAの判断に疑問を呈しているものもいるようだ。

    現行のF1マシンには、オーバーテイクの可能性を高めるためにリアウイングにDRS(ドラッグ・リダクション・システム)と呼ばれるデバイスが装着されており、先行マシンの1秒未満まで接近した後続車はコース上の一定区間でスピードを向上させることができる。

    大部分のサーキットでは、DRSゾーンは1カ所もしくは2カ所に設けられるが、今週末のF1オーストリアGPの舞台となるレッドブル・レーシングでラップが短いにも関わらず、3カ所にDRSゾーンが設けられる。

    2017年に現行の空力レギュレーションが導入されて以降、オーバーテイクの数は減少しており、FIAはオーバーテイクを促進するために今季開幕戦のオーストラリアGPと第7戦カナダのレースでも3カ所にDRSゾーンが設置していた。

    だが、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは、オーバーテイク不足が話題になっているのはわかるが、3カ所にDRSゾーンを設置するという対策は行き過ぎているのはないかと懸念している。

    「DRSゾーンの追加が解決策になるのかどうかはわからない」とセバスチャン・ベッテルはコメント。

    「誤解しないでほしいけど、僕も含めて、マリオカートのアイデアが大好きな人はたくさんいると思う。子供の頃はよく遊んだしね。でも、人工的にすべきではないと思う。どうなるかは見てみないとわからないけどね」

    「オーバーテイクの助けになるかもしれない。でも、それで他のマシンを追い抜いけたとしても、それほどエキサイティングではない。他のマシンが後ろにやってきて、容易に追い抜いていくのではなく、何かが起きるかもしれないと思えた方がより緊迫感があるし、もっと興奮すると思う」

    ハースのロマン・グロージャンもまたDRSのオーバーテイクをマリオカートに例えて語っている。

    「どうなるか見てみよう。最初に見た時はちょっと懐疑的だった。基本的には長いストレートにDRSゾーンがたくさんあったからね。僕が追い抜いたら、相手も追い抜いてきて、また僕が抜き返すとか。レースがマリオカートみたいになるのかどうか見てみる必要がある」

    だが、ディフェンディングチャンピオンであるメルセデスのルイス・ハミルトンはそれほど懐疑的には考えていないようだ。

    ルイス・ハミルトンは、DRSゾーンの追加は2019年に控えたテクニカルレギュレーションの変更に向けた短期的な措置だと指摘。2019年には先行マシンへの追走を容易にし、オーバーテイクをより簡単にするためにマシンの空力面が調整されることになっている。

    「結局のところ、彼らは、十分にエキサイティングではないレースをもっとエキサイティングにしようと取り組んでいるんだと思うし、シーズン中にその根本を変えるのは大きすぎる」とルイス・ハミルトンはコメント。

    「今あるものでベストを尽くすために力を注いでいる。今の形だと1つのDRSゾーンで相手をオーバーテイクしても次のパートで相手がDRSを使えるようになっている」

    「だから、良くなる可能性はある。ここは特に追走するのが簡単なコースではなし、面白くなると思うよ」

    ルイス・ハミルトンの他にも、主にグリッド下位に沈んでいるドライバーのなかには今回のDRSゾーンの追加をチャンスと捉えているドライバーは多い。

    関連:2018年 F1オーストリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール