カテゴリー: F1マシン

  • ロス・ブラウン 「DRS故障はF1に変化の必要性があることを強調した」

    ロス・ブラウン 「DRS故障はF1に変化の必要性があることを強調した」

    F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1アブダビGPのDRSの故障はF1の変化の必要性を強調したと考えている、2021年の新レギュレーションがそれを実現してくれると信じていると語った。

    F1アブダビGPでは、サーバーのクラッシュによって最初の18周でDRSを使用することができなかった。それにより、多くの人が予想していたよりもオーバーテイクが少ない状況が続くことになった。

    ロス・ブラウンは、DRSのファンではなく、廃止することを望んでおり、2021年のF1レギュレーションでDRSが保持されるかどうかはまだ定かでない。しかし、新F1レギュレーションは、マシンの追従を改善することでその影響を軽減するように組み当てられており、アブダビでのレースはF1に変化が必要なことの証拠となったと考えている。

    「我々は、特にファンからの新しいルールに対する主にポジティブな反応に特に満足している」とロス・ブラウンは語った。

    「(日曜日の)レースでは、技術的な問題によってほぼ20周にわたってDRSを使用できなかった。これは、マシンが接近して戦えるようにする必要があることを強調するだけだった」

    「さらに、チーム間のパフォーマンスギャップを減らす必要がある。日曜日のレースを見ると、再びトップチームだけが完全なレースディスタンスを完走し、他のすべてのチームが周回遅れにされていた」

    「これらの目標は、スポーツの利害関係者、特にファンにとってあらゆるレベルで共有されている。重要なステップが取られましたが、まだまだだ。我々は間違いなく正しい方向に向かっている」

  • マクラーレンF1、MCL35のカラーリングは「インパクトの強いものになる」

    マクラーレンF1、MCL35のカラーリングは「インパクトの強いものになる」

    マクラーレンF1チームのCEOを務めるザク・ブラウンは、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)とのスポンサーシップ強化によって2020年F1マシン『MCL35』のカラーリングは“インパクト大”なものになると語る。

    マクラーレンは今年初めにBATとスポンサー契約を締結。タバコ企業の変革とリスクを低減する製品のポートフォリオをサポートする“A Better Tomorrow”のブランディングを推進した。

    BATは、2020年にマクラーレンの“プライマリーパートナー”となり、2020年F1マシン『MCL35』のカラーリングに強い影響を与える可能性がある。

    契約更新の声明では“非常に目立つ新しいサイドポッドブランディング、ハロー内部、フロントウィングのブランディングポジション”を含む“大幅なブランディング”が見られるとしていた。

    ザク・ブラウンは、MCL35のカラーリングについて「2月にレースカーを発表するまでカーデザインを明らかにすることはないが、かなり特別なものになる」

    「BATがレースカーで使用するさまざまなカテゴリーでレースカーでの見た目を気にいると思う。そのデビューを台無しにしたくはない。だが、かなりインパクトの強いものになるし、レーストラックで非常に目立つだろう」

    「BATは我々の最大のパートナーだが、我々はずっとパパイヤ(オレンジ)の中核を維持していく。マクラーレンの歴史と我々たちのカラーパレットを祝うようなものだ」

  • F1 | 2022年からF1エンジンの開発を凍結する動き

    F1 | 2022年からF1エンジンの開発を凍結する動き

    F1は、2022年のF1世界選手権からF1エンジンの開発を凍結することになるようだ。

    ホンダは、2021年もレッドブルとトロロッソとの契約を更新したが、1年だけしか延長しなかったのはエンジン開発にかかるコストが要因のひとつであることを明らかにしている。

    レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「ホンダは2021年、特に2022年にルールがどのように変わるのか、特にエンジン開発が凍結されてコストが削減されるかどうかを待っている」と Speed Week に語った。

    「このパワーユニットは信じられないくらい高価だ。すべてのマニュファクチャラーがこのエリアでのコスト削減を求めている」

    F1の競合他社の中でおそらく最も純粋主義者であるフェラーリさえ、パフォーマンスレベルが収束したらエンジンを開発する必要はもうないだろうと同意する。

    「凍結の機会さえあるだろう」とフェラーリのF1チーム代表マティッア・ビノットは語った。

    「一部のコンポーネントを凍結し始めているという事実は、開発のある段階で非常にわずかなメリットしかないためであり、凍結を開始することは持続可能性にとって良いことだ」

    F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンも状況を把握しており、F1エンジンの開発が凍結される可能性があることを認める。

    「2つのハードルがある」とF1のスポーティングディレクターのロス・ブラウンにコメント。

    「1つはメーカーが同意するのは4社のエンジンがほぼ同じレベルになった場合のみということだ。もう1つの問題は燃料だ。我々はカーボンニュートラル燃料を促進したいと考えている。だが、そのためにはエンジンを段階的に凍結する必要があるかもしれない」

    「おそらくそれはメーカーがキャッチアップするための開発、あるいは新しい燃料にエンジンを対応させるための開発を認めるトークンシステムのようなものかもしれない」

  • レッドブルF1 「2019年のフロントウイング規則の変更は不必要だった」

    レッドブルF1 「2019年のフロントウイング規則の変更は不必要だった」

    レッドブルのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2019年の新しいフロントウイング規則は“不要”だったと今でも考えていると語る。

    リバティメディアは、オーバーテイクを容易にするためにフロントウイングのデザイン変更を進めたが、クリスチャン・ホーナーは、実際にはチームにとって大きなコストがかかっただけだと語る。

    また、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルが新しい空力コンセプトを実現するために他チームよりも時間がかかったことを認める。

    「そう思っている」とクリスチャン・ホーナーは Auto Motor und Sport にコメント。

    「我々の空力コンセプトはフロントウイングに大きく依存している。それはクルマの残りの部分に影響を与える。その結果、我々はマシンはコース上で非常にセンシティブだった」

    「このクルマはセットアップが非常に難しく、運転するのが大変だった。だが、それでも我々はシーズン序盤にも良い結果を出すことができた」

    クリスチャン・ホーナーは、2019年にフロントウイングのレギュレーションを変更するという決定は主に政治的なものだったと考えている。

    「フェラーリとメルセデスは本当にそのウイングを望んでいた」とクリスチャン・ホーナーはコメント。

    「今ではその運動にはお金しかかからず、レースを良くすることもできなかったことに気づいたと思う。私の考えでは不必要な出費だった」

  • F1、電気自動車技術よりもバイオ燃料の可能性に着目

    F1、電気自動車技術よりもバイオ燃料の可能性に着目

    F1は、電気自動車の世界でフォーミュラEに加わるよりも、むしろバイオ燃料の分野で権威になることに取り組んでいるとF1のチーフテクニカルオフィサーを務めるパット・シモンズは語る。

    「F1がハイブリッドを発明したわけではないが、F1はハイブリッドの可能性を示し、ハイブリッドの能力に関する人々の認識を動かした」とパット・シモンズは語る。

    現在、F1レギュレーションでは5.75%のバイオ燃料混合を義務付けており、2021年にはそらが10%に増加する予定となっている。しかし、パット・シモンズはそれを100%にすることが最終的な目標だと語る。

    「現時点では完全に明確ではないが、FIAと協力し、エンジンメーカーと燃料会社の協力を得て、今後の方向性を検討している」

    「我々は化石燃料を地面から掘り続けることはできない。どうにかしてそれらを合成する必要がある。それがF1にとって探求し、うまくいけばリードできる部分だ」

    パット・シモンズは、F1は電気自動車におけるフォーミュラEのリードに単純に従うことはないと語る。

    「我々にできることは、電力に代わるもの、やや汚れたバッテリーに電気を貯蔵することの代わりとなるものがあることを世界に示すことだ」

  • FIA、2020年に2つ目の燃料流量センサーを追加する技術指令を発行

    FIA、2020年に2つ目の燃料流量センサーを追加する技術指令を発行

    FIA(国際自動車連盟)は、F1チームがパフォーマンス向上のためにルールを悪用することを防ぐべき、2020年F1マシンに2つ目の燃料流量センサーを搭載することを義務化した。

    FIAは、F1ブラジルGP後に3つの燃料システムを押収して調査を実施。1つ目はフェラーリ、2つ目はフェラーリのカスタマーチーム、3つ目はフェラーリ以外のマシンから燃料システムを押収したとされている。

    11月20日(水)、FIAは最新の技術指令を発行。2020年F1マシンに2つ目のFIAが管理するセンサーを追加するよう指示した。

    この技術指令が、F1ブラジルGP後に行われたFIAの調査に対する明確な対応でかったかそうかは不明だが、フェラーリのF1エンジンに疑惑の目が向けられるなか、新たなセンサーは2020年のエンジンルールのポリシングをさらに強化するものとなる。

    現在、すべてのF1マシンは、燃料タンク内に1つのFIA燃料流量センサーを装着する必要があり、FIAの指定に従って使用されている。これにより、最大燃料流量が100kg / hに制限され、技術規則では「計測点通過後の流率を増加させる、あるいは燃料を貯蔵およびリサイクルする目的および/あるいは効果のある一切の装置、システム、あるいは手順も禁止される」と記されている。

    F1アメリカGPに先立って発行された最初の技術指令は燃料流量規則に関連するものだった。レッドブルは、FIA測定ポイント間の100kg / hの制限を短時間超過する3つの特定のシナリオを提起。その後、FIAはすべてのチームに、それらは規則違反になるとした。

    レッドブルとメルセデスの両方は、それらのプロセスを実行していたチームは、グレーゾーンの悪用するだけでなく、完全に不正行為をしていただことになると語っていた。

    フェラーリは常に不正行為を否定しており、アメリカとブラジルでのパフォーマンスの低下はFIA指令指令に関連しているという提案を却下している。

    F1ブラジルGPの週末には、フェラーリのF1チーム代表であるマッティア・ビノットが、シーズンの開始以来、F1エンジンの実行方法は何も変わっていないと語っている。

  • F1 | 2021年以降にエンジン開発の段階的な凍結の可能性を示唆

    F1 | 2021年以降にエンジン開発の段階的な凍結の可能性を示唆

    F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1エンジンの開発が凍結される可能性があることを認める。

    2021年にF1レギュレーションは大幅に変更されるが、ハイブリッド“パワーユニット”は変更されない。

    ルノーのF1チーム代表を務めるシリル・アビテブールは「2021年にどうなるかは正確にわかっている」と語る。

    「しかし、燃料、バイオ燃料、凍結、部分凍結、プログレッシブ凍結、完全凍結はどうだろう? 我々の意見では、そういった側面にも対処する必要がある」

    “凍結”に関しては、環境に優しいハイブリッド側を除いて、エンジンのさらなる開発を禁止する可能性が報じられている。

    「2つのハードルがある」とF1のスポーティングディレクターのロス・ブラウンは Auto Motor und Sport に語る。

    「1つはメーカーが同意するのは4社のエンジンがほぼ同じレベルになった場合のみということだ」

    「もう1つの問題は燃料だ。我々はカーボンニュートラル燃料を促進したいと考えている。だが、そのためにはエンジンを段階的に凍結する必要があるかもしれない」

    「おそらくそれはメーカーがキャッチアップするための開発、あるいは新しい燃料にエンジンを対応させるための開発を認めるトークンシステムのようなものかもしれない」

  • F1チーム 「2020年の予算上限は大規模チームに有利なスタートとなる」

    F1チーム 「2020年の予算上限は大規模チームに有利なスタートとなる」

    小規模なF1チームの一部は、2020年に導入される予算上限がフェラーリやメルセデスのような大規模チームに有利なスタートを与えると考えている。

    先週、F1は2020年に導入される新レギュレーションを発表。空力への依存を減らすことでレースを改善することを目指した技術的な変更や競技面が変更されるが、最大の変更は予算上限の導入となる。F1チームのコストは、21戦では年間1億7,500万ドル(約189億円)に制限される。

    だが、技術規則の変更に先立つ2020年には予算上限が適用されないため、大きなリソースを有する大規模チームは2021年にむけて組織的に準備することができ、実際に2021年に小規模チームとのパフォーマンス差は増加する可能性がある。

    実際、レッドブルのクリスチャン・ホーナーやメルセデスのトト・ヴォルフなどは、2022年まで新しい規制を延期することを提唱していた。だが、導入が決定した今、小規模チームは、新しいレギュレーションサイクルの開始時に大規模チームがアドバンテージを得ることは避けられないと考えている。

    「今すぐ彼らを捕まえるのは難しい!」とマクラーレンのCEOザック・ブラウンは語る。

    「フェラーリとメルセデスは素晴らしいレーシングチームであり、彼らには膨大なリソースがある。予算上限の旅になる。2020年には多くの支出ができ、それは2021に影響を与える」

    「そして、もちろん、規制を目を向ければ、有利なスタートを切ると、それがパワーユニット面にかかわらず、長期にわたる安定性が物事をまとめる傾向がある。だから、フェラーリとメルセデスは素晴らしいポジションにいると思う。我々全員が追いつくために努力しているが、それは時間がかかるだろう」

    トロロッソのフランツ・トストは、予算上限の導入がパフォーマンス差をもたらすことはわかりきったことだと語る。

    「トップチームに優位性があることは明らかだ。彼らは来年、今年でさえもすでに2021マシンの開発に使用している。彼らは、2021年にそのパフォーマンスのアドバンテージを得るだおる。実際のコスト上限は2022年から2023年以降にカウントされ、2021年は困難なものになる。しかし、これは議論されてきたことだ」とフランツ・トストはコメント。

    ウィリアムズのクレア・ウィリアムズは、状況の現実性は把握しているが、予算上限を遅らせるのではなく、すぐに導入することがチームにとって好ましい選択だと語る。

    「我々の予算ははるかに小さなものです。我々のようなチーム、アルファロメオ、ハースは、グリッドの他よりもかなり少ない予算で運営しています」

    「今年だけでなく、来年と2020年のために実行しているプログラムを組み込むことは現時点では本当に難しい仕事です。しかし、おそらく2つの悪のうちの小さい方だと思っています。ストラテジーグループで、コストキャップを早期に導入できるかどうかを確認しました。そうすれば大規模チームは、来年の支出について心配しているすべてのお金を費やす必要はありません。それは明らかにボーナスになります」

    「収束させる必要があることは明らかです。我々はそれを目にすると確信しています。2021年以降5年間、これらの規制で安定性が得られます。それは非常に難しいことです。しかし、これらの規制、特に先ほど言ったように、我々が見ている財政規制は独立しており、スポンサーシップのみに依存しているチームにとっては正しいことです」

  • F1ドライバー、2021年のF1レギュレーションとF1マシンへの反応は?

    F1ドライバー、2021年のF1レギュレーションとF1マシンへの反応は?

    F1ドライバーは、2021年のF1レギュレーションとF1マシンについて概ねポジションな印象を持っているようだ。

    10月31日(木)に2021年の新しいF1レギュレーションがFIA 世界モータースポーツ評議会で承認され、F1アメリカGPに先立って2020年のF1マシンが公開された。

    レギュレーション変更の最大の特徴のひとつは、先行マシンの追従を用意し、オーバーテイクの可能性を高めることを目指した未来的なルックスのF1マシンだ。

    現役F1ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンは、F1は“興味深い時間”に向かっており、2020年以降のF1新時代の“先駆者”になりたいと語る。

    「僕はいつだってチャレンジすることが大好きだ。このチーム(メルセデス)はより良い準備をして、ルール変更に対応できる最適なポジションにいることを示している。チームがエキサイティングな方法でそのチャレンジにアプローチすることはわかっている」とコメント。

    「ドライバーとしては特定のことは来ているけど、必ずしもすべてが僕たちが考えていたベストな決定というわけではない。例えば、クルマは重くなるし、遅くなる。でも、興味深い時間に向かっていると思う。僕はここにいる予定だし、当然、来年のどこかの時点で僕の気持ちは2021年にスイッチすることになる。その時代の先駆者になりたい」

    4度のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、変更はポジティブだとは思うが、より多くの証拠が明らかになるまで慎重でいたいと語る。

    「一歩前進を果たすことが設定された目標だったと思う。今、僕たちはアイデアを持っているし、全員がその日のために解決してきたと思う。今はそのアイデアがどういう意味かを理解する必要がある」とセバスチャン・ベッテルはコメント。

    「もちろん、理論的にはアイデアは常に素晴らしいように見えるものだけど、今後数週間でもう少し具体化すると思う。どうなるか見てみよう。最終的にレースが良くなるのであれば、クルマの見栄えは問題ではない。僕たちにとって楽しむこと、そして、勝つことが重要だ」

    だが、セバスチャン・ベッテルは自分はF1が異なるエンジンを使用することを望んでいたと語る。

    「エンジンはより意味があり、おそらくもっとも市販車に関連性のあるものだと思う。もし、V12エンジンが実現したとしても、さらに良くなるとは思わない。でも、どうなるか見てみよう。もちろん、エンジンは非常に明確だ。今のものと変わらない」とセバスチャン・ベッテルはコメント。

    「マシンに関しては、さっきも言ったけど、運転して楽しかったり、他のクルマにもっと追従できるのであれば、見た目がどうなるかは重要ではない。そうなれば成功だと言えるけど、時間だけが教えてくれることだ」

    「写真はひとつのことだけど、今後数週間でもっと明らかになるだろうし、チームがどのようにールを相互運用していくかのアイデアを見るのは興味深い。でも、そんなに先の話じゃない」

    チームメイトのシャルル・ルクレールは、2021年F1マシンのファンであり、ホイール・トゥ・ホイールのレースを改善するという狙いが成功することを期待していると語る。

    「各チームがどれくらいマシンを開発するかを確認する必要がある。クルマの見た目は少し変わるかもしれないし、もう少しアグレッシブなものになると思う。それは常に素晴らしいことだ」とシャルル・ルクレールはコメント。

    「ドライバーとしては常にできるかだけ早く走りたいと思うものだし、クルマのレース能力を失うことなく、少しパフォーマンスを取り戻せることを願っている。現時点ではそこが一番の問題だと思う」

    「先行マシンに近づけないことはかなりフラストレーションを感じる。レースをしているときにもっと速く走れることがわかっているのに、1秒未満に追いつくと、ついていくのに苦労するし、タイヤなどがオーバーヒートしてくる。そのようなことがすべて改善されることを期待している」

    キミ・ライコネンは、アルファロメオ・レーシングとの契約が2020年までだが、レギュレーション変更が自分の将来に影響を与えることはないと主張する。

    「ドライバー、F1に関与している全員、そして、観客にとって、それが真の姿であり、どのようにうまく機能するかを期待しよう」とキミ・ライコネンはコメント。

    「彼らが多大な努力を払ってきたことは知っているけど、それは同じことだ。クルマが走り、実際に他の人に追従してみるかで良いかどうかはわからない」

    「良くなると確信しているけど、より接近戦をするのに十分かどうかはわからない。うまくいくことを期待しよう。僕たちドライバー、ここで働く人々、そして、観客の全員にとってより良いことだからね」

    レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンも変更を支持しており、F1ドライバーとファンは、もっと良いレースを追求するために遅くて重いクルマという妥協を受け入れなければならないと語る。

    「僕たちにとってまだ初期段階ではあるけど、より良いレースを提供し、もっと追従できるようになるのであれば、見た目がどうなるかはあまり問題ではない」

    「今よりも2~3秒以内であることを望んでいるのは確かだ。4~5秒以上遅くなることは望んでいない。あまりに遅すぎると思うからね。でも、これはほんの始まりに過ぎないし、チームも少し違った外観を出してくると確信している。時間の経過とともにどう進んでいくか見てみよう」

    「2016年のマシンを運転するのは今ほど楽しくはなかった。もちろん、追従という点で妥協を見出す必要があるし、いずれにしろ、シーズンを通してクルマは改善されていくと思う」

    ウィリアムズのジョージ・ラッセルも、レースをより楽しく、接近戦とするためにはスピードを犠牲することは仕方ないことだと考えている。

    「僕としては、素晴らしいレースができるのであれば、見た目や速さはあまり重要ではない。それは僕たち全員が望んでいることだと思う」とジョージ・ラッセルはコメント。

    「車重が重くなるのは僕たちにとっては理想的ではないと思う。F3カーをドライブしているときでさえ、運転するのは本当に楽しかった。F1マシンよりもはるかに軽いからね。レースが改善し、フィールドが拮抗することが、僕が気にしているすべてだ」

  • 2021年 F1レギュレーション | 5つのキーポイント

    2021年 F1レギュレーション | 5つのキーポイント

    F1は10月31日(木)、2021年から導入される新たなF1レギュレーションが承認されたことを発表した。

    F1は、レースをよりエキサイティングで予測不可能なもののにしつつ、より低コストで参戦できることを目的として、2021年から技術、競技規則、財政規則からなる新たなF1レギュレーションを導入する。

    2021年の新しいF1レギュレーションは、以下の5つがキーポイントとなる。

    (1)F1マシンのルックスの変化
    2021年のF1レギュレーションでは、F1マシンのルックスは大幅な変化を遂げることになる。

    F1は2017年に空力レギュレーションを変更し、車幅やタイヤ幅が拡大された。それらは2019年に洗練されたが、2021年にはまったく新たなタイプで洗練されたF1マシンがグリッドに並ぶことになる。

    2021年F1マシンは、現在のF1マシンの主要なアーキテクチャはそのまま残るが、“ウイングチップ”型のシンプルなフロントウイング、より大きなリアウィング、アンダーボディエアロダイナミクスの向上、ホイールウェイクコントロールデバイス、シンプルなサスペンション、18インチのロープロファイルタイヤなど、抜本的な新しいデザイン哲学と印象的な新しい外観が与えられる。

    また、観客に情報を提供するために、車体ディスプレイパネルやホイールリムに回転式LEDディスプレイパネルを取り付けることも提案されている。

    (2)接戦バトルを可能にする空力変更
    2021年のF1レギュレーションでは、接戦バトルを可能にするためにF1マシンの空力コンセプトが変更される。

    現在の仕様のF1マシンでは、先行マシンを追うときにダウンフォースの最大半分を失う可能性がある。2021年レギュレーションの主な目的の1つは、より緊密なレースを可能にすることだった。

    数値として、2021台F1マシンはライバルに1台の車の長さでダウンフォースの15%(現在は50%に近い)、3台のマシンの長さで5%まで損失は抑えられる。それは主にグラウンドエフェクトを採用することによって実現される。

    FIAのシングルシーター・テクニカルマターズ部長を務めるニコラス・トンバジスは次のように説明する。

    「(2021年レギュレーションのマシンは)底面が丸ごとディフューザーになっていて、ベンチュリ構造の気流路が貫いている。サイドポッドの入り口からリアにかけてトンネルのような形状になる。2017シーズンのデータに基づくと、前走マシンに接近すると通常約50%のダウンフォースが失われるが、グラウンドエフェクトを採用すれば約5〜10%のロスに留まる見込みだ。つまり、前走マシン接近時に失われるダウンフォース量を大幅にセーブできるのだ」

    F1には1970年代後半〜1980年代初頭にかけてグラウンドエフェクトが流行した過去がある。しかし、スピードの向上による危険性増加に歯止めをかけるためにこのテクノロジーは禁止され、フラットボトムが導入された。

    新たなグラウンドエフェクトはベンチュリ構造のトンネルに流した空気を現行マシンより高い位置のディフューザーに向けて送る。ホイールカバーやハブなどその他の整流エレメントと連携し、前走マシンが生み出す気流がより細くより高く排出されるため、後走マシンは乱れていない気流の中で接近できるようになる。

    トンバジスはさらに説明を続ける。「ふたつの強力なボーテックス(空気の渦)が、ホイールが起こした乱流を持ち上げてマシン後方へ飛ばす。結果として、マシン後方の気流はよりクリーンになる」

    (3)開発の制限と標準パーツ化
    2021年のF1レギュレーションでは、チームの規模によるパフォーマンス差を埋めるためにマシン開発の制限と標準パーツが導入される。

    まず、2021年には風洞での作業時間がさらに短縮され、CFDにより焦点が置かれることになる。また、インシーズンテストは1日のテストが3回に限定され、さらに大きな変化として、パルクフェルメ条件が予選ではなく、FP3の開始から存在することになり、チームはFP1より前に検査された仕様に戻す必要がある。

    これにより、特にFP1とFP2が特に重要となり、コース上での時間を確保しながら、週末にむけてのセットアップを進めていく必要が出てくる。

    また、レース週末にマシンのアップグレードを制限するルールと、シーズン中の空力アップグレードの数を制限するルールが導入され、コストの高い開発競争が抑えられる。

    加えて、燃料ポンプのような標準化されたパーツ、ホイールカバーのような規定の設計が必要なパーツの導入、またブレーキパッドのようなコンポーネントは交換できる回数が制限され、超過するとペナルティが科せられる。また、ギアボックスの設計もより制限され、研究と開発のコストを節約するために構成が凍結される。

    パワーユニットは現在と同じままだが、エキゾーストシステムはシーズン毎に数が制限されているPUコンポーネントのリストに追加され、各ドライバーは6回の交換以降はペナルティが科せられる。

    F1マシンは、新しいタイヤ、シャシーとPUマテリアルの変更、コスト削減、さらなる安全対策、標準化されたパーツの導入により、25kg重くなる。

    (4)コスト上限の導入
    2021年のF1で最も大きな変化として、初めて導入されるコスト制限が挙げられる。

    F1チームのコストは、年間1億7,500万ドル(約189億円)の予算上限(21レースカレンダーに基づく)が厳重に管理される。その予算にはマーケティングコストや、ドライバー、チームプリンシパル、その他の上級職員などの人件費は含まれないが、グリッド上のいくつかの大規模なチームによっては新たな課題となる。

    これにより、F1の最大チームと最小チームの間で拡大し続ける支出差は、やがて解消される。コスト規制の影響は、技術規制よりも徐々にスポーツに影響を与えることが予想される。

    そして、決定的に重要なことは、小規模チームがトップチームに費やされた開発コストを把握してシーズンに臨めることだ。これは、F1への新規参入を検討するチームにとって魅力的な見通しとなる。また、マシンの共通パーツの数が増えると、チームが開発できる領域への焦点が厳しくなる。

    F1のスポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、予算ルールを破ったチームには考え得る最も厳しいペナルティが科せられるとし、「もしも不正にこの財政規則を破った場合には、チャンピオンシップを失うことになる」と語っている。

    また、予算上限はカレンダーに1戦が追加されるごとに100万ドル(約1億1,000万円)が追加される予定となっている。

    (5)週末フォーマットの変更
    2021年のF1世界選手権からは3日間の週末フォーマットは変わらないものの、ドライバーのの記者会見は、FP1とFP2のプラクティスセッションに先立ち、木曜日から金曜日に移動される。

    木曜日のイベントが事実上なくなったことで、F1はファンにとってより現実的で予算に優しいイベントになり、チームスタッフからスポーツをカバーするメディアまでF1サーカスに関わるすべての人の生活が楽になる。

    週末を凝縮することで、F1はカレンダーの最大レース数を25戦まで拡大する。

    また、2021年から、グリッド上のすべてのチームは、シーズン毎に少なくとも2回のフリープラクティスセッションでグランプリ経験が2戦以下のドライバーを走らせる必要がある。つまり、少なくとも10人、場合によっては20人もの新しい世代の才能がレース週末でF1マシンの経験を積めるようになる。