カテゴリー: F1マシン

  • F1特集 | 佐藤琢磨 歴代F1マシン

    F1特集 | 佐藤琢磨 歴代F1マシン

    佐藤琢磨のF1キャリアを歴代マシンとともに振り返る。

    2001年には日本人初のイギリスF3チャンピオンを獲得した佐藤琢磨は、2002年にジョーダンでF1デビュー。史上7人目の日本人フルタイムF1ドライバーとなった。ホンダF1チーム所属時の2009年の第9戦アメリカGPでは自己初、そして日本人ドライバーとしては14年ぶりとなる3位表彰台を獲得した。

    スーパーアグリ撤退後にトロロッソのテストを受け、加入が確実視されたが、最終的には実現しなかった。

    ジョーダン EJ10

    ジョーダン EJ10 Jordan EJ10
    佐藤琢磨のF1初走行マシン。2000年のイギリスF3でシリーズランキング3位を獲得をした琢磨には、数チームからテストドライブの申し出があり、ジョーダンでのテストが実現。2000年12月7日、スペイン・ヘレスサーキットでジョーダン EJ10をドライブした。残念ながら雨のため午後のセッションはキャンセルとなり、午前中のみのテストとなった。初めてのF1マシンを琢磨は、「パワー、ダウンフォース、ブレ-キングとも、F3とはまったく違う」とコメントしている。

    BAR 002

    B・A・R ホンダ 002 BAR Honda 002
    2000年12月18日には、B・A・Rのドライバー育成プログラムの一員としてバルセロナで行われたB・A・Rのテストに参加。翌年の1月15日のヘレステストでは、B・A・R 002でトラクションコントロールの開発とブレーキのテストを任せられ、最速タイムをマークした。

    BAR 003

    B・A・R ホンダ 003 BAR Honda 003
    2001年1月12日、B・A・Rは佐藤琢磨をテストドライバーに起用することを発表。マーク・ハインズとの「オーディション」に競り勝ち、新人育成プログラムに参加、英国F3に参戦しながらテストドライバーを務めることになる。

    ジョーダン EJ11

    ジョーダン EJ11 Jordan Honda EJ11
    2001年10月10日、ジョーダンは2001年英国F3チャンピオンの佐藤琢磨を2002年のレースドライバーに起用することを発表。佐藤琢磨は史上7人目の日本人フルタイムF1ドライバーとなった。冬季テストでは、前年マシンであるEJ11で多くの作業を行った。

    ジョーダン EJ12

    ジョーダン EJ12 Jordan Honda EJ12
    佐藤琢磨のグランプリデビューマシン。ジョーダンチームの資金不足により、プレシーズン、シーズン中のテストもままならず苦戦が続いた。日本GPでは、予選7位、決勝では5位でフィニッシュし、F1初ポイントを挙げた。

    BAR 005

    B・A・R ホンダ 005 BAR Honda 005
    2003年はB・A・Rのリザーブ兼テストドライバーとなった佐藤琢磨。全戦に帯同し、膨大な量のテスト走行をこなした。最終戦日本GPでは、翌年のシートを失うことが確実になっていたジャック・ヴィルヌーヴに代わり出走し、見事6位入賞を果たす。

    BAR 006

    B・A・R ホンダ 006 BAR Honda 006
    B・A・Rのレギュラードライバーに昇格した2004年は、ヨーロッパGPで日本人初のセッションリーダー(予選1回目)、フロントロー獲得、ラップリーダーを記録、さらにアメリカGPで日本人最高位タイの3位フィニッシュを果たす。34ポイントを獲得した琢磨は、ドライバーズランキング8位でシーズンを終えた。

    BAR 007

    B・A・R ホンダ 007 BAR Honda 007
    B・A・R 007は、レギュレーション変更への対応に苦戦し、開幕戦のオーストラリアGPから第3戦バーレーンGPまでは、1ポイントすら獲得できない状況に陥る。第4戦サンマリノGPでは5位でフィニッシュした琢磨だが、ホンダはレース終了後の車検で重量規定違反を問われ、サンマリノGPはレース失格となり、獲得したポイントを剥奪されたばかりでなく、第5戦スペインGP、第6戦モナコGPの出場停止処分が下された。この年、移籍を撤回したジェンソン・バトンに押し出されるカタチで佐藤琢磨は2006年B・A・Rでのレギュラードライバーの座を失うことになる。

    スーパアグリ SA05

    スーパーアグリ SA05 SUPER AGURI SA05
    2006年は、新規参戦チーム スーパーアグリF1チームから、参戦することとなった佐藤琢磨。SA05は、予定していたホンダの1年落ちのマシンB・A・R007が使えなくなり、4年落ちのアロウズA23をベースに、ホンダRA806Eエンジンを搭載。2006年のレギュレーションに適合させるためにエンジンの前後にスーペサーをいれて寸法を合わせたり、ギアボックスにあわせるためにエンジンを持ち上げるなどの対応が施された。4年落ちのマシンでは、新型タイヤのグリップを使いこなすことはできず、マシンバランスに苦労した。

    スーパアグリ SA06A

    スーパーアグリ SA06A SUPER AGURI SA06A
    第12戦ドイツGPで満を持して投入されたSA06。念願のホンダ製ギアボックスを搭載し、エンジンを本来の位置に搭載できるようになり、重量配分が向上。また、SA05と比較して20kgの軽量化がなされたため、セッティングの幅が広がった。特にエンジン搭載位置の低下とギアボックスのナロー化は、空力面に多くの貢献をもたらし、不足していたダウンフォースを確保。リアサスペンションのジオメトリーも一新され、コーナーリング時の挙動が大幅に改善された。

    スーパアグリ SA06B

    スーパーアグリ SA06 SUPER AGURI SA06B
    第14戦トルコGPから投入されたSA06B。アロウズA23の流れをくむツインキールのキール部を短くする改良が施され、ロワアームの取り付け位置が5cmほど引き上げられた。これにより、ジオメトリーも変更され、ゼロキールに近い空力特性を獲得。さらにアップライトの改良により、タイヤのリムが広がり、最新仕様のタイヤを使いこなせるようになった。シーズンを通して細かなエアロパーツを投入してダウンフォースの獲得に尽力。着実にポテンシャルをあげ、最終戦ブラジルGPで佐藤琢磨は10位完走を果たした。

    スーパアグリ SA07

    スーパーアグリ SA07 SUPER AGURI SA07
    スーパーアグリのデザインチームとホンダの栃木研究所によって共同開発されたSA07。2006年型ホンダRA106をベースに、2007年のレギュレーションにあわせた改良が施された。スペインGPでは新しいカーボンギアボックスを搭載。チムニーやウィングレット、リアウィングのパッケージなど、積極的なアップデートを行い、琢磨はスーパーアグリ初ポイントとなる8位入賞を果たした。そして、カナダGPでは、王者フェルナンド・アロンソをオーバーテイクし、6位入賞を果たす。その後も細かな改良が加えられ、最終戦ブラジルGPでも新しいリアウィングを持ち込むなど、限られた資金のなか健闘をみせた。このマシンでスーパーアグリは4ポイントを獲得した。

    スーパアグリ SA08A

    スーパーアグリ SA08A SUPER AGURI SA08A
    ホンダの2007年型マシンRA107をベースに、2008年レギュレーションにあわせてドライバーヘッドプロテクターを装着するなどしたRA107の改良型マシン。ギアボックスは、ホンダRA108搭載のものと同じもので、SA08は言わばRA107のフロントとRA108のバックエンドをあわせたようなハイブリッドマシン。資金不足よりシーズン前のテストもままならず、挙動はRA107の不安定さをそのまま引き継いでいた。チームはこの後、SA08Bを投入する予定であったが、スーパーアグリはスペインGP後にF1撤退を決定。わずか4戦の出走に終わった。

    トロ・ロッソ STR3

    トロ・ロッソ STR3 Toro Rosso STR3
    2008年シーズン途中でF1シートを失った琢磨だが、トロ・ロッソからテストのチャンスを与えられる。9月のヘレステストでは、前戦イタリアGPの優勝マシンであるこのSTR3でテストを実施。午後から雨が降り、午前中のみのテストとなったが安定したパフォーマンスを見せる。その後、11月のバルセロナ、12月のヘレスに再び招かれ、スリックタイヤと2009年を想定したエアロで走行。ヘレスではトップタイムを記録する印象的なパフォーマンスを披露した。「クルマからやってくる情報量が違う。初めてF1マシンに乗ったような気分になった」と語った。

  • F1特集 | 小林可夢偉 歴代F1マシン

    F1特集 | 小林可夢偉 歴代F1マシン

    小林可夢偉のF1キャリアを歴代のF1マシンで振り返る。

    2008年にGP2アジアのチャンピオンを獲得した小林可夢偉は、2009年に負傷したティモ・グロックの代役として第16戦F1ブラジルGPでF1デビュー。日本人18人目のF1ドライバーとなった。だが、その年でトヨタはF1から撤退。他チームのシートを求めることになる。

    2012年のF1日本GPでは3位表彰台を獲得して鈴鹿を沸かせた。F1で表彰台に上がったのは鈴木亜久里、佐藤琢磨に次ぐ3人目。また、日本人初のファステストラップ、トヨタでの出走を含めた5年間で日本人最多ポイントとなる144ポイントを獲得している。

    トヨタ TF109(2009年)
    トヨタ TF109TOYOTA TF109
    リザーブドライバーを務めていた小林可夢偉は、F1日本GPでティモ・グロックが体調不良によって金曜フリー走行を急遽欠場したため代役としてグランプリ週末デビュー。グロックが予選でクラッシュして脊椎を負傷したため、次戦ブラジルGPでF1デビュー。日本人として18人目のF1ドライバーとなった。ブラジルGPでは予選11番手、決勝では9位完走。次戦F1アブダビGPでは予選12番手から一時は3位を走行する好走をみせてヤルノ・トゥルーリを上回る6位入賞を果たした。翌年のレギュラードライバーは確実とみられたが、そのアブダビGPから3日後の11月4日にトヨタはF1撤退を発表した。

    ザウバー C29(2010年)
    ザウバー C29Sauber C29
    トヨタを離れてザウバーと契約。チームメイトはペドロ・デ・ラ・ロサ。第15戦からはニック・ハイドフェルドがチームメイトとなった。フェラーリエンジンを搭載するC29は決して競争力は高くなかったが、第7戦F1トルコGPで10位入賞し、チームのシーズン初ポイントを獲得。32ポイントを獲得してランキング12位。ベテランチームメイトを上回った。

    ザウバー C30(2011年)
    ザウバー C29Sauber C29
    チームメイトとして新人のセルジオ・ペレスが加入。第2戦から6戦連続でポイントを獲得。モナコGPでは自己最高位となる5位入賞を果たし、中嶋一貴以来日本人ドライバー2人目のモナコでのポイント獲得、日本人歴代最高位を更新した。30ポイントを獲得してランキング12位。これまでの日本人最多ポイントだった佐藤琢磨の44ポイントを上回った。

    ザウバー C31(2012年)
    ザウバー C29Sauber C29
    引き続き、セルジオ・ペレスがチームメイト。第3戦中国GPでは日本人として1989年最終戦オーストラリアGPに中嶋悟が達成して以来23年ぶり、ザウバーとしては初めてのファステストラップを記録。第12戦ベルギーGPでは2番手タイムを記録し、2004年第7戦ヨーロッパGPの佐藤琢磨以来、8年ぶりの日本人予選フロントローを獲得。第15戦日本GPでは3位表彰台を獲得し、日本人としては2004年アメリカGPでの佐藤琢磨以来8年ぶり、鈴鹿では1990年鈴木亜久里以来22年ぶりとなる日本人3人目のF1表彰台登壇者となった。60ポイントを獲得しランキング12位。しかし、最終戦前にザウバー離脱が発表される。

    フェラーリ F10 / F60(2013年)
    フェラーリ F10Ferrari F10
    2013年、小林可夢偉は2014年にトップチームへ移籍を目指して交渉。候補にロータスやフォース・インディアが挙げられた。ファンからの“資金協力をしたい”という声に応える形で、支援金を募る「KAMUI SUPPORT」を公式サイトに開設。日本企業のスポンサーを含めて800万ユーロ(約8.8億円)資金を確保したが、ロータスがロマン・グロージャンに残留することが決定し、“戦えるチームへの移籍が不可能になった”として支援金の受付を終了。2014年のシート獲得に充てるとした。

    フェラーリ F60Ferrari F60
    その後、スクーデリア・フェラーリとドライバー契約を結び、AFコルセからFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦。ロシアでのフェラーリのプロモーションイベントでフェラーリの2009年F1マシン『F60』で走行。事前に行ったフィオラノでのテスト走行では2010年F1マシン『F10』をドライブしている。雨となったイベントではクラッシュを喫した。

    ケータハム CT05(2014年)
    ケータハム CT05Caterham CT05
    ケータハムに移籍。チームメイトは新人のマーカス・エリクソン。固定ナンバーで10を選択する。ルノーのパワーユニットの信頼性問題に加えて、チームの財政難によって競争力を発揮できず、第12戦ベルギーGPでは突然アンドレ・ロッテラーとの交代が発表される。しかし、第13戦イタリアGPではレースドライバーに復帰。だが、sの語チームは管財人の管理下に入り、アメリカGPとブラジルGPを欠場。最終戦アブダビGPではクラウドファンディングなどによる資金調達によって参戦が可能となったが、結果的に最後のレースとなり、レースはリタイアで終えた。このシーズンは1ポイントも獲得できなかった。

  • F1特集 | ジェンソン・バトン 歴代F1マシン

    F1特集 | ジェンソン・バトン 歴代F1マシン

    ジェンソン・バトンのF1キャリアを歴代のF1マシンで振り返る。

    2000年に20歳の若さでF1デビューを果たしたジェンソン・バトンは、ブラウンGPでF1ワールドチャンピオンを獲得。マクラーレン所属時の2016年末にF1を引退したが、2017年のF1モナコGPでインディ500に参戦したフェルナンド・アロンソの代役として1戦限りのF1復帰を果たしている。

    ホンダとの繋がりが強く、18年のキャリアで11台のホンダのF1エンジンを搭載したマシンをドライブ。2006年にはホンダF1 第3期で唯一となる勝利を挙げている。

    マクラーレン MP4-14 (1999年)
    マクラーレン MP4-14McLaren MP-14
    1998年のマクラーレン/オートスポーツ・ヤングドライバー・オブ・ザ・イヤーを受賞したご褒美としてシルバーストンでF1マシンは初走行。

    プロスト AP02 (1999年)
    プロスト AP02Prost AP02
    アラン・プロストから直々にオファーを受けバルセロナでテスト。レギュラードライバーのジャン・アレジを上回るタイムを記録して注目された。

    ウィリアムズ FW22 (2000年)
    ウィリアムズ FW22Williams FW22
    トライアウトを勝ち抜いてF1シートを獲得。チームメイトはラルフ・シューマッハ。ウィリアムズ FW22はBMWのV10エンジンを搭載。デビュー2戦目のブラジルGPで6位入賞を果たし、約40年ぶりに最年少入賞記録を更新(20歳67日)。12ポイントを獲得しランキング8位でシーズンを終える。

    ベネトン B201 (2001年)
    ベネトン B201Beneton B201
    ウィリアムズとの契約が残っていたが、ファン・パブロ・モントーヤが加入したことでベネトンへレンタル移籍。チームメイトはジャンカルロ・フィジケラ。ベネトン B201は戦闘力に欠け、2ポイントの獲得でランキング17位に沈んだ。

    ルノー R202 (2002年)
    ルノー R202Renault R202
    ルノーがベネトンを買収してワークス参戦。14ポイントを獲得してランキング7位とチームメイトのヤルノ・トゥルーリを上回るランキング7位で終了。しかし、チームは翌年にむけてフェルナンド・アロンソを昇格することを決め、チーム離脱を余儀なくされる。

    BARホンダ 005 (2003年)
    BARホンダ 005BAR 005 Honda
    B・A・Rに移籍し、ジャック・ヴィルヌーブがチームメイト。17ポイントを獲得してランキング9位。ヴィルヌーヴとはメディアを通して舌戦を繰り広げるなど関係は良好ではなかった。シルヌーヴが日本GPを棄権し、テストドライバーを務めていた佐藤琢磨が代役を務めた。

    BARホンダ 006 (2004年)
    BARホンダ 006BAR 006 Honda
    ジャック・ヴィルヌーヴがチームへの不満を漏らして離脱し、佐藤琢磨がチームメイトに。BAR 006は高い戦闘力を発揮し、第2戦マレーシアGPを3位でフィニッシュしF1初表彰台、第4戦サンマリノGPでは自身初のポールポジションも獲得するなど、ドライバーズランキング3位を獲得。チームもランキング2位で終えた。だが、当時、ホンダは将来の参戦計画を明らかにしておらず、バトンはウィリアムズと2年契約を締結。しかし、BARは契約の無効を申し立て、この契約は無効となり、翌年も残留することになる。

    BARホンダ 007 (2005年)
    BARホンダ 007BAR 007 Honda
    前年とは一転してBAR 007に競争力はなく、第9戦アメリカGPまでノーポイント。だが、第10戦から復調し、最終戦まで10戦連続で入賞を果たす。2回の2位票油台を獲得してランキング9位に沈む。ウィリアムズと2006年の契約を結んでいたバトンが、ウィリアムズがワークスBMWエンジンを失ったことから翻意し、違約金(チームから前借)を払ってBARに残留する。

    ホンダ RA106(2006年)
    ホンダ RA106Honda RA016
    ホンダがBARの株式100%を取得し、フルワークス参戦。ルーベンス・バリチェロがチームメイトとなる。第13戦ハンガリーGPにおいて参戦115戦目で待望のF1初優勝を飾り、表彰式では21世紀初の君が代が流れた。その時点で125戦のルーベンス・バリチェロ、119戦のヤルノ・トゥルーリに次いで、史上3番目に遅い初優勝であった。この勝利はホンダF1にとって第3期で唯一の優勝となる。バトンはランキング6位でシーズンを終える。

    ホンダ RA107(2007年)
    ホンダ RA107Honda RA017
    引き続き、バリチェロがチームメイト。メインスポンサーのBARが撤退したため、マシンのカラーリングはスポンサー広告を排除して地球をイメージした「アースカラー」を採用した。だが、RB107に競争力はなく、第8戦フランスGPで1ポイントを獲得。合計6ポイントでランキング15位。バリチェロはノーポイントに終わった。

    ホンダ RA108(2008年)
    ホンダ RA108Honda RA018
    バトンはB・A・R時代を含めてチームとの6年目、ルーベンス・バリチェロは3年目のシーズン。だが、マシンは前年に続いて戦闘力はなく、スペインGPの6位入賞のみで3ポイントにとどまりランキング18位。2008年12月5日にホンダF1チームはF1撤退を発表した。

    ブラウンGP BGP001(2009年)
    ブラウンGP BGP001BRAWN GP BGP001
    ホンダF1チームをロス・ブラウンが買収してブラウンGPが誕生。バトンとバリチェロが残留。BGP001は、本来ホンダRA109になるはずだったマシンにメルセデスのエンジンを搭載。ダブルディフューザーを搭載したBGP001はプレシーズンテストから好タイムを記録し、開幕戦でバトンはポール・トゥ・ウイン。バリチェロも2位と1-2フィニッシュを達成。4連勝を含めた6勝目を挙げ、開幕から一度もポイントリーダーの座を譲らずにワールドチャンピオンを獲得した。

    マクラーレン MP4-25(2010年)
    マクラーレン MP4-25McLaren MP4-25
    ブラウンGPと年俸の交渉が折り合わず、ルイス・ハミルトンのチームメイトとしてマクラーレンに移籍。第2戦オーストラリアGPにおいてマクラーレンでの初勝利。ランキング5位でシーズンを終えた

    マクラーレン MP4-26(2011年)
    マクラーレン MP4-26McLaren MP4-26
    引き続きルイス・ハミルトンがチームメイト。雨となったF1ハンガリーGPでは200戦目、自身初優勝を飾ったハンガロリンクで2度目の優勝。日本GPでは優勝は、ベッテルの2度目のチャンピオン獲得を阻止して鈴鹿初勝利。チームメイトのハミルトンを抑えてランキング2位でシーズンを終えた。

    マクラーレン MP4-27(2012年)
    マクラーレン MP4-27McLaren MP4-27
    引き続きルイス・ハミルトンがチームメイト。開幕戦オーストラリアGPで優勝するも、その後は失速。第12戦ベルギーGPではマクラーレン移籍後初のポールポジションを獲得し、2勝目。MP4-27はシーズン最速マシンという見方もあったが、信頼性トラブルやピット作業のミス、セッティングに苦しみランキング5位に終わった。

    マクラーレン MP4-28(2013年)
    マクラーレン MP4-28McLaren MP4-28
    ルイス・ハミルトンがメルセデスに移籍し、セルジオ・ペレスをチームメイトに迎える。MP4-28はマシン開発に失敗してパフォーマンスを発揮できず、表彰台に一度も乗りことなくランキング9位でシーズンを終えた。

    マクラーレン MP4-29(2014年)
    マクラーレン MP4-29McLaren MP4-29
    チームメイトにルーキーのケビンマグヌッセンが加入。開幕戦ではダニエル・リカルドの失格によって2年ぶりの表彰台を獲得。その後は低迷したが、シーズン後半に盛り返してランキング8位。

    マクラーレン MP4-30(2015年)
    マクラーレン MP4-30McLaren MP4-30
    マクラーレンはホンダのF1エンジンを搭載してマクラーレン・ホンダが復活。チームメイトには2度のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソが加入。しかし、ホンダのF1エンジンは信頼性とパフォーマンスにかけ、Q2進出すらできないレースが続き、4度の入賞で16ポイントを獲得してランキング16位。

    マクラーレン MP4-31(2016年)
    マクラーレン MP4-31McLaren MP4-31
    マクラーレン・ホンダは若干競争力を挙げ、2014年イギリスGP以来およそ2年ぶりの3番グリッドを獲得。決勝でも上位3チームに次ぐ6位入賞を果たした。ランキング15位でシーズンを終了。マクラーレンは来季からストフェル・バンドーンの起用を発表し、バトンはアンバサダー兼リザーブドライバーとして残留することが決定した。

    マクラーレン MCL32(2017年)
    マクラーレン MCL32McLaren MCL32
    フェルナンド・アロンソのインディ500参戦によって、モナコGPで代役として1戦限りの復帰を果たす。予選ではQ3進出を果たすも、パワーユニット交換によって再開まで降格。フロアを交換してピットレーンからスタート。決勝ではパスカル・ウェーレインと接触してリタイア。次戦3グリッド降格ペナルティを科せられたが、その後は出走せずにシーズンを終えた。

  • メルセデスF1 「DASは人々がイノベーションを望んでいることを示した」

    メルセデスF1 「DASは人々がイノベーションを望んでいることを示した」

    メルセデスF1チームのチーフデザイナーを務めるジョン・オーウェンは、DAS(デュアル・アクスル・ステアリング)への反応はF1におけるイノベーションの重要性を示していると感じていると語る。

    メルセデスW11に搭載されている独創的なDASはF1プレシーズンテストのオンボード映像で明らかになった。ドライバーはステアリングを押し引きすることでフロントタイヤのトー角を変更することができ、タイヤ温度やストレートスピードに影響を与えると考えられている。

    DASは2021年以降は非合法であることが決定しており、今シーズンもレッドブルと筆頭にライバルチームがDASに異議を唱える可能性はあるものの、FIA(国際自動車連盟)はこれまでのところシステムが合法であると宣言している。

    ジョン・オーウェンは、開発中にレギュレーションで許可されるものを見つけるのは珍しいことだと認める。

    「イノベーションはほとんど新しいアイデアではなく、古いアイデアに過ぎない。だが、新しいコンセプトや何かを異なるものにする様々なアイデアのコレクションがある」とジョン・オーウェンは語る。

    「DASシステムは、私たちが試した他のものの灰から生まれた。実際、数年前に我々がマシンでレースしていたものだと思う。そのような機能はあったが、実際にはすべての約束を果たしていなかったものの中にあった。したがって、ある意味これは我々が試してみたものの、期待に応えられずに隅に置かれたものだった」

    「他にもチーム内、人々の心のなかには、人々が覚えているものやプロジェクトがたくさんある。また、マシンのパフォーマンス面で発生する可能性のある特定の問題、修正して対処する必要のあるものもある」

    「そのため、DASシステムは実際には『まあ、こんなことができたとして、ルールはなんというだろう?』という感じだった。事実上、ルールはそれを止めなかった。我々はそれが珍しいことであり、驚くべきことだと思った。そして、どんどん足を踏み入れて『さて、私ならどれくらいで止めるだろう?』という感じだった」

    「それから『今、誰かをこれを搭載した場合に止めてみよう。私ならどうするだろう? 私ならどのような主張をするだろう?』と逆のアプローチを取る。そして、他の誰かならどのように議論するだろうと考えてシステムを構築し、他に過失を検知されないようにした」

    「すぐに即時にDASシステムがルールの範囲外であるという多くの反応があったのと目にしたと思うが、より多くの人々が見るほど、彼らは『おそらくそれはルールの範囲内だ!なぜ今まで目にしなかったのか?』と言うようになる。今、それがルール内ではない理由を見つけてみようと必死のパニックがある。それはある種、F1では一般的なことだ」

    ジョン・オーウェンは、レギュレーション内のより多くの柔軟性があれば、F1全体に利益をもたらす可能性のあるより肉眼で確認できるような明白なイノベーションが生まれてくると考えている。

    「もっとオープンなルールがあれば、人々はイノベーションを見ることができると言うだろう。彼らは1970年代を振り返っている。マシンには4つではなく6つのホイールがあり、一部のマシンにはファンが付いていた。それは単に非常に視覚的なイノベーションだ。多様性が重要だ。マシンは見え方によって本当に多様に見える」

    「実際には、様々なマシンの間に非常に多くの多様性があることがわかる。人々が実際に目にすることのない程度の規模だ。それの多くはボディワークの下にあり、その多くはボディワークの微妙で小さな詳細だ。そして、それらは本当に異なる。多くのイノベーションがある。ホイールが6つあるほどあからさまなものではないがね」

    「DASシステムが証明したことは、F1には確かにその種のイノベーションに対する切望があるということだ。ドライバーが突然ステアリングホイールを他の人とは違う方向に動かし、予期せぬ事態が発生したりするようなね」

    「我々はイノベーションを見られるようにしたい。人々が話したり、興奮できるような視覚的なイノベーションが欠けているかもしれない」

    「2020年のメルセデスには、多くの優れたイノベーションがある。それらは我々の重要な競争上の優位性であるので、実際には語りたくはない。しかし、明らかに視覚的で話題になっているもののひとつだ。そのような話のポイントがもっとたくさんあった方がスポーツにはいいと思う。それはスポーツにより多くの興味をもたらすだろう」

  • F1:2020年と2021年のマシン開発にトークンシステムの導入を検討

    F1:2020年と2021年のマシン開発にトークンシステムの導入を検討

    F1関係者は、新型コロナウイルスの危機的な状況への対応の一環として、2020年および2021年に凍結もしくは開発できる要素を決定するためにトークンシステムを採用することを検討している。

    2021年に現在のマシンが使用されることは既に合意されており、開発コストを削減するために他の要素を凍結することについて、ここ数週間議論が続けられている。

    4月6日(月)には、F1のCEOを務めるチェイス・キャリー、スポーティングディレクターのロス・ブラウンが10チームのF1チーム代表者と電話会議を開催した。

    しかし、F1チーム側は、2020年および2021年にマシンのどの部分を開発することに焦点を当てるかについて様々な考えを持っていると言われている。例えば、フェラーリとレッドブルは、現時点でメルセデスのギアボックスに利点があるとして、開発の継続を望んでいるとされている。

    報道によると、トークンシステムの導入は概ね支持を得ているという。2020年のパッケージ全体はかなりの割合で2021年まで凍結されるが、F1チームは割り当てられたトークンの範囲内で変更したいエリアの開発を実施することができるようになる。

    F1に開発トークンシステムが適用されるのは初めてではない。2014年にV6ターボハイブリッド導入時にも同じように各コンポーネントに特定のトークンが割り当てられたが、メルセデスが圧倒的に優位な状況であることを鑑みて廃止された。

  • F1:ホンダF1を含む全チームのファクトリー閉鎖期間を35日に延長

    F1:ホンダF1を含む全チームのファクトリー閉鎖期間を35日に延長

    F1は、ファクトリーのシャットダウン期間を21日から35日に延長することに合意した。これは全F1チームおよびパワーユニットメーカーに適用される。

    F1チームは、新型コロナウイルスの危機に対処するために通常の8月のシャットダウン期間を3~4月に前倒しし、さらに期間を2週間から3週間に延長することに合意した。

    しかし、当面のシーズン再開の目途は立っていないため、全F1チームはシャットダウン期間をさらに2週間延長することを承認。シャットダウン期間は5月まで継続される。

    各F1チームとパワーユニットメーカーは、強制シャットダウンをいつ行うかを選択できるが、現状すべてのF1チームがすでに活動停止状態になっており、個々のシャットダウン期間が2週間延長されることになる。

    「F1ストラテジーグループ、コミッション、およびすべてのチームによる満場一致の承認を受け、世界モータースポーツ評議会は、F1のシャットダウン期間を21日間から35日間に延長する決定を電子投票で承認した。3月、4月、または5月にすべての競技者およびパワーユニットメーカーに適用される」とFIA(国際自動車連盟)は声明で発表。

    「COVID-19の進行中の世界的な影響に照らして、このトピックに関するさらなる議論は、FIA、F1、およびすべてのチームの間で開かれたままだ」

    この決定は、月曜日(4月6日)にビデオ会議で開催された、F1上層部、F1チームの代表者、FIA会長のジャン・トッドによる最近の緊急会議後に行われた。

    すでに2022年まで延期が決定しているF1技術規則の変更を2023年まで延期するという提案はすでに却下されている。F1チームは2021年から導入される予算上限の引き下げについて引き続き議論している。

    マクラーレンのCEOであるザク・ブランンは、新型コロナウイルス危機によって最大4チームが廃業に追い込まれる可能性があることを恐れており、F1チームの予算上限を1シーズンあたり1億ドルに下げるよう呼びかけたが、妥協点はまだ見出されていない。

    フェラーリとレッドブルは、予算上限の引き下げの主な反対者であると考えられている。小規模チームに部品を販売している大規模チームは、部品の研究開発にコストと時間をかけているため、部品を購入してそれ以外の開発に時間を充てているチームとは万能型のアプローチは機能しないという見解だ。

    現在、2020年のF1シーズンは6月14日のF1カナダGPで開始する予定だが、新型コロナウイルスの危機を巡る旅行制限と現在の状況を考えると、その日付も延期になる可能性が高い。

    F1nCEOを務めるチェイス・キャリーは、2020年に15~18戦を開催することを目指しており、安全にシーズンを開始したいと考えている。

  • F1:研究開発費を巡り予算上限の1億ドルへの引き下げは合意に至らず

    F1:研究開発費を巡り予算上限の1億ドルへの引き下げは合意に至らず

    F1チームの代表者とF1上層部との会議が4月6日(月)に行われたが、予算上限の引き下げについて確固たる決断が下されることなく終了した。

    F1のCEOを務めるチェイス・キャリー、スポーティングディレクターのロス・ブラウンは、月曜日の午後に10チームの代表者と電話会議を開催した。

    報道によると、会議は長時間にわたって行われたが、確定的な決定は行われていなかったという。

    主なトピックは予算上限だった。F1は2021年に1億7,500万ドルの予算上限を導入する予定だが、10人のチーム代表者全員がそれを1億5,000万ドルを引き下げることに同意している。

    しかし、マクラーレン、ウィリアムズ、レーシングポイント、F1運営側のスタッフが直面している進行中の金融危機を鑑みて、小規模F1チームはそれをさらに1億ドルまで削減することを求めている。

    だが、F1のよりビッグチームであるメルセデス、フェラーリ、レッドブルは“留保”したという。

    主な問題は、メルセデス、フェラーリ、レッドブルの研究開発費となる。3チームは、サスペンションやギアボックスなどの部品を他のチームに供給している。

    つまり、カスタマーチームよりもR&D部門で多くの時間を費やしており、カスタマーチームは他の分野にお金を費やすことができる。

    そのため、ビッグチームは1億ドルを超えたより多くの予算を望んでいる。

    BBCスポーツは「フェラーリは、1つの数字がすべてのチームに対して公平ではないという点を指摘した。これは、小規模チームの多くが大規模チームからパーツを購入しているためだ」と伝えている。

    「その会議で、フェラーリは大規模チームはそれらの部品の研究開発コストを負担しているため、本質的に不利であると主張した。それらを購入する小さなチームにはないコストだ」

    推奨された解決策の1つはスライド制だ。研究開発を行っているチームは上限を超える権利があり、部品を購入するだけのチームは少なくなる。

    会議から得られた決定の1つは、2022年のレギュレーションに関するもので、FIAは2023年まで延期することはないと述べている。

  • F1:現行パワーユニットのエンジン開発を凍結の可能性

    F1:現行パワーユニットのエンジン開発を凍結の可能性

    F1は、チームを救済するためにコストをさらに劇的に削減する必要がある場合、緊急対策として現行パワーユニットのエンジン開発を凍結する可能性がある。

    新型コロナウイルスの世界的な大流行はF1界に大きな経済的影響を与えており、F1、FIA(国際自動車連盟)、F1チームとの間で、今後のコストを削減する方法について議論が進んでいる。

    すでに2021年まで現行シャシーを継続し、新レギュレーションの導入を2022年まで延期するといいった一連の措置が合意されている。しかし、財政の圧迫がすぐに終わらない可能性があり、必要に応じて講じることができる追加の措置についてさらなる議論が行われている。

    検討されている分野の1つは、2021年の初めから施行される現在の1億7,500万ドルの予算上限の削減だ。ただし、2,500万ドル以上引き下げたとしても、影響が及ぶのは上位3つのチームだけとの懸念がある。同時に、従業員が他の仕事を得るのが難しいと感じるときに多くの解雇を強イルカの姓もある。

    もう1つの可能性は、現在のF1パワーユニットを凍結させることによってF1エンジンの開発作業を制限することだ。これは数年続く可能性がある。これにより、研究開発コストが大幅に削減され、カスタマーチームのエンジン請求額を削減できる可能性がある。

    2023年まで新しいF1レギュレーションの導入延期を含め、コストを削減するためのアイデアは新型コロナウイルスの危機が進行している間も継続される

    F1チームには、個々のチームのメリットを享受するのではなく、グリッドを保護するために役立つ決定が行われるようとするムードがある。

    最近、メルセデスはDASを2021年に禁止する計画を承認した。また、フェラーリは現行マシンでライバルに遅れをとっているように見えまるが、新しいレギュレーションの延期を支持している。

  • レッドブル・ホンダF1、予算上限の減額を巡って駆け引き?

    レッドブル・ホンダF1、予算上限の減額を巡って駆け引き?

    F1チームは、4月6日(月)にビデオ会議を開催し、予算上限の引き下げについて話し合う。

    F1およびFIA(国際自動車連盟)は、グランプリのない危機的状況においてF1チームを財政的に支援するためのさまざまな措置を発表している。たとえば、新しいレギュレーションの導入を2022年に1年延期し、強制的なシャットダウンを前倒しして期間も3週間に延長している。

    2021年シーズンには1億7500万ドルの予算上限が導入されるが、引き下げについて議題に上がっている。上位3チームは1億5000万ドルへの引き下げを目指していると Motorsport-Total は報じている。

    さらにレッドブル・ホンダF1は、1億5000万ドルへの引き下げの上限として、新レギュレーションの導入を2023年まで延期することを求めているが、そのアイデアにフェラーリは難色を示しているという。フェラーリは新レギュレーションの2021年への延期も当初は反対していた。

    ただ、小規模チームの予算は1億5000万ドルにも達しておらず、1億ドルへの減額を求めており、上位3チームの駆け引きはうまくはいかないかもしれない。

    また、F1チームはいくつかのパーツの開発凍結についても話し合うとされている。新レギュレーションの1年延期によって2021年もシャシーは今季のままだが、小規模チームのウィッシュリストにはギアボックス、エンジン、ホイール、サスペンション含まれているという。

    だが、レッドブル・ホンダF1とフェラーリはギアボックスの凍結に難色を示しているという。フェラーリとレッドブル・ホンダはギアボックスとエンジンを6本のボルトで接続しているが、メルセデスは4本のボルトだけでエンジンとギアボックスを接続しているにも関わらず、ねじれ剛性に強いことを発見したという。

    メルセデスのギアボックスはよりスリムで空力的に大きな利点がある。そのため、レッドブル・ホンダF1とフェラーリは、2021年に新しいギアボックスを構築したいと考えているという。

    新型コロナウイルスという大義のもとで団結はしているものの、各チームの思惑が絡みあい、4月6日(月)の会議は荒れることが予想される。

  • F1:フェラーリがメルセデスのDASに反応しない理由…PASの存在

    F1:フェラーリがメルセデスのDASに反応しない理由…PASの存在

    フェラーリF1チームが、メルセデスのDAS(デュアル・アクシス・システム)について何も反応を示さないのには理由があるようだ。

    メルセデスは今年の冬季テストでドライバーがステアリングシステムを押し引きすることでフロントタイヤのトー角を調整することを可能にするDASを投入。レッドブル・ホンダは、システムの合法性について異議申し立てをする準備を進めている。

    しかし、フェラーリはかなり静かなままであり、コンセプトについての厳しい声明を拒否している。

    イタリアメディアの報道によると、フェラーリは、2019年のF1フランスGP以降、すでにDASの多くの利点に似たPAS(パワーアシストステアリング)システムを採用しているという。DASは2021年に禁止となることが決定したが、フェラーリは来シーズンもPASを使用でき、カスタマーチームのハースF1でさえ、システムを引き継いでいるという。

    PASはDASほど高度ではないが、「だが、前述のメディアのウェブサイトで読むことができるように、フェラーリのシステムは多くの点で革命的なメルセデステクノロジーの前身だ」と同メディアは報じている。

    ハースF1チームもPASシステムで走らせており、競争上の優位性が得られていることが証明されているようだ。ラップタイムを短縮し、摩耗を減らすために重いステアリングシステムの余分な重量をどこかで補うことは、いくつかの空力的な利点さえあるという。