カテゴリー: F1マシン

  • メルセデスF1代表 「2021年F1マシンは今年よりも遅くなる」

    メルセデスF1代表 「2021年F1マシンは今年よりも遅くなる」

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2021年はダウンフォース削減策によって、F1チームが今年よりも速いマシンを生み出すチャンスはないと考えている。

    近年のレギュレーションの安定によってF1チームが劇的にパフォーマンスを解放し、タイヤへの過度な負担がかかるのを防ぐために、2021年のルールには多くの変更が加えられた。

    主な違いはリアのフロアの床面積が減らされること。それに加えて、ディフュザーやブレーキダクトなども微調整され、全体で約10%のダウンフォースを削減が目標とされている。

    F1チームが作業できる面積が減少した場合、ダウンフォースを改善するために利用できる気流量は劇的に変化する。

    F1チームは損失の一部を取り戻すことを望んでいるが、トト・ヴォルフは、2021年に十分なラップタイムを取り戻し、さらに速くなるとの提案を打ち消した。

    「私はそうは思わない。タイヤ周辺のフロアで空力が大幅にカットされており、取り戻すまでにはしばらく時間がかかるだろう」とトト・ヴォルフはコメント。

    「我々はまだ来年の開発の真っ最中だが、すぐにそこにたどり着けるとは思っていない。その点で言えば、タイヤがさらに1段階硬くなるので、今年見たようなラップタイムに近づくことはないと思う。少なくともシーズン前半はないだろう」

    ピレリは、今シーズンに多くの故障を引き起こした問題を防ぐために2021年により頑丈なタイヤを導入する。したがって、新しい構造とコンパウンドは、過去2年間チームが走らせているものよりも遅くなる。

    ウィリアムズの車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、新しいタイヤのテストで経験した1秒のドロップオフのすべてを取り戻すことはできないと考えている。

    「すべては取り戻せないと思う」とデイブ・ロブソンは語る。

    「それらを理解し、データと空中の相互作用を適切に調べれば、うまく対処できると思っており、そこでいくらかは取り戻せるとと確信している」

    「1秒遅くなるとは思わないが、すべてを取り戻すことはできないと思う」

    「本当に遅いタイヤだと思う。強くなり、耐久性が上がるのであれば、不合理なことではないかもしれないがね」

    新型コロナウイルスのコスト削減策により、F1チームは2020年のシャシーを新しいシーズンに持ち越す必要があるが、空気力学の変更は許可されている。チームは、他の限られた領域の変更に2つの開発トークンを費やすことができる。

    レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、RB16Bと呼ぶ2021年マシンは2020年マシンの約60%が引き継がれることを明らかにしている。

  • F1次期CEO 「まるで聖書のようなレギュレーションは簡素化が必要」

    F1次期CEO 「まるで聖書のようなレギュレーションは簡素化が必要」

    F1の次期CEOであるステファノ・ドメニカリは、今後、F1は競技規則と技術規則を簡素化し、次世代F1エンジンのコストを下げる必要があると語る。

    元フェラーリF1のチーム代表で、現在、ランボルギーニのCEOを務めるステファノ・ドメニカリは、2021年1月1日からチェイス・キャリーに代わってF1を指揮する。すでにドメニカリは、F1が優先的に取り組むべき課題を検討している。

    ステファノ・ドメニカリの最初の懸念のなかには、2026年に導入が予定されている次世代F1エンジンがある。現在、F1チームは次世代エンジンの導入を2025年に1年前倒して導入することを議論している。

    だが、ステファノ・ドメニカリは、そのタイムラインに関係なく、F1チームがより安価なパワーユニットを利用できることを望んでいる。それが実現すれば、F1撤退を決断したホンダのように自動車メーカーが去るのではなく、むしろ新しいメーカーをF1に引き付けることができると考えている。

    ステファノ・ドメニカリは「現在のエンジンのコストをメーカーに対峙させ続けることはできない」と Gazzetta dello Sport に語った。

    「我々は過去に犯してきた過ちを避けたいと思っている。我々はレギュレーションを簡素化する必要がある。技術規則や競技規則を見れば、まるで聖書のように見える」

    「一連のルールを簡素化する必要があると同時に、解釈の範囲を可能な限り小さくし、グレーゾーンを避ける必要がある」

    さらに、ステファノ・ドメニカリは、若い世代のレーサーにも輝きを与える機会を与えるようなドライバーのパフォーマンスが中心にあるF1に戻したいと考えており、それはF1にとってもファンにとっても価値をもたらすはずだと語る。

    「オートバイのレースでライダーが違いを生み出しているように、我々は再びドライバーに焦点が当たるスポーツにしていく必要がある」

    「そして、この点で、F1は今ほど良い位置にいたことはない。若くて強いドライバーがたくさんいる」

    「もちろん、ドライバーだけで人々を引き付けたいわけではない。グランプリは、コンサートのように、スポーツ、エンターテインメント、音楽を組み合わせたユニークな体験でなければならない」

  • マクラーレンF1技術代表 「MCL35Mで2020年の弱点に対処できる」

    マクラーレンF1技術代表 「MCL35Mで2020年の弱点に対処できる」

    マクラーレンF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、開発範囲が限られているにも関わらず、2021年マシン『MCL35』は今季の弱点に対処できると確信している。

    F1は、新型コロナウイルスへのコスト面の対応として、2021年も今シーズンのシャシーを持ち越すことを決定。シャシー部分の開発はトークンシステムによって開発が管理される。

    各チームには開発のために2つのトークンが割り当てられるが、マクラーレンはメルセデスのF1エンジンを『MCL35M』と呼ぶ2021年マシンに適合させるためにそのトークンを費やすことになる。

    結果的に、2021年のF1マシンはほぼ完全に新しいマシンになるとジェームス・キーは語る。

    「来年に向けての大きな変化は、我々独自のものであり、新しいパワーユニットだ」とジェームス・キーは語った。

    「2020年からシャーシを引き継ぐことはできない。特に冷却や電子機器など、マシンのさまざまなシステムに関しては、多くの再設計を行う必要があった」

    「シャシーが異なるだけでなく、ギアボックス、そしてlもちろんエンジンも異なるので、MCL35Mは我々にとってほぼ新しいマシンのようなものだ」

    マクラーレンは、2021年のルノーからメルセデスにF1エンジンへの切り替えの見通しと開発制限を見越して2020年に新しいパーツの導入を進めた。ジェームス・キーは、それは今年のチームのパフォーマンスに役立つ決定だったと語る。

    「2021年の開発トークンをメルセデスエンジンのインストールに費やさなければならなかったため、今シーズンの開発に関してアプローチが変わった」とジェームス・キーは説明した。

    「しかし、結果として、2020年には通常では得られないパフォーマンスが少し追加された可能性があり、収集したすべての情報に基づけば、これらのエリアをさらに発展させる余地がある」

    マクラーレンのエンジニアリング部門は、2021年にレギュレーションの厳しい制約の下で運営されれるが、ジェームス・キーは、MCL35の弱点を解消するという点で、ある程度前進できると信じている。

    「今年のミッドフィールドは信じられないくらい接近していた」とジェームス・キーは語った。

    「サーキット、タイヤ、気象条件、そして、もちろんマシンの開発に応じて盛衰した。0.05~0.1秒が違いを生む」

    「我々は競合他社の方が強いエリアを特定し、自分たちのマシンの弱点を確定することができた」

    「特にシーズン後半の特定のコースとコンディションは、我々の強みを発揮していなかった。2021年のレギュレーションにはそこれらの弱点に対処するのに十分な範囲があると思う」

    「もちろん、完全に白紙の状態であれば、さらに多くのことができたが、改善する必要のあるエリアは、マシンの基本的なアーキテクチャとは関係のない部分だった」

  • フェラーリF1代表、トークン制に不満 「アルファタウリなどに有利」

    フェラーリF1代表、トークン制に不満 「アルファタウリなどに有利」

    フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、トークンシステムの歪みにとってアルファタウリ・ホンダとレーシング・ポイントが2021年に“競走場の優位性”を享受することができると不満を述べている。

    F1は新型コロナウイルスに対応したコスト削減策として、2021年は今シーズンのシャシーを引き継ぎ、F1チームは2021年F1マシンの開発について、選択したコンポーネントを2つのトークンを使用して改良するよう制限されている。

    ただし、アルファタウリ・ホンダとレーシング・ポイント(2021年からアストンマーティン)は、1年落ちのギアボックスとサスペンションを購入して搭載していたため、2021年にトークンの割り当てを使用せずにそれらのコンポーエントをアップグレードさせることができる。

    「トークンシステムで来年の開発には限界されている」とマッティア・ビノットは語った。

    「使用できるトークンは2つしかなく、どうにかして今年の弱点に対処または修正する必要がある」

    「しかし、現時点ではトークンによって制限されていないチームがある。レーシング・ポイントとアルファタウリにはフリーのトークンを持っている」

    「したがって、それらのチームは、開発の観点から、我々や他のチームに対して利点、競争上の優位性がある。我々はそれを十分に認識する必要がある」

    「また、他のチーム(マクラーレン)はエンジンメーカーを変更し、エンジン出力の点でアップグレードする可能性がある。これも注意する必要がある」

    「なので、来年もライバルは非常に強いだろう。しかし、我々はここマラネロに強いチームがいると信じており、今日よりも良い仕事ができると確信している」

  • マクラーレンF1 「2021年マシン『MCL35M』は“ほぼ新車”に近い」

    マクラーレンF1 「2021年マシン『MCL35M』は“ほぼ新車”に近い」

    マクラーレンF1のテクニカルディレクターを務めるジョームス・キーは、2021年F1マシンは安定したレギュレーションの下で開発も許可されているに関わらず“ほぼ新車に近い”と語る。

    新型コロナウイルスのパンデミックを受け、当初予定されていた新レギュレーションの導入は2022年に延期されて、2021年は現在のマシンのデザインが大幅に引き継がれることなる。

    FIA(国際自動車連盟)は、トークン開発システムを導入して、新しいシーズンに先立って現在のマシンでチームが行える作業量を制限しているが、マクラーレンはルノーからメルセデスにF1パワーユニットを変更するというユニークな立場にある。

    これにより、新しいシャシー、冷却、ギアボックスを導入する必要があり、トークンの大部分をその対応に費やすことになるため、空力の変更が制限されるが、ジェームズ・キーは2021年F1マシン『MCL35M』が“ほぼ完全な新車に近い”ものになると語る。

    「我々独自の来年に向けた大きな変化は、新しいパワーユニットだ。我々は2020年からシャシーを引き継ぐことはできない」とジェームス・キーは説明する。

    「特に冷却や電子機器など、マシンの様々ンなシステムに関しては、多くの再設計を行う必要があった。シャシーが異なるだけでなく、ギアボックス、そして、もちろんエンジンも異なるため、MCL35Mは我々にとって新車に近い」

    マクラーレンは、メルセデスのF1パワーユニットを搭載することですぐに前進することを望んでいるが、ライバルに遅れをとらないために今シーズン中から他の場所に集中した多くのアップデートを導入してきた。

    「メルセデスのF1エンジンのインストールに2021年の開発トークンを費やさなければならなかったことが、今シーズンの開発に関する我々のアプローチを変えた」とジェームス・キーは語る。

    「しかし、結果として、2020年には通常は得られないパフォーマンスが少し追加された可能性があり、収集した様々な情報に基づけば、それらの領域にはさらに発展させられる余地がある」

    ジェームス・キーは、2021年のF1世界選手権はMCL35Mの開発を進めつつも、完全に新しいレギュレーションに合致した2022年マシンの開発も再開することになるので忙しい1年になると予想する。

    「2021年は、MCL35Mを開発し、レースをするためのフルシーズンがあり、22年マシンが進化するにつれて新たな発見があるため、忙しい年になるだろう。それを始めるのが待ちきれない!」

  • フェラーリF1、2021年F1マシン『SF21』はプレシーズンテストで公開

    フェラーリF1、2021年F1マシン『SF21』はプレシーズンテストで公開

    フェラーリF1は、2021年シーズンを戦うマシンは『SF21』という名前になり、プレシーズンテスト前に発表することを明らかにした。

    2021年F1マシンは、新型コロナウイルスへの対応として開発が制限され、シャシーはほぼ今季マシンと同じになる。フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、金曜日に行った記者会見で新車は現在のSF1000の進化型になると述べた。

    「来年はすでにマシンの名前が決まっている。マシンはSF21と呼ばれる」とマッティア・ビノットは語った。

    「来年は2022年への移行だと考えているので、非常に単純な名前となった。なので、マシンの名前はSF21のままにしておこう。部分的に凍結されたマシンであることは確かであり、2020年と同じシャシーとなる」

    「来年のマシンの発表は異なる方法で行う。まず、チームとドライバーを、ファン、パートナー、ジャーナリストに紹介するイベントを開催する。だが、我々は2番目のイベントを開催する可能性がある。それは直接バルセロナの冬季テストで行われる可能性があり、そこでマシンを発表する。幾分、異なるやり方になるだろう」

    2020年はフェラーリにとって失望のシーズンとなった。2019年のパワーユニットがレギュレーションの抜け穴を悪用したと判断され、FIAは取締りを強化。その結果、パワーユニットのパフォーマンスは大幅に低下し、フェラーリはコンストラクターズ選手権を6位で終えた。

    マッティア・ビノットは、2021年はエンジンを大幅に改善する必要があると述べた。

    「エンジンはダイナモでうまく作動していることを確認できる」とマッティア・ビノットは明かした。

    「パフォーマンスの面では、順調に進んでいると思う。2020年に比べてかなり大幅に改善している」

    「パワーユニットとしての競争力を取り戻すと思う。我々がその分野でワーストになることはないと思っている。それは私がダイナモで見た数字から得た感覚だ。しかし、他の人が何をしているのか、どれだけ進歩しているかはわからない」

    シャシー自体に関しては、マッティア・ビノットは、開発制限が空力面の重要な進歩を妨げることはないと語る。

    「弱点に対処する際に、私はパワーユニットについて何度も言及してきた。しかし、2020年のマシンはドラッグが非常に高かった。2021年のマシンを見れば、ドラッグは何らかの形で確実に対処されていると思う。」

    同時に、マッティア・ビノットは、フェラーリが再びメルセデスに挑戦するのは時期尚早だと強調しつつも、マクラーレン、レーシングポイント、ルノーとの3位争いに参加できるようになることを期待していると語る。

    「ベストチームとのギャップは非常に大きく、来年それが埋めることはないだろう」とマッティア・ビノットは認める。

    「だが、3位は不可能ではないし、それが来シーズンの私たちの最低限の目標であるべきだ」

  • メルセデスF1代表「次世代エンジンの2025年への前倒しに注力するべき」

    メルセデスF1代表「次世代エンジンの2025年への前倒しに注力するべき」

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1は次世代のパワーユニットの導入を2025年に前倒しするために“あらゆることを行っていくべき”だと語る。

    現在、F1のパワーユニットメーカーは、当初2026年シーズンの導入を目標としていた新しいパワーユニットの計画を1年前倒しすることについて話し合っている。

    この議論は、レッドブルが、2021年にホンダがF1から撤退した後も、ホンダのF1エンジンを引き続き使用できるように2022年からF1エンジンの開発を凍結するという協議の一環として話し合われている。

    F1は、2014年シーズンから現在のV6ターボハイブリッドの複雑な“パワーユニット”を使用しているが、将来的にはよりシンプリで安価な仕様を使用することが求められている。

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1は新しいパワーユニットの導入を早めることを検討するべきだとし、2025年に新しいレギュレーションを制定するのは遅すぎることはないと考えていると語る。

    「2026年のパワーユニットのレギュレーションはまだないが、我々全員が、世界で何が起こっているのかを理解していると思う」とトト・ヴォルフは語った。

    「我々は2025年に向けて全力を尽くすべきだし、すべてのパワーユニットメーカーがこの目的に同意している」

    「2025年はまだ実現可能だと思う。問題は、本当に早い段階でレギュレーションを設けたいのかということだ」

    「現在のパワーユニットと新しいパワーユニットを並行して開発しているだろうか? それが凍結が必要な理由だ」

    新しいF1パワーユニットを前倒しで導入するという動きは、フェラーリがF1エンジンの凍結を支持すると立場を変えたことで突破口が開いた。

    だが、各パワーユニットメーカーで、提案されたコンバージェンスシステム(性能調整)について意見が割れている。

    フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、新しいパワーユニットを前倒しすることの重要性についてのトト・ヴォルフの考えに導入するものの、F1エンジンの凍結はパフォーマンスコンバージェンスのメカニズムを完備することが取引の一部でなければならないと述べた。

    「エンジンとパワーユニットレギュレーションを2026年から2025年に前倒しするのはF1にとって重要なことだと思う」とマッティア・ビノットは語った。

    「我々は何とかして自動車業界のトレンドをフォローし、F1がイノベーションのプラットフォームであることを確認する必要がある」

    「そうすることで、最終的に我々は2022年に凍結を前倒しできるかもしれない。それは2023年の予定だった。したがって、すべてを1年早めることになる」

    「我々が議論したように、バランスやパフォーマンスではないパフォーマンスコンバージェンスを検討するべきだ。それはそのパフォーマンスの収束を解放し、パワーやパフォーマンスが本当に低下しているメーカーがいる場合、彼を助けられるようにすることだ」

    「我々はもう一度それについて考えるべきだ。ただ状況を待って、そうなったときにクレイジーな議論wおするよりも、今、検討し、前もって考えてみた方がいいと思う」

    「このようなシナリオを考え、それに確実に準備するために、凍結はその責任を非常に果たせるものだと思う」

  • メルセデスF1代表 「F1エンジンの性能調整など導入すればF1は終わる」

    メルセデスF1代表 「F1エンジンの性能調整など導入すればF1は終わる」

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、各メーカー間のF1エンジンのパフォーマンス差を等しくするよなメカニズムが導入されれば、F1は悲惨なものになるだろうと主張する。

    フェラーリは、ホンダのF1エンジンを継続するためにレッドブルが要求する2022年のF1エンジンの開発凍結をサポートするというスタンスの変化の一環として、苦戦を強いられているエンジンサプライヤーがライバルに追いつけるようなメカニズムを導入することを求めている。

    だが、当初、レッドブルの要求を唯一支持していたチームだったメルセデスのF1チーム代表であるトト・ヴォルフは、そのようなアイデアはF1には相応しくないと語る。

    「F1にとって終わりの始まりになると思う」とトト・ヴォルフはバーレーンでの記者団に語った。

    「パワーユニットは、純粋な最大パワーによって測定されるだけでなく、ドライバビリティ、重量、冷却といった課題があるし、すべてに適合する単純な形式を導入することは不可能だ」

    「それはメルセデスが支持するものではない」

    トト・ヴォルフは、2014年から2016年にF1エンジン開発のための導入された悪名高いトークンシステムを想起し、追いつくために性能調整システムに依存することはチームにとって“屈辱的”なことだろうと語った。

    「過去に施工されたレギュレーションにトークンシステムがあったが、キャッチアップするためにトークンの削除を希望する同僚がいたため、我々は2016年以降トークンの削除に同意しました」とトト・ヴォルフは説明する。

    「今、我々の同僚の何人かはコンバージェンスのシステムをまた持ち出している、正直に言って、それはちょっとした侮辱だ」

    「過去数年間とエンジンのパフォーマンスの開発を見れば、フェラーリは明らかに2018年に最も強力なエンジンであり、2019年には群を抜いて一番だった。そして、我々はエンジンを開発し、限界を押し上げ続けてきた。そして、2020年に我々は追いつくことを望んでいたものをトラックに持ち込んだ」

    「だからこそ、パワーユニットとシャシーを開発する能力を信頼している自動車メーカーが、パワーユニットのバランスをとる何らかのメカニズムを望んでいることは理解できません」

    「公の場でそのような屈辱を受け入れる人などいないと思う」

    トト・ヴォルフは、F1に性能調整を導入すれば、スポーツの議論を損なうだけだと警告する。

    「DTM(ドイツツーリングカー選手権)で似たよなことが行われているが、レース後に耳にするのは『まあ、マシンに5kgのバラストが積まれてなければ勝っていただろう』というような発言ばかりだ。それがDTMシーズン全体のストーリーだった」

    「F1はそのような状況を可能な限り遠ざけるべきだ。さもなければ、システムを巧みに処理するという話題のためだけにパワーユニットを設計するGTのようになってしまう」

  • ロス・ブラウン 「ヘイローはロマン・グロージャンの命の恩人」

    ロス・ブラウン 「ヘイローはロマン・グロージャンの命の恩人」

    F1のマネージングディレクターを務めるロス・ブラウンは、F1バーレーンGPで大クラッシュを喫したロマン・グロージャン(ハース)の命を救うことにおいてヘイローが果たした役割を評価した。

    ロマン・グロージャンは、F1バーレーンGPのオープニングラップでダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)との接触に続いて、ターン3でバリアに激しくクラッシュ。マシンは真っ二つにちぎれて炎上。だが、グロージャンは無事に脱出し、軽度の火傷で済んだ。

    ロス・ブラウンは、FIA(国際自動車連盟)はバリアが壊れた理由とロマン・グロージャンのマシンがすぐに発火した原因を調査する必要があると述べた。

    「起こってはならないことがたくさんあり、起こったすべての出来事について非常に深い分析をしなければならない」とロス・ブラウンは語った。

    「火事が心配だったし、バリアの分割が心配だった。ポジティブな点はマシンの安全性であり、それが今日我々が理解したことだ」

    ロス・ブラウンは、2018年の初めに導入されたときにその外観について多くの批判を受けていた安全デバイスのヘイローがロマン・グロージャンの命を救うことにおいて役割を果たしたと断固として主張した。

    「バリアを突き抜けることは何年も前の古典的な問題だった。通常は致命傷に繋がった」とロス・ブラウンは語った。

    「そして、この日を救い、ロマンとその背後にいるすべてのチームを救った要因(ヘイロー)が称賛に値することは間違いない。導入した時にかなり多くの論争があったことを思い出してほしい。今では誰もハローの有効性を疑うことはできないと思う。今日、ヘイローは命の恩人だった。関係者全員に敬意を表したい」

    「G負荷も高かった。すべてが進行中に壊れるように設計されているため、すべてがどのように壊れたかを確認する必要がある。明らかに物事を壊滅的なものしたクラッシュは、予期しない方法で起こった。マシンがバラバラになり、燃料火災が発生した。これは長い間発生していなかったことだ。燃料セルは信じられないほど強力だ。接続が切断されたことが原因だと思う」

    次のレースは1週間後に再びバーレーンで開催される。ロス・ブラウンは、分析後にトラックに変更を加える可能性があることを確認した。

    「ロマンはあのバリアに非常に珍しいぶつかりかたをした。今から次のレースまでの間に非常に注意深い分析が行われるのは確かだ。これから次のレースまでに収集できる情報と次のレースで収集できる情報はすべて収集する」

    「何か対策をする必要がある場合は、それが行われると確信している。我々が長い間見ていなかったものであり、サーキットの安全基準は並外れたものだと思っている。だが、今日は我々が予測していなかったものを目にした」

  • F1バーレーンGP:各ドライバーのパワーユニット使用状況

    F1バーレーンGP:各ドライバーのパワーユニット使用状況

    2020年のF1世界選手権 第15戦 F1バーレーンGPを迎える各ドライバーのF1パワーユニットの各コンポーネントの使用状況が発表された。

    今季は、ICE(エンジン)、MGU-H、MGU-K、ターボチャージャーは3基まで、コントロールエレクトロニクスとエネルギーストアは2基までという制限が適用されており、それを超過するとグリッドペナルティが科せられる。

    前戦F1トルコGPではジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)が4基目のコンポーネントを導入して今シーズン初となるパワーユニット関連のグリッド降格ペナルティを受けた。

    現時点で走行距離は異なるものの、ほぼ全てのドライバーがなんらかの各コンポーネントで上限に達しており、残り3戦で故障が発生した場合にはグリッド降格ペナルティを科せられることになる。

    チーム ドライバー ICE TC MGU-H MGU-K ES CE
    メルセデス ルイス・ハミルトン 3 3 3 3 2 2
    バルテリ・ボッタス 3 3 3 3 2 2
    フェラーリ セバスチャン・ベッテル 3 3 3 2 2 2
    シャルル・ルクレール 3 3 3 2 2 2
    レッドブル マックス・フェルスタッペン 3 3 3 3 2 2
    アレクサンダー・アルボン 3 3 3 3 2 2
    マクラーレン カルロス・サインツ 3 3 3 3 2 2
    ランド・ノリス 3 3 3 3 2 2
    ルノー ダニエル・リカルド 3 3 3 3 2 2
    エステバン・オコン 3 3 3 3 2 2
    アルファタウリ ダニール・クビアト 3 3 3 3 2 2
    ピエール・ガスリー 3 3 3 3 2 2
    レーシングポイント セルジオ・ペレス 3 3 3 3 2 2
    ランス・ストロール 3 3 3 3 2 2
    アルファロメオ キミ・ライコネン 3 2 3 2 2 2
    アントニオ・ジョビナッツィ 2 2 2 2 2 2
    ハース ロマン・グロージャン 3 3 3 2 2 2
    ケビン・マグヌッセン 3 2 2 2 2 2
    ウィリアムズ ジョージ・ラッセル 4 4 4 3 1 2
    ニコラス・ラティフィ 3 3 3 3 2 2

    ICE … 内燃機関(エンジン)
    TC … ターボチャージャー
    MGU-H … 運動エネルギー回生システム
    MGU-K … 熱エネルギー回生システム
    ES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)
    CE … コントロールエレクトロニクス