カテゴリー: F1シュタイアーマルクGP

  • F1トルコGPの中止およびフランス&オーストリア2戦の3連戦が決定

    F1トルコGPの中止およびフランス&オーストリア2戦の3連戦が決定

    F1は、2021年のレースカレンダーを更新。新型コロナウイルスによる渡航制限によって6月11日~13日に予定されていたF1トルコGPの開催を断念することを発表。

    また、その週末は空けられたままとなり、第7戦としてF1フランスGPは当初よりも1週間早い6月18日~20日に移動。第8戦としてレッドブル・リンクでF1シュタイアーマルクGPを6月27日に開催し、7月4日の第9戦F1オーストリアGPと2連戦で開催するスケジュールに組み直した。

    これにより、フランスGP-シュタイアーマルクGP-オーストリアGPの新たなトリプルヘッダーが形成されることになった。F1フランスGPのチケットはすべて以前の日付のままで有効となる。

    この変更は、2021年のF1世界選手権が23戦を引き続き計画されていることを意味する。

    F1の会長兼最高経営責任者(CEO)であるステファノ・ドメニカリは声明のなかで「我々は皆、トルコでのレースを楽しみにしていたが、渡航制限が設けられているため、6月にはトルコに行けない」と述べた。

    「F1は、進展に迅速に対応し、解決策を見つけることができることを再び示した。オーストリアでダブルヘッダーを開催し、シーズンが23レースのままであることを嬉しく思う」

    「トルコのプロモーターと当局のここ数週間のすべての努力に感謝し、このソリューションに対応するスピード、柔軟性、熱意について、フランスとオーストリアのプロモーターに感謝したい。我々は今年の初めから他のすべてのプロモーターと非常に良い会話を交わし、この期間中も彼らと緊密に協力し続けている」

    声明では、今年初めの中国の要求と同じように、トルコのプロモーターが、可能であれば、イスタンブールでのレースをシーズン後半に再スケジュールできる機会をF1に検討するよう要求したことが付け加えられた。

    また、F1は、プロヴァンス-アルプ-コートダジュール地域とフランスグランプリのプロモーターの柔軟性、オーストリアのプロモーターが、2020年に2つのレースが大成功を収めた後、すぐに2つ目のレースを主催することに熱心に取り組んでいることに感謝の意を表した。

    F1コミュニティは、新型コロナウイルスに厳格な安全対策を講じて、今シーズンも旅行を続ける。今シーズンこれまでのところ、17,000件の検査が実施され、0.1%となる15件の陽性反応に留めている。

    2021年のF1世界選手権

  • 【動画】 セルジオ・ペレスのオーバーテイクショー

    【動画】 セルジオ・ペレスのオーバーテイクショー

    レーシング・ポイントF1のセルジオ・ペレスは、2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの決勝レースで17番グリッドから見事なオーバーテイクショーを見せた。

    レーシング・ポイントF1の2020年F1マシン『RP20』は、昨年のメルセデスF1のタイトル獲得マシン『W10』に酷似しており、2月のプレシーズンテストの段階からその速さをライバルチームは警戒していた。

    マシンコンセプトを一新したことによってチームはまだPR20の理解が乏しく、それはウエットコンディションとなった第2戦の予選で如実に現れた。ドライでは速さを見せていたセルジオ・ペレスはQ1敗退を喫して17番グリッドからスタートすることになった。

    しかし、ドライとなった決勝ではレーシング・ポイントF1は再び速さを取り戻す。セルジオ・ペレスは、アルファタウリ・ホンダF1やマクラーレンを容易にオーバーテイク。これまでの“直線番長”的な速さをみせていた同チームのマシンは、コーナーでも安定感を経てオールマイティなマシンへと変貌を遂げた。

    圧巻は40周目のカルロス・サインツ(マクラーレン)とのバトル。ピットストップ後の冷えたタイヤでサインツを華麗にオーバーテイク。「こういうの好きでしょ?」と本人もご機嫌のオーバーテイクだった。

    48周目にダニエル・リカルド(ルノーF1)を抜いて5番手に浮上してからはファステストラップを連発して一気に4番手のアレクサンダー・アルボンとの差を縮める。そして、70周目にターン4でオーバーテイクを仕掛けた際にアルボンと接触。フロントウイングにダメージを負ったことでパフォーマンスに影響が出て、ファイナルラップでランド・ノリス(マクラーレン)に抜かれて6位でチェッカーを受けることになった。

    このパフォーマンスにセルジオ・ペレスはファンが選ぶ第2戦シュタイアーマルクGPの“ドライバー・オブ・ザ・デー”に選出されている。

  • アレクサンダー・アルボン 「ハミルトンとの接触がフラッシュバックした」

    アレクサンダー・アルボン 「ハミルトンとの接触がフラッシュバックした」

    レッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンは、F1シュタイアーマルクGPで自己ベストとなる4位フィニッシュを果たしたが、セルジオ・ペレス)(レーシング・ポイントF1)との接触によって再びポイントを失うことになることを恐れていたと語る。

    6番グリッドからスタートしたアレクサンダー・アルボンは、上位3位のペースにはついていかなかったものの4番手を走行していた。だが、17番グリッドから激しい追い上げを見せていたセルジオ・ペレスに射程圏内に迫られた。

    残り3周、セルジオ・ペレスはターン4でアレクサンダー・アルボン仕掛けたが、アルボンのリアに接触してフロントウイングを破損。アルボンはダメージを受けることなく続行することができた。

    「ルイスとの一件がフラッシュバックした」とアレクサンダー・アルボンはレースの後に冗談交じりに語った。アルボンは開幕戦F1オーストリアGPで2位表彰台をかけたバトルでルイス・ハミルトンとバトルで接触してスピンを喫してノーポイントでレースを終えている。

    「でも、良いレースだった」

    「正直に言うと、今週末は少しペースが足りなかった。タイミを見つけられる場所を確認する必要がある。僕たちはわかっると思うけどね。4位になれたことを嬉しく思う。先週の後、いくつかのポイントを獲得できて良かった」

    だが、アレクサンダー・アルボンは、メルセデスにすぐに追いつくことができるかどうかまだわかってないと語る。

    「現時点でメルセデスよりも速くなるのは難しいと思う。彼らはハンガリーのような中高速コーナーでは本当に強い。マックスと僕はマシンの弱いところがどこかを知っている。とにかく僕たちはそこに対応する必要がある」

    それでも、アレクサンダー・アルボンの開幕2戦のパフォーマンスには批判が集まっている。第2戦ではマックス・フェルスタッペンと比較して1週あたり0.5秒の遅れをとっており、ピットストップまでにフェルスタッペンから30秒差をつけられていた。それにより、メルセデスF1とのバトルに絡むことができず、フェルスタッペンは孤軍奮闘を強いられた。

    それでも、レッドブルF1のチーム代表クリスチャン・ホーナーは、アレクサンダー・アルボンを擁護する。

    「アレックスのレースは2つに分かれたレースだった」とクリスチャン・ホーナーは motorsport-magazin.com に語った。

    「前半は問題があったが、後半は非常にいい走りをしていた」

    「我々は彼と一緒にそれを理解し、彼が燃料を積んだマシンで快適に感じるのを助ける必要がある」

    「だが、後半はペースが強かった。彼はペレスと非常によく戦った。そして、その時点で彼はより新鮮なタイヤを持っていたボッタスよりも0.3~0.4秒速かった」

  • F1レース分析:メルセデスがレッドブル・ホンダに仕掛けた駆け引き

    F1レース分析:メルセデスがレッドブル・ホンダに仕掛けた駆け引き

    2020年のF1世界選手権の第2戦 F1シュタイアーマルクGPでは、ピットウォールでメルセデスとレッドブルとの間で駆け引きが行われていた。

    ポールポジションにルイス・ハミルトン、2番グリッドにマックス・フェルスタッペン、4番グリッドにバルテリ・ボッタス、6番グリッドにアレクサンダー・アルボンという位置でスタートしたレース。

    トップ4がメルセデスとレッドブル・ホンダという構造になる。トップにハミルトン、3秒後方にフェルスタッペン、さらに3秒後方にボッタス、そして10秒以上後方にアルボンというという展開になる。

    全員ソフトタイヤでのスタートであり、ピレリの予想では1回目のピットストップのタイミングは24~28周。

    そのタイミングを迎えるまでにメルセデスがプレッシャーをかける。ルイス・ハミルトンはマックス・フェルスタッペンとの差を5秒以上に開き、ボッタスは3秒以内に縮めた。アルボンはトップから27秒以上遅れ、メルセデスが懸念から外れていた。

    メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、マックス・フェルスタッペンにピットインを仕向けることに成功したと語る。

    「マシンはかなり強かったし、我々は第1スティントで必要なことを行うことができた」とアンドリュー・ショブリンはコメント。

    「ルイスはマックスとの間にギャップを築き、バルテリはトラフィックを切り抜けた。それにより、我々は(ボッタスが)アンダーカットを仕掛けるか、彼(フェルスタッペン)を強制的にストップさせるポジションにいた」

    結果的に、レッドブル・ホンダが先に動いて24周目にマックス・フェルスタッペンがピットイン。その3周後にメルセデスがルイス・ハミルトンをピットに入れ、フェルスタッペンの前にコースに復帰する。

    「最初のスティントでルイスをもう少し長く走らせたかったが、バックマーカーに近づいていたので、彼をピットに入れてポジションをバンクすることにした」とアンドリュー・ショブリンは語る。

    一方、バルテリ・ボッタスは34周目まで第1スティントを延ばした。

    「バルテリはマックスに対してオフセットのタイヤ戦略を作り出すためにステイアウトしたが、またオープニングスティントの終わりにバックマーカーに近づいてしまったのでピットに入れた」

    レッドブル・ホンダF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーも「メルセデスは我々よりも速く、戦術の選択肢の数も多かった」と語る。

    「我々が後からピットインしていれば、彼らは(ボッタスをアンダーカットのために)早めにピットインしていだろう」

    「問題は、メルセデスの方が速いクルマを持っていて、レースのその時点で役割を果たせるマシンが1台しかいない場合、トラックポジションを守るか、それを譲ることしかでいないことだ。我々はピットインすることによってトラックポジションを維持することを選んだ。そして、ボッタスはステイアウトするように指示された」

    「彼はアンダーカットのポジションに自分を置くために間隔を詰めるように指示されていた。そのような状況では選択をしなければならない立場にいるということだ。ポジションを譲るか、トラックポジションを維持してレース後半にそれを耐え抜くかのどちらかだ」

    最終的にレッドブル・ホンダ RB16では、マックス・フェルスタッペンがバルテリ・ボッタスを抑えるには浮上だった。だが、クリスチャン・ホーナーはフェルスタッペンも他の可能性はなかったと理解していると語る。

    「マックスは完全に理解していた。より長いレンジでより速いクルマを持っていればそうなる。それらのオプションを長くするか短くするかはあまり重要ではない」

    そこで浮上するのが、やはりアレクサンダー・アルボンのセカンドドライバーとしての役割だ。

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは「基本的に彼は遅すぎる」と Sky Deutschland に語った。

    「構造的にここでの0.5秒は他のレースではさらに広がる可能性がある」

    もう一人のアナリストであるマルク・スレールも「アルボンはチームのナンバー2だが、彼は実際にフェルスタッペンを助けるには遅すぎる。マックはメルセデスと一人で戦っている」と付け加えた。

    クリスチャン・ホーナーは、上位で戦えるマシンが2台いれば、戦略の幅は広がるとしているが、マックス・フェルスタッペンは「アレックスがもっと近くにいたとしても関係なかっただろう。彼にとってはその方がよかっただろうけどね」と De Telegraaf に語った。

  • ホンダF1:第2戦 F1シュタイアーマルクGP 決勝レポート

    ホンダF1:第2戦 F1シュタイアーマルクGP 決勝レポート

    レッドブル・リンクでの2週連戦となった第2戦F1シュタイアーマルクGPで、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが3位表彰台に登壇。ホンダのF1エンジン搭載車は、4台中3台がポイントを獲得した。

    レッドブル・ホンダF1は、フェルスタッペンが2番手、アレクサンダー・アルボンが6番手からのスタート。アルボンはターン1で順位を落としたものの、エステバン・オコン(ルノー)、カルロス・サインツ(マクラーレン)をオーバーテイクして4番手を守る。

    マックス・フェルスタッペンは、首位を行くルイス・ハミルトン(メルセデス)に食らいつきながらレースを進めると、24周目にメルセデス勢よりも早くピットイン。ミディアムタイヤに交換し、バルテリ・ボッタスの後方でレースに復帰し、逆転を阻むべくペースを上げる。

    アレクサンダー・アルボンは、フェルスタッペンと同様にソフトタイヤでのスタートだったが、36周目までピットインを引っ張る。ミディアムタイヤに履き替えて4番手でコースへ復帰すると、後方にセルジオ・ペレス(レーシングポイント)を従えてレースを進める。

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、7番手から好スタートを決めてポイント圏内を走行していたが、フェルスタッペンと同じ24周目にピットインしてハードタイヤに交換。しかし、ここからペースに苦しみ、再度ピットストップを行ったことでポイント圏外へと後退してしまった。

    レースが終盤に差し掛かる頃、マックス・フェルスタッペンはフロントウイングにダメージを負う。後方から迫ってくるボッタスに一度はオーバーテイクを許すものの、ターン4で抜き返す見事なドライビングを披露。しかし、DRSを使って攻めてくるボッタスに対して、66周目でポジションを明け渡すこととなる。

    マックス・フェルスタッペンは3番手を守りきり、今季初の表彰台フィニッシュ。アルボンは、ペレスにDRS圏内に入られると、レース最終盤まで執拗にアタックを受けるが、ポジションをしっかりと守る。最終ラップを目前に接触されたものの、そのまま4位でフィニッシュし、レッドブル・ホンダF1は、合計27ポイントを獲得した。

    アルファタウリ・ホンダF1のダニール・クビアトは、ミディアムタイヤでスタート後、ハードタイヤに交換してフィニッシュ。安定したペースで10位完走を果たし、チームに2戦連続のポイント獲得をもたらした。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「先週に続きレッドブル・リンクで開催された本日の第2戦に向けては、特に開幕戦でのAston Martin Red Bull Racingの2台のマシンのリタイア原因の解析および対策を、短い時間の中でチームと共に進めてきました。また、先週のレースデータを解析して、少しでも戦闘力を上げるべくセッティングの最適化も進めてきました。その中で迎えた本日のレースでは大きな問題は発生せず、Honda PUを搭載した4台のマシンが完走を果たしました。 特に、Aston Martin Red Bull Racingのフェルスタッペン選手が今シーズン初となる3位表彰台を獲得したという結果はよかったと考えています。また、7番グリッドからスタートしたアルボン選手も粘りの走りで4位、Scuderia AlphaTauri Hondaのクビアト選手が10位入賞と、それぞれポイントを獲得できたことも前向きにとらえています。ガスリー選手については7番グリッドといういいポジションでスタートし、レース序盤のペースもよかったものの、その後はマシンダメージによる影響でポジションを落とし、15位フィニッシュという残念なレースになりました。次のレースに期待したいと思います。 来週末にはサーキットを変えてハンガリーでのレースが待っています。暑くなる予報も出ているようなので、クーリング設定なども含めて十分に対応を考えて臨みたいと思います」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ/3位)
    「今日は表彰台獲得を果たすことができました。もちろん、また表彰台に上がれたことはよかったのですが、優勝争いをするにはまだ速さが及ばないということでもあります。今日は可能な限りプッシュし、ルイス(ハミルトン)についていこうと全力を振り絞りましたが、叶いませんでした。まだ課題は多く、改善に向けてできる限り推し進めていかなければなりません。みんながどれだけ懸命に取り組んでいるか、僕は分かっています。僕にとって、今日は、バルテリ(ボッタス)とのバトル以外、最高にエキサイティングなレースとは言えません。あのとき僕のタイヤはほぼ終わりかけていて、パスされるだろうとは思いましたが、簡単には行かせまいとアウト側から抜き返しました。後続との差は大きく、僕に失うものはなかったので、リスクもありませんでした。3位はいい結果ですが、望んだ位置はもっと上であり、毎週優勝争いをしたいと思っています。次のハンガリーは、僕らにとっていい展開になればと考えています。ストレートは少なく、チャンスは増えそうですし、今日よりも気温が上がりそうです。チーム全員で少し休息を取り、次週に向けてリセットしていきます」

    アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ/4位)
    「先週のレース結果を考えると、今日はレース内容もよかったですし、4位に入賞してチームのためにポイントを獲得できたこともよかったです。 自分が思っていたよりも後ろの方でレースを展開することになり、レースペース自体もあまりよくありませんでした。ただ、先週よりはマシンをよく理解できていますし、どこを改善していけばいいのかも分かっています。ロングストレートや決まったタイプのコーナーでは苦しみがちで、マックスも僕も改善が必要だと考えている部分は同じです。 今日はレース終盤でペレス選手が非常に速く、最終ラップのターン4では抜きにかかられましたが、十分に彼の分のスペースは開けていました。彼が少し膨らんだので接触しましたが、大きなクラッシュにはなりませんでした。ハードなレースの一シーンという感じだったと思います。ハンガリーまで1週間ということで、ここからできることをやっていきますが、メルセデスは非常に強いので勝つのは難しいかもしれません。ただ、僕たちもプッシュを続けていきます」

    ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ/10位)
    「金曜、土曜と苦戦を強いられただけに、今日は素晴らしいレースができたと言えます。先週のレースに比べてリタイアしたマシンが少なかったにもかかわらず、きちんと仕事をして1ポイント獲得を果たすことができたので、うれしいです。すべて計画通りに進みました。アタックを受けることも多かったのですが、しっかりとポジションを守り、レース終盤にかけては後続との差を広げることもできました。ここからはまた来週末に迫っているハンガリーに向けて切り替えなければいけません」

    ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ/15位)
    「昨日の予選がよかっただけに、今日の結果にはがっかりしています。いいグリッドだったので、好結果を期待しましたが、スタートからつまずきました。ターン1でダニエル(リカルド)に接触されてスピンしそうになったのです。その後もかなり厳しい状況が続き、リアの感触が少しおかしかったです。2ストップ作戦なども試してみましたが、ペースが上がりませんでした」

  • レッドブル・ホンダF1:第2戦 F1シュタイアーマルクGP 決勝レポート

    レッドブル・ホンダF1:第2戦 F1シュタイアーマルクGP 決勝レポート

    2020のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの決勝が7月12日(日)に開催され、レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが3位に入ってシーズン初表彰台を獲得した。アレクサンダー・アルボンは4位でフィニッシュした。

    マックス・フェルスタッペンはレースの大半をルイス・ハミルトン(メルセデス)に続く2位で走っていたが、終盤にフロントウイングの損傷とミディアムタイヤのデグラデーションに悩まされ、67周目にバルテリ・ボッタスに抜かれて3位でレースをフィニッシュした。

    アレクサンダー・アルボンも4位を力走していたが、同じく終盤に入るとこの日絶好調だったセルジオ・ペレス(レーシングポイント)から厳しいプレッシャーを受けた。攻勢のペレスは最後に勝負を仕掛けるが、アルボンと接触してフロントウイングを損傷。アルボンはそのまま4位でフィニッシュした。

    スタートは、ハミルトンがスムーズに前に出る中、フェルスタッペンはカルロス・サインツ Jr.(マクラーレン)からプレッシャーを受ける。フェルスタッペンとサインツは並んでターン1へ進入するが、ターン3に向けてフェルスタッペンがポジションを守ることに成功。サインツ Jr.の後ろにはボッタスが続いた。

    しかし、その後方でいきなりトラブルが発生。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)がターン3で接触し、ベッテルがリアウイングを失ってしまう。両マシンがピットインし、セーフティカーが導入される中、ベッテルは早くもリタイアした。

    4周目にレースが再開すると、ハミルトンがフェルスタッペンを抑え、サインツとボッタスが続いた。ルクレールは接触のダメージに苦しみ、結局ベッテルに続いて5周目にリタイアした。

    6周目、ボッタスがサインツをパスして3位に浮上。ハミルトンから1.6秒遅れのフェルスタッペンを4.2秒先に捉える。5位を走行していたアルボンは4位に落ちたサインツを狙い始める。

    そしてアルボンは8周目にチャンスを見出して一気にサインツをパス。5位に落ちたサインツの後方にはエステバン・オコンとダニエル・リカルドのルノー勢が迫った。

    上位陣はここからやや落ち着き、メルセデスとアストンマーティン・レッドブル・レーシングが4位まで独占する展開となる。その後方にサインツ、オコン、リカルドが続き、さらにはランス・ストロールとセルジオ・ペレスのレーシングポイント勢とピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)が続いた。

    しかし、フェルスタッペンがボッタスから徐々にプレッシャーを受けるようになっていたため、フェルスタッペンは24周目にピットイン。ミディアムタイヤに履き替えて3位でレースに復帰する。

    25周目、オコンがピットインするがそのままガレージに入ってしまう。技術系トラブルを抱えていたオコンはそのままマシンを降りてリタイアとなった。

    首位を快走していたハミルトンは27周目にピットインし、ソフトからミディアムにタイヤを交換するが、暫定首位に立ったボッタスはステイアウトしてファーストスティントを続行。34周目の終わりにピットインしたボッタスは、ミディアムタイヤに履き替え、フェルスタッペンから約8秒遅れの3位でレースに復帰した。

    続いてアルボンもピットインしてミディアムタイヤに履き替えると、7位でレースに復帰。続けてリカルド、ノリス、ペレスがピットインしたため、すぐに4位へ浮上する。

    43周目、ハミルトンとフェルスタッペンの差は約5秒まで広がっていたが、ボッタスはフェルスタッペンとの差を約6秒まで詰める。アルボンはボッタスから約30秒後方、5位リカルドの約4秒前方の4位で独走状態となり、リカルドの後方にはストロール、ペレスと続く。そのさらに後方に8位サインツ、ピットインを済ませていない9位キミ・ライコネン(アルファロメオ)、10位ノリスと続いた。

    45周目、ペレスがストロールを抜いて6位に浮上すると、48周目にはリカルドも仕留めて一気に5位へ浮上。ストロールはペースが落ちてきたリカルドにターゲットを切り替える。

    ここからペレスが目覚ましいレースペースを見せ、アルボンとの差を急速に縮めていくと、54周目には2秒差まで詰め寄り、さらにはファステストラップを重ねていく。その前方ではボッタスがフェルスタッペンとの差をさらに縮め、64周目には1.8秒差まで迫った。

    66周目、ボッタスが遂にフェルスタッペンにアタックを仕掛けて前に出るが、フェルスタッペンはタイヤがほぼ残っておらず、さらにはフロントウイングにダメージを負っていたにもかかわらず、素晴らしいムーブですぐに抜き返してポジションを守り、見せ場を作った。

    しかし、マシンスピードで上回っていたボッタスは続く67周目にフェルスタッペンを仕留めて2位に浮上。打つ手がなかったフェルスタッペンは3位に後退した。

    70周目、アルボンがペレスの激しいプレッシャーに晒される。ペレスはオーバーテイクを仕掛けるが、ここで接触。ペレスはフロントウイングを痛めて一気に失速し、アルボンは4位を守った。

    その後方ではストロールがリカルドにアタックし、2人の後方からノリスも仕掛けていく。最後はノリスが2人の前に出て6位に浮上すると、フロントウイングのダメージで失速していたペレスも抜いて5位でフィニッシュした。

    第2戦シュタイアーマルクGPは圧倒的な速さを見せたハミルトンが優勝。2位にはボッタスが入り、3位フェルスタッペン、4位アルボン、5位ノリスと続いた。ダメージを負ったペレスが6位に入り、7位にはストロール、8位にはリカルドが入った。好スタートを切ったサインツは9位に沈み、10位にはダニール
    キャリア32回目の表彰台フィニッシュを記録したマックス・フェルスタッペンは次のようにレースを振り返った。

    「表彰台フィニッシュはベストの結果だった。表彰台に戻れたのはもちろん嬉しいけれど、優勝を狙うにはマシンが遅すぎる。できる限りハードにプッシュしたし、ルイスに追いつくためにすべてを試したけれど無理だった。僕たちにはやるべきことが残っている。成長するためにこれからもプッシュしていくつもりだ。全員がハードワークを重ねている」

    「バルテリとのバトルになるまではエキサイティングなレースとは言えなかった。バルテリが仕掛けてきた時、僕のタイヤはもうほとんど終わっていたし、パスされるのは分かっていたけれど、簡単にオーバーテイクさせるつもりはなかったし、アウト側から抜き返せたのは楽しかったね。4位との差がかなり開いていたから失うものは何もなかった。リスクを無視したドライビングができた」

    「3位はもちろん良い結果だと思うけれど、僕たちが望んでいる結果ではない。僕たちは毎週末優勝を狙おうとしている。ハンガリーGPが有利に働くことを願っているよ。ストレートが少ないからチャンスが増えるはずだ。気温も上がるかもしれない。とにかく数日休んで、来週末に向けてリセットするよ」
    キャリアベストタイの4位でフィニッシュしたアレクサンダー・アルボンは次のようにコメントした。

    「レースはまずまずだったし、4位フィニッシュでチームに十分なポイントを持ち帰ることができた。先週末はDNFだったから、ポイントは絶対に必要だった。個人的な感想を言えば、もう少し前を走っていたかったね。僕のレースペースはそこまで良くなかった」

    「まだタイムを削れる部分があると思うけれど、今週を通じてマシンへの理解を少し深めることができたし、どこをどうすべきなのかは分かっている。レッドブル・リンクのロングストレートとコーナーには少し苦しめられたけれど、改良の必要性を感じている部分については、僕もマックスも同意見だと思う」

    ペレスがターン4で仕掛けてきたけれど、僕は彼に十分なスペースを与えていた。接触はしたけれどクラッシュはしなかったし問題ない

    「レース終盤のペレスはとても速かったね。最終盤のターン4で仕掛けてきたけれど、僕は彼に十分なスペースを与えていた。おそらく少し膨れたペレスが戻そうとしたタイミングで接触してしまったんだと思う。でも、クラッシュはしなかったから問題ない。ハードにレースしただけだ。ハンガリーGPまで見直す時間が1週間ある。今日のレースで分かった通り、メルセデスを倒すのは簡単じゃない。彼らは本当に強いけれど、プッシュし続けるよ」

    チーム代表のクリスチャン・ホーナーは次のようにコメントを発表した。

    「シーズン初表彰台を獲得できたのは嬉しいが、優勝を狙えるペースが得られなかったことにフラストレーションを覚えている。メルセデスは私たちよりも速く、戦術の選択肢の数も多かった」

    「私たちはマックスにミディアムタイヤを履かせ、マックスは2位を快走していたが、縁石でフロントウイングにダメージを負ってしまい、タイヤのデグラデーションに悪影響を与えてしまった。最後までボッタスに食らいつこうとしたが、今日は3位がベストだった。とはいえ、他のマシンからはかなりの差をつけることができていた」

    「アレックスはオコンとサインツ Jr.に対して素晴らしいムーブを見せたが、前半は調子が出ていなかったように見えた。ピットイン後にペースが伸び始め、非常に速かったセルジオ・ペレスを抑えて4位を守り抜いてくれた。ファクトリーを含めた全員が努力をしてくれている。これからもすべての部分でプッシュしていきたい。またこうしてレースできたのは嬉しいが、これからはハンガリーGPにフォーカスしていく。ハンガリーGPでさらに差を縮めたい」

  • F1シュタイアーマルクGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    F1シュタイアーマルクGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2020年のF1世界選手権 第2戦 シュタイアーマルクGPの決勝が7月12日(日)にオーストリアのレッドブル・リンクで行われた。

    優勝はポールポジションからスタートしたルイス・ハミルトン。終始レースをコントロールする走りで今季初勝利。通算85勝まで勝利数を伸ばした。2位にもバルテリ・ボッタスが続き、メルセデスが1-2フィニッシュを達成。3位にはレッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンが今季初表彰台を獲得した。

    1位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
    「ここは僕にとって苦手なトラックのひとつだったので、今日のようなパフォーマンスができて最高の気分だ。とても嬉しい。昨年の最終戦で優勝してからずいぶん時間がたってしまったように感じるけど、難しい最初の週末を乗り越えることができたのは大きな前進だ。チームは戦略面で素晴らしい仕事をしてくれたし、それを維持しながら、縁石を避けて、最後まで走り切った。終盤はファステストラップを狙っていたけど、40周走った古いミディアムだったので、新しいフレッシュなタイヤを履いている相手には敵わないだろうと思っていた。チームとファクトリーのみんなが素晴らしい仕事をしてくれたことに感謝したい。集中力と決断力を失うのは簡単だけど、このチームではそんなことはない。まだまだ先は長いし、誰にとってもチャレンジングなことは分かっている。でも、これは間違いなく一歩前進だ」

    2位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
    「4番手からのスタートで、今日はダメージを最小限に抑えることが目標だった。何とか最大限の結果を出せたと思う。昨日は理想的な状態ではなかったので、今日は25ポイントには届かなかったけど、それでも多くのポイントを獲得できた。マシンのパフォーマンスも良かったし、チャンピオンシップでもまだリードしているから、悪くはないと思う。マックス(フェルスタッペン/レッドブル)とはいいバトルができた。第1スティントを延長してタイヤのオフセットを作っていたから、終盤は彼よりもかなりペースが上がっていた。しかし、接近したレースはいつも楽しいものだし、きっちりパスできたのは良かった。最初の2戦はとても心強いものだったので、次の週末が楽しみだ」

    3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
    「今日は表彰台獲得を果たすことができた。もちろん、また表彰台に上がれたことはよかったけど、優勝争いをするにはまだ速さが及ばないということでもある。今日は可能な限りプッシュし、ルイス(ハミルトン)についていこうと全力を振り絞ったが、叶いませんでした。まだ課題は多く、改善に向けてできる限り推し進めていかなければならない。みんながどれだけ懸命に取り組んでいるか、僕は分かっている。僕にとって、今日は、バルテリ(ボッタス)とのバトル以外、最高にエキサイティングなレースとは言えない。あのとき僕のタイヤはほぼ終わりかけていて、パスされるだろうとは思っていたけど、簡単には行かせまいとアウト側から抜き返した。後続との差は大きく、僕に失うものはなかったので、リスクもなかった。3位はいい結果あけど、望んだ位置はもっと上であり、毎週優勝争いをしたいと思っている。次のハンガリーは、僕らにとっていい展開になればと考えている。ストレートは少なく、チャンスは増えそうだし、今日よりも気温が上がりそうだ。チーム全員で少し休息を取り、次週に向けてリセットしていく」

    4位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)
    「先週のレース結果を考えると、今日はレース内容もよかったし、4位に入賞してチームのためにポイントを獲得できたこともよかった。自分が思っていたよりも後ろの方でレースを展開することになり、レースペース自体もあまりよくなかった。ただ、先週よりはマシンをよく理解できているし、どこを改善していけばいいのかも分かっている。ロングストレートや決まったタイプのコーナーでは苦しみがちで、マックスも僕も改善が必要だと考えている部分は同じだ。今日はレース終盤で(セルジオ)ペレスが非常に速く、最終ラップのターン4では抜きにかかられたけど、十分に彼の分のスペースは開けていた。彼が少し膨らんだので接触したけど、大きなクラッシュにはならなかった。ハードなレースの1シーンという感じだったと思う。ハンガリーまで1週間ということで、ここからできることをやっているけど、メルセデスは非常に強いので勝つのは難しいかもしない。ただ、僕たちもプッシュを続けていく」

    5位:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「今日はとても良いレースだった。まず、チームは戦略に関しては素晴らしい仕事をしてくれたし、僕は最初のスティントでソフトタイヤを管理するために良い仕事ができた。ピットインするまで39周も走った。それがレースの鍵になったし、第2スティントであれだけ強さを発揮できた。一時はミディアムを履いてコース上で最速のマシンだった。10番手だったところから、最後の2周で3回もオーバーテイクを成功させて5位まで巻き返ずことができた。先週のように、自分のポジションを死守するのではなく、前進しなければならないレースだった。攻撃とオーバーテイクのレースだった。とても楽しかった。自分自身にもかなり満足しているけど、それ以上にチームのためにうれしく思う。大量ポイントを獲得できたし、カルロスのファステストラップもある。本当に素晴らしい2週間だったし、シーズンをとても良い形でスタートできた。次のレースでもことを維持する必要がある」

    6位:セルジオ・ペレス(レーシングポイント)
    「今日、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。戦略も良かったし、マシンのペースも良かった。順位を取り戻すという目標を達成することができたし、最後は5位、もう少しで4位というところまで追い上げることができた。第2スティントではアレックス・アルボンをハードにプッシュしたし、彼を追い抜くチャンスは1回しかなかった。残念ながら、接触してしまって、ポジションを落として6位でフィニッシュすることになった。重要なのは先週末から今週末にかけて同じサーキットで前進できたことだ。今年のマシンが新しいコンセプトであることを考えると、僕たちはまだ学習中だし、理解しようとしているところだ。来週末のハンガリーでのレースに向けて興奮している」

    7位:ランス・ストロール(レーシングポイント)
    「強力なスタートを切って、すぐに順位を上げて落ち着くことができた。なんとか前のルノーに近づくこともできた。第2スティントは少しトリッキーだったし、ダニエル・リカルドを追い抜くのは非常に困難だった。彼はターン1の進入と立ち上がりで強かった。でも、辛抱強く、ファイナルラップで彼を追い抜く機会を見つけて仕掛けた。本当にエキサイティングなレースの終わり方だった。家で見てくれているファンも僕たちと同じくらい楽しんでくれていたらいいね。今日のマシンは競争力があったし、ライバルに力強いパフォーマンスを発揮できた。今後のレースにむけて有望だ」

    8位:ダニエル・リカルド(ルノー)
    「今日はもっと多くのことを期待していたのは確かだ。スタートは良かったし、順位も上げていた。最初のスティントではミディアムのフィーリングが良かったけど、ソフトは期待していたほど速くなかったし、思っていたほどの効果は得られなかった。レースの最後は苛立たしいものだったし、最後の数周はポジションをキープするのに苦労した。インシデントに関しては、ストロールが来るのが見えていたけど、ターンインしたらクラッシュしそうだったので、ああいう判断をしなければならなかった。彼をブロックすべきだったかもしれないけど、あの一瞬で2つ順位を失ってしまったのは残念だ。悔しい気持ちが強いけど、これでシーズンが始まり、走り出せた」

    9位:カルロス・サインツ(マクラーレン)
    「僕にとってはかなり期待外れな1日だった。ピットストップで問題があり、大量のポイントを逃した。レース序盤は堅実なペースで5番手を走っていたし、後続とのギャップもコントロールしていた。でも、残念ながら、ピットストップが悪く、トラフィックの真ん中でピットから出ることになった。ギャップを取り戻すためにかなり早い段階で強くプッシュしなければならず、バッテリーが消耗し、最終的にはレース後半のタイヤも妥協を強いられることになった。思い通りにいかない1日だった。ページをめくってもっと強るときだ。でも、今日は5位という結果を失ってしまった。チームとして勝つときも負けるときも一緒だし、来週のハンガリーでは巻き返したい」

    10位:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
    「金曜、土曜と苦戦を強いられただけに、今日は素晴らしいレースができたと言える。先週のレースに比べてリタイアしたマシンが少なかったにもかかわらず、きちんと仕事をして1ポイント獲得を果たすことができたのでうれしい。すべて計画通りに進んだ。アタックを受けることも多かったが、しっかりとポジションを守り、レース終盤にかけては後続との差を広げることもできた。ここからはまた来週末に迫っているハンガリーに向けて切り替えなければならない」

  • F1シュタイアーマルクGP 決勝:ドライバーコメント(11~20位)

    F1シュタイアーマルクGP 決勝:ドライバーコメント(11~20位)

    2020年のF1世界選手権 第2戦 シュタイアーマルクGPの決勝が7月12日(日)にオーストリアのレッドブル・リンクで行われた。

    先週末のF1オーストリアGPとは異なり、マシントラブルでリタイアしたのはルノーF1のエステバン・オコンのみ。セーフティカーが少ないレースとなったが、フェラーリF1の2台はオープニングラップで同士討ちを演じ、ダブルリタイアを喫している。

    11位:キミ・ライコネン(アルファロメオ)
    「今日のマシンはとてもいい感じだったし、ペースも確実に上がっていたので、ポイントを争うことができなかったのは少し悔しい。スタートでは2台のフェラーリのクラッシュを避けなければならず、かなりのタイムを失ってしまった。ほぼ停止しなければならなかったし、クルマがアンチストールに入ってしまい、そこから抜け出すことができなかった。最終的にはなんとか良いポジションまでリカバーしたけど、最後の20周は燃料をセーブしなければならず、クビアトを捕まえるためにプッシュすることができなかった。純粋なスピードを考えれば、ポイントを獲得することはできたと思うけど、そこまでには至らなかった。来週またチャンスがあるのでもっと良い結果を残したい」

    12位:ケビン・マグヌッセン(ハース)
    「今日はペースが足りないだろうと思っていたし、順位を上げるには何か特別なことが起こる必要があることも分かっていた。残念ながら、先週末のようにリタイアが続出する展開にはならず、ポイントを獲得するには十分ではなかった。でも、レースはとても楽しかった。良いスタートができたし、1周目で多くのポジションを上げた。それが僕の唯一の武器になってしまっているね。マシンは一貫性があったし、最初のソフトでのスティントを十分に伸ばしてミディアムに交換することができたのは期待以上だった。これはこのマシンがタイヤに優しく、決勝でプッシュできることを示している。もっと上位からスタートできるように予選でのペースを見つける必要がある」

    13位:アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
    「少し厳しい週末だったけど、昨日のことを考えれば、ポイントを獲得する難しいと思っていた。1周目は良かったし、いくつか順位を上げることができたけど、最終的にトップ10に入ることはできなかった。それでもオーストリアで2ポイント獲得して離れられるので満足できる。来週は違うトラックでレースするのを楽しみにしている。ハンガリーはシュピールベルクとはかなり異なるし、ダウンフォースが必要で直線スピードがあまり求められないレイアウトなので、マシンから最大限を引き出すために新しいことを試すことに集中する必要がある」
    14位:ロマン・グロージャン(ハース)
    「今日のマシンははるかに良かった。もちろん、十分な速さがあるわけではないけど、かなり良くなっていたので、そこから作業を続けていきたい。マシンのフィーリングを良くして、自信を持つことが重要だ。僕たちはプッシュし続ける必要があった。金曜日、土曜日よりは明らかに良くなっていた。それがここで得られたポジティブなことだ」

    15位:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
    「昨日の予選がよかっただけに、今日の結果にはがっかりしている。いいグリッドだったので、好結果を期待しましたが、スタートからつまずいた。ターン1でダニエル(リカルド)に接触されてスピンしそうになった。その後もかなり厳しい状況が続き、リアの感触が少しおかしかった。2ストップ作戦なども試してみたが、ペースが上がらなかった」

    16位:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
    「まずはチームに謝らなければならない。レース序盤に完全に台無しにしてしまった。スタートはうまくいってポジションをキープしていたが、ターン6のアウト側で守っていたら、完全にコントロールを失ってしまった。あそこはグリップがなかったし、チームに謝らなければならない。今日の結果がどうなっていたかは誰にもわからないけど、来週は挽回したい」

    17位:ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
    「タフなレースだったけど、全体的にドライビングの面でかなり良い仕事ができたと思うし、マシンのフィーリングも良かったと思う。今日は何台かのマシンとバトルをしなければならなかったけこ、そのほとんどがジョージ(ラッセル)とのバトルだった。でも、一貫性があったのでいい経験になった。レースにむけて思っていた以上にペースがなかったので、もっと戦えなかったのは残念だった。やらなければならない宿題は残ってあるけど、多くのことを学ぶことができたし、それが重要だ」

    DNF:エステバン・オコン(ルノー)
    「マシンの冷却に問題があり、非常に残念な結果になってしまった。モータースポーツではこのようなことが起こるもんだけど、今日は素晴らしいチャンスがあったたけにマシンをリタイアすることになって残念だ。今年はもうこのようなことが起こらないことを願っている。ダニエルとのバトルは楽しめた。彼とは戦略が違っていたし、彼の方がタイヤ面で少し有利だったと思う。チームとして良い結果を期待していたので、このようなことになってしまったのは残念だ。来週もまたポイントを獲得するチャンスがある」

    DNF:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日起こったことは明らかに僕のせいだ。他に何も言うことはない。全責任が僕にある。僕がミスを犯したし、謝って済むことではない。僕たちはあらゆる機会をつかみ取る必要があるし、今日は機会があったはずだ。現時点で多くのポイントを獲得できるパフォーマンスはないかもしれないけど、すべてのポイントが重要であり、先週目にしたようにレースでは何が起こるわからない。でも、僕たちはポイントを持ち帰ることはできなかった。チームのために良い結果を出したかったし、3~4つは順位を上げられかもしれないと考えて、それを目指した。でも、実際にはその機会はなかった。ここにアップグレードを持ち込むために一生懸命働いてくれたチーム全体にとっては簡単なことではない。困難な時期であり、僕たちはこのような時期を必要とはしていない。チームとセブに謝罪した。彼は何も悪いことはしていない。今日みんなを失望させてしまい、大変申し訳なく思っている。ここから学び、次回はより強くまって戻ってきたい」

    DNF:セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
    「今日は本当にレースを楽しみにしていたし、フィーリングも良かった。スタートはあまり良くなかったし、蹴り出しで少し勢いを失ってしまった。ターン3はとても慌ただしかったし、僕はすでに2台のマシンと戦っていた。インサイドのラインがあったし、誰かが何かをしようするとは思っていなかった。シャルルが来ているのは見えなかったし、残念ながら、十分なスペースがなくて、行き場がなかった。でも、僕たち二人ともこのようなインシデントから先に進めるだけ成熟している。非常に残念けど、僕の考え方では、全体的に楽観的だし、少なくともマシンに戻るまで待つ必要がないので、僕たちにとってハンガリーがより良い場所になることを期待しよう」

  • 【動画】 『表彰台ロボット』が登場 / F1シュタイアーマルクGP

    【動画】 『表彰台ロボット』が登場 / F1シュタイアーマルクGP

    2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPでは、ドライバーにトロフィーを授与する『表彰台ロボット』が登場した。

    新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、レース後のセレモニーでもソーシャルディスタンスが保たれている。また、これまでの表彰台とは異なり、コース上にセレモニーの会場が設置される。

    第2戦 F1シュタイアーマルクGPのセレモニーでは『表彰台ロボット』が登場。表彰台を乗せたロボットにトロフィーが乗せられ、各ドライバーの位置まで移動。ドライバーはそこからトロフィーを受け取り、頭上に掲げた。その様子はロボットに搭載されたカメラで撮影されている。

    ロボットの到着を待つドライバーの姿はなかなかシュールだ。

  • フェラーリF1、アップデート不発+同士討ちの二重苦

    フェラーリF1、アップデート不発+同士討ちの二重苦

    フェラーリF1は、2020年のF1世界選手権 第2戦 F1シュタイアーマルクGPの決勝でチームメイト同士の接触によってポイントを獲得できなかった。

    波乱の展開となった開幕戦ではシャルル・ルクレールが2位表彰台を拾ったフェラーリだが、予選ではルクレールが7番手タイムを記録も、ベッテルはQ2敗退を喫しており、パフォーマンス不足は明快だった。

    そのため、フェラーリF1は第3戦で導入予定だったアップデートを急遽オーストリアの第2戦に持ち込んだ。しかし、状況はさほど変わることなく、シャルル・ルクレールがQ2敗退を喫した。

    フェラーリF1は、新型フロントウイングとディフュザーを含めた空力アップグレードを投入し、シャルル・ルクレールのマシンでは実験的なフロアをテストしていた。

    決勝ではオープニングラップでシャルル・ルクレールがセバスチャン・ベッテルのマシンサイドに突っ込んでリタイアに追い込むとともに、自らもフロアを破損してリタイア。ノーポイントで週末を終えることになった。

    フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、現在のパフォーマンスは“フェラーリという名前に値しない”と語り、“この状況を変えなければならない”と誓う。

    土曜日の予選後、マッティア・ビノットは「我々は十分に速くなかった」と語った。

    「本当に残念な日だ。ストップウォッチは決して嘘をつかないということを受け入れなければならない。2つの予選セッションでコンディションは異なるが、我々は過去数年間に最も近いライバルである人たちだけでなく、昨日まで一般的に我々の後ろにいた他の人々に対しても競争力がなかった」

    「我々は計画より早くマシンにアップデートをもたらすために非常に一生懸命に働いた。だが、それらはコース上でその価値を示さなかった」

    「理由を解明し、この状況を変える必要がある。これは、フェラーリという名前のチームにとっては十分ではない。我々はそのことに気を取られてはいけないが、事実を無視することはできない」

    そして、決勝では同士討ちという最も避けなければならない展開。マッティア・ビノットは「ほんの数周で2台のマシンがガレージに戻ってくるのを見るのは苦痛だ、ひどい苦痛だ」と語った。

    「集団の真ん中でスタートすればこのようなインシデントは常に起こり得ることだ。責任の割合を指摘するのは無意味だ。元々、失意の週末だったが、考えられる限り最悪の結末だ。我々はレースにほとんど参加していないが、2台がリタイアする接触を起こした事実から隠れることはできない。しかし、今は非難する時ではない。それよりも自分たちの仕事に取り掛かるべきだ。厳しい時ほど人の優れた面が引き出されるものだ。それをここで証明したい」

    フェラーリF1の競争力不足は車体だけでない。カスタマーチームのハースとアルファロメオは予選トップ10に入ることができておらず、F1エンジンのパワー不足も露呈されている。

    皮肉なことにF1シュタイアーマルクGPの予選では、来季からフェラーリF1加入が決まっているカルロス・サインツがマクラーレンでセンセーションナルな3番グリッドを獲得。来年も同じシャシーが使用することを考えれば、サインツのフェラーリF1移籍はステップダウンとなるかもしれない。