カテゴリー: エステバン・オコン

  • ハースF1 ピット設備の差で入賞逃す 小松礼雄「チームの責任ではない」

    ハースF1 ピット設備の差で入賞逃す 小松礼雄「チームの責任ではない」

    ハースF1は、2026年F1スペインGPでエステバン・オコンが11位に終わり、あと一歩のところでポイント獲得を逃した。チーム代表の小松礼雄は、アウディとのピットストップ勝負で順位を失ったことについて、クルーのミスではなく「改善する必要があるのは設備」と説明した。

    マドリンクで行われた決勝で、オコンはQ1敗退から巻き返し、ポイント圏内を争うところまで浮上。

    最終的にはニコ・ヒュルケンベルグに次ぐ11位となり、10位との差でポイントを逃した。オコン自身も「今日はポイントに値した」と悔しさを示している。

    オコン「ポイントに値するレースだった」
    オコンはミディアムタイヤでスタートすると、序盤から順位を上げ、アウディ勢との直接対決に持ち込んだ。

    「がっかりしている。僕たちはもっといい結果に値したし、今日はポイントを獲得するに値するレースだった」

    「スタートでは2台のアウディを抜くことが目標で、それは達成できた。彼らを後ろに抑えるのは難しいと分かっていたけど、ピットストップまでは抑えることができた」

    しかし、そのピットストップがレースの分岐点となった。

    ヒュルケンベルグはオコンの後方からピットに入ったものの、タイヤ交換を終えてコースへ戻った時点では両者の順位が逆転。アウディがピット作業でハースを上回り、ヒュルケンベルグが前に出た。

    オコンは自分の停止位置などに改善できる部分がなかったか確認する必要があるとしながらも、アウディの作業が速かったことを認めた。

    「ピットストップでポジションを失った。自分にもっとできたことがあったのか、もっといい位置に止めることができたのか、それは確認しないといけない」

    「自分としてはまずまずのストップだったと思っていたけど、彼らの方がいいストップをしたんだと思う」

    その後、オコンはヒュルケンベルグを追ったものの、オーバーテイクが難しいマドリンクでは再逆転できず、11位でチェッカーを受けた。

    「僕たちはコース上ですべてを出し切ったし、みんなを誇りに思う。Q1敗退からポイントを争うところまで戻ってきた。それはポジティブだし、残りのレースに向けても励みになる」

    小松礼雄「チームの責任だとは思っていない」
    小松礼雄は、ポイントまであと1ポジションという結果に悔しさを隠さなかった。

    「11位で終わったことには、みんな本当にがっかりしています。ただ、11位でこれだけ悔しがれるポジションまで戻ってきたというのは、すごくいいことだと思います」

    小松礼雄はマシンの状態やドライバー、レース運営については高く評価している。

    「マシンは非常にうまく機能していましたし、ドライバーもいい仕事をしました。現場とリモートのオペレーションも非常に良かったです。今日は自分たちにできることをやったと思います」

    そのうえで、ヒュルケンベルグとのポジション争いを決定づけたピットストップについて言及した。

    「アウディとのピットストップで負けました。ただ、あれがチームの責任だとは思っていません」

    「彼らにもっといいチャンスを与えるために、改善しなければならないのは設備の方です」

    つまり小松礼雄は、タイヤ交換を担当したメカニックの作業そのものを問題視しているのではなく、ピットストップを支えるハードウェア側に改善の余地があるとの認識を示した。

    ハースF1チーム

    アウディはピット作業で10位をつかむ
    一方のアウディ側も、ヒュルケンベルグの10位はピットクルーの仕事によって得られたものだったと強調している。

    ヒュルケンベルグはソフトタイヤでスタートし、VSCを利用してハードタイヤへ交換。オコンの後方からピットに入ったが、素早い作業によって前に出ることに成功した。

    ヒュルケンベルグは「あれがおそらく僕たちのレースで最も重要な瞬間だった」と振り返り、必要なトラックポジションを得られたことが10位につながったと説明した。

    アウディのレーシングディレクターを務めるアラン・マクニッシュも「今日の1ポイントはピットのチームがもたらしたと言わなければならない」と評価。オコンの後ろでピットインしながら前で送り出した作業を称賛した。

    ハースにとっては、まさにその差がポイント獲得の明暗を分けたことになる。

    「巨大なチーム努力」マシンには手応え
    それでも小松礼雄は、F1スペインGPの週末そのものについては前向きな評価を下した。

    「本当にうれしく思っています。チーム全体による非常に大きな努力でした」

    特に、VF-26が決勝を通じて安定して機能したことを収穫に挙げた。

    「マシンには一貫性がありました。以前のような問題もありませんでした。そこから学んでいく必要があります」

    オリバー・ベアマンはPUコンポーネント交換によってピットレーンからスタートし、16位。VSCのタイミングにも恵まれず、ポイント争いには加われなかったが、小松礼雄は「オリーも強くなって戻ってくると確信しています」と語った。

    「だから、ポジティブな週末だったと思います」

    Q1敗退からオコンをポイント争いまで押し上げ、マシンの安定性にも手応えを得たハースF1。一方で、アウディとの直接対決ではピット設備の差が結果を左右した。中団争いでわずかな差が1ポイントを左右するなか、小松礼雄が指摘したピット設備の改善も、今後の競争力を高めるための課題となりそうだ。

  • エステバン・オコン 2027年ハースF1残留に金銭面の壁「高額なドライバー」

    エステバン・オコン 2027年ハースF1残留に金銭面の壁「高額なドライバー」

    エステバン・オコンの2027年F1シーズンに向けたハース残留をめぐり、ドライバーとしての評価だけでなく、チームの財政事情が重要な要素になっているとの見方が浮上している。

    オコンはF1スペインGPを前に、ハースと2027年について「今まさに話している」と交渉開始を明らかにしたばかりだ。

    しかし、ブラジル人F1ジャーナリストのジュリアン・セラソーリは、ハースがコストキャップ上限まで支出できていない状況にあり、オコンの高額な報酬が残留に向けて不利な材料になる可能性があると指摘している。

    ハースの2027年シートを左右する財政事情
    オコンは2025年にアルピーヌからハースへ加入。2027年のシートをめぐっては、ラファエル・カマラやレオナルド・フォルナローリら若手ドライバーの名前も候補として取り沙汰されている。

    セラソーリはUOL EsporteのYouTubeチャンネルで、ハースの状況について次のように説明している。

    「ハースのシートは、まさにベアマンがいることで少し複雑になっている」

    「ベアマンはフェラーリとのつながりを持つドライバーで、そのシートを確保している。そして、フェラーリと関係するドライバーを2人同時に起用した前例はない」

    さらに、2027年のドライバー選択を読みづらくしている大きな理由として、ハースの財政状況を挙げた。

    「現時点で彼らの状況を読むのは非常に難しい。なぜなら、大きな予算上の問題を抱えているチームだからだ」

    「キャデラックでさえ、すでにコストキャップの範囲内で運営できている。つまり、マシン開発に使える最大額であるコストキャップまで支出しても、それを賄えるだけの収入があるということだ」

    「オコンは高額なドライバー」
    一方、ハースについては事情が異なるという。

    「ハースは依然としてコストキャップを下回る規模で運営している唯一のチームで、小松礼雄にはこの状況を変えるよう大きなプレッシャーがかかっている」

    ここでドライバー選択も財政面での解決策のひとつになり得るとセラソーリは指摘する。

    「だから、ドライバーも可能な解決策の組み合わせに巻き込まれることになる。そしてオコンについて言えば、彼は高額なドライバーだ。それがフランス人ドライバーにとって不利に働くポイントのひとつになっている」

    実際、2026年のオコンの推定年俸は約700万ドルで、チームメイトのオリバー・ベアマンの約100万ドルに対して7倍に達する。ベアマンはF1フル参戦初年度の2025年から約100万ドルと推定されており、ハースにとって両者の人件費には大きな開きがある。

    この差は、2027年のドライバー選択にも影響する可能性がある。仮にラファエル・カマラがベアマンと同程度のルーキー水準の契約で加入するなら、オコンから若手への交代だけで年間数百万ドル規模の人件費差が生じ得る。

    ただし、F1ではドライバーの報酬はチームのコストキャップ対象外となっている。そのため、オコンの年俸を削減した分をそのままマシン開発費に振り向けられるわけではない。それでも、コストキャップ上限まで支出できるだけの収入を確保できていないとされるハースにとって、チーム全体の支出を考えればドライバーの人件費も無視できない要素となる。

    カマラら若手にはスポンサーという武器
    ハースにはフェラーリとの技術的な関係があり、オリバー・ベアマンもフェラーリの育成プログラム出身だ。そのため、もうひとつのシートを誰に与えるかについては、ドライバー自身の実力だけでなく、フェラーリとの関係やチームにもたらす経済的メリットも絡んでくる。

    「ただ、フェラーリがそのシートを確保するために、さらに何を提供できるのかという話にもなる。もちろんドライバーの実力も重要だ。しかし、F1がチームスポーツであることは分かっているし、そのチームの中でオリー・ベアマンの隣に座るドライバーの存在には合理性が必要になる」

    「財政的にも意味のある選択でなければならない。当然、ラファにはビジネスパートナーやスポンサーがいて、それが助けになる。ただ、別の形でシートに資金をもたらせるドライバーもいる」

    ここで言及された「ラファ」は、フェラーリ・ドライバー・アカデミーに所属するラファエル・カマラを指す。若手の場合、オコンより低い年俸で起用できる可能性に加え、スポンサーなどの支援をチームにもたらすことができれば、財政面でさらに魅力的な選択肢となる。

    一方で、すでにベアマンというフェラーリ系ドライバーがいることは、カマラを起用する場合の複雑な要素となる。セラソーリが指摘するように、ハースにはフェラーリとのつながりを持つドライバーを2人同時に起用した前例がなく、速さ、給与、スポンサー、フェラーリとの関係まで含めた総合的な判断が必要になる。

    ハースF1チーム

    オコンは「ドライバーが問題ではない」と主張
    今回の財政面からの指摘は、オコン自身がF1スペインGPを前に語った内容とも対照的だ。

    オコンは2027年について「もちろん、ここ数週間は将来について話し合っている。僕は2025年から小松さんとこのプロジェクトに加わることを決めた。当然、最初に話をするべきなのはこのチームだし、今まさにその話し合いをしている」と説明している。

    また、ハースがTPC(旧型車テスト)で他のドライバーを走らせていることについても、自身のシートへの直接的な脅威とは捉えていない。

    「チームは望むのであれば、どんなドライバーでもテストすることができる。僕たちにはTPCプログラムがあり、それはチームにとって非常に重要だ。ある意味では収入源にもなっている」

    TPCを「収入源」と表現した点は、今回伝えられたハースの財政事情を考えるうえでも興味深い。チームが旧型車テストを収益機会として活用していることを、現役ドライバーであるオコン自身も認めていることになる。

    一方、オコンはチームが現在直面している競争力の問題について「ドライバーが問題ではない」と強調している。

    「チームの中ではドライバーが問題ではないことは明らかだ。僕たちは全員で同じ方向に向かって、マシンからもっと引き出そうとしている。僕もオリーも、パフォーマンスを発揮できるマシンがあれば、それを結果につなげている」

    オコンが競技面ではドライバー変更の必要性を否定する一方、セラソーリの情報では、2027年の選択には純粋なパフォーマンスとは別に金銭面が絡んでいることになる。

    オコンはハースとの残留交渉をすでに開始しているが、推定年俸約700万ドルという現在の待遇が交渉材料のひとつになる可能性がある。実績と経験ではオコンが優位に立つ一方、若手には低い起用コストやスポンサーによる資金面のメリットがある。「高額なドライバー」という評価が、オコンの2027年F1シートをめぐる思わぬ障壁となる可能性がある。

  • エステバン・オコン ハースF1と2027年の将来を協議「今まさに話している」

    エステバン・オコン ハースF1と2027年の将来を協議「今まさに話している」

    エステバン・オコンは、2027年のF1シートを巡ってハースF1チームとの話し合いを開始したことを明らかにした。一方で、チームが他のドライバーをテストしていることについては問題視せず、「ドライバーが問題ではない」と強調している。

    ハースF1では2027年のドライバーラインアップを巡る動きが注目されているが、オコンは自身の将来よりも、まずVF-26で続いている2台間のパフォーマンスのばらつきを解消することが最優先だと説明。

    初開催となるマドリンクで行われるF1スペインGPでも、その問題への対応が重要になると語った。

    2027年についてハースF1と交渉開始
    オコンは、2027年の去就についてハースF1との話し合いがすでに始まっていることを認めた。

    「もちろん、ここ数週間は将来について話し合っている。僕は2025年から小松さんとこのプロジェクトに加わることを決めた。当然、最初に話をするべきなのはこのチームだし、今まさにその話し合いをしている」

    一方、ハースF1がTPC(旧型車テスト)プログラムを通じて他のドライバーを走らせていることについて、オコンは自身のシートに対する直接的な脅威とは捉えていない。

    「でも、チームは望むのであれば、どんなドライバーでもテストすることができる。僕たちにはTPCプログラムがあり、それはチームにとって非常に重要だ。ある意味では収入源にもなっている」

    そして、現在ハースが抱えている問題はドライバーラインアップではないとの考えを明確にした。

    「ただ、チームの中ではドライバーが問題ではないことは明らかだ。僕たちは全員で同じ方向に向かって、マシンからもっと引き出そうとしている。僕もオリーも、パフォーマンスを発揮できるマシンがあれば、それを結果につなげている」

    そのため、現段階では2027年のシートを巡る憶測に意識を向けるつもりはないという。

    「今の僕が考えているのは、自分たちにできることから最大限を引き出すこと、マシンの問題を解決すること、この新しいサーキットを学ぶこと、そして、いい結果を出すことだけだ」

    ハースVF-26のアップデートには好感触
    ハースF1は前戦イタリアGPでVF-26にアップデートを投入した。オコンは、モンツァが新パーツを評価するには理想的なコースではなかったとしながらも、最初の感触はポジティブだったと振り返った。

    「ポジティブだったと思う。アップデートを投入できたことは、明らかにチーム全体にとってプラスだった。もちろん、モンツァはそれをテストするにはベストなサーキットではなかったけど、あそこで投入できたことはとてもよかった」

    しかし、アップデートとは別に、ハースにはシーズン序盤から続いている課題があるという。それが2台のマシン間でパフォーマンスを安定させられていないことだ。

    「僕たちはまだ2台のマシン間の一貫性について取り組んでいる。それが今、僕たちを苦しめている部分だ。今週末に解決しなければならないことだと思う。でも、アップデート自体は非常にポジティブだったし、ここでどれだけのゲインをもたらしてくれるのか楽しみにしている」

    「シーズン開幕から抱えている問題」
    オコンによれば、同じ仕様のマシンでありながら、2台が同じようなパフォーマンスを発揮できない状況は今季を通して発生している。

    「これは今シーズンの最初から僕たちが直面していることだ。僕も小松さんもオリーも、そのことは十分に理解している。マシンを健全な状態、つまり本来のパフォーマンスを発揮できる状態に持っていくことができれば、僕たちドライバーもそれぞれのガレージでパフォーマンスを発揮できる」

    イタリアGPではベアマンのVF-26が期待どおりに機能した一方、オコン側では同じ状態を再現できなかったという。

    「先週はオリーのマシンが僕たちの期待していたものを出していた。一方で僕の側ではそうではなかったけど、状況はかなり違っていた」

    「例えばブダペストでは、その問題を抱えていたのはオリーの方だった」

    こうした問題によって、通常のセットアップ作業ではなく、失われたパフォーマンスを取り戻すところから週末を始めなければならないケースが生じている。

    「僕たちはそうしたことを把握しているし、現時点ではそれを解決することが最優先だ。こうした問題を抱えず、普通に週末をスタートして、単純にマシンのセットアップに取り組めるようにしたい」

    「パフォーマンス面で最初から不足を抱えて、それを追いかけなければならなくなると難しくなる」

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)

    3戦連続Q2も「望んでいる結果ではない」
    それでもオコンは、直近のレースでハースF1が行ってきた仕事については一定の手応えを感じている。

    「この状況だからといって、ここ数戦でチームがやってきたいい仕事が否定されるわけではない。僕たちは3戦連続でQ2に進んでいる。もちろんQ3ではないけど、僕自身はマシンから引き出せる最大限のものを引き出したと感じている」

    「何も残していなかったと思う」

    ただし、ハースF1が目指しているのはQ2進出ではなく、コンスタントにポイントを争える位置だ。

    「もちろん、これは僕たちが望んでいる結果ではない。ポイントを争うためには、明らかにもっとパフォーマンスが必要だ」

    「それでも『これが自分たちにあったマシンだった。そのマシンから最大限を引き出せたかもしれない』と言えることには満足できる」

    「そこから、ここを改善しなければいけない、あそこに取り組まなければいけないと考えることができる。それが僕たちがやっていることだ。最近は僕たちの側でとてもいい仕事ができていると思う。だから、それを続けなければならない」

    F1初開催マドリンク「リスクを取るほど報われる」
    今週末のスペインGPは、マドリードに新設されたマドリンクで初めて開催される。オコンにとっても、全ドライバーがほぼ同じ条件からスタートする新しい挑戦となる。

    「素晴らしいと思う。マドリードに来られたことも素晴らしいし、新しいサーキットを経験できることも素晴らしい。F1でまったく新しいコース、新しい場所に来るのは久しぶりだ」

    市街地要素を持つマドリンクでは、壁との距離を詰めながら限界を探ることが重要になると予想している。

    「もちろん、完全にクレイジーなサーキットだ。リスクとリターンが大きいし、速く走ろうとすれば壁に近づかなければならない。よりリスクを取ったドライバーが報われることになると思う」

    さらに、過去のデータが存在しないことが、中団チームにとってチャンスにつながる可能性があると期待する。

    「フェルナンドが言っていたように、分からないことがたくさんある。それはとてもいいことだと思う。中団のマシンにチャンスを与えてくれることを期待している」

    「戦略にも未知の部分があるし、レース中に赤旗が出るかもしれない。それ以外にも何が起こるか分からない。そういう状況を僕たちが生かせればと思っている」

    2027年のシートを巡ってハースF1との交渉が始まったオコンだが、本人が最優先に掲げるのはVF-26の問題解決だ。2台が本来の性能を安定して発揮できる状態を作り出し、ポイント争いへ戻ることが、自身の将来を切り開くうえでも重要な課題となる。

  • キャデラックF1 ボッタスの2027年残留を確約せず 後任候補にオコンと角田裕毅

    キャデラックF1 ボッタスの2027年残留を確約せず 後任候補にオコンと角田裕毅

    キャデラックF1の2027年ドライバーラインナップを巡る動きが活発化している。新チーム代表のマルチン・ブコウスキーは、バルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスの残留を明言せず、特にボッタスのシートが不透明になっている。

    フィンランドからの報道では、ボッタスの後任候補としてエステバン・オコンの名前がモンツァで浮上したという。さらに角田裕毅も候補のひとりとして挙げられており、前日には角田自身がキャデラックのシート獲得に向けて動いていることも伝えられている。

    ブコウスキーが2027年ラインナップの確約避ける
    キャデラックは2026年のF1参戦にあたり、ボッタスとペレスという経験豊富なコンビを起用した。両者は複数年契約を結んでおり、当時の情報では少なくとも2027年まで契約が続くとされている。

    しかし、グレアム・ロードンに代わってチーム代表に就任したブコウスキーは、現在の2人を2027年も起用するかについて明確な保証を与えていない。

    F1イタリアGPが開催されたモンツァでAFPから質問されたブコウスキーは、現在のドライバーについて次のように語った。

    「我々が抱えているドライバーには非常に満足している。経験豊富な2人のドライバーがチームの発展を助けてくれている」

    一方、2027年のラインナップについては明言を避けた。

    「発表することがあれば、そのときに発表する。今の私の優先事項はチームの組織とマシンのパフォーマンスだ」

    キャデラック側は8月の段階では2027年にドライバーを変更する計画はないとの姿勢を示していたものの、「F1では状況は常に変わり得る」とも説明していた。

    ボッタスと新代表ブコウスキーの関係も焦点
    ブコウスキーの発言を受け、フィンランドではボッタスの将来を巡る憶測が再燃している。

    『Ilta-Sanomat』のジャーナリスト、ヤンネ・オイヴィオは、ブコウスキーがキャデラックの体制を再構築していくなかで、ボッタスがシートを失う可能性があると報じている。

    ボッタスは前代表ロードンと親しい関係にあり、ロードン自身について「友人」と語っている。一方、ブコウスキーについては代表交代後、「過去からそれほどよく知っているわけではない」と説明していた。

    対照的に、ペレスはキャデラックで強力な商業的支援を持つとされるだけでなく、チーム側もこれまでその働きを高く評価してきた。

    キャデラックのダン・トウリスは8月、ペレスについて「チームにとって素晴らしい財産」と評価し、残留に強い自信を示していた。ブコウスキーも、レッドブルで長年トップチームを経験したペレスがチームを強くプッシュしていることを高く評価している。

    こうした状況から、仮にキャデラックが2027年にラインナップを変更する場合、ペレスよりもボッタスのシートが対象になるとの見方が強まっている。

    エステバン・オコン

    オコンがボッタス後任候補に浮上
    そのボッタスの後任候補として新たに名前が挙がったのが、現在ハースでF1を戦うエステバン・オコンだ。

    オイヴィオはモンツァで得た情報として、キャデラックを巡るドライバー市場について次のように伝えている。

    「モンツァでは、エステバン・オコンの名前がボッタスの後任候補として挙げられていた」

    オコンは2027年のハースでのシートが保証されているわけではなく、その去就が注目されている。

    キャデラックにとってオコンを検討する理由のひとつとなり得るのが、ブコウスキーとの過去の関係だ。

    2人はアルピーヌで一緒に仕事をした経験があり、オコンが2021年ハンガリーGPで自身初のF1優勝を飾った当時、ブコウスキーはアルピーヌの経営陣に加わっていた。

    ブコウスキーにとって能力や仕事の進め方をすでに把握しているドライバーであり、キャデラックが2027年に変更を検討する場合の候補として名前が浮上している。

    角田裕毅

    角田裕毅も2027年キャデラックF1の候補
    もうひとり、ボッタスの後任候補として名前が挙げられているのが角田裕毅だ。

    角田裕毅はアイザック・ハジャーの負傷に伴うレッドブル陣営のラインナップ再編によってF1オランダGPでレーシングブルズから実戦復帰。続くイタリアGPでは10位に入り、復帰2戦目で今季初ポイントを獲得した。

    さらに今週末のF1スペインGPでもレーシングブルズから出場することが正式に決まっており、2027年のレギュラーシート獲得に向けてアピールする機会を得ている。

    オイヴィオも角田をキャデラックの候補として挙げており、復帰後のパフォーマンスに加え、商業面での支援をもたらす可能性もあると伝えている。

    角田を巡っては、前日にもジャーナリストのジャッキー・マルテンスがPaddock Accessポッドキャストで、キャデラックのシート獲得に向けて実際に動いていると明かしていた。

    マルテンスはボッタスの2027年残留が確定しているとの見方に疑問を呈したうえで、「角田裕毅がそのシートを獲得しようと動いていることは知っている」と語っている。

    異なるルートから相次いで角田とキャデラックを結びつける情報が出てきたことで、2027年のF1復帰を目指す角田にとって、キャデラックが重要な選択肢となっている状況がより鮮明になってきた。

    コルトン・ハータの昇格可能性は後退
    一方、キャデラックの将来的なF1ドライバーとして以前から注目されてきたコルトン・ハータについては、2027年のシート獲得の可能性が後退していると報じられている。

    アメリカ人であるハータはキャデラックにとって自然な候補とみられてきたが、F1参戦に必要なスーパーライセンス取得に向けた状況は厳しい。

    オイヴィオは、F2転向後のハータの苦戦によってスーパーライセンス取得が遠のき、キャデラックのF1シート獲得も難しくなっているとの見方を示している。

    現時点でキャデラックがボッタスの交代を決定したわけではなく、オコンや角田裕毅との契約交渉が正式に確認されたわけでもない。ボッタスとペレスは複数年契約を結んでいるとされ、キャデラックもこれまで2027年の変更を積極的に示唆してはいなかった。

    それでも、新代表ブコウスキーが現在の2人の2027年残留を確約しなかったことで状況は流動的になりつつある。オコンの名前が新たに浮上し、角田についてもシート獲得に動いているとの情報が相次ぐなか、ボッタスのシートを巡る2027年のキャデラックF1のドライバー争いは今後さらに注目を集めそうだ。

  • ハースF1 2027年シート候補は5人 小松礼雄がエステバン・オコン含む争いを明言

    ハースF1 2027年シート候補は5人 小松礼雄がエステバン・オコン含む争いを明言

    エステバン・オコンのハースF1での将来が不透明さを増している。チーム代表の小松礼雄は、2027年のひとつのレースシートを巡ってオコンを含む5人のドライバーが候補になっていることを明らかにした。

    候補はオコンのほか、リザーブドライバーの平川亮とジャック・ドゥーハン、若手のレオナルド・フォルナローリとラファエル・カマラ。ハースはTPC(旧型車テスト)を利用して複数の候補を実際に走らせており、実走データを比較しながら2027年のラインナップを検討している。

    小松礼雄が明言「5人が2027年のひとつのシートを争っている」
    2027年のドライバー選定について、これまでハースは具体的な候補者を明言してこなかった。しかし、F1イタリアGPが開催されるモンツァで、小松礼雄は現在の状況を明確に説明した。

    「その通りです。報じられているように、リザーブドライバーを含む5人のドライバーが2027年のひとつのシートを争っています」

    さらに小松礼雄は、その5人を具体的に挙げた。

    「5人は、リザーブドライバーの平川亮とジャック・ドゥーハン、レオナルド・フォルナローリ、ラファエル・カマラ、そしてエステバンです」

    これにより、オコンが単に契約更新を待つ立場ではなく、4人のライバルと2027年のシートを争う候補のひとりであることが明確になった。

    もう一方のシートについては、オリバー・ベアマンがチームの将来を担う存在として位置づけられており、今回の選考は事実上、そのパートナーを決める争いとなる。

    選考基準は「主にパフォーマンス」
    オコンにとって大きなポイントとなるのが、ハースが選考で何を重視するかだ。F1で豊富な経験を持つオコンに対し、フォルナローリやカマラといった若手も候補に入っているが、小松礼雄は経験や知名度ではなく、速さを中心に評価すると説明した。

    「決定を下す際に用いる基準について言えば、主にパフォーマンスです」

    ハースは候補者を比較するため、すでにTPCを活用したテストプログラムを進めている。

    平川亮、フォルナローリ、カマラはハースのF1マシンをドライブする機会を与えられており、ドゥーハンも9月にヘレスでテストを行う予定となっている。

    こうした走行は単なる若手育成ではなく、2027年のレースシートを見据えた評価という意味合いを強めている。

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    平川亮とフォルナローリはベアマンと0.1秒以内
    候補者の比較が簡単ではないことを示す材料もある。小松礼雄によれば、ヘレスで行われたテストでは平川亮、フォルナローリ、ベアマンのタイム差が極めて小さかったという。

    「すでにヘレスでテストを行っていて、平川亮、レオナルド、オリーの3人は0.1秒以内に収まっていました」

    ハースはその後も評価を継続し、ポルティマオでもTPCプログラムを実施。異なる経験を持つドライバーたちを比較するためのデータを蓄積している。

    F1で長年戦ってきたオコンにはレース経験という明確な強みがある。一方で、若手候補が旧型車で十分な速さを示せば、その経験だけでシートを守れる状況ではなくなっている。

    ハースは若手起用にも前向き
    小松礼雄は、十分なパフォーマンスを示した若手であればF1に昇格させることにも前向きな姿勢を示している。

    「以前は若手ドライバーにF1で多くのチャンスが与えられない時期もありましたが、昨年から状況は大きく変わりました」

    近年のF1では若手ドライバーを積極的に起用する動きが広がっており、小松礼雄もその流れを肯定的に捉えている。

    「若手にチャンスを与えることは、いつだって良いことです」

    この発言は、フォルナローリやカマラが単なる将来候補ではなく、2027年から実際にレースシートを獲得する可能性があることを示すものでもある。

    オコンにとって2026年後半戦が重要な評価期間に
    オコンにとって状況は明快になった。ハースでのF1経験やチームへの理解はアドバンテージとなるものの、それだけで2027年の残留が保証されるわけではない。

    平川亮とドゥーハンという経験を持つリザーブ勢に加え、フォルナローリとカマラという若手が同じシートを狙っている。さらにハースはTPCを通じて候補者の実走データを集め、パフォーマンスを直接比較している。

    小松礼雄が「主にパフォーマンス」で決めると明言した以上、オコンにとって2026年後半戦の結果は重要な判断材料となる。2027年のハースF1のシート争いは、現役ドライバーのオコン対4人の挑戦者という構図がはっきりした。

    Source: Nextgen-Auto.com

  • ハースF1 オコン後任へ3人を“オーディション” カマラ、フォルナローリ、平川亮

    ハースF1 オコン後任へ3人を“オーディション” カマラ、フォルナローリ、平川亮

    ハースが2027年F1シートを巡る事実上の“オーディション”を実施すると報じられている。エステバン・オコンの後任候補として、ラファエル・カマラ、レオナルド・フォルナローリ、平川亮の3人がポルティマオでテストに臨むという。

    ブラジル『UOL』のジュリアン・セラソリによれば、テストは水曜日と木曜日に行われる予定で、フェラーリとマクラーレンがそれぞれの有望株を2027年のF1グリッドに送り込もうとするなか、トヨタの支援を受ける平川亮も候補に加わる。

    オリバー・ベアマンも走行し、3人を評価するための比較対象になるとされている。

    オコン後任へポルティマオで“オーディション”
    今回のテストに参加すると報じられているのは、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのブラジル人ドライバー、ラファエル・カマラ、マクラーレンのリザーブドライバーを務めるレオナルド・フォルナローリ、そしてトヨタの支援を受け、現在ハースのリザーブドライバーを務める平川亮だ。

    ハースは2027年にベアマンと組むドライバーとしてオコンに代わる候補を見極めるため、非公式なオーディションを行うとされている。

    ベアマン自身もテストに参加するが、シートを争う候補ではなく、3人のパフォーマンスを判断するための比較対象という位置づけになる。

    フェラーリとマクラーレンはいずれも、自らが推すドライバーを2027年に残された数少ないF1シートのひとつに送り込もうと強く働きかけているという。

    フェラーリが推しているのがカマラで、キャデラックの候補としても名前が挙がっている。一方、マクラーレンはフォルナローリを支援している。

    さらに、32歳の平川亮についても、トヨタがF1グリッド入りを望んでいると報じられている。

    平川亮(ハースF1チーム)

    フェラーリはカマラを全面支援
    なかでもフェラーリは、カマラのF1昇格に向けて大規模な支援を行っている。

    フェラーリF1チーム代表のフレデリック・バスールは『UOL』に対し、カマラへの投資について次のように語った。

    「我々はラファエルを全面的に支援している。単なる金銭的な支援という話ではない。資金面での支援も行ってきたが、今年は旧型車を使ったトレーニングにも多額の投資をしてきた」

    「そのコストは、金銭的な支援そのものよりもはるかに大きい。来週のテスト、そして来シーズンに向けて彼を可能な限り準備させるためだ。パートナーであるハースも、来年彼をF1に送り込むための最善の方法を見つけようとしている」

    フェラーリは資金面でカマラを支援するだけでなく、旧型F1マシンを使ったトレーニングにも多額の費用を投じ、今回のテストとその先を見据えた準備を進めている。

    カマラはリザーブ起用にとどまる可能性も
    ただし、カマラが今回のテストで最もF1への準備が整ったドライバー、あるいは最も即戦力としての可能性を示したとしても、2027年のレギュラーシート獲得が保証されるわけではない。

    カマラの2027年の役割がハースのテスト兼リザーブドライバーにとどまる可能性も十分にあるという。

    ハースはF1グリッドのなかでも資金力が比較的小さいチームであり、別のドライバーがスポンサーや投資という形でより多くの資金をもたらすことができると判断すれば、別の選択肢に向かう可能性もあるとされている。

    マクラーレンはF3&F2王者フォルナローリを後押し
    その対抗候補となるのがフォルナローリだ。

    マクラーレンはフォルナローリの将来に大きく投資してきた。フォルナローリは2024年のFIA F3、2025年のFIA F2で2年連続タイトルを獲得しており、今回のテストでハースのシート候補として評価を受けることになる。

    フェラーリが全面的に支援するカマラ、マクラーレンが投資してきたフォルナローリ、そしてトヨタの支援を受け、すでにハースのリザーブを務める平川亮。3人が参加するとされるポルティマオでのテストは、オコンの後任を巡る2027年のF1シート争いを占う重要な機会となりそうだ。

  • ジェレミー・クラークソン アルピーヌF1にビール贈呈「俺はフランス人じゃない」

    ジェレミー・クラークソン アルピーヌF1にビール贈呈「俺はフランス人じゃない」

    元アルピーヌF1チーム代表のオトマー・サフナウアーが、2023年F1モナコGPでエステバン・オコンが表彰台を獲得した際、英国の人気テレビ司会者ジェレミー・クラークソンがチームに大量のビールを贈った舞台裏を明かした。

    アルピーヌの本拠地エンストンの近くに農場を所有するクラークソンは、同チームを自身の「地元チーム」と呼び、これまでにもグランプリを訪れている。

    2023年のモナコでは、アルピーヌが表彰台に上がった場合、チーム全員に自身のビールブランド「ホークストーン」をプレゼントすると約束していた。

    オコンの3位でクラークソンが約束を実行
    当時のアルピーヌにとって、表彰台は決して現実味の高い目標ではなかった。モナコGPを迎えるまでオコンはシーズン2度の入賞にとどまり、チームの最高位もオコンとピエール・ガスリーがそれぞれ記録した8位だった。

    しかしモナコでオコンは予選4番手を獲得。シャルル・ルクレールのグリッド降格によって3番グリッドからスタートすると、決勝でもそのポジションを守り切り、3位表彰台を獲得した。

    クラークソンも約束を忘れてはいなかった。

    「エステバンがモナコで表彰台に上がった。そのレース中、ジェレミー・クラークソンが『近所の連中が表彰台に上がったら、全員にホークストーンを6本ずつやる』と言っていたんだ」とサフナウアーは『High Performance Racing』ポッドキャストで振り返った。

    「すると本当にランボルギーニのトラクターでやって来た。後ろには巨大な農業用トレーラーを引いていて、干し草とビールが山ほど積まれていた。全員が6本パックのビールをもらったよ」

    クラークソンは自身が所有する農場「ディドリー・スクワット・ファーム」で農業を営んでおり、ホークストーンはそこで収穫された大麦などを使って展開されているブランドだ。大量のビールを農業用トラクターでアルピーヌへ届けるという、いかにもクラークソンらしい演出だった。

    エステバン・オコン(アルピーヌF1チーム) 2023年モナコGP

    「なぜなら俺はフランス人じゃないからな!」
    さらにサフナウアーによれば、ビールが届けられた際にはチームメンバーが屋外に集まり、オコンがマイクを手にクラークソンへの感謝を伝えたという。

    「僕はジェレミーの隣に立っていた。エステバンがマイクを持っていて、スピーカーも用意され、みんなが外に集まっていた。夏だったね」

    「エステバンが『ジェレミー・クラークソンには、僕たち全員に6本ずつビールをくれただけでなく、約束を守ってくれたことにも本当に感謝したい』と言ったんだ」

    その言葉を聞いたクラークソンは、隣にいたサフナウアーの前で即座にこう叫んだという。

    「なぜなら俺はフランス人じゃないからな!」

    英国人らしい皮肉を交えたクラークソンの一言により、アルピーヌにとって記念すべき表彰台祝いはさらに印象深いものとなった。

    アルピーヌとの関係は2026年も継続
    クラークソンとアルピーヌの関係は、その後も続いている。

    2026年F1イギリスGPでは、ディドリー・スクワット・ファームがアルピーヌのホスピタリティに食材を提供。モナコでのビールのプレゼントから3年が経過した現在も、クラークソンは「地元チーム」とのつながりを維持している。

    オコンがもたらした2023年モナコGPの表彰台はアルピーヌにとって貴重な成功だったが、その裏ではクラークソンがトラクターいっぱいのビールを届け、得意のジョークでチームを沸かせるという、F1パドックらしいユニークなエピソードが生まれていた。

  • エステバン・オコン F1デビュー10周年「今の僕はまったく違うドライバー」

    エステバン・オコン F1デビュー10周年「今の僕はまったく違うドライバー」

    エステバン・オコンは、2026年F1第11戦ベルギーGPでF1デビューから10周年という節目を迎える。2016年のスパ・フランコルシャンでマノーからデビューを果たしたフランス人ドライバーは、この10年間でハンガリーGP優勝や複数回の表彰台を経験し、自身が大きく成長したと振り返った。

    一方で今季のハースは中団争いで苦戦が続いているが、ベルギーGPでは新パーツを投入する予定だ。オコンはチームの開発力を信頼しており、ここから巻き返しを図れると前向きな姿勢を示している。

    F1デビューから10年 「時間が経つのは本当に早い」
    オコンは2016年ベルギーGPでマノーからF1デビュー。当時はフェルナンド・アロンソやジェンソン・バトン、キミ・ライコネンら、テレビで見ていたスターたちと同じグリッドに立つことが特別な経験だったと振り返る。

    「10年も経ったなんて信じられない。本当に時間が経つのは早い」

    「自分が10年間F1にいるとはあまり感じない。2~3年くらいしか経っていないような感覚なんだ。だから今週末も楽しみにしている」

    「もちろん当時とは全然違った。デビュー戦だったし、学ぶことが本当に多かった。テレビで見ていたフェルナンド(アロンソ)やジェンソン(バトン)、キミ(ライコネン)たちと一緒にレースをしていたんだから、とても特別な経験だった」

    「結果的に10年後もこうしてF1にいるということは、自分はいい仕事ができたということなんだろう」

    マノー、フォース・インディア、アルピーヌ、そして現在のハースと渡り歩いてきたオコンは、2021年ハンガリーGPで初優勝を飾ったほか、サクヒールGP、モナコGP、サンパウロGPでも表彰台を獲得している。

    エステバン・オコン

    「今の僕はまったく違うドライバー」
    10年間で最も大きく変わった点について問われると、オコンはドライバーとしての成熟を挙げながらも、勝利への情熱は変わっていないと語った。

    「もちろん当時とはまったく違うドライバーになった。でもモチベーションは今も同じだ」

    「与えられたマシンで可能な限り最高の結果を引き出したい。その気持ちは今でも変わらないし、ステアリングを握っている限り最大限のモチベーションを持ち続けている」

    経験を重ねても初心を失わず、常にマシンの性能を限界まで引き出そうとする姿勢こそが、この10年間で得た最大の財産だという考えを示した。

    苦戦するハースにも反撃への自信
    今季序盤はオリバー・ベアマンが開幕戦オーストラリアGPと日本GPでポイントを獲得するなど好スタートを切ったハースだったが、その後はレーシングブルズやアルピーヌに後れを取り、第6戦モナコGP以降は決勝トップ10入りから遠ざかっている。

    それでもオコンは、ベルギーGPから導入されるアップグレードが改善への第一歩になることを期待している。

    「チームとしてここ数戦は厳しい戦いが続いている」

    「もちろん今はパフォーマンスを追い求めているところだ。今週末には少し新しいパーツも投入される予定だし、もっと速さを見つけなければならない」

    シルバーストンではマシンの性能を最大限引き出せた一方で、それでも中団勢には届かなかったと分析する。

    「シルバーストンではマシンの力を最大限引き出せたと思う。それはポジティブだった。でも十分ではなかった」

    「スタートではかなり後方から11番手まで順位を上げられたけれど、その後は他の中団チームのペースについていけなかった」

    「そこが改善しなければならない部分だ。チーム全員がそこに集中しているし、今週末、あるいは今後さらに新しいパーツが投入されれば改善できることを期待している」

    「僕はチームを信頼している。この順位に留まり続けることはないし、必ず改善できると思っている。チーム内部では今、本当にいい仕事ができている。隠すような問題は何もない」

    F1デビューから10周年を迎えたオコンは、過去を懐かしむだけではなく、今も変わらぬ向上心を武器に新たな挑戦を続けている。苦戦するハースにとっても、ベルギーGPで投入されるアップグレードは後半戦浮上への重要な試金石となりそうだ。

  • エステバン・オコン アストンマーティンF1リザーブ就任説 2028年昇格構想

    エステバン・オコン アストンマーティンF1リザーブ就任説 2028年昇格構想

    エステバン・オコンが、2027年にアストンマーティンのリザーブドライバーに就任し、2028年のレギュラー昇格を視野に入れたプランの候補となっていると報じられた。フェルナンド・アロンソの去就次第では正ドライバー昇格の可能性もあり、チームは複数のシナリオを検討しているという。

    『RacingNews365』によると、オコンは2026年限りでハースを離れる可能性が取り沙汰される中、アストンマーティンが有力な移籍先候補として浮上している。

    アロンソ残留でも加入の可能性
    報道によると、アストンマーティンはアロンソが2027年も残留した場合でも、オコンをリザーブドライバーとして迎える案を検討しているという。

    そのプランでは、2027年はリザーブドライバーとしてチームに加わり、2028年にレギュラー昇格の可能性を盛り込んだ契約が想定されているとされる。

    一方で、アロンソが今季限りでチームを離れた場合には、オコンがレギュラーシートの有力候補になるという。2026年レギュレーション下での実戦経験に加え、チームメイトのランス・ストロールと親しい関係にあることも評価材料とみられている。

    ハースとの契約判断は7月末が期限
    同メディアによると、ハースが保有するオコンとの契約オプションは7月末に期限を迎える。そのため、夏休み前最後の一戦となるハンガリーGP前後が去就を左右する重要なタイミングになる可能性が高い。

    ここ数週間、パドックではハースとオコンが2026年限りで袂を分かつとの見方が広がっているものの、オーストリアGPではオコン陣営とチーム首脳による協議が続いている様子も見られたという。

    なお、『RacingNews365』は、オコンにはアストンマーティン以外にも、2027年のリザーブ起用と2028年のレギュラー昇格の可能性を組み合わせたプランを提示するチームが存在すると報じている。一方で、アストンマーティンの構想はアロンソの去就とも密接に関係しており、今後数週間の動向が注目される。

  • エステバン・オコン ハースF1に要求「僕のマシンを健全な状態にしてほしい」

    エステバン・オコン ハースF1に要求「僕のマシンを健全な状態にしてほしい」

    エステバン・オコンは、オーストリアGPで再び苦戦を強いられたことを受け、ハースに対して自身のマシンが抱える問題の早急な解決を求めた。ここ数戦続くリアのダウンフォース不足は依然として改善されておらず、「まずは僕のマシンを健全な状態に戻すことが必要だ」と訴えている。

    チームは週末を通して複数の空力パーツを交換したものの根本的な改善には至らず、現在はフロア周辺に原因があるとみられている。

    好スタートもペース維持できず
    オコンはレッドブル・リンクで15番グリッドから好スタートを決め、一時は11番手まで順位を上げた。しかしレース終盤はペースを維持できず、最終的には16位でチェッカーを受けた。

    レース後、Crash.netに対してオコンはスタートには満足していたと振り返った。

    「スタートは最高だった。蹴り出しも信じられないくらいうまくいった」

    「チームと一緒にかなり努力して改善してきた部分だし、1周目と2周目の判断も良かった。どんどん順位を上げることができた」

    「最初の9周くらいまでは戦えていたと思う」

    しかし、その後は戦略面でも不運が重なったという。

    「またセーフティカーのタイミングを外してしまった。今回もセーフティカーが出る前にピットへ入って、その5周後にセーフティカーが出た」

    「デジャヴのような感じだけど、これは運の問題だ」

    リアの問題でタイヤを壊してしまう
    オコンによれば、本当の問題はリアのダウンフォース不足にある。

    「残念ながら今回も大きく苦しんだ。正直、レース終盤はマシンをコース上にとどめておくのも難しかった」

    「チームはリアの荷重不足を解決しようとできることはすべてやってくれた。でも問題はまだ残っている」

    その影響はリアタイヤの摩耗に直結しているという。

    「フロントウイングは最も寝かせた状態で走っているのに、リアタイヤを完全に壊してしまう。最後は周囲より3.5秒速かったどころか、3.5秒も遅かった」

    「毎回ピットに入るまでは9周くらい楽しく走れる。でもその後は滑り続けてタイヤを壊し、みんなより1回多くピットストップしなければならなくなる」

    「モナコでも同じだったし、バルセロナ・カタルーニャGPでも同じだった。そして今回もまだ問題は続いている」

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)

    必要なのは『健全なマシン』
    オコンは、現在のハースには2つの課題があると指摘する。

    「良かった点は、持っていた戦力を最大限引き出せたことだと思う。でも本来いるべき位置とはあまりにもかけ離れている」

    「問題は2つある。まずは僕のマシンを健全な状態にすること。そしてマシン全体のパフォーマンスを上げることだ」

    「オリーのマシンが正常だとしても、それでもまだ全体的な速さは足りていない」

    「同じ問題にずっと苦しんでいる。でもシルバーストンでも全力を尽くすし、問題が解決することを願っている」

    フロア交換でも原因は見つからず
    チームは原因究明のため様々な仕様を試してきたが、決定的な改善は得られていない。

    「どうやら原因はフロア周辺らしい。彼(ベアマン)はフロア13を使っていて、僕は14を使った。15も試したけど、それでも差は残った」

    「週末の最初にはリアウイングも変更したけど改善しなかった」

    「フロントウイングも変更したけど効果はなかった」

    「今のところ原因を見つけられていない。でもデータ上でははっきり現れている。本当に信じられない。こんな経験はキャリアで初めてだ」

    シルバーストンではさらに多くの部品を試す予定だという。

    「おそらく多くのパーツを順番に試していくことになると思う。少しでも良いものを見つけたい」

    「まともに機能するフロアが1種類しかないなんてことはあり得ない。そんなことは今まで見たことがない」

    「チームを全面的に信頼しているし、必ず原因を見つけてくれると思っている。ただ、この問題はもうかなり長い間続いている。その間に時間も失い、進歩も理解も失ってしまっている」

    オコンのマシンはモナコGP、バルセロナ・カタルーニャGP、そしてオーストリアGPと3戦連続でリアのダウンフォース不足に苦しんでおり、ハースは依然として原因の特定に至っていない。シルバーストンではさらに多くの部品を試しながら原因究明を進める予定で、オコンが求める「健全なマシン」を取り戻せるかが、今後の巻き返しに向けた重要なポイントとなる。