カテゴリー: エステバン・オコン

  • エステバン・オコンとハースF1の関係悪化 陣営は開幕前から“離脱懸念”

    エステバン・オコンとハースF1の関係悪化 陣営は開幕前から“離脱懸念”

    エステバン・オコンとハースF1チームの関係が、想像以上に深刻な状況へ発展している。今季ここまでオリバー・ベアマンに大差をつけられている背景には、単なるパフォーマンス差ではなく、2025年シーズン中から続いてきたチーム内部の構造的な対立があったようだ。

    スペインメディア『Motornoción』によると、ハースF1チームは将来性を重視してベアマン中心の開発体制へ傾き、オコン陣営は開幕前の段階で“シーズン途中離脱”の可能性まで懸念していたという。

    小松礼雄の異例とも言える公開批判、オコンが訴えていたマシン特性への不満、そして後任候補として浮上する複数の名前――パドック内部で何が起きていたのかが徐々に明らかになってきた。

    小松礼雄の公開批判が意味したもの
    シーズン開幕前、小松礼雄がオコンを公然と批判したことは大きな波紋を呼んだ。近年ハースF1チームを立て直してきた小松礼雄は、バルセロナテスト後に次のように語っている。

    「我々はもっと期待していました」

    2025年、アルピーヌから加入したオコンはドライバーズランキング15位でシーズンを終え、ルーキーだったベアマンに3ポイント差で敗れていた。

    さらに小松礼雄は「チームの誰もエステバンの結果に満足していません」とも発言した。

    一般的にF1チームでは、批判は内部で行い、称賛は公の場で行うものだ。しかし小松礼雄は、あえて開幕前にオコンを表舞台で批判した。

    「彼の相手はルーキーです。もちろん非常に優秀なルーキーですが、エステバンはF1で10年戦い、優勝経験も表彰台経験もありますので、我々はもっと期待しています」

    「もちろん彼だけの問題ではありません。50対50です。ある時期には競争力のあるマシンを与えられなかった部分もありました」

    「バクーのようなサーキットで、オリーからあれほど離されるとは思っていませんでした」

    189戦を経験してきたオコンも怯まなかった。

    「アヤオのコメントにはあまり驚かなかった」

    このチーム代表による“公開説教”は、突然起きた出来事ではなかった。実際には、チームとオコンの関係悪化はかなり以前から続いていた。

    開幕前から囁かれていた“途中離脱説”
    それは単なる感情的な衝突や、一時的な苛立ちではなかった。バルセロナ以前の冬の段階で、オコン陣営の不満は極めて大きなものになっていた。実際、シーズンを最後まで戦えない可能性まで懸念されていたという。そして、まだ4戦しか終わっていない現在でも、その不吉な予想は現実味を失っていない。

    では、なぜここまで関係が悪化したのか。問題は2025年シーズン中から始まっていた。

    ハースF1チームは、21歳のオリバー・ベアマンを将来の中心と考えていた。そのため、開発方針は徐々にベアマン側へ傾いていった。チームに“お気に入り”のドライバーがいたわけではない。しかし、どちら側のガレージを軸にマシンを開発していくかという判断は存在していた。ベアマンのコメントはより重視され、英国人ドライバー側の意見に基づいて開発が進められていったという。

    これが、オコン陣営の不満につながった。

    “自分だけがロックしていた” オコンの不満
    プレシーズン中、オコンはフラストレーションを隠さなかった。

    「去年は12戦、13戦、14戦もの間、このフロントロックと不安定さに苦しんでいた」

    「ガレージの反対側ではまったく違う状況だった」

    「自信や、そのスタイルで運転できないという問題ではない。ブレーキへの圧力も、条件も同じだった。でも僕だけがロックしていた。もう一方では起きていなかった」

    2025年最終戦アブダビGPでは、この対立構造を象徴するような出来事も起きている。

    オコンはセットアップ変更後、突然ペースを取り戻した。Q3進出を果たし、予選ではベアマンを上回り、決勝では7位でフィニッシュした。

    「何を変えたのか詳細は話さない。それはチーム内部のことだからだ。でも、何であれ、その変更によって突然マシンが生き返った。金曜は新人みたいな感覚だった」

    「本来いるべき位置からコンマ5秒離れていた。でも土曜朝には、本来のパフォーマンスを発揮できるようになっていた」

    一方、ベアマンはルーキーイヤーから高いパフォーマンスを発揮し続けていた。2025年メキシコGPでは4位を獲得し、ハースF1チーム全体が祝福ムードに包まれた。

    それは、オコンにとって決定的な瞬間でもあった。彼はそこで完全に“脇役”へ追いやられてしまった。そして、その構図は現在も続いている。

    エステバン・オコン ハースF1チーム

    後任候補として浮上する名前
    最悪の場合、オコンがハースF1チームで今シーズンを最後まで戦えなかった場合、誰がその後任になるのだろうか。いくつかの名前が挙がっているが、現時点で決定的な存在はいない。

    ブラジル人ジャーナリストのジュリアンヌ・セラソリは、フェラーリ・ドライバー・アカデミー所属のラファエル・カマラの名前を挙げている。ベアマンと同じくフェラーリ育成ドライバーであり、フェラーリ製パワーユニットを使用するハースF1チームとの関係性も背景にある。

    また、長くリザーブドライバーを務めている平川亮も、有力候補の一人と見られている。トヨタがハースF1チームへ強く関与するようになったことで、日本人ドライバーへの追い風になる可能性もある。平川亮はすでにアルピーヌでフリー走行を経験しているが、一方でチーム内部には純粋なスピードやレースペースに疑問を持つ声もあるという。

    そのため、もう一人のリザーブドライバーであるジャック・ドゥーハンにも注目が集まっている。今年2月3日に発表されたドゥーハン加入は、パドックでも驚きをもって受け止められた。“単なる控え要員ではなく、将来的にレギュラーへ昇格させるための契約ではないか”そう疑う関係者もいたという。

    さらに、ベアマンがこのまま速さを見せ続ければ、フェラーリF1移籍説がさらに加速する可能性もある。そうなれば、ハースF1チームでは2席同時に空席が生まれる可能性すらある。

    また、このカテゴリーで豊富な経験を持つ日本人ドライバーである角田裕毅も、トヨタにとって魅力的な存在となる可能性はある。ただ、現時点ではそこまで有力候補として名前が挙がっているわけではない。

    “17対1”だけでは見えないもの
    今回の問題は、単純なポイント差だけでは説明できない。ハースF1チームが誰を未来の中心に据えようとしているのか。そして、その過程で何が起きていたのか。そこに、この一件の本質がある。

    ベアマンはフェラーリ育成の次世代候補として高く評価されている。一方のオコンは、豊富な経験を持ちながらも、チームとの関係を急速に悪化させていった。開幕前の段階から“途中離脱説”が囁かれていたという事実だけでも、この状況が異常であることは十分に伝わってくる。

    カナダGP以降の流れ次第では、2026年シーズン最初のドライバー交代劇へ発展する可能性もありそうだ。

    【関連】
    ・エステバン・オコンが“確執説”を全面否定 ハースF1チーム離脱報道は「作り話」

  • エステバン・オコン ハースF1途中離脱の可能性 小松礼雄との関係悪化説

    エステバン・オコン ハースF1途中離脱の可能性 小松礼雄との関係悪化説

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)の2026年シーズンに暗雲が漂っている。開幕から苦戦が続くなか、チーム代表の小松礼雄との関係悪化説まで浮上し、海外では「シーズン途中でシートを失う可能性がある」との見方が報じられた。

    2025年末にアルピーヌF1チームを離脱したオコンは、2026年からハースへ加入。しかし、新天地でも流れを変えられず、ここまで獲得ポイントはわずか1点。チームメイトのオリバー・ベアマンが17ポイントを獲得している状況と比較され、厳しい立場に追い込まれている。

    マイアミGP後に関係悪化説が浮上
    報道によると、小松礼雄とオコンはマイアミGPの週末に関係が悪化したとされている。オコンは再びポイント獲得に失敗し、チーム内での評価低下がさらに進んでいるという。

    ブラジル人ジャーナリストのジュリアン・セラソリは『UOL Esporte』に対し、現在のオコンの状況について次のように語った。

    「小松礼雄はオコンのことを好んでいません。明らかに気に入っていないですし、現在のパフォーマンスにも満足していません」

    「実際のところ、オコンがシーズンを最後まで戦えるのか分からないという話も聞いています。ですので、はっきり言えば、現在のオコンの状況はまったく良くありません」

    オコンは2025年シーズンにもベアマンに苦戦する場面が多かったが、2026年はさらに差が広がっている。予選、決勝ともにベアマンが優位に立つレースが続き、チーム内での立場にも影響を与えているとみられる。

    小松礼雄(ハースF1チーム)

    2025年にも相次いだシーズン途中交代
    F1では近年、シーズン途中でドライバーが交代するケースが珍しくなくなっている。

    2025年には、リアム・ローソンがレッドブルでわずか2戦のみの出走となり、その後は角田裕毅が昇格した。一方でローソン自身はレーシングブルズへ戻ったため、グリッドから完全に姿を消したわけではなかった。

    また、ジャック・ドゥーハンはアルピーヌF1チームで6戦を戦った後にシートを失い、フランコ・コラピントへ交代となった。今回の報道では、オコンも同様の状況に陥る可能性があるとの見方が出ている。

    後任候補には平川亮やドゥーハンの名前
    もしハースF1チームがシーズン途中でオコンを交代させた場合、複数の候補が存在する。

    有力候補のひとりとして名前が挙がっているのがジャック・ドゥーハンだ。ドゥーハンはアルピーヌのレギュラーシートを失った後、ハースのテスト兼リザーブドライバーとしてチームに加入している。

    さらに、トヨタとの関係が深い平川亮も候補のひとりとみられている。平川亮はこれまでハースでFP1出走を重ねており、チームとの関係を深めている状況だ。

    また、フェラーリとの提携関係を利用し、F2から若手を昇格させる可能性もある。ラファエル・カマラとディーノ・ベガノビッチは2026年F2で好スタートを切っており、将来的な起用候補として名前が挙がっている。

    小松礼雄体制のハースF1が重視するもの
    現在のハースF1チームは、中団争いのなかで限られたリソースを最大限に活用する体制を敷いている。

    小松礼雄はこれまで一貫して、ドライバーに対して「結果」と「チームへの貢献」を求める姿勢を示してきた。そうしたなかで、ベアマンが安定してポイント争いに絡んでいる一方、オコンは結果を残せていない。

    さらに、マイアミGP後にはチーム内部の空気悪化まで報じられる状況となった。

    2026年シーズンはまだ序盤とはいえ、F1では流れを失ったドライバーが短期間で立場を失うケースも少なくない。ハースF1チームが今後どのような判断を下すのか、オコンの去就に注目が集まっている。

    Source: F1 OVERSTEER

    【追記】
    本記事で引用したブラジル人ジャーナリストのジュリアン・セラソリは、その後自身のSNSで発言内容について補足を行った。

    セラソリは「2027年のハースF1チームにおけるラファエル・カマラの状況について話していた」と説明。そのうえで、「小松礼雄がエステバン・オコンを公に批判した件に触れただけであり、マイアミGPでの衝突や内部トラブルについては何も聞いていないし、その件についてコメントもしていない」と投稿している。

    一方で、番組内では実際に「小松礼雄はオコンを気に入っていない」「現在のパフォーマンスに満足していない」「オコンがシーズンを最後まで戦えるか分からないという話も聞いている」といった趣旨の発言も行っていた。

    ただし、これらはあくまで番組内での現地ジャーナリストによる見解やパドック内の空気感に基づくコメントであり、ハースF1チームや小松礼雄、エステバン・オコン本人が公式に認めたものではない。

    そのため、本記事内で触れている“関係悪化説”や“途中離脱の可能性”については、現時点で公式に確認された情報ではなく、今後の状況次第で見方が変化する可能性がある。

  • エステバン・オコンとピエール・ガスリー “18年続く確執” 同席でも会話なし

    エステバン・オコンとピエール・ガスリー “18年続く確執” 同席でも会話なし

    アルピーヌ時代に幾度も接触事故を起こしたエステバン・オコンとピエール・ガスリーの関係が、いまなお修復されていないと独メディアが報じた。

    両者は2026年シーズン開幕前のF1中断期間中、アイザック・ハジャーとともにパリ・サンジェルマンのチャンピオンズリーグ戦を観戦。また、フランスの「Canal Plus」の番組にもそろって出演していたが、表向きの共演とは裏腹に、私生活では依然として“冷戦状態”が続いているという。

    18年前のカート時代から続くライバル関係
    独『Sport Bild』によると、ガスリーとオコンはPSG戦を“自ら望んで一緒に観戦したわけではない”という。両者ともクラブ側から招待された形で、現在も「互いに口を利かない関係」にあると報じられている。

    2人は幼少期のカート時代には友人関係にあったものの、2008年のレースをきっかけに関係が悪化したとされる。当時、ガスリーは最終ラップでオコンを抜いたものの、その後失格裁定を受けた。

    ガスリーはNetflix『Drive to Survive』で、この関係について次のように語っていた。

    「僕はエステバンとの関係を修復するために何度もチャンスを与えてきた」

    「でも、相手にその気がないなら、それで構わない」

    アルピーヌ時代にも衝突を繰り返した
    両者は2023年と2024年にアルピーヌでチームメイトを務めたが、その期間中にも関係改善には至らなかった。

    2024年F1オーストラリアGPでは接触により両者がリタイア。さらにモナコGPでも同士討ちを起こし、チーム内の緊張が大きく表面化した。

    シーズン終了後、オコンはアルピーヌを離脱してハースへ移籍。アルピーヌはジャック・ドゥーハンを早期デビューさせる代わりに、オコンにハースでのテスト参加を認める形となった。

    2026年は明暗分かれるシーズンに
    2026年シーズンは両者の立場にも差が生まれている。

    レギュレーション変更を追い風にアルピーヌは戦闘力を向上させ、ピエール・ガスリーは選手権8位につけている。一方のエステバン・オコンは、ハースとアルピーヌの競争力が近いとみられる中で、ここまでわずか1ポイントに留まっている。

    さらに小松礼雄代表が公の場でオコンに対して改善を求めたこともあり、2027年以降の将来には不透明感も漂っている。

    海外ファンコミュニティでは「ハースのシートが最後になるのではないか」との声も出始めており、かつてフランス期待の若手コンビと呼ばれた2人は、いまや対照的な立場に置かれている。

    関連:角田裕毅にハースF1移籍説 小松礼雄との“不和”報道でオコンに逆風

  • 角田裕毅にハースF1移籍説 小松礼雄との“不和”報道でオコンに逆風

    角田裕毅にハースF1移籍説 小松礼雄との“不和”報道でオコンに逆風

    エステバン・オコンのハースF1での将来に暗雲が漂っている。2026年限りで契約満了を迎える中、チーム代表の小松礼雄との関係悪化が報じられ、角田裕毅の後任候補説まで浮上してきた。

    報道によれば、オコンは2025年にルーキーのオリバー・ベアマンに後れを取り、2026年シーズンも開幕4戦でわずか1ポイント。ベアマンが17ポイントを獲得しているのに対し、大きく差をつけられている。ハース内部では結果への不満が高まっているとされる。

    マイアミGPで“小松礼雄との不和”報道
    ジャーナリストのジャッキー・マルテンスは『Paddock Access』ポッドキャストで、マイアミGPの週末にオコンと小松礼雄の間で再び衝突があったと主張した。

    「今週末、エステバン・オコンと小松礼雄、そしてチームとの間でまた衝突があったと聞いている」

    「分からないが、何かある。エステバン・オコンはこれまでにも多くの問題を抱えてきた。アルピーヌを追われたのにも理由があった」

    その一方で、マルテンスはオコンの速さ自体は高く評価している。

    「彼は素晴らしいドライバーだ。マックス・フェルスタッペンをF3時代に打ち負かした数少ないドライバーのひとりでもある。とてつもなく速いが、なぜか今はうまくいっていない」

    エステバン・オコン

    角田裕毅の名前が急浮上
    さらにパドック内では、角田裕毅がハースF1の候補として噂されているという。

    「今のパドックには多くの噂がある。トヨタとの関係もあるし、日本人ドライバーの角田裕毅とのリンクもある。もしかすると彼がオコンの後任になるかもしれない」

    「ホンダとしても、彼がF1シートを得られるなら送り出すことに満足すると思う。結局F1はモータースポーツの頂点だからだ」

    角田裕毅は2025年末でレッドブルを離脱し、現在はリザーブドライバーを務めている。レーシングブルズ復帰の可能性は低いとみられており、F1復帰のためには別組織への移籍が必要な状況だ。

    ハースF1と角田裕毅を結ぶ“トヨタ”の接点
    今回の噂が完全な憶測だけでは片付けられない理由のひとつが、ハースF1とトヨタの技術提携関係だ。

    ハースは現在「TGRハースF1チーム」としてトヨタGAZOO Racingとの連携を強化しており、日本との結びつきは以前より強まっている。そこに日本人ドライバーの角田裕毅という存在が結びつくことで、パドック内で様々な憶測が広がっている形だ。

    もっとも、2026年にヘルムート・マルコがハースによる角田裕毅獲得への関心を否定した経緯もあり、現時点では具体的な交渉が確認されたわけではない。

    角田裕毅の選択肢はアルピーヌF1も
    角田裕毅にとっては、ハース以外にも選択肢が残されている。

    記事では、フランコ・コラピントの後任としてアルピーヌ入りする可能性にも言及。メルセデス製パワーユニットを搭載するアルピーヌは、新レギュレーション下で上昇気流に乗りつつあり、競争力の観点では魅力的な移籍先になり得る。

    また、もしルイス・ハミルトンが2026年限りで引退し、オリバー・ベアマンがフェラーリへ昇格した場合には、その空席に角田裕毅が入るというシナリオも取り沙汰されている。

    現段階では噂レベルの話ではあるものの、オコンの低迷とハース内部の緊張感が、2027年F1ドライバー市場に新たな波紋を広げ始めている。

    Source: F1 OVERSTEER

  • 角田裕毅vsエステバン・オコン ハースF1移籍の可能性に見る期待と現実の差

    角田裕毅vsエステバン・オコン ハースF1移籍の可能性に見る期待と現実の差

    角田裕毅に対しては、ハースF1チームへの移籍を期待する声がある。2026年にフルタイムシートを失った中で、現実的な復帰先として名前が挙がっているためだ。

    ただ、その期待と実際の成績の間には、無視できない差もある。エステバン・オコンとの比較からは、その現実がよりはっきりと浮かび上がってくる。

    消えたハースF1ルート 角田裕毅に何が起きたのか
    報じられている通り、ハースF1チームは角田裕毅の獲得に強い関心を示していた。

    しかしこの動きは、レッドブル首脳の判断によって実現しなかった。ドライバー起用の柔軟性を維持するという理由から移籍は認められず、結果として角田裕毅は2026年のシートを失う形となった。

    つまり今回のシート喪失は、パフォーマンスだけでなく「所属構造」によって左右された側面が大きい。

    数字が示す現実 オコンが持つ安定した価値
    一方のエステバン・オコンは、キャリアを通じて安定した結果を残してきたドライバーだ。

    ■ 通算ポイント:角田123/オコン484
    ■ 勝利:角田0/オコン1
    ■ 表彰台:角田0/オコン4
    ■ 最高順位:角田4位/オコン優勝

    同時参戦期間の比較でも、ポイント、平均成績ともにオコンが上回っており、中団で確実に結果を持ち帰る能力が数字として裏付けられている。

    この「確実性」は、チームにとって重要な評価軸のひとつとなる。

    ハースF1チーム エステバン・オコン

    F1に残るドライバーの条件
    今回の対比から見えてくるのは、F1における明確な基準だ。

    ひとつは「安定してポイントを獲得できるか」。もうひとつは「チーム構造に依存しない立場で評価されているか」である。

    角田裕毅はレッドブルの育成体制の中にあったことで、移籍の自由度が制限された。一方でオコンは複数チームを渡り歩きながら、自らの実績によってシートを確保してきた。

    この違いは、キャリアの分岐点として大きく作用している。

    2027年ハースF1の可能性と現実的なハードル
    角田裕毅には2027年にハースF1チームが移籍先となる可能性も指摘されている。

    ただし、その実現に向けたハードルは決して低くない。

    ハースF1チームは近年、即戦力として安定したポイント獲得が見込めるドライバーを重視する傾向にある。その基準に照らせば、すでに勝利経験と複数回の表彰台を持つエステバン・オコンは、明確な実績を備えた存在だ。

    一方で角田裕毅は、F1での最高位が4位にとどまり、トップ争いでの結果はまだ残していない。さらに2026年にレースから離れることで、実戦での評価を積み上げる機会が一時的に途切れる点も影響する。

    ドライバー市場は流動的であり、状況次第で構図は変わり得る。

    ただ、現時点の実績と立場を踏まえると、既存の評価軸を上回る明確な強みを示すことが求められる局面にある。

    期待と現実の差が示すもの
    角田裕毅に対する期待は依然として存在する。

    しかしF1においては、その期待がそのままシートに結びつくわけではない。求められるのは、数字として示される結果と、チームにとっての明確な価値だ。

    今回の比較は、その「期待と現実の差」を映し出すひとつの材料となっている。

  • エステバン・オコン F1日本GP「3戦連続でセーフティカーのタイミングが最悪」

    エステバン・オコン F1日本GP「3戦連続でセーフティカーのタイミングが最悪」

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)は、F1日本GP決勝で10位に入り今季初ポイントを獲得したが、セーフティカーのタイミングについて「3戦連続で最悪だった」と不満を示した。

    オコンはスタート直後にトップ10圏内を走行する好位置につけたが、チームメイトのオリバー・ベアマンのクラッシュでセーフティカーが導入され、2ポジションを失った。それでもポジションを取り戻し、最終的に10位でフィニッシュした。

    レース後、オコンはまずチームメイトの無事を喜びつつ、展開への悔しさを口にした。

    「まず最初に、オリーが無事で良かったと思う。残念ながら、今季3戦すべてでセーフティカーのタイミングが僕たちにとって良くなかった」

    「スタートは良くて、レースも順調だったけど、ガブリエルとリアムにポジションを失った。ガブリエルはコース上で抜き返せたけど、リアムは抜けなかった」

    「前ではマックスとピエールがいいバトルをしていて、そこに加わりたかったけど、リアムの後ろに引っかかってしまった。加われたかどうかは分からない」

    「全体としてはポジティブな週末だったし、あらゆる状況でマシンの力を最大限に引き出せたと思う。もう少し上の順位も狙えたかもしれないけど、すべてをコントロールできるわけではない」

    エステバン・オコン ハースF1チーム 日本GP

    レース後のインタビューでは、オコンは不運の連続を強調しつつも、今後への前向きな手応えを口にした。

    「かなり激しい1ポイント争いだったと思う」

    「今は完全に不運なだけだし、それもいずれ終わるはずだ」

    「今回の学びには満足しているし、多くのポジティブな要素がある」

    「マイアミでも再び強さを発揮できることを願っている」

    ハースF1チームにとっては、ベアマンのクラッシュという不運に見舞われながらも、確実にポイントを積み上げたレースとなった。オコンの言葉通り、内容面では確かな前進を感じさせる週末だった。

  • エステバン・オコン F1中国GP後に殺害予告「重大な結果を伴うべきだ」

    エステバン・オコン F1中国GP後に殺害予告「重大な結果を伴うべきだ」

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)は、中国GPでのフランコ・コラピント(アルピーヌ)との接触後に自身へ向けられた殺害予告を含むオンライン上の誹謗中傷について、「看過されるべきではない」と強く非難した。

    オコンはレース直後にこの接触の責任を認め、ペナルティも受け入れたうえで、コラピント本人にも直接謝罪している。しかし一部のファンがSNS上で過激な反応を示し、事態は深刻化した。

    こうした状況を受け、FIA会長モハメド・ビン・スライエムはオコンに支持を示す書簡を送り、モータースポーツにおける誹謗中傷への対応方針を改めて強調した。

    オコン「直接話すことが重要だった」
    「正直なところ、あまり気にしてはいなかったけど、オンラインで何が起きていたかは目にした」とオコンは語った。

    「僕にとって重要だったのは、フランコと直接話すことだった。自分がどう思っているかを伝えて、今回の件は自分の責任だったと謝りたかった」

    「いい話し合いができたし、もちろんお互いに問題はなかった。彼が良いレースをしてポイントを獲得できたのも嬉しかった」

    「誹謗中傷は許されない」強い姿勢
    「今回見たようなあらゆるオンラインでの誹謗中傷は、絶対に容認されるべきではないし、大きな結果を伴うべきだ」

    「スポーツにおいて、そして我々のスポーツにおいて、そういったものの居場所はない」

    「ただ、ああいう“キーボードウォリアー”は存在するものだ。今後はさらに増えていくと思うし、そういう人たちには何らかの結果が伴うことになるだろう」

    エステバン・オコン ハースF1チーム

    FIA会長からの支持とチームの評価
    「会長からはその後に手紙をもらった。確かに大きな話題になっている」

    ハースF1チーム代表の小松礼雄も、オコンの対応を高く評価した。

    「エステバンはすぐに自分のミスだと認めた。それは本当に素晴らしいことだと思います」と小松礼雄は語った。

    「マシンの中でもすぐにそう言っていましたし、レース後もすぐに認めて、フランコとも話をしていました」

    「我々としては、エステバンの対応は100%正しかったです。ドライバーにはこうあってほしいという姿勢ですし、彼の振る舞いを本当に誇りに思っています」

  • F1中国GP接触事故 コラピント陣営が訴え「オコンへの死の脅迫をやめて」

    F1中国GP接触事故 コラピント陣営が訴え「オコンへの死の脅迫をやめて」

    フランコ・コラピントを支援するマネジメント会社が、2026年F1中国GPでの接触事故を受け、エステバン・オコンに対する「死の脅迫」をやめるようファンに緊急の呼びかけを行った。

    上海での決勝では、ピットアウト直後のコラピントとオコンがターン2で接触。両者はスピンを喫し、オコンにはスチュワードから10秒ペナルティが科された。コラピントは10位でポイントを獲得した一方、オコンはトップから1周遅れの14位に終わった。

    ターン2で接触 オコンは責任を認める
    コラピントは32周目にこのレース唯一のピットストップを行い、ハードタイヤからミディアムタイヤへ交換した。

    しかし、ピットレーンからコースへ復帰した直後、ピットストップ前から争っていたエステバン・オコンと再び並ぶ形になった。

    そのまま2台はターン2へ進入し、オコンがコラピントのイン側に飛び込もうとした際にアルピーヌのマシンへ接触。結果として2台ともスピンを喫した。

    オコンはこの件の責任を受け入れ、スチュワードから10秒ペナルティを科された。そのペナルティは2度目のピットストップで消化した。


    コラピント陣営がSNSで異例の呼びかけ
    レース後まもなく、フランコ・コラピントの関係者が所属するブレット・スポーツ・マネジメントは、ソーシャルメディアを通じてファンに向けたメッセージを発信した。

    「どうかエステバン、彼の家族、そしてハースF1チームに対して、憎悪や死の脅迫を送らないでほしい」

    「それでクラッシュがなかったことになるわけではないし、フランコのファン全体の印象を悪くするだけだ。前向きで敬意ある応援を続けてくれてありがとう」

    コラピントは10位入賞 オコンは14位
    この接触がありながらも、フランコ・コラピントは10位でフィニッシュし、2024年アメリカGP以来となるポイント獲得を記録した。

    一方のエステバン・オコンは14位に終わり、トップからは1周遅れという厳しい結果になった。

  • エステバン・オコン「驚きはない」 ハースF1代表 小松礼雄の批判に理解

    エステバン・オコン「驚きはない」 ハースF1代表 小松礼雄の批判に理解

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)は、2025年シーズンの自身のパフォーマンスについて小松礼雄代表が「満足していない」と語ったことに対し、驚きはなかったと受け止めを示した。

    オコンにとってはアルピーヌから移籍して迎えた初年度だったが、ルーキーのオリバー・ベアマンにヘッド・トゥ・ヘッドの指標で敗れるなど、厳しいシーズンとなった。チーム側も、繰り返し発生したブレーキの問題がパフォーマンス低下に影響したことを認めている。

    「礼雄のコメントを見ても、特に驚きはなかった」とオコンは語った。

    「冬の間にたくさん話し合ったからだ」

    「チーム全体にとって浮き沈みのあるシーズンだった。決して順調ではなかった」

    「でも、見出しだけでなく記事全体を読めば、チームも責任を取っていることが分かる。礼雄は50対50だと言っていた」

    オコンは、シーズン中盤まで続いたブレーキの問題が大きく影響していたと説明する。

    「昨年は12戦、13戦、14戦と、フロントがロックして不安定になる問題を抱えていたと何度も言ってきた」

    「ガレージの反対側とはまったく違う状況だった」

    「自信の問題でもなければ、自分のドライビングスタイルに合わなかったということでもない」

    「ブレーキの圧力も条件も2台で似ていた。それでも自分の方はロックし、もう一方はそうならなかった」

    エステバン・オコン ハースF1チーム

    その問題は、最終戦アブダビGPの直前になってようやく解消されたという。

    「アブダビの金曜まではその状態だった」

    「何を変えたのかはチーム内部のことなので詳しくは言わないが、変更を加えた途端にクルマは息を吹き返した」

    「金曜は本来の位置からコンマ5秒遅れていたが、土曜朝にはあるべきパフォーマンスを発揮できた。素晴らしいQ3で、決勝は7位でフィニッシュした。それがシーズンを通して必要だった結果だ」

    2年目を迎えるにあたり、オコンはこの苦しい経験を糧にできると考えている。

    「僕たちは常に一緒に取り組み、ベストを尽くそうとしている」

    「チームとして見落としていたことがあったし、もっとうまくできたこともある」

    「今年はそれを全員で改善し、昨年のことは過去にしたい」

  • エステバン・オコン ハースF1バーレーン初日「VF-26は“工場”のようなマシン」

    エステバン・オコン ハースF1バーレーン初日「VF-26は“工場”のようなマシン」

    エステバン・オコン(ハースF1チーム)は、2026年F1プレシーズンテスト初日となったバーレーンで115周を走行し、チームにとって実りある一日になったと振り返った。走行距離ではマックス・フェルスタッペンに次ぐ周回数を記録し、新車VF-26のデータ収集を大きく前進させた。

    2026年型マシンは大幅なレギュレーション変更のもとで開発されており、複雑さが増している。オコンはその難しさを認めつつも、バルセロナでの走行から着実な進歩があったと強調した。

    「これで実質2日間のテストだ。撮影日もあったし、あれは違うタイヤだったけど興味深い一日だった」とオコンは語った。

    「今日の一日にはかなり満足している。多くのことを学ぶことができた」

    「バランスが取れていて、信頼感があり、グリップも向上したマシンに仕上げることができた。タイムはあまり代表的なものではないが、バルセロナから大きく前進している。初日で110周以上走れたのは悪くない」

    バルセロナでは150周を走破しながらもトラブルに見舞われたが、今回は問題が減少しているという。

    「バルセロナよりも問題は少なかった。あちらでは150周走ったがね。周回を重ね続けているし、今のところその点ではすべてうまくいっている」

    「明日はオリバー・ベアマンが良い一日を過ごし、楽しんでくれればいいと思う。僕は今日とても楽しめた」

    エステバン・オコン ハースF1チーム

    さらにオコンは、2026年型マシンの複雑さについても率直に語った。表面上は順調に周回を重ねていても、裏側では多くの課題が存在すると明かす。

    「毎日が学習だ。我々ドライバーだけでなく、特にエンジニアにとってだ。裏側では、すべてがうまくいくように膨大なことが起きているが、僕たちにはコントロールできない部分も多い」

    「クルマがたくさん走っているように見えても、電子系統が完全にうまくいっているとは限らない。非常に多くの要素が絡んでいる。まさに“工場”のようなマシンだが、取り組みがいはある。バルセロナから、そして特に今日、大きな進歩を遂げた」