カテゴリー: F1エミリア・ロマーニャGP

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    ピレリは、イモラ・サーキットにC4(ハード)、C5(ミディアム)、そして初登場のC6(ソフト)というレンジで最も軟らかいコンパウンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。

    イモラの5月は喜びに満ちている。あらゆるものが咲き誇り、空気には糸杉の香りが濃く漂い、陽光はサンテルノ川の淡い緑の水面にきらめきを落とす。こうした穏やかな風景は、狭くてバンピーな、極めてオールドスクールなオートドロモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリとは対照的だ。

    そんなタイトで狭いサーキットでは、トラックポジションが極めて重要となり、ポールシッターのオスカー・ピアストリがまずは優位に立つことになる。しかし彼のライバルたちは皆、夜を徹してあらゆる数字を分析し、打開策を見出そうとするだろう。では、F1エミリア・ロマーニャGPで考えられる戦略とは?

    昨年はどうだった?
    昨年のエミリア・ロマーニャGPは、あらゆる予想を裏切って波乱なく進行し、天候やセーフティカーの影響もなく、規定通りの1ストップレースとなった。1位から6位、さらに9位と10位のドライバーは、いずれもミディアム→ハードの戦略を選択した。

    トップ3はマックス・フェルスタッペン、ランド・ノリス、シャルル・ルクレールの順でスタート順位通りにフィニッシュ。ピットストップのタイミングはそれぞれ24周目、22周目、25周目で、ノリスは最後までフェルスタッペンを追い続けた。その背後では、オスカー・ピアストリがアンダーカットを成功させた。彼は23周目にピットインし、27周目までステイアウトしていたカルロス・サインツJr.を抜いて4位に浮上。

    メルセデスのジョージ・ラッセルは唯一2ストップでポイントを獲得したドライバーで、ミディアム→ハード→ミディアムの順。2回目のピットは想定外の判断で、摩耗を懸念したチームが予防的に実施した。ラッセルは21周目に最初のピット、52周目に2回目のピットを行い、最終的にチームメイトのルイス・ハミルトンに1ポジション譲って7位となった。

    一方、8位のセルジオ・ペレスは唯一のハード→ミディアム戦略でのポイント獲得者で、37周目まで引っ張ってからピットインしている。

    ソフトタイヤでのスタートを試みたのはフェルナンド・アロンソとピエール・ガスリーの2人のみだったが、いずれも成功せず、それぞれ7周目と8周目での早期ピットインとなった。全体的に、ハード寄りのコンパウンドではデグラデーション(摩耗)は低く、ピットウインドウも非常に広かった。

    エミリア・ロマーニャGP F1

    今年の最速戦略は?
    今年のピレリは、タイヤのコンパウンドを1段階柔らかく設定しており、これは4戦中3戦目となる。ジェッダとマイアミでは、それでも1ストップが主流となったが、どちらも非常に難しい1ストップだった。

    ではイモラはどうか?可能性はあるが、それでも最も有力なのはミディアム→ハード戦略と見られている。ただし、今年はピットウインドウが昨年よりも狭くなる見込みで、ピレリのシミュレーションでは19~25周目の間が最適なピットインタイミングだとされている。

    トップ10の別の選択肢は?
    過去のこのレースでは、1ストップが純粋に速かったわけではない。むしろ、ピットストップによるタイムロスが大きく、オーバーテイクが非常に困難なために、ポジションキープを優先する戦略が主流だった。たとえ新しいタイヤでアドバンテージがあっても、1つしかないDRSゾーンではそれを活かすのが難しい。

    しかし今年は、ピレリの最も柔らかいタイヤが使われており、この傾向が問われることになりそうだ。理論上は、ミディアム→ハードの1ストップと、ミディアム→ハード→ハードの2ストップに大きな差はない。ギャンブルを好むドライバーが別の戦略に出る可能性もあるが、ピレリはそれでも後者は「第二選択」だと見ている。

    ピレリのモータースポーツディレクター、マリオ・イゾラはこう語る。

    「シミュレーション上では、ミディアム→ハードとミディアム→ハード→ハードの総レースタイムの差はせいぜい2~3秒といったところだ。ただ、ピットインで27秒も失うとなれば、無理にリスクを冒す理由は見当たらない]

    ミディアムをきちんとマネージすれば、最初のスティントをしっかり走りきれるし、そこからハードで最後まで持たせるのは十分に現実的だ。わざわざ二度止まる必要はない、というのが我々の見立てだ」

    誰がそれを試すかは、スタート後の順位に左右される。例えば4番グリッドからスタートするランド・ノリスが序盤で順位を上げられなかった場合、クルマに十分なペースがあると感じれば、アンダーカットや2ストップ戦略に打って出る可能性はある。

    エミリア・ロマーニャGP F1 2025年

    後方グリッドの選択肢は?
    よりオーソドックスな代替策としては、例年通りのハード→ミディアム戦略があり、少なくとも1台のフェラーリがこれを試してもおかしくない。キミ・アントネッリや角田裕毅も後方グリッドから何かを仕掛けるには魅力的な戦略だ。

    この戦略では38~44周目が理想的なピットウインドウとされている。採用する側としては、レース中盤にセーフティカーやVSC(バーチャル・セーフティカー)が出ることを期待するだろう。そして今週末のセッション内容を見る限り、レース中断は十分に起こりうる。

    もし序盤にセーフティカーが出れば、全体が2ストップに動く可能性がある。中盤ならハード→ミディアム勢に有利に働き、終盤なら、2ストップを選んで新しいタイヤを持っているドライバーがいれば、展開を大きく揺るがすことになる。

    ところで天気は?
    天気予報は、サポートレースが快晴のなか行われた土曜日と似た傾向を示しており、メインレースの時間帯には雲がかかる見込みだ。

    雨の確率は高くないとされているが、アペニン山脈の麓には局地的なにわか雨が潜んでおり、もしそれがイモラに届けば、かなり激しくなる可能性もある。

    また風も強まり、時速35kmに達する突風が予想されている。予選を見てもわかる通り、このサーキットでは、ほんのわずかでもラインを外されると大きな影響が出る。風がレースを左右する可能性は十分にある。
    2025年のF1世界選手権 エミリア・ロマーニャGP

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:スターティンググリッド

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:スターティンググリッド

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝のスターティンググリッドをFIA(国際自動車連盟)が発表した。

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝でフロントローを分け合うことになり、ランド・ノリス(マクラーレン)は4番手に留まった。

    ピアストリはフェルスタッペンを0.034秒差でかわしてイモラでポールポジションを獲得。ノリスはメルセデスのジョージ・ラッセルに抜かれて3番手となった。

    フェラーリ勢は低調で、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがQ2で敗退し、それぞれ11番手と12番手に沈んだ。

    また、フランコ・コラピント(ウィリアムズ)は角田裕毅(レッドブル)の大クラッシュ後の予選での不適切な行動によりペナルティを受け、決勝は16番グリッドからのスタートとなる。この影響でリアム・ローソンは1つ順位を上げることになった。

    角田裕毅は、ヴィルヌーブ・シケインでの大クラッシュ。マシンは大破しており、スペアシャシーに交換し、パワーユニットのコンポーネントも交換してピットレーンからスタートする。

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝 スターティンググリッド

    Pos No ドライバー チーム 予選
    1 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1 (-)
    2 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 2 (-)
    3 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 3 (-)
    4 4 ランド・ノリス マクラーレン 4 (-)
    5 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 5 (-)
    6 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 6 (-)
    7 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 7 (-)
    8 18 ランス・ストロール アストンマーティン 8 (-)
    9 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 9 (-)
    10 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 10 (-)
    11 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 11 (-)
    12 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 12 (-)
    13 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 13 (-)
    14 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 14 (-)
    15 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 16 (↑1)
    16 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 15 (↓1)
    17 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 17 (-)
    18 31 エステバン・オコン ハース 18 (-)
    19 87 オリバー・ベアマン ハース 19 (-)
    PIT 22 角田裕毅 レッドブル 20 (-)
  • 角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP決勝でピットレーンスタート決定

    角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP決勝でピットレーンスタート決定

    角田裕毅は、2025年F1エミリア・ロマーニャGPの決勝をピットレーンからスタートする。レッドブル・レーシングが、予選での大クラッシュによるマシンの損傷によりスペアシャシーを組み上げる必要があったためだ。

    角田裕毅は、予選Q1序盤、セクター1終わりの高速シケイン「ヴィルヌーヴ」でRB21のコントロールを失い、イン側のウォールに激突。その衝撃でマシンは横転し、激しく転がった。

    幸いにも角田裕毅は自力で脱出し、メディカルセンターでの検査を受けたが、怪我はなかった。

    この事故によってRB21は深刻なダメージを負い、チームはサバイバルセル(クラッシュ時にドライバーを守るシャシーの中心部)を含むスペアシャシーを用いてマシンを再組立。FIAのテクニカルデリゲートであるヨー・バウアーは、以下のように説明している。

    「サバイバルセル交換後に22号車を再組立する過程で、レッドブル・レーシングは複数のコンポーネントに異なる仕様の部品を使用した。そのため、2025年F1スポーティングレギュレーション第40.9条a項に基づき、22号車はレースをピットレーンからスタートしなければならない」

    さらに、角田裕毅のマシンには新しいホンダ製パワーユニット(今季3基目)も投入され、多くのコンポーネントがパルクフェルメ下で交換された。特に「コントロール・エレクトロニクス」と「エナジーストア」は、年間使用上限を超過。ただし、ピットレーンスタートによりこれらのペナルティは実質的に吸収される形となる。

    この週末、角田裕毅のRB21にはマックス・フェルスタッペンと同仕様のフロアを含むアップグレードが投入されていたが、予選Q1での単独クラッシュによりすべてが水泡に帰す形となった。

    角田裕毅 F1 クラッシュクラッシュ後の角田裕毅のマシンの残骸

    クラッシュ後、角田裕毅は自らの判断について厳しく振り返っている。

    「正直、自分がすごく愚かだったと思っています。あのタイミングであれだけプッシュするのは、明らかにやりすぎでした」

    「クルマには大きな変更が入っていて、まだ十分に理解できていない部分が多かったんです。それなのに、あそこまで攻めてしまったのは本当に軽率でした」

    「正直なところ、あそこまでプッシュする必要はまったくなかったと思っています」

    一方、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは予選2番手を獲得しており、日曜の決勝ではポールポジションのオスカー・ピアストリと最前列に並び、勝利を狙う。
    角田裕毅 エミリア・ロマーニャGP F1

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP:知っておくべき統計・トリビア・洞察

    F1は今週末、カレンダー第7戦となるエミリア・ロマーニャGPの舞台・イモラへと向かう。恒例の「Need to Know」では、統計データ、ドライビングのポイント、戦略のヒントなど、レースに必要なあらゆる情報を網羅してお届けする。

    5月16日(金)にフリー走行1回目と2回目、17日(土)にフリー走行3回目と予選、そして18日(日)に決勝が開催される。

    基本データ
    ■ 初開催年:1980年(1980年はイタリアGP、1981年~2006年はサンマリノGP、2020年以降はエミリア・ロマーニャGPとして開催)
    ■ サーキット全長:4.909km
    ■ ラップレコード:1分15秒484(ルイス・ハミルトン/メルセデス/2020年)
    ■ 最多ポールポジション獲得:アイルトン・セナ(8回)
    ■ 最多勝利:ミハエル・シューマッハ(7勝)
    ■ トリビア:サーキット会長を務めるのは、かつてフェルナンド・アロンソをF1にデビューさせたミナルディの元代表ジャン・カルロ・ミナルディ
    ■ ポールからターン1ブレーキングポイントまでの距離:553m
    ■ 2024年のオーバーテイク数:45回
    ■ セーフティカー出動確率:75%
    ■ バーチャルセーフティカー出動確率:25%
    ■ ピットストップによるタイムロス:28.2秒

    エミリア・ロマーニャGP F1 イモラ・サーキット

    ドライバーの見解
    元ルノーF1ドライバー、ジョリオン・パーマーのコメント:「イモラは本当に素晴らしいサーキットだ。歴史が詰まっていて、走っているだけでその重みを感じる。コース外は草やグラベルのランオフが短く、ミスの余地が少ない。そして難所も多い。
    序盤のシケインは比較的シンプルだが、ピラテラは出口が見えにくくトラックリミットに注意が必要。アクア・ミネラーレはターン12でスピードを出しすぎないようにしなければならないし、ヴァリアンテ・アルタの縁石も厳しい。乗りすぎてもダメ、避けすぎても遅くなる。縁石の隙間を縫うように走る必要がある。
    ターン17のブレーキングも簡単に罠にはまる。序盤は特に難しい。下り勾配で外にはグラベルがあるからだ。ミスすれば即座にコース外。ドライバーにもファンにも愛されるクラシックな挑戦だ」

    過去のポールポジション獲得者(エミリア・ロマーニャGP)
    ■ 2024年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2022年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2021年:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
    ■ 2020年:バルテリ・ボッタス(メルセデス)

    過去の優勝者(エミリア・ロマーニャGP)
    ■ 2024年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2022年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2021年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2020年:ルイス・ハミルトン(メルセデス)

    エミリア・ロマーニャGP F1フェルスタッペンは2024年のエミリア・ロマーニャGPでポールトゥウィンを達成した

    タイヤと戦略の見通し
    2025年F1エミリア・ロマーニャGPでは、ピレリが最も柔らかいコンパウンド3種を投入する。C6がソフト、C5がミディアム、C4がハードとして指定され、C6は今回が初登場となる。

    ピレリは今回のプレビューで、「C6はタイヤへの負荷が小さいサーキット用に設計されたコンパウンドで、イモラの舗装は比較的摩耗が少ないため、シングルラップでのグリップ向上が期待できる」と説明している。その一方で、「決勝レースでのスティントには不向きと見られ、今回およびモナコ、カナダでのデータをもとに、シーズン後半に向けた評価材料とする」としている。

    エミリア・ロマーニャGP F1 タイヤ

    コース特性についても言及があり、「加減速ポイントが多いことがタイヤマネジメントに影響し、平均的な荷重は低く、デグラデーションも限られている。ただし縁石が高いため、サスペンションやタイヤへの機械的ストレスは大きくなる」と分析している。オーバーテイクの難しさもあり、予選順位と戦略が極めて重要となる。

    昨年のレースでは、1ストップ戦略が主流となり、15台がミディアム(C4)、3台がハード(C3)、2台がソフト(C5)でスタートした。ソフトを選んだドライバーは2ストップを強いられた一方で、ハード系タイヤは50度を超える路面温度の中でも安定したパフォーマンスを発揮した。

    今年はそれよりも1段階柔らかいタイヤ構成となっており、レースへの影響が注目される。DRSゾーンは1か所のみで、追い抜きの機会は限られるうえ、ピットレーンのタイムロスは全カレンダー中で最長。このような要素が重なり、今年も1ストップ戦略が基本となる見込みだ。

    エミリア・ロマーニャGP F1 2025年のF1世界選手権昨年のイモラでは1ストップ戦略が最も有効だった

    現在の勢力図
    前戦マイアミではマクラーレンが圧倒的な力を見せつけ、オスカー・ピアストリとランド・ノリスが1-2フィニッシュ。ピアストリは3位のジョージ・ラッセルに対し37.644秒の大差をつけた。

    これによりピアストリはドライバーズ選手権で計131ポイントを獲得し、2位のノリスに16ポイント差をつけて首位をキープ。3位のマックス・フェルスタッペンは99ポイントで追う。

    昨年のイモラでは、ノリスがフェルスタッペンに迫る走りでマクラーレンの躍進を示したが、今年は追う立場ではなく“追われる立場”としての対応が問われる。

    フェルスタッペンもイモラとは相性が良く、過去4回の開催で3勝。マイアミでのポール獲得が示すように、油断は禁物だ。

    メルセデスはサウジアラビアで苦戦したが、マイアミではラッセルが表彰台を獲得して持ち直し。
    そして今週末は、地元イタリアで初のF1レースを迎えるルーキー、キミ・アントネッリにも注目が集まる。

    フェラーリにとっては今季初の母国開催。ルイス・ハミルトンがスクーデリア・フェラーリの一員としてイタリアの地で初めてレースを迎えることでも話題だ。

    また、アルピーヌではフランコ・コラピントがジャック・ドゥーハンに代わって今後5戦に出場予定。このドライバー交代が中団グループの争いにどう影響を与えるかも見逃せない。

    名場面
    イモラは、栄光と悲劇が交錯するF1の歴史において特別な地位を占める。

    1994年には、アイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーがそれぞれ命を落とすという悲劇的な週末を迎えた。

    だが一方で、喜びの瞬間も刻まれている。今週は、その中でも象徴的なシーンとして、2005年にフェルナンド・アロンソがミハエル・シューマッハと繰り広げた名勝負を振り返りたい。

    動画の公開は終了しました
  • 角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP「F1で5年目なのにやってはいけないミス」

    角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP「F1で5年目なのにやってはいけないミス」

    角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGP予選で喫した大クラッシュについて、「F1で5年目なのにやってはいけないミスだった」と悔しさをにじませた。

    レッドブル・レーシングに昇格して以降、角田裕毅にとって自身の立場を固めるうえでも重要な一戦だったが、予選Q1の序盤でマシンを大破させる結果となり、大きな痛手を負う形となった。

    予選Q1での1周目、角田裕毅はイモラ・サーキットのバリアンテ・ヴィルヌーブで縁石を乗りすぎ、マシンのコントロールを失ってバリアに激突。一時的に宙を舞って横転する衝撃的なクラッシュとなった。

    幸いにも自力でマシンを降り、メディカルセンターでの診察でも問題はなかったが、RB21の四隅すべてが損傷するほどの大きな事故だった。

    「体は大丈夫です。ありがたいことに無事でした」と語った角田裕毅だったが、その直後には強い後悔を口にした。

    「でも同時に、あんな早い段階で、しかもまったく不要な状況で終わってしまったことが、本当に悔しいです」

    「本当に自分が愚かでした。必要以上に無理に攻めすぎてしまいました」

    「マシンに大きく変更を加えたのに、それをきちんと理解しないまま攻めてしまって…。あの段階であれだけプッシュする必要はまったくなかったと思っています」

    自らの判断ミスだったと繰り返す角田裕毅に、レッドブル・レーシングからのプレッシャーが影響したのではないかという問いも投げかけられたが、これについては明確に否定した。

    「チームは、できる限りプレッシャーを感じないようにサポートしてくれてます」

    「Q1を1セットのタイヤで通過しようとして、ちょっと“ヒーロー”になろうとしてしまったんですけど、それは不要なことでした」

    「まだRB21の反応を完全に理解できていなかったのに、高速も低速も含めて、その挙動を十分に把握しないまま攻めてしまって…。特に大きな変更を加えたあとは、段階的にビルドアップすべきでした」

    「ある程度いけると思っていたのは正直あって…。でも今思えばそれはただの過信でしたし、結局のところ経験不足が出たと思っています」

    「ただ、あのコーナーで起きたバランスの崩れには理由があって、自分でもそこは理解しています」

    角田裕毅 F1 エミリア・ロマーニャGP レッドブル

    さらに角田裕毅は、週末を通じてマシンバランスを掴み切れなかった難しさについても語った。日本GP後にレッドブル・レーシングへ移籍してきたばかりという背景もあり、RB21にはまだ適応途上にある。

    「週末を通してアップダウンが激しかったです。あるセッションでは感触がよかったのに、次のセッションでは急にペースが落ちたりして」

    「FP3も、正直なところ、自分でもどうしてああなったのか分かってません。もちろん全部をまとめきれなかったのはありますけど、それにしても全体的にペースが悪すぎました」

    「原因がはっきりしない中で大きく変えて臨んだ予選では、ターン1、ターン2、ターン3まではすごく感触がよくて、『これはいけるかも』と思った矢先にクラッシュしてしまいました」

    「クルマ自体は仕上がっていたと思うので、それを無駄にしてしまったのが本当に悔しいです。あんな愚かなミスで自分から壁に突っ込んでしまって…」

    「もうF1に入って5年目ですしね。Q1でクラッシュしたのは本当に久しぶりなんですけど、それにしても今日のような形で終わったのは、ちょっと受け入れがたいです」

    今季の角田裕毅は、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングから出場しており、これまでの4戦で6ポイントを獲得。予選では最高8番手、決勝でも目立った活躍は少なく、マイアミGPではスプリントと決勝を通してわずか2点を加算したにとどまっている。

    一方で、F1エミリア・ロマーニャGPの予選では、マックス・フェルスタッペンが2番手を獲得し、オスカー・ピアストリとジョージ・ラッセルに挟まれるかたちでマクラーレンとメルセデスを相手に上位争いを展開。角田裕毅とは対照的に、厳しい状況でも結果を残す姿が浮き彫りとなった。

    そして今回の角田裕毅のクラッシュは、かつてセルジオ・ペレスが陥っていた「必要のないQ1クラッシュ」を想起させる。焦りや無理な攻めが原因でクラッシュを招くという悪循環は、チーム内での信頼を損ねかねない。

    セルジオ・ペレスにはまだ“ピーク”と呼べる活躍があったが、角田裕毅は今のところ、目立った成果が練習走行に限られているのが実情だ。今後、実戦の中で何らかの結果を示さなければ、せっかくリアム・ローソンを2戦で降ろしてまで託されたこのチャンスは、“ポイント拾い要員”として消化されてしまう。それは、レッドブル・レーシングが角田裕毅に託した未来ではない。

  • F1エミリア・ロマーニャGP予選 各チーム代表が戦略と成果を総括

    F1エミリア・ロマーニャGP予選 各チーム代表が戦略と成果を総括

    接戦と波乱に揺れたF1エミリア・ロマーニャGP予選。戦略、タイヤ選択、赤旗への対応が明暗を分ける中、各チームの代表者たちはそれぞれの結果をどう捉え、決勝に向けて何を見据えているのか。

    ポールポジション獲得の舞台裏から、クラッシュや予選敗退の原因分析、そして日曜に向けた展望まで、10チームの指揮官たちが語った予選総括と現状の手応えを紹介する。

    アンドレア・ステラ(マクラーレン チーム代表)
    「今日は、予想通り非常に接戦の予選だった。ここは高速コーナーの続く流れるようなサーキットだから、その特性も反映された形だ。今回もマクラーレン、レッドブル、メルセデスの差はほとんどなかった。鈴鹿やサウジアラビアではマックスがわずかに上回っていたが、今日はオスカーが少しだけ上回り、見事なポールポジションを獲得してくれた。ランドもポール争いの中にいたが、最終アタックではリズムを崩してしまった。全員がコンマ1秒を削り合う展開だったことを考えれば、MCL39のフィーリングをさらに良くしていく余地はまだあるということだ。明日のレースに向けては、ロングランでのペースには自信を持っているが、マイアミのような展開になるとは思っていない。ここイモラではポジション取りが非常に重要になるし、鈴鹿のように戦略による差で勝負が決まる可能性がある。かなり接戦のレースになるだろうし、非常にエキサイティングなグランプリになるはずだ」

    クリスチャン・ホーナー(レッドブル チーム代表)
    「マックスにとってはまたしても素晴らしい予選だった。毎週のように言っている気がするが、今回も本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。ポールまではあとわずかで届かなかったが、フロントロウに並べることができたのは良い結果だし、明日に向けても良い位置だと思っている。もう一方のガレージでは、裕毅が大きなクラッシュを喫した。もちろん最も重要なのは、彼が無事だったということだ。クルマは直せばいいが、今夜はメカニックたちにとって大きな仕事になる。縁石に乗りすぎたことが原因のようだ。今後のことはこれから検討するが、まずは裕毅が無事だったことに安堵している」

    ブラッドリー・ロード(メルセデス チーム代表補佐)
    「今日の予選は、明暗の分かれる結果になった。ジョージは非常に落ち着いたセッションを走り、最終ラップではミディアムタイヤで見事なアタックを決めてP3を獲得してくれた。アウトラップがもう少し理想的に運べていれば、ポール争いに絡めていた可能性もあった。予選前から、ミディアムがQ3でも有効になる可能性があると考えていたが、アストンマーティンがQ2で見せたパフォーマンスを見て、その判断を確信した。一方で、キミにとっては非常に難しいセッションになった。タイヤから思うようにグリップを引き出せず、ジョージよりもダウンフォースが高めのセットアップを選んでいたにもかかわらず、コーナーでその恩恵を感じられていなかった。彼にとっては初の母国レースで厳しい結果になったが、こうした困難な週末こそがドライバーを成長させてくれる。FP2のロングランでは良いペースを見せていたので、明日は順位を上げていけると信じている。イモラは通常ワンストップになる傾向が強いが、今年はタイヤがより柔らかめの構成なので、それが確実とは言い切れない。今夜はシミュレーションを使って、どこにチャンスがあるかを詳細に確認する予定だ。今回のレースは、ロングランでのタイヤ温度管理の進化を測る良い指標にもなると思っている」

    アンドリュー・ショブリン(メルセデス トラックサイドエンジニアリングディレクター)
    「キミがQ3に進めなかったのは残念だった。ここ最近のサーキットと比べても、彼は今回特にペースに苦しんでいたように見えた。マイアミではかなり自信を持って走れていたが、今回はその感覚を得られなかった。とはいえ、昨日のロングランでは良いペースを見せていたので、明日は何らかの形でポイント圏内に戻ってこられるように、あらゆる手段を検討していくつもりだ。ジョージに関しては、Q3の最後にP3を取れてよかったと思っている。アストンマーティンがミディアムタイヤで強さを見せていたので、我々も最終ランでミディアムを選んだ。それがうまく機能して、ジョージはコンマ2~3秒タイムを縮めることができた。結果として1つポジションを上げられたので、良い判断だったと思う。明日のレースがどう展開するかはまだ予測が難しい。タイヤを適切にマネジメントしないとオーバーヒートするリスクがあるし、ここは非常に狭くてグラベルも多いサーキットなので、波乱が起きる可能性もある。表彰台争いに絡み続けるために、できる限りのことをやっていく」

    アンディ・コーウェル(アストンマーティン チーム代表)
    「今日の予選ではチーム全体の努力が結実し、フェルナンドがP5、ランスがP8という素晴らしい結果を得ることができた。両ドライバーは予選を通じてミスなく走り切り、すべてのラップで感動的な走りを見せてくれた。マシンのセットアップも非常に良く、ドライバーのパフォーマンスを最大限に引き出せたと思う。タイヤ戦略の判断も非常に的確だったし、その準備はこのイベントの何日も前から始まっていた。今日の結果は、イモラに持ち込んだアップデートを含め、あらゆる面で改善を重ねてきたチーム全員の努力の賜物だ。このコースでは予選順位が特に重要だが、ポイントは日曜のレースでしか獲得できない。ここからさらに集中して、明日もしっかりと戦っていきたい」

    エミリア・ロマーニャGP F1 2025年のF1世界選手権

    ジェームス・ボウルズ(ウィリアムズ チーム代表)
    「今日は本当に素晴らしい一日だった。2台そろってトップ10に入ることができたし、カルロスはQ2で素晴らしいラップを決めてトップに立った。もちろん一時的なものではあるが、チームとして非常に大きな成果だった。明日のレースに向けては、十分な数の新品タイヤも確保しているし、それがどう活かせるかを見ていきたい。この良い流れを保って、2台ともポイントを獲得できるように全力を尽くす」

    ティム・ゴス(レーシングブルズ CTO)
    「今日の予選では、前向きに捉えられる点が多くあった一方で、最終的には望んでいた結果を取りこぼしたという感覚も残っている。Q1では両ドライバーとも1回目の走行で良いラップを刻んでいたが、その後アルピーヌのクラッシュによってセッションが終了し、2回目のランでポジションを改善する機会を失ってしまった。アイザックはQ2に進出できたが、リアムはわずかに届かず。Q3ではクルマの強みを活かしてしっかり走ってくれたが、最終ラップでターン1~3のシーケンスで小さなミスがあり、ラップを中断することになった。結果としては、ユーズドタイヤで出したラップタイムでP9にとどまることになった。ポジティブな点としては、空力アップデートが効果を発揮し、トップ10での予選を達成できたこと、そして昨日のFP2で確認したレースペースが非常に良好だった点だ。明日は両ドライバーとも前のクルマを追えると確信している」

    フラビオ・ブリアトーレ(アルピーヌ エグゼクティブアドバイザー)
    「今週末も1台をQ3に進出させることができたのはポジティブな結果だ。マイアミを除けば、ここ数戦はコンスタントにトップ10に入れており、今のクルマが十分に戦える状態にあると再確認できた。ピエールのQ2でのタイムやアウトラップの準備を見れば、もっと上のポジションを狙えた可能性もあったが、全体としては良い位置につけられたと思う。フランコについては、チームとともにクルマに慣れていく過程の中で、非常に良い仕事をしてきた。今回は限界を攻めた結果としてクラッシュになってしまったが、それは若いドライバーにとって避けがたい経験だ。本人とも話をしたが、すでに気持ちを切り替えていて、明日はしっかり立て直してくれるはずだ。チームは今夜中にクルマを修復し、明日に向けてできる限りの準備を整える」

    フレデリック・バスール(スクーデリア・フェラーリ チーム代表)
    「今日は本当に多くのティフォシが会場に駆けつけてくれていたのに、我々はその期待に応えることができなかった。だからこそ、この結果には満足していない。とても厳しい一日だった。マイアミのときと同様に、我々は新品タイヤを使ってもタイムを改善できず、Q2でのベストラップがQ1のタイヤで出したものという奇妙な現象が起きてしまった。今日のタイヤの挙動は全体的に不安定だったが、我々にとっては他チームよりもその影響が大きかったように思うし、予選全体の進め方という点でも最適とは言えなかった。明日の決勝については、金曜日に良いロングランペースを示していたが、ここは追い抜きが非常に難しいサーキットだし、戦略面である程度リスクを取らないと、挽回は簡単ではない。これからできる限り準備をして、ティフォシのためにも明日は全力で戦いたい」

    ジョナサン・ウィートリー(ザウバー チーム代表)
    「まず何よりも、裕毅とフランコの両ドライバーが大きなクラッシュから無事に歩いて戻ってきたことに安堵している。今回のようなクラッシュを見るたびに、F1における安全面の進化を改めて実感する。予選について言えば、ニコはQ1の中でバランスを改善してきていたが、ターン17で小さなミスをしてしまい、そこで予選が終わった。一方で、ガブリエルはすべてのラップをクリーンに走り切り、最終的にP14を獲得した。とはいえ、今日は他チームの不運にも助けられていた部分があり、その点は謙虚に受け止めている。明日のレースでは厳しい展開になることを覚悟しているが、どんな状況でもチャンスを最大限活かせるように、チーム全体でベストを尽くしていく」

    小松礼雄(ハース チーム代表)
    「今日は本当に残念な予選になってしまいました。昨日から今朝にかけての段階で、厳しい戦いになるとはわかっていましたが、最低でも1台はQ3に近づけると思っていたので、2台ともQ1で敗退というのは正直悔しいです。Q1のコンディションは風の影響などで難しかったですが、そのなかでオリバーはしっかり対応して、1分16秒077という素晴らしいラップを出してくれました。ただ、そのタイムが削除されてしまったことについては、レースコントロール側の判断とこちらの認識に食い違いがあります。赤旗が出たタイミングより前にチェッカーを受けていたと我々は考えていて、チームとしてもその根拠になるデータをいくつも確認しています。そのため、スチュワードと話を続けていますが、結果として予選順位が変わらないとしても、なぜその判断が下されたのかという説明はしっかり求めていくつもりです。実際、スチュワード側でも議論が長引いていて、そのせいでQ2の開始が遅れました。我々としてはオリバーのタイムは有効だったと強く主張しています。エステバンに関しては、週末を通じてクルマのバランスに苦戦していて、昨日はセットアップ面で課題がありました。今朝はある程度良くなったと思っていましたが、それでも最終的に思うようなタイムが出せなかった理由は、まだこれから検証が必要です。明日の決勝では、少しでも多くのポジションを取り戻せるように、今夜しっかり準備していきます」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 予選:11番手以下 ドライバーコメント

    2025年F1 バーレーンGPのフリー走行2回目で11番手以下だったドライバーのコメント。5月17日(土)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの公式予選が行われた。

    大混戦となった予選セッションでは、赤旗によるタイミングの乱れや路面状況の変化が多くのドライバーに影響を与えた。

    フェラーリ勢のQ2敗退やクラッシュに見舞われた角田裕毅、予選通過を逃したハース勢など、下位グリッドに沈んだドライバーたちもそれぞれに悔しさと希望をにじませながら予選を振り返った。

    11番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「こういうテクニカルなサーキットでは、すべてが完璧でなければならない。それが今日はできなかった。とても残念だし、自分たちだけでなく、ここまで来て熱心に応援してくれているティフォシにとっても悔しい結果だと思う。この悔しさを力に変えて、明日は全力を尽くしたい。今夜は一度リセットして、今の状況で可能な限りベストな結果を持ち帰れるように戦うつもりだ」

    12番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「今日は厳しい内容になった。クルマの感触自体は良かったけど、Q2の最後のラップではグリップが足りず、それが響いた。ここはオーバーテイクが本当に難しいサーキットだから、明日は簡単な展開にはならない。でも、チーム全体でベストを尽くして、今夜はあらゆる可能性を探っていくつもりだ。ティフォシにとっても大事な週末だし、今のパフォーマンスが望んでいたものではないのは理解している。だからこそ、明日はすべてを出し切って何ができるかを試していきたい」

    13番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「明日のレースをP13からスタートすることになってしまって、正直かなり悔しい。ソフトタイヤでのシングルラップでは、どうしてもすべてをうまくまとめることができなかった。タイヤのウインドウに入れるのが本当に難しくて、十分なグリップを得られなかったし、いいリズムにも乗れなかった。ここはオーバーテイクがとても難しいサーキットなので、このポジションからのスタートは厳しい。でも、プラクティスでのロングランペースには自信があるし、それを活かして少しでもポジションを上げたい。前のマシンに何かあれば、そこもチャンスに変えていく。トップ10圏外で終わるのは残念だけど、地元のファンの応援もすごく感じられたし、明日はもっと良い内容にしたい」

    14番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「またQ2に進めて本当にうれしい。ここまでの週末は正直かなり難しかった。全体的にはクリーンなセッションを重ねられたけど、マイアミとは違って、今日はQ2に進めるという確信はなかった。それでもすべてがうまくかみ合って、クルマの力を最大限引き出すことができた。集中して、しっかりとアタックできたのが良かったと思う。明日のレースでは、オーバーテイクが難しいことはわかっているから、戦略がカギになると思う。あとは前方で何か起きる可能性にも備えておきたい。どんな展開になっても全力で戦いたい」

    15番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は本当に難しい予選になってしまった。こうしてアルピーヌで初めて本格的に予選に臨んだけど、クルマの限界を試そうとしたところで、自分でも少し攻めすぎた。縁石をもっと積極的に使って、攻めた走りをしようと決めていたけど、結果的にそれが裏目に出て、リアを失ってしまった。チームには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。ガレージに大きな作業を課してしまったし、こんな形で週末をスタートするのは理想からは程遠い。ただ、全体として見れば、クルマにはQ3に進むだけのパフォーマンスはあったと感じている。以前よりもクルマとの一体感も得られてきているし、エンジニアとの連携もすごくうまくいっている。ラップを重ねるごとに学びが増えているし、明日のレースはまた新しい経験を積む機会になる。今日のことを切り替えて、少しでも多くのことを吸収したい」

    エミリア・ロマーニャGP F1 角田裕毅

    16番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「最後のラップを走れなかったのは本当に残念だった。赤旗の影響で予選が完全に狂ってしまった。1回目の走行ではアウトラップが理想的ではなく、まともなアタックにならなかったし、その後は再チャレンジのチャンスもなかった。こういうセッションは本当に厳しい。マシンを限界まで攻めていくなかで、ちょっとでも限界を超えれば代償がある。今日はそれが裕毅の身に起きたし、彼が無事で本当に良かった。このサーキットはものすごくスリリングで、走っていて心拍数が上がる。ドライバーとしてはすごく楽しい場所だが、レースになると話は別で、オーバーテイクが非常に難しい。普通の戦略では順位を上げにくいから、何かを仕掛ける必要がある。簡単なレースにはならないと思うが、少しでも前に出るために全力を尽くす」

    17番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「この週末はかなり厳しくて、なかなかリズムに乗れなかった。金曜も土曜もクルマとの一体感をなかなかつかめなかったし、イモラのようなオールドスクールのサーキットではそれが特に重要になってくる。このコースは楽しいけど、非常に速くてシビアだ。縁石をちょっとでも踏みすぎると、クルマが不安定になってタイムを失う。今日の最後のラップも、ターン17まではすごく良かったけど、そこですこしクルマが流れてワイドに出てしまった。明日のレースでは運も必要になると思う。このサーキットは狭くてオーバーテイクが難しいから、あらゆるチャンスを活かせるようにしておきたいし、展開が読めないレースになったときに備えておきたい」

    18番手:エステバン・オコン(ハース)
    「今週末は全体的にフラストレーションの溜まる内容だった。あらゆるシナリオに備えて準備もしてきたし、予選でもそこそこの結果が出せると思っていたけど、うまく噛み合わなかった。もっといろいろな面で最適化できたはずだし、週末全体を通してもっとスムーズでクリーンな流れに持ち込む必要があったと思う。そうすれば、Q3に戻ってポイントを争える位置で戦えるはずだから、そこを改善していきたい」

    19番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「自分としては予選はうまくいったと思っていたし、Q2進出に必要なタイムは出せていたはずなのに、なぜ進めなかったのか理解できていない。赤旗が出る前にチェッカーフラッグを受けたという認識だったし、チームもすべての映像を確認して、同じ見解だった。だから、自分のタイムが無効になった理由がわからない。すごく残念だ。今回はイモラに向けて、数か月かけて準備してきたアップグレードを導入していたし、クルマにもかなりの自信があった。だからこそ、こういう形で後方グリッドに沈むのは本当に悔しい。オーバーテイクが難しいサーキットなので、明日がどうなるかは予測しにくいが、何かチャンスがあれば掴みにいきたい」

    20番手:角田裕毅(レッドブル)
    「身体は問題ないですし、大丈夫です。FP3から予選にかけて、クルマのセットアップをかなり大きく変えていて、まだその変化を十分に理解できていない段階で攻めすぎてしまいました。縁石を使いすぎたことでクルマを失ってしまって、クラッシュに繋がってしまいました。かなり大きな衝撃になってしまったので、メカニックの皆さんには本当に申し訳ないと思っています。マシンには速さがあっただけに、自分のミスでこういう形になってしまったのがとても悔しいです。どこが悪かったのかは分かっているので、これからダメージを確認して、明日のレースに備えたいと思います」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 予選:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月17日(土)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの公式予選が行われた。

    激しい赤旗の影響とタイヤマネジメントが明暗を分けた予選。マクラーレンのオスカー・ピアストリが今季3度目のポールポジションを獲得し、マックス・フェルスタッペンとジョージ・ラッセルが僅差で続いた。

    タイヤ戦略やアウトラップ管理が順位を左右した中、トップ10に入ったドライバーたちがそれぞれの手応えと課題を語った。

    1番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「ポールポジションはいつだって素晴らしい気分だ。とても良いセッションだったし、赤旗があって難しいところもあったけど、自分たちのやった仕事にはとても満足している。今日はタイヤがいつもより扱いにくかったが、チームがマシンを適切なウインドウに入れてくれた。明日のレースが本当に楽しみだ」

    2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「まず一番大事なのは、裕毅が無事だったことだ。ああいうクラッシュが起きたあとだけに、なおさらそう思う。今日P2を取れたのは全体として良い結果だと思うし、昨日から大きく前進することができた。クルマのフィーリングもかなり良くなって、夜の間に良い仕事ができた。バランスにも満足しているし、クルマの挙動がとても良くなっていた。ただ、タイヤは僕たちにとって少し柔らかすぎて、少しオーバーヒートしていた。今回初めて使うタイヤだったこともあり、思ったよりも熱が入りすぎてしまって、そのせいでパフォーマンスを最大限には引き出せなかった。でも、フロントロウからスタートできるのは良いし、明日のレースではまた違った展開になると思う。マクラーレンはロングランで強みがあるし、タイヤマネジメントも上手い。僕たちは自分たちに集中して、クルマの力を最大限に引き出して、良い結果を目指していきたい」

    3番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日はP3を取れて満足している。クルマの感触はとても良かったし、Q3の最初のラップで少しミスがなければ、もっと良い結果もあったと思う。チームが最後のアタックでミディアムタイヤを選んだ判断は素晴らしかった。すべてがうまく噛み合って、タイヤを理想的なウインドウに入れることができた。まだタイムを削る余地はあったと思うけど、前の2台に届くほどではなかった。ここはカレンダーの中でも最も狭いサーキットの一つで、明日のレースではオーバーテイクが非常に難しくなると思う。前にいるマクラーレン勢と戦うのは簡単ではないが、昨日のロングランでは良いペースを見せていた。明日も同じような走りができれば、表彰台争いは十分可能だと思っている」

    4番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「フラストレーションが残る一日だった。クルマの調子は良かったから、もっと上のポジションに行きたかったという気持ちがある。今夜はチームと一緒に作業して、どこで挽回できるかを確認して、明日のレースで順位を上げられるようにしたい。レースペースには自信があるし、まだまだチャンスは残されている」

    5番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「予選は予想以上の内容で、チームにとっても素晴らしい結果になったと思う。両方のマシンをQ3に進められたことが嬉しい。今週末は新しいアップグレードを投入していて、今のところポジティブな反応が得られている。ミディアムでもソフトでも競争力があり、予選を通じて異なる戦略を試すことができた。ただ、明日のレースでは地に足をつけて臨む必要があると思う。自分たちはP5ほど速くはないはずなので、このポジションを維持できるかどうかはわからないが、ポイントを持ち帰ることを目標にしたい」

    エミリア・ロマーニャGP F1 2025年のF1世界選手権

    6番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「今日は本当に良い予選ができた。ここは自信が求められるサーキットだけど、金曜からずっとクルマのフィーリングが良かった。Q2でのラップがその自信を証明しているし、Q3ではさらに改善を目指していた。最後のランでは、トラッキングと路面の変化を最大限活かすために、スリップストリームを狙って最後尾からコースに出た。でも、うまくいかず、アウトラップが大きく妨げられてしまって、ほとんどスタートラインに間に合わないところだった。とはいえ、全体としてはチームとしてのパフォーマンスに満足している。明日は良いポジションにいるし、可能な限り上位で戦って、しっかりポイントを獲得したい。Vamos」

    7番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「悪くはなかったけど、間違いなくベストな内容ではなかった。今日はちょっと苦しんでいて、クルマに乗っていて快適ではなかった。P7で終われたのは正直嬉しいけど、あまりプッシュできる感触がなかった。クルマに対する信頼がもう少しあれば、もっと攻められたはず。すぐにオーバードライブになってしまうような状態だった。でも、こういった日でも速さを見せられるというのは良い兆候だと思う」

    8番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「P8というのは自分たちにとって良い結果だったと思う。今日のコンディションではすべてがうまく噛み合ったし、ミディアムタイヤの選択が奏功した。コース特性が自分たちのマシンに合っているという点もある。アップグレードは明らかにポジティブな影響を与えているし、前進できた実感がある。ただ、まだマシンから引き出せるパフォーマンスは残っている。明日になれば、本当の意味で自分たちのレースペースが見えてくると思うので、ポジションをキープできるように集中して臨みたい」

    9番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「今日の予選は、最後のラップまではすごく良かった。ターン3でクルマを失った理由は正直よくわからない。縁石に乗った感触も特になかったから、何が起きたのかはこれから見直す必要がある。新品のソフトタイヤが残っていたし、クルマの仕上がりも素晴らしかったので、もっと良いタイムを出せる手応えはあった。全体としてすごくドライブしやすくて、ずっと好感触だった。P5を狙えるポテンシャルもあったと思う。明日は戦いになると思うけど、目標はポイント獲得。レースペースも悪くなさそうなので、スタートを決めて、戦略でもうまくやっていきたい。チームの進歩にはとても満足しているし、今日もっと良い結果を持ち帰りたかったという思いはあるけど、今夜も引き続き改善点を探っていく」

    10番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「Q3に戻ってこられて嬉しいけど、最終ラップを最大限に活かせなかったのは少し残念だった。トラフィックの影響でアウトラップが乱されてしまい、その結果タイヤの準備が不十分だった。だから、まだ引き出せたパフォーマンスが残っていた気がする。とはいえ、これはチームとして今後改善すべき細かいポイントだと思っているし、パッケージには明らかに可能性がある。全体としてはマイアミ以降、クルマのフィーリングは良くなっている。Q1とQ2はうまく進められたけど、Q3の最終ラップだけはもっとうまくやれたと思う。ほぼ最後にピットを出た関係で、アウトラップでタイヤを適切に準備できなかった。チームとして学ぶべき点があるし、次はもっと良い流れにしたい。明日は前のクルマたちとしっかり戦っていくつもり。戦略面ではいろいろな選択肢があると思うし、今夜はそれをしっかりシミュレーションして、何が可能かを見極めたい。グリッド10番手という位置から、しっかりポイントを持ち帰るのが目標だ」

  • ピレリC6がもたらすF1戦略革命 エミリア・ロマーニャGPで見えた光と影

    ピレリC6がもたらすF1戦略革命 エミリア・ロマーニャGPで見えた光と影

    ピレリは今季、新たにC6コンパウンドをラインナップに加えた。市街地サーキット用のスーパーソフトとして設計されたこのタイヤだが、現在ではF1の戦略を活性化させるための鍵と見なされており、イモラでの予選を通じてその可能性が示された。

    「C6タイヤを理解するのは難しかった」と、エミリア・ロマーニャGPの予選で7番手を獲得したアレックス・アルボンは語った。

    だが、それこそが今回の投入の狙いでもあった。F1チームは毎年、莫大な予算を研究とシミュレーションに投じて不確実性を排除しようとするが、予測可能であることはレースを面白くなくする敵でもある。

    ピレリがC6コンパウンドをラインナップに追加したのは今季の始まり。従来のC5よりもさらに柔らかい選択肢として、当初はモナコでのデビューが予定されていたが、初回投入がうまくいけばカナダ、シンガポール、ラスベガスへの展開も視野に入っていた。

    しかし状況は変わった。他のコンパウンドの性能と寿命が接近しすぎていたため、一貫して1ストップ戦略が最適解となっていたのだ。ピレリはこれを受けてC6の投入を前倒しし、イモラでの導入に踏み切った。開幕戦以降、昨年よりも柔らかめの構成にシフトしつつあったことも背景にあるが、最大の狙いは今後のレースで「コンパウンドスキップ」戦略を実現できるか試すことだった。

    ピレリ、F1、FIAが目指すのは、戦略の選択肢に幅が生まれ、1ストップと2ストップの差が不明瞭になり、コンパウンドの違いを使った「オフセット戦略」が成り立つ世界だ。理想は、最後の数周で新しいタイヤを履いたドライバーが前を追い詰める“ピークエンド効果”を観客に提供することだ。

    だがその実現には繊細なバランスが求められる。柔らかすぎれば、最も柔らかいタイヤが予選専用になるだけだ。

    今回のイモラでは、まさにその懸念が現実になったようにも見える。アストンマーティンの2台とメルセデスのジョージ・ラッセルはミディアムタイヤ(C5)を選び、性能では上回るがレースでは不利となる可能性を受け入れた。

    とはいえ、これはピレリがまさに演出したかった状況のひとつでもある。ただし、理想的な形ではなかった。というのも、C6が1周もたないほどグリップの低下が激しかったためだ。

    「ここ最近のサーキットではずっとそうだった」とアルボンは話す。「低速コーナーでは柔らかいタイヤの方がいいんだけど、例えば鈴鹿のセクター1(中高速域)では今年はハードの方が良かった。だからある程度トレードオフがある」

    「イモラのようなコースではC6は少し行き過ぎている。高速コーナーが多すぎて、タイヤが耐えられない。繊細すぎるんだ」

    「でもそれも不思議じゃない。F1としてはレース中のデグラデーション(性能劣化)を作ろうとしてるから、タイヤは柔らかい方へ向かってる。とはいえ、今のC6は予選ですら厳しくなってきている」

    エミリア・ロマーニャGP F1 タイヤ

    C6のパフォーマンス低下が大きすぎたため、ミディアムの方が良かったのではないかという声が、ドライバーやチーム代表からも多く聞かれた。しかし現在のF1レギュレーションでは、1戦あたり使用できるスリックタイヤは全13セット(週末3種類のコンパウンドから)に限られており、ミディアムに賭けるのは大きな賭けでもある。

    アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、ミディアムを使用した予選戦略についてこう語った。

    「週末を通じて、ソフトとミディアムのどっちがいいのか分かりにくかった。それで我々は予選の各セッションでソフトとミディアムを1本ずつ使う戦略にした」

    「これであらゆる可能性をカバーしたわけだけど、正直どちらでも競争力はあったと思う」

    「でも何にでも代償はある。これを予選でやるにはハードを1本諦めなきゃいけなかった。明日のために皆ハードを2本持ってるけど、我々は1本しかない。とはいえ、それも賭けだ」

    「ここはオーバーテイクが難しいコースだから、土曜重視で正解だったかもしれない。明日結果が出るかどうか見てみよう」

    リスクとリターンのバランスは、結局のところ視点の違いによって変わる。C6で2番手を獲得したマックス・フェルスタッペンは、その賭けに乗らなかった。

    「それはやりたくなかった。明日に向けて正しいタイヤを確保しておきたかったから」とフェルスタッペン。「今年は何度かポールを取ってるけど、そこから先があまり意味をなさなかった。だからレースでポイントを稼ぐのが最優先だ」

    イモラのレイアウト上の要因も、ピレリの狙う“戦略多様性”を阻む。ピットストップで約28秒を失うロングピットレーンは、実質的に1ストップを最適解にしてしまう。

    フェラーリのカルロス・サインツはこう語る。

    「Q3に入る段階で、何台かがC5(ミディアム)を使ってくるのは分かっていた。C5の方が速いから。フェルナンドやラッセルがそうだったし、彼らは本来の位置より良い順位を取っていた。つまり、C5の方が単発ではデグラが少なくて速いって証明だ」

    「ただ、それをやるにはC5を1本犠牲にしないといけないし、レースを考えるとそれは厳しい。我々にはC5を温存する方が大事だった」

    「僕は使いたかったけど、チームは冷静に判断してそれを止めた。でも今日のベストはP5で、C5を履いても0.3~0.4秒速くなって1つ前に行けるだけだった。それならしょうがない」

    ピレリはすでに、当初予定されていたサーキットに加えてバクーにもC6を持ち込む方向で検討している。さらに“コンパウンドスキップ”戦略の本格展開も視野にある。仮に今回C5を犠牲にしてグリッド順位を上げたチームが、決勝で何のデメリットも受けなかったとすれば、その判断が定着する可能性も出てくる。

  • ルイス・ハミルトン F1エミリア・ロマーニャGP「本当に打ちのめされた」

    ルイス・ハミルトン F1エミリア・ロマーニャGP「本当に打ちのめされた」

    ルイス・ハミルトンは、F1エミリア・ロマーニャGPの予選でスクーデリア・フェラーリの2台がトップ10圏外に沈んだことを受けて、「打ちのめされた」「本当にがっかりしている」と心境を吐露した。

    スクーデリア・フェラーリにとって今季の厳しい滑り出しは、イモラのホームレースで新たな低迷を迎えることとなり、ハミルトンとチームメイトのシャルル・ルクレールはともに予選Q2で敗退した。

    両者ともQ2の2回目のアタックでタイムを伸ばせず、他のドライバーが記録を更新したことで脱落圏に追いやられた。

    前戦マイアミGPでも早期敗退を喫していたハミルトンは、今回の結果がSF-25の一発の速さの限界を浮き彫りにしたと語った。

    「本当に打ちのめされた気分だ。がっかりしている。マシンのフィーリングは悪くなかったんだ」

    「セットアップも整っていて、ブレーキの感触も良かった。すべてがかみ合っていたのに、それでも速く走れない」

    「ターン2と3でのマックス(フェルスタッペン)の速さを見ると、僕らには到底真似できない」

    「最後にニュータイヤを履いたけど、なぜかまったくグリップが出なかった。生きてこなかったんだ」

    ルイス・ハミルトン F1 エミリア・ロマーニャGP スクーデリア・フェラーリ

    ハミルトンは、タイヤ交換まではマシンの挙動が良かったため、Q3進出を確信していたと明かす。

    「本当に通過できると思っていた。マシンは“生きていた”」

    「14秒7台で走ってる連中を見ながら、僕らはせいぜい15秒7。1秒もの差がある」

    ハミルトンのフェラーリ初年度は厳しい状況が続いており、ここまで7戦中6戦でルクレールの後塵を拝している。現在の差を埋めるにはアップグレードが不可欠だと強調する。

    「今週末は前進できたと思う。でも、まだ必要なレベルには達していない。その点では改善の余地はある」

    「もっとアップグレードが必要だ。今のレベルじゃ足りない」

    「(マクラーレンは)ターン2で時速6〜10キロも速かったけど、僕らはそれに匹敵できない。クルマを押し続けて、プレッシャーをかけ続けていくしかない。エンジニアたちが何か見つけてくれることを願う」

    また、スクーデリア・フェラーリで迎える初の母国レースで「魔法のような」声援を受けたと語ったハミルトンだが、イモラは追い抜きが困難なコースであるため、決勝での巻き返しは厳しいとの見解を示した。

    「ここはレースをするにはあまり向いていないサーキットなんだ。1周単位ではドライブしていて楽しいけど、DRSトレインの中ではオーバーテイクが難しい。明日は多くの動きはないと思う」

    「でも全員がソフトタイヤを履いているから、どうなるか見てみよう。再び少しずつ順位を上げていけるように頑張る。レースペースは良さそうだったし、今回は悪くないはずだ」