カテゴリー: F1エミリア・ロマーニャGP

  • アントネッリ 初のF1母国GPでリタイア「声援には感謝、でも悔しさは残る」

    アントネッリ 初のF1母国GPでリタイア「声援には感謝、でも悔しさは残る」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、F1キャリア初の母国グランプリとなったエミリア・ロマーニャGPで、ファンの前で力強い走りを見せたものの、スロットルの不具合により無念のリタイアを喫した。地元イタリア・イモラでの週末は特別な意味を持っていたが、最後まで走り切ることは叶わなかった。

    「今日は本当に残念な終わり方になった。どんなレースでもDNF(リタイア)は悔しいけど、それが母国GPだと余計に辛い」とレース後に語ったアントネッリは、「でもファンの応援には心から感謝している。どんなときも声援を送り続けてくれて、それだけで特別な週末になった」と観客への感謝の気持ちを口にした。

    ハードタイヤでスタートを切ったアントネッリは、序盤からルイス・ハミルトンの攻勢をしのぐなど粘り強いディフェンスを披露。バーチャルセーフティカーのタイミングを利用してミディアムタイヤに交換し、1ストップ戦略でポイント圏内を目指していた。しかし、レース後半にかけてマシンにトラブルが発生。スロットルの反応が悪化し、加速が効かなくなっていく中で周回を続けていたが、45周目に力尽きてストップ。F1デビュー後初のリタイアを喫した。

    「スタートは良かったし、最初のスティントもいいペースで走れていた。でもVSC後からストレートでパワーが出なくなってきて、毎周悪化していった。最終的には走れなくなってしまった」と語る表情には悔しさがにじんだ。

    アンドレア・キミ・アントネッリ エミリア・ロマーニャGP F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    「今季で最も困難な週末」メルセデスも認める厳しい現実
    メルセデスのチーム代表代行ブラッドリー・ロードは、「今回のグランプリは、我々にとって今季最も厳しいものだった」と総括。アントネッリのトラブルについては「スロットル系の不具合が進行し、最終的には安全のためマシンを止めざるを得なかった。F1で初めてのリタイアになってしまったが、キミの冷静な対応と走りは称賛に値する」と述べた。

    加えて、技術責任者アンドリュー・ショブリンは、「スロットルペダルの応答が徐々に悪化し、最終的に電子制御システムが出力を遮断した。問題自体は複雑なものではないが、より深刻なのはマシン全体のパフォーマンス」と警鐘を鳴らす。

    「高い気温の中でリアタイヤのオーバーヒートが深刻化し、グリップも持続性も欠いた。我々はこれからも暑いコンディション下で戦っていく必要がある。今後に向けた明確な改善が求められる」

    次戦モナコでの巻き返しを誓う
    アンドレア・キミ・アントネッリにとって、母国でのレースは忘れがたい記憶となった。結果は不本意だったが、その経験とファンからの大きな声援は今後の糧となる。

    「この週末のことはずっと覚えていると思う。イタリアのファンの前で走れたことは一生の思い出だ。次のモナコでは、気持ちを切り替えて攻めの姿勢で挑みたい」

    F1キャリアはまだ始まったばかり。次戦モナコGPで、再びそのポテンシャルを示せるか――アントネッリの挑戦は続く。

  • レッドブルF1代表 フェルスタッペンの決断力絶賛「1コーナーで勝負を決めた」

    レッドブルF1代表 フェルスタッペンの決断力絶賛「1コーナーで勝負を決めた」

    レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーは、F1エミリア・ロマーニャGPでのマックス・フェルスタッペンの優勝について、その勝因がスタート直後のターン1でのオーバーテイクにあったと語り、ドライバーとしての判断力と闘争本能を改めて称賛した。

    「第1コーナーは“決めるか、それともすべてを失うか”というほどの決断だった」とホーナーは語る。

    「マックスはかなり後ろから飛び込んでいった。ジョージ(ラッセル)がインにいて、オスカー(ピアストリ)はポールポジションから外側にいたけど、彼はそこに飛び込んでいった。オスカーはフェアにスペースを与えたが、あれは本当に大胆だった」

    「彼は隙を見つけると躊躇なく飛び込む。そういう状況判断において、マックスは本当に卓越している。今日もその本能的なレース感覚をいかんなく発揮した」

    当のフェルスタッペンも、あの瞬間について次のように振り返っている。

    「スタート自体は特別良かったわけじゃないけど、アウト側、つまり通常のラインにいたから『とにかく外から突っ込んでみよう』と思った。うまくいったね」

    レッドブル F1 マックス・フェルスタッペン エミリア・ロマーニャGP

    ホーナーはまた、フェルスタッペンが今季のドライバーズ選手権争いにおいて依然として有力な立場にあることを強調し、チームとしての目標を明確に示した。

    「この選手権はマラソンだ。まだ7戦目だが、そのうち2戦を制している。我々は勢いをつかみつつある」

    「来週はまた別のチャレンジが待っているし、その次の週末にはレギュレーションも変わる。我々のフォーカスは完全にドライバーズ選手権にある。そして、我々には明確なナンバーワンがいる。それがマックスだ」

    タイトル争いが混戦模様となる中で、ホーナーはフェルスタッペンの勝負勘と集中力を最大の武器と捉え、信頼を隠さなかった。

    「オスカーは選手権リーダーとして守りに入っていたが、マックスはその隙を逃さず攻めた。こういう瞬間で彼が見せる決断力が、週ごとに我々を勝利に導いている」

  • ジョージ・ラッセル F1エミリア・ロマーニャGP「ここ数年で最悪の1日だった」

    ジョージ・ラッセル F1エミリア・ロマーニャGP「ここ数年で最悪の1日だった」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、F1エミリア・ロマーニャGPを「壊滅的だった」と振り返り、「チームとしてここ数年で最悪の日だった」と厳しく総括した。

    ラッセルはイモラの決勝で3番グリッドからスタートし、スタート直後にはフロントローのマックス・フェルスタッペンと並ぶ場面もあった。

    しかしその先にはポールスタートのオスカー・ピアストリがイン側ラインをしっかりとキープしていたため、ラッセルはタンブレロ・シケインへの進入でスペースを失い、序盤の数コーナーでは3番手を守る形となった。

    「スタートはうまく決まって、オスカーが少しでもマックスの前に入ってくれればチャンスがあったんだけど、そうはならなかった。それからはもう下り坂だった」とラッセルは語り、最終的には7位でフィニッシュ。

    「本当に悲惨な1日だった。まったくペースがなかったし、チェッカーフラッグが見えて正直ホッとした」

    ラッセルは序盤こそ3番手を走行していたが、後方のランド・ノリスを抑え込もうとした結果、ミディアムタイヤの摩耗が急速に進行。最終的にはヴィルヌーヴ・シケインでノリスにポジションを明け渡すことになった。

    メルセデスはその後すぐにラッセルをピットに呼び戻し、ハードタイヤに交換する戦略を選択したが、大多数のドライバーがピットストップを遅らせたことで、ラッセルは中団に埋もれる結果となった。

    ジョージ・ラッセル メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ F1 エミリア・ロマーニャGPラッセルはノリスを一時的にリードしたが、マクラーレンのドライバーを後ろに留めることはできなかった。

    さらに、レース中盤にエステバン・オコンのマシンがストップしたことで導入されたバーチャル・セーフティカーを活用したドライバーたちに対し、アンダーカットを許す形になってしまった。終盤に導入されたセーフティカーで若干の挽回のチャンスは得たものの、最終順位は7位にとどまり、今季初めてトップ5を逃す結果となった。

    「今日は厳しくなるとはわかっていた。気温が高いとき、うちは常に遅いし、今日はまさにその通りだった」とラッセル。

    「今のところ答えは見つからない。ペースの面では、ここ数年で最もひどい日だったかもしれない。根本的な見直しが必要だ」

    メルセデスのチームメイト、キミ・アントネッリは母国レースでさらに厳しい展開を強いられた。序盤はポイント圏内を走行していたものの、スロットル系のトラブルでペースを失い、最終的にはマシンを止めてリタイア。これがレース終盤のセーフティカー導入の要因となった。

    「正直、期待していたんだけど、数周走ったところでスロットルに問題が出て、その後完全に反応しなくなった」とアントネッリ。

    「残念だけど、こういうこともある。ただ、レース全体を見ればペース自体は悪くなかったと思う」

  • フェルナンド・アロンソ激怒 「これはもう拷問だ。世界一不運なドライバーだ」

    フェルナンド・アロンソ激怒 「これはもう拷問だ。世界一不運なドライバーだ」

    フェルナンド・アロンソは、F1エミリア・ロマーニャGPでの厳しい展開に無線で怒りを爆発させた。「これはもう拷問だ。めちゃくちゃだ。俺は世界一不運なドライバーだ」と嘆いたその言葉は、2025年シーズンの苦境を象徴する一言となった。

    5月18日(日)に行われた決勝レースで、アストンマーティンの2台は予選5番手(アロンソ)・8番手(ランス・ストロール)からスタートしながら、バーチャルセーフティカー(VSC)の不運なタイミングに翻弄され、ふたりともポイント圏外に沈んだ。

    アロンソはVSC導入前にピットを済ませていたが、直後にVSCが発動されたことでタイム的に大きく不利となった。VSC終了後には9番手につけていたものの、ピットタイミングに恵まれた後続勢がフレッシュタイヤで迫り、次々と抜かれて12位まで後退。チームメイトのストロールも14位に終わった。

    アロンソはこの展開に納得がいかず、無線で強い言葉を口にした。

    「これはもう拷問だ。めちゃくちゃだ。俺は世界一不運なドライバーだ」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    その後、46周目にイタリアの新人キミ・アントネッリのマシンストップでセーフティカーが導入されると、アストンマーティン勢はミディアムタイヤへ交換。しかし順位は改善されず、51周目の時点でアロンソは14位、ストロールは15位に沈んだ。

    アロンソはさらに「レースはもう終わりだ。今回は運が良かっただけ。だけど、今年はすべてがうまくいかない」とコメント。2025年シーズンはここまで無得点が続いており、苦しい状況が続いている。

    一方、ストロールは開幕戦オーストラリアと第2戦中国で好成績を挙げ、すでに14ポイントを獲得してドライバーズランキング10位につけている。

    アストンマーティンで3年目を迎えたアロンソにとって、これは予想外のシーズンとなっている。2023年には8回の表彰台と年間ランキング4位という輝かしい成績を収め、アルピーヌからの移籍は成功に見えたが、チームはその後明らかに競争力を失っている。今回のイモラでの無力感は、その停滞を象徴する一幕となった。

  • 角田裕毅が10位入賞 レッドブルF1マルコ「大幅な修復作業に応える走り」

    角田裕毅が10位入賞 レッドブルF1マルコ「大幅な修復作業に応える走り」

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコは、F1エミリア・ロマーニャGPでのマックス・フェルスタッペンの完勝について、「新しいアップグレードの効果がはっきりと示された」と語る一方で、終盤のセーフティカー導入時には「少しナーバスになった」と明かした。

    フェルスタッペンは決勝スタート直後、ターン1でポールシッターのオスカー・ピアストリをアウト側から豪快に抜き去り、そのままレースを完全にコントロール。

    ピット戦略とタイヤマネジメントでもマクラーレン勢を圧倒し、一時は18秒近いリードを築いていた。しかし、終盤にセーフティカーが導入されたことで状況は一変。マクラーレン勢に再接近される形となり、チームも一時は緊張を強いられたという。

    「アップデートの効果はようやく本格的に現れた。タイヤの摩耗に関しても、我々はマクラーレンと同等か、それ以上だった」とマルコはSky Deutschlandに語った。

    「マックスは淡々とラップを刻んでいたが、終盤にセーフティカーが出て、それまで築いていた18秒のリードが消えてしまった。その瞬間は少しナーバスになったが、リスタート後も見事に引き離してくれた」

    この勝利でフェルスタッペンは今季2勝目、そしてイモラでの4年連続優勝を達成。レッドブルにとってもF1参戦400戦目を飾るにふさわしい結果となった。

    角田裕毅 レッドブル F1 エミリア・ロマーニャGP

    角田裕毅も貢献「素晴らしい走りだった」

    またマルコは、角田裕毅の力走にも言及。予選Q1での激しいクラッシュによりスペアシャシーでの出走を強いられた角田だったが、最後尾のピットレーンスタートから挽回し、10位入賞を果たした。

    「角田も素晴らしいレースをした。最後尾スタートからポイントを持ち帰ってくれた」

    「クルマを一から組み直す必要があったが、彼はしっかり応えてくれた。総合的に見て、とても満足している」とマルコは語った。

    レッドブルはこのレースで今季初のダブル入賞を記録。マクラーレンやメルセデスを追う立場ではあるが、アップグレードの効果が確認されたことで、今後の巻き返しに期待がかかる。

  • ランド・ノリス F1エミリア・ロマーニャGP「状況が変わるのは一瞬」

    ランド・ノリス F1エミリア・ロマーニャGP「状況が変わるのは一瞬」

    ランド・ノリスは、F1エミリア・ロマーニャGPでのマックス・フェルスタッペンの勝利により、マクラーレンがレッドブルに対してペースで劣ったことについて「状況がいかに早く変わり得るかを示している」と語った。

    ノリスは日曜のレースで2位に入り、ポールポジションからスタートしたチームメイトのオスカー・ピアストリを上回った。フェルスタッペンは、オープニングラップで鮮やかなオーバーテイクを決めて首位に立ち、そのまま一度も譲ることなく勝利を収めた。

    4番グリッドからスタートしたノリスは、序盤に何度も試みた末にヴィルヌーヴ・シケインで3番手スタートのジョージ・ラッセルを抜いて前に出た。

    バーチャル・セーフティカーと終盤のセーフティカーによる混乱のなかで一時ピアストリの前に出たものの、再び後ろに下がる場面もあった。それでもレース終盤、より新しいピレリタイヤとDRSを活用し、ストレートでピアストリをオーバーテイクして順位を取り戻した。

    「タフなレースだった。長いレースだった」とイモラでのレース後に語ったノリス。

    「一度手からこぼれ落ちて、また戻ってくるような感じのレースだったね。今日は我慢比べのようなレースで、そういう展開に備えるのは難しいけど、第1スティントを引っ張る戦略はうまくいったと思う」

    「ただ唯一のネガティブな点は、レッドブルに対して十分なペースがなかったことだ。今日はレッドブルが、そしてマックスが本当に速かった。単にペースで劣っていただけじゃなく、デグラデーション(タイヤの摩耗)にも苦しんでいた」

    「2週間前には最大の強みだったはずのものが、今週末には足りなかった。だからこそ、状況がどれだけ早く変わり得るかがよくわかる。でも、それ以外は満足している。チームにとってはいい結果だったし、それが一番大事なことだと思う」

    ランド・ノリス マクラーレン F1 エミリア・ロマーニャGPノリスとマクラーレンは、フェルスタッペンとレッドブルに次ぐ 2 位でレースを終えるしかなかった。

    今回の結果は、前戦マイアミGPとは対照的だ。マイアミではピアストリがチームメイトのノリスを抑えて優勝し、マクラーレンの1-2フィニッシュで圧倒的な速さを見せていた。

    今シーズン、マクラーレンはこれまでの7戦中5勝を挙げており、決勝では最速のマシンと言われてきた。しかし、フェルスタッペンもポールポジションを3回獲得しており(ピアストリと並ぶ)、その存在はマクラーレンにとって大きな障害となっている。

    イモラでの勝利は、フェルスタッペンにとってこのサーキットで4連勝目となり、ドライバーズランキングでもノリスに9ポイント差、ピアストリには22ポイント差にまで迫ってきている。

    「オスカーはポールを獲得する素晴らしいラップを走った。でも平均して見ればマックスの方が速かったし、今週末のこのサーキットとそのデグラデーションの特性がレッドブルに合っていたのだと思う」とノリスは続けた。

    「うちはオーバーヒートというよりもリアのデグラデーションに苦しんでいた。遅いコーナーでは、レッドブルが相変わらず非常に強い。これについてはシーズンを通してずっと言ってきたことだ」

    「自分たちは決して慢心していない。レッドブルがうまくかみ合ったとき、そしてすべてが整ったときにどれだけ強いか、我々はそれをわかっている。今日はまさにそういう日だった」

    「だからこそ、自分たちはこれからも努力を続けるしかない。言うべきことはそれだけだ。頭を下げて、自分たちのやるべきことに集中し続ける」

  • 角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP「自分を見つめ直すきっかけになった」

    角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP「自分を見つめ直すきっかけになった」

    角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝で10位入賞を果たした一方で、予選Q1での激しいクラッシュが週末の流れを大きく左右し、精神的にも肉体的にも試練のグランプリとなった。

    決勝を迎えるまでの24時間は過酷だった。金曜フリー走行では好調なペースを示したものの、予選Q1の1周目でヴィルヌーヴシケインに飛び込み大クラッシュ。車体は宙を舞い、RB21は事実上の全損に。緊急でスペアシャシーが組み上げられ、角田裕毅は3基目のパワーユニットを投入してレースに臨んだ。

    そこからの再起には、精神的な強さも求められた。苦しい展開ながらも粘り強く走り抜き、フェルナンド・アロンソを0.8秒差で抑えて貴重な1ポイントを獲得した。

    「正直なところ、どこまでいけたかは分かりませんが、FP2まではペースがかなり良くて、マックスとも近い位置にいました。FP3は少し混乱してしまって、それで予選Q1の1周目で大きなクラッシュをしてしまいました。あの動きは本当に予想外で、人生で初めてF1マシンが宙を舞うような感覚を経験しました」と角田裕毅は語った。

    「今でもあの瞬間のひとつひとつを覚えています。ターンインから始まって、クルマがどう動いたか……まったく予期していなかった動きで、ああいうのは初めてでした。あのクラッシュを通して、自分がまだこのマシンのことを完全には理解しきれていないと感じました」

    「だからこそ、一度立ち止まって、自分を見つめ直しながら少しずつ自信を取り戻すことが大事だと思っています。今日はレースの中でその自信を取り戻せたのが嬉しかったですし、少しずつですが前進できていると感じています。ただ、まだまだ改善の余地は大きいです」

    角田裕毅 F1 エミリア・ロマーニャGP角田裕毅はフェルナンド・アロンソを0.8秒差で抑えて貴重な1ポイントを獲得した

    予選でのクラッシュによりスペアシャシーでの出走となった角田裕毅は、ハードタイヤでロングランを展開。セーフティカー明けのリスタートでは11番手につけ、最終的にフェルナンド・アロンソを0.8秒差で抑えて10位フィニッシュを果たした。

    「昨日のクラッシュについては、まだ少しフラストレーションが残っていますが、メカニックたちが夜通しでマシンを直してくれましたし、こうしてレースに出られたことに本当に感謝しています。1ポイントという結果は小さいかもしれませんが、それでもチームに少しでも恩返しできたのは良かったです」

    「今回は予選に向けてセットアップを大きく変えたのですが、レースではあまり大きくは変えずに臨みました。そのおかげで、より多くのことを学べましたし、クルマについての理解も深められたと思います。マクラーレンをもう少し長く抑えたかったのですが、彼らのほうがタイヤが新しくてグリップが良かったですし、セーフティカーの影響もあって難しい展開になりました」

    「今の自分にはまだまだ適応すべき点がたくさんありますが、この週末を通して確実に前進できたと感じています。次のモナコでは予選が非常に重要になるので、そこに向けてしっかり準備していきたいです」

    「そしてもちろん、マックスの優勝とチーム全体の素晴らしい結果にも心からお祝いを伝えたいと思います。素晴らしい仕事だったと思います」

  • F1エミリア・ロマーニャGP 決勝レポ:角田裕毅がピットレーンスタートから10位

    F1エミリア・ロマーニャGP 決勝レポ:角田裕毅がピットレーンスタートから10位

    レッドブル・レーシングにとって通算400戦目のメモリアルレースとなったF1エミリア・ロマーニャGPで、マックス・フェルスタッペンが通算65勝目となる勝利を飾った。スタート直後にオスカー・ピアストリを交わして首位に立つと、その後は巧みなタイヤマネジメントと戦略的なピットタイミングでリードを守り切り、終盤のセーフティカー再開後も他を寄せつけずチェッカーを受けた。

    一方、角田裕毅は予選Q1でのクラッシュによりピットレーンからのスタートを強いられる厳しい展開となったが、レッドブルによるシャシー再組み上げの努力に応えるように粘りの走りを披露。中団の激しい争いの中でも冷静にポジションを積み上げ、最終的に10位でフィニッシュ。困難な週末を乗り越え、貴重な1ポイントをチームにもたらした。

    そのほか、2位には終盤のオーバーテイクでチームメイトを抜いたランド・ノリスが入り、3位にはポールスタートのピアストリが続きマクラーレンがダブル表彰台を獲得。フェラーリ勢は母国レースでルクレールが6位、サインツが8位に食い込み、ルイス・ハミルトンはチーム移籍後初のイタリア戦で4位と健闘を見せた。ウィリアムズのアレックス・アルボンは再三のバトルを制して5位入賞と躍進し、ルーキーのアイザック・ハジャーは9位に入り再びポイントを加算した。

    スタート前の変更とタイヤ選択
    一日明けて迎えた決勝は、予選で選手権リーダーのオスカー・ピアストリが今季3度目のポールポジションを獲得した興奮冷めやらぬ中、いよいよ決戦の時を迎えた。

    スタート前にはグリッドに2件の変更が生じた。フランコ・コラピントはQ1の赤旗再開時に、再開時刻が確定する前にファストレーンへ進入したことにより1グリッド降格となり、F1復帰初戦となる今大会ではアルピーヌから16番手スタートとなった。

    角田裕毅はピットレーンからのスタートとなった。Q1序盤、ヴィルヌーヴシケイン進入でクラッシュし、マシンが横転するほどの衝撃を受けたため、レッドブルはRB21のサバイバルセルを含む広範な修復作業をパルクフェルメ下で実施。多くのコンポーネントを交換した結果、レギュレーションによりピットスタートが課された。

    フォーメーションラップを終え、気温高めのドライコンディションのもとレースは15時にスタート。タイヤ選択は大多数がミディアムを選択した中、ハミルトン、アントネッリ、ヒュルケンベルグ、ベアマン、角田裕毅の5名はハードを選んだ。

    フェルスタッペン、1周目でトップに浮上

    エミリア・ロマーニャGP F1 決勝) 角田裕毅スタート直後のターン1で、フェルスタッペンがピアストリに果敢に挑む

    ピアストリは好スタートを決めたが、フェルスタッペンがタンブレロ・シケインでアウトから強引にオーバーテイクを決めて先頭に浮上。ラッセルは3番手を維持しながらノリスを抑え、ルクレールは1つ順位を上げて10番手に浮上。ルクレールはその後、ガスリーと争いながらアグレッシブに攻め、ガスリーはグラベルにはみ出す場面も。

    後方ではハミルトンがアントネッリとの11位争いを展開。5周目時点でフェルスタッペンはピアストリに対し1.6秒のリードを築いた。以後、ラッセル、ノリス、アロンソ、サインツ、アルボン、ストロール、ルクレール、ハジャーと続く。

    序盤のバトルと早まったピットウインドウ
    ノリスとラッセルの3位争いが激化し、ノリスは9周目に仕掛け、翌10周目には芝生に片輪を落とすスリリングな展開に。ラッセルは「このままのペースでターゲットラップまで保てるとは思えない」と無線で訴え、タイヤの消耗に不安を示した。

    11周目、ついにノリスがシケインでラッセルを抜き、6秒前方のピアストリを追う形に。ラッセルはすぐにピットへ入り、ハードに交換。これを皮切りに予定より早く各車のピットストップが始まり、アロンソのマシンからはピットアウト時に前ブレーキから火花が出る場面も見られた。

    ピアストリは14周目に3.6秒のやや遅いストップ。ルクレールはこのサイクルでラッセル、サインツ、アロンソの前に出て順位を上げる。

    VSC導入とフェルスタッペンの完璧なタイミング
    フェルスタッペンはステイアウトを選び、10秒リードを築いたまま走行。ピアストリはピット作業を終えたマシンを順に交わしていくが、その中に角田裕毅が立ちはだかる。ピアストリは角田裕毅の堅実なブロックを受けつつ、やがて10位でパスした。

    29周目、ノリスがピットインし、直後にオコンのトラブルでVSCが発動。フェルスタッペンにとっては最適のタイミングでピットを済ませ、首位の座を守ることに成功。これに続き、未ストップ勢が一斉に動き、ルクレールやピアストリも2度目のストップを選んだ。

    >エミリア・ロマーニャGP F1 決勝 マックス・フェルスタッペンフェルスタッペンはVSC中の絶妙なタイミングでピットイン

    中盤の攻防と角田裕毅の追い上げ
    VSC明けの33周目時点では、フェルスタッペンが19秒のリードで先頭。ノリス、アルボン、ピアストリ、ハジャー、アントネッリ、ハミルトン、ルクレール、アロンソ、ストロールがトップ10を構成。

    その後、ハミルトンはアントネッリとハジャーを相次いで攻略し5位へ浮上。ピアストリはアルボンを抜いて3位へ。ルクレールは6位へと順位を上げ、チーム内のオーダー判断も視野に入る展開に。

    エミリア・ロマーニャGP F1 決勝 ルイス・ハミルトンフェラーリ本拠地で快走するハミルトン

    アントネッリのリタイアとセーフティカー再開
    46周目、アントネッリのマシントラブルによりフルセーフティカーが導入され、フェルスタッペンとノリスが再びピットへ。ピアストリはステイアウトを選び、これにより2位に再浮上。

    リスタートは53周目。フェルスタッペンは完璧な加速でトップを維持。ノリスはピアストリに迫り、55周目にはターン2でオーバーテイクを決めて2位を奪取。角田裕毅はヒュルケンベルグを交わして10位へ。

    終盤の決着とポイント争いの攻防
    アルボンはルクレールに迫り、激しい攻防の末に一度はグラベルに飛び出して順位を落とすも、最終ラップに再び前へ出ることに成功。ルクレールは無線で「何が悪かったんだ?」と困惑を見せた。

    エミリア・ロマーニャGP F1 決勝 アレクサンダー・アルボンイモラで奮闘したアルボンのレースは波乱に満ちていた

    トップを守り続けたフェルスタッペンは6.109秒差でノリスを下し、今季2勝目、通算65勝目を記録。ピアストリが3位表彰台に立ち、ハミルトンは4位で母国フェラーリの観客に応えた。

    10位には角田裕毅が入り、クラッシュからの立て直しで価値ある1ポイントを手にした。

    エミリア・ロマーニャGP 決勝 2025年のF1世界選手権フェルスタッペン、イモラで通算65勝目を記録

    優勝コメント
    「スタート自体はあまり良くなかったが、アウトサイドラインにいたし『外から行くしかない』と思ってトライしたら、うまくいった」とフェルスタッペンは語った。

    「そこからは自分たちのペースを発揮できた。タイヤもマネジメントできて、今日は本当に速かった。金曜日から大きく改善していて嬉しい。VSCのタイミングも完璧だったし、ハードタイヤでもペースは良かった。セーフティカーが出て集団が接近しても、再スタートもうまくまとめた。チーム全体の仕事ぶりに誇りを感じている。今週はとても重要な一週間だったし、ピット戦略も含めて全体の執行が素晴らしかった」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝ハイライト動画:角田裕毅が10位入賞

    F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝ハイライト動画:角田裕毅が10位入賞

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝のハイライト動画。イモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが行われた。

    マックス・フェルスタッペンが今季2勝目を挙げた。F1エミリア・ロマーニャGPで、レッドブルの王者は1周目の劇的なオーバーテイクでポールシッターのオスカー・ピアストリを交わし、そのまま優勝を手にした。

    フェルスタッペンはオートドロモ・インテルナツィオナーレ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリの第1ブレーキングゾーンで、ピアストリの外側から鮮やかに仕掛けて先頭に立ち、その後は一度も譲ることなく独走。バーチャル・セーフティカー中にピットストップを済ませたことや、残り10周でのセーフティカー明け再スタートを完璧にこなしたことも勝利を後押しした。

    ランド・ノリスは終盤に新しいピレリタイヤを生かしてピアストリをオーバーテイクし、マクラーレン勢の最上位でゴール。ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールも、予選での不振を挽回するかたちでそれぞれ4位と6位に入り、地元ファンであるティフォシにささやかな歓喜を届けた。

    角田裕毅は予選でのクラッシュによりスペアシャシーで臨み、ピットレーンスタートから果敢な走りを披露。粘り強くポジションを上げ、10位でフィニッシュして貴重な1ポイントを獲得。チームに修復作業の成果を報いる結果となった。

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  • マックス・フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「スタートで全てを決めた」

    マックス・フェルスタッペン F1エミリア・ロマーニャGP「スタートで全てを決めた」

    マックス・フェルスタッペンは、F1エミリア・ロマーニャGPでの堂々たる勝利に誇りと満足感を表明した。この勝利は、スタート直後のオスカー・ピアストリに対する大胆なオーバーテイクによって築かれた。

    予選ではピアストリにポールポジションを奪われたものの、レッドブルのフェルスタッペンは決勝スタートの第1コーナーでマクラーレンのライバルを外から鮮やかにオーバーテイク。タンブレロ・シケインを抜けた時点でトップに立ち、そこからは一度も先頭を譲らなかった。

    その後はバーチャルセーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)の導入にも冷静に対応し、ランド・ノリスとピアストリを抑えて今季2勝目を挙げた。この勝利はレッドブルF1にとって通算400戦目の節目でもあった。

    フェルスタッペンはレース後、次のように語った。

    「スタート自体は特別良かったわけじゃないけど、アウト側、つまり通常のラインにいたから『とにかく外から突っ込んでみよう』と思った。うまくいったね」

    「それで一気に自分たちのペースを発揮できるようになった。トップに立てば、あとはクルマの仕上がりも良かったし、タイヤマネジメントもできた。今日はとてもいいペースだったし、金曜日から大きく改善できたことを本当にうれしく思っている」

    「VSCのタイミングでのピットインもすごくうまくいったし、ハードタイヤでもいいペースを保てた。SCで隊列が再び縮まったけど、リスタートも問題なく対応できて、そのまま勝ち切ることができた」

    「チーム全員のことをとても誇りに思っている。今週は本当に重要な一週間だったし、クルマのパフォーマンスも良かった。レース全体の運び方やピットインのタイミング、ピット作業など、すべてがうまくいったと思う」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル F1 エミリア・ロマーニャGPフェルスタッペンとレッドブルは、日本での優勝に続き、イモラで今季2勝目を挙げた。

    今回の勝利により、ピアストリはドライバーズ選手権で146ポイントで首位を維持。2位はランド・ノリス(133ポイント)、3位にフェルスタッペン(124ポイント)が続いている。F1は次戦モナコへと進むが、フェルスタッペンはこう締めくくった。

    「もちろん来週のモナコは全くタイプの違うサーキットで、チャレンジの多いレースになる。でも今はまず今日の勝利をしっかり楽しみたいし、味わいたいと思う」

    なお、チームメイトの角田裕毅は、予選での大クラッシュとピットレーンスタートという逆境から見事に巻き返し、10位でフィニッシュして貴重な1ポイントを獲得した。