カテゴリー: F1エミリア・ロマーニャGP

  • フェルスタッペン 「F1がイモラのような伝統サーキットを失うのは残念」

    フェルスタッペン 「F1がイモラのような伝統サーキットを失うのは残念」

    マックス・フェルスタッペンは、F1カレンダーから伝統的なサーキットが消えつつある現状について「残念だ」と語った。エミリア・ロマーニャGPが、当面のあいだF1がイモラを訪れる最後の機会になると見られていることを受けての発言だ。

    F1は現在、古典的な常設サーキットから、市街地を使った新興のストリートサーキットへと移行する動きを進めており、それに伴い伝統的な会場の一部が開催カレンダーから外れつつある。

    フェルスタッペンは、F1の歴史に深く根ざしたこの地でレッドブルのマシンを駆り、イモラで4連勝を達成。今季の2勝目を挙げた。

    イモラのF1との契約は今年末で切れる予定で、現時点では延長に向けた動きは確認されていない。この状況を受け、フェルスタッペンは、自身のお気に入りでもあるバルセロナやザントフォールト、そしてスパ(近年は隔年開催)などの伝統的なサーキットが失われつつある現状について質問された。

    「こうしたタイプのサーキットを失うのは残念だ」と、フェルスタッペンはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「F1側の立場も理解している。新しいサーキットへ向かうことについてもね」

    「スポーツ的な側面と経済的な側面、両方を見なければならない。F1というビジネスを成長させ、より多くの人に知ってもらうには、それも必要だと思う」

    「でも個人的には、走る楽しさという観点で言えば、こういうタイプのサーキットこそが、そもそも僕をレースというものに夢中にさせてくれた存在なんだ。カートの頃からそうだったよ。カートでも、特別なサーキットというのがいくつかある」

    「それにF1を観始めた時にも、いくつかのサーキットは本当に印象的だった。スピードや、その難しさを見て圧倒された」

    「そして、サーキットに刻まれているF1の歴史。それがあるからこそ、特別な感情が生まれるんだ。そういう意味で、個人的には本当に残念だけど、僕にできることなんてないよね」

    フェルスタッペン F1 エミリア・ロマーニャGP

    フェルスタッペン「正直、勝てる希望はあまりなかった」
    今回の勝利は今季2勝目にすぎないが、ドライバーズ選手権で首位を走るオスカー・ピアストリが3位に終わったことで、フェルスタッペンはその差をわずか22ポイントにまで縮めた。

    週末が始まった時点では、「ここで勝てる希望はあまりなかった」と27歳のチャンピオンは明かしている。

    「ここのコースを走るのは本当に好きだけど、最終的には自分の持っているマシンに縛られることになる」とフェルスタッペンは振り返った。

    「ここ数年は、僕らのマシンはこのサーキットと相性が良かった。でも、今週末のイモラに来る前は、正直なところここで勝てるとはあまり思っていなかった」

    「でも昨日あたりから、1周のペースでマシンがより競争力を発揮してきて、今日の決勝でもうまくいった」

    「ここを走るのは本当に楽しいけれど、それを可能にするためにはマシンの仕上がりが必要なんだ。今回もそのおかげで勝つことができたと思う」

  • フェラーリ F1エミリア・ロマーニャGPで巻き返しも予選課題は深刻

    フェラーリ F1エミリア・ロマーニャGPで巻き返しも予選課題は深刻

    スクーデリア・フェラーリは、F1エミリア・ロマーニャGPの日曜日に巻き返しを見せ、土曜日の不振から一転して2台ともポイント圏内でのフィニッシュを果たした。

    ルイス・ハミルトンは12番グリッドから見事な追い上げで4位に入り、シャルル・ルクレールも6位に入賞。しかし、予選では2台そろってQ2敗退を喫しており、フレデリック・バスール代表はチームの課題を明確に認識している。

    中国GPのスプリント予選でハミルトンが記録したポールポジションを除けば、今季のスクーデリア・フェラーリは一貫して1ラップのスピードに苦しんでいる。ルクレールの予選最高位は3番手、ハミルトンに至ってはグランプリ予選での最高は5番手にとどまる。

    イモラでのレースでは両者ともに順位を上げる展開となったが、今週末の舞台となるモナコで同様の走りを再現するのは困難だ。モナコ市街地コースではオーバーテイクが非常に難しいため、土曜日の結果が決定的な意味を持つ。

    「問題は明確だ。予選で遅すぎた。11番手と12番手からのスタートでは週末が厳しくなる。ただ、レースでは良い回復ができた。戦略は非常に良く、実行も申し分なく、ピットストップも完璧だった」とバスールはエミリア・ロマーニャGP後に語った。

    フェラーリのファンにとっては、ハミルトンのハードタイヤによるロングスティントと4位フィニッシュが大きな見せ場となった。一方のルクレールはミディアムタイヤでスタートし、レース中盤には2台が隊列を組む形になったが、マイアミGPで見られたようなチームオーダーを巡る混乱はなかった。

    終盤にはルクレールがアレックス・アルボンと接近戦を展開。アルボンはより新しいタイヤを履いていたため有利だったが、オーバーテイクを試みた際にグラベルに飛び出すシーンが発生。ルクレールは十分なスペースを与えたと主張したが、スチュワードによる裁定が懸念されたため、チームはルクレールにポジションを譲るよう指示した。

    「5秒のペナルティを受ければ、ルクレールは10位か11位に転落していた。我々としては裁定がペナルティ寄りになると感じたので、そのリスクを避けた」とバスールは説明。

    「驚いたのは、思った以上にオーバーテイクがあったことだ。ほぼ1コーナーしかチャンスがない中では、すべてをそこに懸けるようなレースになる」

    スクーデリア・フェラーリ F1 エミリア・ロマーニャGP

    予選の不振の背景には、プラクティス中から続いていたブレーキの問題がある。バスールはスクーデリア・フェラーリの現状を冷静に見つめている。

    「我々が最速のマシンを持っているとは思っていない。レースで好調なときでも、マクラーレンより速くはない。我々は近づいてはいるが、まだ足りない。ここ3〜4戦を見ると、レースでのペースは良くても予選では結果が出ていない」

    「正直に言えばフラストレーションもある。この部分に全力で取り組む必要がある。次はモナコだが、土曜の予選が終わった時点で結果の大半が決まるコースだ」

    「だからこそ、土曜日にもっと速くならなければならない。モナコではタイヤマネジメントの性質も少し異なるが、予選でしっかり結果を出す必要がある」

  • F1 角田裕毅への人種差別的中傷の実態「目を開けろ」「爆弾」など悪質投稿

    F1 角田裕毅への人種差別的中傷の実態「目を開けろ」「爆弾」など悪質投稿

    角田裕毅がF1エミリア・ロマーニャGP後、SNS上で激しい人種差別的中傷の標的となった。Instagramには「目を開けろ」「もう一発爆弾を落としてやる」といったアジア人差別や日本を侮辱する投稿が相次ぎ、コメント欄が荒らされる事態に発展。

    この記事では、実際にどのような表現が書き込まれたのか、その差別の実態を詳しく検証する。

    2025年F1エミリア・ロマーニャGPの週末、レッドブルF1の角田裕毅が一部ファンによるSNS上の人種差別的中傷の標的となった。問題は、金曜フリー走行1回目でのフランコ・コラピント(アルピーヌ)との接触未遂をきっかけに拡大。角田裕毅がアタックラップ中にコラピントに進路を妨害されたことに激昂し、抗議のジェスチャーを見せた場面が注目を集めた。

    この出来事に対し、主にコラピントの出身国アルゼンチンの一部ファンが、角田のInstagram(@yukitsunoda0511)の過去投稿に殺到。コメント欄には数千件に及ぶ中傷が殺到し、その多くが人種差別的な内容を含んでいた。

    Instagramに書き込まれた差別的表現の実態
    実際に確認されたコメントの中には、アジア人差別や文化的侮辱を含むものが多数あった。スペイン語で書き込まれた投稿には、以下のような表現が含まれていた:

    「Chino de mierda(クソ中国人)」:角田裕毅が日本人であるにもかかわらず、アジア系への侮蔑語として“chino”と誤って呼ばれた。

    「Abrí los ojos(目を開けろ)」:アジア人の外見的特徴を揶揄する典型的な差別表現。

    「Pokémon」「Pikachu」:日本文化に絡めたからかいの文言が差別的意図で使われた。

    「Te vamos a meter otro bombazo(もう一発爆弾を落としてやる)」:原爆を暗示する極めて悪質な脅迫的表現。

    「Mogólico」「Puto」:障がい者や同性愛者に対する侮蔑語。人種差別とともにヘイトスピーチの要素も強い。

    コメントは主に、5月9日投稿の「More Miami fun bits」や、5月18日投稿の「pit lane to P10, good recovery…」といった投稿に集中。特に前者は通常の数倍の6,000件超のコメントがつき、Instagramが“荒らされた状態”となった。

    F1界とファンの反応、そして今後
    この事態に対し、F1関係者も声を上げている。FIA会長モハメド・ビン・スライエムは「情熱が憎しみに変わってはならない」と明確に非難し、オンライン虐待防止に取り組む姿勢を表明。アルピーヌF1も「いかなる嫌がらせも容認しない」との声明を出した。

    角田本人は「これは自分だけの問題ではない。他のドライバーにも起きていること。不必要で不愉快だ」とメディアに語り、ファンの節度ある応援を求めた。

    一方で、Instagram上には「#RespectYuki」などのハッシュタグをつけて角田を擁護する投稿も増加。多くの良識あるファンが差別的コメントに反論し、角田への応援メッセージを送る動きも広がった。

    SNSという場で繰り広げられた今回の差別的誹謗中傷は、F1が直面する深刻な課題を浮き彫りにした。F1の多様性推進が叫ばれる中、こうした言動にどう向き合うかが今後問われる。

  • F1イモラ開催に幕か 2025年エミリア・ロマーニャGPが示唆する別れの可能性

    F1イモラ開催に幕か 2025年エミリア・ロマーニャGPが示唆する別れの可能性

    2025年エミリア・ロマーニャGPは、歴史と記憶に彩られたイモラ・サーキットにとって、F1との別れを告げる舞台となるのか――。フェルスタッペンの勝利、ティフォシの熱狂、そしてドライバーたちの惜別の声が交錯した週末は、まるで幕引きの演出のようでもあった。数々の名勝負と悲劇を刻んできたこの伝統の地が、世界的な開催地競争の波に飲まれ、再び静かにカレンダーから姿を消そうとしている。

    激化する開催地争奪戦の現実
    これまでイモラがF1に定着していた時代、年間のレース数はおおよそ16戦に過ぎなかった。しかし現在は、24戦というスケジュールを抱えるF1において、開催地の枠を巡る争奪戦は熾烈さを増している。

    新たな市場の開拓が進む中、中東諸国は開催権を複数確保し、アメリカはすでに3レースを開催。モンツァ、モナコ、シルバーストンといった“伝統の聖地”は引き続き確保されている一方で、スパ・フランコルシャンですら、毎年開催の座を守れず、隔年開催に甘んじている。

    イモラはフェラーリにとって象徴的な場所であり、熱狂的なティフォシが生み出す特別な空気は、他チームのドライバーからも称賛される。だが、それでもこのサーキットは、いま世界のどこかの新興会場にその座を譲ろうとしている。

    情熱だけでは、もはやF1開催地の座を守れない――そんな厳しい現実が、今回の週末には影を落としていた。

    F1 エミリア・ロマーニャGP イモラ・サーキット

    イモラを惜しむドライバーたちの声
    レース週末を通じて、イモラの将来を不安視する声が多くのドライバーから上がった。比較的若い世代のドライバーでさえ、その存続を望む思いを公言している。

    オスカー・ピアストリは「まだ数回しか走っていないけど、自分の好きなサーキットの中でもかなり上位に入る」と語り、フェルスタッペンも同様の感情を示した。

    「個人的には、ドライビングの楽しさという点で、こういうサーキットこそが自分をレーシングに惹き込んでくれた原点なんだ。カートの頃からそうだった。走っていて特別な感覚を与えてくれるコースがあるんだよね」

    「それにF1を見始めた頃から、スピード感や、攻略の難しさ、そしてそのサーキットが持つ歴史に惹かれていた。こういう場所には特別な感情が湧くんだ」

    エミリア・ロマーニャGP F1

    数々の名場面と悲劇を刻んだ舞台
    長い歴史を持ち、数々の悲劇さえも乗り越えてF1に残り続けてきたこのイモラ・サーキット。その再びの退場は、あまりにも無情な仕打ちのようにも感じられる。

    イモラの建設が始まったのは1950年、F1が最初のグランプリを開催する数週間前のことだった。だが実際にレースを迎えたのは13年後、ジム・クラークがノンタイトル戦で勝利を飾った時だった。その後も開催は間欠的だったが、モンツァ改修に伴い代替開催された1980年のイタリアGPが高評価を得たことで、翌年から「サンマリノGP」として正式にF1カレンダーに組み込まれた。

    以降、イモラは数々の名勝負と悲劇を刻む舞台となった。1982年のジル・ヴィルヌーヴ最終戦、1985年の“燃料切れレース”、1989年のセナとプロストの確執――F1の歴史に名を刻む場面は数知れない。

    タンブレロと“血の記憶”
    しかしその人気の陰には常に、「タンブレロ」という名の危険な影がつきまとっていた。

    左高速コーナーとして知られるタンブレロは、かつて“ジェットコースターのような”コーナーと称されるも、外側にはコンクリート壁があり、ミスが即命取りとなるレイアウトだった。

    1989年、ゲルハルト・ベルガーがタンブレロでクラッシュし、マシンは激しく炎上した。幸いにもベルガーは軽度の火傷のみで済み、早期に復帰を果たしたが、事故後にアイルトン・セナが病室を訪れ、2人で現場を視察したという。

    「壁をもっと後ろに下げられないか」と試みたものの、すぐ背後に小さな湖があることを知り、2人は顔を見合わせて肩をすくめ、「これはどうしようもない」と結論づけた。

    そしてその4年後――。

    ローランド・ラッツェンバーガーが命を落とした翌日、タンブレロでアイルトン・セナが死亡する。

    イモラはその手にF1の歴史だけでなく、“血の記憶”も抱えてしまった。

    以後、同サーキットには安全改修が施され、タンブレロとヴィルヌーヴにはシケインが導入された。それでもF1はここで走り続け、名勝負を生み出していく。

    イモラ・サーキットフェルナンド・アロンソは、イモラが前回中断される前と再開後にこのコースでレースに出場した。

    栄光の時代とその終焉
    ミハエル・シューマッハのフェラーリ勝利(1999~2004)、フレンツェンやラルフ・シューマッハの初勝利、そして2005年のアロンソvsシューマッハのバトル――それらはイモラという舞台があってこそ輝いた瞬間だった。

    2006年、シューマッハが7度目の勝利を挙げたのを最後に、イモラはF1から姿を消す。その後長らく、FIAの開催基準に届かず、グランプリの場には戻れなかった。

    復帰と現代F1との“サイズのミスマッチ”
    しかし2020年、新型コロナウイルスによる特例措置の中、「エミリア・ロマーニャGP」として復帰。多くのファンは「やはりF1にイモラは必要だ」と実感した。

    だが、F1マシンの大型化が進む中、イモラはかつてのようなレース展開を提供できなくなりつつある。かつて愛した“お気に入りの服”が、今の身体には合わなくなったかのように。

    イモラにもう一度、アンコールはあるのか
    だからこそ、2025年のレースは“最後の花道”としてふさわしい内容だったのかもしれない。興奮に満ちた展開、フェラーリのダブル入賞、フェルスタッペンの完璧な勝利――イモラは静かに、しかし確かに、その舞台を降りようとしている。

    それでも願わくば、このカーテンコールが本当の終わりではなく、いつか再び幕が上がる日が訪れることを信じたい。イモラは、F1という物語に欠かすことのできない章なのだから。

  • F1エミリア・ロマーニャGP前にFIAが技術指令 マクラーレンは影響を否定

    F1エミリア・ロマーニャGP前にFIAが技術指令 マクラーレンは影響を否定

    FIA(国際自動車連盟)がエミリア・ロマーニャGPを前に複数のF1チームに対して新たな技術指令を通達したことをRacingNews365は確認した。一方で、マクラーレンはこれによる調整を行ったとの報道を否定している。

    RacingNews365は、モータースポーツ統括機関であるFIAが先週、F1チームに対して複数の技術指令(テクニカル・ディレクティブ)を発行したと報じている。これらはタイヤとホイールボディワークの取り扱いに関する新たなガイドラインに関係するものであるとされる。

    イモラ・サーキットで行われたこの一戦では、マックス・フェルスタッペンが優勝し、オスカー・ピアストリの3連勝に終止符を打った。

    この結果により、フェルスタッペンはマクラーレンのピアストリとの差をコンストラクターズランキングで22ポイントに縮め、ランド・ノリスのもう1台のMCL39とも9ポイント差に迫っている。

    この新たな技術指令の意味が注目されるのは、これまでマクラーレンがF1シーズンを通して優れたブレーキ冷却性能とタイヤマネジメントを武器にしてきた一方で、イモラではその優位性が見られず、逆にレッドブルのRB21の方がタイヤのデグラデーション(劣化)への対応に優れていたからだ。これはフェルスタッペンの勝利の鍵のひとつでもあった。

    このため、マクラーレンがFIAの技術指令によって影響を受けたのではないかという疑念が浮上している。FIAが出すこの種のガイドラインは通常メディアには公開されず、レギュレーションの抜け穴を突くようなチームの動きを防ぐ目的で用いられる。

    近年では、マクラーレンがブレーキドラムを用いた巧妙なタイヤ温度管理の仕組みを開発したことが注目されていたが、同チームは今回のエミリア・ロマーニャGPに向けて技術的な変更を加えたことはないとし、またこの指令が勢力図に影響を与えたことも否定している。

  • フェルスタッペン復活の狼煙 レッドブルF1に待望のブレークスルー

    フェルスタッペン復活の狼煙 レッドブルF1に待望のブレークスルー

    レッドブルにとっての「ブレークスルー」が、マックス・フェルスタッペンの5年連続ワールドチャンピオン獲得の希望を救う、まさに絶妙のタイミングで訪れた可能性がある。

    フェルスタッペンとレッドブルは、マイアミでマクラーレンに見せつけられた「憂鬱な」までの圧倒的な強さに打ちのめされる形でイモラへと向かった。チームアドバイザーのヘルムート・マルコと、フェルスタッペンの父ヨスは、イモラに投入するアップグレードこそがタイトル争いを立て直す「最後のチャンス」になるかもしれないと語っていた。

    その中でポール・トゥ・ウィンを達成したフェルスタッペンの走りに、マルコは喜びを露わにした。

    「今回はいくつか新しいパーツを持ち込んだ」とマルコは語り、フェルスタッペンの優勝によって選手権でのポイント差が22点に縮まったことにも触れた。

    「マクラーレンよりも明らかに速かったと思う。今回は我々のほうが上だった。これは1年ぶりに、アップグレードがマシンに良い影響を与えた初めてのケースだ。満足しているし、モナコにも自信を持って臨める」

    重要なのは、イモラのサーキットが2025年型マシンの特性に合っていたというだけでなく、レッドブルがタイヤのデグラデーション(摩耗)というマクラーレン最大の強みを削り取ってみせたことだ。

    「少なくともタイヤの摩耗に関してはマクラーレンと同等だった」とマルコは続けた。

    「今回はマシンのバランスが久々に良くて、マックスが思い通りの走りをすることができた。こんな結果が見られて本当に良かった」

    技術的課題の克服が生んだ自信と反攻の兆し
    それ以前、レッドブルの関係者たちは、風洞で得られたデータと実際のサーキットでの挙動との間に明確な不一致があることを嘆いていた。

    「その因果関係について、ようやく理解が進んできたところだ」と語ったのは、チーム代表のクリスチャン・ホーナー。

    「今回は多くの新パーツを投入したが、それが大きな要因になったことは間違いない」

    エイドリアン・ニューウェイの離脱以降、批判を浴びてきたテクニカルディレクターのピエール・ワシェも、日曜の決勝後に珍しくメディアの前に姿を見せた。

    注目の発言は、今回のイモラでの成果をレッドブルにとっての「ブレークスルー」だと認めた点だ。

    「その通りだと思う」とフランス人のワシェは語った。

    「アップグレードの効果は明確に出た。タイヤのマネジメント面でもそうだった。マイアミで第一歩を踏み出して、今回は第二歩だ。セットアップの進歩も大きかったし、新しいパッケージのおかげで、今後さらなる向上の余地が広がった」

    レッドブル・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGP

    イモラには多くのトップチームが大規模なアップグレードを持ち込んでいたが、マクラーレン代表のアンドレア・ステラは、最速の座を再び確実なものとするためにはさらなる進化が必要だと認める。

    「今回のレッドブルのアップデートを見ても、我々は警戒しなければならない」とステラ。

    「レッドブルはこのレースに新パーツを持ち込んだし、次戦にも持ち込んでくるだろう。我々も悠長に構えているわけにはいかない。とはいえ、重要な新要素を加えるにはあと数戦は必要になる」

    ワシェも同意する。

    「マクラーレンのクルマは非常に良い。それに加えて今後もアップデートを続けてくる。我々も全力で開発を続ける必要がある」

    そしてフェルスタッペン自身も、2026年にレッドブルを離れる可能性を示唆していた時期があったが、久しぶりに「クルマに満足している」と感じられたことに安堵していた。

    それでも、Viaplayとのインタビューでは冷静さを保つよう自らを戒めた。

    「今は落ち着いていることが大事だ。あまり騒ぎ立てないほうがいい」と警戒を口にする。

    最大の懸念は、やはりマクラーレンの「タイヤ管理能力の高さ」だった。

    「もちろん僕のタイヤも摩耗していた」と27歳のフェルスタッペンは語った。

    「でも、周りのほとんどのマシンよりはマシだった」

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:FACTS AND STATS

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:FACTS AND STATS

    波乱に満ちたF1エミリア・ロマーニャGPは、イモラでの熱戦の末、マックス・フェルスタッペンが力強い走りで連勝を飾った。初動の巧みなオーバーテイクと盤石なレースマネジメントで、ポールポジションのオスカー・ピアストリを退け、通算65勝目を挙げた。

    中団では、フェラーリ移籍後初めてチームメイトを上回ったルイス・ハミルトンが、4位フィニッシュでティフォシに歓喜をもたらした。さらに、角田裕毅は予選クラッシュからの再起で、ピットレーンスタートから見事10位入賞を果たし、チームとレッドブルの信頼に応えた。

    ■ フェルスタッペンの優勝は今季2勝目で、通算65勝目。

    ■ レッドブル・レーシングの400戦目となる記念すべきレースでの勝利だった。

    ■ フェルスタッペンはイモラで4連勝を達成し、同サーキットでの最多連勝記録を樹立。

    ■ 2位にはマクラーレンのランド・ノリスが入り、昨年2024年のエミリア・ロマーニャGPと同じフィニッシュ順となった。

    ■ ノリスにとってイモラでの4戦連続表彰台だが、いまだ優勝には届いていない。

    ■ ノリスの今季表彰台回数は、チームメイトのオスカー・ピアストリと並んで6回に。

    ■ フェルスタッペンとノリスがワンツーフィニッシュを飾ったのは今回で通算11回目。

    エミリア・ロマーニャGP F1 ルイス・ハミルトンルイス・ハミルトン、フェラーリ加入後初めてルクレールに決勝で先着

    ■ 3位にはピアストリが入り、チャンピオンシップ上位3名が表彰台を占めたが、順位は逆順となった(3人の差は22ポイント以内)。

    ■ フェラーリのルイス・ハミルトンは4位に入り、フェラーリ移籍後のGPでのベストリザルトを記録。

    ■ ハミルトンはこの結果により、メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリを抜いてドライバーズランキング6位に浮上。

    ■ また、フェラーリ加入後初めてグランプリ決勝でチームメイトのシャルル・ルクレールを上回った。

    エミリア・ロマーニャGP F1 アイザック・ハジャーアイザック・ハジャーが、ホームレースでレーシングブルズをポイント圏内に留めた

    ■ ウィリアムズのアレクサンダー・アルボンは5位でフィニッシュ。今季3度目の5位入賞となった(2022年~2024年の間、同チームはトップ6入りゼロ)。

    ■ ウィリアムズにとってイモラでのベストリザルトは、2004年にフアン・パブロ・モントーヤが記録した3位以来。

    ■ 6位のルクレールは今季すべてのレースでトップ10フィニッシュを記録しているが、表彰台はサウジアラビアGPの1回のみ。

    ■ 7位のジョージ・ラッセル(メルセデス)は、ピアストリ、ノリス、フェルスタッペン以外で今季すべてのレースでポイントを獲得している唯一のドライバー。

    ■ ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が8位に入り、同チームは3戦連続でダブルポイントを獲得。

    ■ レーシングブルズのアイザック・ハジャーが9位に入り、ファエンツァの地元チームはイモラがカレンダー復帰した2020年以降、毎年ポイントを獲得している。

    ■ ハジャーにとっては直近5戦で3度目のポイントフィニッシュ。

    ■ レッドブルの2台目である角田裕毅はピットレーンスタートから10位に入り、1ポイントを獲得。

    エミリア・ロマーニャGP F1 角田裕毅角田裕毅、ピットスタートから2年連続でイモラ10位

    ■ 角田裕毅はイモラで2年連続となる10位フィニッシュ。

    ■ アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは11位で、今季3度目の11位フィニッシュとなり、いずれもポイント圏外に。

    ■ 12位のニコ・ヒュルケンベルグは、キック・ザウバーに今季最高位となるリザルトをもたらし、チームの600戦目を飾った。

    ■ アンドレア・キミ・アントネッリは母国GPでF1初のリタイアを喫した。

    ■ エステバン・オコンのリタイアは、ハース加入後初。

  • マクラーレンF1の誤算と驚き レッドブルF1の速さに脱帽

    マクラーレンF1の誤算と驚き レッドブルF1の速さに脱帽

    マクラーレンF1代表のアンドレア・ステラは、エミリア・ロマーニャGPで4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンが優勝を果たしたことについて、「彼とレッドブルの速さには驚かされた」と正直に語った。

    ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがそれぞれ2位と3位に甘んじることになった今回のレースで、フェルスタッペンの勝利は、スタート直後のタンブレロ・シケインでポールシッターのピアストリを抜いた大胆なオーバーテイクによって築かれた。

    前戦マイアミGPではマクラーレン勢が圧倒的な強さを見せていたため、多くの人々は今回も彼らがフェルスタッペンを走行中あるいはピット戦略で抑え込むだろうと予想していた。しかし、マクラーレン勢はレース中に一度もフェルスタッペンに迫ることができなかった。

    「正直に言うと、今日はレッドブルのペースが非常に競争力が高くて、少し驚かされた」とステラは日曜の決勝後に語った。

    「マックスとレッドブルの素晴らしいパフォーマンスに賛辞を送りたい。今回のレースは、コーナー1でのオスカーとマックスのポジション交換、つまりあの一件が決定的だった。そこからは何とか追いかけようとしたが、実際には今日、我々にはマックスを倒すだけのレースペースがなかった」

    終盤には、キミ・アントネッリのリタイアによって導入されたセーフティカーによって、ノリスに逆転のチャンスが生まれたかに見えた。セーフティカーが解除された時点で、ピアストリは古いタイヤで前を走っており、フェルスタッペンとノリスは新品タイヤに交換済みだった。

    しかし、マクラーレンはチームオーダーを出さず、ノリスに自力でピアストリを抜かせる判断を下した。この頃にはフェルスタッペンはすでに6秒先行しており、ノリスはその差を詰めることすらできなかった。

    「我々はマックスを倒すために様々なシナリオを模索したが、どの段階においても十分なレースペースがあるとは思えなかった」とステラは続けた。

    「最終的なセーフティカーでランドがオスカーを抜いてプッシュできたとしても、マックスはそれに合わせてペースを上げていた。ここイモラでオーバーテイクするには、0.7~0.8秒は速くないといけない。だから今日の結果は、ラップ1のポジションチェンジに尽きると思う」

    マクラーレン F1 エミリア・ロマーニャGP

    ピアストリの戦略については、当初は2ストップの可能性も見えたが、バーチャル・セーフティカー(VSC)とセーフティカーによって大きく狂わされた。ステラは、予定より早くピットインした理由について、タイヤが予想以上に早く劣化していたためだと説明した。

    「オスカーのタイヤはかなりの勢いでパフォーマンスが落ちていて、彼からのフィードバックもそれを裏付けていた」とステラは語る。

    「今回のイベントに向けて、1ストップか2ストップかは明確ではなかった。もし2ストップを採るなら、あのタイミングが最適だった」

    「もしハードタイヤがもう少し良いパフォーマンスを見せてくれれば、あの2ストップ戦略はかなり有効だったはずだ。たとえ他車のオーバーテイクが必要でもね。だが実際には、ハードに履き替えた後のオスカーのペースは、使用済みミディアムで走るランドやマックスと比べても大きな差はなかった」

    「要するに、ハードタイヤは予想よりも競争力がなかったということだ。それでもマックスに勝つためには戦略の幅を広げる必要があったし、リスクを取って勝利を狙うという意味では、あの判断は正しかったと思っている」

    「このような判断は結果論でしか評価できないが、もし何かを仕掛けるなら、あの場面しかなかった。だから後悔はしていないし、チームとしては結果に変わりはなかった。オスカーにとっては勝利のチャンスだったかもしれないし、時には勝利を目指すリスクが多少のマイナスを伴うこともある」

    ピアストリはドライバーズ選手権の首位を維持したが、ノリスとのポイント差は16から13に縮まり、フェルスタッペンはさらにその9ポイント後方につけている。

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2025年F1 バーレーンGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。5月18日(日)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが行われた。

    イモラで開催されたF1エミリア・ロマーニャGPは、マックス・フェルスタッペンが圧巻のオープニングラップで主導権を握り、今季2勝目を挙げた。マクラーレン勢がこれに続き、ルイス・ハミルトンやアレクサンダー・アルボンも見事な追い上げを披露。

    注目の角田裕毅は、ピットレーンスタートから執念の走りで10位入賞を果たし、チームに貴重な1ポイントをもたらした。上位10人が語る、それぞれの戦いの舞台裏とは――。

    1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    「ここで勝てたことは素晴らしい。スタートはあまり良くなかったけど、ターン2はうまくいった。先頭に立ってからは、マシンのペースを活かすことができて、気持ちよくプッシュできた。思っていたよりもずっと良いレースになったし、マシンの安定感もかなり良くなった。明らかにセットアップ面で前進できた。両方のコンパウンドでタイヤマネジメントもうまくできて、感触もすごく良かった。VSC中の対応には少し時間がかかったけど、ピットインできたのはよかった。リセットのような形になって、オスカーはユーズドタイヤだったから差を広げることができた。今日は戦略もピット作業も、全体的なチームのコミュニケーションもすべてうまくいって、理想的なレースだった。アップグレードも機能していたし、これが我々の400戦目に花を添えてくれた。本当に素晴らしい週末だったし、この勢いを維持してもっと良くなれるように努力を続けていきたい。今日は少しだけ楽しもうと思っている。」

    2位:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「良いレースだった。P2フィニッシュには本当に満足している。オーバーテイクは簡単ではなかったけど、できる限りのことはした。マックスは速かったし、もちろん彼と戦えたらよかったけど、彼らの方が少しペースが上だった。オスカーとのバトルも楽しかったし、お互いにクリーンにレースできた。チームとして2位と3位は素晴らしい結果。来週また頑張ろう。」
    3位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「チームにとってはダブル表彰台という良い結果。個人的にはポールからのスタートだったので、勝てなかったのは少し残念。でもマックスのペースは速かったし、自分たちの戦略ではタイヤのパフォーマンスが足りなかった。アンダーカットを狙って早めにピットに入ったけど、VSCやセーフティカーにも運がなかった。見直すべき点はいくつかあるけど、しっかりポイントは取れたし、次はモナコに集中する。」

    4位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「今日はクルマと本当に一体感があった。これは中国のスプリント以来ずっと追い求めてきた感覚だった。戦略もピット作業も、バランスもすべてがうまく噛み合って、予選順位からしっかり挽回できた。もちろんまだ一発の速さには改善の余地があるけど、今日のような日を重ねていければ、表彰台争いに加われると思う。ティフォシの皆さん、応援ありがとう。皆さんに誇れる走りを届けられたと思う。」

    5位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「とても満足している。もし終盤にセーフティカーが出なければ、あるいはシャルルとの件がなければ、P4も狙えたと思うけど、P5にも全然がっかりはしていない。シャルルとのバトルを振り返ると、自分が彼の立場でも同じような動きをしたかもしれないし、あれはそれほど過激ではなかった。あの直後にルイスに抜かれてしまったのは残念だったけど、自分の気持ちとしては“オスカーが前にいる、しかも彼はタイヤが厳しいはず、なら攻めるしかない”と思っていた。全体としてはレースにとても満足している。ペース的にもP4~5あたりを走れる実力はあったし、ファーストスティントを伸ばせたことでレース全体が組み立てやすくなった。今後の可能性も広がってきているので、この流れを維持していきたい。」

    角田裕毅 エミリア・ロマーニャGP F1

    6位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日は全体的にうまく噛み合わなかったレースだった。VSCとSCのタイミングが本当に不運だった。最初のVSCでは何もできなかったし、セーフティカーのときは履けるタイヤがなくてステイアウトするしかなかった。それでも後悔はない。P6は、この週末の難しさを考えれば悪くない結果だけど、当然ながら目指している位置ではない。今の課題は予選パフォーマンスの改善。レースペースはあるけど、予選で前に行けないと苦しい。次のモナコは難しい週末になると思うけど、クルマの弱点が明らかになるコースでもあるし、それを逆に活かしてベストな結果を目指したい。」

    7位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日は厳しいレースだった。P7という結果は、我々の目指す位置ではない。序盤からリアのグリップがなくて、全然リズムに乗れなかった。気温も高くて、リアアクスルがオーバーヒートしていた。そのせいでタイヤをうまく扱えず、ペースにも表れていた。トップ勢と戦えるような速さはなかったので、今日は完全にダメージリミテーション。週末からの学びを活かして、すぐにモナコに気持ちを切り替える。今季は予選で安定して速さを見せているので、モナコではそれがカギになる。土曜のパフォーマンス次第で展開が決まるから、自信を持って臨みたい。」

    8位:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「正直、すごく悔しい。今週末はずっと手応えがあって、実際にレースペースも良かった。それなのに、またしても日曜に結果が出なかった。早めのピットストップを選んだ判断が、VSCのタイミングと重なって裏目に出た。メルセデスやフェラーリより速かっただけに、トップ5を逃したのは痛い。レース中のコミュニケーションの部分でも、もっと改善できるはず。チーム全体としても、自分自身としても、もっと上を目指せると信じてるし、チャンスはまた来る。次のモナコに向けて切り替えていく。」

    9位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    「イモラでの週末は良かったし、自分の走りにも満足している。スタートで2つポジションを落としたのは痛かったけど、それを除けばタイヤマネジメントもできていたし、全体的にいいレースができたと思う。一時はP7を走っていたし、そのままいけるかと思った。でも、最後のセーフティカーでタイヤを替えなかった判断が響いて、再スタート後に何台かに抜かれてしまった。そこはチームと一緒に振り返る必要がある。それでもポイントを取れたのは嬉しいし、チーム全体の仕事にも感謝している。来週のモナコはルーキーとしてすごく特別なチャレンジになるけど、楽しみにしている。」

    10位:角田裕毅(レッドブル)
    「厳しい週末でした。昨日のクラッシュのあと、メカニックのみなさんが夜通しでマシンを仕上げてくれて、本当に感謝しています。たった1ポイントかもしれませんが、その努力に少しでも応えることができてよかったです。昨日のことはまだ正直悔しいですが、気持ちを切り替えて全力で走って、ピットレーンスタートからトップ10に入れたのはポジティブだったと思います。今回は予選での変更が大きかったぶん、レース中にじっくりとマシンを学べたのも良かったです。マクラーレンを少しでも抑えようと頑張ったんですが、彼らは新しいタイヤだったのでグリップの差が大きかったですね。セーフティカーも含めて、展開が複雑になりましたが、全力は出し切りました。まだクルマに順応していく必要はありますが、次のモナコでは予選をしっかりまとめて、結果に結びつけたいと思っています。そして、マックスの勝利とチームの素晴らしい結果、本当におめでとうございます。」

  • F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    F1 エミリア・ロマーニャGP 決勝:11位以下 ドライバーコメント

    2025年F1 バーレーンGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。5月18日(日)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPの決勝レースが行われた。

    波乱の展開となったF1エミリア・ロマーニャGPでは、VSCとセーフティカーのタイミングが明暗を分けた。ポイントには届かなかったものの、アロンソやヒュルケンベルグら中団勢は奮闘を見せ、リアム・ローソンやフランコ・コラピントといった若手たちも貴重な経験を積んだ。

    母国での初F1レースとなったアンドレア・キミ・アントネッリは無念のリタイアに終わったが、次戦モナコへの意欲を燃やす。11位以下のドライバーが語った、それぞれの苦闘と手応えを紹介する。

    11位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「マシンの調子はすごく良くて、いいレースができていた。でもVSCで流れが完全に崩れた。あれがなければP6かP7を争えていたと思う。リスタート後に9周で3台抜けたけど、時間が足りなかった。本当に悔しいレースだった。次はツキが味方してくれることを願う。」

    12位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    「今シーズンの中では良いレースだった。週末を通して他より競争力があって、今日はマシンの感触もよかった。VSCのタイミングがハマって、ポイント圏を争える位置にもいた。でも終盤のセーフティカーは逆に不利だった。リスタート後はタイヤが新しいクルマたちに囲まれて、角田やアロンソを抑えきれなかった。ペースはまだ物足りないけど、差は小さいし前進できる手応えはある。」

    13位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「正直、自分のレースには満足していない。スタートは良くて9番手まで上がったけど、ルクレールとのバトルでターン9を外しすぎて、グリップを失ってコースアウト。5ポジション落とした。2ストップ戦略は悪くなかったけど、終盤のセーフティカーで他のドライバーが無料でタイヤ交換できたのは痛かった。予選の一発は良かっただけに、モナコではそこを活かしていきたい。」

    14位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「全体的にすごく悔しい週末だった。マシンのポテンシャルはあったのに、セーフティカーのタイミングで全てが崩れた。速さは見せられていたし、何かを掴める可能性はあっただけに残念。毎週マシンには慣れてきているし、前進できている実感はある。このまま努力を続けていく。モナコは初めて走るけど、特別な場所だし、早く慣れて思い切って攻めたい。」

    15位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「レース序盤は悪くなかった。ガスリーを引き離して、アルボンにもついていけてた。でもVSCの入り方が悪くて、展開が自分たちにとって厳しくなった。あれがなければポイント争いできたかもしれない。今日は残念だったけど、モナコではアップデートが効いてくれることに期待してるし、チームとしても良くなってきてると思う。」

    エミリア・ロマーニャGP F1 2025年のF1世界選手権

    16位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日はけっこういいペースだったと思うけど、戦略的には運がなかった。序盤は順調で、ミディアムタイヤの持ちも良くて、1ストップで行く予定だった。でもピットしてからすぐにVSCが出て流れが崩れた。そこからは厳しい展開で、セーフティカー後も新品タイヤの連中に抜かれてしまった。悔しいレースではあったけど、学べたことは多かったし、モナコに向けて自信をつけていきたい。」

    17位:オリバー・ベアマン(ハース)
    「正直、内容自体は悪くなかった。ただピットストップで問題があって、それでレースが台無しになった。1ストップで行く予定で、VSCのタイミングでミディアムに替えたら、ラッセルのすぐ後ろに出られた。P7を走っていたから、すごくいい位置だった。でもそのときホイールがしっかり装着されていなかったせいで、再度ピットしないといけなかった。マシンの感触は良かったし、特に最後のスティントのペースはすごく良かっただけに、チャンスを逃したのが悔しい。」

    18位:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    「今日は簡単なレースじゃなかった。ポジティブだったのは、特にハードタイヤでペースが良かったこと。最初のスティントも順調だった。でもVSCのタイミングが最悪で、リズムを完全に失った。以降はチャンスらしいチャンスもなくて、ずっと後手に回る展開だった。結果としてはかなり悔しいけど、ペースの面で少し前進できたのは収穫。何が悪かったのかしっかり分析して、モナコで取り戻したい。」

    DNF:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「ホームレースだっただけに、ここでリタイアは本当に残念。しかもF1初めてのDNFだから、悔しさも倍増だ。でもファンの声援がすごくて、毎周応援してくれていたのが力になった。ハードタイヤでスタートしてポジションを上げたけど、その後はスピードが足りなかった。VSCのタイミングでミディアムに替えて粘ったけど、スティントの後半でスロットルの問題が出てきて、直線でどんどんパワーを失った。最後はもう完全にダメでリタイアするしかなかった。来週のモナコで立て直したい。」

    DNF:エステバン・オコン(ハース)
    「ターン7の出口でエア供給系のトラブルが出て、クルマを止めるしかなかった。原因はまだ調査中だけど、正直レース展開としても厳しい内容だったと思う。スタートはすごく良くて、何台かポジションを上げられた。でもピット戦略で変化をつけようとしたら、思ったよりもデグラデーションが激しくて、あっという間にタイヤが終わった。今日は色々とうまくいかなかった。モナコではなんとか流れを変えたい。」