カテゴリー: F1エミリア・ロマーニャGP

  • F1エミリア・ロマーニャGP FP1:角田裕毅 フェルスタッペンから0.451秒差

    F1エミリア・ロマーニャGP FP1:角田裕毅 フェルスタッペンから0.451秒差

    2025年F1第7戦エミリア・ロマーニャGPが開幕し、5月16日(金)にイモラ・サーキットで行われたフリープラクティス1(FP1)で、マクラーレンのオスカー・ピアストリがトップタイムを記録した。一方、レッドブルの角田裕毅は16番手でセッションを終えた。

    セッションは気温19度、路面温度39度のドライコンディションでスタート。今大会ではピレリの最も軟らかい新コンパウンド「C6」が2025年シーズンで初めて投入されており、序盤から多くのドライバーがソフトタイヤでタイムを出しにかかった。

    注目の話題のひとつは、アルピーヌF1がジャック・ドゥーハンに代えてフランコ・コラピントを起用したこと。アルゼンチン出身のコラピントは今後5戦に出場する予定で、初日となるこの日は17番手につけた。

    フェラーリ勢にはトラブルが続出。シャルル・ルクレールはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソの進路を妨げてしまい、無線で「ほとんどクラッシュだった」と抗議される場面があった。さらにターン14で挙動を乱し、ターン15ではグラベルに片輪を落とすシーンも。加えて「ヘルメットが浮く」との不具合を訴えた。一方、ルイス・ハミルトンも「ブレーキが効かない」と報告しており、フェラーリ勢にとっては課題の多い初日となった。

    終盤にはウィリアムズのアレックス・アルボンが縁石に乗り上げるなど、アグレッシブな走行を展開。レッドブルのマックス・フェルスタッペンもスライドを喫し、ステアリング操作に苛立つ様子を見せた。

    そして残り2分、ザウバーのガブリエル・ボルトレトがターン18(リヴァッツァ)でクラッシュ。赤旗が提示され、そのままセッションは終了となった。

    トップはピアストリで、1分16秒545を記録。2番手にはわずか0.032秒差でチームメイトのランド・ノリスが続き、3番手にウィリアムズのカルロス・サインツJr.、4番手にはメルセデスのジョージ・ラッセルが0.054秒差で続いた。トップ4はわずか0.06秒以内にひしめく接戦となっている。

    フェラーリのハミルトンは5番手。以下、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、フェルスタッペン、アルボン、クラッシュしたボルトレト、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)がトップ10入り。

    アストンマーティンのランス・ストロールが11番手で、ルクレール、キミ・アントネッリ、アロンソ、レーシングブルズのリアム・ローソンと続き、角田裕毅は16番手。フェルスタッペンとは0.451秒差で、9ポジションの開きが出た。

    なお、今季7戦目にしてエステバン・オコン(ハース)が最下位となったが、トップから最下位までのタイム差はわずか1.117秒。イモラでは引き続き僅差の戦いが予想される。

    エミリア・ロマーニャGPのフリー走行2回目(FP2)はこのあと、現地時間17時(日本時間24時)から行われる予定だ。

    エミリア・ロマーニャGP F1 角田裕毅

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目 順位・ラップタイム

    1.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) – 1分16秒545
    2.ランド・ノリス(マクラーレン) – 1分16秒577
    3.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ) – 1分16秒597
    4.ジョージ・ラッセル(メルセデス) – 1分16秒599
    5.ルイス・ハミルトン(フェラーリ) – 1分16秒641
    6.ピエール・ガスリー(アルピーヌ) – 1分16秒696
    7.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) – 1分16秒905
    8.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) – 1分16秒922
    9.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) – 1分16秒925
    10.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) – 1分16秒998
    11.ランス・ストロール(アストンマーティン) – 1分17秒032
    12.シャルル・ルクレール(フェラーリ) – 1分17秒077
    13.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス) – 1分17秒094
    14.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン) – 1分17秒121
    15.リアム・ローソン(レーシングブルズ) – 1分17秒286
    16.角田裕毅(レッドブル) – 1分17秒346
    17.フランコ・コラピント(アルピーヌ) – 1分17秒373
    18.オリバー・ベアマン(ハース) – 1分17秒446
    19.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) – 1分17秒641
    20.エステバン・オコン(ハース) – 1分17秒862

  • 角田裕毅は16番手…F1エミリア・ロマーニャGP FP1:結果・タイムシート

    角田裕毅は16番手…F1エミリア・ロマーニャGP FP1:結果・タイムシート

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。5月16日(金)にイモラ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPのフリープラクティス1が行われた。

    トップタイムを記録したのはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、2番手にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にはカルロス・サインツJr. (ウィリアムズ)が続いた。レッドブルの角田裕毅は16番手でセッションを終えた。

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目 結果・タイムシート

    Pos No ドライバー チーム タイム GAP LAP
    1 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分16秒545   23
    2 4 ランド・ノリス マクラーレン 1分16秒577 0.032 23
    3 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分16秒597 0.052 19
    4 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分16秒599 0.054 26
    5 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分16秒641 0.096 22
    6 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分16秒696 0151 21
    7 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分16秒905 0.360 15
    8 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分16秒922 0.377 21
    9 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 1分16秒925 0.380 23
    10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1分16秒998 0.453 23
    11 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分17秒032 0.487 23
    12 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分17秒077 0.532 23
    13 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分17秒094 0.549 23
    14 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分17秒121 0.579 22
    15 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分17秒286 0.741 22
    16 22 角田裕毅 レッドブル 1分17秒346 0.811 18
    17 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分17秒373 0.828 21
    18 87 オリバー・ベアマン ハース 1分17秒446 0.901 20
    19 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1分17秒641 1.096 19
    20 31 エステバン・オコン ハース 1分17秒862 1.117 20
  • 角田裕毅 レッドブルF1のアップグレードに冷静評価「突然P1にはならない」

    角田裕毅 レッドブルF1のアップグレードに冷静評価「突然P1にはならない」

    角田裕毅は、今週末のF1エミリア・ロマーニャGPに向けて投入されるレッドブル・レーシングのアップグレードについて、「過度な期待はすべきではない」と冷静な姿勢を見せている。

    レッドブルF1は予選では依然として速さを見せているが、決勝レースではマクラーレンに対して明らかに劣勢だ。今季からマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして本家レッドブル・レーシングに昇格した角田裕毅は、イモラでのアップグレードによって劇的な改善が見込めるとは考えていない。

    「どれくらいパフォーマンスが上がるのか正確には分かりませんけど、そんなに大きな変化にはならないと思います。マイアミで見たマクラーレンとのギャップはかなり大きかったですし、今回のアップグレードで突然P1を狙えるようなクルマになるとは思っていません」と角田裕毅は語った。

    フェルスタッペンとの差を縮めたい角田裕毅
    さらに角田裕毅は、今週末に向けた自身の課題についても言及し、フェルスタッペンとの差を縮めたいという思いを語った。マイアミGPではスプリントで6位、本戦では10位とポイントを獲得したが、さらなる改善が必要だと認識している。

    「自分としては、マックスとの差を縮めるために、もっとやるべきことがあると思っています。まずはマシンを100%理解することに集中しなければいけませんし、今週末はそのあたりをしっかり掴む良い機会だと思っています。少しでもマックスに近づけるように頑張ります」と角田裕毅は話している。

    現在25歳の角田裕毅は、今季ここまで6戦で9ポイントを獲得しており、ドライバーズランキングでは11位につけている。開幕2戦目でリアム・ローソンに代わってレッドブルF1に昇格した角田裕毅には、トップチームの一員として確かな実力を示すことが求められている。

    角田裕毅 レッドブル・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGP

    アイザック・ハジャーの好調が角田裕毅に圧力をかける
    レッドブル・レーシングの「セカンドシート」は常に不安定さを伴っており、現在その座を務める角田裕毅の立場も決して安泰ではない。中国GP後にリアム・ローソンと交代し、レッドブルF1のシートを獲得したが、ジュニアチームで走るルーキーのアイザック・ハジャーが注目を集めている。

    レッドブルのチームアドバイザーであるヘルムート・マルコは、ハジャーのパフォーマンスに好印象を持っており、ハジャー自身も「チャンスがあれば準備はできている」と語っている。今季ここまでハジャーは5ポイントを獲得しており、その速さは着実に評価を高めている。

    一方で角田裕毅は、直近4戦で目立った結果を残せておらず、ポイント獲得は今季わずか2レースにとどまっている。ジェッダでのピエール・ガスリーとの接触や、マイアミGPで旧型マシンを使用していた影響もあり、思うようなパフォーマンスが出せていない。

    レッドブル・レーシングの過去のセカンドドライバーたちが短期間で交代を強いられてきた歴史を踏まえると、角田裕毅には今後数戦で結果を出し、自身の価値を示すことが強く求められている。そうでなければ、F1シートを失う現実的なリスクに直面する可能性がある。

  • F1エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目:ハイライト動画

    F1エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目:ハイライト動画

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP フリー走行1回目のハイライト動画。エミリア・ロマーニャ・インターナショナル・オートドロームで2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャグランプリのフリー走行1回目レースが行われた。

    F1エミリア・ロマーニャGPのフリー走行1回目、ドライバーズ選手権リーダーのオスカー・ピアストリが最速タイムを記録し、マクラーレンF1のチームメイト、ランド・ノリスを抑えてトップに立った。

    直近の3戦すべてで優勝しているピアストリは、セッションの中盤を過ぎたタイミングでピレリのC6コンパウンド(今週末デビューとなる最もソフトなタイヤ)を装着して1分16秒545をマーク。このタイムが最速となった。

    FP1:ピアストリがノリスとサインツを抑えてイモラ初日最速

    ノリスはわずか0.032秒差で2番手に続き、トップ5台の差は1コンマ以下と僅差。3番手にはウィリアムズのカルロス・サインツ、4番手にメルセデスのジョージ・ラッセル、5番手にはフェラーリのルイス・ハミルトンが入った。

    セッション終盤にはキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトが最終コーナーでクラッシュし、赤旗中断となって早めに終了。今大会から復帰したフランコ・コラピントはアルピーヌで17番手だった。

    動画の公開は終了しました
  • アントネッリ F1母国初レースへ覚悟と誇り「家から30分の本当のホーム」

    アントネッリ F1母国初レースへ覚悟と誇り「家から30分の本当のホーム」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、F1デビュー以来初となる母国グランプリに臨む今週末のF1エミリア・ロマーニャGPについて、「感情的にも精神的にも消耗する」週末になると予想しており、エネルギー管理の重要性を強調した。また、彼のモーターホームの部屋にはルイス・ハミルトンからの手書きメッセージが残されており、それを初めて読む機会もあったという。

    メルセデスからF1参戦7戦目を迎えるアントネッリは、2021年のアントニオ・ジョビナッツィ以来、地元イタリアのファンの前でレースをする初のイタリア人ドライバーとなる。この重圧にもかかわらず、18歳のルーキーはファンに喜んでもらえるような走りを届けたいと語っている。

    「F1ドライバーとして母国レースを迎えるのは本当に特別な気分だよ」と語るアントネッリは、次のように続けた。

    「モンツァもあるけど、ここ(イモラ)は自宅から30分くらいの距離だから、本当の意味でのホームレースだと思ってる。コースもすごく好きだし、チャレンジングだけど、昔ながらのサーキットで走っていてとても楽しい」

    「今週末はとても特別なものになると感じてる。イタリアのファンの前で、そして家族や友人たちの前で走るのは本当に楽しみだ。きっとハードな週末になると思うけど、明日走るのが待ちきれないよ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 エミリア・ロマーニャGPアントネッリは「特別な週末」になると語り、母国ファンの前での走行を心待ちにしている

    母国グランプリがもたらす高揚と緊張の中で、マイアミのスプリント予選でF1史上最年少ポールポジションを獲得したアントネッリは、今週末を通してどのようにエネルギーを保つかについても語った。

    「間違いなく、今週末は感情的にも精神的にもハードになると思う」とルーキーは述べた。

    「ホームレースで、イタリアのファンの前で、家族や友人も来るから、エネルギーをどう管理するかがすごく重要になる。無駄なところで体力や気力を使わず、必要なときに集中できるようにしていくよ」

  • F1ドライバーがアルピーヌに批判集中 ドゥーハン降格は「不当で厳しすぎる」

    F1ドライバーがアルピーヌに批判集中 ドゥーハン降格は「不当で厳しすぎる」

    アルピーヌF1チームがジャック・ドゥーハンを降格させた決定について、複数のF1ドライバーが「不当で厳しすぎる」と批判の声を上げている。

    オーストラリア出身のドゥーハンは、F1エミリア・ロマーニャGPを前にリザーブドライバーのフランコ・コラピントと交代。アルゼンチン出身のコラピントには、今後5戦で実力を証明する機会が与えられる。

    この交代を巡ってはシーズン開幕前から憶測が広がっており、今回の発表は「いつ行われるか」の問題とみなされていた。

    最初に反応を示したのは、ハースのルーキー、オリバー・ベアマンだった。ベアマンはメディアの取材に対し、「ドゥーハンに十分な時間が与えられたか」という質問に強い口調でこう答えた。

    「正直に言って、ノーだ。開幕戦からすでに重圧を感じながら走るのは、本当に厳しいと思う」

    「想像するだけでつらい状況だったはずだし、彼の扱いは非常に不公平だった。自分もルーキーだからよく分かるけど、特にシーズン序盤は難しいものだ」

    「今シーズン最初の6戦のうち、ルーキーにとって初めてのサーキットが4つあったし、2戦はスプリントイベントだった。そんな状況の中で、彼がよく知るヨーロッパのサーキットに行く前にシートを奪われたのは、あまりに厳しい判断だと思う」

    またベアマンは、自身がフェラーリからF1デビューを果たし、サウジアラビアGPでポイントを獲得したのは「マシンのドライバビリティが高かったことも大きい」と述べ、アルピーヌのマシンはルーキーにとって扱いが難しい可能性があると指摘したうえで、「アルピーヌはそうした事情をあまり考慮していなかったのではないか」と語った。

    オリバー・ベアマン F1 エミリア・ロマーニャGPオリバー・ベアマンはアルピーヌの決定を「非常に厳しい」と評した

    「最初から匂っていた」ハジャーも厳しく非難
    レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーも同様にドゥーハンの扱いに強い不満を示した。

    「正直言って、シーズンが始まる前からちょっと匂っていた」と、ハジャーは語った。

    「彼は大きなプレッシャーと期待を背負ってシーズンに入った。あまり良い環境ではなかったと思うし、6戦で評価されるのはフェアじゃない。しかも、彼のマシンは特別速いわけでもない」

    「ちょっと厳しすぎる決断だったと思う」

    オコン「驚きはない」
    昨年までアルピーヌに所属し、今季からハースでベアマンとコンビを組むエステバン・オコンも、チームの判断に対して冷ややかな見方を示した。

    「最近のあのチームのいくつかの決定を見れば、残念ながら今回の件は驚きではない」と語り、ドゥーハンについては次のように言及した。

    「ジャックにとっては残念だ。でも、彼はまたF1に戻ってくるだろう。今年も何度か素晴らしい走りを見せていたし、特に予選では速さを示していた」

    一方で、オコンはコラピントについても評価し、F1に求められる才能とマシン数の不均衡を指摘した。

    「フランコにもF1にいるだけの実力がある。昨年のウィリアムズでの走りは印象的だった。だけど、今のF1には才能に対して十分なマシン数がない。それが現実だ」

    エステバン・オコン F1 エミリア・ロマーニャGP元アルピーヌのエステバン・オコンは「驚きではなかった」と語った

    ローソン「F1は残酷だが、彼には戻る力がある」
    レッドブルでの短期間の出走を経て、今季レーシングブルズでフル参戦しているリアム・ローソンも、ドゥーハンに強く共感を示した。

    「ジャックとは話をしたよ。彼にとっては本当に厳しい状況だったと思う」

    「でも、彼はF1に残るにふさわしい実力を示していた。ルーキーシーズンで5戦だけで全てを証明しろというのは無理がある」

    「F1は本当に残酷な世界だ。でも、オコンも言っていたように、ジャックはF1に来る前から十分な実力があったし、F1の中でも戻ってくるに足るパフォーマンスを見せていた」

    「ただ、F1には20のシートしかない。だから本当に厳しい。チームごとに決断の基準も違うからね」

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGP:イモラ・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP:イモラ・サーキット&タイヤ解説

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGPが、5月16日(金)~5月18日(日)の3日間にわたってイモラ・サーキットで開催される。公式タイヤサプライヤーのピレリが2025年のF1世界選手権 第6戦 エミリア・ロマーニャGPのタイヤについて解説した。

    F1シーズンの最初の4分の1が終了し、6月中旬のカナダを除けば、いよいよ本格的なヨーロッパラウンドが開幕する。ヨーロッパラウンドは、9月7日のイタリアGPまで続く長丁場だ。

    エミリア・ロマーニャ・グランプリ(Made in Italy)は、エンツォ・フェラーリと息子ディーノの名を冠したイモラ・サーキットで開催される。

    この時期のグランプリは、選手権のなかでも「伝統の一戦」とみなされるレースが多く、ピレリの母国イタリアで始まり、同じくイタリアで幕を閉じる構成になっている。ドライバーズ選手権の開催地としてイタリアは最多の記録を誇り、全107戦のうちモンツァで74戦、イモラで31戦、ムジェロとペスカーラで1戦ずつ行われている。

    コンパウンド
    ピレリは今週末、2025年型タイヤのなかでも最も柔らかい3種類のコンパウンドを選択。C4がハード、C5がミディアム、そして新型のC6がソフトとして指定されている。C6は今季のマシンで初めてレース週末に投入されることになり、バーレーンテストでも使用されなかった。

    C6はタイヤへの負荷が最も少ないサーキット向けに認可されたコンパウンドであり、イモラのような比較的摩耗の少ない路面では、予選ラップにおいてさらなるグリップ性能を発揮する可能性がある。ただし、決勝レースでのスティントに使われる可能性は低いとみられている。

    今回イモラで得られるデータは、その後のモナコやモントリオールでの使用可否を評価するうえでも重要な材料となる。

    エミリア・ロマーニャGP F1

    2024年の状況
    昨年は1ストップ戦略が最も有効だった。15人のドライバーがミディアム(C4)でスタートし、3人がハード(C3)、2人がソフト(C5)を選択した。路面温度が50℃を超える過酷な条件でも、硬めのコンパウンドは非常に安定したパフォーマンスを発揮し、デグラデーション(劣化)も限定的だった。一方でソフトタイヤを選んだドライバーは、2回のピットストップが必要となった。

    今年は昨年よりも一段階柔らかいセットが投入されるため、その影響に注目が集まる。イモラではDRSゾーンが1か所しかなく、オーバーテイクのチャンスも限られる。さらに、ピットレーンのロスタイムが年間最長クラスであることもあり、1ストップが「定番」となっているのが実情だ。

    エミリア・ロマーニャGP F1 タイヤ

    サーキット情報
    イモラの「アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ」は、F1カレンダーの中でも最も象徴的かつテクニカルなサーキットのひとつだ。イタリア・モーターバレーの中心に位置し、全長4.909km、全19コーナー(左10、右9)で構成されている。世界的にも珍しい反時計回りのレイアウトを採用している。

    クラシックな設計でコース幅は狭く、縁石も高くて攻撃的だ。高低差もあり、重いブレーキング区間と流れるようなセクションが交互に訪れる。

    スタート直後のタンブレロは高速区間であり、その後のヴィルヌーヴ・シケインとトーザはトラクションが求められる。アクア・ミネラリは最もテクニカルで見ごたえのあるセクションだ。アルタ・シケインやリバッツァのダブルレフトも含め、精度、安定性、そしてマシン全体のバランスが問われるレイアウトになっている。

    加減速が多いためタイヤマネジメントも重要で、平均的な荷重は少ないものの、縁石の影響でサスペンションやタイヤには機械的ストレスがかかる。オーバーテイクが困難であることから、予選の順位と戦略が決定的な要素となる。

    エミリア・ロマーニャGP F1 イモラ・サーキット

    キーワード:WOW
    「WOW(Women Opening Ways)」は、2025年のWOW Women Motorイベントのスローガンであり、3月8日にイモラ・サーキットでスタートした。ピレリもパートナーとして参加しており、テーマは女性のエンパワーメント、STEM分野、そして自動車業界におけるインクルージョン(包摂性)だ。

    イベントにはモーターバレー周辺の高校生150名以上が参加し、イモラ市、MUNER(エミリア・ロマーニャ自動車大学)、ピレリ、CRIFのBOOM(知識と革新のハブ)が共催した。参加者は性別混合のチームに分かれ、「モータースポーツにおけるジェンダー平等と包摂性」というテーマで課題に取り組み、2か月後に成果を発表する。

    受賞チームには、5月15日(木)のファンゾーンで、ピレリのモータースポーツディレクターであるマリオ・イゾラから賞が授与される予定。

    エミリア・ロマーニャGP F1 タイヤ

    統計情報
    イモラが初めてF1を開催したのは1980年。この年は例外的にイタリアGPがモンツァではなくイモラで開催された。翌1981年から2006年までは「サンマリノGP」として開催され、2020年に「エミリア・ロマーニャGP」としてカレンダーに復帰した。2023年は地域の大規模な洪水の影響でレースが中止となり、その際から「Made in Italy」が正式名称に加えられた。

    歴代最多勝はミハエル・シューマッハで7勝を挙げており、3勝で並ぶのはアラン・プロスト、アイルトン・セナ、そして現在のチャンピオン、マックス・フェルスタッペン(3年連続優勝中)だ。ポールポジション数ではセナが8回で最多、続いてシューマッハ(5回)、ルネ・アルヌー(3回)と続く。表彰台回数もシューマッハが12回でトップ、プロストが6回、セナとゲルハルト・ベルガーが5回で3位となっている。

    コンストラクター別ではフェラーリとウィリアムズが8勝で並び、マクラーレンが6勝で続く。ポールポジション数ではマクラーレンが8回で最多、フェラーリ(6回)、ウィリアムズ(4回)が続く。表彰台数ではフェラーリが25回で最多、マクラーレン22回、ウィリアムズ15回となっている。

  • 角田裕毅 F1王者フェルスタッペンの偽名に反応「僕なら“ラスト・サムライ”」

    角田裕毅 F1王者フェルスタッペンの偽名に反応「僕なら“ラスト・サムライ”」

    角田裕毅は、マックス・フェルスタッペンが先週フェラーリのGT3カーでニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを極秘テストしていた件について、自身の体験を交えて語った。

    F1エミリア・ロマーニャGPが開催されるイモラのパドックで、角田裕毅は「グリーン・ヘル」の異名を持つこの伝説のサーキットについて、すでに走行経験があることを明かした。

    「僕ももう走ったことがあるんです。NSX GT3で走りました。でも、あれはマックスが運転してたわけじゃないと思います」と話す角田裕毅。

    実際、マックス・フェルスタッペンはそのテストで本名ではなく、「フランツ・ヘルマン(Franz Hermann)」という偽名を使用していた。彼はその走行で、GT3カテゴリーのコースレコードを更新する走りを見せている。

    角田裕毅 レッドブル F1 エミリア・ロマーニャGP

    では、角田裕毅自身のラップタイムはどうだったのか。

    「まあ、ちょっと言い訳っぽくなっちゃうんですけど、前にセーフティカーがいて、安全のために全然プッシュできなかったんですよ。あれはレッドブルの“サンデー・ショーラン”の一部だったので、ちゃんとしたタイムは出していないです」

    「それに、あのサーキットってすぐに速く走れるような場所じゃないですから。マックス――フランツさんは、本当にすごい走りを見せていたと思います」と角田裕毅はフェルスタッペンの走りを称えた。

    そして、自分がもし本気でノルドシュライフェを走る機会があるとしたら、どんな偽名を使いたいかという質問には、角田裕毅らしいユーモアで応じた。

    「日本っぽい、カッコいい名前がいいですね。“ラスト・サムライ”にします。…まあ、それが人生最後の走りにならないといいですけどね」と笑いながら語った。

  • リアム・ローソン「降格後も自由に走れている」レッドブルF1離脱に動じず

    リアム・ローソン「降格後も自由に走れている」レッドブルF1離脱に動じず

    リアム・ローソンは、今季わずか2戦でレッドブルF1から降格されたにもかかわらず、「自信」や「自由な走り」を失ったことは一度もないと主張している。

    ニュージーランド出身のローソンは、セルジオ・ペレスの後任として起用されたが、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしての任務は開始早々から困難を極めた。

    日本GPを前にレーシングブルズへ降格となり、その一方で角田裕毅が本家レッドブルF1に昇格。それ以降、ローソンは姉妹チームで目立った活躍を見せるには至っていない。

    ファエンツァ拠点のチームへの再適応は容易ではなく、マイアミGPではジャック・ドゥーハンとの接触によりリタイアを喫した。それでも、チームやマシンに対して前向きな姿勢を崩していない。

    「まあ、けっこう満足してるよ」とローソンはメディアに語った。

    「毎週末、少しずつ快適さが増してきているし、これまでに走ったことのあるサーキットに戻ってくるのも助けになってる」

    「マイアミは難しい週末だったけど、正直なところマシンの中ではかなり快適だったと思う。スピードもあったし、ポテンシャルもあった。ただ、F1にはたくさんの変数がある」

    「週末を通してすべてをまとめあげることが、最近はなかなか難しい。でも今週末はチームのホームレースでもあるし、できる限りのことをやっていくよ」

    リアム・ローソン F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    今シーズン、ローソンはいまだ1ポイントも獲得できておらず、Q3進出やポイント圏内を何度も脅かしているチームメイトのアイザック・ハジャーに後れを取っている。

    それでも、「以前のような自信や自由な感覚を取り戻せているか」と問われると、次のように答えた。

    「そうだね、正直言って、そもそもそれを失ったことはないよ」

    「今シーズンは確かに厳しい年で、本当に苦しい週末もあったけど、自分としては常にマシンを快適に感じていた」

    「もちろん今もまだ学んでいる段階だけど、その点はずっと変わっていない。今週末に関しては、過去にここでテストしたこともあるから幸運だね。このコースはかなりハードで、昔ながらの非常にテクニカルなサーキットなんだ。僕たちドライバーにとっては、そういう挑戦が楽しみなんだよ」

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGP:注目すべき5つのストーリー

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP:注目すべき5つのストーリー

    F1エミリア・ロマーニャGPから今季初のヨーロッパラウンドが本格的に始まり、F1は今季2度目の3連戦に突入する。2回のスプリントと4回の通常グランプリを経て、すでに多くのドラマが展開されてきたが、ドライバー交代やチーム代表の退任といった動きもあり、話題に事欠かない。そして迎えるイモラでは、多くのチームがアップグレードを投入すると見られており、今後数戦に大きな影響を及ぼす可能性がある。F1の勢力図に変化が生まれるかどうか、注目の一戦となる。

    コラピントの復帰
    2025年のF1シーズンはまだ6戦を終えたばかりだが、すでに3度目のドライバー交代が発生している。ただし、そのうち2件は角田裕毅とリアム・ローソンの交代によるもので、今回はフランコ・コラピントがアルピーヌでレースシートに復帰するという新たな動きだ。

    ジャック・ドゥーハンは、開幕6戦で幾度かのポテンシャルを見せたものの、ポイントを獲得できず苦しいスタートを余儀なくされ、再びリザーブドライバーに降格された。

    コラピントは昨年末のウィリアムズでの印象的な活躍を受けてアルピーヌに加わって以降、常に出場のチャンスを待っていた。そして今回、アルピーヌは彼が今後少なくとも5戦にわたりドゥーハンの代役を務めることを正式に発表した。

    エミリア・ロマーニャGP F1 フランコ・コラピントフランコ・コラピントはF1エミリア・ロマーニャGPでアルピーヌのレースシートに復帰する

    現在、オーストリアGPとイギリスGPの間には次なるドライバー評価の機会が予定されており、これは今季の残りだけでなく、2026年のピエール・ガスリーのチームメイト候補としても、コラピントに大きなプレッシャーを与えることになる。

    最後にF1でレースを行ってから5か月ぶりとなるコラピントは、イモラで勢いをつけ、特にモナコを含む3連戦の中で流れを掴みたいと意気込んでいる。

    オークスの退任
    アルピーヌではドライバー交代に加え、チーム代表オリバー・オークスがイモラを前にして突然チームを去るという大きな変化も起きている。

    ドライバーラインアップの変更についてはマイアミGPの週末を通じて多くの憶測が飛び交っており、ある程度予想されていたが、オークスの辞任は完全なサプライズだった。チームは、前戦終了からわずか48時間後に、彼が即時辞任したことを発表した。

    今後はフラビオ・ブリアトーレがオークスの職務の一部を引き継ぐと見られており、イモラでメディア対応を行う可能性もある。

    エミリア・ロマーニャGP F1 アルピーヌF1チームオリバー・オークスはマイアミGP後にアルピーヌF1のチーム代表職を辞任した

    アップグレードの本格投入
    マイアミでは一部のチームが新パーツを投入していたが、スプリント週末という形式上、金曜のフリー走行が1回のみで予選やレースが始まるため、多くのチームが投入を見送った。

    そのため、ほとんどのチームはイモラに向けて、より大規模なアップグレードパッケージを用意している。イモラでは3回のフリー走行セッションが設けられており、アップデートを正確に評価することができる。また、ヨーロッパラウンドはファクトリーからの距離が短いため、パーツの輸送も容易になる。

    さらに、イモラは3連戦の初戦にあたり、アップグレードの効果がモナコ、バルセロナまでの計15日間にわたって問われることになる。

    マイアミで優位に立ったマクラーレンは、昨年の経験から大規模アップグレードの威力をよく理解している。イタリアで勢力図に変化が起きる可能性もある。

    巻き返しを狙うフェラーリ
    今週末のアップグレードで確実な前進が求められているのがフェラーリだ。

    F1マイアミGPは、今季ここまでで最も厳しい週末のひとつだった。開幕から6戦で表彰台はわずか1回、スプリント勝利も1度だけ。中国ではダブル失格となり、チームとしての獲得ポイントは100に届いていない。

    その結果、フェラーリはコンストラクターズ選手権で4位となり、首位マクラーレンに152ポイント差をつけられている。夏休み前にタイトル争いから脱落しかねない状況だ。

    マイアミでは、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが7位と8位に終わり、アレックス・アルボンのウィリアムズ(5位)に敗れるという衝撃の結果となった。

    エミリア・ロマーニャGP F1 スクーデリア・フェラーリマイアミ・インターナショナル・オートドロームではフェラーリがアレックス・アルボンのウィリアムズに敗れた

    レース週末に「5番目に速いマシン」であることは、今季のフェラーリが想定していた姿ではない。しかしハミルトンは、改善すべき弱点が明確に把握されており、近くパフォーマンス向上が見込めると自信を見せている。

    その第一歩を踏み出すには、ティフォシが詰めかけるイモラ、そしてフェラーリの名が冠されたサーキット以上の舞台はないだろう。

    ヨーロッパラウンドの幕開けにふさわしい名門サーキット
    すでに6戦を終え、F1はいよいよ今季初のヨーロッパラウンドを迎える。

    開幕戦から続いた海外ラウンドを経て、チームのモーターホームが再び登場する。中には新たな設備も加わり、サンテルノ川のほとりにトラックが並ぶことで、パドックは夏に向けておなじみの光景となる。

    イモラは2020年にカレンダー復帰を果たして以降、ドライバーやチームから高く評価されてきた。2023年大会は地域を襲った大規模な洪水により中止されたが、レイアウトや自然の背景、そして独特な雰囲気によって特別な存在感を放っている。

    フィニッシュラインからタンブレロ・シケインまでの長い全開区間によってオーバーテイクの可能性もあり、昨年はランド・ノリスがマックス・フェルスタッペンを猛追するも、わずか0.7秒差で届かず2位に終わるという劇的な展開が見られた。昨年のイモラではランド・ノリスがマックス・フェルスタッペンを猛追し、0.7秒差でフィニッシュした。

    数万人の観客が詰めかけたこの伝統のサーキットで、今年も同様の名勝負が繰り広げられることに期待したい。