カテゴリー: F1エミリア・ロマーニャGP

  • トト・ヴォルフ F1エミリア・ロマーニャGP欠席 息子の卒業式で渡米

    トト・ヴォルフ F1エミリア・ロマーニャGP欠席 息子の卒業式で渡米

    メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、来週末に開催されるF1エミリア・ロマーニャGPでチームのガレージに立つことはない。これで今シーズン2度目の欠席となる。

    今年初めに鈴鹿を欠場したのは、近年の慣例に沿ったものだったが、今回のイモラを欠席する理由は、より個人的で祝福すべき内容だ。F1の過酷なスケジュールよりも「家族」が優先されたかたちである。

    ヴォルフは、長男ベネディクトの卒業式に出席するため、アメリカを訪れる予定だとRacingNews365が報じている。

    この53歳のオーストリア人にとって、これは見逃せない人生の節目の瞬間だ。たとえその週末が、メルセデスのルーキーであるキミ・アントネッリにとってF1で初めて母国イタリアのファンの前で戦う特別なレースであったとしても、優先順位は明らかだった。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ今月初め、ヴォルフは息子のベネディクトと共にマイアミに姿を見せていた。

    ヴォルフには3人の子どもがいる。前の結婚で生まれたベネディクトとローザ、そして現在のパートナーでF1アカデミー代表のスージー・ストッダートとの間に生まれた末っ子ジャックだ。

    シャープなリーダーシップとチームへの深い献身で知られるヴォルフだが、彼の不在中もメルセデスの本部であるブラックリーは、信頼のおける体制が整っている。

    日本GPの際と同様、チームのチーフ・コミュニケーション・オフィサーであるブラッドリー・ロードが、現地での業務を引き継ぐことになる。

    一方で、レースにおけるメルセデスの勢いは続いている。
    マイアミGPでは、ジョージ・ラッセルが今季4度目となる表彰台を獲得し、アントネッリはスプリントフォーマットで自身初のポールポジションを記録した。

    ラッセルは現在、ドライバーズ選手権リーダーであるオスカー・ピアストリに38ポイント差まで迫っており、メルセデスはコンストラクターズ選手権でも141ポイントで2位につけ、105ポイントのレッドブルを大きく上回っている。

  • フラビオ・ブリアトーレ アルピーヌF1を実質指揮もFIAは資格認めず

    フラビオ・ブリアトーレ アルピーヌF1を実質指揮もFIAは資格認めず

    フラビオ・ブリアトーレは今週末のF1エミリア・ロマーニャGPに向けて、混迷するアルピーヌF1チームの指揮を執っている。しかし彼は、チーム代表でもなければ、チームの従業員でもなく、F1におけるライセンス保有者でもない。

    アルピーヌの元チーム代表である英国人オリバー・オークスは、5月6日に「個人的な理由」で辞任した。

    アルピーヌによれば、親会社ルノーからコンサルタント契約で雇用されているブリアトーレが、「これまでオークスが担っていた業務を引き継いでいる」という。

    しかし、F1の統括団体であるFIA(国際自動車連盟)から見て、チームの責任者はブリアトーレではないことが明らかになった。というのも、彼はチームスタッフではなく、FIAが定める「競技者スタッフ登録制度」において必要とされるF1ライセンスを保有していないからである。

    新たなチーム代表が正式に任命されるまでの間、レースディレクターのデイブ・グリーンウッドが「専任の責任者」となっていると、アルピーヌF1チームの広報担当者は述べている。

    グリーンウッドは1月、オークスの率いるハイテックからアルピーヌに復帰。それ以前にはフェラーリ、マノー/マルシャ、そしてルノーでブリアトーレの下にいた経歴を持つ。

    ブリアトーレがスタッフ登録されておらず、ライセンスも保有していない理由について問われると、アルピーヌの広報は次のように説明した。

    「フラビオはエグゼクティブ・アドバイザーとしてチームに加わっており、今もコンサルタントです。それ以上でも以下でもなく、深読みする必要はありません」

    FIAの広報担当者も次のように述べている。

    「アルピーヌは、オークス氏の退任に関するすべての規制要件を満たしており、更新されたスタッフ登録を提出済みです。マネジメント構造に関する情報提供はアルピーヌに委ねられているため、特定の人物が登録証を持っているかどうかについてはコメントしません」

    それでもブリアトーレは、実質的にはアルピーヌF1の最高権限者であり、最終的な決定権はルノー・グループCEOであるルカ・デ・メオの下にある。

    75歳のイタリア人であるブリアトーレは、低迷するチームの立て直しを図るべく、昨年夏に招へいされた。

    この任命は物議を醸した。

    ブリアトーレは、現在のアルピーヌの前身チームを2度にわたってワールドチャンピオンに導いた実績を持つ。ベネトン時代の1994~95年にはミハエル・シューマッハと共に、ルノー時代の2005~06年にはフェルナンド・アロンソと共にタイトルを獲得した。

    一方で、彼は「クラッシュゲート」として知られるスキャンダルでも悪名高い。2008年のF1シンガポールGPにおいて、ネルソン・ピケJr.が意図的にクラッシュし、チームメイトのアロンソを有利にする計画が実行された。

    この一件は翌年まで公にならず、発覚後、ブリアトーレはFIAから無期限のF1追放処分を受けた。

    この処分は2010年にフランスの裁判所によって無効とされたが、それ以降、ブリアトーレはアロンソのマネジメント業務を除いて、F1の表舞台から遠ざかっていた。

    FIAの「競技者スタッフ登録制度」とは?
    F1チームは、チーム代表、スポーティングディレクター、テクニカルディレクター、チームマネージャー、そして2名のレースエンジニアという6名の「主要スタッフ」の人選をFIAに提出し、承認を得る必要がある。

    この制度は「FIAフォーミュラ1世界選手権の保護と維持」を目的としており、「競技者スタッフ登録制度」としてFIAの運用指針に定められている。

    FIAは、ある人物が「懲戒処分を受けている場合」や「FIAのグッドスタンディング規範に違反している場合」には、登録証の発行を拒否する権利を有する。これらの決定には不服申し立ても可能である。

    FIAが例示する違反行為には、以下のようなものが含まれる:

    ・ ドライバーやチームスタッフに対し、事故・接触・クラッシュ、あるいはレースの中断や中止を引き起こす意図、もしくはその可能性のある指示を与えること。
    ・ レースの結果や展開に影響を及ぼすような指示や行動をとること。

  • レッドブル・レーシング F1エミリア・ロマーニャGPで通算400戦目の節目

    レッドブル・レーシング F1エミリア・ロマーニャGPで通算400戦目の節目

    レッドブル・レーシングは、今週末のF1エミリア・ロマーニャGPで通算400戦目の節目を迎える。F1参戦からわずか20年足らずでこの数字に到達したのは、F1史上7チーム目の快挙となる。

    この記録により、レッドブルはグランプリ出走回数でフランスの名門ルノーと並び、通算出走数ランキングでタイに浮上する。現在のトップはフェラーリ(1104戦)で、続くのはマクラーレン(976戦)、ウィリアムズ(857戦)。

    ロータス(606戦)、ティレル(430戦)といった歴史的名門はすでにF1から姿を消しており、レッドブルは2026年中にティレルの記録を追い越す見込みだ。

    ただし、400戦目という数字には例外がある。2005年のアメリカGPでは、ミシュランタイヤの安全性問題により、レッドブルを含むミシュラン勢全車が決勝スタートを取りやめたため、このレースは出走記録に含まれていない。

    今季のF1序盤はレッドブルにとって試練の連続だった。マクラーレンが開幕6戦中5勝を挙げて勢いづく一方で、レッドブルはかつての支配的な立場を失いつつある。とはいえ、伝統のイモラ・サーキットは近年のレッドブルにとって好相性の舞台であり、過去3回の開催ではすべて勝利を収めている。今回もその流れを引き継ぎたいところだ。

    この記念すべき週末に向け、Red Bull GmbHは、レッドブル・レーシングとチーム代表クリスチャン・ホーナーの400戦目を祝う特別なプランを用意している。ホーナーは、チーム創設時の2005年から現在に至るまで一貫して指揮を執ってきた人物だ。

    まだ31歳だったホーナーは、故ディートリッヒ・マテシッツの決断によってレッドブルF1の代表に抜擢され、それ以降、8度のドライバーズタイトル、6度のコンストラクターズタイトル、そして120勝以上のグランプリ勝利という実績を積み重ねてきた。

    レッドブル・レーシング F1 エミリア・ロマーニャGP

    ホーナーの去就に関する憶測が飛び交う中での節目のレース
    ホーナーとレッドブルにとっては祝いの週末となるはずが、一方でホーナーの進退を巡る憶測が再燃している。関係者はこの噂を「事実無根」と否定し、意図的にこの記念の場に影を落とすためのものであると見ている。

    先週、イタリアの『AutoSprint』は、イモラに投入予定のアップグレードが目に見える形で戦闘力を高めなければ、タイ資本の筆頭株主チャレーム・ユウヴィッディヤからの支持を失う可能性があると報じた。

    しかし、オーストリアの『OE24』はこれを否定し、ホーナーは今もタイ資本の全面的な支持を受けており、むしろディートリッヒ・マテシッツの息子であり、49%の株を保有するマーク・マテシッツ率いるオーストリア側の少数株主が不満を抱いている可能性があると伝えている。

    レッドブルは今回、劇的なアップグレードパッケージを投入するわけではなく、RB21の進化を続けるための部品が投入される予定だ。サウジアラビアで始まったこの進化は、マイアミでの前後サスペンションとリアの改良、そしてフェルスタッペンが使用した新設計のフロアに引き継がれた。これらは「数キロのダウンフォース向上」をもたらしつつも、空力的な大変更とはみなされず、事前申告の必要もなかった。

    イモラではさらなる小規模な改良が施される予定で、角田裕毅もフェルスタッペンと同仕様のフロアに切り替える見込みだ。

    短期的な成績低下はホーナーの評価に影響せず
    ただし、これらのアップデートの成否がホーナーの将来に影響することはないとされている。長年の実績に対する信頼は揺るがず、短期的な競争力低下も株主の懸念にはなっていない。

    ホーナーはF1の2030年シーズンまで契約を結んでおり、今年初めには「チームへのコミットメントは揺るぎない」と語っていた。

    一連の噂の中では、ホーナーの後任候補としてオリバー・オークスとフランツ・トストの名前も浮上している。

    オークスは、マイアミGP後にドバイへ向かった後、消息がはっきりしていない。彼の弟ウィリアムは、現金を所持した状態での違法資金移動の容疑で逮捕されており、兄弟は共にハイテックGPの取締役に名を連ねている。なお、オークスは先週、個人的事情を理由にアルピーヌの代表職を辞任したばかりだ。

    トストは2023年末までレッドブル傘下の姉妹チーム、アルファタウリの代表を務めたが、69歳となった彼はピットウォールから退く意向を示して引退している。

    2026年に向けての過渡期とホーナーの役割

    近年のレッドブルの支配は終わりを告げたが、チームの調子の波は、むしろ2026年に向けた過渡期にあると見られている。

    技術部門の要であったエイドリアン・ニューウェイは退任し、アストンマーティンへと移籍。スポーティングディレクターのジョナサン・ウィートリーもザウバー/アウディのチーム代表に就任している。

    レッドブルはこうした変化の中で、外部からの人材よりも社内の人材に信頼を置いて、未来に備えている。

    ホーナーはレッドブル・レーシングの代表に加え、エンジニアリング部門「Red Bull Advanced Engineering」およびフォードと提携する「Red Bull Powertrains」の責任者も務めており、レッドブルを完全な自社体制のF1チームへと導く役割を担っている。

    なお、ホーナーがユウヴィッディヤの支持を失ったという噂は今回が初めてではない。昨年も、チーム内の女性スタッフに対する行為を巡る内部調査の際、ホーナーが支持を失い、解任されるとのドイツメディア報道がなされたが、当時も関係者はこれを「根も葉もない噂」と否定していた。

    フェルスタッペンの将来もホーナーにとっての焦点
    今後の課題としては、フェルスタッペンにとってレッドブルが最適な選択肢であり続けることをホーナーが示す必要がある。

    フェルスタッペンはF1の2028年シーズン末まで契約を結んでいるが、メルセデスやアストンマーティンなど他チームへの高額移籍が絶えず噂されている。

    仮に契約途中でフェルスタッペンがレッドブルを去ることになれば、当然ながらチームにとって大きな打撃となるが、それでもホーナーに対する株主の信頼が揺らぐことはないとされている。

  • 2025年F1 エミリア・ロマーニャGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP:開催スケジュール&テレビ放送時間

    2025年 F1エミリア・ロマーニャGPの開催スケジュールとテレビ放送時間。2025年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPが5月16日(金)~5月18日(日)の3日間にわたってイモラ・サーキットで開催される。

    エミリア・ロマーニャGPは、伝統あるイモラ・サーキットで開催されるヨーロッパラウンドの幕開けを告げる一戦で、かつては「F1サンマリノGP」として長年親しまれていた。2020年にF1カレンダーに復帰し、現在は2025年までの開催契約が締結されている。

    昨年2024年大会は予定通り開催されたが、その前年となる2023年のグランプリは、エミリア・ロマーニャ州全域で発生した記録的豪雨と洪水の影響により中止となった。

    ボローニャから東南に約30kmの位置にあるイモラ・サーキットは1952年にオープン。正式名称は「アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ」。1994年にはアイルトン・セナとローランド・ラッツェンバーガーが相次いで命を落とす悲劇的な週末となり、これを機に大規模なコース改修が行われた。

    全長4.909kmのテクニカルなレイアウトには、19のコーナーと1つのDRSゾーンが設けられており、反時計回りの構成となっている。現在のレイアウトは中速域が主体だが、依然としてチャレンジングなコーナーを多く残している。ドライバーやチームにとって、タイヤマネジメントと縁石の使い方が鍵を握る一戦だ。

    日本とイタリアの時差は7時間(日本が先行)。F1エミリア・ロマーニャGPのフリー走行1回目は、5月17日(金)の20時30分(現地時間13時30分)から行われる。

    2025年 第7戦 F1エミリア・ロマーニャGP 開催スケジュール
    ■5月16日(金)
    フリー走行1: 20:30~21:30(13:30~14:30)
    フリー走行2: 24:00~25:00(17:00~18:00)
    ■5月17日(土)
    フリー走行3: 19:30~20:30(12:30~13:30)
    予選: 23:00~24:00(16:00~17:00)
    ■5月18日(日)
    決勝: 22:00~(15:00~)
    ※日本時間(現地時間)

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP テレビ放送時間(フジテレビNEXT)
    ■フリー走行1
    5月16日(金) 20:20~22:10
    ■フリー走行2
    5月16日(金) 23:50~25:40
    ■フリー走行3
    5月17日(土) 19:20~21:10
    ■予選
    5月17日(土) 22:50~27:00
    ■決勝
    5月18日(日) 21:20~27:00
    ※時間はいずれも日本時間

    2025年F1 エミリア・ロマーニャGP ネット配信(DAZN)
    ■フリー走行1
    5月16日(金) 20:30~
     <解説>田中健一 コメンテーター:浅木泰昭
    ■フリー走行2
    5月16日(金) 24:00~
     <解説>小倉茂徳 <実況>サッシャ
    ■フリー走行3
    5月17日(土) 19:30~
     <解説>柴田久仁夫 田中健一
    ■予選
    5月17日(土) 23:00~
     <解説>中野信治 <実況>サッシャ
    ■決勝
    5月18日(日) 22:00~(配信開始21:20~)
     <解説>中野信治 <実況>サッシャ
    ※時間はいずれも日本時間

    ■サーキット情報
    F1 エミリア・ロマーニャGP
    FORMULA 1 AWS GRAN PREMIO DEL MADE IN ITALY E DELL’EMILIA-ROMAGNA 2025
    ・サーキット名: イモラ・サーキット(アウトドローモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ)
    ・コース全長: 4.909km
    ・周回数:63
    ・レースディスタンス:309.049km
    ・ラップレコード: 1分15秒484(ルイス・ハミルトン/2020年)

    ■現地天気予報(5月13日現在)
    決勝日のイモラ周辺はおおむね晴れの予報で、気温は最高27℃、最低16℃。湿度はやや高めだが、路面コンディションはドライが予想されている。週末を通して大きな天候の崩れは見込まれていない。

    ■注目ポイント
    ・フェラーリ移籍後初の母国GPとなるルイス・ハミルトンの走りに注目が集まる。
    ・オスカー・ピアストリが3連勝中でランキング首位を快走しており、マクラーレンの勢いが本物かを測る試金石となる。
    ・角田裕毅はアップグレードを受けたRB21でさらなるポイント獲得を狙う。
    ・地元ファンの注目を集めるのは、F1デビューイヤーのアンドレア・キミ・アントネッリ。F2出身でイモラを熟知しており、母国レースでの奮闘が期待される。

  • F1 エミリア・ロマーニャGPでピレリC6初投入 戦略に変化の可能性

    F1 エミリア・ロマーニャGPでピレリC6初投入 戦略に変化の可能性

    ピレリの新タイヤ「C6コンパウンド」が、今週末のF1エミリア・ロマーニャGP(イモラ)で初めて公式戦に持ち込まれる。この新コンパウンドの性能は、今後のF1シーズンにおけるレース戦略の多様化を促進する鍵を握っている。

    2011年にF1の単独タイヤサプライヤーとなって以来、ピレリが直面してきた最大の課題は、「ある程度の周回を過ぎると急激に性能が落ちるタイヤを供給せよ」というF1の要望と、「スティントを通して攻め続けられるタイヤが欲しい」というドライバーの希望を両立させることだった。

    両者の要求は必ずしも矛盾しないが、その“スイートスポット”を見つけるのは容易ではない。

    誰もが、タイヤ劣化を恐れて追い抜きが起きず、ただ列をなして走るような退屈なレースを望んでいない。コースレイアウトやマシン性能が接近してオーバーテイクが難しくなると、チームはポジションを守るためにピットストップ回数を最小限に抑えようとする。これが戦略の多様性を奪っている。

    そこで今季、ピレリはコンパウンドをより耐久性の高い方向へ調整し、ドライバーの要求に応えた。しかしその結果、マシン性能の接近とも相まって、一部のグランプリでは戦略の選択肢が絞られ、ワンストップ戦略が主流になってしまった。ハードとミディアムの間に寿命やペースの差がほとんどなくなり、「スティント延長によるタイヤオフセット戦略」も実質的に無効になっている。

    現在、各グランプリにはドライタイヤが3種類(ハード、ミディアム、ソフト)指定される。これらは通常、C1~C5と名付けられた5種類の中から連続する3種類が選ばれていた。

    しかし、戦略的に単調だった日本GPが関係者に衝撃を与えたことから、ピレリは新たな提案を行った。それは、「コンパウンドを1段階飛ばして選択する」という方法だ。これにより、タイム差が大きくなり、2ストップ戦略が現実的になったり、スプリント週末において困難な選択を迫られるようになるかもしれない。

    そのすべては、新型C6タイヤの性能にかかっている。C6は今季新たに開発されたスーパーソフト寄りのコンパウンドで、これまでテストのみでレースでは未使用。今週末のイモラで初めて実戦に投入され、そこでのデータが今後の採用判断に大きく影響することになる。特にドライコンディションでのデータ収集が重要だ。

    ピレリ・モータースポーツ部門責任者のマリオ・イゾラはマイアミGPの週末中、こう語っている。

    「シーズン中にコンパウンドを変更することはできないので、他の手段で(チームに)2ストップを促す方法を探る必要がある」

    イモラでは今季最もソフトな組み合わせ(C4、C5、C6)が選ばれた。C6はもともと市街地向けの超ソフトタイヤとして想定されていたものだ。ピレリが避けたいのは、2018年の「ハイパーソフト」と同じ失敗である。あの年、モナコGPで一度だけ使用されたハイパーソフトは、ドライバーたちがタイヤを温存して数秒も遅いペースで周回し、期待された戦略の変化を全く生まなかった。

    ピレリとしては、実戦データがなければ評価できないという立場だ。

    「願わくば、ドライになってC6のデータが得られることだ」とイゾラ。

    「そのデータをもとに、C6の代わりにC5を使った場合の再シミュレーションを行い、C2、C4、C5といった飛び級選択が有効かどうかを検証する」

    「たとえばC3とC4のタイム差は非常に小さい。だったらC2、C4、C5を選んだほうが戦略の幅が出るかもしれない」

    「C2とC4で1ストップを狙うとしても、C2は明らかに遅いから、C3~C5の組み合わせよりも有利にはならない」

    「他にはC3、C5、C6といった構成も考えられる。C6の追加データはその判断材料として非常に重要なんだ」

    エミリア・ロマーニャGP F1

    今年のモナコGPでは例外的に2ストップが義務付けられたが、これは全体の戦略を単一化してしまう恐れがあるため、全戦での導入は現実的ではない。関係者が目指すのは、あくまで各チームが1ストップ・2ストップ・時には3ストップを自由に選び、それぞれ異なる判断を下す“戦略の分岐”を生む状況だ。

    それを実現するには、「強制」ではなく「誘導」によるアプローチが望ましい。

    もちろん、コンパウンドの差を広げすぎると「1種類は予選専用になってレースでは使われない」というリスクもある。そのためピレリはF1の商業権保有者(リバティ・メディア)とも連携し、シミュレーションを通じて結果の偏りを抑える努力をしている。

    「C1、C3、C5という組み合わせもできる。ただしその結果については確信がない」とイゾラ。

    「我々だけで決めることはない。FIAとF1に提案し、チームとも共有して合意を取り、FIAの承認を得て決定される」

    ピレリとF1の一部のシミュレーションでは、スプリント週末において、チームに「スプリントの性能を犠牲にして決勝を優位に進める」といったトレードオフを迫る戦略も検討されている。しかし、各チームの高いシミュレーション能力を前に、そうした策が実際に“効果的なジレンマ”を作れるかは未知数だ。

    「これは終わりのない戦いだ」とイゾラは語る。

    「我々がチームに課題を与えても、彼らは必ず解決策を見つけてくる…」

  • イモラ・サーキットでのF1開催継続交渉が本格化 地元と国家が全面支援へ

    イモラ・サーキットでのF1開催継続交渉が本格化 地元と国家が全面支援へ

    2025年のF1エミリア・ロマーニャGPで現行契約が終了するイモラ・サーキットだが、主催者および地元当局は2026年以降もカレンダーに残ることを目指し、F1との交渉を本格化させている。

    推進役を担うのは、エミリア・ロマーニャ州知事ミケーレ・デ・パスカーレ、イモラ市長マルコ・パニエーリ、そして国家レベルではイタリア首相府スポーツ局長のフラヴィオ・シニスカルシらだ。

    パスカーレ知事は「我々にとって予算は問題ではない。F1開催を継続したいという強い意志がある。必要とあれば国家の支援もある」と『ガゼッタ・デロ・スポルト』に語り、地元だけでなく国全体で支える構えを示した。

    また、シニスカルシ局長も「地域および国の当局による連携と努力が極めて重要だ。機関間の協力をさらに強化すべきだ」と述べ、中央政府としても積極的に関与していることを明らかにした。さらに注目すべきは、イタリア国内に位置するイモラでありながら、1981年から2006年までは「サンマリノGP」として開催されていた歴史的背景から、サンマリノ共和国も今回の交渉に関与している点だ。

    一方で、F1 CEOステファノ・ドメニカリが先月、「同じ国で2つのレースを開催し続けるのはますます困難になってきている」と発言したことで、イモラの将来に対する懸念が高まっている。モンツァはすでに2031年までの長期契約を締結しており、どちらか1つを残すという判断が下されれば、イモラがその対象になる可能性がある。

    ジャン・カルロ・ミナルディ「我々の力を証明する時」
    エミリア・ロマーニャGPのプロモーターである「フォーミュラ・イモラ」の会長を務めるのは、元F1チーム代表として知られるジャン・カルロ・ミナルディ。彼はSky Italiaの取材に対し、「我々の仕事は、グランプリを引き続き開催できるだけの能力と価値を証明することだ」と語った。

    「すでに交渉は始まっている。今後数日で多くの関係者が集まり、カレンダー編成を担当する側に難しい判断を迫るような議論の場が持たれるだろう」と続け、今が正念場であることを認めた。

    パスカーレ州知事もこの点について「交渉はすでにかなり前から進んでいる。モンツァの存在は、イモラの開催を妨げるものではない」と述べ、両者の共存は可能だとの立場を強調した。

    かつてイモラは、2020年の新型コロナウイルス感染拡大によるカレンダー再編の中で突如F1に復帰。その後も「エミリア・ロマーニャGP」として複数年開催を果たしており、主催側は一時的な復帰ではなく、正式なレギュラー開催地として定着させたい意向を強く持っている。

    イモラ・サーキット F1 エミリアロマーニャGP

    インフラ刷新と観客動員の増加が評価を後押し
    イモラ市長マルコ・パニエーリは、2025年大会に向けて開催環境が大きく改善されていることを強調した。観客数は昨年よりさらに増える見込みで、決勝を含めた各日は最大で9万2500人の収容が可能となっている。

    「チケットの売れ行きは非常に好調で、昨年の動員数を上回ると見込んでいる。イモラ駅の改修も終え、フレッチャロッサの一部が停車する他、17本の特別列車を運行する予定だ。昨年は9万5000人中2万7000人が列車を利用した」と市長は述べた。

    また、サーキット設備の刷新も進められており、新たに3つのピットボックスを追加し、ホスピタリティエリアの整備も完了している。こうしたハード面での改善により、国際的なイベントとしての基盤がより強固なものとなっている。

    加えて、2025年シーズンにメルセデスF1からデビューしたアンドレア・キミ・アントネッリの存在も話題を集めている。イタリア出身の若き才能がトップチームに加わったことで、新たなファン層の呼び込みにもつながっており、従来のフェラーリファン以外の関心も集まる要因となっている。

    主催者側は、こうした要素が総合的にF1側に好印象を与え、2026年以降もイモラがカレンダーに残る材料になると期待している。

  • フランコ・コラピントのスポンサーがアルピーヌF1“デビュー”発言を釈明

    フランコ・コラピントのスポンサーがアルピーヌF1“デビュー”発言を釈明

    フランコ・コラピントがF1でジャック・ドゥーハンに代わってアルピーヌからイモラでデビューするとの発言が波紋を広げている。発言の主は、同選手の有力スポンサーであるアルゼンチンの石油大手YPFの社長、オラシオ・マリン氏だ。

    今週初め、マリン氏はアルゼンチンのテレビ局A24に出演。その際、今年コラピントがいつレースに出場するのかと問われると、「それは言えないね」と笑いながら答えた。

    しかし、番組の終了音楽が流れ、マイクがオフになったと本人が思い込んだ瞬間、インタビュアーに対して「イモラだよ」と漏らした。

    この一言はすぐにSNSで拡散し、大きな注目を集めた。これを受けてマリン氏は、別のアルゼンチンメディア「LN+」に出演し、「あれは私の願望だ」と釈明。「もし本当にイモラで走ることになったら、本人から電話が来るはずだ」と語った。

    さらにマリン氏は、コラピントのスケジュールについて何も知らないと主張。「私はYPFの社長であって、彼のマネージャーではない。もちろん彼とは素晴らしい関係を築いているが、四六時中連絡を取っているわけではない」と述べた。

    マリン氏は昨年にも似たような予言をしていたと明かし、「フランコに“2週間後にデビューする”と冗談で言ったら、本当にウィリアムズでサージェントの代役として出場することになった」と振り返った。「“どうして分かったの?”と彼に聞かれて、宝くじを買っておけばよかったと思ったよ。今回も同じような話だ」と笑った。

    実際にコラピントがイモラでF1デビューを果たすかは、今後の動向次第だが、スポンサーからの“フライング発言”が新たな憶測を呼んでいる。

  • イモラ・サーキットのF1カレンダー落ちをドメニカリCEOが示唆

    イモラ・サーキットのF1カレンダー落ちをドメニカリCEOが示唆

    フォーミュラ1のステファノ・ドメニカリCEOは、イモラで開催されるエミリア・ロマーニャGPが近い将来、カレンダーから外れる可能性があることを認めた。

    14年間の休止を経て2020年にF1に復帰したこの有名なサーキットは、契約最終年を迎え、5月18日に第7戦が開催される予定だ。

    F1の2025年カレンダーは、昨年同様、史上最大規模の24レースを誇るが、スケジュール上のスペース争いが激化する中、イモラの未来は暗雲が漂っている。

    現在のF1カレンダーには多くのレースが組み込まれているが、特にアメリカが3レースの開催権を獲得していることから、スケジュール上のスペースは極めて貴重だ。

    これに加え、タイと南アフリカとの新規レースに関する探り合いの交渉が進んでいるため、一部の国がリスクにさらされている。

    オランダGPの開催地であるザンドヴォートは、来年以降のカレンダーに残らないことを既に発表している。

    イモラ出身であるドメニカリは、F1が同国で2レースを収容するのが困難なため、自身のホームグランプリが脅威にさらされていると認めた。

    「イタリアは常にF1の重要な一部であり、今後もそうであり続ける」とドメニカリはRAIラジオに語った。

    「F1への関心が高まっているため、同じ国で2レースを開催することはますます困難になる。これは今後数ヶ月で対処しなければならない状況だ」

    「イモラとモンツァがカレンダーに長く共存し続けるのは難しいだろう」

    イモラは過去にも興奮のレースを繰り広げてきた。2005年のレースの最終ラップは特に記憶に残るものだった。

    イモラ・サーキット F1

    勝利と悲劇:イモラの波乱に満ちたF1史
    イモラ・サーキットは、1980年にF1カレンダーに初めて登場し、改修工事中のモンツァの代わりにイタリアグランプリの会場となった。

    1年後、サンマリノグランプリの会場として長い歴史をスタートし、フェラーリのもうひとつのホームレースとして、チームを応援する大勢のファンが押し寄せた。

    1994年のレースでローランド・ラッツェンバーガーとアイルトン・セナが亡くなってから、安全のために大きな変更が加えられ、2006年までカレンダーに残っていた。

    このサーキットは、1985年のレースで、終盤に複数のトップマシンが燃料切れになるなど、多くの幸せな瞬間も生んだ。

    最も興奮した瞬間の一つは2005年で、フェルナンド・アロンソとミハエル・シューマッハが最終ラップで激しいバトルを繰り広げ、スペイン人ドライバーが7度目の優勝を飾った。
    スケジュールから外れた後、イモラはFIAグレード1の資格を失いグランプリ開催地から外れたが、2011年に資格を回復した。

    だが、このサーキットが復活したのは、新型コロナウイルスが流行した2020年のシーズンで、その年の11月1日にエミリア・ロマーニャグランプリが開催された。

    それ以来、この会場とレースは続いてるが、他の国もカレンダーの枠を争ってるから、F1からまたしばらく離れることになるようだ。

  • 2024年F1エミリア・ロマーニャGP:WINNERS & LOSERS

    2024年F1エミリア・ロマーニャGP:WINNERS & LOSERS

    2024年のF1世界選手権 第7戦 エミリア・ロマーニャGPは、紙面上では、またもマックス・フェルスタッペンの勝利のように見えたが、現世界チャンピオンは、イモラで勝利を手にするために、友人でありマクラーレンのライバルでもあるランド・ノリスからの激しいプレッシャーに耐えなければならなかった。

    この2人は元気にイタリアを後にするだろうが、他の出場者についてはそうは言えない。いつものように、Formula1.comのローレンス・バレットがエミリア・ロマーニャPGの勝者と敗者を選出した。

    勝者:マックス・フェルスタッペンス
    マックス・フェルスタッペンの増え続けるグランプリ勝利リストの中でも最も激戦となったものの一つであり、レッドブルのレーサーはレース終盤のランド・ノリスの攻撃をかわし、59回目のグランプリ勝利を確保した。

    現世界チャンピオンの勝率は現在驚異の30.7%で、ルイス・ハミルトンの30.4%を上回り、現在のグリッドで最高の勝率となった。

    この勝利は、2024年の7回のグランプリのうち5回目となり、チャンピオンシップのリードを48ポイントに広げるのに役立ち、Team RedlineシムチームとともにiRacingニュルブルクリンク24時間バーチャルレースでも優勝した日に達成された。注目すべきシーンだ。

    2024年 F1 エミリア・ロマーニャGP マックス・フェルスタッペンマックス・フェルスタッペンはイモラで今シーズン5度目のグランプリ優勝を果たした。

    敗者:アレクサンダー・アルボンス
    アレクサンダー・アルボンは、少なくとも2027年末までウィリアムズでの滞在を延長する新たな契約に署名し、勢いに乗ってイモラに向かった。

    しかし、イモラでのトラックでのアクションからは喜ぶべき点はあまりなかった。タイ人ドライバーはピットストップ中に前輪に問題を抱え、コース上で車輪が外れないように減速せざるを得なかった。

    彼はピットに戻り、新しいボルトをきちんと締めたが、マシンが安全でない方法でリリースされたためタイムペナルティを受け、1周遅れとなり、レースから脱落し、最終的にチームはマシンをリタイアさせた。

    彼とウィリアムズチームの2024年初ポイント獲得への挑戦は続く。

    勝者:ランド・ノリスス
    ランド・ノリスは人生最高の好調だ。このイギリス人はマイアミでのキャリア初勝利に続き、終盤にフェルスタッペンを追い詰め、イタリアでは友人から0.725秒遅れでゴールするなど、見事な走りで2位に入った。

    ノリスにとって、イモラでの表彰台獲得は3戦連続、キャリア通算17回目となる。一方、2位は、2003年にキミ・ライコネンが2位を獲得して以来、同イタリアのサーキットでのマクラーレン・チームの最高成績となった。

    ノリスは過去3戦で2位、1位、2位を獲得し、3戦連続でドライバー・オブ・ザ・デイに輝き、ドライバーズ・ランキングではレッドブルのセルジオ・ペレスにわずか6ポイント差の4位につけている。

    2024年 F1 エミリア・ロマーニャGP ランド・ノリスランド・ノリスは勝利に近づいたが、フェルスタッペンを追い抜くことはできなかった。

    敗者:フェルナンド・アロンソス
    フェルナンド・アロンソにとって、これはいつもと違って調子の悪い週末となった。FP3でアストンマーティンがクラッシュし、予選ではコースアウトして砂利道に落ち、最後尾に終わった。

    スペイン出身の2度の世界チャンピオンは、グランプリを実質的に延長テストセッションとして活用できるよう、マシンのセットアップにいくつかの変更を加えた後、ピットレーンからスタートした。

    彼らはスタートでソフトタイヤを試し、セーフティカーが状況を変えることを期待していたが、彼らの前では何も起こらず、1台を除く全車が完走し、アロンソは今年初めて入賞を逃した。

    勝者:シャルル・ルクレールス
    シャルル・ルクレールは、2024年シーズンの初勝利をまだ探し求めているものの、現在は調子を取り戻しつつある。

    モナコ出身のルクレールは、2006年にミハエル・シューマッハがイモラで優勝して以来、フェラーリにとって初の表彰台をイモラで獲得した。また、ルクレールの3位表彰台は今シーズン4度目、2年連続の表彰台となった。

    ルクレールは今年ここまで、すべてのレースでトップ4以内でフィニッシュする記録を続けている。そして、その安定感により、彼はドライバーズ選手権でペレスに6ポイント差をつけて2位に浮上した。

    2024年 F1 エミリア・ロマーニャGP シャルル・ルクレールシャルル・ルクレールはチームのために地元で表彰台を獲得した。

    敗者:セルジオ・ペレスス
    ペレスにとって今シーズンはここまでかなり安定した成績を残してきたが、エミリア・ロマーニャGPの週末はメキシコ人ドライバーにとって忘れたいものとなった。

    レッドブルのドライバーはFP3でクラッシュして後手に回り、その後Q3進出も逃し、チームメイトのフェルスタッペンから10位下の11番グリッドに留まった。

    その後、彼は反撃中に大きく後退。リアアクスルを守ろうとバランスをいじっていたときにコースを外れて砂利道に落ちた。メキシコ人ドライバーは、パフォーマンスを阻害するダメージを受けたと考え、8 位まで回復できたのが精一杯だった。

    2024年 F1 エミリア・ロマーニャGP セルジオ・ペレスグランプリ中、ペレスはグラベル走行で大きな損失を被りそうになった。

    勝者:角田裕毅ス
    角田裕毅は今週末のイモラでスター選手の一人であり、この日本人ドライバーは練習走行、予選、そしてレースで速さを見せた。

    RBドライバーはスタートの失敗で今シーズン最高のグリッド7位から2つ順位を落とした。チームは彼のポジションを守るため、早めにピットインさせ、ハードタイヤで最後のスティントを走らせた。

    角田裕毅は冷静さを保ち、見事なペース管理でその日の最後のポイントを守り切った。これは彼にとって過去5回のグランプリで4回目のポイント獲得となった。

    敗者:アルピーヌス
    アルピーヌは週末ごとに良くなってきているように見えるが、イモラでポイントを争うにはペースが足りなかった。

    彼らはピエール・ガスリーのために別の戦略を試み、ソフトタイヤでフランス人をスタートさせたが、レースはそのリスクの高いスタートタイヤの選択に見合う展開にはならなかった。

    試合開始早々、ブルーフラッグを受け始め、当然ながら前進が妨げられた。その結果、前回マイアミで獲得した今シーズン初のポイントを伸ばすことができなかった。

    2024年 F1 エミリア・ロマーニャGP アルピーヌF1チームアルピーヌはイタリアでポイントを争うペースがなかった

    勝者:メルセデスス
    8度の世界チャンピオンであるメルセデスは、6位と7位、そしてレース最速ラップ以上の成績を狙っているが、イタリアでの彼らのパフォーマンスには勇気づけられる理由があった。

    ルイス・ハミルトンは2戦連続で6位となり、今年の自己最高位に並んだ。一方、ジョージ・ラッセルは7位となり、シルバーアローの2台がトップ7入りしたのはバーレーン以来初めてとなった。

    彼らがイタリアに持ち込んだアップグレードは効果を上げているようで(約0.1~0.15秒の価値があったと考えられている)、フィールドの先頭とのギャップは縮まりつつある。現在、彼らはマクラーレンとフェラーリに開発で負けているため、彼らはさらに大きな進歩を遂げる必要があるだけだ。

    敗者:ザウバース
    ザウバーはエミリア・ロマーニャ・グランプリでトップ10入りを逃し、ポイント獲得への挑戦を続けている。

    予選は彼らにとってまたしても不発に終わり、バルテリ・ボッタスは今シーズン4度目のQ1で16位に終わり、周冠宇は2024年ここまでの全レースでQ1敗退という望ましくない記録を維持した。

    日曜日の午後は少し良くなったが、どちらのドライバーもポイント獲得に苦労することはなく、コンストラクターズ選手権では最下位に留まった。

    勝者:ハース
    ハースはイモラでニコ・ヒュルケンベルグがトップ10以内でスタートしたにもかかわらず、どちらのクルマもポイントを獲得できなかったが、励みになる点はたくさんある。

    また別のサーキットで、車がポイントを争えるように見えた。

    ヒュルケンベルグは11位でフィニッシュし、シーズン開幕戦以来、この順位より下ではフィニッシュしないという記録を継続した。一方、ケビン・マグヌッセンは力強い復活劇を見せ、オーストラリアでポイントを獲得して以来のベストリザルトとなる12位でフィニッシュした。

  • 角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP公式パワーランキングで4位評価

    角田裕毅 F1エミリア・ロマーニャGP公式パワーランキングで4位評価

    Formula1.comが2024年F1第7戦エミリア・ロマーニャGP版のパワーランキングを発表。角田裕毅(RB)が4位にランクイン。総合でも6位にランクアップした。

    マックス・フェルスタッペンは、週末の勇敢なパフォーマンスにより、エミリア・ロマーニャGPで再び勝利を収めたが、ランド・ノリスとの厳しい競争に直面し、一方で下位のドライバーたちも活躍した。イモラで審査員を感動させたドライバーたちを紹介しよう。

    F1パワーランキングは、Formula1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    イモラの週末が始まるとマックス・フェルスタッペンとレッドブルは調子を崩しているように見え、いくつかのコース外走行により金曜日の走行は「大幅にペースを乱して」終了した。しかしその後ドライバーとチームは心を気を取り直し、フェルスタッペンは素晴らしいラップを披露してマクラーレンとフェラーリを破ってポールポジションを獲得し、決勝でそれを勝利につなげた。終盤にランド・ノリスが迫っても冷静さを保った。

    1.ランド・ノリス(マクラーレン)
    上で触れたように、ランド・ノリスがフェルスタッペンを終盤まで追い詰めたのは、タイヤのデグラデーションと自信がノリスに傾いたからだ。マイアミGPのウィナーは最善の努力をしたものの、優勝したレッドブルに1秒未満の差でラインを越えて連勝とはならなかったが、それでも2位という素晴らしい結果をマークした。

    3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    エミリア・ロマーニャGPでのオスカル・ピアストリもまた「あり得たかもしれない 」もう一つの事例だった。マイアミGPではセーフティカーが導入されたが、今回は予選でケビン・マグヌッセンとの接触が原因で2番手グリッドから5番手グリッドに降格し、優勝の可能性はほぼ消滅した。しかし、彼は戦い続け、フェラーリ勢の間に割って入り、4位でチェッカーを受けてマクラーレンのポイントを加算した。

    4.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    シャルル・ルクレールは、フェラーリのホームレースで夢の優勝を果たすことはできなかったが、3位表彰台を獲得し、コース沿いに並んだファンに歓声を届けた。ルクレールは今季7戦目にして4度目の表彰台を獲得し、勢いに乗っているだけでなく、スクーデリアにとっては836年のミハエル・シューマッハ以来となるイモラでの表彰台を飾った。

    4.角田裕毅(RB・フォーミュラワン・チーム)
    RBチームも今シーズン初めてホームの観衆の前でレースを行い、角田裕毅はこの週末の主役の一人だった。金曜日のプラクティスで3番手につけ、予選では再びQ3進出を果たし、決勝では7番グリッドを獲得して、決勝ではそれを10位に変え、ファエンツァのチームのコンストラクターズランキング6位を強化する貴重な1ポイントを獲得した。

    6.ニコ・ヒュルケンベルグ(ハースF1チーム)
    ニコ・ヒュルケンベルグも予選で印象的な走りを見せ、3戦連続、そして2024年で4回目となるトップ10入りを果たした。決勝ではハースのペースがやや落ち、ポイント圏外に沈んだものの、チームの牽引役として戦い続けたドイツ人ドライバーは、ザウバー(間もなくアウディ)が2025年以降も彼と契約を結ぶ理由を明確にした。

    7.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    金曜フリー走行では期待されたメルセデスだったが、予選と決勝ではレッドブル、マクラーレン、フェラーリのトップ争いから外れてしまった。チーム内バトルでは、終始ルイス・ハミルトンを上回っていたのはジョージ・ラッセルだったが、終盤のピットストップでフレッシュタイヤに交換したことで後退。それでもファステストラップに成功した。

    8.エステバン・オコン(アルピーヌF1チーム)
    エステバン・オコンは今季、パワーランキングのトップ10に常連として名を連ねている。標準以下のアルピーヌのパッケージから可能な限りすべてを引き出しているようだ。マイアミGPでは気迫の走りで初ポイントを獲得したが、今回はそのような収穫はなかった。だが、彼は再びアルピーヌのドライバーの中で速く、今後どんなドラマにも飛び込む準備ができている。

    9.カルロス・サインツJr.(スクーデリア・フェラーリ)
    カルロス・サインツJr.は2024年を好調なスタートを切ったが、中国GP以降はチームメイトのルクレールがスプリントと3レースすべてで上位に入り、スペイン人にとってやや厳しい状況が続いている。イモラでのサインツは序盤からセカンドベストであり、「週末を通して苦戦した」と認めつつ、モナコに向けて解決すべき「いくつかの問題」を指摘した。

    9.ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    前述したように、レースではメルセデス勢は実質的に独自の戦いを繰り広げ、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ勢の後方に位置しながらも、追いかける中団グループを上回っていた。ハミルトンはチームメイトの終盤のピットストップの後、ラッセルに10秒強の差をつけて6位でチェッカーフラッグを受け、両者ともセルジオ・ペレスのもう1台のレッドブルを寄せ付けなかった。

    惜しくも圏外
    予選でチームメイトの角田裕毅とともにQ3に進出し、決勝では13位でフィニッシュしたダニエル・リカルドと、2度のワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソの姉妹マシンにとって波乱の週末となったが、アストンマーティンに2ポイントをもたらしたランス・ストロールの2人がトップ10入りを逃した。

    2024年のF1世界選手権 エミリア・ロマーニャGP