カテゴリー: ペドロ・デ・ラ・ロサ

  • アストンマーティンF1 苦境でも団結維持 デ・ラ・ロサ「開発は止まっていない」

    アストンマーティンF1 苦境でも団結維持 デ・ラ・ロサ「開発は止まっていない」

    アストンマーティンF1のアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、開幕から苦戦が続くAMR26について、チームは冷静さを保ちながら開発を進めていると強調した。ホンダ製パワーユニットの振動問題やパフォーマンス不足に直面するなかでも、開発の歩みは止まっていないという。

    シーズン序盤で大きく後れを取る状況にあるが、デ・ラ・ロサは内部での進展を評価しており、数値以上に改善は進んでいると説明する。

    現状の苦境は認めつつも、チームの結束と開発体制には確かな手応えを感じているようだ。

    AMR26は全領域で課題も開発は継続
    ホンダ製パワーユニットを搭載するAMR26は、ラップあたり約4秒の遅れを抱え、グリッド後方に沈んでいる。この遅れは単一の要因ではなく、複数の問題が重なった結果だとされている。

    そのため、ホンダは振動の解消と出力向上に取り組む一方、チームはシャシーと空力の改善に注力している。軽量化だけでなく、ダウンフォースの増加とその作動域の拡大も重要なテーマとなっている。

    デ・ラ・ロサ「冷静さと団結を維持した」
    「非常に難しい状況で作業しているが、我々は冷静さと団結を保ってきた」とペドロ・デ・ラ・ロサは語った。

    「まず、今の位置にいるとは予想していなかった。本来はもっと競争力があるはずだった。だから受け入れるのは難しかった」

    「外からは分かりにくいが、実際には舞台裏で多くの作業が進んでいる。チーム全体の反応を見るのは非常に励みになった。忍耐と団結を示している」

    「開発は優れたペースで進んでいる」
    振動問題は依然として大きな課題だが、開発そのものは止まっていない。スケジュールには影響が出ているものの、アップデートはマイアミ以降のレースで投入される予定だ。

    「バルセロナのテスト以来、振動問題はかなり軽減してきた。ドライバーがマシンに乗るたびに改善している」

    「オーストラリアでは空力パッケージを投入した。それによってクルマは大きく速くなった」

    「我々は本来あるべき形で開発を続けているし、そのペースも非常に良い。振動問題によって開発の方向性を変えたわけではない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    テスト不足が開発の足かせに
    一方で、レースの中断は開発にとってマイナス要素でもある。デ・ラ・ロサは、実戦こそが最良の開発機会だと強調する。

    「レースカーを開発する最良の方法は、実際にレースをすることだ」

    「今回の中断は我々にとって有利ではない。新しいレギュレーションのもとで学ぶ必要があるからだ」

    「我々は遅れている。これまでのレースとテストで走行距離が大きく不足している。だから毎週レースをしたいと思っている」

    「とはいえ状況は全チーム同じだ。この期間を利用して立て直し、裏での作業に集中する時間にもなる」

    巻き返しの鍵は今後2カ月の開発
    現時点でAMR26はパワーユニット、シャシー、空力のすべてに課題を抱えているが、開発自体は計画通り進行しているとチームは見ている。

    今後2カ月で投入されるアップデートがどこまで効果を発揮するかが、アストンマーティンのシーズンの流れを大きく左右することになりそうだ。

  • ペドロ・デ・ラ・ロサの甥 ブルーノ・デル・ピノがF3デビュー戦優勝

    ペドロ・デ・ラ・ロサの甥 ブルーノ・デル・ピノがF3デビュー戦優勝

    2026年F1オーストラリアGPのサポートレースとして開催されたFIAフォーミュラ3で、ブルーノ・デル・ピノがデビュー戦で優勝を飾った。デル・ピノはアストンマーティンのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサの甥で、今回がF3初参戦だった。

    19歳のデル・ピノは、ペドロ・デ・ラ・ロサ自身が共同設立したドライベックスでスペインF4を戦った経験を持つ。

    今回のメルボルンではファン・アメルスフォールト・レーシングから参戦し、ポールポジションを獲得するとスプリントレースをスタートからフィニッシュまでリードした。

    レースは予定20周のうち8周目に、シャープとウォートンの接触事故でバリアが損傷したため赤旗中断となった。F1予選開始が迫っていたこともあり、レースはそのまま再開されずデル・ピノの優勝が確定した。

    この勝利の瞬間、ピットウォールで歓声を上げていた人物の一人が、現在ファン・アメルスフォールト・レーシングのCEOを務めるオットマー・サフナウアーだった。かつてアルピーヌやアストンマーティンでF1チーム代表を務めたサフナウアーも、デビュー勝利を祝福した。

    デル・ピノ『このトロフィーは家族のため』
    ブルーノ・デル・ピノはレース後、DAZNのインタビューでペドロ・デ・ラ・ロサへ感謝の言葉を述べた。

    「フィニッシュした瞬間、僕は家族のことを思い浮かべた。両親や、そしてあなたのことも」

    「勝ったあとに戻ったとき、あなたがそこにいて本当に嬉しそうに祝ってくれていたのが最高だった」

    「僕はあまり泣くタイプじゃないから涙は出なかった。でも、最高の笑顔だった。これ以上ない瞬間だった」

    「このトロフィーは、あの場にいてくれたすべての人のものだ。そしてあなたもその一人なんだ」

  • アストンマーティン・ホンダF1苦境 デラロサ「ホンダは設計変更が必要」

    アストンマーティン・ホンダF1苦境 デラロサ「ホンダは設計変更が必要」

    アストンマーティン・ホンダF1にとって2026年F1開幕戦オーストラリアGPは厳しいスタートとなった。フェルナンド・アロンソはレース中に2度のリタイアを喫し、チームは信頼性とパフォーマンスの両面で大きな課題を抱えていることが明らかになった。

    2026年からホンダのパワーユニットを搭載して新時代を迎えたアストンマーティンだが、振動問題やエネルギーマネジメントの課題が浮上している。

    チーム関係者も問題解決には時間が必要だとの見方を示しており、設計レベルでの変更が必要になる可能性があるという。

    開幕戦で露呈した信頼性問題
    オーストラリアGPでは、フェルナンド・アロンソがスタート直後の混乱の中でポジションを上げるなど好調な立ち上がりを見せた。

    しかしその後、マシンの信頼性トラブルによって状況は一変する。アロンソは14周目にマシンを止めることになり、一度リタイアを余儀なくされた。

    その後、データ収集のため一時的にレースへ復帰したものの、走行は合計21周にとどまり、最終的にレースを完走することはできなかった。

    チーム代表エイドリアン・ニューウェイはメルボルンの段階で問題の深刻さを認めており、マシンの振動はフェルナンド・アロンソやランス・ストロールに神経損傷を引き起こす可能性すらあるレベルだったと説明していた。

    それでもニューウェイは今回のレースを「学習の機会」と位置付けており、収集されたデータが次戦中国GPに向けた改善に役立つと述べている。

    またホンダ側も、中国GPではバッテリーの走行距離をさらに伸ばせる見通しであり、振動問題も徐々に減少しているとの見解を示している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    デラロサ「ホンダは設計変更が必要」
    アストンマーティンのアンバサダーで元F1ドライバーのペドロ・デラロサは、メルボルンでスペインのDAZNに対してチームの現状を説明した。

    「これは長いプロセスになる。まず信頼性を確保し、その後にパフォーマンスを改善しなければならない」とデラロサは語った。

    「そしてソフトウェアの小さな調整だけではなく、エネルギー回生やデプロイメント、パワー供給の動作をより良くするための改善も必要だ」

    さらにデラロサは、問題の根本的な解決にはホンダ側の設計変更が必要になるとの見方を示した。

    「ホンダは設計変更をしなければならない。だから、それがいつになるかを予測するのは難しい」

    「ホンダがどんな解決策を見つけるのか、そしてそれをいつ導入できるのかを見る必要がある」

    「ただし、1レースごとに大きく変わるようなものではない。これは中期的なプロセスになる」

  • アストンマーティン・ホンダF1 プレシーズン最少周回数「望んだ位置ではない」

    アストンマーティン・ホンダF1 プレシーズン最少周回数「望んだ位置ではない」

    アストンマーティンは、2026年F1プレシーズンテストで走行距離を伸ばせず、厳しい準備期間を過ごしている。チーム代表代理のペドロ・デ・ラ・ロサは「望んだ位置にはいない」と現状を認めつつも、オーストラリア開幕戦に向けて全力で立て直しを図っていると明かした。

    バルセロナでのシェイクダウンでホンダ製パワーユニット搭載のAMR26を初披露した後、チームはバーレーンでの2度のプレシーズンテストで信頼性問題に直面。走行距離とデータ収集が制限される状況が続いている。

    木曜午後のセッションでは、フェルナンド・アロンソのマシンがコース上でストップ。ホンダはその後、原因と金曜プログラムへの影響について声明を発表した。

    デ・ラ・ロサはF1 TVのインタビューで次のように語った。

    「昨日、フェルナンドのマシンにバッテリー関連の問題が発生した。そのためホンダは、さくらの施設でテストベンチによるシミュレーションを実施している」

    「その事実に加え、パーツ不足もあるため、今日は非常に限られた走行しかできない。短いランを行い、それぞれの間隔を少なくとも30分空けることで、データを詳細に確認し、いくつかの項目をテストする。ロングランは間違いなく実施しない」

    さらにデ・ラ・ロサは、プレシーズンを通じて周回数が最少だったことを認めた。

    「間違いなく、我々は望んでいた位置にはいない。プレシーズンで最も周回数が少ないチームだった。もっと多く走りたかった」

    「しかし周回数が少なかったとはいえ、分析すべき膨大なデータはあるし、オーストラリアに向けた準備材料も揃っている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    2026年は新レギュレーション導入年であり、ホンダとの新パートナーシップに加え、新型ギアボックスやリアサスペンションも投入された。

    「すべてが新しい。新しいレギュレーションであり、新しいホンダとのパートナー、新しいギアボックス、新しいリアサスペンションだ。すでに良い理解を得られている部分も多く、どこに集中すべきかも把握している」

    「望んだ位置ではないが、これまでのラップは将来への方向性を示している。舞台裏ではまだ多くの作業が残っている」

    開幕当初は厳しい戦いになる可能性もあるとしつつ、チーム全体が一丸となって改善を進めていると強調した。

    「もちろん簡単ではない。後手に回ってスタートすれば常に難しくなる」

    「しかし我々には素晴らしいパートナーがいる。ホンダがいるし、素晴らしいキャンパスと全力で働く人々がいる。オーストラリアに向けて最良の妥協点を見つけようとしている」

    「今季は長い旅になるし、シーズンも長い。それでも我々には果たすべき使命がある」

  • ホンダ新体制に試練 デ・ラ・ロサが語るアストンマーティンF1 想定外の出遅れ

    ホンダ新体制に試練 デ・ラ・ロサが語るアストンマーティンF1 想定外の出遅れ

    2026年F1シーズンの開幕前テストで、アストンマーティンは厳しい現実に直面している。ホンダとのワークス体制復活、エイドリアン・ニューウェイの加入、新ファクトリーと最新鋭風洞――大きな期待を背負って始まった新時代だが、AMR26はバーレーンで明らかに後れを取っている。

    チーム代表代行を務めるペドロ・デ・ラ・ロサは「我々は明らかに遅れている」と認め、ランス・ストロールも最大で4秒差と語った。なぜこの“理想的な布陣”が、ここまで苦戦しているのか。

    出発点の遅れと“空白の18か月”
    ニューウェイは2025年3月にアストンマーティンへ加入した。空力開発はライバルより4か月遅れた状態からのスタートだったとされる。

    さらにホンダ側も特殊な事情を抱えていた。2021年末で一度F1から撤退し、その後レッドブル向けに凍結仕様のパワーユニットを供給・維持してきたが、本格的な研究開発体制は縮小されていた。2026年の新レギュレーション参戦決定後、事実上“ゼロから再始動”する形となった。

    つまり、車体側もパワーユニット側も、プロジェクト初動が遅れた状態で2026年規則に挑むことになった。

    パワーユニットと車体の密接な関係
    2026年F1では、300kWのMGU-Kがほぼエンジン出力の半分を担う。回生、デプロイメント、エネルギー管理は従来以上に車体と一体化している。

    AMR26はバーレーンで前後輪ともロックアップが目立ち、挙動も不安定だった。ブレーキング時の回生効率はバッテリー充電に直結するため、シャシーとパワーユニットの最適化が不十分であれば、パフォーマンス全体に波及する。

    現状では、出力不足、重量過多、効率面の課題が複合的に絡み合っているとみられている。ホンダ製パワーユニット、アストンマーティン初設計のギアボックス、メカニカルプラットフォームのどこに主因があるのかは、まだ外部からは判別できない。

    デ・ラ・ロサは次のように述べた。

    「我々は明らかに後れを取っている。3秒、4秒、5秒と言われているが、あれだけ失っていれば全体パッケージの問題だ。どこか一箇所ではない。すでに問題点は特定しており、シルバーストンで対処している」

    「一晩で解決する問題ではない。多くの作業と最適化が必要だ。しかし我々にはチームがあり、リソースがあり、人材がいる」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダ

    走行不足という二重のハンデ
    AMR26はバルセロナでの合流が遅れ、信頼性問題にも見舞われた。その結果、理解度でもライバルより遅れている。

    バーレーン3日目までにようやく代表的なロングランを実施し、C3タイヤでの本格的な走行も限定的だった。現段階ではセットアップ最適化に踏み込む以前に、基本的なデータ収集を優先している状況だ。

    デ・ラ・ロサは次のように語った。

    「我々は急勾配の学習曲線の途中にいる。まだパッケージと新レギュレーションを理解している段階だ。他チームのようにセットアップ変更で細部を探る段階ではない」

    ニューウェイ体制の本質的な価値
    それでもチーム内部では悲観一色ではないという。

    「エイドリアンのリーダーシップは疑いようがない」とデ・ラ・ロサは語る。

    「困難な一日の後、技術ブリーフィングで彼が話すと、全員が何をすべきかを正確に理解する。以前のように各自が異なる理論を持つ状態ではない。すべてのリソースが一方向に向かっている」

    2026年規則は長期サイクルの起点であり、初期段階での後れが致命的になるとは限らない。ただし、電動化比率50%時代では、パワーユニットと車体の統合完成度が即座にラップタイムへ反映される。

    現時点のアストンマーティンは、その統合がまだ粗い段階にある。だが、問題点を把握していると公言する以上、今後数戦でどこまで差を縮められるかが、ニューウェイ体制の真価を測る最初の試金石となる。

  • アストンマーティンF1を変える男 ニューウェイ加入で内部に“革命”

    アストンマーティンF1を変える男 ニューウェイ加入で内部に“革命”

    2024年3月初旬にアストンマーティンのマネージング・テクニカル・オフィサーとして正式に業務を開始したエイドリアン・ニューウェイが、チームに早くも大きな影響を与えていると、ペドロ・デ・ラ・ロサが語った。

    66歳のニューウェイは、2026年に向けたアストンマーティンF1マシンの設計を率いる役割を担っており、ウィリアムズ、マクラーレン、レッドブルで数々のタイトルを獲得してきたF1史上最高のカーデザイナーと広く評価されている。

    そんなニューウェイが、アストンマーティンを2026年のF1グリッド最前列に導くという壮大な挑戦に挑んでいる最中だが、わずか数カ月の在籍期間にもかかわらず、すでにチーム内でその影響力が感じられているという。

    フェルナンド・アロンソの側近としても知られ、アストンマーティンF1チームのアンバサダーを務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、ニューウェイ加入の効果についてこう語っている。

    「エイドリアンはF1史上最も才能ある空力設計者であるだけでなく、彼がチームにいるというだけで他のスタッフにとって大きなインスピレーションになるんだ」と、デ・ラ・ロサはF1sport.auto.czに語った。

    「皆がエイドリアンと働きたいと願い、彼の働き方を理解したいと思っている。彼がそこにいるだけで、チームの内側が変化する。それは数値化できるようなことではない。彼がもたらすのは知識だけじゃない。精神的な面やモチベーションの部分も大きいんだ」

    「エイドリアンはチームに加わったビッグネームではあるが、彼だけではない。そもそもチームにはすでに多くの才能があったという点も見落としてはいけない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    苦戦する2025年のアストンマーティンF1
    アストンマーティンF1は2025年シーズンの序盤戦で厳しい戦いを強いられており、現在のコンストラクターズランキングでは14ポイントで7位に位置している。

    この順位はやや幸運な結果でもあり、ランス・ストロールが混乱のオーストラリアGPで大量得点を挙げたことが大きい。さらに中国GPでは複数台の失格により繰り上げでトップ10入りを果たし、マイアミGPのスプリントでもポイントを獲得している。

    一方でフェルナンド・アロンソは、2025年シーズンにまだ1ポイントも獲得できていないという苦しい状況が続いている。

    アストンマーティンF1は2026年のレギュレーション変更に完全に焦点を移しており、ニューウェイが設計を手がける初のマシンに大きな期待が寄せられている。さらに、同年からはメルセデスとの関係を解消し、ホンダのワークスチームとして新たな一歩を踏み出すことになる。

  • F1日本GP:ペドロ・デ・ラ・ロサが語る鈴鹿サーキット攻略法

    F1日本GP:ペドロ・デ・ラ・ロサが語る鈴鹿サーキット攻略法

    鈴鹿サーキットは、スリル満点で容赦のないレーストラックであり、スキルを評価し、ミスを厳しく罰する鈴鹿は、世界的なモータースポーツ界でも屈指のサーキットである。

    2025年シーズンの最初の3連戦を日本で開幕するにあたり、アストンマーティンF1チームのアンバサダーであり元F1ドライバーのペドロ・デ・ラ・ロサが、高速でテクニカルなレイアウトの攻略から、常に変化する天候の脅威まで、ランス、フェルナンド、そしてチームがこの印象的なサーキットにどう挑むかを語った。

    鈴鹿がドライバーの技量を徹底的に試すサーキットである理由は?
    昔ながらのサーキットなので、ミスが許されない。コース幅が狭く、いたるところに砂利が落ちている。ドライバーなら、1つのミスでコースアウトする可能性があることは知っているが、それだけに運転がさらにエキサイティングになる。

    高速コーナーが数多くあり、特に最初のセクターは、ドライバーにとってもマシンにとっても最も難しい部分だ。ラップのスタート地点にあるエッセは、6速ギアのコーナーが連続し、時速200キロ以上で走りながらまったくブレーキを踏む必要がない。

    非常に高い速度で正確に運転しなければならず、スロットルを微妙に操作しながら、方向転換を繰り返さなければならない。また、1つのレーシングラインから逸脱すると、すぐにトラック上での走行ができなくなる。

    鈴鹿はカレンダーの中でも最も難しいサーキットのひとつだが、リスクを負う勇気を持ってそれをやり遂げることができれば、ラップタイムを大幅に短縮できるだろう

    鈴鹿でのフライングラップは、肉体的にどれほど厳しいものなのか?
    ラップの前半は、ブレーキをほとんど踏まないため、非常に体力的に厳しい。高速で方向転換する際には5Gの重力がかかり、丘を登る際には高低差や圧縮も発生する。

    ラップの後半には長いストレートがあり、そこで少し息を整えることができる。鈴鹿ではラップ中に回復できるが、モナコやシンガポールのようにまったく休息がないわけではない。

    高速コーナーの進入では正確さと集中力が求められるが、130Rの手前には長いストレートがあり、少し息をつくことができる。

    それが鈴鹿の素晴らしいところだ。ラップの前半はほとんど息をつく暇もないが、そこでラップタイムが決まる。そして、ジェットコースターのようなレースが再びスタートする前に、一瞬、気持ちを落ち着けることができる。

    鈴鹿サーキット

    鈴鹿で速く走るために、マシンのセットアップには何が必要だろうか?
    方向転換に対応するには、フロントエンドの反応が非常に良くなくてはならない。高速コーナーでマシンが怠け者にならないようにしなくてはならない。怠け者になってしまうと、コーナーでフロントをポジショニングさせるために最低速度を落とさなくてはならなくなるからだ。

    非常に俊敏で、剛性が高く、シャープなマシンが必要だが、そうなるとミディアムからロースピードセクションではナーバスなマシンになってしまう。

    それが課題の一部ではあるが、高速コーナーでマシンがうまく走らないとタイヤを傷めてしまい、スピードが落ちてしまうから、そうならざるを得ない。

    最初のセクターを終えた時点で、フロントの反応が十分でなければマシンはスライドし、フロントが過剰でリアがスライドするようでは、セクター2に差し掛かる頃にはタイヤが過熱してグリップが大幅に低下する。

    タイヤをラップ全体持たせるためには、第1セクターでバランスをうまく取らなければならない。第1セクターでタイヤを傷めてしまえば、そこで終わりだ。

    ブレーキのマネジメントも重要で、予選とレースでは冷却の要件が異なる。

    予選では、ラップの前半ではブレーキをほとんど使わないので、最初の大きなブレーキングポイントであるターン10のヘアピンに差し掛かった時には、ブレーキは完全に冷えている。アウトラップでブレーキをハードに操作して温度を上げ、アタックラップのスタート時には、最初のラップの前半で必要な温度を維持できるほど十分に熱くなっている状態にする必要がある。

    レースでは、当然ながら周回数が多くなるためブレーキをより多く使用することになる。また、燃料を積んだマシンは重量が増すため、ラップ全体を通して少し早めにブレーキをかけることになる。ブレーキの管理を適切に行うには、レースエンジニアと緊密に連携することが不可欠だ。

    鈴鹿では、雨の脅威が常に迫っている。ウェットコンディションでは、ドライバーが直面する課題はどれほど増大するのか?
    鈴鹿での難しさは、ウェットコンディションではおそらく3倍になるだろう。高速での方向転換は変わらないが、グリップは大幅に低下するからだ。さらに、高低差があるため、ラップ中に路面の水量が変化する。ターン6と7の間には常に川ができ、130Rは、ドライコンディションでは最新のF1マシンにとっては簡単に走れるレベルだが、難しいコーナーとなる。

    ウェットコンディションでは非常に難しいトラックだが、走るラインがいろいろあるから運転するのは楽しい。ドライコンディションではラインは1つしかないし、タイヤの跡をたどるしかないが、ウェットコンディションではその反対だ。グリップが効く場所を1周ごとに探り、水が少ない場所を見つけなければならない。ウェットコンディションでは、速く走るためのさまざまな方法を編み出すアーティストにならなければならない。

    日本でレースをしていた間、特に星野一義さん、関谷正徳さん、鈴木亜久里さんといった経験豊富な日本人ドライバーから、ウェットコンディションでの運転について多くを学んだ。彼らは素晴らしかった。彼らはいつも異なるラインで走って僕を驚かせたが、僕はそれを必ず取り入れるようにしていた。

    日本GP F1

    日本グランプリは地元ファンの作り出す雰囲気で有名だが、2026年からはホンダとのワークス提携が始まるため、我々のチームにとってはホームレースとなる。今年、そして今後、トラックサイドでの我々への歓迎はどのようなものになるだろうか?
    日本のファンはいつも我々を温かく迎えてくれる。来年からはさらにその歓迎が大きくなることを期待している。

    僕は全日本F3選手権、フォーミュラ・ニッポン、全日本GT選手権でレースをしたことがあり、1995年には全日本F3選手権で、1997年にはフォーミュラ・ニッポンと全日本GT選手権の両方で優勝した。また、1990年代と2000年代初頭にはF1でもレースをしたが、当時を知る人たちが今でも僕のことを覚えてくれていることに驚かされる。それは、日本の熱狂的なファンと、日本のファンがこのスポーツに深い造詣を持っていることを如実に示している。

    皆さんが示してくださるサポートと、皆さんの過去の功績に対する記憶は特別であり、これは、ホンダとのワークスパートナーシップを結ぶにあたり、我々のチームにとって大きな財産となる。日本のファンは、アストンマーティン・アラムコを長年にわたって応援してくれるだろう。我々にとって新たな時代が始まるが、とても楽しみだ。

    最後に、オーストラリアと中国での遠征ダブルヘッダーに続き、日本では今シーズン最初のトリプルヘッダーのスタートを切る。ドライバーとして、多忙なスケジュールをこなすためにどんな工夫をしているのか?
    ドライバーはそれぞれ異なる。次のレースウィークエンドにマシンに乗り込む際には、完全に集中し、万全の体調でいるようにしなければならない。

    時には、何よりも心理的な準備が重要になる。ドライバーによって、そのための方法は異なる。

    僕はレースの後、できる限りいつも家に帰るようにしている。そして、それを実現するために、時にはかなり無茶もした。2012年の日本グランプリの一週間前に韓国でレースをしたときのことを覚えているが、その間も僕は家に飛んで帰った。36時間ずっとスペインにいたわけだが、家族が恋しくなって、家に帰ることで精神的に充電して次のレースに臨むことができた。

    中国と日本間の今回のように、1週間の休みがあれば、十分に自宅に戻ってエネルギーレベルを最大限まで回復させることができる。24のグランプリを戦うためには、自分のペースを維持することが重要であり、ダブルヘッダーやトリプルヘッダーはできるだけ避けるべきだ。なぜなら、それらは非常に厳しいからだ。

  • エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンF1の「ゲームチェンジャー」

    エイドリアン・ニューウェイはアストンマーティンF1の「ゲームチェンジャー」

    アストンマーティンのアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、エイドリアン・ニューウェイがテクニカルパートナーとして契約したことを、F1チームにとって「ゲームチェンジャー」であると歓迎した。

    エイドリアン・ニューウェイは、アストンマーティンの最新の大物契約として、チームの素晴らしいシルバーストーン施設で発表された。著名なF1デザイナーは、2025年3月からアストンマーティンの技術チームを率いることになり、また、同社の株主にもなる。

    F1 Nationのポッドキャストで、デ・ラ・ロサはエイドリアン・ニューウェイの加入はアストンマーティンにとって「素晴らしいニュース」だと語った。

    「ニューウェイの加入は、我々全員が期待し、待ち望み、夢見ていたことだが、それが今現実となった」とデ・ラ・ロサは付け加えた。

    デ・ラ・ロサは、マクラーレンに在籍していた時期が重なっていたため、エイドリアン・ニューウェイと仕事をしたことがあり、アストンマーティンが利用できる素晴らしい資産、例えば、新しい風洞やホンダとの将来のワークスエンジン提携などがあることから、チームは「魅力的な」提案であると付け加えた。

    「これは、我々のプロジェクトがいかに魅力的で、エイドリアンが参加することがいかにエキサイティングで、我々にはどんなに素晴らしい未来が待っているかを示している」

    「彼が仕事を始め、再び一緒に仕事ができるのが待ちきれない」

    「結局のところ、グリッド上のすべてのチームがエイドリアンに参加して欲しかったが、彼はアストンマーティンを選んだ」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    「これはゲームチェンジャーであり、アストンマーティンにとって非常に重要な出来事だ。彼は勝者であり、何をするにも勝利を強く望んでいる。彼はレーシングドライバーのメンタリティを持っている」

    「彼は、勝利に必要な要素が揃っていることを知って、我々のチームへの加入を決めたのだと思う。リソース、人材、チーム。それらがすべて揃っていたからこそ、彼が加入した」
    。
    「彼がアストンマーティンを選んでくれてとても嬉しい。彼がいるということは、我々には最高のF1人材がいるという保証だ」

    ニューウェイとともに「長期的」な視野を持つアストンマーティン
    エイドリアン・ニューウェイは、元フェラーリのエンリコ・カルディレとともに2025年にアストンマーティンに加わり、後者はアストンマーティンのチーフテクニカルオフィサーに就任する。

    この2人は、現テクニカルディレクターのダン・ファロウズ、副テクニカルディレクターのエリック・ブランダン、パフォーマンスディレクターのトム・マッカロー、その他多くのスタッフと協力することになる。

    デ・ラ・ロサは、エイドリアン・ニューウェイがすでに強力な技術部門をさらに補強してくれることを認め、改編されたチームが2026年の規制変更に与える影響に期待している。

    「このビジネスでは長期的な視点が必要だ」とデ・ラ・ロサは語った。

    「2025年やエイドリアンがもたらす即時の変化について考えることはできない」

    「すでにいる人々を非常に尊重しなければならない。彼らがいなければ、エイドリアンは参加しなかっただろう。我々はすでに最高のチームを持っていることを肝に銘じ、エイドリアンが我々のグループを強化してくれることを期待しなければならない」

    「2025年に彼が加入する時を待ち、共に成長していこう。我々は今すぐにでも彼を迎え入れたいが、F1では短期間で物事は起こらない」

    「もしエイドリアンが2025年に加入するなら、彼が到着した時に違いを感じられるように、2026年を見据えなければならない」

  • フェルナンド・アロンソ F1王座を2連覇した17年前との“明らかな相違点”

    フェルナンド・アロンソ F1王座を2連覇した17年前との“明らかな相違点”

    ペドロ・デ・ラ・ロサは、現在のフェルナンド・アロンソと17年前にマクラーレンに在籍していたときのフェルナンド・アロンソの間には、明らかな違いが1つだけあると感じている。

    フェルナンド・アロンソがルノーでドライバーズタイトルを連覇し、2度のF1王者に輝いたばかりの2007年、デ・ラ・ロサはマクラーレンでテストドライバーを務めていた。

    その年はルーキーイヤーのルイス・ハミルトンとともに戦ったアロンソにとって波乱のシーズンとなり、結果的にアロンソはルノーに復帰するためにチームを去ることになった。

    マクラーレンのコース内外で何が起こったにもかかわらず、デ・ラ・ロサは、当時持っていなかった1つの重要な資産を除いて、今日に至るまでアロンソがレースへの綿密なアプローチという点で少しも変わっていないと感じている。

    「2024年のフェルナンドと、私がマクラーレンで出会った2007年のフェルナンドとの違いは何かと聞かれるが、それは何もない」とデ・ラ・ロサはRacingNews365のインタビューに答えた。「何の違いもない」

    「唯一付け加えるとすれば、彼は自分の気持ちをうまく表現する方法を知っているという意味で、偉大なリーダーになったということだ。2007年にはそれができなかった。彼の英語はそれほど上手ではなかった」

    「だから今、彼が送るメッセージはすべて、インカムでエンジニアと話しているときはいつも、すべての部署に正しいメッセージを送り、模範を示している」

    「レース週末にインカムで話すときは、(サーキットのオフィスで)テーブルに座っている20人のエンジニアだけでなく、ファクトリーにはさらに100人のエンジニアがいる。彼はそれらすべての人々のモチベーションを高める方法を学んだのと思う。勝つためにサーキットにいる人々と同じくらい重要な人たちだ」

    「彼の英語の上達ぶりにはとても感心させられた。彼のアクセントはあまり良くない。おそらく私と同じで、ひどい訛りがあるのだろう。だが、いつも正しい言葉を話す。彼の頭の回転はとても速い」

    フェルナンド・アロンソ F1

    フェルナンド・アロンソがマクラーレンに移籍した25歳のときからアストンマーティンに移籍した42歳の現在に至るまで、時を経ても変わることのない特別な資質について、デ・ラ・ロサは上質なワインのように熟成を重ねた男だと熱く語った。

    「基本的に、それは彼の情熱なんだ」とデ・ラ・ロサは語った。「彼の勝利への欲望、決してあきらめないという欲望、常に学び続けるという欲望。彼の年齢で、彼がすでに勝ち取ってきたものを考えると、それはマスタークラスのようなものだ」

    「週末も、週末以外も、彼がどれだけハードに働くか、どれだけ自分を追い込むか、そして彼がモーターレーシングにどう生きるかが、私がフェルナンドを本当に愛しているところだ」

    F1を超えたアロンソの競争力と細部へのこだわりの考え方について完璧な例を示して、デラロサはこう付け加えた。

    「私たちは時々一緒にカートに行う。ドバイの24時間レースに時々参加する。楽しむためだけど、実際、彼にとっては楽しみのためではない」

    「彼がどう準備し、どうチームを率い、どう(戦略会議に)参加しているか、そしてそれは24時間レースだ。そして彼は言うんだ、『楽しみのためだけど、それでもしっかり準備する必要がある』ってね」

    「そういうところが彼のすごいところなんだ」

  • アストンマーティンF1関係者 ランス・ストロールのF1シート喪失を否定

    アストンマーティンF1関係者 ランス・ストロールのF1シート喪失を否定

    アストンマーティンF1のアンバサダーであるペドロ・デ・ラ・ロサは、ランス・ストロールがF1を辞める理由はないと主張する。

    チームメイトのフェルナンド・アロンソとの競争が続く中、アストンマーティンでのランス・ストロールのF1将来は憶測の対象となっている。

    アストンマーティンのオーナーであるローレンスを父に持つストロールは昨年、F1をやめてテニスに転向することを検討しているとの見方を一笑に付した。

    ポッドキャスト『F1 Nation』の最新エピソードに出演したデイモン・ヒルは、アロンソが最近契約を更新したにもかかわらず、カルロス・サインツJr.がアストンマーティンに移籍する可能性があると感じていることを示唆した。

    「カルロスがフェルナンドの後釜になるという考えについてだが、彼にそんな度胸があるかどうかは分からない」と1996年のF1ワールドチャンピオンはジョークを飛ばした。

    「とにかく、この件について私を正してくれるのはペドロだと思うが、おそらくランスがテニスか何かをに転向することを決めたら、2人のスペイン人ドライバーがアストンマーティンで非常に強力なチームになるだろう」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ヒルは確かにデ・ラ・ロサに訂正された。「デイモン、なぜランスは続けるべきではないのか?つまり、すべてのプロジェクトでチームに残り続けるには十分な理由があり、それがフェルナンドが残ることを決めた理由だ」

    「彼はジェッダとオーストラリアで素晴らしいレースをした。レースの一部ではフェルナンドよりも速かった。彼は彼の後ろでゴールした。まあ、実際、オーストラリアではフェルナンドより前でゴールしたんだけどね。つまり、そんなことはありえない」

    「ファクトリーの舞台裏で、新しい風洞で、チームに加わる人々で、何が起こっているのかを見ることができるのなら、なぜレースを続けたくないと思うのか。我々は将来に向けて素晴らしいチームを作っている」

    「F1では、強力なラインアップがある場合、ドライバーラインアップの変更は良くないと思う。ドライバーを維持し続けることが、最強のチームだと信じている」

    ストロールはドライバーズ選手権で10位につけており、開幕から4レースで9ポイントを獲得しているが、8位のアロンソより15ポイント少ない。